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2023.06.21 推薦入試

浪人生と公募推薦の相性と受験可能な大学の一例を解説

浪人生と公募推薦の相性と受験可能な大学の一例を解説

  • 「公募推薦は浪人生でも受験できるのかな?」
  • 「浪人生が公募推薦を受ける方法が分からない」

こんな考えを持っている浪人生も多いと思います。そこで今回は、公募推薦に浪人生が受験できる条件や受験方法、浪人生でも受験できる主な大学を解説していきます。

なお、このページでは総合型選抜と浪人生の相性については紹介しておりません。もし、総合型選抜と浪人生の相性が気になりましたら以下のページをご参照ください。

浪人生と総合型選抜(旧AO入試)は実は相性抜群

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

公募推薦は浪人生でも受験可能

公募推薦は浪人生でも受験可能
結論からいうと、大学が定める出願基準を満たしていれば浪人生でも受験可能です。

詳しい出願基準は後ほど解説しますが、「卒業時期」・「評定平均値」・「学校長の推薦」をクリアーしていれば問題なく出願可能です。

浪人生の中には「浪人生は一般試験や総合型選抜(旧AO入試)しか受けられない」と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、出願基準をクリアしていれば公募推薦に挑戦できるのです。

公募推薦では浪人生は現役生より有利?不利?

浪人生は現役生よりも有利な面がある
公募推薦は、浪人生と現役生ではどちらの方が有利なのか気になりますよね。実は浪人生の方が有利である側面が多分にあります。具体的に有利になる点としては以下のような点があげられます

  • 現役生より提出書類の準備に時間を回せる
  • 面接練習や小論文の対策に十分な時間を割ける
  • 大学の事を調べる時間が多い

現役生は普段の授業や部活など毎日多くの時間を使っています。そのため、公募推薦の対策の準備に十分な時間を割くのは簡単ではありません。

その点、浪人生は学校や部活がないのでいくらでも準備に時間を割けます。準備に避ける時間の多さは合格に有利なポイントだという点は見逃せません。

浪人生が公募推薦を受験できる条件

受験資格
次に浪人生が公募推薦を受験できる条件について解説します。ご自身が条件に当てはまっているかどうか確認してください。

定められた卒業時期に該当している

浪人生は、大学が定めた卒業時期に該当していれば公募推薦で受験できます。例えば令和3年度の東京大学の学校推薦型選抜募集要項では出願条件が以下のように定められております。

出願資格
出願できる者は,次のいずれかに該当する者とします。 ① 高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び令和3年3月卒業見込みの者 ② 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び令和3年3月修了見込みの者 ③ 文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外 教育施設の当該課程を修了した者及び令和3年3月31日までに修了見込みの者

令和3年度東京大学学校推薦型選抜学生募集要項のP6より引用

東京大学のケースでは高校を卒業した年度に制限がかけられていません。

しかし、大学によっては、「平成31年度~令和2年までに卒業した」などの形で卒業年度に制限をかけているケースもあります

卒業年度に制限がかけられた場合、対象になる期間以前に卒業した場合は基本的には受験が出来ません。浪人生という立場で公募推薦を利用する際には大学が定める卒業年度と照らし合わせて受験資格があるかどうかについては必ず確認しましょう

評定平均が受験資格の数値を上回っている

評定平均は公募推薦で非常に重要な受験資格です。

受験する大学の入試要綱に「評定平均値3.5以上~」と記載されている場合は、評定の平均値が3.5を上回っていないと受験できません。

そこで公募推薦を利用する際にはあなたの高校在学中の評定平均をきちんと把握し、受けられる大学か否かの確認は欠かせません

なお、公募推薦の合否における評定平均の重要性については低い評定平均で合格を勝ち取る方法と併せて以下のページでまとめております。

低い評定でも推薦入試には受かるのか?

卒業校の学校長推薦を受けている

公募推薦は卒業した学校長の推薦が必須です。

公募推薦は「校内推薦枠」があり、各大学が「公募推薦は2名まで」と指定してきた場合は、校内選考を通過する必要があります。

校内選考はこれまでの成績や志望理由、活動内容をトータルに評価します。校内選考を通過した人だけが学校長の推薦を得られます。学校長からの推薦を得られないと受けられない点は要チェックです。

公募推薦で浪人生が対策すべき方法

合格を勝ち取るためのやるべき対策内容
次に浪人生が公募推薦において対策すべき方法を4つご紹介します。

卒業校に推薦書や調査書などの書類を依頼

最初に対策すべきことは「卒業校への書類作成依頼」です。公募推薦に受験する際には、卒業校に多くの書類を作成してもらう必要があります。代表的な書類としては以下があります。

  • 調査書
  • 推薦書

ちなみに必要な書類は受験する大学によって異なります。受験する大学によっては書類が多くなることもありますし、学校側の都合で作成や郵送に時間を要することもあります。

そのため、ぎりぎりのスケジュールで書類の準備をお願いすることは避けたいですね。

提出書類を準備する

卒業校に書類作成を依頼するのと同時に、自分でも提出書類を準備しましょう。自分で準備することになる主な提出書類は以下の通りです。

  • 自己推薦書
  • 活動報告書
  • 志望理由書
  • 大学から与えられた事前課題

この中で特に注意して作成すべきなのが「志望理由書」。

志望理由書は、「なぜこの大学に入りたいのか」、「入学した大学で何を学び成長したいのか」などの記載が問われます。

しっかりとした志望理由書を書くには大学の建学の精神や志望大学・志望学部のカリキュラムを調べることやオープンキャンパスへの参加も欠かせません。

準備の面で最も時間がかかる書類なので余裕を持ったスケジュールで作成に取り組みましょう。

面接や小論文対策を行なう

書類作成などと並行して、面接や小論文対策も行ないましょう。

公募推薦は書類選考だけではなく、面接や小論文の内容も審査されます。

面接や小論文に関しては、「浪人生なので面接の対策ができる環境がない」、「小論文の添削をしてくれる人がいない」といった、浪人生ならではの悩みもあると思います。

そこで家族や知り合いに面接官になってもらったり、小論文を読んでもらいフィードバックを受けるなどして工夫をしましょう。また、必要に応じては公募推薦対策の専門塾に通うのも手です。

浪人生を受け入れている公募推薦の対策塾の1つにホワイトアカデミー高等部がありますのでご興味があればご覧ください。

ホワイトアカデミー高等部の公式サイトはこちら

試験当日の服装はスーツで臨む

試験当日はスーツが無難です。

現役生なら制服で試験に臨めば良いですが、浪人生の場合は制服を着ることはあまりおすすめしません。理由は既に卒業しているためです。

無難な服装は就職活動に取り組む大学生が着ているような派手さのないスーツです。私服で面接に参加するのも可能ですが、私服に対して違和感を持つ試験官もいるのでスーツが無難です。

浪人生が公募推薦で受験できる主な国立大学

浪人生でも受験可能な公募推薦を提供している主な国立大学
次に浪人生が公募推薦を使って受験することができる国立大学を4校紹介します。

東京大学

東京大学でも公募推薦を実施しています。実施をしている学部と主な提出書類を一覧にしてみましたのでご覧ください。

学部 主な提出書類
・法学部
・経済学部
・文学部
・教育学部
・教養学部
・工学部
・理学部
・農学部
・薬学部
・医学部
・入学志願書
・調査書
・活動報告書
・学部が求める書類

上記の各情報は令和3年度東京大学学校推薦型選抜学生募集要項から抜粋。

東京大学では書類や面接審査が終了した後に、大学入学共通テスト(旧センター試験)を受験する必要があります。

そのため、面接や提出書類の作成をはじめとした一般的な公募推薦用の準備に加えて大学入試共通テストの対策も並行して行うことになります。

お茶の水女子大学

お茶の水女子大学も公募推薦を実施しております。公募推薦で募集をしている学部と主な提出書類をまとめましたのでご覧ください。

学部 主な提出書類
・文教育学部
・生活科学部
・調査書
・志望理由書
・活動報告書

上記の情報は令和3年度お茶の水女子大学入学者選抜要項より抜粋

九州大学

九州大学も先ほどご紹介した東京大学やお茶の水女子大と同様に公募推薦を実施しています。募集をしている学部と出願時に準備が必要になる主な書類を一覧にしてみました。

学部 主な提出書類
・共創学部
・芸術工学部
・推薦書
・調査書
・志望理由書
・活動報告書

上記の情報は九州大学の令和3年度入学者選抜概要より抜粋

浪人生が公募推薦で受験できる主な私立大学

浪人生でも受けられる公募推薦がある私立大学
次に浪人生が公募推薦を使って受験することができる主な私立大学を3つご紹介します

亜細亜大学

東京都の武蔵野市にある亜細亜大学では浪人生も受験可能な公募推薦を複数の学部で実施しております。公募推薦を実施している学部と出願時に求められる主な書類を一覧にしてみましたのでご覧ください。

学部 主な提出書類
・経営学部
・経済学部
・法学部
・国際関係学部
・国際関係学部
・都市創造学部
・推薦書
・調査書
・志望理由書
・活動報告書

近畿大学

関西にある近畿大学も浪人生が受験可能な公募推薦を実施しております。公募推薦を実施している近畿大学の学部と主な提出書類を一覧にしてみました。

学部 主な提出書類
・法学部
・経営学部
・建築学部
・薬学部
・生物理工学部
・工学部
・経済学部
・理工学部
・文芸学部
・総合社会学部
・国際学部
・農学部
・産業理工学部
・短期大学部
・医学部
・推薦書
・調査書
・成績証明書

獨協大学

獨協大学も高校を卒業した浪人生の受験を認めた公募推薦を実施しております。浪人生でも受けられる公募推薦を実施している学部と出願時に提出する主な提出書類を一覧にしてみました。

学部 主な提出書類
・法学部
・経済学部
・国際教養学部
・外国語学部
・調査書
・志望理由書
・成績証明書
・出願資格申請書
・出願資格を証明する書類

このページのまとめ

このページのまとめ
最後に今回ご紹介した内容の中で特に重要な項目を一覧にしてみました

  • 出願基準を満たせば浪人生でも公募推薦を受験可能
  • 浪人生は現役生と比較して有利な点がある
  • 卒業時期や評定平均など基準をクリアする必要がある
  • 卒業校への必要書類の発行依頼はなるべく早く行う
  • 面接や小論文対策は時間がある分入念に行うべき
  • 試験当日はスーツが無難
  • 浪人生でも受験できる国立大学や私立大学は割と多い

ここまでの内容に目を通して公募推薦に申し込むことに興味を覚えましたらぜひ積極的に利用をすることをおすすめします。

最後に一般選抜と比較した上で公募推薦の良し悪しについてご紹介しているページをご紹介してこのページを終えようと思います。

一般選抜と比較した上での公募推薦の魅力とは?

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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