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2023.09.07 総合型選抜(旧AO入試)

明治大学の総合型選抜(AO入試)と公募推薦を大公開

明治大学の総合型選抜(AO入試)と公募推薦を大公開

今回の記事では、明治大学の特別入学試験(旧:AO入試試験)の概要や、学部ごとの特徴などについてご紹介します。ぜひ2024年度の明治大学の特別試験の対策にご使用いただければと思います。

明治大学とは?

明治大学はどんな大学なのか?
さて、まずは簡単に明治大学がどのような大学なのか説明していきます。

明治大学は、1881年当時の優秀な青年法律家たちが聡明な若者を育成するために創設した、明治法律学校を前身とする大学です。東京の有名私立大学群である、MARCHの一角を担っている大学で、法学校を前身としていることもあり、法学部が看板学部として有名です。

明治法律学校時代からの校訓である、「権利自由、独立自治」を建学の精神として掲げ、グローバル化が進む社会の中で、多様な「個」を磨く中で、自ら道を切り開く「前へ」の精神を堅持し時代を変革していく人材の育成を目指している大学であります。

駿河台、和泉、生田、中野にキャンパスを構え、最新の設備や優れた教授陣を擁する都心型の大学です。学部としては、以下の10学部があります。

  • 法学部
  • 商学部
  • 政治経済学部
  • 文学部
  • 理工学部
  • 農学部
  • 経営学部
  • 情報コミュニケーション学部
  • 国際日本学部
  • 総合数理学部

加えて大学院についても12研究科を設置していますのでどのような学びにも対応できる大学となっています。

明治大学の特別入学試験の試験形式のまとめ

明治大学の特別試験のまとめ
それではここから、明治大学の公募推薦入試についてお話していきます。まずは、明治大学にどのような特別入学試験があるのかを説明します。

明治大学には、特別入学試験を行っている学部、行っていない学部があるためそれをまとめた表をまずは紹介します。

学部 特別入学試験等
法学部 海外就学者特別入学試験
商学部 公募制特別入学試験(共通テスト利用)
公募制特別入学試験(商業高校対象)
政治経済学部 グローバル型特別入学試験
経営学部 なし
文学部 自己推薦特別入学試験
情報コミュニケーション学部 なし
国際日本学部 自己推薦特別入学試験
総合数理学部 自己推薦特別入学試験
理工学部 アドミッションズ・オフィス(AO)入学試験
農学部 自己推薦特別入学試験
地域農業振興特別入学試験

上記の表を見ますと、経営学部、情報コミュニケーション学部では特別入学試験は行われていないということがわかります。この点には、しっかりと注意しておきましょう。

次に明治大学が実施をしている公募制特別入学試験と、自己推薦特別入学試験の二つの試験形式の概要を説明します。

公募制特別入学試験について

公募制特別入学試験について
公募制特別入学試験は、商学部でのみ行われている試験形式です。

共通テストを試験の得点として使う共通テスト利用と、商業高校を卒業した人が口頭試問を行う商業高校対象の二つの試験形式があります。

共通テスト利用

共通テスト利用の中で四つの出願資格に分かれおり、多様な人材を求めているチャンスの多い試験であるといえます。詳細は後述しますので最初に主な提出書類などをご紹介します。

必要提出書類

  • 入学志願票
  • 共通テスト成績請求表
  • 高等学校調査書
  • 英語などの語学試験成績証明書

上記が出願時に提出が求められる主な書類です。

特に書類の評価で特筆したことが求められているものではないため、やはりこの試験形式ではどれだけ共通テストで点数が取れるかという点が重要なっているといえます。共通テスト対策は十分に行いましょう。

商業高校対象

試験形式の名前の通り、商業高校卒業者を対象とした試験形式です。また、商業高校を卒業しているだけでは出願することはできません。

英検資格や、商業に関する試験に関しての資格基準が設けられており難易度は低くないといえます。学校の評定平均基準も課されているため、高校での授業も十分に行っておかなければなりません。

出願時に求められる主な提出書類をまとめてみましたのでご覧ください。

主な提出書類

  • 入学志願票
  • 高等学校調査書
  • 志望理由書(1000字以内)
  • 各種試験資格証明書

自己推薦特別入学試験について

自己推薦特別入学試験
自己推薦特別入学試験は文学部、国際日本学部、総合数理学部、農学部の4つの学部で行われている試験形式となっています。こちらは今現在では名前は変わってしまいましたが、以前でいうところのAO(アドミッションズ・オフィス)入試のことです。

筆記試験中心の一般入試でははかることのできない、高校などで行ってきた活動や実績を評価の対象に加え、試験としても面接試験を行うなどより総合的な能力に基づいて合否を判断する試験制度となっています。

また、一般的な他大学で行われている自己推薦特別入学試験とは違って明治大学の自己推薦特別入学試験では英語検定資格の基準を設けていません。アピールポイントの一つとして換算はされますが、より重要視されているのはその学部で学ぶ意欲や将来的ビジョンです。

それらをふまえて、主な提出書類を挙げますと以下の通りです。

主な提出書類

  • 入学志願票
  • 自己推薦書
  • 志望理由書(学部による)
  • 高等学校調査書
  • 各種検定証明書(任意)
  • 課題レポート等(各学部で違うため後述を要確認)

これらが主に必要となる書類です。この中でも特に重要となるのは、意思や意欲を伝えることのできる自己推薦書や課題レポートなどの自筆の書類です。

上記の二つの入学形式以外の試験については、次節から始まる各学部の詳細説明にて説明しますので、そちらも合わせて確認してください。

学部別の倍率などの早見表

学部別の合格の倍率のまとめ表
それではここからは、学部ごとの特別入学試験の説明に入っていきたいと思います。そこで初めに、まずは学部別の倍率等の早見表を掲載します。

学部 学科・方式 受験者数 合格者数 実質倍率
商学部 商学科(共通テスト利用) 74 37 2.0
商学科(商業高校対象) 37 30 1.2
政治経済学部 政治学科 78 32 2.4
経済学科 85 21 4.0
地域行政学科 18 9 2.0
文学部
(文学科)
日本文学専攻 28 6 4.7
英米文学専攻 16 3 5.3
独文学専攻
仏文学専攻 7 1 7.0
演劇学専攻 26 5 5.2
文芸メディア専攻 30 3 10.0
文学部
(史学地理)
日本史学専攻 13 3 4.3
アジア史専攻 7 3 2.3
西洋史学専攻 4 2 2.0
考古学専攻 3 3 1.0
地理学専攻 7 2 3.5
文学部
(心理社会)
臨床心理専攻 27 1 27.0
現代社会専攻 37 3 12.3
哲学専攻 4 1 4.0
理工学部 電気電子工学専攻(電気電子生命学科) 32 15 2.1
生命理工学専攻(電気電子生命学科) 19 12 1.6
機械情報工学科 11 6 1.8
建築学科 14 2 7.0
応用化学科 31 5 6.2
農学部 農学科 23 11 2.1
農芸化学科 31 10 3.1
生命科学科 21 9 2.3
食料環境政策学科(自己推薦) 13 8 1.6
食料環境政策学科(地域農業振興) 29 6 4.8
国際日本学部 国際日本学科 37 12 3.1
総合数理学部 現象数理学科 12 6 2.0
先端メディアサイエンス学科 17 3 5.7

*各数値の参照元:パスナビ内の明治大学の倍率ページ
以上が倍率の早見表となります。

倍率だけ見ると、商学部や農学部などはそこまで倍率が高くありません。

一方で、文学部や理工学部の特定の学科は非常に高い倍率を誇っており、難易度は高いと言えます。

しかしどちらにせよ、しっかりと対策を行うことに変わりはありません。

学部ごとの概要、特別入学試験の詳細について

学部ごとの特別入学試験の詳細
それではここから、各学部の概要と特別入学試験の出願条件や提出書類などの詳細についての説明をしていきます。

商学部

商学部編
まず初めに説明していくのは商学部です。

商学部の特徴

「総合的市場科学」という独自の学びをしていけるのが商学部です。市場とは単なるマーケットのことではなく、ビジネス活動全般が集約される場のことを指しており、経済活動全体を様々な角度から総合的に研究していき学びを深めていく学部です。

ビジネスのプロフェッショナルとなることが期待されています。商学部の学科に関しては商学科のみが設置されています。

少人数教育を重視しており、一年時に基礎的なレポート作成などの能力を身に着けた後に、二年時の早い段階からゼミを履修することができ、すぐに専門的な知識を習得していくことが可能です。

また、多様なニーズに合った七つのコースが設置されており、

  • アプライド・エコノミクス
  • マーケティング
  • ファイナンス&インシュアランス
  • グローバル・ビジネス
  • マネジメント
  • アカウンティング
  • クリエイティブ
  • ビジネス

の七つとなっています。自分が本当に学びたいことを自由に選択することができるのは魅力と言えるでしょう。

商学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。

 こうした教育を十分に達成するため,商学部は,以下のような学生を求めています。

(1)商学部の特色ある教育に積極的に取り組みたいと思う者
(2)商学に関する専門知識と高度な教養を身につけたい者
(3)身につけた新しい価値観や世界観を通して,ビジネスの現実の様々な局面で,総合的な判断ができるようになりたい者

商学部は,多様な背景を持つ学生を留学生を含めて受入れていますが,商学部での学びを充実したものにするためには,入学までに以下のような能力が必要になります。

(1)自ら学ぶために求められるコミュニケーション能力や国語力
(2)商学部の特色あるカリキュラムにより商学の専門知識と深い人間理解力を身につけるために,外国語によるコミュニケーションにおける基礎的な能力,社会科学,人文科学,自然科学の基礎的な学力

引用元:商学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

このようになっています。やはり、商学を学びたいという意欲や商学に関する基礎的な知識は間違いなく持っていたほうが良いといえます。

商学部の特別入学試験:大学入学共通テスト利用

出願期間 2023年12月8日(金)~12月14日(木)*消印有効
試験日 2024年1月13日(土)、1月14日(日)
*共通テスト試験日
合格発表日 2024年2月13日(火)10:00~
主な出願時の提出書類 1.入学志願票(所定用紙)
2.大学入学共通テスト成績請求表
3. 高等学校調査書
4.入学検定料振込連絡票
5.検定試験合格証明書写し(独語、仏語利用者のみ)
6.TOEFL iBTテストスコア成績証明書(TOEFL利用部門への出願希望者のみ)
二次選考

なしだが、共通テストのスコアが見られる。

【商業部門】1〜3の配点の合計=350点
1.国語:大学入学共通テストの配点100点とする(近代以降の文章のみ)
2.英語:大学入学共通テストの配点200点を100点に換算(リスニングを含む)
3.簿記/会計、情報関係基礎:大学入学共通テストの配点100点を150点に換算(いずれか1科目を選択)

【留学部門、TOEFL利用部門、国際バカロレア認定部門】1〜3の配点の合計=450点
1.国語:大学入学共通テストの配点100点とする(近代以降の文章のみ)
2.英語、ドイツ語、フランス語:大学入学共通テストの配点200点を250点に換算(いずれか1科目を選択。英語はリスニングを含む)
3.その他科目:大学入学共通テストの配点100点とする。2科目以上を受験した場合は高得点の科目の成績を合否判定に利用
<対象科目>
・「世界史B」
・「日本史B」
・「地理B」
・「現代社会」
・「倫理」
・「政治・経済」
・「倫理、政治・経済」
・「数学Ⅰ・数学A」
・「数学Ⅱ・数学B」

募集人数 商業部門・・・15名
留学部門・・・8名
TOEFL利用部門・・・12名
国際バカロレア認定部門・・・5名
出願時必要最低評定平均 特になし
倍率
(2023年度)
2.0倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
【商業部門】

(2) 高等学校の商業に関する学科または総合学科で、教科「商業」及びそれに類する教科・科目を20 単位以上修得見込みの者

【留学部門】

(2) 高等学校在学中に留学経験があり、教科・科目「留学」として 30 単位以上の単位を在籍する高等学校において認定されている者
※ 大学入学共通テストの外国語で『ドイツ語』、『フランス語』の受験を希望する者は、以下の条件を満たしていること
ドイツ語学文学振興会ドイツ語技能検定試験「2 級」以上の合格
フランス語教育振興協会実用フランス語技能検定試験「2 級」以上の合格

【TOEFL利用部門】

(2) 出願開始日から遡って 2 年以内に受験した TOEFL iBT テストスコアの証明書を出願期間までに提出できる者
※ Paper Edition を含む。
※ 「MyBest Scores」の活用は不可。Home Edition は不可。

【国際バカロレア認定部門】

(2) 学校教育法第 1 条に規定されている学校で「国際バカロレア(IB)」認定校を 2023 年 4 月 1 日から 2024 年 3 月 31 日までに卒業または卒業見込みの者で、ディプロマ・プログラム(DP)のカリキュラムを学習している者

参照元:2024年度商学部公募制特別入学試験要項(大学入学共通テスト利用)

大学共通テスト利用入試では、留学経験者や国際バカロレアといった難度の高い出願資格が課されております。そのため、一般的な受験者であれば商業関連の単位を取得したり、TOEFLテストを受験して高得点を取得する事が必要となります。

それ以外の出願条件はいたって難しいものではなく、逆にその条件さえ満たすことができればあとは対策をすることと言えば共通テストの受験科目の勉強をすることだけです。全科目で九割程度とれるような対策をしておきましょう。

商学部の特別入学試験:全国商業高等学校長協会会員校対象

出願期間 2023年10月16日(月)~10月23日(月)*消印有効
試験日 2023年11月25日(土)
合格発表日 2023年12月1日(金)
主な出願時の提出書類 1.入学志願票(所定用紙)
2.入学検定料振込連絡票
3.高等学校調査書
4.志望理由書(指定用紙に自筆で、1000文字以内)
5.出願資格を証明する書類
試験内容 ・口頭試問
⇒商学部の専門教育に関連する基礎学力、商業科あるいは商業に関する科目に関連する事柄および志望理由などが試問される。
募集人数 25名
出願時必要最低評定平均 高等学校三学年一学期までの全体評定平均値が4.2以上
倍率
(2023年度)
1.2倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
以下をすべて満たす事。

⑴ 全国商業高等学校長協会会員の高等学校において、2024 年 3 月に卒業見込みの者
⑵ 全国商業高等学校協会主催の検定試験 1 級を 6 種目以上合格した者
⑶ 日本英語検定協会主催の実用英語技能検定(CSE2.0)(従来型、CBT、S-CBT、S-Interview)準 2 級以上に合格した者
⑷ 日本商工会議所主催の簿記検定試験(統一試験方式、ネット試験方式、団体試験方式)2 級以上に合格した者
⑸ 高等学校第 3 学年 1 学期(または前期)までの全体の学習成績の状況が 4.2 以上の者
⑹ 高等学校第 3 学年 1 学期(または前期)までの欠席日数が 10 日以内の者
⑺ 高等学校時に教科「商業」及びそれに類する教科・科目を学び 、大学入学後、さらにその知識を発展させるとともに、深い人間理解力も向上させたいという強い意欲を持つ者

参照元:2024年度商学部公募制特別入学試験要項(全国商業高等学校長協会会員校対象)

対策をするべき点が非常に多いのがこの出願形式の特徴であるといえます。まずは前提として商業高校に通っていることが必要ですが、必要評定平均値が4.2以上であるため高校での頑張りも必要になります。

また、英検準二級以上の英語力、日商簿記2級以上などの資格も出願に必要になるためこのあたりの対策も自分で行っておく必要性があります。

また、口頭試問などはしっかりと第三者の協力を得たうえで、客観的な意見をもらいつつ修正をしていき対策を整えておかなければいけません。

しかし出願条件の難易度が高いため、倍率がそこまで高くありません。そのため、これらの要件さえ突破すれば合格はそこまで難しいものではないとも言えます。

文学部

文学部編
続いては、文学部の特別選抜入試の詳細と学部の概要について説明していきたいと思います。

文学部とは?

文学部には、文学科、史学地理学科、心理社会学科の三つの学科が設置されており、さらにその中から複数の専攻に分かれています。

文学科では日本文学、英米文学、独文学、仏文学、演劇学、文芸メディア学の六つの専攻があります。

史学地理学科では日本史学、アジア史学、西洋史学、考古学、地理学の五つの専攻があります。そして心理社会学科では臨床倫理学、現代社会学、哲学の三つの専攻に分かれています。

文学部では、過去から現在に至るまで展開されてきた人間の営み全般に、様々な角度つまりは文学や歴史などの角度からの考察を行い、人間そのものの総合的理解を目指している学部です。

戦前から設置されていた学部であり、発足当時には夏目漱石が講師として在籍していたこともある歴史のある学部です。

一年時から少人数のゼミ形式での科目が複数用意されているため、自由な議論や検討しあう精神が磨かれ、自分の興味のある内容に関してとことん掘り下げていくことのできる魅力の多い学部と言えます。

文学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。

以上のような教育目標,教育方針に基づき,文学部では,次のような学生を求めます。
・本学の建学の精神「権利自由・独立自治」を理解し,世界での活躍を見据えながら,他者や異文化を受容しつつ,確かな「個」の確立に意欲のある学生
・人と人のつながり,人と社会のつながりに関心をもち,人間の創作物や人類の過去,社会事象等のアプローチから人間学の探究に挑戦する意欲のある学生
・他者との関わりの中で,独創的な生き方を模索し,新しい概念や価値観の創出を追究したい学生
・専攻する専門領域において明確な問題意識や目的意識,強い学習意欲を持つ学生

また,各学科では,次のような学生を求めます。
文学科では,様々な文化のあり方を学ぶことに積極的で,それに謙虚な理解を示すことが出来る学生,また自らの専門性の確立によって自分の「個」を形成する意欲のある学生を求めます。
史学地理学科では,自然と人間世界のあり方に幅広い興味を持つ学生,ものごとを歴史的地理的に探究したい学生,文献の読解・分析能力やフィールド調査能力を身につけて職業に活かしたい学生,幅広い歴史・文化の知識を活かして国際的に活動したい学生を求めます。
心理社会学科では,個人や集団に対する援助的姿勢を持ち,自立的思考のできる社会人となるための多角的視野を持つ学生を求めます。

 時代や地域を超えて,人間を普遍的かつ総合的に理解するためには,高校における多様な科目を学習しておくことが大変重要です。変化の激しい現代に要請される資質は,高校時代までの幅広い学習が基礎となるからです。大学入学共通テスト利用入学試験や全学部統一入学試験では,「高等学校の段階における基礎的な学習の達成の程度を判定する」観点から,多様な科目を選択科目に含めています。入学定員の約5割を募集人員とする学部別入学試験では,入学後の専門性を考慮して,特に国語・外国語・地歴の3教科について,より高度な学習達成度を期待しています。具体的には,国語においては,長文を理解し得る読解力や論理的思考力,古典(漢文,文学史含む)等に対する基礎的知識や理解を期待しています。外国語も,国語と同様に,長文を理解し得る読解力や論理的思考力が重要です。地歴については特定の時代や地域に偏らない基礎的知識と,幅広く深い洞察力を期待しています。なお,国語・外国語・地歴の3教科は,文学部の全ての学科・専攻において必要な教科ですが,とりわけ外国の文学・文化・歴史等を研究対象とする専攻においては,高等学校での外国語の学習が重要です。高校時代に学び,考えるべき課題は大変多く,また多種多様だからこそ,目標をしっかりと見すえ,確実に課題を解決して行く姿勢が大切です。

引用元:文学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

上記のアドミッションポリシーからも自分の希望する専攻に必要となる高校程度の知識は確実に習得しておく必要がある事と全般的な基礎的学力を求めているということがわかります。総合選抜入試の場合は共通テストを受験する必要はないため、その点は注意してください。

文学部の自己推薦特別入学試験

出願期間 一次選考:2023年9月22日(金)~9月28日(木)*消印有効
二次選考:2023年10月20日(金)~10月24日(火)
試験日 2023年11月11日(土)
合格発表日 2023年11月15日(水)10:00~
出願時の主な提出書類
(一次選考)
1.出願票
2.志願票
3.入学検定料振込連絡票
4.自己推薦書(2000文字以内)
5.評価書
6.高等学校調査書
7.自己アピールに使える添付書類等
試験内容
(二次選考)
・小論文
・口頭試問
募集人数 日本文学専攻・・・3名
英米文学専攻・・・4名
ドイツ文学専攻・・・2名
フランス文学専攻・・・5名
演劇学専攻・・・5名
文芸メディア専攻・・・3名
日本史学専攻・・・3名
アジア史専攻・・・2名
西洋史学専攻・・・2名
考古学専攻・・・2名
地理学専攻・・・2名
臨床心理学専攻・・・2名
現代社会学専攻・・・2名
哲学専攻・・・2名
出願時必要最低評定平均 高等学校三学年一学期までの全体評定平均値が3.5以上
倍率
(2023年度)
日本文学専攻:4.7倍
英米文学専攻:5.3倍
ドイツ文学専攻:-
フランス文学専攻:7.0倍
演劇学専攻:5.2倍
文芸メディア専攻:10.0倍
日本史学専攻:4.3倍
アジア史専攻:2.3倍
西洋史学専攻:2.0倍
考古学専攻:1.0倍
地理学専攻:3.5倍
臨床心理学専攻:27.0倍
現代社会学専攻:12.3倍
哲学専攻:4.0倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

③ 第3学年1学期末まで、または前期末までの全体の学習成績の状況が 3.5 以上の者。さらに、史学地理学科の下記4専攻を志願する場合は、次の要件も満たすこと。
日本史学専攻 : 日本史Bあるいは世界史B、またはそれに準じる科目を4単位以上履修している者。
アジア史専攻 : 世界史B、またはそれに準じる科目を4単位以上履修している者。
西洋史学専攻 : 世界史B、またはそれに準じる科目を4単位以上履修し、かつ英語の学習成績の状況が 4.0 以上の者。
地理学専攻 : 地理B、またはそれに準じる科目を4単位以上履修している者。
(上記の「準じる科目」に、日本史A、世界史A、地理Aやこれらに準じる科目は含まない。)
(○○○演習、○○○実践などの「準じる科目」を加えて、上記の単位数を満たす場合は、必ず該当する科目の講義要項を出願書類と併せて提出してください(出願前問い合わせ可)。講義要項で提出された科目が「準じる科目」であるかの可否は、本学部が判断します。日本史B・世界史B・地理Bだけで上記の単位を満たす場合、講義要項は不要です。)
なお、2学期制の高等学校等、本人の責に拠らない理由で第3学年1学期末まで、または前期末までの成績が記載された調査書を提出できない場合、第2学年修了時の学業成績が条件を満たす者
④ 学内外の特定分野(注)に優れた能力を発揮した者。自己アピールできるものを持っており、それを第三者に説明し、説得できる能力を有していること。

参照元:2024年度文学部自己推薦特別入学試験要項

文学部の自己選抜入試について言えることは、人気が高く倍率が高い専攻が多いということです。大体どの専攻でも3倍以上の倍率となっているため合格は他学部よりも少々難しくなっているといえます。

また出願要件も各専攻で定められています。しかし文学部が強調していることとして、入学意欲の観点を最も重要視しているということがあります。

先ほど一覧表にてご紹介しました出願要件④において特定分野での能力を求められはしていますが、それは必須のものではなく出願することは可能です。

そのため、合格を勝ち取る際に最重要になるのは自己推薦書であるといえます。ここでいかに自分のその専攻を学びたい理由や、今までの自分の研究などと結び付けていくことができるかが一次選考突破のカギを握っているといえます。

また二次選考としては、小論文、口頭試問の二つが課されており、これの対策も欠かせません。第三者に協力を仰ぎ、文章の添削や、口頭試験の練習はしっかりと積んでおくようにしましょう。

政治経済学部

政治経済学部編
続いては、政治経済学部の特別選抜入試の詳細、学部の概要について説明していきたいと思います。

政治経済学部の特徴

政治経済学部では、政治学科、経済学科、地域行政学科の三つの学科が設置されています。

強い「個」を作ることを目指しており、豊富な教授陣、豊富な科目を取り揃えています。ゼミでの授業も非常に重要視しており、人と人のつながりが豊かで質疑応答やディベートを繰り返しつつ、人としても成長していくことができるでしょう。

独自のインターン・シッププログラムを企画しており、企業実習の機会も多く用意され、様々な将来の志望に沿った講座や指導研究も行っています。実践的な力を身に着けることができるのは、政治経済学部の魅力といえます。

政治経済学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。

政治経済学部は,「政治を解せずして経済を分からず,経済を分からずして政治を解せず」を理念として創立されました。この理念は,急速にグローバル化の進む今日においても,複雑な社会を読み解くための基本方針となっています。その上で,教育目標として「教養豊かな専門人の育成」を標榜し,政治・経済・行政に加えて,社会・文化を有機的に学べるよう,カリキュラムが組まれています。
こうした教育目標を十分に達成するため,広い教養(政治学,行政学,経済学,社会学,歴史・思想・文化論,地域論までを含む多様で広範な学問)に裏打ちされた,闊達な国際人を目指す学生を求めます。

政治・経済・行政・社会・文化を理解するためには,高校で履修するすべての科目がその基礎学力として不可欠です。もし,高校での学習内容を十分理解していない場合は,大学の講義を聞きつつ,参考書で自習することが必要です。
 政治経済学部では入学試験に外国語が課せられ,入学後も二カ国語以上の履修が義務付けられます。1・2年次における外国語の授業のほか,3年次では原典講読の時間も設けられています。政治・経済・行政・社会・文化を理解するためには,外国語でそれらを学ぶことが非常に重要だからです。さらに政治経済学部では,短期留学が盛んに行われているとともに,ネイティブ・スピーカーによる多様な授業が用意されています。英語に関しては毎年,TOEICの受験が必須となっています。希望者にはTOEFLの受験もバックアップしています。意欲的な学生に対しては,高度な語学力を身につけられるよう,準備がされています。

 現代社会には多くの情報があふれており,それらを理解するために数的な知識が求められることがあります。経済学のみならず,政治学や行政学等の理解のためにも統計処理や数的感覚が求められる時代ですので,高校で「数学Ⅱ・数学B」までの勉強をしていることが望ましいでしょう。
 さらに,学期末試験の多くが論述式で行われるため,基礎的な国語力も必要です。また少人数の学生で行われるゼミナールでは,他人の話を聞き,自分の意見を的確に述べ,討論をするため,基本的なコミュニケーションの力も必要になります。

引用元:政治経済学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

政治経済学部では全般的な学力が求められるのは間違いないですが、特に数学と英語を重点的に意識していることがわかります。英語に関しては毎年のTOEICの受験が必須ということもあり、英語の基礎力は徹底して身に着けておきましょう。

政治経済学部のグローバル型特別入学試験

出願期間 2023年9月1日(金)~9月7日(木)*消印有効
試験日 2023年10月7日(土)
合格発表日 2023年11月2日(木)
出願時の主な提出書類
(一次選考)
1.入学志願票
2.志願者経歴書
3.入学検定料振込連絡票
4.高等学校調査書
5.外国語検定試験証明書
試験内容
(二次選考)
・総合試験
⇒与えられた資料をもとに日本語で解答(記述式)する総合問題が出題される。

・口頭試問

募集人数 政治学科・・・10名
経済学科・・・20名
地域行政学科・・・5名
出願時必要最低評定平均 特になし
倍率
(2023年度)
政治学科:2.4倍
経済学科:4.0倍
地域行政学科:2.0倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
これから取り上げる外国語検定の基準のどれかを満たす事。

【英語】
・IELTS[Academic Module]:6.0以上
・TOEFL iBT®️:68点以上
・TOEIC®L&R:680点以上
・TOEIC®[4技能]:950点以上
・TEAP[4技能]:285点以上
・ケンブリッジ英語検定:153点以上
・国連英検:B級以上
・実用英語技能検定[英検、従来型、CBT、S-CBT、S-interview]:準1級以上

【ドイツ語】
・Goethe-Institut統一試験:Goethe-Zertifikat B1以上の級において総合点6割以上

【フランス語】
・DELF・DALF試験:DELF B1以上の級において合格していること

【中国語】
・HSK:筆記試験3級以上の級において総合点6割以上、及び口頭試験中級以上の級において6割以上

参照元:2024年度政治経済学部 グローバル型特別入学試験要項

政治経済学部では、グローバル型特別入学試験という試験形式がとられています。特筆すべきポイントは出願条件に英語などの資格検定の基準が設けられている点です。

難易度としては英検準一級程度の英語力、ひいては言語力が求められています。英語などの言語は、将来的にも非常に役立つものであるため、受験に限らず勉強しておいて損は全くないといえます。

また、政治経済学部の倍率はそこまで高くありませんが、合格するには提出書類のクオリティや、試験における対策などが非常に重要になります。

総合試験では小論文が出題されると考えられるため、小論文の対策や、また口頭試問でも周囲の人物の協力をもらい、客観的意見をもらいつつ完璧な受け答えができるように練習しましょう。

理工学部

理工学部編
続いてからは、理系学部の説明を始めます。最初に説明するのは、理工学部です。

理工学部の特徴

明治大学の理工学部は以下の9つの学科から構成されている理系向けの学部です。

  1. 電気電子生命学科
  2. 機械工学科
  3. 機械情報工学科
  4. 建築学科
  5. 応用化学科
  6. 情報科学科
  7. 数学科
  8. 物理学科
  9. 総合文化教室

そして特別入試については電気電子生命学科、機械情報工学科、建築学科、応用化学科の四つの学科で実施をされております。また電気電子生命学科は、電気電子工学専攻、生命理工学専攻の二つの専攻があります。

21世紀という時代は、IT化やグローバル化の進行により、技術的な分野の発展が非常に求められている時代であります。

そのような高度情報化社会において、優れた着眼点と問題意識を持ち、情報を精査し新たな科学技術を生み出していくような人材になることを目指すことができるのがこの学部です。

科学などの教科だけではなく、一般的な教養科目も学ぶことができるは魅力的です。きちんと学べば広い視野を持って自由なインスピレーションまで持つ技術者になっていくことが目指せます。

理工学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。そこで理工学部の中で特別入試を実施している各学部のアドミッションポリシーをまとめてみましたのでご覧ください。

【電気電子生命学科】

電気電子生命学科では、理工学部入学者の受入方針(AP)で掲げる人物像に加え、生命、環境、エネルギーを持続させるための技術革新が期待されている新時代に於いて、 技術の最前線で活躍したいと強く希望する意欲ある人物を求めています。また、目的意識を持って積極的に勉学し、友人から信頼される自主自立した明朗でバイタリティのある人材が望まれます。数学、理科、外国語については、高等学校段階の基礎的な知識と応用問題にも適応できる十分な学習能力を身に付けている学生を求めます。
AO入試では、上記のような将来像を実現する潜在能力を重視して入学者を選抜します。AO入試の志願者には、明確な言葉と論理的思考に基づき説明できることを求めます。

【機械情報工学科】

現代社会が直面する問題を解決し、未来にわたって心豊かに生活できる社会を実現するためには、これまでの機械工学にとらわれない幅広い技術と、それを担う若いエンジニアの力が必要です。機械情報工学科では、ハードウェア技術の基盤となる機械工学に加え、ソフトウェア技術についても幅広く学べる環境を備え、豊かなアイデアを自ら形にできる技術イノベーションを目指すエンジニアを育成することを学科の教育理念としています。すなわち、新しい視点で、革新的な技術を開発し、広く社会に貢献できる機械技術者・研究者を育成します。

【建築学科】

建築学科では、建築およびその関連分野に強い興味と熱意を持ち、明朗で将来性のある学生、ともに学ぶ仲間たちを自発的にリードしていける積極性と行動力のある学生を求めています。そして将来は、建物だけではなく広く環境デザイン分野の最前線や国際的舞台で活躍できる、技術に関する知識や優れたデザイン能力を有する人材、分野横断的な視点を持ち様々な問題に柔軟に対応できる人材、国際感覚に優れた人材を育成したいと考えています。
建築学科では、留学生や帰国子女を含め多様な背景を持つ学生を受け入れていますが、建築学科での学びをより充実したものにするために、入学までに以下のような能力を身に付けていることを期待します。
(1)建築や都市を社会や文化との関連の中で考えるために必要な広い視野と教養
(2)多くの人々と協働するために必要なコミュニケーション能力と基礎的語学力
(3)建築技術に関する専門的知識を習得するために必要な工学に関する基礎的学力
(4)空間デザイン力を習得するために必要な基礎的なデザイン力・造形力・表現力

【応用化学科】

自然科学分野のみならず、あらゆる分野でグローバリゼーションが進んでいます。今後、世界で力を発揮するためには「自ら考え行動する力」が必須です。入学者には、「フラスコからコンピューターまで操れる研究者・技術者の育成」を目標に編成された応用化学科のカリキュラムを通して、幅広い教養と専門能力を兼ね備えた人物に成長することを期待します。学生一人ひとりが自立し、化学で未来を切り拓き、世界をリードできる能力を身につけることを教育目標としています。
上記の教育目標を達成するため、応用化学科では次のような学生を求めています。
(1)「記憶する力」だけではなく、「自ら考え行動する力」を身につける意欲のある学生。
(2)科学の分野で重要な「問題発見能力」および「問題解決能力」を体得する熱意のある学生。
(3)思考力と実験遂行能力を培う気概をもち、化学を楽しむことができる学生。

引用元:理工学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

上記のアドミッションポリシーからも基礎的な論理的思考能力や問題解決能力、柔軟な発想を持っている学生を求めていることが分かるはずです。

理工学部のアドミッションズ・オフィス(AO)入学試験

出願期間 2023年9月11日(月)~9月14日(木)*消印有効
試験日 2023年10月28日(土)
合格発表日 2023年11月14日(火)
出願時の主な提出書類
(一次選考)
1.入学志願票
2.エントリーシート(学科ごとに指定あり、志望動機などを記入する)
3.入学検定料振込連絡票
4.高等学校調査書
5.出願資格の取得を証明する書類
試験内容
(二次選考)
・電気電子生命学科
⇒学力考査(数学及び英語に関する基礎学力を問う)、口頭試問

・機械情報工学科
⇒プレゼンテーションに加えて口頭試問

・建築学科
⇒造形による試験、プレゼンテーション、口頭試問

・応用化学科
⇒筆記試験(化学に関する基礎学力を問う)、口頭試問

募集人数 電気電子工学専攻・・・7名
生命理工学専攻・・・2名
機械情報工学科・・・4名
建築学科・・・5名
応用化学科・・・4名
出願時必要最低評定平均 ・機械情報工学科

高等学校第 3 学年 1 学期または前期(注 1)までの数学・理科・英語 3 教科の全履修科目の学習成績の状況が3.8 以上の者(注 2)。なお、数学・理科・英語の履修科目は、第 3 学年修了時までに以下の条件を満たすこと。
数学 「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B」の全科目又はこれらに相当する科目(注 3)を履修していること。
理科 「物理基礎・物理・化学基礎・化学」のうち 3 科目又はこれらに相当する科目(注 3)を履修していること。
英語 履修していること。

・建築学科

① 高等学校第 3 学年 1 学期または前期(注 1)までの数学・理科・英語 3 教科の全履修科目の学習成績の状況が 3.8 以上の者(注 2)。なお、数学・理科・英語の履修科目は、第 3 学年修了時までに以下の条件を満たすこと。
数学 「数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B」の全科目又はこれらに相当する科目(注 3)を履修していること。
理科 「物理基礎・物理・化学基礎・化学」のうち 2 科目又はこれらに相当する科目(注 3)を履修していること。
英語 履修していること。

その他の学科は指定なし

倍率
(2023年度)
電気電子工学専攻:2.1倍
生命理工学専攻:1.6倍
機械情報工学科:1.8倍
建築学科:7.0倍
応用化学科:6.2倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
特になし

参照元:2024年度理工学部アドミッションズ・オフィス(AO)入学試験要項

理工学部では、旧来のAO入試という名前で特別入学試験を行っています。そのため、求め求められる能力が多彩であり、また学科ごとに細かく基準が設けられているため非常に注意する必要があります。

二次選考では全学科で口頭試問が行われております。そして内容についてはプレゼンを行う必要がある学科もあれば単純な面接だけの場合などもあり、難易度も学科ごとにバラバラ。

特に建築学科などや機械情報工学科などでは自分で作成した成果物を基にしてプレゼンを行うため難易度は高くなっています。

学力考査や筆記試験を行っている場合は、やはり理系の能力が問われます。

この点に関しては、一般的な受験問題と同レベルのものは解けるようになっていないといけません。そのため対策として、明治大学の過去問などを使ってしっかりとレベルを把握しておくことが重要です。

エントリーシートの内容も評価内容に含まれるため、この点に関しても力を入れて書く必要があります。

なぜなら、明治大学の特別入学試験では、入学に対する意欲を重要視している部分が大きいからです。そのため、自分の気持ちや具体的な目標などをわかりやすい文章で伝えることを目指しましょう。

農学部

農学部編
続いては、農学部の特別入学試験の詳細、学部の概要について説明していきます。

農学部には、農学科、農芸化学科、生命科学科、食料環境政策学科の四つの学科が設置されています。

食料、環境、生命をキーワードとして地球的な食糧・環境問題の解決に貢献できる基礎力と応用、発展性のある人材の育成を目的とした教育を行っています。

学科ごとの分裂したカリキュラムではなく、他学科の分野を自分の学びたい範囲で学ぶことができるのが魅力です。

そのため、本当の意味で幅広い視野を持った人物となることが出来ます。加えて2012年にオープンした黒川農場という明治大学の系列農場での実地研修等も行えるのも魅力的です。

農学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下にて農学部全体並びに各学科が求めている学生像を掲載しますしたのでご覧ください。

 農学部は、人類の福祉と健康に関わる課題の解決に向けて「食料・環境・生命」という21世紀を象徴する3つのキーワードを軸に、新時代に対応した特色ある教育・研究を行っています。新時代を担う専門的知識と技術を身に付けた人間性豊かな人材の育成に努めています。
 そのため農学の役割と魅力を理解し、幅広い教養を身に付けた志願者を期待します。
 各学科では、具体的に次のような学生を求めています。

○農学科:人類の生存にとって最も重要な食料生産や環境の保全に関わる分野で活躍できるよう、地球的視野・幅広い科学的素養と農学に関連する基礎的技術体系を総合的に身に付けた、問題解決能力の高い人材となることを目指す学生
○農芸化学科:農芸化学分野に関する事柄を的確に評価判断するために必要な幅広い専門知識と確かな実験技術を習得し、生物機能を応用したバイオテクノロジーと最新のサイエンスを融合した手法を用い、人間生活に関わる食品・環境、微生物、化学・生物の各分野で日本のみならず国際社会に貢献することを目指す学生
○生命科学科:あらゆる生物の生命現象を分子レベルで解析・解明し、生物個体の多様な生命現象のメカニズムや生物間の相互関係などを探り、生命全般や地球的な環境の問題の解決に貢献することを目指す学生
○食料環境政策学科:人類の生存基盤と福祉に関わる食料・農業問題と環境・資源問題について、社会科学の観点から、個人、地域から地球規模までを広く視野に入れ、問題解決への道筋を考究し、行動できるような専門性と総合性を兼ね備えた人材となることを目指す学生

 農学部で学ぶ分野は、地球的視野に立った食料生産や環境問題から分子レベルでの生命現象までと幅広く、しかも自然科学だけではなく人文・社会科学も含まれるため、幅広い分野の知識や教養を身に付けることが望まれます。
 各学科の志願者は、国語、外国語について十分に学ぶとともに、次のような諸点に留意してください。農学科、農芸化学科、生命科学科の理系3学科では、専門科目を習得するうえで基本となる理系教科(生物、化学、物理、数学)はもちろんですが、人文科学や社会科学等の文系教科についても十分な基礎学力をつけることが望まれます。今日、現代社会と自然科学との接点についても深く考察することが求められますので、文系分野を含む幅広い視野を持つことが必要となっています。食料環境政策学科では、現実の社会に強く関心をもちながら社会系教科(世界史、日本史、地理、政治・経済)を学習してください。また、自然科学が現代社会に与える影響力を考えた場合、文系学生にも自然科学の基礎的知識の習得は不可欠です。そのため理系教科(数学、生物、化学等)も学ぶようにしてください。

引用元:農学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

上記の内容からも農学を学ぶ上で必要になる生物などの理系科目だけではなく、社会系科目に関する素養も求められている事が分かります。そのため、幅広い知識を高校の内に身に着けておくとよいでしょう。

農学部の自己推薦特別入学試験

出願期間 第一次選考:2023年9月1日(金)~9月7日(木)*消印有効
第二次選考:2023年9月28日(木)~10月4日(水)*消印有効
試験日 2023年10月14日(土)
合格発表日 2023年11月6日(月)
出願時の主な提出書類
(一次選考)
1.入学志願票
2.入学検定料振込連絡票
3.高等学校調査書
4.志望理由書(1000字以内)
5.自己PR書(1000字以内)
6.選考課題(学科ごとに与えられた課題に取り組む)
7.活動歴報告書、活動歴証明資料(該当者のみ)
試験内容
(二次選考)
・特別講義受講
・特別講義に関する筆記試験
・個別面接
募集人数 農学科・・・10名
農芸化学科・・・10名
生命科学科・・・10名
食料環境政策学科・・・10名
出願時必要最低評定平均 ・農学科

①全体の学習成績の状況が4.0以上の者(注2)
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者(注3)で、全体の学習成績の状況が3.5以上の者(注2)

・農芸化学科

①全体の学習成績の状況が4.3以上の者(注2)
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者(注3)で、全体の学習成績の状況が4.0以上の者(注2)

・生命科学科

①全体の学習成績の状況が4.0以上の者(注2)
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者(注3)で、全体の学習成績の状況が3.5以上の者(注2)
※学業以外の優れた活動歴では特に研究発表・懸賞論文分野の実績のある者を重視します。

・食料環境政策学科

①全体の学習成績の状況が4.0以上の者(注2)
②在学中に学業以外に優れた活動歴がある者(注3)で、全体の学習成績の状況が3.5以上の者(注2)

倍率
(2023年度)
農学科:2.1倍
農芸化学科:3.1倍
生命科学科:2.3倍
食料環境政策学科:1.6倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
特になし

参照元:2024年度明治大学農学部自己推薦特別入学試験要項

農学部の自己推薦特別入学試験の特徴としては、出願時の必要評定平均値の要求が高いことです。この点をまず満たすことを考える必要があるということです。

しかし、これさえ満たしてしまえば出願はそこまで難しいものではありません。

特に出願時に重要になるところは、やはり自己PR書と志望理由書になるといえます。明治大学の特別入学試験では意欲が重要視されているためこの点をしっかりと伝えることができているか、第三者に客観的視点から見てもらい修正をしていきましょう。

また二次選考時に重要になるのが面接です。

面接では人柄や学習意欲が特にみられますが、当然コミュニケーション能力も見られます。そのため、事前に学校の先生に模擬面接をやってもらったりすることで万全の準備をしておきましょう。

農学部の地域農業振興特別入学試験

出願期間 第一次選考:2023年9月1日(金)~9月7日(木)*消印有効
第二次選考:2023年9月28日(木)~10月4日(水)*消印有効
試験日 2023年10月21日(土)または10月22日(日)
合格発表日 2023年11月6日(月)
出願時の主な提出書類
(一次選考)
1.入学志願票
2.振込連絡票
3.高等学校調査書
4.志望理由書
5.自己PR書
6.私の地域農業振興プラン(800字以上1200文字以内)
7.活動実績資料等(該当者のみ)
試験内容
(二次選考)
総合面接(40分)
⇒プレゼンテーション10分+面接30分
募集人数 食料環境政策学科・・・9名
出願時必要最低評定平均 特になし
倍率
(2023年度)
食料環境政策学科:4.8倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

(1)地域農業振興に深い関心を持ち、将来、地域の農業振興を担うリーダーとして活躍する事を志す者。

参照元:2024年度明治大学農学部 食料環境政策学科地域農業振興特別入学試験要項

農学部では、食料環境政策学科のみが地域農業振興特別入学試験というものを行っております。

地域農業振興特別入学試験は名前の通り地域の農業を盛り立てたいという意欲を持つ人を募集する試験方式となっています。出願に具体的な要件はなく、意欲さえ持てば出願することができるため出願難易度は低くなっています。

しかし、この方式で重要になるところは、やはりその意欲を図るための提出書類です。実際に農業にかかわっている人や、研究を行っている人ではないと意欲を伝えるという面ではおそらく厳しいと考えられます。

都市部在住の人は、説得力に欠けることしか言うことができなくなるため、合格は少し難しくなってしまうといえます。

地域農業という、現在高齢化が進み担い手の問題などが実際に山積している分野ではあるため、地域農業に関係を持っている人はこの入学方式にチャレンジしてみましょう。

国際日本学部

国際日本学部編
続いては、国際日本学部の特別入学試験の詳細、学部の概要について説明していきます。

国際日本学部とは?

国際日本学部は、日本文化に対する深い理解と優れた英語力によって、グローバル化した社会で広く活躍できる国際人の養成を目的とした教育を行っています。

日本の産業・社会・文化の特質や,世界の文化・思想と国際関係を幅広く学ぶことを目的とした8つの研究領域から科目を選択できるほか、少人数クラスでの実践的な英語教育を行っています。

〈国際日本学部のアドミッションポリシー〉

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。

国際日本学部は、21世紀の地球社会に貢献できる人材の養成を最大の目標としています。本学部で養成を目指すのは、日本の文化・社会に対する深い知識と理解力をそなえていると同時に、世界の各地域の文化・社会に関する十分な教養をそなえ、さらに英語・日本語による高度な発信力を身につけ、そうした力を十二分に発揮できる主体性を備えた、人間性豊かな人材です。そのために、伝統的な日本文化に加え、今日世界の注目を集めている現代日本文化及び企業・産業などの社会システムの教育・研究、さらに集中的な言語教育と異文化間教育,充実した国際文化・社会の教育・研究を行います。このような教育方針に基づき、国際日本学部では、次のような学生の選抜に努めています。

(1)世界から注目を集めている日本のアート、文学、マンガ、アニメ、演劇、映画、ファッション等と、古典的な芸能、美術、思想、宗教などを学際的観点から探究したい者
(2)日本の社会の基盤をなす企業・産業のシステムについて興味を持ち、その仕組みを追究したい者
(3)国際関係の諸問題や、世界の各地域の文化・社会・経済・歴史に関心をもち、国際的な視野を養いたい者
(4)英語・日本語で論理的に考える思考力を身につけるとともに、どのような場面でも、的確かつ効果的に英語・日本語でコミュニケーションする力を身につけたい者
(5)「世界の中の日本」を明確に意識し、国際的な舞台での活躍を目指す者
(6)多様な文化や国際交流に興味があり、多文化共生社会の進展に貢献することを目指す者
(7)日本語を日本文化の基礎として捉え、日本語に関する高度な教養と知識を修得する意欲を有する者

入試において英語の配点が大きいことに示されているように、英語による発信力を培うため、読む、書く、聴く、話すの4つの技能にわたる基礎的な言語能力を身につけていることは重要です。
イングリッシュ・トラック(英語で学位が取得できるコース)においては、入学に際して日本語の能力は求められませんが、英語での授業を受講するに堪える高度な英語力が求められます。
また、入学後、文化や社会システムについて学ぶ上で、高等学校の社会科その他の教科書や補助教材を理解できる一般的な基礎学力と、それらを応用できる力、そして論理的に思考する力を身につけておくことが求められます。そのため,幅広い分野にわたって習得した知識を整理し、論理的な文章で説明することができるように、しっかり学んでおくことが大切です。

引用元:国際日本学部入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

英語については、読む、書くだけではなく、リスニングやスピーキングなど基礎的な言語能力を身に着けておくことが重要です。

国際日本学部の自己推薦特別入学試験の詳細

出願期間 第一次選考:2023年9月19日(火)~9月25日(月)*消印有効
第二次選考:2023年11月13日(月)~11月17日(金)*消印有効
試験日 2023年11月25日(土)
合格発表日 2023年12月5日(火)
出願時の主な提出書類
(一次選考)
1.入学志願票
2.入学検定料振込連絡票
3.高等学校調査書
4.志望理由書
5.エントリーシート
6.英語資格検定の証明書
7.EE(課題論文)の要約(該当者のみ)
・TOK(知の理論)の学習成果をまとめたレポート
・CAS(創造性・活動・奉仕)の概要をまとめたレポート
試験内容
(二次選考)
・小論文
・口頭試問
募集人数 国際日本学科 ・・・6名
出願時必要最低評定平均 全体の評定平均が4.0以上
倍率
(2023年度)
国際日本学科:3.1倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
以下の基準を満たす事。

試験の種類 出願に必要な等級またはスコア基準
実用英語技能検定(英検)
(従来型、S-CBT、S-Interview)
準 1 級以上
TEAP
【4技能パターンに限る】
※TEAP CBT は不可
309以上
TOEFL iBT
※Home Edition は不可
※Paper Edition も可
※「MyBest Scores」の活用は不可
72以上
IELTS【アカデミック・モジュールに限る】
※IELTS コンピューター版含む
5.5 以上
TOEIC L&R&TOEIC S&W
※IP テストのスコアは不可
L&Rで 785 以上かつ S&W で 310 以上
GTEC
【CBT タイプに限る】
1180 以上
ケンブリッジ英語検定
※Linguaskill は不可
160 以上

参照元:2024年国際日本学部 自己推薦特別入学試験要項

国際日本学部の自己推薦特別入学試験は、2022年に新設されました。

出願のために必要な英語資格を見ると高い英語能力を要求していることが分かります。また、要求している評定平均も4.0以上と出願のハードルが高くなっています。

二次試験は小論文と口頭試問になっています。小論文対策は標準的な対策を行っていれば問題ありません。また、口頭試問に関しては親や教師など第三者に協力を仰ぎ、客観的意見を取り入れつつ対策を行っていきましょう。

総合数理学部

総合数理学部編
それではいよいよ最後の学部となりますが、総合数理学部の特別入学試験の詳細や学部の概要について説明をしていきます。

総合数理学部とは?

総合数理学部には、現象数理学科と先端メディアサイエンス学科、ネットワークデザイン学科の三つの学科が設置されています。

数学というと皆さん一度は学校で習った時に、果たして実生活で役に立つことがあるのだろうかという疑問を持ったことがあると思います。

しかし、現代の複雑化する社会問題に対し数学的アプローチでしか導けない答えというものは実は非常に多く存在しています。それらに対しての解決の方法を、数学と合わせて情報技術に関しても学んでいくことで、世界をリードする人材へと成長することができます。

初年次から少人数のゼミでの授業が展開されるため、早い段階から高度な学習を受けることが可能で、能力をいち早く高めていくことができます。

それに伴い、プレゼンなどを豊富に行うことで、将来に役立つスキルも同時に習得していくことができるのが魅力の学部です。

総合数理学部のアドミッションポリシー

学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益となります。そこで総合数理学部のアドミッションポリシーを掲載しましたのでご覧ください。

1 本学の建学の精神「権利自由,独立自治」に基づき,世界を見据えて自らの使命,役割を自覚し,他者との連携・共生をはかりながら,自らの「個」を確立できる学生
2 社会や自然における事象に広く関心を有し,数理科学の探究に挑戦する意欲を持つ活力にあふれる学生
3 人とのかかわりに積極的な姿勢を有し,人と社会に豊かさをもたらす新しい概念・価値観を生み出していこうとする意欲のある学生

総合数理学部における学習は,数理科学と情報技術の習得を基盤にします。どの科目も入学後に基本から丁寧に教授されます。高等学校では,特に数学の基礎をしっかり習得することを望みます。「どうしてこの方法で解けるのか?」と理由を納得することや,「どうしてこのような概念が必要なのか?」と批判的に学習することも心がけて下さい。余裕があれば,理論構成などの「物語性」や「背景」に親しむことにも努力してください。また,グローバル化が加速する現代において今後ますます重要となる英語については,高校での内容を確実に習得することが大学での発展的な学習につながります。

引用元:入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)

やはり、数学を扱う学部となるため数学に関する高校までの基礎的知識、応用的知識は確実に身に着けておく必要があるといえます。またすべての学問に通じるところではありますが、批判的思考は常に持つようにしましょう。

総合数理学部の自己推薦特別入学試験の詳細

出願期間 第一次選考:2023年9月22日(金)~9月27日(水)*消印有効
第二次選考:2023年10月16日(月)~10月20日(金)*消印有効
試験日 2023年11月11日(土)
合格発表日 2023年11月20日(月)10:00
出願時提出書類
(一次選考)
1.入学志願票
2.入学検定料振込連絡票
3.高等学校調査書
4.数学又は理科に関する活動歴及び添付書類リスト(該当者のみ)
5.エントリーシート

【現象数理学科】
指定書式をダウンロードし、それぞれのテーマについて自筆で記入してください。
テーマ 1.高等学校以上で学ぶ数学のなかで、最も美しいと思う数学の公式・定理とその理由(図式を除き 800 字以内)
テーマ 2.数学が社会で役立っている具体例(図式を除き 800 字以内)
【先端メディアサイエンス学科】
指定書式をダウンロードし、それぞれのテーマについて記入してください。ワープロの使用を可とします。
テーマ 1. 先端メディアサイエンス学科で学びたいこと、及び学びたいことと提出作品との関連(A4・1 枚以内)
テーマ 2.作成したコンピュータプログラムの動作についての概要(200 字以内)
テーマ 3.作成した制作物(プログラム)の説明(図版等を用いて自由に作成)
※参考資料として、作成したコンピュータプログラムのソースコードや 1 分以内の説明動画を、任意で提出することができます。なお、動画ファイルは、MP4、AVI、MOV 形式のいずれか、記録メディアは USB メモリまたは SD カードに限ります。提出する記録メディアには必ず氏名を書いてください。

試験内容
(二次選考)
【現象数理学科】
①数学の学力考査
②口頭試問

【先端メディアサイエンス学科】
①作成したコンピュータプログラムのプレゼンテーション
②口頭試問

募集人数 現象数理学科・・・3名
先端メディアサイエンス学科・・・5名
出願時必要最低評定平均 【現象数理学科】
数学の評定平均4.0以上、理科の評定平均が3.8以上
倍率
(2023年度)
現象数理学科:2.0倍
先端メディアサイエンス学科:5.7倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
【先端メディアサイエンス学科】

ア 独自に考えたコンピュータプログラムを作成したことがあり(注 3)、その内容を第三者に説明できること。

参照元:2024年度総合数理学部 自己推薦特別入学試験要項

総合数理学部の自己推薦特別入学試験の特徴としては、現象数理学科は出願が比較的容易ですが、先端メディアサイエンス学科は出願が難しいということです。

詳細にも書いてある通り、先端メディアサイエンス学科に出願するためには自分自身でコンピュータープログラムを作成できる能力が必要です。そして、それに関するプレゼンテーションも行わなければならず、対策することは多いといえます。

一方の現象数理学科に関してはエントリーシートの内容は数学を好きという人であればテーマも明確で書きやすいです。それに二次選考に関しても数学の試験と口頭試験といたって一般的な流れであるため対策はしやすいです。

数学の試験に関しては、明治大学の過去問を使うなどして、レベルを把握しておくことが重要となります。口頭試問に関しては第三者に協力を仰ぎ、客観的意見を取り入れつつ対策を行っていきましょう。

明治大学の特別入学試験で求められる事とは?

明大の特別入学試験で求められる事とは?
ここまででは、明治大学の特別入学試験の詳細や学部の概要などを説明してきました。一気に説明したので皆さん理解が追い付いていない部分もあると思われます。

そこで簡単に二つの項目に分けて、要点をまとめておこうと思います。ぜひ、ご確認ください。

何が求められるのか?

それではまず、明治大学の特別入学試験では何が求められているのかというと以下の通りです。

  • 各学科のアドミッションポリシーと合致していること
  • 入学への意欲と、それ以後のビジョンを持っていること
  • 提出書類のクオリティ
  • 筆記試験や面接試験での思考力や想像力
  • 学科が求める特殊な能力を有していること

明治大学の特別入学試験では、意欲という概念的な面が非常に重要視されているところがあるため、その意欲を示すことのできる提出書類や面接などの対策は必要であり特に重視されます。

合格しやすい人の特徴

明治大学の特別入学試験で合格しやすい人はどのような人なのかというと、以下の5つに該当する人です。

  • 各学科のアドミッションポリシーと適合している人
  • 高校時代に実績を残す頃ができている人
  • 自分自身の将来に関して明確なビジョンを持つことができている人
  • 提出書類に真摯に取り組み、完成度を高められている人
  • 高校卒業程度かそれ以上の語学力を有していること

これら五点を満たすことのできている人は、明治大学の特別入学試験には合格の可能性がぐっと上がるといえます。

併願先としておすすめの大学はどこなのか?

明治大学志望者におすすめの併願先大学
みなさんこのページを見ているということは、第一志望を明治大学にしようと考えているのだと思います。しかし、受験というのは勝負事であるために失敗がつきものであり、合格できない可能性というのは残念ながら十分にあります。

そこで、明治大学の特別入学試験を受ける人に最適な併願校を紹介しておこうと思います。

  1. 慶應大学
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  2. 早稲田大学
  3. 上智大学
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  4. 立教大学
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  5. 青山学院大学
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以上の五校が併願校としておすすめの大学です。もちろん、自分自身と合うかどうかという点が最も重要なところではあるので、自らの足で現地に赴いたり、調べてみるなどして、自分が行きたいと思える大学を見つけましょう。

明治大学特別入学試験に関する総括

特別入学試験に関する総括
みなさま、ここまでこのページをお読みくださってありがとうございます。明治大学の特別入学試験について説明してきましたが、最初からすべてを把握することは難しいです。

そこで、最後にこれだけは覚えておいてほしいという情報を箇条書きで紹介しておこうと思います。

特に重要なポイント一覧

  • 出願要件はそこまで難しいものではない
  • 倍率が低い学科もあり、十分に合格のチャンスはある
  • 入学への意欲や、将来のビジョンなどの意志の面が非常に重要視されている
  • 面接時にプレゼンを課す学科が多く、事前の対策が必要不可欠である
  • 提出物に関しては、第三者の目を通してクオリティの高いものを作成するべき

この五点をとりあえずは意識してくだされば十分です。皆様の受験のお役にこのページが立てれば幸いです。皆様のご健闘をお祈りします。

参考サイト一覧

明治大学HP
明治大学入試総合サイト
総合型選抜要項まとめ
各学部の倍率の参照ページ

総合型選抜(旧AO入試)