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2024.01.27 総合型選抜

総合型選抜(旧AO入試)で狙い目のおすすめの大学10選

総合型選抜(旧AO入試)で狙い目のおすすめの大学10選

今回は「総合型選抜の利用を考えているけど、どの大学を受ければよいかわからない・・・」と悩んでいる受験生に向けて、おすすめの大学をご紹介します。

実は総合型選抜は一般選抜より狭き門のイメージがあるかもしれませんが、倍率が1倍台の難関大学もあります。それに提出書類や受験資格が厳しくない学校も多く、ポイントを押さえれば合格は十分に狙えます。

このことをご理解頂くために今回は総合型選抜で狙い目の私立・国立大学名をご紹介します。

ざっと目を通せば各大学の倍率や選抜内容が分かりますし、ページの最後には志望校を決めた後にやるべきことまで解説しております。

総合型選抜で狙い目の大学の条件

総合型選抜で狙い目の大学
今回ご紹介するおすすめの大学は、これから紹介する4つの項目の中の3つ以上を満たしている大学になっています。それぞれの基準を詳しく見ていきましょう。

選定基準 各基準の詳細
難関大学
(偏差値65以上)
私立・国立ともに基本的には「マナビジョンのサイトで偏差値65以上の難関大学であること」を基準に選んでいます。
倍率は2倍以下
or
一般受験よりも低い
倍率が2倍以下か一般受験と比較すると総合型選抜の倍率が低く、狙い目の大学を選んでおります。

難関大学の総合型選抜と聞くと倍率が高いイメージを持っている受験生も多いかもしれません。しかし、よく探してみると1~2倍台と非常に低い大学もあるのです。

提出書類があまりに厳しくない 5,000字のレポートや10,000字の小論文を提出など、難易度の高い提出書類がない大学を選んでいます。

特定の大学だけ必要な準備期間や対策期間が長いと、他の志望大学に費やせる時間が少なくなってしまいます。どうしても行きたい大学以外は、全体的なバランスを考慮して選ぶと良いです。

特殊な出願条件がない 英検1級や商業高校卒業、海外在住歴1年以上など、明らかに達成が難しい出願条件がないことを基準にしています。

中には出願条件が「高等学校を卒業見込みであること」くらいで、出願のハードルが非常に低い大学もあります。

おすすめの大学一覧(都内私立編)

都内のおすすめの私立大学一覧
まずはじめに上記の4つの基準に該当する都内の私立大学をご紹介します。

青山学院大学・文学部史学科

最初にご紹介するのは、青山学院大学の文学部史学科です。

基本情報

募集人数 約13名
倍率
(2023年度)
・約3.6倍
(受講生36人、合格者10人)
主な提出書類 ・志望理由書(A4)
・自己推薦入学者選抜課題(A4)
二次選抜の内容 ・筆記試験
(歴史論述)

・面接

偏差値
(一般受験)
・71
一般受験の倍率
(2023年度)
・3.6倍
特筆すべき受験資格 以下の①または②のいずれかを満たすこと

①高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.0以上

②高等学校における「全体の学習成績の状況」が3.8以上、かつ「世界史B」もしくは「日本史B」 の「学習成績の状況」が4.5以上

受験情報は、【2024年度 自己推薦入学者選抜要項】2023年度 入学選抜結果【学校推薦型選抜・総合型選抜・その他の選抜】2023年度 入学者選抜結果【一般選抜(個別学部日程)・一般選抜(全学部日程)・大学入学共通テスト利用入学者選抜】を参照

イチオシの理由

私が青山学院大学の文学部史学科の総合型選抜をおすすめする理由は、以下の2つになります。

  1. 英検や簿記などの資格が無くても受験できる
  2. 歴史が得意なら課外活動の実績が無くても受かるチャンスがある

特に2の「歴史が得意なら課外活動をしてなくても受かるチャンスがある」は注目に値します。

青山学院大学の文学部史学科の二次選抜の筆記試験は歴史に関する小論文形式なうえ、出願条件には課外活動の有無は課されていません。

さらに世界史または日本史の成績が4.5以上なら、平均評定は3.8以上で申し込めます。歴史が得意な人には有利でしょう。

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明治大学理工学部電子生命学科

次に明治大学の理工学部の電子生命学科をご紹介します。

基本情報

募集人数 約7名
倍率
(2023年度)
約2.1倍
(受験生32人、合格者15人)
主な提出書類 ・志望動機(A4 1枚)
・個性・特技(A4 1枚)
二次選抜の内容 ・筆記試験
(数学および英語)

・面接

偏差値
(一般受験)
68
一般受験の倍率
(2023年度)
2.7倍
特筆すべき受験資格 特になし

受験情報は2024年度 理工学部アドミッションズ・オフィス(AO)入学試験要項2023年度 大学入学共通テスト利用入学試験結果明治大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビを参照

イチオシの理由

私が明治大学の電子生命学科の総合型選抜をおすすめする理由は、次の3つです。

  1. 特筆すべき受験資格がなく、出願のハードルが低い
  2. 一般受験に比べて、倍率が低い
  3. 英語力にあまり自信がなくても、個性をアピールして合格するチャンスがある

同学部の機械情報工学科や建築学科が「数学・理科・英語の学習成績が3.8以上」、建築学科がTOEICのスコアなどを条件に掲げているなかで、特別な受験資格を設けられていないので出願しやすいので本当に穴場と言えます。

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法政大学文学部地理学科

人気の高い法政大学の中でも、文学部の地理学科の総合型選抜は外せません。

基本情報

募集人数 約10名
倍率
(2023年度)
約2.6倍
(受験生21人、合格者8人)
主な提出書類 志望理由書
二次選抜の内容 ・筆記試験
(地理B)

・面接

偏差値
(一般受験)
71
一般受験の倍率
(2023年度)
4.7倍
併願の可否について
特筆すべき受験資格 以下の①②の両方を満たす

①高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.0以上

②高等学校の「地理A」「地理B」「地学基礎」「地学」いずれかの「学習成績の状況」が4.5以上

受験情報は、【2024年度 文学部地理学科 自己推薦入学試験要項】法政大学 入試情報サイト「一般選抜データ」法政大学/入試結果(倍率)|大学受験パスナビを参照

イチオシの理由

私が法政大学の文学部地理学科の総合型選抜をおすすめする理由は、次の3点です。

  1. 一般選抜に比べて、倍率が約2.6倍と低い
  2. 筆記試験が地理Bのみのため、地理が得意な受験生は有利
  3. 課題や小論文などを提出しないため、志望理由書や面接対策に力を入れれば良い

難関大学にも関わらず総合型選抜の倍率は約2.6倍と、一般受験の倍率を大きく下回っているのが特徴です。また提出書類も志望理由書くらいで、出願のハードルが低いのも嬉しいポイントでしょう。

受験資格で地理などの評定が4.5とやや高いため、地理や地学が得意な人はぜひ挑戦してみてください。

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慶應大学文学部

慶應大学は難関大学として有名ですが、文学部の総合型選抜は狙い目です。

基本情報

募集人数 約120名
倍率
(2023年度)
約2.1倍
(志願者260人、合格者121人)
主な提出書類 自己推薦書
二次選抜の内容 ・小論文
・与えられたテーマに関する記述
偏差値
(一般受験)
79
一般受験の倍率
(2023年度)
3.9倍(志願者:4056人÷最終合格者(1029人)
特筆すべき受験資格 高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.1以上

*受験情報は、【2024年度 慶應義塾大学 文学部自主応募制による推薦入学者選考募集要項】自主応募制による推薦入学者選考:文学部:[慶應義塾]2023年度 一般選抜 統計総括を参考の上、まとめました。

イチオシの理由

私が慶應大学文学部の総合型選抜をおすすめする理由は、以下の通りです。

  1. 難しい受験資格がないので、一般選抜を躊躇している受験生も挑戦しやすい
  2. 難関大学にも関わらず、総合型選抜の倍率が3倍を切る
  3. 自己推薦書や小論文の対策をすれば合格できる可能性が高い

人気の大学ということもあり一般選抜は約3.9倍ですが、総合型選抜では約2.1倍と大きく下回っています。さらに特筆すべき受験資格もないため、しっかり自己推薦書の対策を練っておけば二次選抜に進める可能性が高いです。

二次選抜では論理的な文章力が必要になるため、日常的に自分の意見を交えつつ論述の練習をしておくと合格に近づきます。

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武蔵野大学(法学部・政治学科)

武蔵野大学の法学部政治学科は偏差値54と偏差値の面では今回の選定基準を満たしていませんが、他の3つの選定基準は満たしております。そこでぜひ押さえておきたいおすすめの大学の一つとしてこれからご紹介します。

基本情報

募集人数 約10名
倍率
(2023年度)
約1.1倍
(受験生41人、合格者36人)
主な提出書類 エントリーシート
課題・作品
二次選抜の内容 面接
口頭試問
偏差値
(一般受験)
54
一般受験の倍率
(2023年度)
2.9倍
(全学部統一)
併願の可否について
特筆すべき受験資格 以下の①②を満たすこと

①フィールド・スタディーズ(国際交流、課外活動、クラブ活動、ボランティアなど)の記録資料や制作物を提出できること

②「あなたが社会的、政治的に問題だと思うこと」についての小論文を提出できること

*受験情報は、【2024年度武蔵野大学入学試験要項】武蔵野大学 2023年度入試結果・を参照

イチオシの理由

私が武蔵野大学の法学部政治学科の総合型選抜をおすすめする理由は下記の通りです。

  1. 併願可能なので、他に第一志望の大学があっても挑戦できる
  2. 学力に自信がなくても、課外活動や部活動に励んでいれば合格のチャンスがある
  3. 二次選抜は面接のみなので、面接対策を徹底すればOK

中でも筆記試験がないため、学力にあまり自信のない受験生におすすめします。加えて二次選抜が20分間の面接だけなのもチェックしておきましょう。

ただし、「出願時に学外での活動を記録した資料の提出が必要」になる点は注意が必要です。そのため、ボランティア等で成長した経験がある受験生向きと言えます。

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おすすめの大学一覧(関西私立編)

関西の受かりやすい私立大学一覧
次に関西にある私立大学の中で、4つの基準を満たす学校をご紹介します。

立命館文学部(国際文化学域)

今回は国際文化学域の総合型選抜のなかでも、「人文学プロポーズ方式」に注目しました。

基本情報

募集人数 約10名
倍率
(2023年度)
約1.79倍
(受験生79人、合格者44人)
主な提出書類 ・エントリーシート

・プロポーザルシート
(探求したいテーマ、学習・活動計画など)

二次選抜の内容 ・プレゼンテーション
・質疑応答
・面接
偏差値
(一般受験)
73
一般受験の倍率
(2023年度)
2.1倍
併願の可否について
特筆すべき受験資格 特になし

*受験情報は、2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験 文学部「人文学プロポーズ方式」 入学試験要項立命館大学 2023年度志願者・合格者・入学者数2023年度立命館大学一般選抜入学試験結果データを参照

イチオシの理由

私が立命館大学の文学部(国際文化学域)をおすすめする理由は、次の3点になります。

  1. 学力試験がないため、活動計画書や面接対策に力を入れればOK
  2. 国際関係の学部だが、現時点の語学力を証明する資格がなくても受験できる
  3. 難関大学にもかかわらず、倍率が約1.79倍と非常に低い

学力試験が課されず特別な条件もないため、資格や課外活動がなくても出願できます。倍率も一般の2.1倍と比べて、1.79倍と低いのも注目すべきポイントでしょう。

提出書類は「プロポーザルシート」として、4年間の大学生活を具体的に書くことが求められます。グローバルな文学や思想に強い興味がある人はぜひ志望校に加えましょう。

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関西学院大学の経済学部

次に関西学院大学の経済学部について見ていきましょう。

基本情報

募集人数 約5名
倍率
(2023年度)
約2.0倍
(受験生2人、合格者1人)
主な提出書類 ・探究活動の成果物
・自己推薦書
・学びの計画書
・英語検定試験のスコア表もしくは合格証
二次選抜の内容 ・面接
偏差値
(一般受験)
67
一般受験の倍率
(2023年度)
2.0倍
併願の可否について
特筆すべき受験資格 本学が指定する英語検定試験のスコアで、CEFR B1レベル以上を有する者

・TOEIC L&R / TOEIC S&W 1150点以上
・英検2級以上 など

*受験情報は関西学院大学探求評価型入学試験要項2024年度2023年度 一般入学(全学部日程)合格発表について2023年度探求評価型入学試験結果 入試結果を参照。

イチオシの理由

私が関西学院大学の経済学部をイチオシにする理由は、下記の2点です。

  1. 英語力が重視されるため、数学が苦手でも英語が得意な学生はチャンス
  2. 評定平均に関係なく出願が可能な上に併願も可能

経済学部ですが、受験時点では数学の能力が重視されていません。それに受験資格はCEFR B1レベル以上など、水準以上の英語力の保有だけ。

率直な話、出願条件は緩いといえます。珍しく他大学との併願も可能なので、志望校に加えると良いでしょう。

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総合型選抜での受験がおすすめの国立大学3選

イチオシの国立大学一覧
続いて国立大学の中で総合型選抜の利用を考えたいおすすめの大学を3つご紹介します。

九州大学文学部

おすすめ大学の1校目は、九州大学の文学部です。

基本情報

募集人数 約10名
倍率
(2023年度)
約1.28倍
(受験生9人、合格者7人)
主な提出書類 志望理由書
二次選抜の内容 ・小論文(英語)
・面接(英語)
偏差値
(一般受験)
69
一般受験の倍率
(2023年度)
2.18倍
特筆すべき受験資格 特になし

*受験情報は、九州大学発行の「令和 6(2024)年度学生募集要項総合型選抜 Ⅱ九州大学令和5年度試験別志願者数等調を参照

イチオシの理由

私が九州大学の文学部をイチオシにする理由は、下記の3点です。

  1. 目立った受験資格がなく、提出書類が志望理由書だけなので出願のハードルが低い
  2. 大学入学共通テストにあまり自信がなくても、小論文や面接で挽回するチャンスがある
  3. 特に英語力が強みの学生は狙い目の学部

提出書類が志望理由書のみのため、特筆すべき課外活動やボランティア活動などの経験がなくても出願できるのがポイントです。

二次選抜は英語の小論文に面接と、英語力が非常に重視されています。

大学入学共通テストの結果にそこまで自信がなくても、英語力が抜きんでていれば十分にアピールできます。日常的に文化や歴史に関して、長文の英語で論述できるスキルを磨いておきましょう。

静岡大学・人文社会科学部

次に静岡大学の人文社会学部を詳しくご紹介します。静岡大学は冒頭で私がご紹介した4つの選定条件の中で「一般受験の偏差値」以外の3つを満たしております。

基本情報

募集人数 約6名
倍率
(2023年度)
約3.16倍
(受験生19人、合格者6人)
主な提出書類 ・自己推薦書
・課題レポート
・資格の合格証明書類
二次選抜の内容 ・聴講・記述試験
・レポートに基づく面接
偏差値
(一般受験)
59
一般受験の倍率
(2023年度)
20.6倍
特筆すべき受験資格 以下の条件をすべて満たすこと

・商業に関する科目を20単位以上修得(見込みを含む)の人
・学習成績概評がA段階以上の人
・次の(ア)~(ウ)のうち2つ以上を取得している
(ア) 日商簿記2級以上または全商簿記1級
(イ) 英検準2級以上
(ウ) 経済産業省基本情報技術者試験
又は全商情報処理検定1級(ビジネス情報部門又はプログラミング部門)

*受験情報は静岡大学発行の令和6年度総合型選抜学生募集要項令和5年度 入学試験に関する調査資料を参照。

イチオシの理由

私が静岡大学の人文社会学部をおすすめする理由は、次の3つになります。

  1. 国立大学には珍しく、大学入学共通テストを課さない
  2. 聴講・論述試験と面接の配点が同じなのでカバーしやすい
  3. 倍率が約3.16倍と一般受験に比べて低く狙い目

注目すべきは、大学入学共通テストの成績が問われない点でしょう。学習成績が良く、商業科目に注力していたり簿記の資格を持っていたりする受験生は、出願をおすすめします。

また二次選抜では聴講・論述試験と面接が同じ配点です。両方の対策を日頃から行っておけば、当日に片方の出来が多少悪くてもカバーできる可能性が高いでしょう。

東北大学・法学部

東北大学の法学部もおすすめの大学の一つです。なぜなら、今回私がおすすめの大学を選定する際の選定基準として選んだ4つの項目の中で全てを満たしているからです。

基本情報

募集人数 約24名
倍率
(2023年度)
約3.2倍
(受験生48人、合格者24人)
主な提出書類 ・志望理由書
・活動報告書
二次選抜の内容 ・筆記試験
・面接
偏差値
(一般受験)
71
一般受験の倍率
(2023年度)
4.0倍
特筆すべき受験資格 次の①と②両方の要件を満たすこと

① 調査書の学習成績概評がA段階に属する者

② 本学法学部での勉学を強く志望し、合格した場合には必ず入学することを確約できる者

*受験情報は【東北大学発行の「令和6年度(2024年度)AO入試(総合型選抜)Ⅱ期学生募集要項】令和5年度AO入試Ⅱ期選考状況令和5年度 東北大学一般選抜入学試験出願状況(確定数)を参照

イチオシの理由

私が東北大学の法学部をイチオシとする理由は、以下になります。

  1. 筆記試験の配点が大きいため、学力に自信がある受験生に有利
  2. 出願条件に難関資格の保有をはじめとした厳しい条件がないこと
  3. 一流大学にもかかわらず、大学入学共通テストが課されない

特に注目すべき点は、筆記試験の配点が合否の判定に使われる1300点中で900点と7割近くを占めている点。配点の大きさから「筆記試験を制する者が合否を制す」、と言ってしまって問題ないでしょう。

重要な筆記試験では英語の読解力と論理的思考力が問われるので、両方を兼ね備えている学生は有利です。共通テストを受験する必要がない以上、英語力と論理的思考力に自信があるのでしたらぜひ出願したいですね。

AO受験を考えるなら併願受験したい大学

総合型選抜を利用するなら目を付けたい併願先一覧
AO受験を考えている学生に向けて、併願受験を検討しておくべき大学を2つご紹介します。

上智大学の公募推薦

まず最初にご紹介するのは、上智大学の公募推薦です。

個人的には上智大学の公募推薦は学部・学科問わず、総合型選抜を利用する予定の受験生にはおすすめです。

なぜなら、上智大学の公募推薦には以下の3つの特徴があるためです。

  1. 2023年度については倍率が1倍台の学部・学科が複数ある
  2. 2024年度の出願期限は募集要項を見ると11月7日なので、志望大学の総合型選抜に落ちた後も出願可能
  3. 二次選抜は面接と小論文の学部・学科が多いので、総合型選抜の対策をそのままいかせる

特に注目に値する1つ目の1倍台の倍率に関しては、上智大学発表の「2023年度入学試験データ」を見る限り、外国語学部・文学部・理工学部に複数の学科が見受けられました。

最難関の私立大学の1つの上智大学ですが、公募推薦では倍率の面でも出願日の面でもチャンスが大きいです。

ただし、上智大学の公募推薦に出願する際には各学部・学科が定める評定平均と語学スコアーをはじめとした出願資格を満たす必要があります。

上智大学の各学部・学科が課す出願資格や合格を勝ち取る方法については、以下の特集ページでまとめております。

この大学の公募推薦の特集ページはこちら

慶應大学の環境情報学部の一般受験

慶應大学を志望するなら、環境情報学部の一般選抜も欠かせません。

基本情報

募集人数 約225人
倍率
(2023年度)
約7.8倍(受験者:2319人÷最終合格者:296人)
試験科目 ①以下の3つの中から1つを選択
⇒(200点)

・数学または情報
・外国語
・数学および外国語

②小論文
⇒(200点)

偏差値
(一般受験)
75
併願の可否について 一般受験のため可能

*上記の受験情報は、2023年度 慶應義塾大学 一般選抜要項2023年度 一般選抜 統計総括を参考の上、まとめました。

イチオシの理由

私が慶應大学の環境情報学部をおすすめする理由は、下記の3点になります。

  1. 試験科目は3パターンから自由に選択するため、得意科目で勝負できる
  2. 英語+小論文の組み合わせが可能なので、他大学の総合型選抜対策がそのまま活かせる
  3. 一般選抜のため入学義務がない

特に注目すべきは2の「総合型選抜対策がそのまま活かせる」点。試験科目で英語を選択+小論文にすれば、別途数学や情報の試験対策をする必要がありません。

倍率は約6.4倍と高いですが、配点は2つとも同じ200点です。英語力と論述両方に自信がある受験生は合格できる可能性が高いでしょう。

受験校の候補が決まった後にやるべき事とは

志望校の合格を勝ち取るためにやるべき事
受験校の候補が決まったら、次の4つを順に着手していきましょう。

アドミッションポリシーを確認する

アドミッションポリシーとは入学者の受け入れ方針のことです。学校や学部・学科の持つ教育理念や特色に基づき、理想とする学生像がまとめられています。

このポリシーに合致するかどうかが合格へ決め手になるのです。一例として、立命館大学文学部のアドミッションポリシーを見てみましょう。

文学部では、以下のような学生を求めます。
人文学の分野・領域に対して深い関心と探究心を持つ者
人文学を学ぶために必要な基礎学力を有する者
学域・専攻での学びを通して幅広い知識と豊かな表現力を身につけて、人間と社会が抱える諸問題を主体的に追 求・解決しようとする意欲を持つ者

上記の情報は、2022年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験 文学部「人文学プロポーズ方式」入学試験要項から抜粋。

この場合、面接や志望理由書で以下をアピールすることで「この学部で学ぶのにふさわしい存在」であると印象付けられます。

  • 学びたい学問について深い知識をもっている
  • 関連する社会問題に対して強い当事者意識を持っている
  • 問題をどう対処していくべきか自分の言葉で説明できる

総合選抜(旧AO入試)では大学・学部とのマッチ度が合否で重要になる以上、アドミッションポリシーを確認して大学側に求められている人物像を押さえて志望大学とマッチしていることをアピールするように努めたいですね。

提出書類や選抜内容を確認する

アドミッションポリシーを確認した後は大学の公式サイトで募集要項を確認してください。

大学によって必要な書類や選抜方法は異なります。

「志望理由書だけだと思っていたら、活動報告書も必要だった」と期限ギリギリに気付いて作成しても良い内容には仕上がりません。そのため、早めに隅々までチェックが必要です。

また「英語と小論文だけ」など似たような選抜方法の大学を志望校に選定すれば、より時間をかけて密度の濃い対策を取れるでしょう。

期日までに提出書類を完成させる

募集要項で提出期日を事前に確認しておき、逆算していつまでに完成させれば良いかを決めておきます。

特に志望理由書は合否を左右する重要な資料です。公式サイトを見るだけでなく、オープンキャンパスに参加して在学生の話を聞き、具体的な学生生活をイメージしましょう。

そのうえで大学・学部で学びたいことを明確にし、アドミッションポリシーと自身の共通点をしっかりと伝えることが重要です。

オープンキャンパスに参加するメリットを大公開

二次選抜の対策をする

二次選抜は小論文や面接を設けている大学が多いです。小論文は過去に出題されたテーマを確認しておくほか、学部・学科に関連するニュースは日頃から収集しておきましょう。

自分なりの意見を持てるようにしておくことが大切です。また小論文の型を覚え、論理的に分かりやすく記述する練習をしましょう。

面接では「あなたの長所と短所」や「高校生活で印象に残っている思い出」など、定番の質問が存在します。あらかじめ受け答えの準備をしておき、友人や担任の先生と面接の練習をしておく事がおすすめです。

面接時にはマナーもチェックされているので、ハキハキとした喋り方やあいさつ、礼儀正しい態度を日頃から心掛けておきましょう。

総合型選抜で狙い目の大学に関する総括

ここまでの内容のまとめ
今回は総合型選抜がおすすめの大学の特徴や、イチオシのポイントについて解説してきました。最後に振り返りも込めて今回取り上げた内容の中で重要なポイントをまとめてみました。

特に重要なポイント一覧

  • 総合型選抜で狙うべき大学は「偏差値65以上・倍率が低い・提出書類の難易度が低い・受験条件が優しい」大学。
  • おすすめの都内私立大学は5つ。特に法政大の地理学科は倍率が低く、地理が得意な人は有利。
  • おすすめの関西私立大学は2つ。特に立命館の国際文化学域は倍率が1倍台で、目立った受験資格も特にない。
  • 国立大学の総合選抜の中には共通テストの受験が求められないケースもある。
  • 上智大法学部の公募推薦と慶應大環境情報学部の一般受験は、総合型選抜の対策がそのまま活かせるのでお得。
  • 受験校が確定したら、アドミッションポリシーや選抜内容を確認。期日までにしっかりと提出書類を完成させ、二次選抜の対策に注力するべし。

受験する大学は本当に行きたいかどうかや、学びたい学問が学べるかどうかで選ぶ事も大切ですが、挑戦のしやすさを軸に探すのも一つの手です。そこでぜひ今回の内容を参考にして、最高の受験先を探してみてくださいね。

また最後になりますが、総合型選抜を受験する際にはあなたと総合型選抜の相性については知っておいては損はありません。総合型選抜に受かりやすい人と受かりにくい人の特徴については以下のページでまとめております。

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