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2021.07.16 総合型選抜

ボランティア活動は総合型選抜(旧AO入試)の実績になるのか?

ボランティア活動は総合型選抜(旧AO入試)の実績になるのか?

  • 「総合型選抜(旧AO入試)を受験したいけどボランティア活動は実績になるのか?」
  • 「ボランティアが好きで日頃から活動しているけど、これを総合型選抜(旧AO入試)に活かせないかな?」
  • 「ボランティア活動の実績を積みたいけどどうすれば積めるの?」

こんなことを考えている高校生は少なくありません。

総合型選抜(旧AO入試)では学力だけではなく課外活動の活動実績も評価対象になりますし、ボランティア活動も活動実績として評価されることもあります

しかし、全ての活動が評価されるかというとそんなことはありませんし、伝え方や活動への取り組み方次第でも評価は大きく変わります。

そこでこのページでは、総合型選抜(旧AO入試)におけるボランティア活動の評価のされ方高評価の対象になる主な活動の一例やボランティア活動を上手にアピールするコツ等について解説します。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

ボランティアは総合型選抜(旧AO入試)の活動実績になるのか?

ボランティア活動は総合型選抜の活動実績になる
結論からいえば、受験する大学・学部に関連したボランティア活動や主体的に関わった活動なら総合型選抜(旧AO入試)にも活かせます。

前者の受験する大学・学部に関連したボランティア活動というのは、例えば福祉系の大学を目指すのならば老人ホームや障害者施設のお手伝いをすることを指します。

他にも環境問題が学べる大学ならば地域の清掃活動に参加する事などが該当します。

基本的に志望大学の志望学部と関連のあるボランティア活動は非常に高く評価されます。

なぜなら、出願時に大学に提出する志望理由書などにおいて自身の経験から得た気づきや学びから志望動機を書けるために志望度の高さをアピールできるからです。

また、仮に志望大学の志望学部と関連のないボランティア活動であってもある程度の期間腰を据えて関わった場合は課外活動の活動実績としてアピールが可能です。

そのため、ボランティア活動を活動実績として書くこと自体は基本的には問題がない、と考えてしまって大丈夫です。

活動報告書に書くと大学への良いアピールになる主な活動

大学から評価される主な活動
次に活動報告書に書くと大学への良いアピールになる主なボランティア活動をまとめてご紹介します。自分にできそうなボランティア活動があるかどうか是非確認してみてください。

学校関連

学校が主催する活動の中にも活動報告書に書けるボランティア活動はいくつもあります。一例としては高校のオープンキャンパスのお手伝いなんてものがあります。

そもそもの話になりますが、オープンキャンパスは受験生に高校を知ってもらうためのイベントです。

そのため、オープンキャンパスの運営のお手伝いをすれば学校の行事に運営側の立場で携わったことになります。それに主体的な行動や取り組みにより大きな貢献をした場合は実績としてアピールする事もできます。

地域活動

地域活動も活動報告書に書ける活動の1つです。具体的には、学校の通学路での交通安全活動や防犯夜回り、地域の夏祭りの手伝いなどに取り組む事が該当します。

それ以外にも募金活動に取り組むことや寄付金活動、除雪や雪かきボランティアなどもあります。「住んでいる街が好きでもっと発展して欲しい」と思っているのでしたら、積極的に地域のボランティア活動に参加してみましょう。

高齢者や障害者向けの施設

高齢者向けの施設や障害者向けの施設でのボランティア活動も立派な活動実績になりえます。

特に老人ホームや介護施設でのボランティア活動は福祉関連の大学では非常に高く評価される事が期待できます。福祉関連に関心があるのでしたら積極的に参加してみましょう。

総合型選抜(旧AO入試)に備えてこれから活動を始める際のポイント

これから慈善活動を始める際のポイント
次に総合型選抜(旧AO入試)の対策のためにこれからボランディア活動に取り組むのでしたら絶対に念頭に置いておきたい2つのポイントをご紹介します。

ボランティア活動証明書を発行してもらえる活動をする

ボランティア活動証明書を発行してもらえる活動に参加することを意識したいですね。

具体的には、『あしなが学生募金』や中部善意銀行が行なっている『夏期高校生ボランティア』などが挙げられます。今取り上げた団体が主催するボランティア活動の場合、活動完了後に申請をすればボランティア活動証明書が発行されます。

受け取ったボランティア活動証明書は、出願書類を大学に提出する際に活動報告書等に添付して送付しましょう。ボランティア活動証明書が発行してもらえないボランティア活動の場合は活動報告書にその旨を書いておくと安心です。

既にボランティア活動をやっている人の仲間に入れてもらう

既にボランティア活動をやっている人の仲間に入れてもらうことでボランティア経験を積むのもありです。

というのも日頃からボランティア活動をしている人は、ボランティア関連の情報を数多く持っている可能性が高いためです。

それに募金や清掃活動、防犯などさまざまなボランティア活動への参加機会を提供してくれることもあるかもしれません。。

仲間に入れてもらうためにも自分から積極的に声を掛けることが重要です。ボランティア活動に関心があり、参加したい気持ちを積極的に伝えればきっと仲間に引き入れてくれるはずです。

活動実績をアピールする際の注意点

活動実績をアピールする際のポイント
次に経験したボランティア活動の実績をアピールする際の注意点について解説します。

短期の活動は評価されない事が多い

短期のボランティア活動は評価されない事も多いです。

というのも短期のボランティア活動の場合は然るべき活動実績を積めないので、「○○をやりました」という事をアピールすることが難しいからです。

それに受験する大学によっては、「この活動は受験のためだけに行なった」と判断されるケースもあります。短期のボランティアがどう評価されるかはケースバイケースですが、長期の活動と比べると高い評価が期待できない点は押さえておきましょう。

後ろ向きの姿勢で関わると評価される実績が作れない

後ろ向きの姿勢でボランティア活動に関わると、受験する大学に評価される実績が作れません。

なぜなら積極的に関わる意思がない状態でボランティア活動に参加するのは実績ができないだけではなく、主体的に何かをやる経験を積めないからです。

それにそもそもの話になりますが、ボランティア活動は「奉仕したい」、「人の役に立ちたい」と思って参加するものです。

それが「大学に合格するため」、とか「何も実績が無いから」、という動機で活動に関わるとポジティブな体験や学びを得られない不毛な時間になる可能性すらあります。

ボランティアの評価は大学次第

ボランティア活動の評価は受験する大学次第です。

基本的には学校内での課外活動のメインは部活や生徒会などです。そのため、ボランティア活動をどの程度評価するかは大学次第ですし、活動の規模感や活動期間によっても評価のされ方が変わってきます。

どんな活動が特に評価されるのかについては受験する大学の入試要項やアドミッションポリシーに記載されておりますので目を通しておきたいですね。

一般的には受験する大学の理念やカリキュラムに関連性があるボランティア活動ならば、高い評価を受ける傾向があります。

活動実績を上手にアピールするための4つの心得

効果的に実績をアピールするポイント
次にボランティア活動を上手にアピールするための4つの心得を解説します。

まずはボランティア証明書を発行してもらう

参加したボランティア活動は可能な限りボランティア証明書を発行してもらいましょう。

ボランティア証明書はボランティアに参加した団体に申請すれば発行してもらえる可能性があります。ボランティア証明書の形式はPDF形式でも問題ありませんので活動の主催団体に発行依頼をする事をおすすめします。

無事に発行してもらったボランティア証明書は、調査書に添付して大学に提出することになります。

実績や動機や学びを一度整理する

ボランティア活動の実績や活動を始めた動機や学びについては一度整理することも重要になります。

活動報告書などで実績や活動に取り組んだ気持ちを伝えようとしても伝える内容が整理されていないと相手には伝わりません。それにあなたが取り組んだ活動を理解してもらうためには活動の内容を正しく整理する事はやはり必須。

そこで活動報告書等の提出書類に活動実績を書く前にあなたが取り組んだ活動の内容や活動に取り組むことで得た学びを一度まとめることをおすすめします。

整理した内容を基に活動報告書などの提出書類を作成する

活動内容の整理が終わった後は整理した内容をベースに活動報告書の作成に取り組みましょう。

ボランティア活動の実績は文章で伝えることが求められるので事実を基にしながらも論理的な構成を意識して伝える内容を整理することが欠かせません。ただし、論理一辺倒の文章ではあなたの人柄がよく分かりません。

そこで「この活動に取り組む事で自分の中で変わったこと」や「毎日の行動で意識し始めたこと」といった、ボランティア活動を通じて起こった変化も文章に織り込みたいところです。

添削を頼み、活動内容や自分の人となりが伝わるように修正する

完成した活動報告書の添削も忘れずに依頼しましょう。

両親や友達、学校の先生など第三者にお願いすることがポイントになります。自分では気付かない誤字・脱字だけではなく、論理的な構成になっているかも確認してもらいます。

加えて、活動内容やあなたの人物像が伝わる文章になっているのかも忘れずに確認してもらいましょう。添削後に改善点を指摘されたら素直に修正に取り組み、提出書類のブラッシュアップに努めたいですね。

このページのまとめ

ここまでの内容のまとめ
このページでは、総合型選抜(旧AO入試)でボランティア活動が活かせるかどうか。また、活動報告書に書ける活動内容やボランティア活動の実績をアピールする際のポイントについて解説してきました。

最後に今回ご紹介した内容の中で特に重要なポイントを箇条書きにしてまとめてみましたのでご覧ください。

  • 受験する大学・学部に関連した活動や長期の活動なら評価の対象になる
  • 短期間のボランティア活動は評価されないこともある
  • ボランティア活動を重視しない大学もある
  • ボランティア証明書を発行してもらえる活動に参加するのが無難
  • 後ろ向きな姿勢で活動に取り組んだ場合は評価される実績は作れない
  • 活動報告書を作成する前に活動実績や参加した動機等を整理する
  • 整理した内容を基に活動報告書を作って適宜添削をしてもらう

最後に改めての話になりますが、主体的に関わればボランティア活動は活動報告書に書ける実績になります。

しかし、総合型選抜(旧AO入試)の対策のため、といった後ろ向きな動機でボランティア活動に参加した場合は学びが薄いものになるばかりかポジティブな経験にもなりません

そのため、「人の役に立ちたい」、「相手の喜ぶ顔が見たい」といったポジティブな動機を基に参加をする。そして結果として活動実績が出来る、という流れを意識した上でボランティア活動と関わりたいところです。

最後に十分な活動実績が無い時に総合型選抜を受ける際のポイントについてまとめているページをご紹介してこのページを終えようと思います。

活動実績が不十分でも総合型選抜は受けられるのか?

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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