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2023.09.02 総合型選抜(旧AO入試)

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の特徴と対策方法

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)とは?倍率や対策方法を大公開

今回の記事では、青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要を、各学部の概要と合わせて説明していきます。

内容に目を通せば青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の学部別の特徴に加えて合格方法やおすすめの併願先の大学まで分かりますので是非最後までお付き合いください。

青山学院大学とは?

青山学院大学とは

まずは青山学院大学がどのような大学なのか簡単に説明したいと思います。

青山学院大学は、前身をカトリック系の宣教師らが作った学校にもち、19世紀後半にそれらが合同しミッションスクールとして開校した大学です。

東京の有名私立大学群である、MARCHの一角を担っている大学であり、ミッションスクールを前身としているからこそ欧米型のリベラルアーツ教育を取り入れており、複合的な学習を受けることができます。

看板学部としては、英米文学科や近年では国際政治経済学部などが注目される学部、学科として挙げられます。留学生も多く取り入れることを目指しており、国際性も豊かな大学と言えます。

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の種類とそれらの概要

総合型選抜の種類と概要

それではここから本題となる青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要を説明していきます。

主に問われる内容

青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)において特に問われる内容は以下の通りです。

選抜の段階 問われる内容
・一次選抜 以下のような書類選考が中心

・英語検定試験資格
・高等学校調査書

・二次選抜 ・面接試験
・筆記試験(小論文等)

これらの一次選考、二次選考を経て合格となります。一次選考の際に必要となる主な提出物を挙げると以下の4つになっております。

  • 入学願書
  • 英語資格証明書(所定の学科のみ)
  • 高等学校調査書
  • 入学者選抜課題(学科ごとにテーマが与えられている⇒2,000文字以内)

細かな内容に関しては、この後の項目で説明していこうと思いますが、基本的にこの4つと思っていただいて構いません。

試験の特徴

青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)は一般の入学試験のように学力のみで実力を測るものではありません。より広く、総合的な観点に基づいた評価を行い、合格者を選抜するために一般入試よりも多くの学生に門戸が広がれている試験制度であります。

加えてほかの大学と比較しても、提出書類の数は少なめで、出願がしやすい大学であるといえます。また、正直な話をしてしまうと、青山学院大学はそこまで真剣に総合型選抜(旧AO入試)に取り組んでいる印象はありません。

理由を説明しますと、全11学部中のたったの3学部しか総合型選抜を導入しておらず、入試形式も「自己推薦選抜入試(総合型選抜)」の一種類しか行っていないからです。

そのため、世間的にはあまり注目を受けていない印象を受けます。しかし、受験生の皆さんこれはチャンスと言えます。

注目を浴びていないからこそ、出願数もそこまで多いわけではないため、自分が学びたいと考えている学部や学科と合致している場合には、出願をぜひ考えてみてください。

学部別の倍率等の早見表

学部別の合格倍率

各学部の詳細な説明に入る前に、まずは倍率のまとめを掲載します。情報はすべて最新の2023年度のものです。

学部 学科 受験者数 合格者数 実質倍率
文学部 英米文学科 225 72 3.1
史学科 36 11 3.3
比較芸術学科 33 6 5.5
地球社会共生学部 地球社会共生学科 126 48 2.6
コミュニティ人間科学部 コミュニティ人間科学科 80 14 5.7

参照データ:2023年度 入学者選抜結果【学校推薦型選抜・総合型選抜・その他の選抜】

以上が各学部の倍率です。実際には、一次選考時点で不合格者が出ているため、その数値が知りたい方はご自身で調べてみてくださればと思います。

単純に倍率だけで見たときには、文学部の英米文学科と地球社会共生学部が合格しやすいです。反対に、文学部の比較芸術学科とコミュニティ人間科学部は倍率が5倍を超えているため合格のハードルは高いと言えます。

ただし、倍率はあくまで一つの指標でしかありません。気にしすぎることなく自分自身の望むところへの出願を目指すようにしましょう

各学部の総合型選抜(旧AO入試)の概要

青山学院大学の学部別の総合型選抜の特徴

さて、それではここから各学部、学科ごとの概要や詳細な出願要件、試験内容などを説明していきます。

文学部

文学部

それではまず、文学部の各学科の説明をしていきます。

文学部には、英米文学科、フランス文学科、日本文学科、史学科、比較芸術学科の五つの学科が設置されています。このなかで、自己推薦選抜入試(総合型選抜)を行っている学科は、

  • 英米文学科
  • 史学科
  • 比較芸術学科

の三つとなっています。青山学院大学の中では、最も総合型選抜入試に力を入れている学部であるといえます。

文学、語学、歴史、芸術などといった人文学的教養を通し、人間の営みとそれに伴う文化の本質とを究明していき、学科の枠を超えた研究をしている学部です。

英米文学科

英米文学科

初めにご紹介していくのは、文学部英米文学科です。様々な英語能力を向上させる科目を配置しており、まさに「英語の青山」を代表する学科であるといえます。

海外大学との交換留学なども積極的に行っている学科であり、より実践的な英語と英文学、米文学などの自身の興味のある専門を身に付けていくことができる学科です。

英米文学科のアドミッションポリシー

学科がどのような学生を求めているのかを知ることにおいてアドミッションポリシーは有益となります。以下にアドミッションポリシーを掲載します。

■知識・技能
高等学校で学習する国語、外国語、地理歴史、公民などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。

■思考力・判断力・表現力
物事を多面的かつ論理的に考察し、自分の考えをわかりやすく表現し、伝えることができる。

■意欲・関心・態度
英語圏の言語・文学・文化・コミュニケーション、および英語教育学に興味・関心・好奇心を持ち、生活や文化・価値観・考え方の違う世界の人々との共生を通じて社会に貢献する意欲を持っている。

引用元:教育研究上の目的と3つのポリシー(英米文学科)

やはり、英米文学を学んでいくため、高校卒業程度の基礎学力は最低限身に付けておくようにしましょう。

〈英米文学科の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要〉

出願期間

・Web出願登録期間
⇒2023年8月31日(木)~9月14日(木)23:59

・出願書類提出期間
⇒2023年9月11日(月)~9月14日(木)郵送必着

第二次選考実施日

2023年10月28日(土)青山キャンパス

合格発表日 2023年11月13日(月)13:00~11月27日(月)23:59
主な出願時提出書類 (一次選考)

①入学願書(大学所定用紙)

②英語資格証明書(原本または青山学院大学において原本照合がなされたもの)

③高等学校調査書

二次選考

・面接
・小論文
⇒英文を読んで、英語と日本語の両方で文章を書く

募集人数 約30名
出願時必要最低評定平均 特になし
倍率 (2023年度) 3.1倍
特筆すべき出願内容 (一部抜粋)

次のA~Eのいずれかの資格を取得している者で、下記の(1)~(3)までのいずれかに該当する者。
A.実用英語技能検定準1級以上
B.TOEICⓇListening & Reading 730点以上、およびSpeaking 130点以上、Writing 140点以上
C.TOEFL iBTⓇ 68点以上
D.TEAP(4技能)300点以上
E.IELTS(Academic Module)オーバーオール・バンド・スコア 5.5以上

引用元:2024年度自己推薦入学者選抜要項 【英語資格取得者を対象】 文学部英米文学科

英米文学科の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の特徴としては、出願時に要求されている英語力の高さにあります。

最低でも英検準一級以上の英語力を有している必要があるため、十分に英語力に関しては磨いておく必要があります。もともと英語に自信がある人などは、積極的に出願を検討してよいといえます。

他学科とは違い、英語試験の要求は特に高いものとなっていますが、他学科で課されている課題のレポートがないためその点では第一次選考のための出願書類は楽です。

しかし、その分できるだけ高い英語資格を持っておく必要があるといえますし、願書に書く志望理由などには特に力を入れて書かなくてはなりません。

募集人員よりも実際の合格者数は多くなっているため、合格しやすい学科と言っても良いと思われます。

史学科

史学科

続いてご紹介するのは、文学部史学科です。史学科には、日本史、西洋史、東洋史、考古学の四つのコースが設置されています。

一年生時には史学全般の大きな知識を身に付けた後に、二年生以降それぞれの興味を持ったコースに分かれ専門的内容を学んでいくことになります。一つのことに限らず、普遍的な学びを得られるというのは特徴の一つです。

また研究の一環として、三年生時にはゼミ単位での研修旅行が行われているのも特徴的です。昨今の外出自粛の情勢下ではなかなか難しいところではあるものの、落ち着いた状況下だとすれば、自身の学びを現地に行ってさらに深めることができるでしょう。

史学科のアドミッションポリシー

学科がどのような学生を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下にアドミッションポリシーを掲載します。

■知識・技能
国語、外国語、地理歴史、公民などについて、高等学校卒業相当の知識を有している。

■思考力・判断力・表現力
歴史学や考古学への関心を論理的に表現することができる。

■意欲・関心・態度
歴史学や考古学への関心を通じて、変化する世界の情勢や文化、人間と社会について理解しようとする意欲を有している。

引用元:教育研究上の目的と3つのポリシー(史学科)

史学科という学部である以上、地歴とくに歴史分野の最低限高校卒業程度の知識や、考古学への興味関心などは重要な点となるでしょう。

〈史学科の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要〉

出願期間

・Web出願登録期間
⇒2023年9月22日(金)~10月6日(金)23:59

・出願書類提出期間
⇒2023年10月3日(火)~10月6日(金)郵送必着

第二次選考実施日 2023年11月23日(木・祝) 青山キャンパス
合格発表日 2023年12月5日(火)13:00~12月15日(金)23:59
主な出願時提出書類 (一次選考)

①高等学校調査書

②志望動機・理由書
⇒文字数等:1,200字以内、ボールペンのみ

③入学者選抜課題
⇒文字数等:2,000字以内
自筆横書きでかつ、黒インクまたは黒ボールペンで記入

【課題内容】

近年、AI(人工知能)技術の急速な発展とともに、その利用方法を巡って社会的な議論がなされていますが、過去においても技術革新は様々な社会変化を促してきました。ここでは、日本または世界において、歴史の中における技術革新の事例を一つ取りあげ、その具体的な内容を紹介するとともに、それが当時の地域・社会に与えた影響を説明しなさい。なお、文献を必ず参照し、著者、文献名、出版社および刊行年を明記して下さい。参考文献リストは、指定の文字数に含めることとします。

二次選考

・筆記試験
⇒「歴史に関する史料」or「歴史に関する英文」を選択し、問に答える小論文形式

・面接

募集人数 約13名
出願時必要最低評定平均

(3)以下の①または②のいずれかに該当する者
  ①高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.0以上である者
  ② 高等学校における「全体の学習成績の状況」が3.8以上、かつ「世界史B」もしくは「日本史B」の「学習成績の状況」(評定の平均値)が4.5以上である者

倍率 (2023年度) 3.3倍
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) 特になし

引用元:2024年度自己推薦入学者選抜要項 文学部史学科

英語資格の取得が必須ではない

青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の特徴として、英米文学科以外に英語資格検定の基準を設けていないということがあります。

他大学の総合型選抜入試では、英語資格検定の最低基準を設けているところが多いところで、それを行っていないのは救いとなる受験生も少なくはないといえます。

合否のカギは選抜課題の対策

さて、一次選考において何がもっとも評価の対象となるかと言えばやはり選抜課題と言えます。

選抜課題は、各学科の中心的な学問に関するテーマが与えられそれについて論じなくてはいけません。史学科のテーマは、自身が今年(2023年)に起きたことのうちどれを取り上げ、どの媒体にどう記録するのかという抽象的なテーマです。

まずこのテーマで難しいことは、なにを取り上げればいいのかという点です。これは、決まった正解があるわけではないため、ニュースなどを日々チェックし、それぞれが自分に合ったと思える内容を選べるようにしておきましょう。

また出願基準として、評定平均が求められています。全科目の評定平均は4.0以上求められる以上、すべての科目に手を抜かず取り組んでおくようにすることが大事です。

比較芸術学科

比較芸術学科

それでは次に説明していくのは、比較芸術学科です。比較芸術学科では、伝統的かつ古典的である芸術の美術、音楽、演劇映像という三つのジャンルに関して、比較や作品の鑑賞などを通じて総合的に学習をしていきます。

アートの多様化が進んでいく現代社会において、中世におけるルネサンスのように再び芸術への回帰が進行すると考えられています。

その中で、古典的芸術を専門分野に限らず、基礎段階で複合的に学ぶことで、幅広な視点を持ち芸術に対して向き合っていくことができるのがこの学科の魅力であります。

五感すべてを総動員して、最終的に直感である第六感、インスピレーションを獲得していくことも一つの目標です。やはり、芸術は知識や技術だけで語りうるものではありません。個々人のセンス的な部分も重要な点となってくるのです。

比較芸術学科のアドミッションポリシー

学科がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。

■知識・技能
国語、外国語、地理歴史、芸術などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。

■思考力・判断力・表現力
・物事を多面的かつ論理的に考察することができる。
・自分の考えを的確に表現し、伝えることができる。

■意欲・関心・態度
・芸術、人間、自然、文化にかかわる諸問題に深い関心を持ち、大学での学びを通じて、
自らの感性を磨き、社会に貢献する意欲を有している。
・積極的に他者とかかわり、対話を通して相互理解に努めようとする態度を有している。

引用元:教育研究上の目的と3つのポリシー(比較芸術学科)

芸術に関する最低限の知識は必要だといえますし、広範な芸術に興味関心をいだいているということも大事であるといえます。

比較芸術学科の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要

出願期間

・Web出願登録期間
⇒2023年9月22日(金)~10月6日(金)23:59

・出願書類提出期間
⇒ 2023年10月3日(火)~10月6日(金)郵送必着

第二次選考実施日 2023年11月23日(木・祝) 青山キャンパス
合格発表日 2023年12月5日(火)13:00~12月15日(金)23:59
主な出願時提出書類 (一次選考)

①高等学校調査書

②志望動機・理由書
⇒1,500字以内、ボールペンのみ

③入学者選抜課題
⇒文字数等:2,000字以内
自筆横書きでかつ、黒インクまたは黒ボールペンで記載

【課題内容】

さまざまな技術によって「複製」された芸術作品とその存在意義について、実例を挙げつつ論じなさい。時代・国・地域は問わない。

論述を進めるにあたっては、Ⅰ:美術、Ⅱ:音楽、Ⅲ:演劇映像の三つの芸術領域のなかから、ひとつの分野を選択し、具体的な作品や作家の名前を挙げて論じること。文献に依拠して議論を進める箇所では、それを明示すること。芸術についての知見、意欲を存分に記述すること。

二次選考

・面接

・筆記試験
⇒芸術に関する基礎知識

募集人数 約8名
出願時必要最低評定平均

(3)以下の①または②のいずれかに該当する者
  ①高等学校における「全体の学習成績の状況」が4.0以上である者
  ② 下記、3点すべての要件を満たす者
   1)高等学校における「全体の学習成績の状況」が3.8以上であること
   2)高等学校における「外国語」の「学習成績の状況」(評定の平均値)が4.2以上であること
   3) 高等学校における「世界史B」または「日本史B」のいずれかの「学習成績の状況」(評定の平均値)が4.2以上であること

倍率 (2023年度) 5.5倍
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) 特になし

引用元:2024年度自己推薦入学者選抜要項 文学部比較芸術学科

比較芸術学科の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の特徴は、一次選考時のレポートの内容が難しい点。テーマとして「歴史上、芸術が社会に対して与えた影響」が与えられているのみで、美術、音楽、演劇映像のうちのどれか一つの視点を選び論じていくことになります。

実にテーマが抽象的であるため、2,000文字を書き進めるのはなかなか難しくはあると思います。しかし逆の視点から考えればテーマから大きく外れなければ比較的自由に書くことが可能です。

また筆記試験においてですが、問われる内容が芸術における基礎的知識と漠然としています。高校の教科書レベルの内容、世界史や美術に関してのことは完璧に頭に入れておくようにしましょう。

加えて、評定平均の要件もあるため日ごろの学校生活も手を抜かないということが大事です。

地球社会共生学部

地域共生社会学部

次に、地球社会共生学部の説明をしていきます。

地球社会共生学部とは?

地球社会共生学部には、地球社会共生学科のみが設置されています。地球社会共生学科は社会が抱える様々な問題を地球規模の広い視野から解決していく学びを培っていくことを目標としている学科です。

地球社会共生学科は四つの専門的領域を設定しており、4つの専門領域は以下の通りです。

  • 紛争について考える「コラボレーション領域」
  • 貧困克服のための雇用や産業創出方法を学ぶ「ビジネス領域」
  • 情報インフラのない地域で何が起こりそして何を知らせるべきかを学ぶ「メディア/空間情報領域」
  • 差別の現状と発生メカニズムを解明する「ソシオロジー領域」

上記の4つの領域を組み合わせて複数の視点を勉強できるため、様々な分野で活躍できる人材となれることがこの学科の魅力と言えます。

今世紀に入り、世界中で様々な問題が起こり続けています。そんな中で、広い視野を持ち、問題に対処し、状況を改善していくような人になりたいと考えているような人には、おすすめしたい学科です。

地球社会共生学部のアドミッションポリシー

地域共生学部のアドミッションポリシー

青山学院大学の地球社会共生学部が求めている人物像を知る際にアドミッションポリシーは有益になります。そこで青山学院大学の地球社会共生学部のアドミッションポリシーを掲載しますのでご確認ください。

■知識・技能
国語、数学、社会などの科目で培われた高等学校卒業相当の文献理解力を有している。

■思考力・判断力・表現力
・自己表現力、論理的思考力を有している。
・グローバルな諸課題について考え、判断して、自分の意見を表現できる力を有している。

■意欲・関心・態度
・グローバルな諸課題に対し、強い好奇心・関心を有している。
・その問題を解決する方法を学びたいという探究心を有している。
・知識を得ることだけでなく、体験すること、行動することに意欲を有している。
・グローバル人材に必要な英語資格を目指して持続的に学習する意欲を有している。

引用元:教育研究上の目的と3つのポリシー(地球社会共生学部)

やはり学科の特性上、国際的な視野をもって生活し、思考を続けておくことが重要になってくるといえるでしょう。

地球社会共生学科

出願期間

・Web出願登録期間
⇒2023年8月31日(木)~9月14日(木)23:59

・出願書類提出期間
⇒2023年9月11日(月)~9月14日(木)郵送必着

第二次選考実施日 2023年10月28日(土) 相模原キャンパス
合格発表日 2023年11月13日(月)13:00~11月27日(月)23:59
主な出願時提出書類 (一次選考)

①志望動機・理由書
⇒1,600字以内、自筆

②英語資格・検定試験証明書関係書類一式
⇒様式が決められているため、HPを参照

③高等学校調査書

④自己アピールできる資料貼り付け用紙(該当者のみ)

二次選考

・筆記試験
⇒小論文

・面接

募集人数 約31名
出願時必要最低評定平均 全体の評定平均3.8以上(海外就学経験者は除く)
倍率 (2023年度) 2.6倍
特筆すべき出願内容 (一部抜粋)

①自己アピールできる分野

②指定された英語資格

(対象:英語資格試験高得点者と海外就学経験者)

・TOEFL iBTⓇ 68点以上
・TOEICⓇL&R 700点以上かつS&W 270点以上
・IELTS 5.5以上
・実用英語技能検定 準1級以上
・TEAP(4技能) 300点以上
・GTEC(CBTタイプ、検定版) 1,190点以上

(対象:海外留学経験者、ボランティア活動実績がある者、スポーツに優れた者、文化・芸術分野に優れた者、実用数学技能検定取得者)

・TOEFL iBTⓇ 54点以上
・TOEICⓇL&R 550点以上かつS&W 240点以上
・IELTS 4.5以上
・実用英語技能検定 2級以上
・TEAP(4技能) 250点以上
・GTEC(CBTタイプ、検定版) 1,100点以上

引用元:2024年度自己推薦入学者選抜要項 地球社会共生学部地球社会共生学科

地球社会共生学科に出願するには、評定平均3.8以上が前提として必要になります。そのため、日ごろからの高校生活においても真剣に取り組みよい成績をとるようにしておきましょう。

英語資格検定に関しては、海外留学経験やボランティア活動などの実績がある人は良いですが、大半の受験生の人はそれらの特筆した実績はないと思われます。

そのため、最低でも英検準一級程度の英語力は身につけなくてはいけません。英語の語学力はできる限り上げて、万全の状態で臨むようにしましょう。

またこの学科では、他学科で求めている自己推薦者選抜課題が課されていません。その分、できるだけ高い英語資格をとり、志望動機などには特に力を入れて作成する必要があるといえます。

大学としては、間違いなくスポーツなどの実績を持っている人を優先して取ろうと考えるはずです。そのような人たちと立ち向かうためにも、一次選考において提出するものには最大限の力を込めて取り組みましょう。

コミュニティ人間科学部

コミュニティー人間科学部

それでは最後に、コミュニティ人間科学部の概要と自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要を説明していきます。

コミュニティ人間科学部とは?

コミュニティ人間科学部にはコミュニティ人間科学科のみが設置されています。

コミュニティつまりは地域生活を職業生活とつなげることができ、地域社会活性化に寄与できる人材を育成することが目標の学部です。こちらの学部は、2019年に開かれたばかりの大変新しい学部となっています。

専門教育科目として以下の5つが用意されており、自分が深めていきたい分野に関して詳しく勉強できることが魅力です。

  • 子ども・若者活動支援プログラム
  • 女性活動支援プログラム
  • コミュニティ活動支援プログラム
  • コミュニティ資源継承プログラム
  • コミュニティ創生計画プログラム

どのプログラムも実際に現地に赴き、フィールドワークなども行えるのでより実践的知識を身に付けていくことも可能です。そのため、コミュニティ人間科学部は多彩な学習が可能な学部と言えます。

コミュニティ人間科学部のアドミッションポリシー

コミュニティ人間科学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下にアドミッションポリシーを掲載します。

■知識・技能
国語、地理歴史、公民、数学、理科、英語などについての高等学校卒業相当の知識と、幅広い教養を有している。

■思考力・判断力・表現力
地域社会の多様な状況を的確に把握できるよう、既成の発想にとらわれず、柔軟なものの見方や考え方ができる。

■意欲・関心・態度
社会の諸課題に関心を持ち、他の学生と協調しながら学修に励む積極性を身につける意欲と、さまざまな地域活動に積極的に取り組もうとする意思を有している。

引用元:教育研究上の目的と3つのポリシー(コミュニティ人間科学部)

地域社会やより広い社会に興味を持ち、問題意識をもっていることが重要となります。

コミュニティ人間科学部の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の概要

出願期間

・Web出願登録期間
⇒2023年8月31日(木)~9月14日(木)23:59

・出願書類提出期間
⇒2023年9月11日(月)~9月14日(木)郵送必着

第二次選考実施日 2023年10月28日(土) 相模原キャンパス
合格発表日 2023年11月13日(月)13:00~11月27日(月)23:59
主な出願時提出書類 (一次選考)

①高等学校調査書

②志望動機・理由書
⇒1,200字以内、自筆

③志願者活動の資料(該当者のみ)

④入学者選抜課題
⇒文字数等:2,000文字以内
自筆横書きでかつ、黒インクまたは黒ボールペンにて記入

【課題内容】

 あなたの住んでいる、あるいは知っている地域での活動について具体的な事例を挙げ、その歴史的なバックグラウンドや今日の社会における意義を述べ、これからの活動の展望を述べてください。

二次選考

・小論文

・面接

募集人数 約12名
出願時必要最低評定平均 全体の評定平均3.5以上
倍率 (2023年度) 5.7倍
特筆すべき出願内容 (一部抜粋)

 コミュニティ人間科学部での学習に関心を持ち、第一志望とし、次の(1)または(2)の項において該当する者
(1) 次のいずれかに該当する者(学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を有する者に限る。)
  ①高等学校卒業後、職に就いている者、または職に就いていたことがある者
  ②定時制・通信制・単位制の高等学校卒業見込みの者で既に職に就いている者
(2) 2024年3月までに日本の高等学校または中等教育学校の後期課程を卒業した者もしくは卒業見込みの者で、次の全項目に該当する者
  ① 出願時に個人または青少年団体をはじめとする各種の団体等で1年以上にわたって継続的にボランティア活動などの社会貢献活動歴がある者。ただし、部活動や学校行事等の活動は社会貢献活動から除く。
  ② 高等学校または中等教育学校の後期課程等における「全体の学習成績の状況」が3.5以上である者

引用元:2024年度自己推薦入学者選抜要項 コミュニティ人間科学部コミュニティ人間科学科

コミュニティ人間科学部の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の特徴としては、出願要件が非常に難しいといえます。まず第一には、すでに高等学校卒業後定職に就いていた人であることや、卒業見込みで職に就いていることが出願条件の一つ目となっています。

そうでない場合は、ボランティア活動などの社会貢献活動に一年以上携わっていた実績を持ち、評定平均も3.5以上が求められています。

地域社会にアプローチしていく学部であることからこそ、社会経験が必須で求められているというのは納得はできますが出願は難しくなってしまっています。

受験生の皆さんがこの学部への出願を検討するならば、ボランティアに携わるもしくは一般受験での出願をおすすめします。

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)で求められていることは?

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)で求められている事

さて、ここまで青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)について各学部の特徴とともに紹介してきました。様々な情報をご紹介しましたので整理の意味合いをも込めてここからは簡単なまとめを行っていきます。

何が求められるのか?

それではまず、青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)では何が求められているのか、箇条書きで書き出してみますと以下の通りです。

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)で主に求められるもの

  • 英検二級以上の英語力
  • 評定平均3.8以上の成績
  • 一次選考の提出物のクオリティ
  • ボランティアなどの社会貢献もしくはスポーツ活動などの実績
  • 二次選考の対策をしっかりと行うこと、特に小論文と面接試験

この中でも特に重要となるのは出願時の提出物のクオリティだといえます。

提出物として主に求められていることが多いのは、入学志望動機・理由書と選抜課題です。どちらに関しても、自分自身の学科への入学への強い思いが重要となります。

もちろん、文章の構成が論理的かつ簡潔で冗長でない文章を書く必要もあります。しかし、実際にそれらを実行に移すためには、自分自身の思いというのは非常に大事なポイントとなります。

日ごろの生活から、自分がなぜその学部、学科を志望するのかという考えを、様々な事象と関連させながら確固たるものにしておきましょう。

合格しやすい人の特徴

続いて、合格しやすい人の特徴として何が挙げられるのか、箇条書きで書き出すと以下の通りです。

合格を勝ち取りやすい人の特徴

  • 英検準一級程度の英語の能力を有している人
  • 各学部のアドミッションポリシーが自分自身と合致していること
  • 各種出願要件を要求以上に満たしている人
  • 提出書類に真剣に取り組み、しっかりと作りこめている人

青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)において重要になるのは、やはり第一次選考を確実に突破することです。

第一次選考合格者は大学側からの発表数を見ても、半数ほどが第二次選考で合格しています。このことからも、第一次選考は重要です。

*一次選抜の合格者数の参照データ:2023年度 入学者選抜結果【学校推薦型選抜・総合型選抜・その他の選抜】

繰り返しにはなってしまいますが、やはり一次選考での評価基準は提出書類の内容であるため、しっかりと読む相手、つまりは大学の教授に伝わる文章を書くようにしましょう。

併願受験先としておすすめの大学はどこなのか?

お勧めの併願受験先

青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)を受ける方に、学力や入試制度などの観点からおすすめとなる併願先をご紹介したいと思います。

  • 上智大学
    ⇒チャレンジ校としておすすめになります。出願方法も幅広い。
  • 立教大学
  • 学習院大学
  • 法政大学
  • 明治大学
    ⇒MARCHの面々であり、学力レベルが等しい。また。出願方法も幅広い。

上記の大学が併願先として、おすすめの大学となります。しかし、何よりも大事となるのは自分が行きたい大学に行くということです。

自分の興味関心に沿った大学を探すようにしましょう。自分でのリサーチは欠かさずに行ってください。

なお、今回取り上げた上智大学・立教大学・法政大学・明治大学の特別入試については以下のページでまとめております。ぜひご覧ください。

上智の推薦入試の特集ページ
立教の自由選抜入試の特集ページ
法政の特別入試の特集ページ
明治の特別入試の特集ページ

青山学院大学の総合型選抜(旧AO入試)に関する総括

青山学院大学の総合型選抜に関するまとめ
今回のページでは青山学院大学の総合型選抜の特徴について解説してきました。改めてここまで取り上げてきた青山学院大学の総合型選抜のポイントをまとめてみましたのでご覧ください。

特に重要なポイント一覧

  • 多くの学科が倍率3~5倍となっているため合格するには十分な対策が必要
  • 英検準一級以上の英語力を有していれば幅広い学部に出願可能である
  • 第一次選考における提出物のクオリティが合格を左右するということ
  • 二次選考においては小論文、面接が課されるためその対策を行うこと
  • 入学を考える学部や学科に強い気持ちを持っていること

上記の5点をまずは意識して努力していけば、青山学院大学の自己推薦選抜入試(総合型選抜)の合格は十分に目指せます。ぜひ今回の内容を参考に青山学院大学の総合型選抜をクリアーしてください。

最後になりますが、今回取り上げた青山学院大学以外のMARCHの各大学の総合型選抜をまとめたページをご紹介します。

高校生に人気のマーチ各校の特別入試を一挙解説

参照ページURL一覧
青山学院大学公式HP
青山学院大学各学部紹介ページ
入学者選抜要項ページ

総合型選抜(旧AO入試)