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2021.07.29 推薦入試

一般選抜との比較から公募推薦を受けるべきか徹底解説

一般選抜との比較から公募推薦を受けるべきか徹底解説

  • 「公募推薦を受験するかどうか迷っている」
  • 「公募推薦と一般選抜は両立できるの?」

このようなお悩みを持っている高校生も多いはず。

公募推薦と一般選抜はそれぞれにメリットとデメリットがある以上、受験する時にどちらを使えばよいか迷ってしまうかもしれません。

そこで今回は、公募推薦と一般選抜の違い公募推薦で受かる人と落ちる人の特徴などについて解説します。最後まで目を通せば倍率の面で公募推薦の利用を考えておきたい狙い目の有名大学まで分かりますのでぜひお付き合いください。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

公募推薦と一般選抜の違いとは?

一般選抜と公募推薦の違いを徹底解説
公募推薦と一般選抜の違いを表にまとめました。

公募推薦 一般選抜
受験日
例年10月~11月 例年1月~3月
※大学によって異なる
合否の基準
・評定平均
・面接での印象
・小論文の出来
・提出書類の質
・高校時代の活動実績
・英検等のスコアー
本番の試験で合格点を取るかどうか
*試験の点数以外は評価されない
対策すること
・評定アップ
・面接
・小論文
・2級以上の英検の取得
・自己推薦書の作成
・活動実績を作る事
・オープンキャンパスへの参加
・過去問の研究と対策
・基礎学力の向上
入試の特徴
・一定の評定平均が求められる
・受験には学校長の推薦が必要
・合否には学力以外の要素が大きい
・合格すれば入学しなくてはいけないケースが多い
・本番の試験で合格点を取れば合格
・試験日次第では何校も受験可能
・試験のスコアー以外は評価されない
・合格しても入学の義務はない

公募推薦と一般選抜では、受験の種類や合否の評価項目において明確な違いがあります。

前者の公募推薦では学力よりも評定平均や部活などの活動実績が合否に影響します。それに一般選抜と異なり、出願には学校長の推薦が求められる推薦入試になります。

一方で後者の一般選抜は試験会場で大学側が用意した試験で合格点を取れるか否かで合否が決まります

それに合格しても入学するかどうかは自由に選べます。受かっても通わない選択が出来る以上、合格すれば入学が義務付けられるケースが多い公募推薦とは明らかに異なります。

受験するメリットとデメリット

受験するメリットとデメリット
次に公募推薦を受験するメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。

メリット

まずは今のあなたが公募推薦の利用を検討するメリットを一覧にしてみました。

  • 部活動などの活動実績が評価される
  • 志望する大学に受験する機会が手に入る
  • 年内に合否判定が出るケースがほとんど
  • 一般選抜では合格できない大学に受かるチャンスもある

前述のとおり、公募推薦は一般選抜とは異なり学力以外の面が評価されます。

そのため、部活を頑張ってきたことやボランティア活動など、勉強以外での頑張りをアピールできます。学業以外の活動に高校時代頑張ってきた人にとっては特に大きなチャンス

それに年内に合否判定が出たり、面接で入学に対する熱意を伝えられるのも公募推薦のメリットです。「プレゼンテーションが得意」な受験生にとっては非常に有利な受験方法と言えるでしょう。

デメリット

次に公募推薦を利用するデメリットについてもまとめてみました。

  • 調査書の内容が重視される
  • 一般受験と併願する場合、受験対策の負担が増える
  • 一般選抜と比較すると対策が難しい
  • 合格したら入学が必須なケースがある
  • 高校3年生からの逆転が難しい

調査書の内容が重視される以上、高校3年生から逆転が難しいのは人によっては大きなデメリットになります。

事実、公募推薦では高校生活全体の過ごし方が評価されます。つまり、受験直前の短期的な頑張りで評価を上げる事は難しいのです。

それに公募推薦を受験することは、一般選抜対策にも影響が出るというデメリットもあるのも気を付けたいですね。

というのも公募推薦を申し込むには自己推薦書をはじめとした提出書類の作成が求められます。当然、提出書類の作成には一定の時間がとられます。

公募推薦で受かる人と落ちる人

公募推薦で受かりやすい人と落ちやすい人の特徴
続いて、公募推薦で受かる人と落ちる人の特徴をご紹介します。あなた自身がどちらに当てはまっているかについてはきちんと確認しておくことをおすすめします。

受かる人の特徴

まず最初に公募推薦で受かりやすい人の特徴を一覧にしてみました

  • 評定平均が大学が求める基準値より明らかに高い
  • 語学力が高く英検等の語学関連の資格がある
  • 対人関係が得意で面接を苦としない
  • ボランティア・部活動などで優れた活動実績がある
  • 学校が推薦をしても問題のない生徒であること

簡単に言えば、評定平均が良く、部活をはじめとした課外活動にも力を入れている文武両道タイプの人と公募推薦は相性抜群です。

落ちる人の特徴

逆に公募推薦で落ちやすい人に当てはまれる特徴を一覧にしてみました。

  • 受験した理由が不明確
  • 面接で自分をアピールするのが苦手
  • 受験する大学をしっかり理解していない
  • 語れる課外活動が全くない
  • 評定平均が高くない
  • 十分な準備をせずに受ける

一覧にした特徴の中で特にチェックをしておきたいのが準備不足

公募推薦は学力よりも「入学への熱意」と「誠実な対応」が重視されるので準備不足は致命的です。逆に公募推薦に受かる人は事前準備に力を入れているので準備の質が合否を分けるといっても過言ではありません。

今回は特に取り上げていない公募推薦で落ちる代表的なパターンについては以下のページでまとめているのでご興味があればどうぞ。

公募推薦の不合格パターンを落ちる人の特徴と併せて解説

一般選抜と推薦入試のどちらを受けるべきか?

一般選抜と推薦入試のどちらを受けるべきか
一般選抜と推薦入試のどちらが合うかは各受験生次第です。どちらが合うのかを考えてもらうために一般選抜と推薦入試(公募推薦)に向いている人の特徴をそれぞれまとめてみました

一般選抜が向いている人の特徴
・現時点で一定の基礎学力がある
・テストに対して苦手意識を持っていない
・地道な勉強が苦手ではない
・一発勝負で合格を勝ち取りたい
公募推薦との相性が良い人の特徴
・学力より課外活動のほうが自信ある
・面接などコミュニケーション能力が高い
・自己分析できる
・評定平均が高い人
・語学力に秀でている

まとめると、学業以外に力を入れてきたり、コミュニケーション能力に自信がある人は公募推薦に大きなチャンスがあります。

その一方で「課外活動より学業に力を入れてきた」、「3年間の評定平均には自信がない」という人には公募推薦は不向き。公募推薦の利用を考えるよりも一般選抜の一本化の方が望ましい結果が出ます。

一般選抜と同時対策する際の注意点

一般選抜と公募推薦の併願時の注意点
一般選抜と公募推薦の併願をする際には、幾つか注意点があります。

どっちつかずになることがある

一つ目の注意点は「どちらも中途半端になる可能性があること」。

一般選抜と公募推薦では対策方法が異なります。両方をバランスよく対策することに集中し過ぎてしまい、結果としてどちらも中途半端になることがあります。

つまり、中途半端な覚悟で両立に取り組むと一般選抜と公募推薦の両方で思うような結果が出ない可能性が高いのです。両立に自信がないのでしたらどちらに機軸を置くのかはきちんと決めましょう

落ちると受験を諦めるリスクがある

公募推薦は大学側が求める基準をクリアして学校長推薦を受けても、落ちてしまう可能性はあります。

「合格間違いなし」と安心しきった上での不合格通知は、精神的に大きなショックを受けるものです。

すぐに立ち直ればよいですが、公募推薦に落ちたことが理由で受験に嫌気を指してしまう学生は一定数います。

そこで公募推薦と一般選抜の両立を考えているのでしたら仮に公募推薦に落ちたとしてもすぐに気持ちを切り替えるように心がけたいですね。万が一不合格になった時に何をすればよいかについては以下のページでまとめております。

一般推薦で不合格になった後にやるべき事とは?

志望度が低い大学は専願型なら出さない

公募推薦を用意している大学の中には出願時に「専願」という条件を定めているケースがあります。専願の公募推薦の場合、受かったら入学が基本的には義務付けられます。

つまり、志望度が低い大学の公募推薦を受けるとより志望度の高い大学に入学するチャンスを手放す恐れがあります。

公募推薦と一般選抜の両方を考える際に「専願」という縛りは盲点になりますので出願の際には気を付けたいですね。それに志望度が決して高くない大学の公募推薦は専願なら受けるのは控える、という対応も重要になります。

公募推薦における専願・併願の違いや併願可能な公募推薦を提供している大学の一例については以下のページでまとめております。

専願と併願の違いと併願OKの大学リストを大公開

受かりやすい有名大学3選

受かりやすい3つの有名大学
最後に、倍率面を基準に公募推薦で受かりやすい大学を3つご紹介します

上智大学

上智大学は東京都の早慶上といわれる日本でもトップクラスの私立大学の1つ。

「叡智が世界をつなぐ」という理念のもと、世界各国から多くの留学生や研究者を受け入れている国際色豊かな大学です。国際化社会で活躍したい多くの受験生が毎年上智大学の門を叩いています。

上智大学では複数の学部で公募推薦が実施されており、中には倍率が非常に低い学部もあります。代表的なのは神学部です。

参考までに上智大学の神学部の倍率と事前課題をまとめてみましたのでご覧ください。

倍率 出願書類
1.4倍
※2020年
レポート等特定課題
調査書
自己推薦書

倍率が1.4倍というのは非常に低いですよね。ちなみに上智大学の公募推薦は、各学部とも事前課題として「レポート等特定課題」の提出を求めています。

各学部で求められているレポート内容については上智大学の公式サイトに掲載されているので上智大学の公募推薦にご興味があればご覧ください。
上智大学の公募推薦の募集要項はこちら

津田塾大学

津田塾大学は東京都小平市にある大学。

創立から120年を迎えた日本有数の女子大学として多くの女性が学んでいます。高い就職率を誇る津田塾大学も、公募推薦を導入しています。

津田塾大学は関東圏にある私立女子大学の中では難易度が高い学校の1つですが、公募推薦の倍率は決して高くありません。例えば学芸学部の数学科の倍率や事前課題は以下のようになっております。

倍率 出願書類
1.4倍
※2020年
志願票
調査書
推薦書
数学2題の回答

数字を見てわかるように倍率は2倍を優に割っています。学芸学部の数学科以外の学部を見ても2倍前後の倍率が目立ちました。

倍率という観点では非常に入りやすい難関女子大です。そこでもしあなたが応募資格を満たしておりましたら公募推薦の利用を考えたいところです。
津田塾大学の公募推薦の特集ページはこちら

学習院大学

学習院大学は、東京都豊島区目白にある大学。

1847年幕末の京都で公家の教育機関がベースになっている歴史のある大学です。法学部や文学部、経済学部など多くの学部を備える総合大学でもあります。

学習院大学では法学部・経済学部・文学部などで公募推薦が導入されております。一例として経済学部・経営学科の倍率と事前課題をまとめてみました。

倍率 出願書類
1.5倍
※2020年
推薦書
志望理由書
活動報告書

このように倍率だけを見ると2倍を切っているので非常に狙い目です。詳しい受験資格については公式サイトに記載しているので気になったら是非ご覧ください。
学習院大学の公式サイトはこちら

結局:公募推薦は受けるべきなのか?

このページのまとめ
ここまで、公募推薦と一般選抜の違いや公募推薦で受かる人と落ちる人の違い。そして倍率の面だけ見れば公募推薦が非常に美味しい3つの有名大学についてご紹介しました。

改めて今回取り上げ内容の中でも特に重要なポイントについては一覧にしてみましたのでご覧ください。

  • 公募推薦は部活動のような課外活動に力を入れた人にはチャンス
  • 調査書で判断されたり、明確な対策方法がないのがデメリット
  • 評定平均や提出書類の完成度が高い人が受かりやすい
  • 受験する大学への理解度や志望意欲が足りない人は落ちやすい
  • 一般選抜は学力に自信があり得意教科を持っている人が向いている
  • 一般選抜と公募推薦の同時対策は幾つか注意点がある
  • 一般選抜の倍率は高くても公募推薦の倍率が低い有名大学もある

公募推薦と一般選抜には幾つか違いがありますが、自分に合った受験方法なら合格する可能性がグッと高まります。今回の記事を参考にして、志望する大学への入学を目指しましょう。

公募推薦に受かる人の特徴と合格を勝ち取るための対策方法を大公開

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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