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2024.03.01 推薦入試

指定校推薦で評定平均が足りないとどうなるのか?

指定校推薦で評定平均が足りないとどうなるのか?

出願要件として設定されている評定にギリギリ届かない場合でも、指定校推薦を利用して大学受験に合格することは可能なのかって気になりますよね。

そこでこの記事では、学習態度や実績は申し分ないけれど平均評定だけがどうしても足りない方のために、指定校推薦と評定の関係について詳しく解説していきます

指定校推薦を利用できるかどうかでこれからあなたが取るべきアクションも大きく変わってきますので、ぜひ最後までお読みください。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

基本的には合格は難しい

合格は基本的には不可能
最初に厳しいことを言うようで心苦しいのですが、評定平均に届いていないのに指定校推薦に合格するということは基本的にありません。

なぜなら、評定平均というのは指定校推薦において最も重要な評価項目であり、ほかの要素がどれだけ優れていたとしても外せない条件だからです。

そもそも指定校推薦は大学側が特定の高校に推薦枠を提供し、それに応じて高校側が優秀な生徒を選出して受験させるという入試方式です。

つまり、推薦される生徒はその高校の代表としてふさわしい生徒でなければいけません。そして高校の代表である生徒が大学側が課す評定平均を下回っている場合は高校と大学の信頼関係にひびが入る恐れがあります。

そのため、部活動を含めた課外活動をどれだけ頑張っていたとしても評定平均が足りない場合は指定校推薦で合格を勝ち取ることはできないと考えるべきです。

なお、指定校推薦がどんな推薦入試であるかについてはより詳しく以下のページで解説しておりますのでよろしければどうぞ。

参考記事:この推薦入試の仕組みについてもっと学ぶ

そもそも校内選考で不合格になる

校内選考で落ちる
指定校推薦の枠がある高校では、推薦する生徒を決めるために校内選考を行うところがほとんど。

そして、大学側が募集要項において定める評定平均を満たしていない場合は、校内選考の段階ではじかれる可能性が非常に高いです。校内選考に落ちる理由としては以下のようなものが挙げられます。

わざわざ落ちる可能性がある生徒を推薦する事はない

進学実績を重視する高校にとって、ほぼ確実に合格できる指定校推薦の枠というのは非常に貴重です。

そのため、貴重な推薦枠を無駄にするようなことはできませんし、基準を満たしていない生徒を推薦するメリットは1つもありません。

合格が前提の指定校推薦入試に落ちてしまうということは、高校の名を汚すことにもなりかねません。つまり、評定平均が足りない場合は推薦してもらえないのが普通なのです。

評定平均の壁を越えている生徒の方が校内の評価が高い

1つの推薦枠に2人以上の志望者がいる場合は、志望者の中から1人が選ばれます。そして選考の際に評定平均は最初にチェックされます。

当たり前かもしれませんが、定められた評定平均を満たしている学生とそうではない生徒がいた場合、評定平均をクリアしている生徒の方が高い評価となります。

評定平均が足りないにも関わらず、ほかの生徒と推薦枠を争うのは分が悪すぎます。当然、校内選考に落ちる結果になります。

大学との間の信頼関係を崩す可能性がある

指定校推薦において、大学側は「高校が優秀な生徒を推薦してくれる」という信頼のもと推薦枠を提供しています。

そのため、高校側が入試に合格できないようなレベルの生徒を推薦してしまうと、大学との信頼関係に亀裂が入ってしまう可能性があるのです。

先ほども説明しましたが、高校にとって指定校推薦の枠はとても大事なものであり、今後も継続して推薦枠をもらいたいというのが本音です。

そのため、大学との信頼関係を維持するためにも大学側が定める基準を満たしていない生徒を推薦するわけにはいかないのです。

評定平均が足りない時の対処法

評定平均が足りない時の対策方法
ここまで評定平均が足りていないと指定校推薦に合格するのは難しいということを説明してきました。

では、希望する大学の評定平均を満たしていない場合はどうすればよいのでしょうか?

ここからは指定校推薦に必要な評定平均が足りないときの対応方法を3つ紹介しますので、今後の方針を決める際の参考にしていただければ幸いです。

評定基準が緩い大学の指定校推薦を使う

同じ指定校推薦でも、大学ごとに出願要件として定められている評定平均は違います。ですので、あと少しで第一志望の大学に届かなかったという人は、ほかの大学であれば評定平均の基準をクリアできている可能性があります。

1つダメだったからと言って諦めるのではなく、少し視野を広げて色々な大学を見てみると、案外その評定でも大丈夫なところが見つかります。

総合型選抜や一般試験に切り替える

総合型選抜か一般選抜に切り替える
指定校推薦というのは数ある入試形式の1つに過ぎませんので、さっさと見切りをつけてほかの入試に切り替えるというのも手です。

その際の選択肢として、最もオーソドックスなのが総合型選抜と一般入試です。

総合型選抜とは?

総合型選抜は大学が定めるアドミッション・ポリシーとマッチする学生を採用するという入試形式であり、単純な学力以外の要素も重視されます。

こちらは高校の推薦がなくても出願できるほか、試験の内容の一部が指定校推薦と似ているところがあります。なぜなら、合否において評定平均や高校時代の活動実績が非常に重要になるからです。

そのため、指定校推薦を狙っていたあなたにとっては相性が良いことが考えられます。総合型選抜の詳細については以下のページでまとめているのでご興味があればどうぞ。
詳細はこちら

一般入試とは?

もう1つの一般入試は基本的にどの大学でも行われており、最も自由に出願することができる入試方式です。大学が課すテストで合格点を取れば合格する試験のため、評定の低さが足かせになる事はありません。

しかし、学力がないと志望する大学に受かるのは厳しいことに加えて短期間で学力を上げるのは難しいので一般受験の切り替えには勇気が必要です。

あきらめきれないなら校内選考に申し込む

どうしても指定校推薦を使って大学に行きたいというなら、ダメもとで校内選考に申し込むという方法もあります。

校内選考に挑戦するのは自由ですし、やるだけやってみてダメだったという方が諦めも付くでしょう。ただ、その場合は校内選考に落ちることをきちんと想定した上で、次の入試に向けての対策も同時に行っておきましょう。

参考:校内選考に落ちた後にやるべき事とは?

例外的に校内選考に通るケース

評定平均が足りないのに校内選考に通るケース
先ほど評定平均が足りないケースでは校内推薦に落ちると書きましたが、例外的に校内推薦に通るケースもゼロではありません。

しかし、仮に校内選考を通過したとしても、本番の入試で合格できるかどうかはかなり微妙なところ。むしろ合格するのは例外ケースだと考えるのが無難です。

そこでここでは、評定平均が足りなくても例外的に校内選考に通るケースがどのようなものなのかを解説していきます。

他の候補者がいないケース

せっかくの推薦枠を誰も使わないのはもったいないということで、ほかの候補者がいなければ推薦枠を与えてもらえる場合があります。

ただ、指定校推薦は人気のある入試なので、このようなケースに出会えることはなかなかありません。

基準値との差が小さいケース

基準値にあと0.1だけ足りないなど、基準値との差が本当にわずかな場合は、ほかに志願者がいなければ校内選考を通過できる可能性があります。

ただし、これはあくまで高校側のお情けに過ぎませんので、志望理由書や面接練習を十分にした上で落ちた場合のことも考えておきましょう。

高校側が推薦する特別な理由があるケース

明らかに評定が足りていなくても、それを払拭できるだけの優れた実績がほかにあれば、ダメもとで受験させてもらえることもあります。

部活動で全国優勝をした、アカデミックな場で表彰されたなど、相当な実績があるという人がこれに当てはまります。

奇跡的に校内選考に通っても合格するとは限らない

校内選考に通っても合格は危うい
正直なところ、校内選考に通ったとしても出願に必要な要件を満たせていないことには変わりないので、合格できる保証は一切ありません。

合格できる可能性を少しでも高めるために、自分でできる限りのことはやっておきましょう。

以下で校内選考を通過できた際にやっておいた方が良いことを3つご紹介しますので、積極的に取り組んでみてください。

大学との交渉(説明)を学校にお願いする

校内推薦を通過できたということは、あなたが高校の代表として指定校推薦入試を受験することをひとまず認めてくれたということです。

その上で、もらったチャンスを無駄にしたくないという意志を伝え、評定平均が足りないことを大学側に掛け合ってもらえないか確認しましょう

仮に大学から了承を得ることが出来れば、受かる可能性はグッと上がります。それにもしダメだった場合でも次の入試に素早く切り替えることができます。

面接練習には十分に取り組む

指定校推薦の入試では、志望理由書に基づいて行われる面接がメインとなっております。つまり面接の場は事前に提出する書類以外で志望度や優秀さをアピールできる絶好の機会。

ここで質の高い回答を用意することができれば、大学側もあなたのことを見直してくれるかもしれません。

これまで頑張ってきたことや大学でやりたいことをしっかり伝えられるよう、色々な先生にお願いして、繰り返し面接練習をしてもらいましょう。

落ちるリスクも想定して一般入試等の対策もする

何度も説明してきたように、指定校推薦において評定平均が足りないということは致命的なハンデであり、落ちる可能性も十分にあります。

そのため、指定校推薦の準備ができ次第、次に受ける入試の準備をしておく必要があります

入試までの時間は限られていますので、現実的に手が届きそうな大学はどこなのかをしっかり見極めることが大切です。

このページのまとめ

このページのまとめ
評定平均と指定校推薦の関係や評定平均が足りない場合の対処法について少しは理解が深まったでしょうか?

最後に、このページの中で特に押さえておきたいポイントをまとめておきましたので、これからの進路選択に生かしてください。

  • 評定平均が足りない場合は落ちる可能性の方が高い
  • 評定基準が緩い大学の受験を検討してみる
  • 大学への交渉&徹底的な面接対策で少しでも合格できる可能性を高める
  • 指定校推薦以外の入試を受けることも想定して対策しておく

指定校推薦が使えるならばそれに越したことはありません。しかし、客観的に判断して難しそうだと分かった場合は、見切りをつけてほかの入試形式に切り替えることも大切です。

ちなみに推薦入試は指定校推薦以外にも公募推薦もあります。公募推薦については今のあなたと相性が良い可能性がありますので指定校推薦との相違点と併せて調べてみる事をおすすめします。

5分で分かる2種類の推薦入試の相違点

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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