各大学の対策情報
今回の記事では、関西地方の有名私立大学である立命館大学のAO入試の詳細、学部の特徴などをご紹介していこうと思います。この記事は、2024年度の受験生向けの記事となっておりますので、その点はご注意ください。
目次
そもそも立命館大学はどんな大学?
まずは立命館大学の簡単な歴史を説明します。
キャンパスの歴史
立命館大学はもともと、時は1869年に公家の西園寺公望が次代を担う若者を育成するために創始された「立命館」という私塾が原点となっています。
私塾自体はすぐに廃塾となりましたが、その後に意思を引き継いだ公望の秘書であった中川小十郎が前身となる「私立京都法政学校」を創立し、1922年の大学令を受けて、現在の立命館大学となりました。このように、非常に歴史深い大学であることがわかります。
建学の精神
建学の精神として「自由と清新」をかかげています。自由かつ進取の気風、即ち新たなものを自らつかみ取っていくような精神を持つことを目指しており、そのような人物となることを理想としています。
建学の精神に基づき、積極的に大学改革や、学園創造を進めていく大学として社会的な評価も受けており、先進的な学びを受けることができる大学であるといえます。
キャンパスと大学のランク
キャンパスとしては、メインキャンパスである衣笠キャンパス、びわこ・くさつキャンパス(略称:BKC)、大阪いばらきキャンパス(OIC)の3つが主なキャンパスです。そしてほかにも研究科などが置かれている複数のキャンパスがあり、規模が大きいです。
また立命館大学は、関西の有名私立大学群である関関同立の一角を形成している大学です。国際的な評価に基づく世界大学ランキングなどでも西日本の大学内で唯一の私立大学でランクインを果たしています。特に教育充実度、教育成果の観点では国際的に高い評価を受けている大学です。
設置学部について
立命館には下記の16学部を設置されております。
設置されている学部一覧
- 法学部
- 産業社会学部
- 国際関係学部
- 文学部
- 映像学部
- 経済学部
- スポーツ健康科学部
- 食マネジメント学部
- 理工学部
- 情報理工学部
- 生命科学部
- 薬学部
- 経営学部
- 政策科学部
- 総合心理学部
- グローバル教養学部
上記の16学部の中でも、様々な専門領域に分かれており、多様な学びが提供されているといえます。
16の学部を持つ立命館大学では、法学部以外がAO入試を導入しております。この後の記事ではAO入試を導入している学部のみをご紹介していきますので法学部の特集は致しません。
立命館のAO入試の全容について
学部ごとの説明に先立って、まずは簡単に立命館大学のAO入試の簡単な概略を説明しておこうと思います。
主な出願書類とは?
そもそも、AO入試は一般入試のような筆記試験だけで合否を決める試験ではありません。合否結果は高等学校での学業状況や、その他の種々の資格や検定などの結果を用いた総合評価で決まります。
そんな特徴を持つAO入試では提出書類、そして二次選考の小論文や面接試験が重要になります。立命館のAO入試でも提出書類の出来栄えと二次選考の結果が合否を大きく分けると言えます。
参考までに立命館のAO入試の主な提出書類としては、
- 高等学校の調査書
- エントリーシート
- 志望理由書(動機や自己アピールなどを書く)
- 自分の持っている資格を証明する書類
- 各学部・方式が指定する課題
が挙げられます。
出願条件について
また出願をするために、そもそも最低ラインの基準が設けられていることがほとんどです。主な、出願条件としては、
- 第一志望であること⇒基本的には合格したら入学を確約する
- 高等学校の評定平均3.5以上
- 英検2級以上
などが挙げられます。
ただし、出願条件というのはあくまでも最低でもこれは満たしてきてほしいという部分であることが多く、基本的にはこれよりも良い状態で出願することを目指したいです。
二次選抜について
加えて、二次選抜で行われることとしては、
- 面接試験
- プレゼンテーション
- 小論文
- 筆記試験
などが挙げられます。さらにセミナー受講とそれに伴うグループディスカッションなど、学部ごとに行う内容は様々です。それぞれに合った対策を整えていく必要があります。
学部別の倍率などの早見表
各学部ごとのAO入試の詳細をご紹介する前に倍率などを簡単にまとめた表をご紹介します。
学部 | 学科・専攻等 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|---|
産業社会学部 | 現代社会専攻 | 56 | 18 | 3.1 |
メディア社会専攻 | 37 | 14 | 2.6 | |
スポーツ社会専攻 | 27 | 8 | 3.3 | |
子ども社会専攻 | 9 | 5 | 1.8 | |
人間福祉専攻 | 44 | 7 | 6.3 | |
国際関係学部 | 国際関係学専攻 | 71 | 18 | 3.9 |
グローバル・スタディーズ専攻 | 46 | 33 | 1.4 | |
アメリカン大学・立命館大学国際連携学科 | 2 | 2 | 1.0 | |
文学部 | 人間研究学域 /国際方式 |
11 | 5 | 2.2 |
日本文学研究学域 /人文学プロポーズ方式 |
25 | 7 | 3.6 | |
日本史研究学域 /人文学プロポーズ方式 |
30 | 7 | 4.3 | |
東アジア研究学域 /国際方式 |
27 | 11 | 2.5 | |
東アジア研究学域 /人文学プロポーズ方式 |
16 | 5 | 3.2 | |
国際文化学域 /国際方式 |
36 | 32 | 1.1 | |
国際文化学域 /人文学プロポーズ方式 |
43 | 31 | 1.4 | |
国際コミュニケーション学域 /国際方式 |
32 | 11 | 2.9 | |
国際コミュニケーション学域 /人文学プロポーズ方式 |
4 | 1 | 4.0 | |
言語コミュニケーション学域 /課題論文方式 |
6 | 3 | 2.0 | |
言語コミュニケーション学域 /人文学プロポーズ方式 |
27 | 2 | 13.5 | |
地域研究学域 /マップ・リーディング方式 |
29 | 16 | 1.8 | |
映像学部 | 映像学科 /映像撮影型 |
63 | 10 | 6.3 |
映像学科 /絵コンテ作画型 |
22 | 7 | 3.1 | |
経済学部 | 経済学科国際専攻 /英語重視方式 |
38 | 10 | 3.8 |
経済学科経済専攻 /数学重視方式 |
27 | 17 | 1.6 | |
スポーツ健康科学部 | スポーツ健康科学科 /CREA方式(グローバル・アスレティックトレーニング型) |
7 | 1 | 7.0 |
スポーツ健康科学科 /CREA方式(教員熱望型) |
14 | 2 | 7.0 | |
スポーツ健康科学科 /CREA方式(課題発見・解決型) |
18 | 7 | 2.6 | |
スポーツ健康科学科 /CREA方式(数学的素養型) |
36 | 7 | 5.1 | |
食マネジメント学部 | 食マネジメント学科 /プレゼンテーション方式(課題論文型) |
53 | 15 | 3.5 |
食マネジメント学科 /プレゼンテーション方式(基礎数学型) |
65 | 13 | 5.0 | 理工学部 | 数理科学科・数学コース | 14 | 8 | 1.8 |
数理科学科・データサイエンスコース | 6 | 2 | 3.0 | |
物理科学科 | 6 | 5 | 1.2 | |
電気電子工学科 | 10 | 5 | 2.0 | |
電子情報工学科 | 9 | 4 | 2.3 | |
機械工学科 | 13 | 9 | 1.4 | |
ロボティクス学科 | 7 | 4 | 1.8 | |
環境都市工学科 | 8 | 4 | 2.0 | |
情報理工学部 | 情報理工学科・情報システムグローバルコース /グローバル・ICTリーダー方式 |
8 | 7 | 1.1 |
生命科学部 | 応用化学科 | 2 | 2 | 1.0 |
生物工学科 | 3 | 1 | 3.0 | |
生命情報学科 | 1 | 0 | 0 | |
生命医科学科 | 6 | 2 | 3.0 | |
薬学部 | 創薬科学科 | 6 | 1 | 6.0 |
経営学部 | 国際経営学科 | 83 | 46 | 1.8 |
政策科学部 | 政策科学科・政策科学専攻 | 68 | 16 | 4.3 |
総合心理学部 | 総合心理学科 | 88 | 15 | 5.9 |
グローバル教養学部 | グローバル教養学科・Cohort A 4月 /10月選考 |
13 | 11 | 1.2 |
グローバル教養学科・Cohort A 4月 /12月選考 |
16 | 8 | 2.0 |
引用元:2023年度 AO選抜入学試験「各学部独自方式」試験結果
一部の学科で高い倍率となっているところがありますが、ほとんどの学科で倍率は1倍から5倍ほどに収まっております。
特に、文学部の一部と理系学部の倍率は比較的低くなっており、自分の希望する学科があれば出願すれば合格する確率は十分に高いといえます。
そのため、出願条件を満たしているのなら、とりあえずでもいいから出願してみるというのも一つの手段として考えてみてください。
学部別の紹介
ここからいよいよ、学部ごとの紹介に入っていきます。各学部の特徴、アドミッションポリシー、AO入試の形式ごとの詳細説明を行っていきます。
自分の興味のある学部だけでなく、ほかの学部の紹介にもぜひ目を通してみてください。新しい広い視野が手に入るかもしれません。
前述しました通り、AO入試を導入していない法学部に関する説明は行いませんので注意してください。
《産業社会学部》
それではまずは、衣笠キャンパスの学部説明を行っていきます。一番初めにご紹介していくのは産業社会学部です。
そもそも産業社会学部とは?
産業社会学部は現代化、総合化、共同化を合言葉として、現代に起こる様々な問題を既存の学問諸分野の協同により解明し、新しい方法を用いて総合的に把握していくことを目指す学部です。
実証的調査や分析力を養いつつ、社会学を基礎として積極的に社会問題を乗り越えていく人材となることができます。産業社会学部には、現代社会学科のみが設置されています。
そして、現代社会学科には現代社会専攻、メディア社会専攻、スポーツ社会専攻、子ども社会、人間福祉専攻という5つの専攻に分かれます。それぞれの選考内容は下記の通りです。
専攻 | 専攻の内容 |
---|---|
現代社会専攻 | 「社会形成」「社会文化」「環境社会」の3つの領域にさらに分かれております。
家族や企業、政治といった観点や、社会と文化の関係性、宗教、ライフスタイル、まちづくりなど多様な要素の理解を深めていきます。 3つの領域を自分のテーマに合わせ組み合わせて学んでいきます。 |
メディア社会専攻 | 「市民メディア」「メディア社会」「メディア文化」の3つの領域に分かれております。
それぞれで私たちの生活に密接に接しているメディアを様々な角度からとらえなおし、どのようにしてメディア社会を生きていくかを学んでいきます。 |
スポーツ社会専攻 | 「スポーツ文化」「スポーツマネジメント」の2つの領域に分かれており、現代的な課題をひも解いていく実践力を磨きつつ、スポーツの持つ可能性を探求していきます。
スポーツとジェンダーの関係や、スポーツと法など分野は様々です。 |
子ども社会専攻 | 世界という広い枠組みや現実社会といったアクチュアルな枠組み、学校という狭い枠組みなどといった様々な場面での子どもたちの在り方を考え、子ども達がよりよい環境で生活していくことのできる社会を探求していきます。
立命館の系列の小学校と連携し、実地での実習を行うことも可能です。 |
人間福祉専攻 | 「福祉社会」「人間発達」の2つの領域に分かれ、現代社会が産み出す生活困難を緩和し、解決する方法を模索しつつ、人権や幸福を守り発展させるための諸科学を学んでいきます。
乳幼児期から老年期までの人の一生を思考していく専攻となっています。 |
《産業社会学部のアドミッションポリシー》
学部がどのような生徒を求めているのかを知るためには、アドミッションポリシーはとても有益です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
<関心・意欲・態度>
1.基礎的な教養と知的好奇心を有している者。
2.現代の様々な社会問題の理解とその解決に強い関心を持つ者。
3.他者とのやりとりを通して主体的に学びを深める姿勢を有する者。
4.将来、総合的で多面的な視野を持ち国内外での活躍を希望する者。<知識・理解>
5.高等学校教育課程における基礎的な学力、思考能力、判断能力を有し、それらを応用することができる者。
やはり社会全体を探求していく学部であるため、社会に対しての問題意識や他者との関わりあいのスキルなどは持っておく必要があるといえます。また、高等学校までの社会や国語などに関する基礎的知識は必須であるといえるでしょう
《産業社会学部のAO入試の詳細》
産業社会小論文方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~ 9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 | 第一次選考:2023年10月1日(日)
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 | 第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 | 1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題論文 4.写真 |
二次選考 | ・個人面接 ⇒一人あたり20分程度、出願書類に基づいた口頭での質問 (一次選考で書類選考に加えて小論文試験あり) |
募集人数 | 現代社会専攻・・・18名 メディア社会専攻・・・8名 スポーツ社会専攻・・・5名 子ども社会専攻・・・2名 人間福祉専攻・・・11名 |
出願時必要最低評定平均 | 高等学校での評定平均値3.5以上 |
倍率 (2023年度) |
現代社会専攻:3.1倍 メディア社会専攻:2.6倍 スポーツ社会専攻:3.3倍 子ども社会専攻:1.8倍 人間福祉専攻:6.3倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
特になし |
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験産業社会学部「産業社会小論文方式」<特色ある活動と学びを深めた皆さん対象>入学試験要項
産業社会学部のAO入試は、小論文を重視した方式となっています。
第一次選考時の提出書類として、課題論文2,000文字程度を書く必要があります。こちらの内容は、高校時に行った活動を基本とし、そこから生まれた問題意識を産業社会と関連付けて書く必要があります。
高校在籍時から、自分が行っている行動に対して理由付けをしっかりと行い、なぜ行っているのかまた、どのようにしたらよりよいものとなっていくのかを考えて行動することが重要となります。
しかし、必ずしも全員がそのように高校を過ごしてきたわけでは決してないのが通常です。
そのようなときは、自分が高校で努力してきたことがどのように大学における学びと結び付けられ、また経験を活かしていけるのかを考え書くのがベスト。2,000文字は多くみえますが書いてみるとあっという間です。
書く内容はしっかりと事前に箇条書きなどでまとめておき、簡潔かつ分かりやすい文章になることを心掛けましょう。
《国際関係学部》
続いて、国際関係学部の説明を行っていきます。
国際関係学部とは?
国際関係学部には、国際関係学科、2018年に新設されたアメリカン大学・立命館大学国際連携学科の2つの学科が設置されています。
そして国際関係学科は、国際関係学専攻とグローバル・スタディーズ専攻の2つの専攻に分かれています。
国際関係学部では、国際社会を理解していくうえで不可欠である、言語・理論・地域の3要素を段階的に学んでいきます。
国際社会で起きている様々な課題に対応したプログラムや英語教育体制が整っており、少人数のゼミで実践的な学びを経て、国際問題解決を導いていくリーダーとなることが可能です。
2つの学科の特徴
国際関係学専攻では日本語を主要言語としながら、以下の4つの専門的プログラムに分かれて自分の興味のある分野を研究します。
- 国際秩序平和プログラム
- 国際協力開発プログラム
- 国際文化理解プログラム
- 国際公務プログラム
特に新設された国際公務プログラムは、少人数教育で外交官や国連職員などの実務を学べる稀有なプログラムです。
グローバル・スタディーズ専攻では英語を主な言語とし、英語で授業が展開されていきます。
高い英語力が身につくとともに、外国人の教員によるリアルな授業を受けることができます。特に日本と近年関係の親密化が進むアジアとの関係に重点を置いており、生徒それぞれが自分の興味に沿った学びを得ることが可能です。
また、特徴的と言えるのがアメリカン大学・立命館大学国際連携学科です。
この学科では、2年ずつアメリカン大学と立命館大学で学び単一の協同単位を取得することができます。
アメリカン大学は、国際関係学に関して世界的に実績を挙げている大学であり、英語力はもちろんのこと、アメリカの中心であるワシントンで学んでいくことができるのは非常に貴重な体験です。通常の留学と違い、休学などの手段をとらなくていいのは魅力が大きいです。
《国際関係学部のアドミッションポリシー》
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効です。以下にアドミッションポリシーを掲載します。
国際関係学科では、国際社会の理解に不可欠な「言語×理論×地域」を段階的に学んでいきます。その中で、高い外国語運用能力と論理的思考力を養い、多文化を理解する豊かな知性を育んでいきます。こうした学科での学びの中で、自らの意思で主体的に行動し、行政・経済・文化・平和といった観点から社会に貢献する意欲を持つ学生を求めています。
このため、入学時点で、以下の学力と意欲を有している学生を受け入れます。1.国際社会の諸問題を分析するために必要な基礎学力
2.国際社会の諸問題に関する高い関心、およびそれを自発的に探求する意欲
3.国際社会の諸問題を理解し、表現することができる語学力
引用元:国際関係学科 アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)
国際関係学部に入学するにあたって間違いなく重要なのは、英語力であるといえます。オールイングリッシュで授業が行われる学科もあり、国際関係を学ぶ上では英語のスキルは必須です。
《国際関係学部のAO入試の詳細》
国際関係学専攻講義選抜方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.写真 4.英語外部資格試験を証明する書類 |
二次選考 |
・グループディスカッション ⇒与えられた資料、講義をもとにグループディスカッションを行う。それに基づき小論文を書く。 ⇒講義(約20分)→グループディスカッション(約60分)→小論文(20分) |
募集人数 | 国際関係学専攻・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
国際関係学専攻:3.9倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
|
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験国際関係学部「国際関係学専攻講義選抜方式」入学試験要項
国際関係学部を志望するのであれば必要最低限の英語外部試験の基準が設けられています。できれば、この基準よりは上のレベルの級や点数を取得しているのが望ましいと考えられます。
また、特徴的であるのがグループディスカッションです。
講義をもとにして、数人のグループで議論を行い、それを内容として小論文を書くというものですが、この過程で重要となるのがやはり議論の部分です。
議論の時間が60分と長く設けられていることからも、ここでいかに積極性やリーダーシップを発揮できるかが勝負となります。
人とのバランスをとるのは難しいですが、まずは先手を切って話し始めてしまうことが最善だといえるので、勇気を出して発言を始めましょう。
グローバル・スタディーズ専攻総合評価方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.Application Essays for GS(志願理由書及び小論文) 3.Letter of Reference(推薦書) 4.写真 5.英語外部資格試験を証明する書類 |
二次選考 |
・個人面接 ⇒英語による面接(約15分) |
募集人数 | グローバル・スタディーズ専攻・・・13名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
グローバル・スタディーズ専攻:1.4倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
|
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験 国際関係学部「グローバル・スタディーズ専攻総合評価方式」入学試験要項
グローバル・スタディーズ専攻では授業がすべて英語によって行われるため、求められている基準は英検準一級以上という高いものとなっています。また、出願書類なども、すべて英語による記入が求められ、かつ個人面接も英語で行われる英語尽くしの方式です。
英語に相当の自信を持っている人ならばこの方式は最適といえます。英語力に自信のある人はあまり多いとは言えないため、倍率は1.4倍と低くなっていることからもチャンスは大いにあるといえる方式だと考えられます。
ジョイント・ディグリー・プログラム総合評価方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.卒業(修了)証明書/卒業(修了)見込証明書・成績証明書
2.Application Essays for JDP(英語で作成) 3.Letter of Reference(推薦書) 4.写真 5.英語外部資格試験の証明書 |
二次選考 |
・個人面接 ⇒英語によるオンラインまたは電話面接(約15分) |
募集人数 | アメリカン大学・立命館大学国際連携学科・・・6名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
アメリカン大学・立命館大学国際連携学科:1.0倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験 国際関係学部「ジョイント・ディグリー・プログラム総合評価方式」入学試験要項
この方式では、TOEFLやIELTS(Academic Module)、SATなど、海外大学で参考にされる英語外部試験の一定以上の成績が求められています。
外国の大学で学ぶのに問題がないレベルの英語力を身に着けていることを示せるだけの点数を取っておきましょう。
また、グローバル・スタディーズ専攻の方式と同じくこちらの方式でも提出書類や面接は英語で行うこととなるため、確固たる英語力が必要となります。
英語に自信のある方、もしくは海外で学んだ経験のある方はこちらの方式にぜひチャレンジするのが良いでしょう。
《文学部》
続いてご紹介していくのは、文学部です。
文学部の概要
文学部には、人文学科のみが設置されており、その中で複数の専門学域に分かれて一つの文学部となっています。専門学域としては、以下の8つがあります。
- 人間研究学域
- 日本文学研究学域
- 日本史研究学域
- 東アジア研究学域
- 国際文化学域
- 地域研究学域
- 国際コミュニケーション学域
- 言語コミュニケーション学域
文学部では、文つまりは「ことば」とそれに付随する「知」を扱う総合学部です。
欧米やアジアを中心として古代から現代までの歴史や文化を、哲学や文学、美術、演劇、音楽、言語、地理などの観点から8学域18専攻で学んでいきます。
一年生時には、人文学を学ぶ上で欠かせない5つのスキル(スチューデント、インフォメーション、ライティング、キャリア、アカデミックスキル)を学び、そこから2年次から少人数のゼミ教育が始まり自分の望む専門的内容を研究していくこととなります。
また、文学部は「クロスメジャー制度」というものを導入しております。
この制度はフィールドワーク型実習やインターンシップを通じて京都について複合的かつ応用的に学ぶ「京都学」とデジタル技術を活用、応用し人文学を探求する「デジタル人文学」の2コースから構成される制度です。
専攻横断型のカリキュラムであり、希望制で選択することのできるシステムとなっています。
《文学部のアドミッションポリシー》
学部がどのような生徒を求めているのかということを知るためには、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
文学部では、以下のような学生を求めています。
(1)人文学の分野・領域に対して深い関心と探究心を持つ者
(2)人文学を学ぶために必要な基礎学力を有する者
(3)学域・専攻での学びを通して幅広い知識と豊かな表現力を身につけて、人間と社会が抱える諸問題を主体的に追求・解決しようとする意欲を持つ者
引用元:文学部 人材育成目的・3ポリシー
人文学を学ぶ上で一番重要だと考えられるのは、国語的能力であるといえます。そのためにはまず、人文学への興味は欠かすことはできません。
《文学部のAO入試の詳細》
国際方式(英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・中国語・朝鮮語)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月14日(土) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.志望理由書 4.写真 5.語学外部資格試験の証明書 |
二次選考 |
①人間研究学域、国際文化学域、国際コミュニケーション学域 ⇒個人面接(約15分) ②東アジア研究学域 |
募集人数 |
人間研究学域・・・5名 東アジア研究学域・・・5名 国際文化学域・・・11名 国際コミュニケーション学域・・・6名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
人間研究学域:2.2倍 東アジア研究学域:2.5倍 国際文化学域:1.1倍 国際コミュニケーション学域:2.9倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
【人間研究学域】
<ドイツ語>
<フランス語>
【東アジア研究学域】
<朝鮮語>
【国際文化学域】
<ドイツ語>
<フランス語>
<スペイン語>
<イタリア語>
【国際コミュニケーション学域】
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験 文学部「国際方式(英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・中国語・朝鮮語)」入学試験要項
国際方式は、英語だけではなく、ドイツ語やフランス語、中国語などの様々な言語の資格を活用可能な方式です。ただし、学域ごとに用いることのできる言語は変わってくるのでその点には注意が必要です。
資格の基準のレベルとしては英検2級程度であるため取得はそこまで難しいものではありません。できればほかの受験生と差をつけるためにも、準1級以上の級を目指しておくのがベストです。
人文学プロポーズ方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.プロポーザルシート 4.写真 5.国際地理オリンピック第1次選抜結果(該当者のみ) 6.活動報告書(該当者のみ) |
二次選考 |
①プレゼンテーションおよび質疑応答 ⇒プロポーザルシートに基づいて行う ②個人面接(10分程度) |
募集人数 |
日本文学研究学域・・・5名 日本史研究学域・・・5名 東アジア研究学域・・・5名 国際文化学域・・・10名 地域研究学域・・・9名 国際コミュニケーション学域・・・5名 言語コミュニケーション学域・・・5名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
日本文学研究学域:3.6倍 日本史研究学域:4.3倍 東アジア研究学域:3.2倍 国際文化学域:1.4倍 国際コミュニケーション学域:4.0倍 言語コミュニケーション学域:13.5倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
特になし |
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験文学部「人文学プロポーズ方式」入学試験要項
プロポーズ方式という名称通り、自分自身の考える大学での学びたいことやその具体的内容をまとめ、それをプレゼンする必要があるのがこの方式の特徴です。
まずは、自分が考えている今後の学びの内容を簡潔かつ具体的にまとめることが重要となります。その後に、それを文章化していく必要がありますが、その段階で第三者に読んでもらい客観的評価を得たうえで修正を加えていってください。
完成度は高めておかないと、一次選考の段階で考慮されなくなってしまいます。
《映像学部》
続いては、映像学部の説明を行っていきます。
ちなみに、映像学部は2024年4月より大阪いばらきキャンパスに移転となるので、受験予定の方は注意しましょう。
映像学部とは?
映像学部には、映像学科のみが設置されており、映像学科内で5つのジャンルに分かれて学んでいくこととなります。
ジャンルとしては、映画芸術、ゲーム・エンターテインメント、クリエイティブ・テクノロジー、映像マネジメント、社会映像の5つが用意されています。
映像学という学部自体が非常に珍しく、立命館大学ならでは、といった感があります。
多様化する映像という表現技法を理論、実践の往還的な学習を行い、映像を用いて社会問題の解決とその基盤となる多様な価値の創造を目指す精神を養っていきます。
専門性とともに、幅広く深い教養も得ることができるのはこの学部の魅力といえます。
5つのジャンルすべてをばらばらに受けるのではなく、自分の興味のある分野をジャンルに関係なく横断して自分にあった領域を作っていくことができます。
4年間の学生生活を通して映像制作にかかわる分野はもちろん学べますし、映像を用いた産業におけるビジネスモデルのデザインや運営方法についても学べます。
しかもフィールドワークを通じて社会的な事象、エンターテインメントとしてのゲーム等についても学べる環境があります。
〈映像学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているかを知るためには、アドミッションポリシーが有益です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
映像学部では、芸術(アート)的、経済(ビジネス)的、工学(テクノロジー)的な要素を備える様々な科目を通じて、映像に関する「理論」と「実践」を繰り返し学んでいきます。こうした学びの中で、多様化する映像を社会の様々な場面で利活用できる「プロデューサー・マインド」を身につけ、未来の映像文化および映像産業を担う強い意志を持つ学生を求めています。具体的には、以下の資質を備えている学生を求めます。
1.映像を学ぶことに関わる総合的な学力を備えている者
2.映像を表現し、理解するための知識と技能を身につける意欲を備えている者
3.映像を通じて広く人類と社会に貢献していく強い意思を備えている者
引用元:映像学部 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
上記を見ても国語的な文章能力や理系の物理的な知識は求められます。それに倫理観という意味での社会的知識をはじめとした幅広い基礎的知識が必要になるといえるでしょう。
〈映像学部のAO入試の詳細〉
プレゼンテーション方式(映像撮影型、絵コンテ作画型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題(物語制作) 4.写真 |
二次選考 |
・映像撮影型 午前:その場で映像を撮影し、その解説文章を作成する 午後:作成した映像を基にプレゼンテーション及び個人面接 ・絵コンテ作画型 |
募集人数 |
映像撮影型・・・15名 絵コンテ作画型・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
映像撮影型:6.3倍 絵コンテ作画型:3.1倍 |
特筆すべき出願内容 | 特になし |
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験映像学部「プレゼンテーション方式(映像撮影型、絵コンテ作画型)」
映像学部の方式は受験生の創造力が真に問われるものといえます。
一次選考に関しては、題材が与えられており比較的書きやすいかと考えられますが、非常に難しくなるのは技術力の問われる二次選考です。
二次選考では、映像撮影型では完全にオリジナルの映像作品を一から作り上げなければいけません。
絵コンテ作画型も題材が与えられているだけでオリジナリティが非常に求められるものです。
限られた時間の中においていかに自分の力を出し切ることができるかが重要になりますが、事前に何らかの構想やアイデアを練っておくことは必須であるといえます。
練習の段階では、第三者に作品を見てもらい意見や評価をもらっておきスキルアップを目指しましょう。
《経済学部》
ここからは、びわこ・くさつキャンパスの学部の1つである経済学部の説明をしていきます。
経済学部の概要
経済学部には、経済学科のみが設置されており、経済学科のなかで国際専攻と、経済専攻の2つの専攻に分かれております。入学時にどちらの専攻にするか選択する必要があります。
国際専攻では、外国語と経済学教育、海外経験を踏まえ世界的に通用する国際人となることを目指していきます。
グローバル化が進むなかで、語学力のみならず国際的な視野や確固たる知識を持った人材というのは需要が増すばかりです。
洞察力や分析力を磨いていく外国語のプログラムや、海外留学、海外フィールドワークの機会が多くあり、現実にしっかりと対応できる人材となれます。
経済専攻では現代の経済社会の基礎になっている経済活動の原理や市場の法則を解明し、多様な主体、例えば個人や企業がどのような方針をとっていくか、また豊かな社会を作り上げていくにはどうすればよいのかなどということを学びます。
少人数での学習機会が増えていることでそれぞれの学習に合った学びを提供でき、経済学を中心として法律や経営などの総合的な学びを段階的に身に着けていくことができます。
また一定の関連と系統を持った科目のパッケージであるユニット制を導入しており、どの分野を自分が細かく学んでいくのかを確かめやすく、わかりやすい学びを得られます。
グローバル経済や、ビジネス戦略、ファイナンス分析などユニットの種類は様々です。
〈経済学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを確かめるためには、アドミッションポリシーが有効となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
経済学部は、経済学を基軸に社会科学を総合的に学ぶことで、多様性理解力とグローバルな視野を有し、経済センスに裏打ちされた論理的思考力をもって経済社会の諸課題に取り組み、その解決に貢献できる人材を育成することを目的としています。こうした人材育成目的に向けて設定された教育目標とカリキュラムで学ぶため、入学時点において以下の学力、意欲、興味を有することを求めます。
(1)経済・社会の問題を分析するために必要な基礎学力
(2)経済・社会の問題に対する関心と問題解決に主体的に取り組む意欲
(3)他者と協力しながら、ものごとに取り組む意欲
(4)論理的なものの見方・考え方に対する興味
引用元:経済学部 入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
経済学は文系の学部として理解されていますが、数学を扱う機会が非常に多いです。そのため、数学の基礎的知識を身に着けておく必要があり、また論理的思考を身に着けておくことも重要となります。
〈経済学部のAO入試の詳細〉
英語重視方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.志望理由書 3.出願者申告書(合わせて500字程度) 4.写真 5.英語外部資格試験の証明書 |
二次選考 |
・個人面接(約20~30分) ⇒一部英語での質疑応答あり |
募集人数 | 経済学科国際専攻・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
経済学科国際専攻:3.8倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験経済学部「英語重視方式」入学試験要項
こちらの入試形式では、経済学科の国際専攻のみの応募であり、経済専攻の応募はしていないのでその点は注意してください。経済専攻の募集をしている「数学重視方式」については、AI学習プログラム型の部分で解説しています。
▶︎経済学部のAI学習プログラム型のAO入試(数学重視方式)の特徴
出願の内容としてはいたってシンプルで、英語重視方式とは言っても求められているのは英検2級程度の能力です。そのため、余裕をもってとるようにしておきましょう。
提出書類として重要になってくるのは、志願理由書になってきます。
特に「なぜ、国際的な視点での経済を学んでいきたいのか」という考えは、しっかりとまとめておき、簡潔かつ丁寧な文章に仕上げましょう。面接でも聞かれるシーンがあるので、頭の中に書いた内容を入れておくことも重要です。
《スポーツ健康科学部》
続いての学部は、スポーツ健康科学部です。
スポーツ健康科学部の概要
スポーツ健康科学部には、スポーツ健康科学科のみが設置されています。
スポーツ健康科学科には、スポーツサイエンス領域、スポーツ教育学領域、健康運動科学領域、スポーツマネジメント領域の4つが用意されています。
それぞれの領域の特徴を簡単に説明すると以下の通りです。
コース名 | 学ぶ内容 |
---|---|
スポーツサイエンス領域 | 生理学や生化学、工学分野などについて横断的に学び、スポーツパフォーマン向上に貢献する専門的知識と実践力を身につけます。 |
スポーツ教育学領域 | 人文学とスポーツ教育学・コーチング学・スポーツ心理学などの社会科学を学びます。 |
健康運動科学領域 | 健康の維持や増進に関する運動・身体活動や栄養の効果などについて学び、人々の生活の質向上や疾病・傷害予防への貢献を目指します。 |
スポーツマネジメント領域 | スポーツに関連するメーカーなどで活かせる組織運営を学んでいきます。 |
総合的かつ学際的にスポーツ健康科学を中心として、理学、工学、医学、体育学、教育学などの幅広い学問領域を含めた学びが展開されているのがこの学部です。
一・二年次には、自然科学と社会科学の基礎をしっかりと学び、三年次から将来の進路に沿った領域の学びを中心に理論と実践力を身に着けた人材を目指していくこととなります。
しかも連携している小中高等学校や地域のイベントなど様々な場面で実際の現場に立って、指導する機会などもあります。そのため、実践的な力が身につくのもこの学部の魅力といえます。
〈スポーツ健康科学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
スポーツ健康科学部では、以下のような素養を有した学⽣を求めます。
1.論理的に考える基礎的素養を⾝につけ、スポーツ健康科学分野を学ぶために必要な学⼒を有する学⽣
2.多様な価値観を持った⼈々及び異分野の⼈々と融合した学びに、意欲的に取り組むことができる学⽣
3.社会課題の解決及び社会貢献のために、スポーツ健康科学分野の学びに主体的に挑戦する意志を持つ学⽣
4.⾃⾝の持ち味を理解し、⾃⾝の持っている⼈間的魅⼒を発揮する意欲を持つ学⽣
引用元:スポーツ健康科学部 アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)
まさに文理融合という側面の強いスポーツ健康科学という分野であるため、偏った知識ではなく幅広い、総合的な学力が求められているといえます。
〈スポーツ健康科学部のAO入試の詳細〉
ここでは、スポーツ健康科学部のAO入試で実施されてるCREA方式についてそれぞれ詳しく解説します。なお、CREA方式(数学的素養型)については後述します。
CREA方式(グローバル・アスレティックトレーニング型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題論文 4.写真 5.英語外部資格試験の証明書 |
二次選考 |
・英語の文章を読み、プレゼンテーション用資料を英語で作成(60分)
・日本語でプレゼンテーション(約10分) ・個人面接(約10分) |
募集人員 | スポーツ健康科学科・・・CREA方式で合計15名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
スポーツ健康科学科:7.0倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験スポーツ健康科学部「CREA 方式(グローバル・アスレティックトレーニング型、教員熱望型、課題発見・解決型、数学的素養型)」入学試験要項
この方式は、入学後にGATプログラムというスポーツ健康科学部が独自に行っている留学プログラムへの参加を希望する受験生に対して行われているものです。
米国の大学と提携した独自のプログラムであり、提携先の大学院に留学し修士号を獲得することで米国公認のアスレティックトレーナーの認定試験の受験資格を得ることができます。
受験資格としては英検二級程度の能力が求められていますが、米国の大学に留学することを踏まえても準一級程度を目指して取得しておきましょう。
また、二次選考時にプレゼンテーションが課されています。
プレゼンテーションはスポーツ健康科学分野に関する英語の文章を読み、英語による資料を作成する試験形式となっており、英語の文章読解力と作文力が試されます。
CREA方式(教員熱望型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題論文 4.写真 |
二次選考 |
・プレゼンテーション用資料作成(60分)
・プレゼンテーション(5分) ・個人面接(約15分) |
募集人員 | スポーツ健康科学科・・・CREA方式で合計15名 |
出願時必要最低評定平均 | 高等学校評定平均3.5以上 |
倍率 (2023年度) |
スポーツ健康科学科:7.0倍 |
特筆すべき出願内容 | 特になし |
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験スポーツ健康科学部「CREA 方式(グローバル・アスレティックトレーニング型、教員熱望型、課題発見・解決型、数学的素養型)」入学試験要項
この方式では、方式名の教員熱望という言葉通り、将来的に保健体育の教員になることを目指している受験生に向けた方式です。
試験内容としても、第一次選考時には教員を志望する理由や理想の教員像などを具体的に記述する必要があります。そのため、日ごろから学校の先生などを観察して、自分にとっての理想を固めておきましょう。
また、二次選考ではプレゼン資料を作成した上でプレゼンを行う事になります。こちらは資料作成時間が長いため、焦らず構想を練りながら作成していきましょう。
プレゼンの際は焦らず、自分が書いた内容の読み上げにだけはならないよう、新規の内容を盛り込んだり、言い換えてみたりして行ってください。
CREA方式(課題発見・解決型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題論文 4.写真 |
二次選考 |
・プレゼンテーション(約10分) ⇒事前に郵送された資料についてプレゼンテーションを行う ・個人面接(約15分) |
募集人員 | スポーツ健康科学科・・・CREA方式で合計15名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
スポーツ健康科学科:2.6倍 |
特筆すべき出願内容 | 特になし |
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験スポーツ健康科学部「CREA 方式(グローバル・アスレティックトレーニング型、教員熱望型、課題発見・解決型、数学的素養型)」入学試験要項
CREA方式(課題発見・解決型)では、一次試験・二次試験を通じて受験生の問題解決能力について試験します。
一次試験では、自分がこれまでに取り組んできた課題発見・解決の取り組みについての課題論文を作成し、二次試験では事前に与えられた資料のプレゼンテーション用の資料作成が必要です。
出願に評定平均や英語能力こそ求められませんが、その分、与えられた問題に対してそれを解決するための独自なアイデアやそれを論理的に説明する能力が要求されます。
《食マネジメント学部》
続いてご紹介していくのは、食マネジメント学部です。
食マネジメント学部の概要
食マネジメント学部には、食マネジメント学科のみが設置されています。
そして学科内で、フードマネジメント、フードカルチャー、フードテクノロジーの三つの領域が設定されており、「食科学」という独自の分野を学んでいくこととなります。
領域ごとの説明をしておくと、下記の通りです。
領域 | 学ぶ分野 |
---|---|
フードマネジメント | グローバル化が進む食の供給や消費の仕組みや、政策、組織企業のあるべき姿などを含めた先端的な経営の技法を食の観点から学んでいきます。 |
フードカルチャー | 本や世界の食を文化的、地理的、歴史的な観点から学び、食の多様性や奥深さを通じて異文化理解力と、外国語のスキルを磨いていきます。 |
フードテクノロジー | 官能評価学や認知科学、栄養学や調理科学といった側面から人が安全に食事をしていくことの科学的理解や、食の可能性を切り開く能力を身に着けていきます。 |
日本で唯一の食というものを総合的に学ぶことのできる学部が食マネジメント学部です。
生きる上でも心豊かな生活を送る上でも欠かすことのできない食の様々な側面を経済学と経営学を基盤として俯瞰的かつ総合的に学んでいきます。
また、地域の農家に実際に出向いてどのようにして食材が作られているのかフィールドワークを行ったり、海外留学プログラムにより海外の多様な食文化に自分の手で触れていくことも可能です。
〈食マネジメント学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知るためには、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
(1)食に関わる分野について強い興味や関心を抱き、食科学を主体的に学ぶ知的好奇心を有する者。
(2)経済・経営への興味をもち、食マネジメント学部に関わるマネジメント、カルチャー、テクノロジーの諸科目を理解するために必要となる基礎的な知識および技能を有する者。
(3)5教科(国語、外国語、数学、理科、社会)、さらにそれ以外の教科も含めて、社会や文化に関連する内容や自然現象に関連する内容に関心を持ち、幅広く基礎的な学習をしてきた者。
(4)文化多様性への理解を示し、修得した統合的な知性を、国内外において積極的に受発信し実践する意欲と、そのための思考力・判断力・表現力・コミュニケーション能力を持つ者。
引用元:食マネジメント学部 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)
食に関する内容全般への興味はもちろんですが、根幹として学んでいく経済や経営に関する基礎的知識や興味といったところも求められています。
〈食マネジメント学部のAO入試の詳細〉
ここでは、食マネジメント学部のAO入試で実施されているプレゼンテーション方式(課題論文型)について詳しく解説します。なお、プレゼンテーション方式(基礎数学型)についてはAI学習プログラム特集にて解説しています。
プレゼンテーション方式(課題論文型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題論文 4.写真 |
二次選考 |
・プレゼンテーション(約20分) ⇒与えられている2つのタイプのうち1つを選択してプレゼンテーションを行う(10分程度)。その後プレゼンテーションに関する質疑応答(10分程度) ・タイプA:食マネジメント学部で学びたいことと活動していきたいこと
・個人面接(約10分) |
募集人員 | 食マネジメント学科・・・2つの入試型合わせて20名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
食マネジメント学科:3.5倍 |
特筆すべき出願内容 | 特になし |
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験食マネジメント学部「プレゼンテーション方式(課題論文型、基礎数学型)」入学試験要項
食マネジメント学部のプレゼンテーション方式(課題論文型)は、提出物に課題図書が課されておりそれに関する論文の提出が求められています。
自分自身が書きやすい章をピックアップしてよいため、書きやすいかとは思いますが、要約などに慣れていないと少し手間取るかもしれません。
日ごろ読む文章を要約してみる練習を行い、コツをつかんでおきましょう。
またプレゼンのテーマも二つ与えられていますが、おそらくやりやすいのはタイプAの方です。
タイプBは癖があり、タイプAのように学部でやりたいことであれば、出願書類の時点で考えているため思考もまとまっており、発表もしやすいのではないかと考えられます。
しかし、タイプBはその分選ぶ人がおそらく少なく、面接官の印象に残りやすいという利点はあるといえます。良い案が思いつけば、タイプBを選択するのも手です。
《理工学部》
続いては、理工学部の説明を行っていきたいと思います。
理工学部の概要
理工学部には、数理科学科、物理科学科、電気電子工学科、電子情報工学科、機械工学科、ロボティクス学科、環境都市工学科、建築都市デザイン学科の8つの学科が設置されています。非常に学科数が多いのが特徴的です。
経済、社会のグローバル化がインターネットなどの技術によって加速し、IoTや人工知能を活用する「第四次産業革命」の動きが活発化しており、科学技術はこれまでにないほどのスピード感で進化を続けています。
その中で、いかに持続的発展が可能なスマート社会を実現していけるかという課題となっております。
そして関西の大学で最も長い歴史を誇る立命館大学の理工学部では、新たな時代を切り開き課題を解決していくイノベーションの創出に取り組んでいます。
教育理念としては、理学と工学の融合による独自の教育システムを通じ、確かな基礎学力と基礎能力を高め、国際化・情報化に対応できる能力をもった人材を育てることにあります。
そのため、入学をすれば変化の続く市場に主体的かつ、論理的に対処できる人物になることが可能です。
〈理工学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
理工学部は、数学と理科の確かな学力と論理的思考力を兼ね備えた、以下のような意欲的な学生を求めています。
1.旺盛な好奇心と鋭い問題意識を持ち、物事の本質をよく理解し、課題を見つけようと努力する者。
2.科学技術や社会の動向に関心を持ち、幅広い視野から創造的に物事をとらえようとする者。
3.他人の立場が理解でき、寛容な精神を持ち自己を律することができる者。
4.確かな自分の意見を持ち、新しいことに挑戦する気構えがある者。
引用元: 理工学部 アドミッション・ポリシー
科学技術やそれに付随する社会的の状況などへの興味はもちろんのこと、新たなものを生み出していくというチャレンジ精神も求められていることがわかります。
〈理工学部のAO入試の詳細〉
理工セミナー方式
出願期間 | 2023年10月17日(火)10:00~10月23日(月)23:00 |
---|---|
試験日 | 2023年11月26日(日) |
合格発表日 | 2023年12月6日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.志望理由書 3.写真 4.数検準1級以上の合格証明書(該当者のみ) |
二次選考 |
・数理科学科 ⇒数学についてのセミナー(60分)とセミナーに関する理解を問う筆記試験(60分)&面接・口頭試問(約30分) ・物理科学科 ・電気電子工学科、電子情報工学科、機械工学科、ロボティクス学科、環境都市工学科 |
募集人員 |
・数理科学科・・・数学コース、データサイエンスコース合わせて5名
・物理科学科・・・10名 ・電気電子工学科・・・6名 ・電子情報工学科・・・3名 ・機械工学科・・・6名 ・ロボティクス学科・・・3名 ・環境都市工学科・・・3名 |
出願時必要最低評定平均 | 全体の評定平均および数学、理科、英語の評定平均3.0以上 |
倍率 (2023年度) |
・数理科学科 ⇒数学コース:1.8倍 ⇒データサイエンスコース:3.0倍 ・物理科学科:1.2倍 ・電気電子工学科:2.0倍 ・電子情報工学科:2.3倍 ・機械工学科:1.4倍 ・ロボティクス学科:1.8倍 ・環境都市工学科:2.0倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験理工学部「理工セミナー方式」入学試験要項
この方式を建築都市デザイン学科のみが導入していないため、建築都市デザイン学科を志望している方は注意が必要です。
この方式では、数学や物理に関連した内容を含むセミナーつまりは講義を受けたうえで、その内容に関する理解を問う筆記試験を行うという試験内容となっています。
集中して聞いていれば、筆記試験自体にも十分対処できると考えられるため、一言一句聞き逃さない気持ちで臨むようにしましょう。
また出願時の基準に評定平均が設けられていますが、3.0以上という設定はあまり高いものではありません。
そのため、他の受験生と差をつける意味でも、評定平均4.0以上を目指すようにして高校での勉強に取り組むのがよいです。志望理由書に関しては、内容を事前に簡単にまとめて置きそれに肉付けをしていくスタイルで書くのがベストです。
《情報理工学部》
次に説明していくのは、情報理工学部です。
なお、情報理工学部は2024年4月より大阪いばらきキャンパスへの移転が決定しています。受験予定の方は注意しましょう。
情報理工学部の概要
情報理工学部には、情報理工学科のみが設置されており、学科内でいくつかのコースが設置されています。
もともとは理工学部の一学科として、進行する情報化社会に対応するために1987年に設立されたのがこの情報理工学部であり、現在では教員数約100名を抱える日本最大級の情報系学部として運営されています。
コースとしては、以下の7つがあります。
- システムアーキテクトコース
- セキュリティ・ネットワークコース
- 社会システムデザインコース
- 実世界情報コース
- メディア情報コース
- 知能情報コース
- Information Systems Science and Engineering Course
それぞれのコースで中心的に学ぶ分野の違いをまとめてみました。
コース | 主に学ぶ分野 |
---|---|
システムアーキテクトコース | 今までにない新たな情報システムを構築する方法論 |
セキュリティ・ネットワークコース | 必要性の高まっている情報セキュリティの分野 |
社会システムデザインコース | 既存の社会システムを、ICTを用いて新たな社会システムへと変革する技術 |
実世界情報コース | 人と人、人と物をつなげるヒューマンインタフェースなどの情報機器関連の研究 |
メディア情報コース | CG、情報可視化、VR/ARなど、メディア技術を活用し利便性の高い社会を実現する方法 |
知能情報コース | 人工知能に関連した知能情報システムの実現する能力を得る事を目指します。 |
Information Systems Science and Engineering Course | 授業はすべて英語で行われ、世界の最先端の情報システム技術を学ぶと同時に、高度な外国語運用能力を習得可能です。 |
このように、魅力あふれるコースが様々に用意されているのが情報理工学部です。
〈情報理工学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
情報理工学部は、情報科学技術の基礎から応用までの幅広い領域において、中核となる知識や技術から最先端の内容に及ぶ教育・研究を行います。コンピュータを利用して、新しい問題に対して実践的かつ創造的な解決策を導くことのできる経験と知識を備え、情報技術分野の組織の一員として中核的な役割を果たすとともに、多様な組織のリーダーとしてグローバルに活躍できる技術者・研究者を育成することを目指します。このような人材を育成するために、本学部では下記のような人物が入学することを期待しています。
① 論理的な思考を行うことができ、情報科学を学ぶために必要な数学や自然科学に関する基礎知識を備えている。
② 日本語で学ぶ6つのコースについては、日本語の文章を作成および理解する十分な能力と、英語に関する基礎学力を備えている。英語で学ぶ1つのコースについては、英語の文章を作成および理解する十分な能力を備えている。
③ 大学での幅広い学びを理解するための基礎的な教養を備えている。
④ 情報技術に関わる学問分野に、幅広く、強い関心・興味を持っている。
⑤ 基礎的なプログラミングを学習する強い意欲を持っている。
⑥ 専門的な知識・技術、正しい倫理観、リーダーシップを獲得することに強い意欲を持っている。
⑦ 問題を発見・解決する能力、コミュニケーション能力の重要性を認識し、その向上に励む意欲を持っている。
引用元:情報理工学部 入学者受入方針 (アドミッション・ポリシー)
情報技術全般への興味や、情報という諸刃の剣を扱う上での論理的思考能力も求められているということがわかります。
〈情報理工学部のAO入試の詳細〉
ISSE 方式
出願期間 | 2023年9月13日(水)10:00~9月19日(火)23:00 |
---|---|
試験日 | 2023年10月15日(日) |
合格発表日 | 2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.Application Essays for ISSE 3.写真 4.英語外部資格試験の証明書 |
二次選考 |
・個人面接(約15分) ⇒すべて英語で行われる |
募集人員 | Information Systems Science and Engineering Course・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
情報システムグローバルコース:1.1倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験情報理工学部「ISSE 方式」入学試験要項
この方式は、オールイングリッシュでの授業が行われるInformation Systems Science and Engineering Course(ISSE)への入学を希望する人向けの出願方式となっています。
そのため、事前に高レベルの英語の能力を有している必要があり、最低でも英検二級程度の能力は身に着けておくことが必須といえます。
また提出書類の中にエッセイが課されており、これに関してはトータルで1200ワードと普段英語を書きなれていない場合は書くのがなかなか難しい分量が設定されています。
日ごろから、英文を書く習慣をつけて置き、英文を書くことに慣れておきましょう。面接に関しても、すべて英語で行われるため、しゃべる訓練も欠かさないことが肝心です。
《生命科学部》
続いてご紹介していくのは、生命科学部です。
生命科学部とは?
生命科学部には、応用化学科、生物工学科、生命情報学科、生命医科学科の四つの学科が設置されています。
それぞれの学科を簡単に説明していくと下記の通りです。
学科 | 習得を目指す主な分野 |
---|---|
応用化学科 | 物質、生体分子の機能解明から新物質の創製まで幅広く研究と技術開発 |
生物工学科 | 食料・環境と生物資源にかかわる先端研究と技術開発 |
生命情報学科 | 情報科学・技術を基盤とした生体機能の解析を通じて声明の理解 |
生命医科学科 | 最先端の基礎医学研究を通じて生命現象の解明と医療への応用 |
立命館の生命科学部では上記を横断的に学べるので生命科学全般に総合的な理解を得ることができる環境があります。
また、発信型英語能力の育成を目指し独自の英語教育実践プログラムの取り組みも行っており、日ごろの授業でも英語を実践的に用いる場面は多くあります。
加えて留学に関しても学部独自で組まれており、質の高い研究を行うことが可能な施設や設備も整備されています。
〈生命科学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
生命科学部は、「基礎学力に加え、論理的思考能力、問題発見・解決能力およびコミュニケーション能力を有し、生命科学部で学ぶことに対し、積極的姿勢を持つ学生」を求めています。
具体的には、「生命科学の世紀」といわれる21世紀において、生命科学の学術としての発展に寄与し、人類の幸福と、自然と調和した持続可能で豊かな社会の実現に貢献しようという強い意志を持つことに加えて、下記の3点の能力を持つ者を求めています。
1.大学での学修の前提となる確かな基礎学力を有する者
2.真理を探求するために必要な論理的思考能力を有する者
3.課題を推進していくために必要な問題発見・解決能力やコミュニケーション能力を有する者
引用元:生命科学部 入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
新しい技術やイノベーションの開発には論理的思考と確固たる基礎学力は必ず必要であり、求められています。また、共同作業におけるコミュニケーション力も必要です。
〈生命科学部のAO入試の詳細〉
探究活動評価方式
出願期間 | 2023年10月17日(火)10:00~10月23日(月)23:00 |
---|---|
試験日 | 2023年11月26日(日) |
合格発表日 | 2023年12月6日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.志望理由書 4.活動実績報告書 5.探究的な学習、課題研究・自主研究等確認書 6.写真 7.数検準1級以上の合格証明書(該当者のみ) |
二次選考 |
・プレゼンテーションとそれに関する質疑応答 ⇒高校で取り組んだ研究についてプレゼンテーション(10分程度) その後、受験者同士で質疑応答(15分程度) |
募集人員 |
・応用化学科・・・3名
・生物工学科・・・2名 ・生命情報学科・・・2名 ・生命医科学科・・・2名 |
出願時必要最低評定平均 | 全体の評定平均値3.5以上 |
倍率 (2023年度) |
・応用化学科:1.0倍
・生物工学科:3.0倍 ・生命情報学科:合格者なし ・生命医科学科:3.0倍 |
特筆すべき出願内容 | 以下の数学・理科両方の履修要件を満たす者
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験生命科学部「探究活動評価方式」入学試験要項
この入試方式では、高校時代に取り組んだ研究の成果物が必要となります。
そのため、高校の自由研究や卒業研究などを行う機会があればそこで真剣に取り組み、課題設定など伝わりやすい研究を行っておきましょう。
しかし、幸運なことに高校のときに研究活動を積極的に行っている人は少なく、出願条件を満たすことができない人が大半です。そのため、出願者数は少なく、倍率も全体的に低い年が多いです。
ただし、合格者が出ない場合もあるので、倍率が低いからと言って研究を疎かにせず真剣に取り組みましょう。
プレゼンに関しては、自分で台本を考え、事前に第三者に協力してもらい模擬プレゼンを行っておきましょう。そうすることで改善ができ、完成度の高いプレゼンテーションにすることができます。
《薬学部》
続いて説明していくのが、薬学部となります。
薬学部の概要
薬学部には、薬学科、創薬科学科の二つの学科が設置されています。
薬学科には、製薬会社などで創薬に携わる研究者の養成と医薬品の正しい服用方法などを指導する薬剤師の育成という二つの面を持った学科です。入学をすれば、多岐にわたる薬学の基礎とその応用に関する知識と技術を学ぶ事が可能です。
一方の創薬研究科では病気に聞く可能性のある薬の素を発見、合成するための実験を繰り返したり、治験などを経て新しい薬の開発を目指していく技術を学んでいくこととなります。
複雑かつ入り乱れている学問の分野を一年時から以下の三段階の区切りに分けた上で順序立てて学ぶことが出来ます。
- 「薬の作用を理解する」
- 「薬を正しく使う」
- 「薬を創る」
そのため、自分のやりたいことを見つけていきやすく、かつ能力の取得も早まるというものであります。
また、一・二年次から実際に企業や病院、薬局などの施設を訪問して現場で働く人の生の声を聞く機会があります。加えて業務も少しではありますが体験などができる機会もあります。
そのため、早期に体験型の学習が組まれていることでビジョンが見えやすいという特徴もあります。
〈薬学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような人物を求めているのかということを知るためには、アドミッションポリシーは有効です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
薬学部は、医療の高度化に伴う薬学の深い専門的な力量をつけるため、以下のような学生を求めています。
(1)理科・数学において基礎的な知識を有し、科学的な思考力を持つ者。
(2)課題探究心、社会性および一定のコミュニケーション能力を有する者。
(3)薬学科では先端的な医療に関心を持ち、高度専門職業人としての薬剤師となることを強く志望し、そのために努力を惜しまない者。
(4)創薬科学科では医薬品創製および関連分野において基礎研究および臨床開発に携わり、グローバルに活躍することを強く志望し、そのために努力を惜しまない者。
引用元:薬学部 入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
理科や数学に関する高校までの基礎的知識が必須です。そのため、それぞれ希望する学科に合わせた知的興味や事前の心構えが求められているといえます。
〈薬学部のAO入試の詳細〉
薬学部では、2024年度から「UNITE Program(学部指定単元 AI 学習プログラム)」を活用したAO選抜の「課題探究型方式」を実施します。
試験の詳細は、AI学習プログラムの特集にてご確認ください。
《経営学部》
ここからは、大阪いばらきキャンパスの学部の説明に入っていきます。まず初めにご説明していくのは、経営学部です。
経営学部の概要
経営学部には経営学科と国際経営学科の二学科が設置されています。
ビジネスを発見し、ビジネスを創造するというのが経営学部の理念です。
ビジネスの視点から社会的課題を発見し、問題解決を目指すのが経営学であり、そんな経営学の研究と教育を行ってきたのがこの学部です。
近年では、持続可能な開発目標(SDGs)の観点からの社会的課題解決や、ソーシャルビジネスに関しても力を入れています。
〈経営学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。そこで経営学部のアドミッションポリシーを掲載しましたのでご覧ください。
立命館大学経営学部は、学部の教育目標を達成するために、以下の能力・資質を有するものを求めます。
1.経営学に強い関心を持ち、高い意欲と目的意識を持って学習を行おうとしている。
2.学部の掲げる人材育成目的・教育目標を理解し、立命館大学経営学部での勉学を強く志望している。
3.広く高等学校卒業レベルの基礎学力を有している。
4.大学での学びに必要な日本語運用能力を有している。また、各分野あるいは将来の進路に関わって、下記のような人材をより積極的に求めます。
5. 経営学分野における高度な専門的能力を獲得し、戦略、マーケティング、組織、会計・ファイナンスの各分野で活躍をめざしている。
6.会計分野における高度な専門的能力および関連する資格の獲得をめざしている。
7.将来、広い意味での起業家(アントレプレナー)や事業の継承(承継)をめざしている。
8.高い外国語運用能力を獲得し、将来、広く国際ビジネスの分野において活躍をめざしている。
9.アジアビジネスに興味を持ち、将来、アジアを舞台に活躍をめざしている。
引用元:経営学部 入学者受け入れ方針
経営に関しては、文系学部でありながらも国語、社会に限らず、数学などの理系知識も必要となるため、高校での学びを広く身に着けておきましょう。
〈経営学部のAO入試の詳細〉
英語重視方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.志望理由書 3.出願者申告書 4.写真 5.英語外部資格試験の証明書 |
二次選考 |
・個人面接(約15~20分) ⇒出願書類に基づき、日本語と英語で質疑応答 |
募集人員 | 国際経営学科・・・17名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
国際経営学科:1.8倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験経営学部「英語重視方式」入学試験要項
経営学部のAO入試の英語重視方式では、国際経営学科のみが募集を行っているため注意が必要です。
英語重視方式という方式であるために、英検などの英語外部資格試験の基準が設けられています。
基準としては、英検準一級程度でありレベルは高めに設定されていますが語学は後々にも生きてくるものであるため、努力をしましょう。
試験に関してはシンプルで、力を入れるべき点は一次選考の志望理由書と二次選考の面接であるといえます。
志望理由書に関しては内容のわかりやすさを重視し、面接に関しては英語による質疑応答も挟まれるため、第三者に協力を仰ぎ練習しておきましょう。
《政策科学部》
続いてご紹介していくのは、政策科学部です。
政策科学部の概要
政策科学部には、政策科学科のみが設置されており、専攻としても政策科学専攻のみが用意されています。
政策系学部は全国に数多くありますが、政策科学部という名称にしているのは立命館大学のみです。
そもそも政策科学という学問は、問題思考の学問かつ実践指向の学問と呼ばれています。
身の回りにあふれている様々な問題の事実を認識し、調査し克服を目指すというのが問題指向と呼ばれる要因です。
またこれらの問題への対処の方法を学んだ後には、実際にその方法を実践していく必要があります。解決の手段を探求し、それを実行に移す、その意味で実践指向の学問と呼ばれる理由です。
政策科学を学ぶと、政策に関するものに限ったことではなく、実生活のすべての行動に応用できる考え方や、行動の仕方を学んでいくことができるのです。
カリキュラムの概要
政策科学部のカリキュラムは、「学術俯瞰科目(MLC)」と「政策科学科目(PLC)」の二つの科目群で構成されています。
まずは政策科学の学習に必要となる広い学問的視野を学びます。そしてその上で「公共政策系」、「環境開発系」、「社会マネジメント系」の三つの学系に応じ、自身の関心に合わせた専門的内容を学びます。
一年生の段階から研究目標を設定し、四年生の論文に向けて計画性をもって四年間を過ごしていくこととなります。
一連の流れを踏まえ、調査力・行動力・発信力といった実践的能力が身についていくのがこの学部の魅力といえます。
〈政策科学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下に手政策科学部のアドミッションポリシーを掲載します。
政策科学部では、解決が必要とされている政策課題に対して、実践レベルに踏み込み、よりよい社会を創造するための学びを展開しています。こうした学びにチャレンジする学生をもとめていることから、入学時点において以下の学力、関心を有することを求めます。
①高等学校などの教育によって修得した基礎的な学力を有していること。
②それらの知識に基づく問題解決のための思考や態度、能力習得に関心があること。
③広く社会的な課題の解決に向けた実践や構想に意欲があること。
引用元:政策科学部のポリシー 入学者受け入れ方針(Admission policy)
政策を考えるということは、身の回りにあふれている様々な問題をいかに見つけていくことが重要です。そのため、日ごろから視野を広くすることを心掛けましょう。
〈政策科学部のAO入試の詳細〉
政策科学セミナー方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:2023年10月1日(日)
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.写真 |
一次・二次選考 |
・一次選考 ⇒書類選考、政策科学セミナーに基づくレポート評価 ⇒講義(約50分)、質問(約20分)、レポート作成(60分)
・二次選考
|
募集人員 | 政策科学科政策科学専攻・・・11名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
政策科学科政策科学専攻:4.3倍 |
特筆すべき出願内容 | 特になし |
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験政策科学部「政策科学セミナー方式」入学試験要項
政策科学部のセミナー方式では、一次選抜と二次選抜の両方でしっかりとした試験が行われます。
他の学部の一次選抜では書類選考のみが課されていることが多いのです。しかし、政策科学部のセミナー方式では一次選抜で書類選考に加え、セミナーつまりは講義をもとにしたレポート作成が課されています。
一次、二次と似た問題が課されるため心配する必要はそこまでないといえますが、どちらにしてもしっかりと自分の考えたことを発信することを心掛けるようにしましょう。
一次選考では文章という形で、二次選考では言葉という形で自分の意見を積極的に述べる姿勢を試験官に示すことが重要です。
また、出願条件自体は課されていないため、誰にでも出願するチャンスがあります。
そのため少々倍率は高くなっていますが、あなたの努力次第では十分に合格の可能性があります。
《総合心理学部》
続いて説明していく学部は、総合心理学部です。総合心理学部には、総合心理学科のみが設置されています。
総合心理学部の概要
立命館大学の総合心理学部は日本最大級の入学定員を誇り、実習室数や実験室数でも全国有数の施設規模を持っています。
そんな立命館大学の総合心理学部では、人間を総合的に探究することを目指しております。
そのため、従来の心理学のみを学ぶ教育システムとは異なり、多様な隣接分野をともに学んでいくという総合大学ならではの心理学教育を展開しています。
多様性を認められる人間観を獲得していくことを目指し、人と社会に生きて活躍できる知識を得ていくことができるのがこの学部です。
カリキュラムのポイント
2021年度から新たなカリキュラムが導入され、従来のコース別の必須修得単位の縛りが無くなりました。その結果として自らの目指す進路を見据えた自由な履修を組むことが可能となりました。
履修内容については興味関心に合わせて、
- 基礎ユニット
- 外国語ユニット
- 教養科目
- 専門科目3ユニット(認知・行動ユニット、発達・キャリアユニット、社会・文化ユニット)
- アドバンス科目4ユニット(英語アドバンスドユニット、研究法アドバンスドユニット、プロジェクト研究ユニット、特殊講義ユニット)
- 小集団2ユニット(実験・実習ユニット、演習・卒業研究ユニット)
の区分けで、基礎から応用、臨床までの基本分野をバランスよく選択することができます。
加えて公認心理士や臨床心理士などの心理専門職を目指す上で必要になる教育も充実している上に企業や関連施設でのフィールドワークを通じ、実践力や適性、具体的な技法や知識を深める事も可能です。
自分の未来に不安なく向かっていく環境があるのが特徴的です。
〈総合心理学部のアドミッションポリシー〉
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効です。そこで以下に総合心理学部のアドミッションポリシーを掲載しましたのでご確認ください。
総合心理学部では、本学部の人材育成目的と教育目標に共感し、本学部で学ぼうとする強い意志を持った学生を求めています。
このため、入学時点において以下の学力、関心などを有することを求めています。
①高等学校などの教育によって修得した基礎的な学力を有していること。特に、国語と外国語に関する知識、理解力や表現力を有していること。
②数学、社会、理科などの分野における知識や思考力を有していること。
③人間の心と行動、現代における人間の在り方についての問題に関心を有していること。
引用元:総合心理学部 アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)
人の心と向き合う上では、言語的な能力は必須となるため、国語・英語などの文系科目には力を入れることが求められています。また人間への興味も求められるといえます。
〈総合心理学部のAO入試の詳細〉
総合心理学部課題論文方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.小論文 4.写真 |
二次選考内容 |
・課題論文(90分) ⇒複数の読解設問、文字数の合計は2,000字程度 ・個人面接(約20分) |
募集人員 | 総合心理学科・・・14名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
総合心理学科:5.9倍 |
特筆すべき出願内容 | 特になし |
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験総合心理学部「総合心理学部課題論文方式」入学試験要項
総合心理学部のAO入試では、第一次選考、第二次選考共に小論文の作成提出が求められています。総文字数でいえば4000字と立命館大学のAO入試の中では多い方となります。
しかし、小論文に関しては対策がしやすいといえます。というのも小論文は対策をすればするほど実力が付くためです。
小論文ではいかに課題文の要旨を抽出し、自分の意見を表明出来るかが重要になります。そのため、数年分の小論文の過去問を解き、実力をつけておきましょう。
倍率に関しては、出願の基準なども設けられておらず出願がしやすいために、5.9倍と立命館大学のAO入試の方式の中では高い部類に入ります。
しかし、対策次第でチャンスは大いにある試験内容であるため、出願をしてみる価値はあります。
《グローバル教養学部(GLA)》
いよいよ最後の学部の説明となりました。最後に説明を行っていくのは、グローバル教養学部です。
グローバル教養学部とは?
グローバル教養学部には、グローバル教養学科のみが設置されています。
グローバル教養学部は、立命館大学とオーストラリア国立大学の二校での学位取得を目指す、デュアル・ディグリー・プログラムとなっています。
立命館大学ではグローバル教養学の学士を目指し、オーストラリア国立大学ではアジア太平洋学の学士を目指していくこととなります。
そんなグローバル教養学部の授業は全て英語で行われるため、非常にレベルの高い語学力を身に着けることが出来ます。
授業形式としては「レクチャー形式」の教員とのコミュニケーションを重視した双方向型の授業に加えてディスカッションやグループワークを中心とした「チュートリアル形式」の少人数授業があります。
異なる2種類の授業形式を組み合わせることで深く知識が定着し、問題解決能力が身に着けられます。
〈グローバル教養学部のアドミッションポリシー〉
グローバル教養学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、同学部のアドミッションポリシーは有益となります。そこで以下にてグローバル教養学部のアドミッションポリシーを掲載します。
立命館大学グローバル教養学部では、建学の精神の「自由と清新」及び教学理念の「平和と民主主義」のもとで、人材育成目的と教育目標に共感し、本学部で学ぼうとする強い意志を持った学生を日本全国および世界各地から求める。このため、入学に際して以下の素養と資質、学力、関心などを有することを求める。
①知識・理解
・高等学校などにおける教育を通じて、人文学および社会諸科学の幅広い教養を学ぶ上で必要な学力および英語力を有していること
②思考・判断
・学知の基礎となる論理的および批判的思考力を持ち、グローバル社会における倫理的判断力を持っていること
③関心・意欲・態度
・人間社会への多様性、グローバルな視点から俯瞰した歴史、科学・技術の進歩と社会の変容に関心を持っていること
・様々な境界を越えて、他者と協働し、リーダーシップを持って、問題発見・問題解決を目指す意欲・態度を持っていること
④技能・表現
・情報を適切に収集・分析する能力や自らの考えを明確に表現し、議論する能力を持っていること
グローバル教養学部では、上記能力を有する学生を選抜するために、書類審査、エッセイ、面接などによる多元的な評価尺度から志願者個別に対して総合的評価(Holistic Assessment)を実施する。
引用元:グローバル教養学部 アドミッション・ポリシー(入学者受け入れ方針)
グローバルな世界へと飛び込んでいくために、幅広い思考を持ちグローバルな多様性のある考えを持っていることが求められているといえます。
〈グローバル教養学部のAO入試の詳細〉
4月入学総合評価方式(10月選考/12月選考)
出願期間 |
10月選考:2023年9月13日(水)10:00~9月19日(火)23:00
12月選考:2023年11月16日(木)10:00~11月22日(水)23:00 |
---|---|
試験日 |
10月選考:2023年10月15日(日)
12月選考:2023年12月17日(土) |
合格発表日 |
・10月選考:2023年11月1日(水)9:30
・12月選考:2023年12月25日(月)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.Application Essays for GLA 3.写真 4.英語外部資格試験の証明書 |
選考内容 |
・個人面接(約25分) ⇒英語によるオンラインまたは電話面接 |
募集人員 |
10月選考・・・7名
12月選考・・・5名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
10月選考:1.2倍
12月選考:2.0倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験グローバル教養学部「4 月入学総合評価方式(10 月選考)/(12 月選考)」入学試験要項
改めての話になりますが、グローバル教養学部は、オールイングリッシュによる授業、さらには海外大学への留学が決定づけられている学部です。
そのため、事前に高い英語力を有していることが求められています。
基準の程度としては、英検でいうと2級A以上や準1級程度のものとなります。語学に関しては、将来的にも使うときは多くあるため学生の内の努力は無駄にならないので、より上を目指すのがおすすめです。
この試験内容ではとくに、英語のライティングとスピーキングに関して力を入れて対策するべきといえます。
いずれも日本人が苦手とする分野であり、学校などでの勉強では足りない部分が大きいので自分でいかに練習を行えるかどうかが重要になります。
立命館大学のAO入試で求められる事とは?
さて、ここまで立命館大学の学部ごとの特徴や各学部のAO入試の詳細に関する説明を行ってきました。
これまでの内容の整理のためにもここでは改めて立命館大学のAO入試の特徴を抽出してご紹介します。
何が求められるのか?
改めての話になりますが、立命館大学のAO入試で求められる事は以下の通りです。
- 各学科のアドミッションポリシーとの合致
- 入学後のビジョンの明確性
- 提出書類、例えば志願理由書や小論文などのクオリティ
- それぞれの学科で課される独自の試験への対策
- 英検二級以上の英語力
特に、入学後のビジョンはほとんどの学科で志望理由書などに書くことが求められているので準備が必須です。
そのため、早い段階から将来の志望に関しては考えておくことは重要となります。できるだけ、具体的な構想を持っておくようにしましょう。
合格しやすい人の特徴
次に、立命館大学のAO入試に合格しやすい人の特徴をまとめてみました。
- 各学科のアドミッションポリシーと合致している人
- 自分自身の将来に明確かつ学科に適した構想を持っている人
- 提出書類の完成度を高め、自分の意思や意欲、考えを的確に表現できている人
- 各学科の独自の試験に、集中して取り組み、適切に解答できる人
立命館大学のAO入試を受けるのでしたらあなたにいくつ当てはまるか確認しておきましょう。
2023年入学から始まったAI学習プログラムの利用も考えよう
立命館大学は、2023年からAI学習プログラムを用いたAO入試を実施しています。
AI学習プログラムを用いたAO入試は、「新入生の入学後の学習をより深く高い次元で学習できるようにする」という目的のもとに新設されております。
志望する学部で求められる基礎学力をAIを活用して修得することで、入学後の学習をより高次元なものにする事を目指しております。
AI学習プログラムを導入している学部
AO入試にAI学習プログラムを用いている学部は次の4つです。
AI学習プログラムを用いたAO入試を実施している学部一覧
- 経済学部
- スポーツ健康科学部
- 食マネジメント学部
- 薬学部
いずれも入学後の専門的分野の学習のために、数学的な素養が重要視される学部です。
入学前に、学部での学習に備えて基礎的な学力を身に着けておきたいと考えている方は、AI学習プログラムを用いたAO入試の利用をご検討ください。
AI学習プログラムの特徴と目安の学習時間
立命館大学のAI学習プログラムでは、AI学習システム「atama+」の機能を活用しています。
atama+は、atama plus株式会社によって提供されており、AIが受講者一人ひとりの習熟度を分析し、個別に最適化された専用のカリキュラムを提供するのが特徴です。
苦手な単元であっても、AIがその原因をつきつめることで、根本原因を解決しながら理解を深めることが可能です。
学習後は単元の修得認定試験を受ける必要があり、各学部が実施するAO選抜に出願するには学部ごとに定められた単元分野全ての試験に合格する必要があります。
仮に、修得認定試験で不合格になったとしても、期間内であれば何度でも再受験できるので安心です。
AI学習プログラムへの出願期間は、経済学部・スポーツ健康科学部・食マネジメント学部が2023年5月9日(火)~8月8日(火)、薬学部が9月11日(月)までとなっているので、忘れずに登録しておきましょう。
学部ごとのAI学習プログラムの学習所要時間をまとめた表が次の通りです。
学部 | 科目 | 想定される学習所要時間 |
---|---|---|
経済学部 | 数学Ⅰ、数学A、数学Ⅱ、数学B | 26~34時間 |
スポーツ健康科学部 | 数学Ⅰ、数学A、数学Ⅱ、数学B | 15~20時間 |
食マネジメント学部 | 数学Ⅰ、数学A | 26~33時間 |
薬学部 | 化学基礎、化学 | 29~36時間 |
参照元:2023年度立命館大学 UNITE Program 出願要項
各学部で指定されている単元とそれぞれの学習所要時間については、UNITE Program 出願要項をご確認ください。
経済学部のAI学習プログラム型のAO入試の特徴
数学重視方式
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.志望理由書 3.出願者申告書 4.写真 |
二次選考 |
・プレゼンテーション(5分程度) ⇒志望理由書で記した事柄について資料を作成しプレゼンを行う ・面接(15分程度) |
募集人数 | 経済学科経済専攻・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
経済学科経済専攻:1.6倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度(総合型選抜)AO 選抜入学試験経済学部「数学重視方式」入学試験要項
英語重視方式では、国際専攻への応募だったのに対し、数学重視方式では経済専攻への応募になっているので注意してください。
数学重視方式では、経済への強い関心はもちろん、数学やデータ分析の能力が求められます。
また、出願時の志望理由書に記した「経済に関連する事柄について関心あるテーマ」について、二次試験でプレゼンを行うことになるので、それを踏まえたうえで志望理由書の内容を考えましょう。
その他、数学重視方式に出願するには、UNITE Program(学部指定単元 AI 学習プログラム)における経済学部の修得認定試験に合格する必要があります。
経済学部の指定単元と学習所要時間の目安をまとめた表が次の通りです。
科目 単元分野 学習所要時間 数学Ⅰ データの分析(データの散らばり) 5~6時間 データの分析(データの相関) 2~3時間 数学A 場合の数と確率(確率) 4~5時間 数学Ⅱ 指数と対数(指数・対数の応用) 1~2時間 整式の微分法(微分法の応用) 3~4時間 整式の積分法(積分と面積) 5~6時間 数学 B 数列(Σの計算) 3~4時間 数列(いろいろな数列) 3~4時間 合計 26~34時間
引用元:2023年度立命館大学 UNITE Program 出願要項
出願までに余裕を持って学習を終わらせるようにしましょう。
スポーツ健康科学部のAI学習プログラム型のAO入試の特徴
CREA方式(数学的素養型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 4.課題論文 3.写真 |
二次選考 |
・プレゼンテーション用資料作成(60分)
・プレゼンテーション(5分) ・個人面接(約15分) |
募集人員 | スポーツ健康科学科・・・CREA方式で合計15名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
スポーツ健康科学科:5.1倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験スポーツ健康科学部「CREA 方式(グローバル・アスレティックトレーニング型、教員熱望型、課題発見・解決型、数学的素養型)」入学試験要項
CREA方式(数学的素養型)は、UNITE Program(学部指定単元 AI 学習プログラム)を利用する必要があるので受験生の負担は増していると言えます。
二次選考でも、他のCREA方式と同じくプレゼンテーションを行うことになるので、事前に対策をしておきましょう。
スポーツ健康科学部における指定単元と学習所要時間の目安をまとめた表が次の通りです。
科目 単元分野 学習所要時間 数学Ⅰ データの分析(データの相関) 2~3時間 数学A 場合の数と確率(確率) 4~5時間 数学Ⅱ 整式の微分法(微分法の応用) 3~4時間 整式の積分法(積分と面積) 5~6時間 数学B 空間ベクトル(ベクトルと図形) 1~2時間 合計 15~20時間
引用元:2023年度立命館大学 UNITE Program 出願要項
こちらは、UNITE Programを利用した入試を実施している他の学部と比較して学習所要時間が少なくなっています。
とはいえ、出願期間ギリギリで学習を始めて間に合う量ではないので、計画的に取り組むことが重要です。
食マネジメント学部のAI学習プログラム型のAO入試の特徴
プレゼンテーション方式(基礎数学型)
出願期間 | 2023年9月1日(金)10:00~9月7日(木)23:00 |
---|---|
試験日 |
第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年10月15日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年10月6日(金)9:30
第二次選考:2023年11月1日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.課題論文 4.写真 |
二次選考 |
・プレゼンテーション(約20分) ⇒与えられている2つのタイプのうち1つを選択してプレゼンテーションを行う(10分程度)。その後プレゼンテーションに関する質疑応答(10分程度) ・タイプ A:食マネジメント学部で、学びたいことと活動していきたいこと
・個人面談(約10分) |
募集人員 | 食マネジメント学科・・・2つの入試型合わせて20名 |
出願時必要最低評定平均 | なし |
倍率 (2023年度) |
食マネジメント学科:5.0倍 |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験食マネジメント学部「プレゼンテーション方式(課題論文型、基礎数学型)」入学試験要項
プレゼンテーション方式(基礎数学型)はUNITE Programを除くと課題論文型と大きな違いはありません。
出願に必要な課題論文の文字数は少なくなっていますが、二次選考の内容は全く同じになっています。
そのため、数学が得意で学習が苦ではない人におすすめの受験方式と言えます。
食マネジメント学部における指定単元と学習所要時間の目安をまとめた表が次の通りです。
科目 単元分野 学習所要時間 数学Ⅰ 2次関数(2次関数とグラフ) 7~8時間 データの分析(データの散らばり) 5~6時間 データの分析(データの相関) 2~3時間 数学A 場合の数と確率(場合の数) 2~3時間 場合の数と確率(順列) 3~4時間 場合の数と確率(組合せ・組分け) 3~4時間 場合の数と確率(確率) 4~5時間 合計 26~33時間
引用元:2023年度立命館大学 UNITE Program 出願要項
他のUNITE Programを利用した学部と異なり、学習が必要な科目は数学Iと数学Aのみです。ただし、その2つを深く掘り下げているため、学習所要時間は他の学部と変わらないか多くなっているので注意してください。
薬学部のAI学習プログラム型のAO入試の特徴
課題探究型方式
出願期間 | 2023年10月17日(火)10:00~10月23日(月)23:00 |
---|---|
試験日 | 第一次選考:書類選考
第二次選考:2023年11月26日(日) |
合格発表日 |
第一次選考:2023年11月17日(金)9:30
第二次選考:2023年12月6日(水)9:30 |
主な出願時提出書類 |
1.調査書等
2.エントリーシート 3.写真 |
二次選考 |
・小論文(60分)
・個人面接(約10分) |
募集人員 | 薬学科・・・4名 創薬科学科・・・2名 |
出願時必要最低評定平均 | 特になし |
倍率 (2023年度) |
データなし |
特筆すべき出願内容 |
|
参照元:2024年度 (総合型選抜)AO 選抜入学試験薬学部「課題探究型方式」入学試験要項
2024年度から開始されたUNITE Programを利用したAO選抜では、薬学科と創薬科学科の両方で募集を行っています。
エントリーシート、二次選考の小論文で計3,600字程度の文章を書く必要があるため、文章力に自信がある方におすすめの入試方法です。
さらに、二次選考の小論文では、指定されたテーマについて事前に探究活動を行い、課題を見出すことが求められています。
試験対策としては、小論文対策、探究活動、出願書類の作成、UNITE Programの指定単元の学習を行う必要があり、計画的に学習と対策を行わなければ突破は難しいでしょう。
薬学部における指定単元と学習所要時間の目安をまとめた表は、次の通りです。
科目 単元分野 学習所要時間 化学基礎 物質の構成(物質と化学結合) 2〜3時間 物質量と化学反応式(濃度計算) 1時間 化学反応(酸・塩基、中和反応、酸化・還元) 5〜6時間 化学 物質の状態と平衡(状態変化と気体の性質、混合気体の圧力、蒸気圧) 8〜9時間 物質の状態と平衡(結晶の構造、固体・気体の溶解度、溶液とその性質) 物質の変化と平衡(化学反応と熱、反応速度) 7〜8時間 物質の変化と平衡(化学平衡の基礎、水溶液中の化学平衡) 無機物質(非金属、金属:典型元素) 1〜2時間 有機化合物(分類と分析、脂肪族炭化水素、脂肪族化合物、芳香族化合物) 4〜5時間 天然高分子化合物(アミノ酸とタンパク質、糖類・その他) 1〜2時間 合計 29~36時間
引用元:2023年度立命館大学 UNITE Program 出願要項
薬学部で学習が必要な科目は化学基礎と化学です。
科目数は少ないですが、化学基礎は3単元、化学は7単元を取り扱っているので、学習所要時間は30時間程度と多くなっています。
出願する場合は、なるべく早く履修し始めましょう。
併願先としておすすめの大学はどこなのか?
次に立命館大学のAO入試を受ける事を考えている人におすすめの併願先をご紹介します。少し私独自の見解も含まれますが、立命館のAO入試と併願受験を考えたい学校は以下の通りです。
- 同志社大学
- 関西大学
- 関西学院大学
⇒いわゆる関関同立を構成している大学群です。学力レベルが似通っているため対策が容易です。特に同志社大学は倍率が低い学部も多いのでおすすめです。
- 近畿大学
- 京都産業大学
⇒少し偏差値的には安全圏の大学。滑り止めとしては最適といえる。
以上が、関西圏のおすすめの併願校として挙げられます。
なお、関西圏以外の大学への進学も可能であれば中央大学がおすすめです。中央大学は併願受験も認められている上に偏差値も立命館大学と同ランクであり、選考内容も似ているので併願しやすいです。
⇒この大学の特別入試の特集ページはこちら
立命館大学のAO入試に関する総括
みなさま、ここまでこの記事を読んでくださりありがとうございました。
ここまで、立命館大学のAO入試について説明してきました。一度にすべての内容を理解するというのは難しいです。
そこで、最後のまとめとして、これだけは覚えておいてほしいということを何点がご紹介しますのでぜひご覧ください。
特に重要なポイント一覧
- 立命館大学のAO入試はすべて第一志望としての出願で、合格したら入学を確約する。
- 事前に英語に関する資格試験を受け、最低でも英検二級程度は取得すること。
- 出願基準がそこまで厳しいものではないため、だれにでも合格のチャンスがある。
- 提出物に関して、第三者の目を通してクオリティを引き上げておくこと
- 学科の方式ごとに独自の試験を設けているため、それに合わせた対策を行うこと
以上の五点をまずは意識してください。
最後になりますが、当ページではできる限りの内容を詰め込みました。しかし、どうしても書ききれない内容はあるため、なにか気になる点がありましたら、ご自身で立命館大学の募集要項を読んでみたり、公式サイトに足を運んでみましょう。
この記事を読んでくださった皆様のお役に立てたのなら幸いです。皆様の明るい未来をお祈りしています。頑張ってください!
参考ページ一覧
・立命館大学HP
・立命館大学のAO入試のまとめページ
・立命館大学学部紹介ページ