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2023.07.29 総合型選抜(旧AO入試)

中央大学の総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦の実態

中央大学の総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦の受験情報と対策方法を徹底解説

  • 「中央大学って公募推薦があるの?」
  • 「なんとかして中央大学に入りたい・・・」
  • 「総合型選抜でマーチのどれかに入りたい」

今取り上げた疑問や願望の中の1つにでもピーンとするものがありましたら、このページはあなたのお役に立てるはずです。

というのも、このページではマーチの1つである中央大学の総合型選抜と公募推薦についてまとめているためです。

ざっとでもこのページに目を通せば、中央大学の各学部の総合型選抜の受験条件からおすすめの併願大学、それに各学部の倍率や募集人数まで分かります。

目次

中央大学の各学部の特別入試の試験形式

中央大学の各学部の特別入試の試験形式

まずはじめに、2024年度において中央大学が採用している特別入試の種類を学部別に一覧にしてみましたのでご覧ください。

学部 学科 外国語利用入試 チャレンジ入試
(総合型選抜)
高大接続
自己推薦
法学部 法律学科 ×
国際企業関係法学科 ×
政治学科 ×
経済学部 経済学科 ×
経済情報システム科 ×
国際経済学科 ×
公共・環境経済学科 ×
商学部 経営学科 × ×
会計学科 × ×
国際マーケティング学科
(旧:商業・貿易学科)
× ×
金融学科 × ×
国際経営学部 国際経営学科 × ×
総合政策 政策科学科 × × ×
国際政策文化学科 × × ×
文学部 全ての専攻(プログラム) × ×
(【外国語型】あり)
理工学部 生命科学科以外 × ×
国際情報学部 学科の区別なし × × ×

この一覧表でまとめました内容からいえることは以下の通りです。

  1. 中央大学の特別入試には外国語利用入試・総合型選抜・高大接続/自己推薦の3種類がある。
  2. 3種類のどの試験方式を利用しているかは各学部で異なる。

特に1でご紹介した、外国語利用入試・総合型選抜・高大接続/自己推薦という3つの試験形式の違いについては、補足が必要だと思います。そこでここでは、3種類の試験形式の特徴を簡単にご紹介します。

外国語利用入試とは?

外国語利用入試とは

当記事では、中央大学が募集している「英語運用能力特別入学試験」と「ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験」を外国語利用入試と1つにまとめております。

簡単に外国語利用入試を説明しますと、英語・ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語に秀でた高校生向けの総合型選抜です。

英語力が高い高校生と相性が良いのは、英語力が重視される「英語運用能力特別入学試験」。

そして、英語以外の言語の中で秀でた語学力を持つ高校生向けの「ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験」です。

前者の「英語運用能力特別入学試験」では、英検準1級相当の英語力や英検スコア○○点以上といった形で応募者に英語力の制限を課しております。求められる英語力は各学部によって異なります。

そして後者の「ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験」では、利用する語学の検定資格の保有者向けの入試となっております。

ちなみに一次選抜と二次選抜で求められる事は学部によって変わりますが、大きく分けると以下のようになっております。

一次選抜 二次選抜
各学部が求める語学力
(学部による)
小論文
自己推薦書 面接
志望理由書 講義理解
評定平均 英語プレゼン

今取り上げたように、「英語運用能力特別入学試験」と「ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験」に分かれる外国語利用入試を採用している学部としては、以下の学部があります。

学部 学科
法学部 法律学科
国際企業関係法学科
政治学科
経済学部 経済学科
経済情報システム科
国際経済学科
公共・環境経済学科
商学部 経営学科
会計学科
国際マーケティング学科
(旧:商業・貿易学科)
金融学科

チャレンジ入試(総合型選抜入試)

チャレンジ入試(総合型選抜入試)

チャレンジ入試(総合型選抜入試)は、2021年度の入試から中央大学の法学部で新設されたオーソドックスな総合型選抜です。

法学部の中の法律学科・国際企業関係法が学科・政治学科の3学科で募集をしており、募集枠は以下の3つの部門となっております。

  • リーガル部門
  • パブリック部門
  • グローバル部門

最初のリーガル部門は、企業の法務や法曹といった法律の世界で生きていく人向けの部門になっております。

2つ目のパブリック部門は、国や自治体、そしてNPOといった公共的な環境で働きたい学生向けの部門です。

3つ目のグローバル部門は、国際機関や国際的な企業のような日本国外の環境で働きたい人向けの部門です。

3部門合計で30人の生徒を募集しています。

高大接続/自己推薦

3つ目にご紹介する高大接続/自己推薦は、いわゆる通常の総合型選抜入試です。

実は中央大学は他の大学と異なり、総合型選抜という名前を使わず別の名称で実施をしております。

学部 試験名
経済学部 高大接続入学試験
理工学部 高大接続型自己推薦入学試験
国際経営学部
文学部
自己推薦入学試験

ここで名前を取り上げた高大接続入学試験と高大接続型自己推薦入学試験、自己推薦入学試験のそれぞれの特徴については1つずつご紹介します。

高大接続入学試験

高大接続入学試験

高大接続入学試験は経済学部で実施されており、以下のような学生を求めている試験になっております。

高大接続入学試験では、本学経済学部入学後の学習計画や将来の構想が明確であり、これまでの活動経験を本学部における学びやその後の進路において活用できると自己アピールできる方を求めます。

試験の形式としては、一次選考と二次選考のある【自己推薦型】と2段階選考のない【実績評価型】の2つがあります。それぞれの選考形式で問われる内容は以下の通りです。

試験形式 一次選考 二次選考
【自己推薦型】 書類選考 「小論文」
「外国語」の筆記試験
プレゼンテーション
*一次選考通過者のみ
【資格・実績評価型】 無し 「小論文」
「外国語」の筆記試験
面接

【自己推薦型】と【資格・実績評価型】のより詳しい募集要項が気になりましたら以下のページをご覧ください。

▶︎2024年度 経済学部 高大接続入学試験要項【自己推薦型】【資格・実績評価型】

高大接続型自己推薦入学試験

高大接続型自己推薦入学試験は、理工学部で実施されている総合型選抜です。学科ごとにそれぞれ募集定員が設定されており、出願時は志望学科を1つだけ選択します。

学科 募集定員
数学科 10名
物理学科 6名
都市環境学科 3名
精密機械工学科 5名
電気電子情報通信工学科 5名
応用化学科 2名
ビジネスデータサイエンス学科 2名
情報工学科 1名
人間総合理工学科 8名
生命科学科 募集なし

出願資格は各学科で異なるため、詳しくは募集要項にてご確認ください。

▶︎2024年度 理工学部 高大接続型自己推薦 入学試験要項

試験は、書類選考による一次選考と学科ごとに実施される二次選考です。

出願書類には志望理由書や自己推薦書だけでなく、学科が設定する課題レポートなどがあります。

二次選考も筆記試験・グループディスカッション・グループワーク・面接・プレゼンテーションなど、各学科がそれぞれ試験を設定しています。

出願書類の作成も二次選考対策もハードなため、受験する方は心してかかりましょう。

なお、志願者数がそもそも少なく倍率も低めなので、出願資格を満たしている方は狙い目です。

自己推薦入学試験

次にご紹介する自己推薦入学試験は、中央大学の国際経営学部と文学部で実施されている総合型選抜です。

国際経営学部の試験は、書類選考がメインの一次選考と筆記試験並びに面接の二次選考の2つで構成されております。

一次選考と二次選考の評価の結果で合否が決まります。募集人数は国際経営学科の25名で、比較的多くの学生を募集しております。

そして文学部の自己推薦入学試験は、【外国語型】と【専攻適性型】の2種類があります。外国語型は全専攻で募集していますが、専攻適性型の募集があるのは6専攻のみです。

試験は、一次選考が書類審査、二次選考が外国語試験または専攻(プログラム)別試験と面接などとなっています。

募集定員は、社会学専攻と学びのパスポートプログラムを除いて各専攻数名程度と少なめです。

また、自己推薦入学試験は自由応募制となっているため、中央大学の他の学科の試験や他学部と併願することもできます。

公募推薦はあるのか?

中央大学に公募推薦はあるのか

実は中央大学には公募推薦はありません。そのため、公募推薦で受けられる大学をお探しでしたら中央大学以外の大学を受けることになります。

中央大学と同じようなレベルの大学の中で公募推薦を導入している大学の一例については、以下にてまとめてみました。

  • 上智大学
  • 同志社大学
  • 津田塾大学
  • 学習院大学

どうしても公募推薦のご利用を考えているのでしたら、上記の大学の受験を考える事をおすすめします。

各学部の試験日と合格倍率、募集人数、受験資格

各学部の試験日と合格倍率、募集人数、受験資格

次に中央大学の各学部の試験日と合格倍率・募集人数・受験資格についてまとめてみました。

学部
(学科)
入試名称 募集人数
(2024年度)
2023年度の倍率
法学部
(法律学科)
チャレンジ入試
(総合型選抜入試)
30名(3学科合わせて) 7.0倍
法学部
(国際企業関係法学科)
チャレンジ入試
(総合型選抜入試)
30名(3学科合わせて) 7.3倍
法学部
(政治学科)
チャレンジ入試
(総合型選抜入試)
30名(3学科合わせて) 7.9倍
法学部
(法律学科)
英語運用能力特別入試 15名(3学科合わせて) 3.2倍
法学部
(国際企業関係法学科)
英語運用能力特別入試 15名(3学科合わせて) 2.3倍
法学部
(政治学科)
英語運用能力特別入試 15名(3学科合わせて) 2.6倍
法学部
(法律学科)
スポーツ推薦 30名 1.1倍
法学部
(政治学科)
スポーツ推薦 14名
経済学部
(経済学科)
高大接続入試
(自己推薦型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)
14.0倍
経済学部
(経済情報システム学科)
高大接続入試
(自己推薦型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)
合格者なし
経済学部
(国際経済学科)
高大接続入試
(自己推薦型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)

2.0倍
経済学部
(公共・環境経済学科)
高大接続入試
(自己推薦型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)

4.0倍
経済学部
(経済学科)
高大接続入試
(資格・実績評価型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)

5.0倍
経済学部
(経済情報システム学科)
高大接続入試
(資格・実績評価型)

20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)
2.8倍
経済学部
(国際経済学科)
高大接続入試
(資格・実績評価型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)
1.3倍
経済学部
(公共・環境経済学科)
高大接続入試
(資格・実績評価型)
20名
(【自己推薦型】【資格・実績評価型】合わせて)
1.8倍
経済学部
(経済学科)
英語運用能力特別入試 20名(4学科合わせて) 1.6倍
経済学部
(経済情報システム学科)
英語運用能力特別入試 20名(4学科合わせて) 1.4倍
経済学部
(国際経済学科)
英語運用能力特別入試 20名(4学科合わせて) 2.0倍
経済学部
(公共・環境経済学科)
英語運用能力特別入試 20名(4学科合わせて) 2.2倍
経済学部 ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語入学試験 若干名 1.6倍
経済学部 スポーツ推薦 43名 1.1倍
商学部
(経営学科)
英語運用能力特別入試 若干名 5.3倍
商学部
(会計学科)
英語運用能力特別入試 若干名 6.0倍
商学部
(国際マーケティング学科<旧:商業・貿易学科>)
英語運用能力特別入試 若干名 2.4倍
商学部
(金融学科)
英語運用能力特別入試 若干名 合格者なし
商学部 ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語入学試験 若干名 2.9倍
商学部 スポーツ推薦 44名 1.2倍
文学部
(各専攻)
自己推薦特別入試
【外国語型】
若干名 3.0倍
文学部
(フランス語文学文化専攻)
自己推薦特別入試
【専攻適性型】
4名 1.3倍
文学部
(日本史学専攻)
自己推薦特別入試
【専攻適性型】
5名 4.3倍
文学部
(哲学専攻)
自己推薦特別入試
【専攻適性型】
3名 4.3倍
文学部
(社会学専攻)
自己推薦特別入試
【専攻適性型】
15名 4.9倍
文学部
(心理学専攻)
自己推薦特別入試
【専攻適性型】
4名 8.3倍
文学部
(学びのパスポートプログラム)
自己推薦特別入試
【専攻適性型】
10名 7.8倍
文学部 スポーツ推薦 45名 1.1倍
総合政策学部 スポーツ推薦 10名 1.2倍
国際経営学部
(国際経営学科)
自己推薦入試 25名 1.7倍
理工学部
(数学科)
高大接続型自己推薦入試 10名 2.7倍
理工学部
(物理学科)
高大接続型自己推薦入試 6名 1.0倍
理工学部
(都市環境学科)
高大接続型自己推薦入試 3名 合格者なし
理工学部
(精密機械工学科)
高大接続型自己推薦入試 5名 合格者なし
理工学部
(電気電子情報通信工学科)
高大接続型自己推薦入試 5名 2.0倍
理工学部
(応用化学科)
高大接続型自己推薦入試 2名 1.3倍
理工学部
(ビジネスデータサイエンス学科)
高大接続型自己推薦入試 2名 2.0倍
理工学部
(情報工学科)
高大接続型自己推薦入試 1名 合格者なし
理工学部
(人間総合理工学科)
高大接続型自己推薦入試 8名 2.1倍
理工学部 スポーツ推薦 若干名 1.0倍

参照元:特別入試 過年度入試データ

ここで一覧にしたように、中央大学の総合型選抜・推薦入試の倍率はどの学部のどの試験方式を利用するかで変わります。

そのため、総合型選抜を利用して中央大学を目指す際には受ける学部と受験形式はきちんと考えたいですね。

なお、ここからは中央大学の各学部で実施されている総合型選抜の詳細を学部別にご紹介していきます。

経済学部の総合型選抜(旧AO入試)

経済学部の総合型選抜(旧AO入試)

最初にご紹介する中央大学の学部は経済学部です。中央大学の経済学部は以下の4つの学科に分かれており、それぞれの学科ごとに総合型選抜で学生を募集しております。

  1. 経済学科
  2. 経済情報システム学科
  3. 国際経済学科
  4. 公共・環境経済学科

各学科で入学後に学ぶカリキュラムは変わりますが、どの学科でも経済や経営に役立つ理論や知識を学ぶことが出来ます。

中央大学経済学部のアドミッションポリシー

公式サイトを確認したところ、中央大学の経済学部のアドミッションポリシーは以下のようになっております。

経済学部では、経済学及びその関連領域にかかる教育研究を行うことにより 、経済や経営についての専門的知識を備え、社会の多様なニーズに応えられる、冷静な思考力と温かい心を持った国際的な視野に立つ経済人を育成することを目的としています。同時に、幅広い教養、論理的な思考力、対人交渉や相互理解のための優れたコミュニケーション能力を備えた、社会のあらゆる場面で活躍できる知識の深さと広さを併せもつ人材を養成することを目的としています。これらの目的を達成するために、次のような学生を求めています。

・私たちの生活の基礎となる経済の仕組みについて専門的に学びたい人
・論理的な思考力と、プレゼンテーション能力を身につけたい人
・パソコンを使った情報処理技術や、会計の専門知識を身につけたい人
・企業や官公庁、国連、NGOなどで、経済の専門知識を活かしたい人
・環境問題、福祉政策の専門知識を身につけ、地域社会に貢献したい人
・将来ロースクールなど専門職大学院に入って、経済に強い専門家を目指す人
・将来大学院に入って、より高度な経済学を学ぶことを目指す人

引用元:経済学部 三つの方針

このアドミッションポリシーからも、経済・経営に対する興味に加えて論理的な思考力に秀でた人材を求めている事が分かります。

そのため、経済学部の選考を受けるのでしたら、まずご自身が経済や経営に興味があるかについてはチェックをしたいですね。

各試験の一次選考と二次選考の内容

次に、中央大学経済学部で採用している主な入試形態の提出書類(一次選考)と二次選考の内容についてご紹介していきます。

高大接続入試

まずはじめに中央大学の経済学部で実施されている高大接続入試の詳細をまとめてみました。

出願期間
【自己推薦型】
2023年9月4日(月)10:00~9月8日(金)
出願期間
【資格・実績評価型】
2023年9月11日(月)10:00~9月15日(金)
試験日 2023年11月11日(土)
合格発表日 2023年11月20日(月)11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.自己推薦書
・自己アピール(100字)
・自己アピールの詳細、志望理由、将来の構想(1,000字)

2.志願者経歴書・活動実績報告書

3.調査書

4.自己推薦書の付属資料(自己推薦型のみ)
・自己推薦書に記載の内容や活動内容を説明する資料

5.活動実績報告書の記載事項を証明する資料(資格・実績評価型のみ)
・各種試験合格証明書、賞状など

二次選考
【自己推薦型】
1.筆記試験
・小論文
・外国語(英語、独語、仏語、中国語から選択)

2.プレゼンテーション
自身のこれまでの活動経験と、本学経済学部に入学後の学習計画や将来の構想について、15分程度のプレゼン

二次選考
【資格・実績評価型】
1.筆記試験
・小論文
・外国語(英語、独語、仏語、中国語から選択)

2.面接

募集人数と募集学科 以下の各学科で計20名募集
・経済学科
・経済情報システム学科
・国際経済学科
・公共・環境経済学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
経済学科
自己推薦型:14.0倍
資格・実績評価型:5.0倍

経済情報システム学科
自己推薦型:合格者なし
資格・実績評価型:2.8倍

国際経済学科
自己推薦型:2.0倍
資格・実績評価型:1.3倍

公共・環境経済学科
自己推薦型:4.0倍
資格・実績評価型:1.8倍

特筆すべき出願資格

(2)本学経済学部入学後の学習計画や将来の構想が明確であり、これまでの自身の活動経験を本学部における学びやその後の進路において活用できると自己アピールできる者。
(3)以下のいずれかに該当する者。
【自己推薦型】
自身が関心や問題意識を持ったテーマに関して、社会・地域と連携した活動(NGO、NPO等の組織における活動を含む)に主体的に取り組んでいる者。
【資格・実績評価型】
①日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験2級以上または公益財団法人全国商業高等学校協会主催簿記実務検定試験1級の合格。
②情報処理推進機構が実施する基本情報技術者試験または応用情報技術者試験の合格。
③本学主催の「高校生地球環境論文賞(2021年度をもって廃止)」、または環境問題、社会福祉、社会保障問題をテーマとして掲げている論文賞・コンペティション等(都道府県レベル以上の広域で募集を行っているものに限る)において、個人・団体(主たる執筆者に限る)による作品が出願開始時までに入選以上の表彰をされた者。
④2021年1月1日から2024年3月31日までに国際バカロレア資格を取得した者または取得見込みの者。
⑤本学経済学部科目等履修生(高校生対象)として、2022年度~2023年度開講の「経済入門」を履修し、A以上の成績を修めた者。

引用元:2024年度 経済学部 高大接続入学試験要項【自己推薦型】【資格・実績評価型】

資格・実績評価型は、経済学科を除いて比較的倍率が低いため、受験資格があれば十分に合格のチャンスがあります。そして合格をするために欠かせないのは、体裁が整った自己推薦書の作成です。

高大接続入試の自己推薦書は要約が100字、本文が1,000字と決して量は多くないので負担は小さいでしょう。そのため、一度書いたものを見直して何度もブラッシュアップをしていきたいところです。

英語運用能力特別入学試験

次に中央大学の経済学部で行われている英語運用能力特別入学試験の概要を一覧にしてみました。

出願期間 2023年9月11日(月) 10:00~9月15日(金)
試験日 2023年11月11日(土)
合格発表日 2023年11月20日(月) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.自己推薦書
・自己アピール(100字以内)
・志望動機(1,000字以内)

2.志願者経歴書・活動実績報告
3.外国語運用能力を証明する書類
4.調査書

二次選考

1.小論文

2.面接

募集人数と募集学科 4学科合わせて20名募集
・経済学科
・経済情報システム学科
・国際経済学科
・公共・環境経済学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
経済学科
1.6倍

経済情報システム学科
1.4倍

国際経済学科
2.0倍

公共・環境経済学科
2.2倍

特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下のいずれかに該当する者。
なお、出願期間初日から遡って2年以内に受験(英検については2次試験)したものに限る。
各受験回の合計点のみを有効とします。複数回受験した場合でも、各技能の最高点の合算は行いません。
①TOEFL iBT®( Home Edition、Paper Editionを除く)61以上(注1)。
②実用英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)CSE2.0スコア2200以上(注2)。
③国際連合公用語英語検定試験(国連英検)B級以上合格。
④TOEIC®L&RおよびTOEIC®S&W(IPテストを除く)合計940以上。
⑤IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く)5.0以上。
⑥TEAP(4技能パターン)280以上。
⑦TEAP CBT 535以上。
⑧GTEC(CBTタイプ、検定版Advancedタイプ)1050以上(注3)。

注1:TOEFL iBT® (Home Edition、Paper Editionを除く)についてはTest Dateスコアに限ります(MyBestスコアは受け付けません)。
注2:実用英語技能検定の受験級は、2級以上に限ります。
注3:GTECはオフィシャルスコアに限ります。

引用元:2024年度経済学部英語運用能力特別入学試験入学試験要項

合格するために心がけたいポイントは、英語以外の評価ポイントで他の受験生よりも際立つことです。

英語運用能力特別入学試験を受ける高校生はみんな英語が得意であることが想定される以上、英語力では大きな差がつかないからです。

そのため、面接の練習や小論文の練習に取り組み、英語以外の点で他の受験生よりも魅力的だと思われることが合格には欠かせません。

ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験

3つ目に取り上げるのはドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験の試験要綱です。こちらも一覧にしたのでご覧ください。

出願期間 2023年9月11日(月) 10:00~9月15日(金)
試験日 2023年11月11日(土)
合格発表日 2023年11月20日(月) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.自己推薦書
・自己アピール(100字以内)
・志望動機(1,000字以内)

2.志願者経歴書・活動実績報告
3.外国語運用能力を証明する書類
4.調査書

二次選考 1.小論文
2.面接
募集人数と募集学科 以下の各学科で若干名募集
・経済学科
・経済情報システム学科
・国際経済学科
・公共・環境経済学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
1.6倍
特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下のいずれかに該当する者。
①ドイツ語技能検定試験(独検)3級以上合格。
②ゲーテ・ドイツ語検定試験 Goethe-Zertifikat A2以上合格(青少年向け(Fit in Deutsch)含む)。
③実用フランス語技能検定試験(仏検)3級以上合格。
④DELF・DALFのDELF A2以上合格(DELFジュニアを含む)。
⑤中国語検定試験3級以上合格(但し、3級は出願期間初日から遡って2年以内に実施された試験のみ有効、2級以上は出願期間初日から遡って5年以内に実施された試験のみ有効)。
⑥実用中国語技能検定試験4級以上合格。
⑦HSK4級195点以上(5級および6級は180点以上)。
⑧中国語に関する都道府県レベル以上のスピーチコンテスト等での入賞。
⑨スペイン語技能検定4級以上合格。
⑩DELE A2以上合格。

引用元:2024年度経済学部ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験入学試験要項

合格を目指すために心がけたいのは、選択した外国語の語学力を可能な限り上げる事と小論文並びに面接の対策をする点です。

出願時に求められる語学力のレベルはどの言語も実用検定で3級(中国語の場合は4級)です。しかし、3級というのは最低ラインであり、より高い級の語学力があればそれだけ加点評価されます。

また、小論文と面接は対策をすれば自ずと苦手意識がなくなります。

そのため、学校の先生や塾の先生に練習を手伝ってもらうなどして本番日に自信を持てるように準備したいところです。

法学部編

中央大学法学部

次に、中央大学法学部の看板学部である法学部で実施されている総合型選抜の詳細や、法学部のアドミッションポリシーについてご紹介します。

法学部の各学科の違い

中央大学の法学部は法律学科、国際企業関係法学科、政治学科という3種類の学科に分かれている中央学部の看板学部です。それぞれの学部で学べる内容の違いについては以下にてまとめてみました。

学科名 主に学ぶ内容
法律学科 法的知識全般
法律の運用能力
法律の世界で求められる論理的な思考能力
外国語
国際企業関係法学科 企業活動の国際化に伴い求められる諸知識
日本の法文化
国際関係法
国際社会で必要なコミュニケーション能力
政治学科 政治学
経済学
法律学
国際化社会の問題点
政策関係の諸学問

各学科で学ぶ内容に小さな相違点はありますが、共通して言えることは大学入学後に法律を学ぶことになる点。なのでどの学科を受けるにせよ、法律を学ぶことになる事は意識しておきましょう。

法学部のアドミッションポリシー

法学部のアドミッションポリシー

法学部がどんな学生を求めているのかを考えるためにも法学部のアドミッションポリシーを一覧にしてみましたのでご覧ください。

法学部は、法学及び政治学の分野に関する理論と諸現象にかかる教育研究を行い、幅広い教養と深い専門的知識に裏打ちされた理解力、分析力及び問題解決能力を涵養し、現代社会のさまざまな分野において活躍することのできる人材を養成することを目的としています。この目的を達成するため、次のような学生を求めています。

1.自分自身を含めた身近な問題に対する真剣な関心を持つ人
2.物事を厳密に考え、批判的に捉える思考ができる人
3.健全で強い倫理観・責任感を持つ人

引用元:法学部 三つの方針

各試験の一次選考と二次選考の内容

次に中央大学の法学部で実施されている各タイプの総合型選抜で課されている出願資料や二次選考の内容をご紹介します。

チャレンジ入試(総合型選抜入試)

出願期間 2023年9月1日(金) 10:00~9月7日(木)
試験日 2023年10月28日(土)
合格発表日 2023年11月8日(水) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.志望理由書
①あなたがこれまでに実践してきた活動(1,000字以内)
②あなたが関心のある事柄や社会問題について(1,000字以内)
③大学で何を学び、どんな学生生活を送りたいか、具体的に説明(1,000字以内)

2.調査書
3.志願者経歴書
4.志望理由書の付属資料
5.外国語外部検定試験の証明書

二次選考 1.講義理解力試験
・45分程度の講義を受講
・講義の受講後に75分間の論述形式の筆記試験

2.面接

募集人数と募集学科 以下の学科で計30名
・法律学科
・国際企業関係法学科
・政治学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
法律学科
7.0倍

国際企業関係法学科
7.3倍

政治学科
7.9倍

特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下の①~④の全てに該当する者。
①法律学・政治学を学ぶうえで必要な知識・学力を有し、それを基礎として社会問題等に対して優れた思考力、判断力を有する者。

②関係者とコミュニケーションを図りながら、協働して問題解決を図る姿勢と能力を有する者。

③将来、以下の3つの部門のいずれかにおいて社会及び自己の未来を切り拓く夢を持ち、その夢に挑戦する意欲と能力のある者。

【リーガル部門】
法曹、企業法務、市民活動等の法的な分野での問題解決をめざす者。
【パブリック部門】
国、自治体、メディア、NPO 等の公共的な分野での問題解決をめざす者。
【グローバル部門】
国際機関、国際的企業、NGO 等のグローバルな分野での問題解決をめざす者。
※出願はいずれか1部門に限ります。【リーガル部門】、【パブリック部門】、【グローバル部門】を併願することはできません。

④上記の夢を実現するために、これまで意識的に学修に取り組むとともに、課外の活動(ボランティア活動、地域活動、学術・文化芸術活動等、正規の教育課程のほかに実施した活動)に積極的に取り組み、優れた成果を挙げた等卓越した経験と実績を有する者。

引用元:2024年度法学部チャレンジ入学試験 入学試験要項

対策のポイントとしては、事前資料の作りこみです。

中央大学の法学部は、志望理由書で計3,000字の文章を作成するよう求められており、大学側は応募書類を重視していることが伺えます。

そのため、志望理由書については学校の先生や塾の先生に添削を受けるなどして完成度の高い書類を提出できるように心がけたいです。

英語運用能力特別入学試験

次に中央大学法学部の英語運用能力特別入学試験の概要を一覧にしてみましたのでご覧ください。

出願期間 2023年9月15日(金) 10:00~9月22日(金)
試験日 2023年10月21日(土)
合格発表日 2023年11月6日(月) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.志願者経歴書
2.面接質問用紙
3.英語運用能力を証明する書類
4.調査書
二次選考 1.筆記試験
・小論文
・外国語(英語)

2.面接
・日本語面接
・英語面接

募集人数と募集学科 以下の3学科で計15名
・法律学科
・国際企業関係法学科
・政治学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
法律学科
3.2倍

国際企業関係法学科
2.3倍

政治学科
2.6倍

特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下の①~⑦のいずれかに該当する者。
なお、出願期間初日から遡って2年以内に受験(英検については2次試験)したものに限る。
各受験回の合計点のみを有効とします。複数回受験した場合でも、各技能の最高点の合算は行いません。
①TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Editionを除く)80以上(注)。
②ケンブリッジ英語検定試験 C1 Advanced以上合格。
③実用英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)準1級以上合格。
④国際連合公用語英語検定試験(国連英検)B級以上合格。
⑤TOEIC®L&R(IPテストを除く)785以上。
⑥IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く)6.0以上。
⑦TEAP(4技能パターン)(CBTを除く)300以上(各分野70以上)。

注:TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Editionを除く)についてはTest Dateスコアに限ります(MyBestスコアは使用しません)。

引用元:2024年度 法学部 英語運用能力特別入学試験 入学試験要項

合格を目指す際には、二次選考の小論文・面接には十分に対策をしたいです。

というのも英語運用能力特別入学試験は応募書類の分量が少ない以上、応募書類の出来では差がつきにくいです。

加えて当試験では受験資格に英語力が課されており、受験生は全員一定レベルの英語力がある以上、語学力の高さが合格の決め手にはならない事も考えられます。

その一方で、小論文と面接については事前に十分な対策をするかどうかで結果に大きな差が出る事が考えられます。

そのため、面接に関しては英語面接と日本語面接の両方の対策をしておき、高評価を狙う事を心がけたいです。

そして小論文については過去問を解いたり、市販の問題集でトレーニングを積むことで本番で高い評価をもらえるようにしたいものです。

商学部編

中央大学商学部

次に、中央大学の商学部の総合型選抜の概要とアドミッションポリシーについてご紹介します。

商学部の各学科の違い

今回取り上げる商学部は経営学科、会計学科、国際マーケティング学科(旧:商業・貿易学科)、金融学科の4種類に分かれております。4種類の各学科で主に学ぶことになる内容については以下にてまとめてみました。

学科名 主に学ぶ内容
経営学科 経営学
経営史
経済学
経営組織論
外国語・第2外国語
会計学科 簿記
財務会計論
国際会計
経済学
会社法
経営分析
外国語・第2外国語
国際マーケティング学科
(旧:商業・貿易学科)
流通論
マーケティングリサーチ
消費者行動論
経済学
ビジネス英語
外国語・第2外国語
その他商業関係の実学
金融学科 証券市場論
ファイナンス論
銀行論
保険学
金融関係の各学問
経済学
外国語・第2外国語

ここでまとめましたように、中央大学の商学部はどの学科にいくかで専攻内容が変わります。そのため、受ける際には興味がある学科を選ぶのが無難です。

商学部のアドミッションポリシー

商学部のアドミッションポリシー

商学部がどんな人を求めているかを考える際に重要なのが、商学部のアドミッションポリシーです。そこで、中央大学の公式サイトに掲載されていた商学部のアドミッションポリシーを一緒に見てみましょう。

商学部では、商学にかかる各専門分野及びその関連領域における理論並びに実務に関する教育研究を行うことにより、広く豊かな学識と優れた専門能力を有し、ビジネスをはじめとする各分野を通じて社会に貢献できる人材を養成することを目的としています。この目的を達成するため、次のような学生を求めています。

・自ら学ぶ意欲、向上心及び知的好奇心を有する人
・ビジネスに関する実践・研究に対して強い意欲を持つ人
・社会人・職業人として自己実現するためのキャリアプランを持つ人

引用元:商学部 三つの方針

各試験の一次選考と二次選考の内容

次に、中央大学の商学部が提供している各総合型選抜において、一次選考で求められる内容と二次選考で求められる内容についてご紹介します。

英語運用能力特別入学試験

まずは中央大学の商学部で行われている英語運用能力特別入学試験の概要を一覧にしてみました。

出願期間 2023年9⽉15⽇(⾦) 10:00〜9⽉22⽇(⾦)
試験日 2023年10⽉21⽇(⼟)
合格発表日 2023年11⽉1⽇(⽔) 11:00〜
一次選考
(全員提出する資料)
1.志願者経歴書
2.志望理由書
3.外国語運用能力を証明する書類
4.調査書
二次選考 1.小論文
2.面接
募集人数と募集学科 以下の各学科で若干名募集
・経営学科
・会計学部
・国際マーケティング学科(旧:商業・貿易学科)
・金融学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
経営学科
5.3倍

会計学科
6.0倍

国際マーケティング学科
2.4倍

金融学科
合格者なし

特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下①〜⑥のいずれかに該当する者。
なお、出願期間初⽇から遡って2年以内に受験(英検については2次試験)したものに限る。
各受験回の合計点のみを有効とします。複数回受験した場合でも、各技能の最⾼点の合算は⾏いません。
①TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Editionを除く)68以上(注)。
②実⽤英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)準1級以上合格。
③国際連合公⽤語英語検定試験(国連英検)B級以上合格。
④TOEIC®L&RおよびTOEIC®S&W(IPテストを除く)940以上。
⑤IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く)6.0以上。
⑥TEAP(4技能パターン)(CBTを除く)280以上。

注:TOEFL iBT®( Home Edition、Paper Editionを除く)についてはTest Dateスコアに限ります(MyBestスコアは受け付けません)。

引用元:2024年度 商学部 英語運用能力特別入学試験 入学試験要項

商学部の英語運用能力特別入学試験の対策の鍵は以下の2点といえます。

  • 志望理由書と面接で学部が求める人物像とのマッチ度をアピールする
  • 二次選考において実施される小論文に力を入れる

上記の2点を取り上げた理由は、受験資格の面で英語力に高いハードルを課している以上、各受験生は一定の英語力は保有していると考えられるので、英語以外の評価項目で差がつくと予想できるためです。

中でも小論文は、事前に対策をするかどうかで結果が大きく異なります。一番差がつきやすいポイントになると考えられるので、市販の参考書を買って練習をしたり、小論文の対策塾に通うのを検討したいところです。

ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験

次に、商学部で実施されているドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験についてです。こちらも英語運用能力特別入学試験と同様に、日程や一次選抜と二次選抜で求められる内容を一覧にしたのでご覧ください。

出願期間 2023年9⽉15⽇(⾦) 10:00〜9⽉22⽇(⾦)
試験日 2023年10⽉21⽇(⼟)
合格発表日 2023年11⽉1⽇(⽔) 11:00〜
一次選考
(全員提出する資料のみ)
1.志願者経歴書
2.志望理由書
3.外国語運用能力を証明する書類
4.調査書
二次選考 1.小論文
2.面接
募集人数と募集学科 以下の各学科で若干名募集
・経営学科
・会計学部
・国際マーケティング学科(旧:商業・貿易学科)
・金融学科
出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
2.9倍
特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下①〜⑫のいずれかに該当する者。
①ドイツ語技能検定試験(独検)3級以上合格。
②ゲーテ・ドイツ語検定試験 Goethe-Zertifikat A2以上合格(⻘少年向け(Fit in Deutsch)含む)。
③実⽤フランス語技能検定試験(仏検)3級以上合格。
④DELF・DALFのDELF A2以上合格(DELFジュニアを含む)。
⑤中国語検定試験3級以上合格(但し、3級は出願期間初⽇から遡って2年以内に実施された試験のみ有効、2級以上は出願期間初⽇から遡って5年以内に実施された試験のみ有効)。
⑥TECC中国語コミュニケーション能⼒検定500点以上(但し、出願期間初⽇から遡って2年以内に実施された試験のみ有効)。
⑦HSK4級195点以上(5級および6級は180点以上)。
⑧スペイン語技能検定4級以上合格。
⑨DELE A2以上合格。
⑩韓国語能⼒試験2級以上合格(但し、出願期間初⽇から遡って2年以内に実施された試験のみ有効)。
⑪ハングル能⼒検定試験3級以上合格。

引用元:2024年度 商学部 ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験 入学試験要項

合格のポイントとしては、小論文の対策と志望理由書の出来栄え、そして受験に使う外国語のレベルの底上げ。

特に志望理由書については、大学側が24行と比較的長めの志望理由書を課している以上、志望度の有無は合否に大きな影響を与える事が考えられます。

しかも志望理由書の内容は面接官にも確認されるため、志望理由書は分かりやすくかつ、あなたの志望度が高いことが伝わる文章を作る事が欠かせません。

志望理由書の提出が完了した後には、2次選考にある小論文の対策を率先して取り組みましょう。具体的には、市販の練習問題を解いてみて、学校の先生に添削を頼む、という事に取り組みたいです。

文学部

中央大学文学部

次に、中央大学文学部で実施されている総合型選抜の試験概要と文学部が定めるアドミッションポリシーについてご紹介します。

文学部の専攻の種類

今回取り上げる文学部には14の専攻があります。そして、14ある専攻の全てが外国語型のプログラムを実施しており、6つの専攻では【専攻適性型】の総合型選抜も実施しております。

14の専攻の名前と実施している総合型選抜の種類をまとめましたのでご覧ください。

専攻プログラム 実施している入試方式
国文学専攻 【外国語型】
英語文学文化専攻 【外国語型】
ドイツ語文学文化専攻 【外国語型】
フランス語文学文化専攻 【外国語型】
【専攻適性型】
中国言語文化専攻 【外国語型】
日本史学専攻 【外国語型】
【専攻適性型】
東洋史学専攻 【外国語型】
西洋史学専攻 【外国語型】
哲学専攻 【外国語型】
【専攻適性型】
社会学専攻 【外国語型】
【専攻適性型】
社会情報学専攻 【外国語型】
教育学専攻 【外国語型】
心理学専攻 【外国語型】
【専攻適性型】
学びのパスポートプログラム 【外国語型】
【専攻適性型】

一口に文学部といっても専攻が分かれており、どの専攻を選ぶかで入学後に学ぶカリキュラムは大きく変わります。そのため、文学部への進学を考える際には何を専攻にするかはよく考える事をおすすめします。

このページは総合型選抜(旧AO入試)に関する情報を中心にまとめているため、14の専攻のカリキュラムには特に触れませんが、各専攻のカリキュラムに関心がありましたら以下のリンク先をご確認ください。

文学部の各専攻のカリキュラムが気になる方はこちら

文学部のアドミッションポリシー

文学部のアドミッションポリシー

総合型選抜で中央大学の文学部の合格を狙うのでしたら、文学部のアドミッションポリシーの理解は欠かせません。そこでここでは、14の専攻を持つ文学部が共通で定めているアドミッションポリシーをご紹介します。

 文学部では、人文科学系(言語、文学、芸術、歴史、哲学)・社会科学系(社会、情報、教育、心理)を含む多様な学問研究を通じて、現象の本質を洞察し概念化する想像力・創造力を養うことにより、専門的学識と幅広い教養を持ち、言語・文化・社会についての素養、つまり「人を読み解く力」を備えた人材を養成することを目的としています。この目的を達成するため、次のような学生を求めています。

・日本と世界各地の言語、文学、文化、歴史、社会に広く関心を寄せる人
・人間の思考や行動、人間関係や社会構造について深く探究する意欲をもつ人
・鋭い感性と幅広い教養を身に付けたいと考える人
・論理的な思考力、柔軟な発想力、的確な表現力を養いたいと考える人

引用元:文学部 三つの方針

ここまで取り上げた人物像やアドミッションポリシーとのマッチ度は、総合型選抜の合否に大きな影響があるので、ご自身にマッチしているか確認しましょう。

各入試形式の一次選考と二次選考の内容

文学部は、自己推薦特別入学試験という名称で総合型選抜を実施しております。

自己推薦特別入学試験には外国語型と専攻適性型の2種類の方式があり、各方式で一次選抜の内容も二次選抜の内容も異なります。

そこでここからは、外国語型と専攻適性型のそれぞれで求められる選考内容を外国語型⇒専攻適性型、という順番でご紹介していきます。

外国語型

まずは、文学部の全ての学部で実施されている外国語型の総合型選抜の受験資格や一次選抜並びに二次選抜の内容をまとめてみました。

出願期間 2023年9月1日(金) 10:00~9月7日(木)
試験日 2023年10月28日(土)
合格発表日 2023年11月7日(火) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.志望理由書(25行・文字数制限なし)
・入学を希望する理由

2.小論文(4,000字程度)
(フランス語文学文化専攻のみ提出)

3.外国語運用能力を証明する書類
4.志願者経歴書・検定試験記入用紙
5.調査書等

二次選考 1.外国語試験または専攻(プログラム)別試験

2.面接
※社会学専攻→グループワーク・面接
※心理学専攻→集団面接(ディスカッション形式)

募集人数と募集学科
【外国語型】
以下の各学科で若干名募集

・国文学専攻
・英語文学文化専攻
・ドイツ語文学文化専攻
・フランス語文学文化専攻
・中国言語文化専攻
・日本史学専攻
・東洋史学専攻
・西洋史学専攻
・哲学専攻
・社会学専攻
・社会情報学専攻
・教育学専攻
・心理学専攻
・学びのパスポートプログラム

出願時の最低評定平均 無し
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
3.0倍
特筆すべき出願資格
【外国語型】(一部抜粋)

(1)【外国語型】に出願する場合は、以下の言語(英語、ドイツ語、フランス語)から 1 つを選び、選択した言語において定められている要件を満たすこと。

【英語】

英語能力により出願する場合は、以下①~⑦のいずれかに該当する者。
なお、出願期間初日から遡って2年以内に受験(英検については2次試験)したものに限る。
各受験回の合計点のみを有効とします。複数回受験した場合でも、各技能の最高点の合算は行いません。
①TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Editionを除く)57以上(注1)。
②TOEIC®L&RおよびTOEIC®S&W(IPテストを除く)合計1410以上(注2)。
③TEAP(4技能パターン)(CBTを除く)270以上。
④IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く)4.5以上。
➄実用英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)準1級以上合格。
⑥GTEC(CBTタイプに限る)1050以上。
⑦ケンブリッジ英語検定 B1 Preliminary以上または4技能CBT Linguaskill153以上(注3)。

注1:TOEFL iBT®( Home Edition、Paper Editionを除く)についてはTest Dateスコアに限ります
(MyBestスコアは受け付けません)。
注2:TOEIC®L&Rのスコアに、TOEIC®S&Wのスコアを2.5倍にしたスコアを足した合計スコアを出願資格要件とします。
注3:ケンブリッジ英語検定はB1 Preliminary、B2 Firstは「for Schools」も対象とします。また、4技能CBT Linguaskillは公開会場での受験に限ります。

【ドイツ語】

ドイツ語能力により出願する場合は、以下の[ドイツ語能力]の要件を満たす者。但し、ドイツ語文学文化専攻出願者に限り、[ドイツ語能力]および以下の[英語能力]のどちらも該当する者。

[ドイツ語能力]
以下①~③のいずれかに該当する者。
①ドイツ語技能検定試験(独検)3級以上合格。
②ゲーテ・ドイツ語検定試験 Goethe-Zertifikat A2以上合格(青少年向け(Fit in Deutsch)含む)、もしくはオーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験 ÖSD-Zertifikat A2以上合格。
➂上記①あるいは②と同等以上のレベルのドイツ語能力を証明する資格の取得(注)。
注:③に該当する場合は、事前審査が必要です。P.3<事前審査について>の手続を行ってください。

[英語能力] ※ドイツ語文学文化専攻出願者のみ対象
実用英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)準2級以上の合格。または、これと同等以上のレベルの英語能力を証明する資格の取得(Speaking、Writingを含む4技能の受験を必須とする)。

【フランス語】

フランス語能力により出願する場合は、以下①~④のいずれかに該当する者。
①実用フランス語技能検定試験(仏検)3級以上合格。
②DELF・DALFのDELF A2以上合格(DELFジュニア含む)。
➂TCF A2以上合格。
④上記①~➂と同等以上のレベルのフランス語能力を証明する資格の取得(注)。
注:④に該当する場合は、事前審査が必要です。P.3<事前審査について>の手続を行ってください。

引用元:2024年度 文学部 自己推薦特別入学試験要項

今一覧にしましたように、文学部の「フランス語 文学文化専攻」以外の【外国語型】の総合型選抜は、受験資格さえ満たせば出願書類は事実上、志望理由書となっています。

この負担の軽さは、受験生にとっては非常に都合が良いです。二次選抜に目を向けても、語学力のレベルを測ることを目的とした外国語試験があるので語学力に自信がある人とは相性が抜群です。

他学部や他大学との併願も可能な試験なので、出願資格があるのでしたら積極的に利用をすることをおすすめします。

専攻適性型

次に「フランス語 文学文化専攻」、「日本史学専攻」、「哲学専攻」、「社会学専攻」、「心理学専攻」、「学びの パスポートプログラム」という6つの専攻で実施されている専攻適性型の総合型選抜の内容を一覧にしてみました。

出願期間 2023年9月1日(金) 10:00~9月7日(木)
試験日 2023年10月28日(土)
合格発表日 2023年11月7日(火) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類)
1.志望理由書(25行)
・入学を希望する理由

2.活動内容説明資料の提出
(フランス語文学専攻は全員提出、それ以外は任意)

3.志願者経歴書・検定試験記入用紙

4.小論文(文字数)
・フランス語文学文化専攻(4,000字程度)
・哲学専攻(3,000字程度)
・日本史学専攻(3,000字程度)
・心理学専攻(3,000字程度)
・学びのパスポートプログラム(2,000字程度)
・社会学専攻(自己推薦文1,500字程度)

二次選考 フランス語文学文化専攻
1.専攻(プログラム)別試験(講義理解力試験)
2.面接

日本史学専攻
1.専攻(プログラム)別試験(歴史資料読解力試験)
2.面接

哲学専攻
1.専攻(プログラム)別試験(資料読解力試験…文章は英語)
2.面接

社会学専攻
1.専攻(プログラム)別試験(講義理解力試験)
2.グループワーク
3.面接

心理学専攻
1.専攻(プログラム)別試験(講義理解力試験)
2.ディスカッション形式の集団面接

学びのパスポートプログラム
1.専攻(プログラム)別試験(読解力試験)
2.面接

募集人数と募集学科 ・フランス語文学文化専攻(4名)
・日本史学専攻(5名)
・哲学専攻(3名)
・社会学専攻(15名)
・心理学専攻(4名)
・学びのパスポートプログラム(10名)
出願時の最低評定平均 無し
倍率
(2023年度)

フランス語文学文化専攻
1.3倍

日本史学専攻
4.3倍

哲学専攻
4.3倍

社会学専攻
4.9倍

心理学専攻
8.3倍

学びのパスポートプログラム
7.8倍

併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

各専攻で求められている条件を満たす事

【フランス語 文学文化専攻】

美術館等でのボランティア(またはそれに類似するプログラム)体験ないし教育普及プログラム等に継続的に参加した体験を持つ者。但し、上記ボランティア体験及び教育普及プログラムとは、以下の①及び②のどちらも該当するものを指す。
①美術と関わりがある。
②学芸員またはそれに相当する職員を擁する展示専用の恒久的な施設で実施されている。
なお、個人見学または団体見学等への参加は含まない。
※新型コロナウイルス感染症の影響で予定していた美術館でのボランティア体験ないし教育普及プログラム等への参加ができなかった志願者に対しては、今年度入学試験に限り特例措置を設けます。以下の<新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例措置>【専攻適性型】を確認してください。

【日本史学専攻】

以下の①及び②のどちらも該当する者。
①高等学校または中等教育学校(後期課程)において日本史Bを履修し、本専攻において日本史学を学修するための基礎学力を有する者。
②日本史研究に強い意欲があり、高校時代に日本史学・日本考古学に関する活動に積極的に取り組んできた者。

【哲学専攻】

高校時代までに、文学書、哲学書等の豊かな読書経験を持つ者。

【社会学専攻】

社会学を学びたいという意欲が特に強く、合格後に本専攻に入学することを確約できる者。

【心理学専攻】

心理学に強い関心を持ち、心理学に関する多くの読書経験やボランティア等の経験を持つ者。

【学びのパスポートプログラム】

学問領域を横断する多方面の内容に関心を持つ者。

引用元:2024年度 文学部 自己推薦特別入学試験要項

ここで一覧にしましたように、専攻適性型は多くの専攻で3,000字もの小論文を課しております。

そのため、専攻適性型は【外国語型】と比較するとはるかに提出書類の出来が合否に直結する事が考えられます。

加えて、二次選考の専攻(プログラム)別試験は、外国語ではなく日本語での記述が求められます。適切な記述には高い文章力が求められる以上、小論文の出来と併せて文章力が合否に大きな影響を与える、と考えるのが無難です。

国際経営学部編

中央大学国際経営学部

次に、2019年に新設された国際経営学部の総合型選抜の概要やアドミッションポリシーについてみていきます。

国際経営学部のアドミッションポリシー

国際経営学部は、企業経営並びにグローバル経済周りの理論や知識を身に付けたグローバルなビジネスリーダーの育成を目指す学部です。

そのため、アドミッションポリシーにおいてもグローバルリーダーの育成が前面に打ち出されております。以下にて国際系学部のアドミッションポリシーをまとめてみましたので、あなたとのマッチ度をご確認ください。

国際経営学部では、企業経営とグローバル経済に関する先端知識と優れたコミュニケーション力を活かして、多様な価値観を受入れつつ持続可能な国際社会の発展に向けてチャレンジし続ける、人間性豊かで、国際的に事業を経営できるグローバル・マインドセットを持つリーダーを養成する目的を達成するため、次のような学生を求めています。

・地球規模のビジネスに高い関心を持ち、ビジネス活動を通じて経済や社会の発展に寄与したいと考える人
・諸外国の商慣習やその背景にある地域文化に関心があり、語学運用能力とビジネススキルを獲得して、 グローバルな舞台で活躍したいと考える人
・多様性を尊重し、そこから新たな価値を創造することによって、社会に貢献したいと考える人
・組織運営に主体的に取り組み、そこでリーダーシップを発揮したいと考える人

引用元:国際経営学部 三つの方針

一次選考と二次選考の内容

次に国際経営学部が自己推薦入学試験、という名前で提供している総合型選抜の概要を一覧にしてみましたので、一緒に見ていきましょう。

出願期間 2023年9月1日(金) 10:00~9月7日(木)
試験日 2023年10月28日(土)
合格発表日 2023年11月8日(水) 11:00~
一次選考
(主な提出書類)
1.志願者経歴書
2.英語検定試験の証明書
3.志望理由書
4.調査書
二次選考 1.日本語での小論文
2.面接(日本語と英語の両方)
募集人数 25名
出願時の最低評定平均 3.8(活動実績次第では不要)
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年)
1.7倍
特筆すべき出願資格
(一部抜粋)

(2)以下の①または②のいずれかに該当する者。
①第3学年第1学期(2学期制の場合は前期)までの全体の学習成績の状況が3.8以上の者(注)。
②高等学校や中等教育学校(高等専門学校、専修学校の高等教育課程、在外教育施設等のほか、海外の教育機関における日本の高等学校に相当する課程を含む)在籍時に、課外の活動(国内外におけるボランティア活動、地域活動、学術・文化・芸術活動・芸能活動・スポーツ活動等)に積極的に参加し、他の模範となる成果を収める等、個性的で意欲的な高校生活を送り、広い視野と行動力を身に付けた者、あるいは高等学校卒業後の自らの職業体験や生活体験を通じて豊かな知見を獲得し、強い行動力を有する者。
注:①の要件は、学習成績の状況が出せる日本国内の高等学校、中等教育学校(後期課程)、高等専門学校、専修学校及び在外教育施設の卒業(修了)又は卒業(修了)見込者のみ適用します。外国の高等学校の卒業(修了)および卒業(修了)見込者は➁を満たす必要があります(在学中の外国への留学の有無は問いません)。

(3)出願期間初日から遡って2年以内に受験(英検については2次試験)し、以下のいずれかに該当する者。
①TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Edition を除く)72 以上(注)。
②TOEIC®L&R 785以上 かつTOEIC®S&W 310以上(IPテストを除く)。
③IELTS(アカデミック・モジュールに限る。CDIを含む。IELTS Onlineを除く) 5.5以上。
④実用英語技能検定(英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)CSE2.0スコア2304以上(受験級は準1級以上に限る)。
注:TOEFL iBT®(Home Edition、Paper Editionを除く)についてはTest Dateスコアに限ります(MyBestスコアは使用しません)。

引用元:2024年度 国際経営学部 自己推薦入学試験要項

ここで一覧にしました国際経営学部の合格で最も重要なのは、英語力になります。

まず出願条件に課される2304点という英検の下限スコアは、英検準1級の合格点に相当します。つまり、英語力に自信がないと出願できません。

加えて英語力は一次選抜と二次選抜の評価においても重要です。

まず一次選抜の志望理由書は英語で書くことが求められるので、英語のライティング力は一次選抜で求められます。さらに二次選抜には英語面接がありますので、英語力は二次選抜の突破にも役立ちます。

逆を言えば、英語力に自信があれば小論文のトレーニングを積めば十分に受かる見込みがあります。前年度の倍率に関しても1.7倍なので、他学部と比べても低いです。

英語力の壁を超えるのは簡単ではありませんが、英語が得意な人にとってはチャンスの多い試験形式と言えるでしょう。

理工学部編

理工学部

次に、中央大学の事実上唯一の理系学部である理工学部が提供している総合型選抜や、理工学部の各学科の違いについてみていきます。

理工学部内の各学科の違い

まずは理工学部にある10の学科の違いをご理解いただくために、各学科で学ぶことになる科目の一例をまとめてみました。

学科の名前 主に学ぶ科目の一例
数学科・専攻 ・数学関係の学問
・プログラミング
・統計学
・解析学
物理学科・専攻 ・電磁気学
・量子力学
・統計物理学
都市環境学科・都市人間環境学専攻 ・測量学
・水理学
・地盤工学
・流体力学
・構造力学
精密機械工学科・精密工学専攻 ・精密機械工学
・流体力学
・材料力学
電気電子情報通信工学科・専攻 ・電磁気学
・制御工学
・情報通信工学
・電子計測
応用化学科・専攻 ・有機化学
・無機化学
・化学工学
・生物工学
ビジネスデータサイエンス学科・専攻
(旧:経営システム工学科・専攻)
・データサイエンス理論
・ビジネス実務関連の学問
・機械学習
・統計周りの学問
・データ解析
情報工学科・専攻 ・ソフトウェア技術
・ネットワーク技術
・プログラミング
・数理情報学
生命科学科・専攻 ・分子生物学
・分子遺伝学
・生物統計学
・遺伝子工学
・進化学
人間総合理工学科・都市人間環境学専攻 ・生物統計学
・環境デザイン
・空間情報科学
・環境エネルギー工学
・認知科学

表にまとめたように、各学科の科目はかぶっている点も一部あるとはいえ、基本的には異なります。つまり、一口に中央大学の理工学部といっても、進学する学科で入学後に学ぶ内容は大きく変わるのです。

入学後のミスマッチを避けるためにも、理工学部の総合型選抜の利用を考えているのでしたら受験する学科選びも慎重にしたいですね。

理工学部のアドミッションポリシー

理工学部のアドミッションポリシー

理工学部が求めている学生のタイプを知るためにはアドミッションポリシーを確認する事が欠かせません。そこで中央大学の公式サイトに載っていた理工学部のアドミッションポリシーをご紹介します。

理工学部では、理学および工学の分野に関する理論及および現象にかかる教育研究を行うことにより、以下のような人材を養成することを目的としています。

・確実な知識と応用力を身につけ、新しい課題への果敢な挑戦力と組織をまとめる卓越した交渉力を持つ人材
・人類共有の知的資産たる科学技術を継承し、自らの発見の成果発表を通じて積極的に社会貢献できる人材

そして、この目的を達成するため、次のような学生を求めています。

・基本的な知識・基礎学力を有する人
・問題解決のための思考力・分析力・表現力の基礎を身につけている人
・他者と協働するためのコミュニケーション力を身につけている人
・大学での学修に対してモチベーションの高い人

引用元:理工学部 三つの方針

アドミッションポリシーの理解や大学が公表する「求める人物像」とのマッチ度は合否に直結する以上、きちんと押さえておくことをおすすめします。

一次選考と二次選考の内容

次に、中央大学の理工学部が提供している高大接続型自己推薦入学試験という名の総合型選抜の特徴についてご紹介します。

高大接続型自己推薦入学試験の試験内容をご理解いただくために、選考で問われる内容や応募条件などを一覧にしてみました。

出願期間 2023年9月14日(木) 10:00~9月21日(木)
試験日 2023年11月11日(土)
合格発表日 2023年11月17日(金) 11:00〜
一次選考
(主な提出書類のみ)
数学科
・自己推薦書
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

物理学科
・探求課題のレポート
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

都市環境学科
・自己推薦書
・課題レポート
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

精密機械工学科
・自己推薦書
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

電気電子情報通信工学科
・自己推薦書
・事前課題
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

応用化学科
・自己推薦書
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

ビジネスデータサイエンス学科
・自己推薦書
・事前課題
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

情報工学科
・自己推薦書
・数学の全教科書の全問題と解答を記したノート
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

人間総合理工学科
・自己アピール書類(書式は自由)
・教員による所見
・学科共通出願書類(志願者経歴書・調査書)

二次選考 数学科
1.筆記試験(数学)
2.面接

物理学科
1.筆記試験
2.グループ内でのレポート発表

都市環境学科
1.筆記試験
2.筆記試験の題材をもとにしたグループディスカッション

精密機械工学科
1.基礎学力を確認する筆記試験
2.面接(プレゼンテーション含む)

電気電子情報通信工学科
1.実験または演習(180分程度)
2.面接(取り組んだ課題の成果発表10分を含む)

応用化学科
1.筆記試験(日本語及び英語)
2.面接(5分以内の自己アピール含む)

ビジネスデータサイエンス学科
1.筆記試験
2.面接(学力を問う質問もあり)

情報工学科
1.筆記試験(数学)
2.面接

人間総合理工学科
1.自己アピール書類に関するプレゼンテーション(15分程度)
2.質疑応答
*プレゼンテーションは英語発表も可能

募集人数 ・数学科(10名)
・物理学科(6名)
・都市環境学科(3名)
・精密機械工学科(5名)
・電気電子 情報通信 工学科(5名)
・応用化学科(2名)
・ビジネスデータ サイエンス学科(2名)
・情報工学科(1名)
・人間総合理工学科(8名)
※生命科学科の募集なし
併願の可否 ・他の入試制度との併願可
・他学部との併願可
・他大学との併願可
倍率
(2023年度)
数学科
2.7倍

物理学科
1.0倍

都市環境学科
合格者なし

精密機械工学科
合格者なし

電気電子情報通信工学科
2.0倍

応用化学科
1.3倍

ビジネスデータ サイエンス学科
2.0倍

情報工学科
合格者なし

人間総合理工学科
2.1倍

特筆すべき出願資格
(一部抜粋)
・数学科

本学で数学を学習するための基礎学力(数学Ⅲまでの基礎知識)を持ち、さらに以下(1)~(6)のいずれかに該当し、数学に関する学習意欲、創造力をアピールできる者。
(1)高等学校の数学で抜群の成績を修めている者。
例えば、卒業見込みの者は最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による「数学」の学習成績の状況が4.7以上の者。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(2)中学校・高等学校在学中に、数学に関する活動で成果をあげた者。
例えば、数学に関して、雑誌に投稿したり、解答を送って採用される等。
(3)科目等履修生として本学理工学部数学科で単位を取得した者。
付記:本学理工学部数学科科目等履修生として取得した単位は、本学科に入学した場合、本学の卒業単位として申請することができます。
(4)日本数学オリンピック予選AランクまたはBランク。
(5)日本情報オリンピック予選AランクまたはBランク。
(6)情報処理やコンピュータに関して少なくとも1つ資格を有する者。

・物理学科

メンター(助言者)として、在籍(出身)高等学校の教員(理科または数学の教員とする。物理担当教員が望ましい)1名を指定し、そのアドバイスの下、本学物理学科のWebサイト(https://www.phys.chuo-u.ac.jp/admission/)に掲載された探求課題の中の1テーマについて研究した者で、以下に該当する者。
卒業見込みの者は最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの、それぞれ5段階方式による学習成績の状況について、「英語」、「数学」、「物理」3科目の学習成績の状況の平均が4.0以上の者。
※但し、英語は「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「英語表現Ⅰ・Ⅱ」、数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B」、理科は「物理基礎」、「物理」を履修していることが望ましい(旧教育課程履修者は、英語は「英語Ⅰ」、「英語Ⅱ」、「リーディング」、「ライティング」、数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B(数列、ベクトル)」、「数学C(行列と応用、式と曲線)」、理科は「物理Ⅰ」、「物理Ⅱ」を履修していることが望ましい)。
※P.13『調査書提出の留意点』参照

・都市環境学科

以下(1)〜(3)の全てに該当する者。
(1)卒業見込みの者は、最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による全体の学習成績の状況が3.8以上の者。
※但し、英語は「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「英語表現Ⅰ・Ⅱ」、 数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B」、理科は「物理基礎」、「物理」を履修していることが望ましく、合否判定にあたっては履修の有無を考慮することもあります(旧教育課程履修者は、英語 は「英語Ⅰ」、「英語Ⅱ」、「リーディング」、「ライティング」、数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B(数列、ベクトル)」、「数学C(行列と応用、式と曲線)」、理科は「物理Ⅰ」、「物理Ⅱ」を履修していることが望ましく、合否判定にあたっては履修の有無を考慮することもあります)。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(2)本学で都市環境学を学習するための学習意欲、創造力をアピールするものを持っている者。例えば、以下のいずれかに該当する者。
①社会基盤のソフト・ハードの整備を通じて、社会への貢献を自己の目標と確信する者。
②地域や地球全体の環境保全・環境修復・環境創造に携わりたいと望んでいる者。
③地震・台風・豪雨災害等に対する防災を通して社会に貢献したいと希望する者。
④生徒会活動等を通じて、公共の意思決定に興味を持ち、かつ工学的にそのような問題にアプローチすることに意欲のある者。
(3)基礎学力あるいはデザイン能力等に近い分野で、特別な能力を有する者。例えば、以下のようなことが考えられるが、これに限らず能力を活かせそうな分野は、幅広く自己推薦の対象になりうる。
①情報処理やコンピュータに関して少なくとも1つ資格を有する者。
②工業デザインや造形等の創作経験があり、作品の受賞歴を有する者。
③コンピュータソフト等の創作実績があり、作品の独創性を証明しうる者。
④地域社会への貢献活動に自発的に参加し、その成果についての業績を有する者。
⑤災害支援・防災活動等に自発的に参加し、その成果についての実績を有する者。

・精密機械工学科

以下の(1)に該当し、 (2)または(3)のいずれかに該当する者。
(1)本学で精密機械工学を学習するための学習意欲、創造性をアピールするものを持っている者。例えば、以下①~④に該当する経験に基づいていることが望ましい。
①各種科学賞(例えば、日本学生科学賞)や全国工業高等学校長協会ジュニアマイスター顕彰制度に応募し成果を挙げた者(入賞や予選通過等の場合はそのことがわかる資料を提出すること。また、団体で参加した場合は出願者の役割を出願書類に記載すること)。
②各種ものづくりコンテスト(例えば、高校生ものづくりコンテスト、若年者ものづくり競技大会)に参加し成果を挙げた者(入賞や予選通過等の場合はそのことがわかる資料を提出すること。また、団体で参加した場合は出願者の役割を出願書類に記載すること)。
③各種ロボットコンテスト(例えば、全国高等学校ロボット競技大会(県大会含む)等)に参加し成果を挙げた者(入賞や予選通過等の場合はそのことがわかる資料を提出すること。また、団体で参加した場合は出願者の役割を出願書類に記載すること)。
④技能五輪(例えば、技能五輪全国大会等)への参加経験がある者。
(2)卒業見込みの者は、最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による全体の学習成績の状況が3.8以上、「数学」と「物理」のそれぞれの学習成績の状況が4.0以上の者。数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学A」、「数学B」、物理は「物理基礎」の履修を必須とする。なお、数学には「数学Ⅲ」、物理には「物理」が含まれていることが望ましい(旧教育課程履修者は、数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学A」、「数学B」、物理は「物理Ⅰ」の履修を必須とし、数学には「数学Ⅲ」と「数学C」、物理には「物理Ⅱ」が含まれていることが望ましい)。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(3)以下①および②の両方に該当する者(※本項は海外帰国生等を想定した条件です)。
①日本国籍を有する者、または「出入国管理及び難民認定法」(入管法)による「永住者」の在留資格を有する者もしくは「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法」(入管特例法)による「特別永住者」。
②自己の意思に基づき、または保護者の海外勤務に伴い、海外に居住し、現地の高等学校等で正規の教育課程(10学年以上に相当する課程)に基づく教育を2暦年または2学年以上継続して受けた者。

・電気電子情報通信工学科

以下(1)および(2)の両方に該当する者。
(1)卒業見込みの者は、最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による学習成績の状況が「数学」・「理科」共に4.0以上の者。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(2)電気電子情報通信分野において主体的に活躍した実績、または今後主体的に活躍するために有用と考える優れた能力をアピールできる者。それらを客観的に証明できる資格の取得やコンテストでの成績等の書類があれば好ましいが、必須ではない。

・応用化学科

以下(1)および(2)の両方に該当する者。
(1)卒業見込みの者は、最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による全体の学習成績の状況が4.0以上の者。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(2)本学で応用化学を学ぶための基礎学力、探究心、創造性をアピールできる者。例えば、以下のいずれかに該当する者またはそれと同等と認められる者。
①化学グランプリ等に出場している者(受験票のコピー等。また、入賞している場合はその予選通過等の資料も提出可能)。
②化学に関する活動で成果をあげた者。例えば、日本化学会等が主催・共催する学会・発表会で化学に関する研究成果を発表した者(発表要旨やプログラム等の資料を提出すること)。
③化学に関連した研究や調査の結果に対して公的な表彰を受けたことがある者。

・ビジネスデータサイエンス学科

以下(1)および(2)の両方に該当する者。
(1)卒業見込みの者は、最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による全体の学習成績の状況が4.0以上の者。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(2)本学でビジネスデータサイエンスを学ぶための基礎学力、創造力、知的好奇心、学習意欲をアピールできる者。
例えば、以下のいずれかに該当する者またはそれと同等と認められる者。
①全国的または国際的な規模のコンテスト(日本数学オリンピックや日本情報オリンピック等)に出場している者 (予選時のスコアがわかる資料等を提出すること)。
②情報や数学に関する資格(数学検定や統計検定等)を有する者(合格証もしくはスコアがわかる資料を提出すること)。
③コンピュータソフトウェアの創作コンクール等に応募し成果を挙げている者(入賞や予選通過等の場合はそのことがわかる資料を提出すること)。
④経営やビジネス創造に関するコンクール等に応募し成果を挙げている者(入賞や予選通過等の場合はそのことがわかる資料を提出すること)。

・情報工学科

以下(1)および(2)の両方に該当する者。
(1)卒業見込みの者は最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による全体の学習成績の状況が4.0以上の者。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
(2)コミュニケーション力が「相手の意見をひととおり理解し、相手に自身の意見をひととおり伝えられる」水準に達していること、組織的行動能力が「指示されると作業できる。目標を達成するため自ら動ければ、なお良い」水準に達していること、自己実現力が「自ら明確な目標を定め、その実現のために道筋を考え努力する。その際、自己管理を怠らない」水準に達していること、および多様性創発力が「多様性(文化、習慣、価値観等)を意識し、理解しようとしている」水準に達していることのエビデンスとなり得る何らかのアクティブ・ラーニングの実績をアピールできる者(以下①~③は例)。
①全国的または国際的な規模の科学に関するコンテスト(日本・国際情報オリンピックや日本・国際数学オリンピック等)において、優秀な成績を修めた者。
②単独またはチームとして科学技術分野の秀逸な作品(自作のソフトウェアやハードウェア、理数分野の優れた自由課題の成果物)を自力で創作した者。
③海外において何らかの活動経験を有し、コミュニケーション力、組織的行動能力、自己実現力、多様性創発力との関連性を自ら明確に述べることができる者。

・人間総合理工学科

以下(1)および(2)の両方に該当する者。海外帰国生については、以下の(1)および(2)の両方に該当するとみなせる者。
(1)卒業見込みの者は、最終学年1学期(2学期制の場合は前期)まで、卒業した者は最終学期までの5段階方式による全体の学習成績の状況が4.0以上の者。
※但し、英語は「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」、「英語表現Ⅰ・Ⅱ」、 数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B」、理科は物理(「物理基礎」および「物理」)、化学(「化学基礎」および「化学」)、生物(「生物基礎」および「生物」)のいずれかを履修していることが望ましい(旧教育課程履修者は、英語は「英語Ⅰ」、「英語Ⅱ」、「リーディング」、「ライティング」、数学は「数学Ⅰ」、「数学Ⅱ」、「数学Ⅲ」、「数学A」、「数学B(数列、ベクトル)」、「数学C(行列と応用、式と曲線)」、理科は物理、化学、生物のいずれかで「Ⅰ」、「Ⅱ」を履修していることが望ましい)。
※P.13『調査書提出の留意点』参照
※海外帰国生等、高等学校在学中の学習成績の状況が提出できない場合は、出願前に入試課まで問い合わせること。問い合わせフォーム: https://chuo-admissions.zendesk.com/hc/ja/requests/new
(2)本学で人間総合理工学を学ぶための基礎学力を有し、本学科所属研究室の少なくとも2つ以上に深い興味を持つ者。本学科での学びに有用と考えられる探求心、創造性、コミュニケーション能力等において、自らの能力の高さを強くアピールできる者。それらを客観的に証明できる資格の取得やコンテストでの成績等の書類があれば提出することが好ましいが、必須ではない。

引用元:2024年度 理工学部 高大接続型自己推薦 入学試験要項

理工学部内にある各学科の総合型選抜で求められる内容の触りを一覧にしましたが、いかがでしょうか?

傾向と対策は各学科ごとで若干異なりますが、ポイントになるのは以下の3点になります。

  1. 志望学科の出願条件を満たす
  2. 事前課題と応募書類の作成に力を入れる
  3. 二次選考の面接やプレゼンテーションの準備をする

特に3の「二次選考の面接やプレゼンテーションの準備をする」は一番重要になります。

なぜなら、理工学部の中には応募者がいるにもかかわらず合格者を出さない学部が複数あることからも、「この生徒に来てほしい」と思われない限りは合格が厳しいと考えられるためです。

そこで面接やプレゼンテーションというあなたの熱意と大学とのマッチ度をアピールできる場で好印象を残すためにも準備には力を入れたいですね。

中央大学の総合型選抜(旧AO入試)で求められる事とは?

中央大学の総合型選抜(旧AO入試)で求められる事

これにて中央大学の各学部の総合型選抜の詳細を試験形式ごとに取り上げ切りました。そこで総括、という形で中央大学の総合型選抜全般に求められる事と合格しやすい人の特徴をご紹介します。

何が求められるのか?

基本的にどの学部を受けるにせよ、合格を目指すのでしたら以下の7つが求められます。

  1. アドミッションポリシーとのマッチ度を確認する事
  2. 小論文の対策
  3. 完璧な提出書類を仕上げる事
  4. 面接の練習を積むこと
  5. 二次選抜で課される筆記試験を対策する事
  6. 自分に合った選考方式を選ぶこと
  7. 最低でも2級の英検を取る事

上記の7つの中でも特に心がけたいのは、自分に合った選考方式を選ぶ事と完璧な提出書類を仕上げる、という2点。

前者に関しては、英語が得意でしたら英語力を求められる「英語運用能力特別入学試験」を利用する、といったように、あなたの強みをいかせる受験方式を利用することを指します。

また、後者の提出書類に関しては、各学部とも一定の量を課していることから非常に重視していることが伺えます。それに面接では提出書類をベースに質問がされる事もありますので、提出書類の出来栄えは面接にも影響を与えます。

そのため、提出書類の作りこみは欠かせませんし、大学に出す前にきちんとコピーも取りたいですね。

合格しやすい人の特徴

受ける学部に限らず以下のような特徴を持つ人にとっては合格がしやすいといえます。

  • 英検準1級以上の英語力がある人
  • 各学部のアドミッションポリシーとマッチした人
  • 各学部が定める特殊な応募条件を満たす人
  • 提出書類を作りこんでいる人

中でもポイントになるのが、英検準1級を合格するだけの英語力がある点。実は中央大学では、英語が得意な人には有利な総合型選抜がいくつもあります。

代表的なのは、法学部・経済学部・商学部で実施されている英語運用能力特別入学試験ですが、英検の高スコアーは他の入試方式でも役に立ちます。

事実、英検の保有が求められないタイプの試験形式でも英検の保有は任意で申告できますし、申告すれば加点評価されます。そのため、英検準1級の取得を目指すことをおすすめします。

併願先としておすすめの大学はどこなのか?

併願先としておすすめの大学

中央大学の総合型選抜を受ける際に絶対に検討しておきたいのは、併願校選びです。

というのも、中央大学の総合型選抜は難易度が低いわけではないので、一本で受験するのは危険だからです。しかも中央大学の各学部の総合型選抜入試は他学部・他大学の併願を認めておりますので、利用しない手はありません。

そこで、中央大学の総合型選抜(旧AO入試)に関心を持たれているあなたがチェックをしておきたい併願校を推奨理由と併せてまとめてみました。

併願先としておすすめの6つの大学と選定理由

大学名 推奨理由
慶應義塾大学 ・複数の学部で実施されている
・チャレンジ校として最適
・各学部の募集人数が多い
・英検が無くても申し込める

この大学の入試の特集ページはこちら

上智大学
(公募推薦)
・各学部の倍率は2倍前後で受験時期がかぶらない
・チャレンジ校として最適
・複数の学部で募集をしている

この大学の入試の特集ページはこちら

立教大学 ・全ての学部で自由選抜入試がある
・同じMarchの1つであること
・2次選抜が中央大学とそっくり

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武蔵野大学 ・併願可能であること
・第Ⅱ期・第Ⅲ期の募集もある

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帝京大学 ・併願可能な大学である事
・第Ⅱ期・第Ⅲ期の募集もある

この大学の入試の特集ページはこちら

関西学院大学 ・併願可能であること
・特筆すべき応募条件は英検のみ
・倍率が2倍前後の学部もある
・大学のランクは中央大学と同一

この大学の入試の特集ページはこちら

特に立教大学と上智大学の2大学はおすすめ

今取り上げた6つの大学の中でも特におすすめをしたいのは、立教大学と上智大学です。

立教大学をおすすめする理由

まず前者の立教大学は、中央大学と同様にMARCHの1つなので同ランクの大学です。しかも二次選考の内容が中央大学と酷似しております。

事実、立教大学の大半の学部の二次選抜は小論文と面接になっておりますので、中央大学の対策内容がそっくりそのままいかせるケースが多いです。そのため、立教大学は中央大学を目指す人にとってぴったりな併願受験先になります。

立教大学の総合型選抜(旧AO入試)の詳細については以下の特集ページでまとめています。

この大学の特集ページはこちら

上智大学のおすすめの理由

後者の上智大学に関しては総合型選抜ではなくて公募推薦ですが、多くの学部の倍率が2倍前後なので受かりやすいです。大学のランクに関しては明らかに中央大学よりも上です。

そのため、併願OKの中央大学の入試条件を利用して、より上位の大学の併願受験をお考えでしたら出願を考えたいですね。上智大学の公募推薦については以下のページで特集しています。

特集ページはこちら

中央大学の総合型選抜(旧AO入試)と公募入試に関する総括

中央大学の総合型選抜(旧AO入試)と公募入試に関する総括

ここまで中央大学が提供している総合型選抜の種類や、各学部で採用されている総合型選抜の受験条件や応募書類についてご紹介してきました。

色々な情報をご紹介してきたので整理が難しいと思います。そこでこのページの最後に、今回取り上げた内容の中で特に重要な点をまとめてみましたのでぜひご覧ください。

中央大学の総合型選抜のポイント

  • 中央大学の総合型選抜は併願が可能な試験である
  • 準1級以上の英検を持てば幅広い試験形式を利用できる
  • 出願時に評定平均の制限をかけていない学部が多い
  • 学部によっては提出書類の文字数が3,000字を超える
  • 大半の学部で二次選抜では小論文を導入している
  • 2023年度の合格倍率をみると3倍を切る試験方式も多々ある
  • 学科ごとに学ぶ内容が変わる以上、学部選びと同様に学科選びも大切

上記でまとめたポイントからいえる事は、中央大学の総合型選抜を受けるのでしたら以下の3点が必要になる事です。

  1. 準1級相当の英語力を獲得する
  2. スケジュールに余裕を持たせて提出書類の作成に取り組む
  3. 併願可の条件を利用して適切な併願校を選ぶ

上記3点を心がけ、盤石の状態で中央大学の総合型選抜に挑戦することをおすすめします。

最後に、中央大学以外のMARCHの総合型選抜についてまとめているページをご紹介します。

明治・青山・立教・法政の特別入試の紹介ページ

*当ページは中央大学が公表している各種の資料を元に正確な情報を掲載するように心がけておりますが、当ページの情報は2次情報になります。念のために大学のHPや募集要項についてはご自身でもご確認くださいませ。

総合型選抜(旧AO入試)