各大学の対策情報
今回の記事では、京都にある有名私立大学である、同志社大学の学部ごとの概要と、公募推薦入試、AO入試の詳細と対策のポイント等について説明を行っていきます。
目次
同志社大学とは?
まずは学部等の説明に先立って簡単に同志社大学の概要をご紹介します。
同志社大学は、1875年に新島襄によって創立された同志社英学校を前身とする大学です。
当時の法を破り海外において学び、キリスト教徒となって帰国した新島は「自由」と「良心」というキリスト教の精神に基づいた人間の養成を目指す教育を行うことを考え、同志社英学校を創立しました。
彼の死後22年がたって、同志社英学校は同志社大学として成立し、今現在でも原点となっている新島の志を軸として、絶え間ない発展を続けているのが同志社大学です。
同志社大学は、関関同立という関西圏の有名私立大学群の一つを構成しており、関西圏のみならず日本国内においてもトップレベルの私立大学として名前が知られています。
教育理念として、「キリスト教主義」・「自由主義」・「国際主義」の三点を挙げています。
それら三点を合わせたうえで、重視されているキリスト教的価値観に基づいた、単純な知識という点だけではなく、良心に満ちた、国家を導いていく人間になっていくことを目指しています。
キャンパス情報
キャンパスとして、メインキャンパスである今出川校地、京田辺校地、東京サテライトキャンパス、大阪サテライトキャンパスの四つのキャンパスがあります。
校舎自体が歴史深く、古都京都の名に恥じず、重要文化財として登録されている建造物も複数ある、趣深く、歴史の重厚さを感じ取ることができるキャンパスです。
またそのどれにも、専門的な教育に耐えうる最新の設備や環境が整っており、それに加え優秀な教授陣が学生に向き合っていく、良質な教育を受けることができる大学です。
学部一覧について
学部としては、以下の14の学部があります。
主な14の学部
- 神学部
- 文学部
- 社会学部
- 法学部
- 経済学部
- 商学部
- 政策学部
- 文化情報学部
- 理工学部
- 生命医科学部
- スポーツ健康科学部
- 心理学部
- グローバル・コミュニケーション学部
- グローバル地域文化学部
上記のような14学部が設置されている同志社大学は総合大学であるといえます。
ただし、すべての学部で公募推薦並びにAO入試が導入されているわけではありません。学部によっては両方導入されている学部もある反面、片方しか導入されていない学部が多いです。
ちなみに政策学部については公募推薦もAO入試も導入されておりません。そのため、政策学部を志望しようと考えている方はその点を意識しておいた方が良いです。
今回の記事でも政策学部については言及しておりませんので予めご了承くださいませ。
同志社大学の公募推薦、AO入試の試験形式のまとめ
ここからは本題である同志社大学の公募推薦入試とAO入試の試験の説明を行っていきます。
各学部の主な試験形式の一覧図
同志社大学は公募推薦入試の二種類である推薦入試と自己推薦入試、そしてAO(アドミッションズ・オフィス)入試という三つの形式の特別入試を導入しています。
各試験形式の詳細な説明を行う前に、各学部でどの形式を採用しているかまとめた表がありますのでまずそちらを掲載します。
学部 | AO (実施学部) |
推薦 (実施学部) |
自己推薦 (実施学部) |
---|---|---|---|
神学部 | × | ・神学科 | ・神学科 |
文学部 | × | ・英文学科 ・美学芸術学科 ・国文学科 |
× |
社会学部 | × | ・社会福祉学科 | ・社会福祉学科 (スポーツ) ・メディア学科 ・産業関係学科 ・教育文化学科 |
法学部 | × | × | ・法律学科 ・政治学科 |
経済学部 | × | × | ・経済学科 |
商学部 | ・商学科 | × | × |
政策学部 | × | × | × |
グローバル地域文化学部 | × | ・グローバル地域文化学科 | ・グローバル地域文化学科 (アスリート) |
文化情報学部 | ・文化情報学科 | ・文化情報学科 | × |
理工学部 | × |
・インテリジェント情報工学科 ・情報システムデザイン学科 ・電気工学科 ・電子工学科 ・機械システム工学科 ・機械理工学科 ・機能分子・生命化学科 ・化学システム創成工学科 ・環境システム学科 ・数理システム学科 |
× |
生命医科学部 | ・医情報学科 | × | × |
スポーツ健康科学部 | ・スポーツ健康科学科 | × | ・スポーツ健康科学科 (スポーツ) |
心理学部 | × | × | ・心理学科 |
グローバル・コミュニケーション学部 | × | ・グローバル・コミュニケーション学科 | × |
このようになっています。それぞれの学部で形式ごとの導入の程度が違うためよく確認してください。
参照資料①:アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
参照資料②:推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制)
推薦入試の概要
まず説明をしていくのは、推薦入試です。推薦入試は、公募推薦入試という呼称でも呼ぶことができます。
こちらの試験制度では、主に高等学校の学校長による推薦書が必要となります。その他の内容に関しては、自己推薦入試とあまり変わるものではありません。
推薦入試を導入している学部は7つであり、3種類の特別試験の方式の中で最も多くの学部で採用されております。具体的に導入している学部は以下の通りです。
推薦入試を導入している7つの学部
- 神学部
- 文学部
- 社会学部
- グローバル地域文化学部
- 文化情報学部
- 理工学部
- グローバル・コミュニケーション学部
そして同志社大学の推薦入試における主な提出書類として以下があげられます。
- 志望理由書
- 学校長推薦書
- 調査書
この中でやはり特徴としていえるのが学校長推薦書であるといえます。とは言っても、そこまで推薦書をもらうことのハードルは高くなくいかに高校で学業などに専念したかどうかという点が重要になります。
それに加えて、一定以上のスポーツや研究での実績を求めている場合もあるため、その点は注意が必要となるでしょう。また、主な試験内容としては以下が挙げられます。
- 筆記試験(小論文)
- 面接
書類選考を一次選考として二次選考の小論文や面接を行えるかどうかの可否を決める学科もありますが、そうでない学科もあります。このあたりの詳細に関しては、後述する学部ごとの詳細説明をご確認ください。
小論文や面接などでは主に、文章読解力や、コミュニケーション力、意欲などが問われることとなります。特に面接は、総合型選抜入試では重視されるものであるので、対策は必須です。
自己推薦入試の概要
続いては、自己推薦入試の説明をしていきます。こちらの入試の方式ですが、行うこと自体は推薦入試と変わることはありません。
自己推薦入試では、高等学校長からの推薦書の提出の必要はなく、出願要件さえ満たしていれば誰でも出願することが可能となる方式です。
高等学校からの推薦という後ろ盾はなくなるため、出願の際に提出するものは多くなります。
出願要件としては、英検などの外部英語資格試験の基準を設けている場合も多く見受けられます。そして出願時に求められる主な提出物としては以下が挙げられます。
- 調査書
- 志望理由書
- 自己アピールのための資料
学校での実績が求められる場合が多く、それを証明できる人物からの評価書などが特殊な提出物として必要になることもあります。
活動内容としては、スポーツ、文化活動での顕著な成績、社会活動での指導的役割など多岐にわたるため自分が自信をもって紹介できる実績を残しておきましょう。
また、主な試験内容としては以下が挙げられます。
- 筆記試験(小論文)
- 面接
これに関しては推薦入試と変わることは何らありません。
AO入試の概要
最後に、AO入試の説明を行います。
同志社大学のAO入試の特徴
AO入試では同志社大学での勉学に対する強い意欲と自己アピール等が出願資格として課されております。そのため、推薦入試よりも入学への意思という面では強い状態であることが期待されています。
とはいっても基本的に推薦入試などと提出書類などが大きく変わるということはなく、試験内容も筆記試験と面接と同じようなものです。
実はAO入試を課している学部は4学部あり、以下のすべての学部で同様の試験内容になっております。
学部 | 学科・コース |
---|---|
商学部 | 商学科フレックス複合コース |
文化情報学部 | 文化情報学科 |
生命医科学部 | 医情報学科 |
スポーツ健康科学部 | スポーツ健康科学科 |
参照元:アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
AO入試の詳細
4つの学部がすべて同様の試験形式をとっているということもあるため、AO入試に関してはこちらで学部ごとの説明に先立って詳細説明を行います。
出願期間 | 2023年9月1日(金)~9月7日(木) 締切日消印有効 |
---|---|
試験日 | 商学部 ⇒2023年10月28日(土) 文化情報学部 生命医科学部 スポーツ健康科学部 |
合格発表日 | 2023年11月9日(木) |
出願時の主な提出書類 |
①志願票(写真必須) ②自己紹介書 ③志望理由書 ④エッセイ ⑤高等学校調査書 ⑥志願者評価書 ⑦自己アピールのための資料等 ⑧英語による自己PRの録画史料(商学部のみ) ⑨出願資格証明書類(商学部のみ) ⑩令和5年度大学入学共通テスト成績通知書 (生命医科学部を受験する既卒者のみ) |
二次選考 |
・商学部 ⇒小論文、面接 (面接の際に英語による5分間のプレゼンを含む) ・文化情報学部 ・生命科学部 ・スポーツ健康科学部 |
募集人数 | 商学部 ⇒10名 文化情報学部 生命医科学部 スポーツ健康科学部 |
出願時必要最低評定平均 | ・文化情報学部 ⇒英語、国語、数学いずれかの評定平均4.0以上 ・生命医科学部 |
倍率 (2023年度) |
商学部:2.9倍
文化情報学部:2.9倍 生命医科学部:1.3倍 スポーツ健康科学部:10.5倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
‣商学部 ⇒以下の①~④のいずれかを満たす者。
‣文化情報学部
‣スポーツ健康科学部
‣生命医科学部
|
参照元:2024年度 AO入試ガイドブック/募集要項、2023年度 アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜(AO入試) 結果
以上がAO入試の試験の詳細説明となります。
出願書類と出願条件に関する補足
出願時提出書類は、書くべき文字数がとても多く、内容的にも重複することは望ましくありません。そのため、自分が書く内容を事前に出せるだけ出しておいて、内容を精査しておくことが重要となります。
出願条件として、文化情報学部とスポーツ健康科学部では、高等学校での経験が特に求められております。そのため、何らかの実績や経験を積んでおく必要がありますが、これに関しては経験を自分が自信をもってアピールできるかという面が重要視されています。
ただし、特筆した実績でなくとも真剣に取り組み、それが自分の中に活きているものであれば、アピールポイントとして使うことも可能です。
英語資格に関する補足
また商学部のみが出願条件として、英語外部試験の結果を求めていますが、外国語外部検定試験の結果は他学部でもアピールポイントとして活用可能です。
そのため、いずれかの外国語試験を受けておくのがおすすめです。一応の基準としては、最低でも英検2級以上を取得しておけばアピールに使用できるといえるでしょう。ただし、目標としては、英検準一級の取得を目指したいところです。
二次選抜に臨む前のポイント
口頭試問においては、基本的に質疑応答の形で出願書類のテーマに沿った質問がなされます。
そのため、自分が書いた内容はきちんと記憶しておくと共に他人に説明ができるレベルで理解をしておくことが重要です。
文章を書くときに意外にも人は流れで文を書いている場合が多く、細かな内容を覚えていない場合が往々にしてあります。
そのため、面接の際に書類選考時に書いた内容を覚えていない、という状況が生じるのを防ぐため、自分で書いた提出物の中身は面接前にきちんと頭に入れておきましょう。
学部別の倍率などの早見表
学部別の紹介に入る前に、学部や試験方式ごとの倍率などを確認できる表を記載します。
倍率は年によって変わるものであるため参考にしすぎることは避けた方が良いですが、傾向をつかむことは可能なのでどの学部を志望するか考える上での参考にしてください。
学部 | 学科・専攻等 (試験形式) |
志願者 | 合格者数 | 実質倍率 |
---|---|---|---|---|
神学部 | 神学科 (推薦) |
37 | 14 | 2.6 |
神学科 (自己推薦) |
39 | 7 | 5.6 | |
文学部 | 英文学科 (推薦) |
26 | 16 | 1.6 |
美学芸術学科 (推薦) |
32 | 6 | 5.3 | |
国文学科 (推薦) |
3 | 0 | 0 | |
法学部 | 法律学科 (自己推薦) |
19 | 11 | 1.7 |
政治学科 (自己推薦) |
12 | 8 | 1.5 | |
社会学部 |
社会福祉学科 (推薦) |
36 | 13 | 2.8 |
社会福祉学科 (自己推薦) |
9 | 3 | 3.0 | |
メディア学科 (自己推薦) |
27 | 5 | 5.4 | |
産業関係学科 (自己推薦) |
23 | 7 | 3.3 | |
教育文化学科 (自己推薦) |
23 | 9 | 2.6 | |
経済学部 | 経済学科 (自己推薦) |
45 | 17 | 2.6 |
商学部 | 商学科 (フレックス複合コース) (AO入試) |
29 | 10 | 2.9 |
文化情報学部 | 文化情報学科 (推薦) |
30 | 10 | 3.0 |
文化情報学科 (AO入試) |
58 | 20 | 2.9 | |
理工学部 |
インテリジェント情報工学科 (推薦) |
2 | 0 | 0 |
情報システムデザイン学科 (推薦) |
3 | 0 | 0 | |
電気工学科 (推薦) |
2 | 2 | 1.0 | |
電子工学科 (推薦) |
4 | 4 | 1.0 | |
化学システム創成工学科 (推薦) |
2 | 1 | 2.0 | |
数理システム学科 (推薦) |
1 | 1 | 1.0 | |
※その他学科は、志願者なし | ||||
生命医科学部 | 医情報学科 (AO入試) |
5 | 4 | 1.3 |
スポーツ健康科学部 | スポーツ健康科学科 (スポーツ能力に優れた者を対象とす る特別入学試験) |
84 | 44 | 1.9 |
スポーツ健康科学科 (AO入試) |
42 | 4 | 10.5 | |
心理学部 | 心理学科 (自己推薦) |
53 | 3 | 17.7 |
グローバル・コミュニケーション学部 | 英語コース (推薦) |
57 | 27 | 2.1 |
中国語コース (推薦) |
19 | 11 | 1.7 | |
グローバル地域文化学部 | ヨーロッパコース (推薦) |
40 | 10 | 4.0 |
ヨーロッパコース (自己推薦) |
5 | 2 | 2.5 | |
アジア・太平洋コース (推薦) |
36 | 8 | 4.5 | |
アジア・太平洋コース (自己推薦) |
0 | 0 | 0 | |
アメリカコース (推薦) |
24 | 6 | 4.0 | アメリカコース (自己推薦) |
3 | 1 | 3.0 |
参照元①:2023年度 推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制) 志願者・受験者・合格者数
参照元②:2023年度 アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜(AO入試) 結果
以上が学部、方式ごとの倍率になっています。一部学科を除きそこまで倍率は高くない印象を受けます。特に、理工学部などは全10学科のうち、4学科に出願者がいないという状況です。
ライバルがいなければ、自分が全力を尽くせば確実に合格をつかめます。狙い目の学部と言えるでしょう。
また、同じ学科で複数の方式を採用しているところもあるため、そこを狙うという方法も考えられます。
しかし、推薦入試などで重要となるのは入学への意欲という面であるため、やはり倍率が高いといえど自分が入りたいと思える学部を目指すのが良いといえます。
学部別の紹介
ここからはいよいよ本題である、学部別の紹介に入っていこうと思います。
説明していく内容としては、学部の概要・特徴、アドミッションポリシー、入試方式ごとの詳細となっています。
神学部
それではまず初めに紹介していくのが、神学部です。
神学部には、神学科のみが設置されています。そもそも、神学部を設置している大学自体が珍しく、設置されているということだけでも特徴的ということができます。同志社大学の教育理念はキリスト教的観念に基づいたものであるため、大学が創設時から力を入れているといっても過言ではありません。
とはいうものの、神学科ではキリスト教の探求だけを行っていくわけではありません。
神学部で学ぶ内容とは?
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三つの一神教を本格的に学ぶことができるのです。世界的にも画期的な教育体制であり、有数の規模と充実度を誇っているのがこの学部の魅力であります。
人間の精神性への深い洞察を行っていくことで、科学や医学の分野で問題となる環境破壊や生命倫理などの問題において、人間の命とは何かなどという視点から思考していくことで新たなアプローチを生み出したり、宗教への深い理解は現在でも後を絶たない宗教的価値観の相違からもたらされる紛争等に対する理解を深めることにもつながります。
このように、神学は単なる一知識ではなく、文明の共存や世界を知っていくうえで重要なパーツとなる学問であるといえるのです。
学生の自由を最大限に尊重しており、卒業後の進路に合わせた幅広い学びを得ることができるのも魅力の一つです。
必修科目は二単位一科目しかなく、丁寧なガイダンスを通じて自由なカリキュラム設計ができるのは、本当に自分の行いたいことができる最良の環境であるといえるでしょう。
神学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
神学部の求める学生像
知識・技能
宗教、とりわけキリスト教、ユダヤ教、イスラームという3つの一神教に関する諸問題を客観的に考察するための知識・技能を積極的に習得しようとする学生を求めています。そのため、地理歴史・公民、宗教、国語、英語、美術、音楽などの様々な教科の学習をとおして、あるいは、報道や普段の生活、教会活動、課外活動、ボランティア活動などをとおして、上記の3つの一神教に対する強い関心を抱くようになり、それらの宗教の思想や、それらの宗教が人間の精神や芸術、社会や文化、政治や経済などとの間に取り結んできた豊かな関係について、高等学校の教科書程度の基礎的な知識を身につけていることが望まれます。
思考力・判断力・表現力
キリスト教、ユダヤ教、イスラームという3つの一神教とその世界について様々な角度から学習・研究を行うためには、物事を筋道たてて考察する論理的な思考力と的確に批評する判断力を身につけ、調べたり考えたりしたことを明快に表現して他者と共有し、積極的に議論しようとする姿勢が求められます。そのため、高等学校の基礎的な数学の学習などをとおして論理的な思考方法を訓練し、国語や英語、美術や音楽などの学習をとおして建設的な批評を経験し、教会活動、課外活動、ボランティア活動などをとおして自分の考えを他者に説明して議論することを体験しておくことが望まれます。
主体性・多様性・協働性
神学部では、宗教という人間の精神や価値観の根本に関わる事柄について、学生自身が主体的に問題を発見し、自発的に学習・研究を進めていくことを重視しています。そのため、自らの精神を見つめ、人間の生きるべき道について謙虚に問い求める学生を求めています。同時に、世界には様々な宗教があり、キリスト教、ユダヤ教、イスラームという3つの一神教の間にも、多くの共通点とともに多くの相違点もあります。そのため、人間・言語・歴史・文化・社会の多様性を重んじ、異なるものの見方を学術的に理解し、他者と協働しながら様々な問題を究明する態度を育もうとすることが望まれます。
非常に丁寧に求める学生像が書かれています。特に後半部分の、方式ごとの説明のところに関しては丁寧に読んでおきましょう。重視されているのは、やはり意思や意欲の点が大きいことが見て取れます。
神学部の推薦入試の概要
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月6日(月) |
---|---|
試験日 | 2023年11月18日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願書(写真必須) 2.学校長推薦書(所定用紙) 3.高等学校調査書 4.志望理由書 5.以下のいずれか ・所属教会教職者の推薦 ・自己の技能・活動・資格等の証明資料 |
二次選考 | ・小論文 ・面接 |
募集人数 | 神学科・・・14名 |
出願時必要最低評定平均 | 高等学校での評定平均値3.5以上 |
倍率 (2023年度) |
神学科:2.6倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
|
同志社大学の神学部の推薦入試では、教会やキリスト教主義高等学校への所属かスポーツや文化活動における業績や技能、資格などを取得している必要があります。
求められている評定平均値は、3.5以上とあまり高くないのですが、余裕をもって4.0以上を目指すのが望ましいです。
二次試験の内容に関しては、説明がなされていないため正確なことはわかりませんが、小論文、面接共に一般的な内容であると考えられます。どちらも、第三者に協力をしてもらい、客観的評価を得ながら改善していくことが重要です。
神学部の自己推薦入試の概要
出願期間 | 2023年9月1日(金)~9月7日(木) |
---|---|
試験日 | 2023年10月7日(土) |
合格発表日 | 2023年11月1日(水) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.高等学校調査書 3.自己紹介書 4.自己アピールを含む志望理由書 5.自由テーマによる小論文 6.志願者をよく知る者による推薦書(任意提出) |
二次選考 | 口頭試問 |
募集人数 | 神学科・・・6名 |
出願時必要最低評定平均 | 特になし |
倍率 (2023年度) |
神学科:5.6倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
特になし |
神学部の自己推薦入試の特徴は、非常に出願することが容易であるということです。一般的には出願には一定の基準が設けられますが、この方式では課されていません。
一次選考時の提出書類の書かなければならない文字数が比較的多いことが、やはりこの方式ではポイントとなっているといえます。
ここでいかに、簡潔かつ要点が整理されている文章を書けているかが重要です。そのため、事前に書く内容をまとめておき、整理しておきましょう。
小論文に関しては、テーマは自由となっており、新規な自分らしい文章を書くことが求められていますが、やはり意欲を伝えるという面は重要になるといえ、そのため神学に関するテーマで書くことが無難であるといえます。
文学部
続いて説明していく学部は、文学部です。
文学部には、英文学科、哲学科、美学芸術学科、文化史学科、国文学科の合計で五つの学科が設置されています。
社会における様々な変化が進む中で、その変化を理解していくためにはこれらの変化を生み出していく人間への理解を深めていくことを目標としているのが文学部です。
文学部で学ぶこととは?
文学部と言ってもひとえに文学作品についての研究を行っているわけではなく、言語、哲学、美術や芸術、歴史など様々な人間社会にかかわる分野を学んでいくことができます。
文化を知ることは、人を知ることへと直結していきます。これらを学んでいくことで、複雑化していく世界で力強く生き延びる力を身に着けられるのです。
多くの大学で文学部を教養化、学際化、つまりは総合的で広範な学びを得る方針を採用している中で、同志社大学の文学部ではあえて専門性を高めていく方針をとっています。
こうすることで一つの専門分野の知識をほかの学びへの核とし、それ以降の安定した有機的な学習へとつなげていくことができます。
また、文学部は国際主義の下で他学部に比較して積極的な長短の留学を行っていくことができるのも魅力です。世界中の大学と協定を結んでいることで、第一線の学びを自ら身に着けていくことができ、世界に通じる価値観やコミュニケーション力を磨けます。
文学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているのかを知るためには、アドミッションポリシーは有効となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
文学部の求める学生像
知識・技能
言語、文学、思想、宗教、芸術、文化、歴史、社会などの基本的知識を有し、これらに対して幅広い興味と関心を持っている学生。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、それに基づく論理的思考力や判断力、それを的確に表現する力を身につけている学生。
主体性・多様性・協働性
何事も自明のことと思わず、自ら問題を発見し、合理的な手続きを踏んで、説得力のある解答を求めようとする学生。
多様な価値観を持った人々との協働作業を通じて、グローバル社会の問題の解決策を探ろうとする学生。
やはり、文科系の基礎的知識を身に付けておく必要があるといえます。また、文化を学ぶ上では広い視野や柔軟性を持っていることも重要です。
文学部の推薦入試の概要
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月6日(月) |
---|---|
試験日 | 2023年12月9日(土) |
合格発表日 | 2023年12月15日(金) |
主な出願書類 |
1.入学志願票(写真必須) 2.高等学校調査書 3.学校長推薦書 4.志望理由書 ⇒英文学科:1000字程度 美学芸術学科:1000~1200字程度 5.語学力や活動実績を証明する客観性のある書類 |
二次選考 | ・論文 ・口頭試問 |
募集人数 | 英文学科・・・10名
美学芸術学科・・・6名 |
出願時必要最低評定平均 | ・英文学科 ⇒全体評定平均値4.0以上かつ英語の評定平均4.1以上 ・美学芸術学科 |
倍率 (2023年度) |
英文学科:1.6倍 美学芸術学科:5.3倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
【英文学科】
【美学芸術学科】
|
引用元①:2024年度 文学部推薦選抜入学試験要項【英文学科】
引用元②:2024年度 文学部推薦選抜入学試験要項【美学芸術学科】
英文学科と美学芸術学科では出願条件の違いはあるものの、同様の試験内容をとっています。
出願条件は違うとはいえ、共通しているものとして英語外部資格試験や必要評定平均があり、これら二つを基本的には高めていくことを目指すことが一番やりやすいといえます。評定平均に関しては高校での学業を努力し、英語外部資格試験に関しては一生ものの力となるため集中して対策を行いましょう。
出願書類の中で評価の対象となるのは、自己の実績や調査書の部分と、志望理由書のクオリティであるといえます。
志望理由書は1000字から1200字とあまり多い文字数ではないため、いかに簡潔かつ要点の整理された文章となっているかが重要です。学科の内容に関連付けつつ、自分の想いとつなげていきましょう。
伝統文化継承者特別入試
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月6日(月) |
---|---|
試験日 | 2023年12月9日(土) |
合格発表日 | 2023年12月15日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.高等学校調査書 3.伝統文化の継承にかかわる指導者の推薦状 4.伝統文化を継承していることを証明する客観性のある書類 5.学校長推薦書 6.志望理由書 ⇒4000字程度 |
二次選考 | ・論文 ・口頭試問 |
募集人数 | 国文学科・・・2名 |
出願時必要最低評定平均 | 特になし |
倍率 (2023年度) |
合格者なし |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
|
出願できる人が限りなく少ないものとなっているのがこの方式です。
なによりも、伝統文化の継承者であることが求められていますが、実家が伝統文化の産業を担っている、例えば窯元であったりすることが必要です。部活動や、個人的な創作活動などは出願資格とはなりません。
そのような環境に身を置いている人で、この学科で学びたいと考えている人であればチャンスは多いといえます。
志望理由書が4000字程度と長く設定されているため、だらだらとした文章となってしまいがちです。そうならないよう、事前に書く内容をまとめておき、そこに肉付けをしていく形で文章を作成することが重要となります。
社会学部
続いてご紹介していく学部が、社会学部です。
社会学部には、社会学科、社会福祉学科、メディア学科、産業関係学科、教育文化学科の五つの学科が設置されています。
社会学部で学ぶ内容とは?
人が社会環境に身を置いたときにどのような行動をとるのか、という問いを探求していくのが社会学という学問の中心的な概念です。
人間が作り出す社会そのものについて学びの対象としていくため、実際の社会と直接的な接点を持った研究を社会学部では重視しています。社会調査や実習、フィールドワークなどで実践的な思考をたどっていくことができるのが魅力といえます。
またグローバル化や情報化の進む現代社会において、語学力と情報処理能力は非常に重要となります。
そこで学部一年生の段階では学問のベースとなる語学力や情報教育を行うことで、今後の自分の専門的な学びに柔軟に対応していく力を身に付けておくことができます。
さらに、主専攻を一つ学科で選択したうえで、ジェンダー、社会心理、国際社会といった合計七つの分野から副専攻を選択することとなり、複合的な広い学びを得ることが可能です。
幅広い社会問題に目を向けて、問題を明確にしたうえで解決を図っていくことを目指すというスタイルが社会学部の伝統です。
このスタイルはどのような環境でも重要となるうえ、専門分野にかかわらず幅広い知識と視点を養っていくことができます。そのため、少人数教育や実習科目は非常によい学びの環境となることは間違いありません。
社会学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。基本的に、総合型選抜入試を導入している学科のみを記載します。
社会福祉学科の求める学生像
知識・技能
社会に氾濫する情報の真偽を自分の目で確かめようとする態度や、批判的思考力、及び基礎的な情報リテラシーを身に付けている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
日本語・英語の基礎的な言語力とコミュニケーション能力、論理的な思考力、自分の個性をいかした豊かな表現力を備えている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
現代社会や、そこにおける人間関係、社会と人間のより良い関係などについて幅広い興味と関心を持っている学生を求めています。
社会において解決すべき諸問題を自ら発見し、科学的かつ合理的な方法によって解決しようとする意欲と態度を備えた学生を求めています。
社会的マイノリティの問題を自分自身の問題として捉え、そのような立場からも、社会の動きを捉えることができる学生を求めています。
メディア学科の求める学生像
知識・技能
メディアが飛躍的に発展した情報社会と言われる今日の世界を理解するために、メディアの社会的機能や課題に興味を持つ学生を求めます。テレビや新聞などのマスメディアや、インターネットやSNSといったメディアのシステムや技術に加えて、ニュースやテレビ・ドラマ、映画、漫画、広告、音楽などといった表現そのものに対する幅広い関心を持った学生を求めます。
思考力・判断力・表現力
インターネットなどを通じてあふれる情報の中には、有用なものと同時に、虚偽や有害なものもたくさんふくまれています。そうした情報を批判的に解釈すると同時に、様々な社会の課題を解決するために、メディアをいかにして利用できるかを考え、その考えを表現し、論理的にわかりやすく、他者に伝える意欲を持った学生を求めます。
主体性・多様性・協働性
メディアを通じて得られる多様な情報に触れ、多様な他者の存在を認める寛容な精神を育みたいという意思を持った学生を求めます。また、広く社会に対して関心を持つと同時に、主体的にメディアを利用し、多様な他者と協働してメディアのあるべき将来像を提示しようとする意欲を持った学生を求めます。
産業関係学科の求める学生像
知識・技能
社会に氾濫する情報の真偽を自分の目で確かめようとする態度や、批判的思考力、及び基礎的な情報リテラシーを身に付けている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
日本語・英語の基礎的な言語力とコミュニケーション能力、論理的な思考力、自分の個性を生かした豊かな表現力を備えている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
激動する社会や、そこにおける人間関係、社会と人間のより良い関係などについて幅広い興味と関心を持っている学生を求めています。
社会において解決すべき諸問題を自ら発見し、科学的かつ合理的な方法によって解決しようとする意欲と態度を備えた学生を求めています。
社会的マイノリティの問題を自分自身の問題として捉え、そのような立場からも、社会の動きを捉えることができる学生を求めています。
社会的存在としての人間において根源的な営みである「働く」ことについて、強い関心と問題意識をもっている学生を求めています。
教育文化学科の求める学生像
知識・技能
大学での学修成果を活かして、社会貢献につながる職業を目指そうとする学生を求めています。(社会貢献)
思考力・判断力・表現力
日本語の能力はもちろん、英語の総合的な運用能力の向上に努力している学生を求めています。(英語能力)
主体性・多様性・協働性
多文化共生社会における教育文化による人間形成について幅広く興味と関心を持っている学生を求めています。(興味関心)
学習目標を自ら設定して着実に努力し、教員や他の学生と協働して学べる学生を求めています。(学習姿勢)
海外留学、国際交流活動、多様な異文化体験などに積極的に挑戦していく学生を求めています。(海外雄飛)
学科ごとに求められていることはそれぞれです。それぞれの学科が求める学生像をしっかりと理解したうえで、出願する学科を選びましょう。
社会学部の総合型選抜入試の詳細
社会学部に関しては、スポーツの実績を必要とする自己推薦入試の方式と教育文化学科の「教育と文化に関する国際的な活動の経験者」を対象とした方式が行われております。しかし、どちらも応募条件が特殊なので今回は割愛致します。
そのため、上記の2つとは異なる形で社会福祉学科で行われている推薦入試をこれからご紹介します。
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月7日(火) |
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試験日 | 2023年11月18日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.学校長推薦書 3.高等学校調査書 4.志望理由書 5.その他区分ごとの自身の活動を証明する推薦状や客観的資料 |
二次選考 | ・小論文 ・口頭試問 |
募集人数 | 社会福祉学科・・・12名 |
出願時必要最低評定平均 | 特になし |
倍率 (2023年度) |
社会福祉学科:2.8倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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引用元:2024年度 社会学部社会福祉学科推薦選抜入学試験要項
社会福祉学科の出願条件はAからCまでの区分で分かれています。
福祉に関する科目を高等学校で修得する、高等学校でボランティアや福祉活動を行ったまたは、同志社大学の理念と共鳴するキリスト教徒であるのどれかが必要となります。
基本的にはボランティア活動が行いやすい資格であるかと考えられます。また、将来的に福祉に関する仕事に就くことを目指していることも求められているため、将来の志望に関しては具体的なものを考えておきましょう。
試験対策としては、一次選考の志望理由書、また二次選考におけるコミュニケーション力や文章作成能力が求められているといえるため、第三者に協力を仰ぎ客観的評価をもらいつつ勉強していきましょう。
法学部
続いては、法学部の説明を行っていきます。
法学部には、法律学科と政治学科の二つの学科が設置されています。同志社大学の法学部は、法曹輩出数全国トップクラスを長年の間維持し続けており、日本の法学教育をリードしています。
深い専門的知識と、正しい価値観や公平感覚を兼ね備えたリーガルマインドを育てていくことを目標としているのがこの学部です。
法学部で学ぶ内容とは?
カリキュラムも将来設計を意識したステップアップ式の方式を取り入れており、学生の多様なニーズを反映することができるのが魅力です。また、将来希望しているキャリアに合った履修モデルが法律学科では用意されており、政治学科でもコース制が採用されています。
専門的な知識を自分が求める範囲で効率よく吸収していくことができます。そのほかにもプレゼンや、ディベートなどの問題解決手段を学ぶ講座や、原典を探求していく外国語の講座など、学べるものが非常に多くなっています。
加えて、法学部では大学院との連携教育制度にも力を入れています。どうしても法曹の道を志望するとなると、大学院進学というものは間違いなく視野に入れておかなければならないことです。
しかし学部と大学院をそのまま進んでいくと、一般的な就職のタイミングからは大きく外れてしまうこととなり、スタートが不利になってしまいます。
そこで、大学院との連携により、三年で学部を卒業し大学院に編入できる早期卒業制度などが導入されており、一歩でも早く実務家の道を歩み始めることも可能となっています。このように、将来の道を強く意識して学んでいくことができるのが法学部だといえるでしょう。
法学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益です。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
法律学科の求める学生像
知識・技能
社会科学に関する一般的素養を備え、常に新しい物事に向き合う精神を有し、幅広い視野の下で学問に取り組む意欲をもつ学生を求めます。
法学は、さまざまな社会的要因(法、経済、政治等)が複合的に関連し、それらの相互作用の下にある問題を取り扱います。法律はもちろん、それ以外の多様な社会科学的及びその他の学問的素養は、問題のより良い解決には極めて重要です。また、現代社会の変化の潮流は激しく、変化のスピードも速くなっています。そのような社会で起こるさまざまな問題への対処には、一度得た知識や認識にとどまることなく、常に新しい物事に取り組む姿勢が必須となります。法学についての体系的・専門的知識を修得し、リーガルマインドを身につけることを目指す法学部法律学科は、このようなことから、法学はもちろん、それ以外のさまざまな学問分野への興味関心を維持し、追究する意欲を有する学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
論理的思考力、高度な日本語能力を有する学生を求めます。
法学にかかわる問題の中には、複雑な状況下で、相対立する利害関係が絡み合うものがあります。また、問題の解決法は多様であり、一つの解決法のもたらす効果はさまざまです。そのような問題についての判断を行う際には、複雑な状況や利害関係、多様な問題解決法やその効果などを明確に整理分析し、筋道を立てて説明・主張を行い、批判・反論を行うことが必要です。法的専門知識を活用し、法的問題の妥当な解決を図る技能の修得を目指す法学部法律学科は、以上を可能とする論理的思考力や高い言語能力(相手の主張を言語上及び文章上で正確に理解し、論理的・説得的に活発な批判的議論を展開し、それらに対応した論理的説得的な議論や文章を構成したりできる言語操作能力など)をもつ学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
広く国際的な視野をもち、高度な外国語能力を有しつつ、社会における活躍の場を求め、主体性を持って多様な人々と協働する意欲に富む学生を求めます。
現代の法律問題は、国内的なものにとどまりません。市民活動自体や企業活動自体、政治問題自体が国際的な場合もあれば、国内的なものに見える場合であっても国外との密接な関わりを視野に入れなければ、的確な認識が不可能で、より良い解決策を提示できない問題も多くあります。また、現代日本が国際的におかれた状況を鑑みると、日本国内から外国の状況を見るだけではなく、国際的な場で日本の状況を発信しながら、問題に対応すること、又は、日本を離れた国際的な場に意識や身をおいて問題に対応すること、というようにグローバルな視野が不可欠になってきています。
法的専門知識を活用し、社会において幅広く活躍する人材の育成を目指す法学部法律学科において、学生の活躍の場(大学卒業後の進路)は、多種多様です。典型的な法律職である法曹(裁判官・検察官・弁護士)はもちろん、それ以外の法律関係職(司法書士、税理士など)、企業における法務担当者、国内の各種公務員・外交官や国際公務員、政治家、ジャーナリスト、会社従業員などがありますが、志望や適性に応じ、各自の自由な選択にゆだねられています。国際的な場面に乗り出す積極性をもつことが歓迎されますし、選択した場が国内であっても、ここで示したような認識をもって積極的に行動し、相互コミュニケーションを可能とする高度な外国語能力はもちろん、世界的な多様な事象に対して広い観点から分析を加えて判断を行える学生を法学部法律学科は求めています。
政治学科の求める学生像
知識・技能
社会科学に関する一般的素養を備え、常に新しい物事に取り組む進取の精神に富む学生を求めます。
政治学は、法律、社会、経済、文化、歴史、思想などさまざまな要因の相互作用を取り扱います。政治学のみならず、それ以外のさまざまな社会科学に関する一般的素養は、政治学を学び、それを生かして問題解決に当たるために極めて重要です。また目まぐるしく変化する現代社会で起こる問題に対処するためには、一度得た知識や認識にとどまることなく、常に新しい物事に取り組む姿勢が必須となります。このようなことから、政治をはじめとする、過去・現在における国内外の多様な社会現象に関する妥当な価値判断を行い、それらを理論的・実証的に分析できるようになることを目指す法学部政治学科は、政治学はもちろん、それ以外のさまざまな社会科学への幅広い興味関心をもち、それらを追究する意欲をもつ学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
論理的思考力および高度な言語能力を有する学生を求めます。
政治学の対象となる問題には、相互に対立する利害が複雑に絡み合うものが多く含まれます。またそうした問題の解決法は多様であり、それぞれの解決法がもたらす効果もさまざまです。これらに適切に対応するためには、利害関係を明快に整理・分析し、複数の問題解決法とその効果を検討するとともに、そこから得られた自分の結論について筋道を立てて説明する能力が求められます。そうすることではじめて多くの人が納得する、説得力のある議論を展開することが可能になります。このようなことから、社会のさまざまな局面における問題の原因の解明を行い、しかるべき方針を決定し、その内容を論理的に他者に伝えることができるようになることを目指す法学部政治学科は、これらの基礎となる論理的思考力および高度な言語能力をもつ学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
広く国際的な視野と高度な外国語能力をもちいて、国内外に活躍の場を求める意欲に富む学生を求めます。
政治学の対象となる問題は国内的なものにとどまりません。一見、国内的なものに見えたとしても海外との密接な関わりを視野に入れることなしには的確な認識が不可能であり、適切に対処することができない問題が多く存在します。また国と国との相互依存の関係がさまざまな分野で進展している現状に鑑み、日本国内から海外を見るだけではなく、国際社会における日本の状況を把握する広い視野が不可欠になっています。このようなことから、国内外で多様な背景をもつ他者に積極的に働きかけ、相互理解を深め、協力して政治的・社会的問題の妥当な解決を図ることができるようになることを目指す法学部政治学科は、大学卒業後の活動の場を、国内に求めるにせよ、海外に求めるにせよ、広く国際的な視野と高度な外国語能力をもつ学生を求めています。
法学や政治学は基本的言語能力などはもちろんのこと、広い教養や論理的思考力は欠かすことができません。日ごろから、物事を深く考える癖をつけておきましょう。
法学部の自己推薦入試
出願期間 | 2023年9月1日(金)~9月6日(水)(9月6日必着) |
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試験日 | 2023年9月23日(土) |
合格発表日 | 2023年11月1日(水) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.高等学校調査書 3.志望理由書 4.資格を証明する書類 |
二次選考 | ・小論文 ・面接 |
募集人数 | 法律学科・・・15名 政治学科・・・5名 |
出願時必要最低評定平均 | 全体の評定平均値4.0以上 |
倍率 (2023年度) |
法律学科:1.7倍 政治学科:1.5倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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第一に言えることは、出願条件が他学部と比較して厳しめであるということです。
評定平均が4.0以上かつ英検準一級程度の語学力も求められているため、高い能力が必要といえます。どちらも、高校時代の頑張りしだいでとれるかどうか決まってしまうことが大きいため、力を入れて生活しましょう。
その他の受験内容に関しては、大方の学部と同様のものとなっています。
第一次選考で特にみられるところは、志望理由書であるといえます。志望理由書は、自分の入学への意欲を見せるチャンスであるため、学科内容等と関連付けた内容を書くようにするのがおすすめです。
経済学部
次にご紹介していくのは、経済学部です。経済学部には、経済学科のみが設置されています。
経済学部で学ぶ内容とは?
社会が抱えている多くの問題を「理論」「政策」「歴史」の観点から分析することで解決の道を探っていくことを経済学部では目標としています。この過程で、経済学的なものの見方や論理的思考力、分析力などを養い、加えて教養と先見性を持った人となることができます。
経済学を語る上では、科学や技術といったものの発展を除くことはできません。
一見すると経済学部は文系学部であると思いがちなところではありますが、経済学を学ぶ上では数学的知識や教養としての理系的知識を備えておくことが確実に必要となります。
加えて、豊かな社会を目指すという経済学の根本的な観点から、豊かな社会を作る上での文化的な観点を学ぶことも不可欠となります。
様々な学びを得るために充実した副専攻制度を整備しています。
経済学を主専攻としつつ、他科目のパッケージ科目群を副専攻とすることができます。また、この科目群は大学院一年時向けの授業で受講機会を提供されているものであるため、早期に高度な学問内容に触れていくことができることは非常に魅力的であるといえます。
そして語学教育にも力を入れており、世界的なビジネスの共通言語である英語はもちろんのこと、ドイツ語や中国語、ロシア語などに加えコンピュータ言語も合わせて自分が選択して学んでいくことができます。
グローバル化に対応していくにあたっては、他言語を学ぶということは確実に必要となるため、重要な学びとなるでしょう。
経済学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
経済学部の求める学生像
知識・技能
経済学部では、文章表現能力、語学能力、情報処理能力をはじめとする技能を活用して、理論的、制度的あるいは歴史的な経済学的知見をもとに、国際化する経済・社会の状況を理解できるようになるために、表現・コミュニケーションの基礎となる言語的能力や論理的思考の基礎となる数理的能力といった基礎学力を有する学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
経済学部では、系統的・段階的に学んだ経済学的知見をもとに、国際化する経済・社会に対応した適切な問題解決方法を提案できるようになるために、同志社の建学の精神を尊重し、経済学部の教育目標の下、経済学部における専門的知識および幅広い教養の修得に意欲を有する学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
経済学部では、良心を手腕に国際化する経済・社会の諸課題に自ら関わり、幅広い教養や経済学的知見をもとに、主体的に行動できるようになるために、問題発見・問題解決能力の修得に意欲を有し、国際化する経済・社会に貢献しようとする意志を有する学生を求めています。また、その過程で、他者との関わりの中で自らの役割を認識し、その役割を果たせるよう不断の努力を惜しまない学生を求めています。
経済学を学ぶ上で基礎的に必要になる、文章表現能力などの技能や、文系的な知見などの幅広い素養を備えていることが求められています。そんな経済学部では自己推薦入試が行われており、詳細についてこれからご紹介します。
経済学部の自己推薦入試の詳細
出願期間 | 2023年9月1日(金)~9月15日(金)(締切日消印有効) |
---|---|
試験日 | 2023年11月11日(土) |
合格発表日 | 2023年11月16日(木) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.高等学校調査書 3.志望理由書 4.活動成果を客観的に証明する資料 5.英語能力を証明する書類 6.志願者紹介状 |
二次選考 |
・小論文 ・面接 |
募集人数 | 経済学科・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | 全体の評定平均値3.4以上 |
倍率 (2023年度) |
経済学科:2.6倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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経済学部の自己推薦入試では、出願条件が難しいものとなっています。
スポーツに関しては、最低でも地区大会優勝や国体等の代表候補などの指定を受ける必要があります。単純な資格の取得や、検定試験合格のみでは出願することは認められません。
以前は二次試験として英語の筆記試験が課されていましたが、2023年から小論文と面接のみになりました。ただし、その代わりに英語能力を証明する書類を提出する必要があります。
商学部
次にご紹介するのは商学部です。商学部には、商学科のみが設置されています。
多様な機会を通じて「ビジネス」についての十分な専門的知識を持つとともに、広い見識を持った人材の養成を目指している学部が商学部です。自発的な問題発見能力と論理的思考を身に付け、複雑な現代社会に対処していく主体性を持った人材となることができます。
商学部では何を学べるのか?
そもそもの話になりますが、商学は商業や、金融、流通、貿易、経営、会計、経済というビジネス全般にかかわる幅広い分野について学習を行っていくものです。
全国的にも優秀な教員が集まっていることで知られており、最先端の研究内容を実際に学ぶことができるのは魅力の一つとして挙げることができます。
また、簿記など様々なことに関しては実践的な学び方を行っていくことができるのも魅力的です。実際に自分の手を使ってみたり、フィールドワークに赴くといったことで、実生活で活用することのできる能力を身に付けることができるのです。
さらに各界で現在活躍している多くの著名な実業家を講師として招聘しております。
彼らから実際の現場の様子を踏まえた上での重要な知識を吸収することで、公認会計士、税理士、ファンドマネージャーといった専門的な役職を目指していくことが可能です。
理論と実務を融合させるという、学びの最終地点にあるものをリアルに学んでいくことができるのは非常に魅力的であるといえます。
商学部のアドミッションポリシー
商学部がどのような生徒を求めているかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下にて同志社大学の商学部のアドミッションポリシーを掲載します。
商学部の求める学生像
知識・技能
商学部では、経済社会のさまざまな現象に対して、日頃から関心と興味をもち、実践的かつ高度な専門知識及び技能を身につけ、それらを用いて、経済社会の諸課題の解決に向けて、主体的かつ積極的に取りくむ学生を求めています。「好きこそものの上手なれ」というように、興味関心こそ意欲を持って学ぶうえでの必要条件です。
思考力・判断力・表現力
商学部では、物事を判断・主張・批判する際に、常に明確な根拠(理由)を立てて説明することができ、また複雑な状況を整理し順序立てて考えられる論理的思考力、それを記述(発言)することのできる表現力(説得力があり、分かりやすい文章が書ける能力)に優れている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
商学部では、目的意識が明確で、多様な背景をもつ仲間とともに困難に立ち向かうことのできる学生を求めています。明確な目的意識とそれを実現しようとする強い意欲があれば、大きく成長することができます。また、グローバル化が進むビジネスの世界では、多様な文化的背景を持つ同僚や顧客と協働し、価値を創造していくことが必要になります。したがって、何のために商学部に入学するのかが明確であり、その目的に向かって多様な仲間たちと困難を乗り越え努力しようとする強い意志をもつ人物こそが求める人物像です。たとえば、「経営者・ビジネスリーダーになる」「将来、起業する」「公認会計士、税理士になる」「経営コンサルタントになる」「専門的なビジネス知識を身につけた社会人になる」「大学院に進学して産業・企業活動の研究者になる」「経済人としてグローバルに活躍できる能力を身につける」など、一人一人目的は違っても明確であることが望まれます。
商学部で学ぶことは、将来の実務に直結する内容が多いため、実際に自分が将来どのような人材になりたいのかという点を意識しておくことが特に求められているといえます。
商学部の総合型選抜入試の詳細
商学部では、AO入試のみを導入しています。AO入試に関しては、当ページの前半部位でご紹介しておりますのでここでは割愛致します。詳細が改めて気になりましたら以下をどうぞ。
文化情報学部
続いて説明を行っていく学部は、文化情報学部です。文化情報学部には、文化情報学科のみが設置されています。
文化情報学部の4つのコース
文化情報学科は4つのコースに分かれております。4つのコースというのは言語データ科学コース、データ科学基盤コース、行動データ科学コース、文化資源学コースです。
そして今取り上げた4つのコースから自分が学んでいきたい分野を選んで探求していくこととなります。それぞれのコースの特徴を簡単に説明していきます。
言語データ科学コースは私たちが日常使っている言語にまつわる様々な現象の解明を目指し言葉を中心とした文化や社会の本質を明らかにしていきます。
データ科学基盤コースでは、数理・情報・統計といった枠組みの域を超えた最先端のデータ科学研究を行っており、新たな知見や方法の開発に取り組んでいます。
行動データ科学コースでは、人間の何気ない日常におけるふるまいを多年にわたって蓄積してきた文化そのものとしてとらえなおし、分析とそこから導き出される人々の行動の予測やデザインを行います。
文化資源学コースでは、大量の文化資料を情報化し、数理的手法を用いて分析したりすることで文化研究の新たな枠組みを作り出し、文化の本質に迫っていくことを目指します。
文化情報学部では何を学べるのか?
このように文化情報学部では芸術から経済活動にわたる社会の動きまでの人間の営みすべてを文化ととらえなおし、それらのデータの収集を行い理論に基づいて分析を行い、自然科学の対象でなかった分野を理数的に検討していくことを行っています。
文理融合の学びを得ることができ、幅広い学問分野を融合させる柔軟な発想力や感性、論理的思考力などを身に付けていくことができるのがこの学部の魅力です。
体験型の学びも展開されており、文化体験や企業体験、海外体験などで実践的な学び方を得ていくことが可能なもの魅力的であるといえます。
文化情報学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下に、アドミッションポリシーを掲載します。
文化情報学部の求める学生像
知識・技能
広い意味での文化についての知識や関心とともに、データサイエンスの技法を学ぶための基礎となる知識と技能を身につけている学生
思考力・判断力・表現力
本学部の探究的カリキュラムを十分に生かすための言語の運用能力に加え、数理的な理解力・表現力・思考力を身につけている学生
主体性・多様性・協働性
人間をとりまくさまざまな文化現象の中に新しい価値を見いだし、それを社会問題の解決につなげようとする開拓的かつ向社会的な精神をもつ学生
文化現象を新たな視点から研究していくのが文化情報学部であるため、文系的知識だけではなく数理的な知識も求められています。
文化情報学部の推薦入試の概要
文化情報学部では、推薦入試とAO入試の方式が導入されております。AO入試については上記項目1において詳細を説明したので、そちらを確認してくださればと思います。
そのため、ここからは文化情報学部の推薦入試の概要をご紹介します。
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月7日(火)(締切日消印有効) |
---|---|
試験日 | 2023年11月18日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1. 入学志願票(写真必須) 2. 学校長推薦書 3.高等学校調査書 4.出願資格を証明する資料 5.志望理由書 |
二次選考 | ・小論文 ・口頭試問 |
募集人数 | 文化情報学科・・・10名 |
出願時必要最低評定平均 | 「外国語(英語)」、「国語」、「数学」のいずれかの評定平均値が4.0以上 |
倍率 (2023年度) |
文化情報学科:3.1倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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文化情報学科は出願資格が比較的容易に満たすことができる内容をとっています。
自己判断において一定の実績を残したと考えられる事柄を使用することができ、とりやすい資格としてはやはり、語学に関するものであるといえます。目標としては英検準一級程度を取得しておけば資格として使用できるといえます。
倍率については3.1倍と高めのため、他の受験生と差をつけることができるような提出物の内容や、試験の内容とする必要があります。
一次選考においては志望理由書と実績の点が重要になり、二次選考では文章作成能力やコミュニケーション力が採点されることになるため、幅広い対策が求められます。
理工学部
続いてご紹介していくのは、理工学部です。そんな理工学部には以下の10個の学科が設置されております。
- インテリジェント情報工学科
- 情報システムデザイン学科
- 電気工学科
- 電子工学科
- 機械システム工学科
- 機械理工学科
- 機能分子・生命化学科
- 化学システム創成工学科
- 環境システム学科
- 数理システム学科
それぞれの学科で専攻内容が異なるため、受験をする際には学科選びも考える必要があります。
理工学部で学べることとは?
同志社大学の理工学部では、「人間のための科学技術」を教育の基本理念として掲げております。
理念に沿いつつ、各学科が学問領域を超えて協力し、世界中の大学と連携を行いながら新たなイノベーションの創成を目指していきます。一つの分野に固執することなく、幅広い学びを得ることができるというのは魅力の一つであるといえます。
特色のある取り組みとして、国際交流や留学制度の整備をあげることができます。理工学の分野は、世界中で発展が続いており、日本だけが突出している分野であるとは言えず、世界と切磋琢磨している状況です。
その中で実際に海外の現地における先端研究に触れることができることは、技術的観点から見ても成長することが可能であり、また語学力や人間性なども成長することができるものです。ダブルディグリープログラムや、卒論短期派遣制度など制度が様々に整えられているのも魅力です。
理工学部のアドミッションポリシー
理工学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。以下に、理工学部のアドミッションポリシーを学科別に掲載します。
インテリジェント情報工学科の求める学生像
知識・技能
インテリジェント情報工学科では、問題を論理的に分析し、先端技術の開発・応用ができるようになる素養をもつ学生を求めています。高等学校までの履修内容のうち、「数学」と「理科」を通じて得られた科学的な知識と論理的に分析する素養を評価します。また、国際化された情報科学・情報工学分野では「英語」の知識・技能も必要です。
思考力・判断力・表現力
「数学」と「理科」により培った基礎学力に基づき、種々の問題を解決し得る基礎的な技術を考え出す思考力や判断力を習得している学生を求めています。さらに「英語」で学んだことを活かして、考え出した技術を理路整然と明確に説明・記述できる力が望まれます。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。特に、著しい速さと広がりで発展している情報科学・情報工学分野では、自主的・積極的に学び続ける姿勢が必要です。世界中で情報技術が社会を支えるインフラであることを意識して、多様な人々に共通して役立つ技術開発を考える力も望まれます。
情報システムデザイン学科の求める学生像
知識・技能
情報システムデザイン学科では、物事の本質を見極めて、社会に役立つ情報システムを企画・設計・開発できるようになる素養をもつ学生を求めています。高等学校までの履修内容のうち、「数学」と「理科」を通じて得られた科学的な知識と本質を見極める素養を評価します。また、国際化された情報科学・情報工学分野では「英語」の知識・技能も必要です。
思考力・判断力・表現力
「数学」と「理科」により培った基礎学力に基づき、様々な問題の背後にある本質を論理的に見い出す思考力や判断力を習得している学生を求めています。さらに、「英語」で学んだことを活かして、問題解決のアイディアと実現方法を正確に分かりやすく説明できる力が望まれます。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。特に、著しい速さと広がりで発展している情報科学・情報工学分野では、自主的・積極的に学び続ける姿勢が必要です。社会に役立つ情報システムを意識して、多様な人々がともに活動できる場を考えることも望まれます。
電気工学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、数学、理科〔物理、化学〕を通じて、基礎的な計算能力や読解力を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、現象を理解する力や、問題解決の筋道を見出す論理的思考力や、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識や向上心をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。
電子工学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、数学、理科〔物理、化学〕を通じて、基礎的な計算能力や読解力を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、現象を理解する力や、問題解決の筋道を見出す論理的思考力、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識や向上心をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。
機械システム工学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、Bなどの「数学」科目と、物理基礎、物理の「物理」科目を通じて、基礎的な数理能力さらに英語力を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、様々な現象を解析する能力に基づく論理的思考力や判断力、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。また、新たにものを創造できる独創性をもつ人材を求めています。
機械理工学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A、Bなどの「数学」科目と、物理基礎、物理の「物理」科目および化学基礎、化学の「化学」科目を通じて、基礎的な数理能力さらに英語力を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、様々な現象を解析する能力に基づく論理的思考力や判断力、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。また、新たにものを創造できる独創性をもつ人材を求めています。
機能分子・生命化学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、「数学科目」、「理科科目」および「英語科目」を通じて、基礎的な自然科学および語学に関わる知識と技能を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、読解力や文章力に基づく論理的思考力や判断力、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備え、主体性、多様性、協働性を軸に「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。
化学システム創成工学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、「数学科目」、「理科科目」および「英語科目」を通じて、基礎的な自然科学および語学に関わる知識と技能を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、読解力や文章力に基づく論理的思考力や判断力、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備え、主体性、多様性、協働性を軸に「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。
環境システム学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、「数学」と「理科(物理・化学・生物・地学)」を通じて環境科学の基礎的な知識・技能を身につけているとともに、「英語」を通じて読む・聞く・書く・話すの4技能の基本知識を有する学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加えて、世界が直面する環境問題を自然科学の知見に基づいて理解・解析するための論理的思考力や判断力、およびそれを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
多様な自然現象に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験に主体的に取り組むことができるとともに、他者との関係を構築しながら積極的に自己表現し、環境科学を探究する能力と態度を兼ね備えた学生を求めています。
数理システム学科の求める学生像
知識・技能
高等学校までの履修内容のうち、「数学Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」と「数学A、B」を通じて、基礎的な学力を身につけている学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、発展させる力や数式や平面・空間理解に基づく論理的思考力や判断力、それを的確に表現する力を身につけている学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
自然現象や社会現象等に対する関心や探究心をもち、目的意識をもって観察・実験などに取り組み、科学的に探究する能力と態度を兼ね備えた「人間のための科学技術」に貢献しようとする学生を求めています。
各学科で細かく求める学生像は違うものとなっています。自分が志望する学科の内容を確認しておきましょう。
理工学部の推薦入試の概要
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月7日(火)(締切日消印有効) |
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試験日 | 2023年11月18日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.学校長または工業高等専門学校長の推薦書 3.高等学校調査書 4.志望理由書 |
二次選考 | ・小論文 ・面接および口頭試問 |
募集人数 | インテリジェント情報工学科・・・1名 情報システムデザイン学科・・・1名 電気工学科・・・1名 電子工学科・・・1名 機械システム工学科・・・1名 機械理工学科・・・1名 機能分子・生命化学科・・・1名 化学システム創成工学科・・・1名 環境システム学科・・・1名 数理システム学科・・・1名 |
出願時必要最低評定平均 | 全体評定平均値4.3以上かつ外国語評定平均値4.3以上 |
倍率 (2023年度) |
インテリジェント情報工学科:0倍 情報システムデザイン学科:0倍 電気工学科:1.0倍 電子工学科:1.0倍 機械システム工学科:なし 機械理工学科:なし 機能分子・生命化学科:なし 化学システム創成工学科:2.0倍 環境システム学科:なし 数理システム学科:1.0倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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引用元:2024年度 理工学部推薦選抜入学試験要項(工業高等学校等)
理工学部の推薦入試の特徴としていえるのは、工業高校卒業者もしくは工業関連単位の取得者のみが出願できるという点です。出願できる人は限られています。
加えて、必要評定平均の値が非常に高く全体平均4.3かつ英語の評定平均値4.3というのは、なかなか満たすことが難しいといえます。倍率をみてもわかる通り、出願者がそもそもいない学科がほとんどです。
しかし、条件さえ満たすことができれば、その点では非常に狙い目の学部であると言えます。
生命医科学部
続いて説明を行っていくのは、生命医科学部です。生命医科学部には、医工学科、医情報学科、医生命システム学科の3つの学科が設置されています。
生命医科学部では何を学べるのか?
現代の先進医療において、医学と工学の連携は不可欠なものです。エレクトロニクスなどのテクノロジーと分子生物学などのサイエンスの存在なしでは現代医療を語ることはできません。
それに質の高い医療を実現するためには、科学技術と医学の連携は重要です。そのため、生命医科学部では医療を支えるエンジニアや研究者となることを目指す学科が設置されています。
また実際に学びを得たうえで実践に移すことがなによりも重要なことであるといえますが、実践的な学びを実現するために京都府立医科大学との学術交流や、理工学部やスポーツ健康科学部、文化系学部といった様々な学部と連携を強化し、総合大学だからこそできる協力体制を完璧に築いています。
これにより、多角的視野や幅広い教養を身に着け、現実に即したケーススタディーなども通じて問題を発見し、解決へと導いていく能力を育成できます。
生命医科学部のアドミッションポリシー
生命医科学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有益です。
そこでご紹介するのは総合型選抜入試を導入している医情報学科のみになりますが、アドミッションポリシーを掲載しますのでご確認ください。
医情報学科の求める学生像
知識・技能
生命医科学に関連する基礎医学や生体情報の取得・制御と、生体情報処理機構の情報システム構築への展開に関する知識を得るために必要な、自然科学の基礎学力やヒトを主体とする情報利用に関する技術を身につけるために必要な基礎的な知識・技能を有する学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
日本語および英語の基本的な読解能力と表現能力を有し、論理的思考能力と、プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力を身につけたいと希望する学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
生命医科学に関する様々な問題について幅広い関心と向上心を持ち、自ら課題を発見し、解決する能力を習得したいと希望する学生を求めています。また、これらを協働して行うことを目指す学生を求めています。
国際社会に通用する技術者、研究者となることを希求する学生を求めています。
医情報学科では、まず前提として生命医科学全般に関する関心や、情報システムを扱っていくことからも、理学的な知識を持っていたほうが良いといえます。
生命医科学部の総合型選抜入試の詳細
生命医科学部では、AO入試のみを制度として導入しています。AO入試の詳細に関しては、以下の部位にて説明してあるのでそちらをご確認ください。
スポーツ健康科学部
次に説明を行っていくのは、スポーツ健康科学部です。スポーツ健康科学部には、スポーツ健康学科のみが設置されています。
そもそもスポーツ健康科学部とは?
スポーツは一見すると無駄なもののように思われてしまいます。しかし人類の発展には、環境への集団での生物学的適応と社会的適応が必要であったということからも、スポーツという連帯感を生むものでありかつ自分の生存への欲求を満たすものは必ず必要となるのです。
そんなスポーツを人文社会科学的かつ自然科学的に探究する学問がスポーツ健康学であり、スポーツ全般の健全かつ効率の良い技術や指導などの方法を学んでいくことができます。
現在の日本ではスポーツや健康への期待が高まる一方で、スポーツ・健康教育の制度や環境、それを支える人材の育成は十分ではありません。
そのため、今後必要とされるQOLの向上を視野に入れたスポーツと健康のエキスパートの育成を目標としているのがスポーツ健康科学部です。
スポーツ健康学部では何を学べるのか?
スポーツ健康学部では三つの学問領域から多角的に専門的知識を学びます。
三つの学問領域としては、健康・予防医学とスポーツとしての健康科学、競技力向上の科学としてのトレーニング科学、社会の中のスポーツとしてのスポーツ・マネジメントがあります。
それぞれで将来的な道も細かに変わっていくものですが、将来的にスポーツの振興に努めるということは変わらないため、自らが学びたいと思える領域を専門とするのが良いといえます。
スポーツ健康科学部のアドミッションポリシー
学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、アドミッションポリシーは有効となります。
スポーツ健康科学部の求める学生像
知識・技能
スポーツ健康科学部では、スポーツ健康科学に関する専門的知識・技能を修得するために必要な基礎知識や外国語の読解・表現能力等を有する学生を求めています。自然科学と人文社会科学にまたがる文理融合型のスポーツ健康科学を学ぶために幅広い基礎学力が必要となります。
思考力・判断力・表現力
スポーツ健康科学部では、高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、それに基づく論理的思考力やスポーツと健康に対して幅広い関心を有し、既成の事実や価値観に捉われることなく、自ら課題を見出し、探究し、的確に表現できる学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
スポーツ健康科学部では、様々な立場にある人々の意見を取り入れ、相互理解を深めようとする協調性や高いコミュニケーション能力を有する学生を求めています。「スポーツを通じた健康づくり」、「トレーニング科学に基づいたスポーツパフォーマンスの向上」、「スポーツを取り巻く社会環境の整備・充実」などスポーツ健康科学に関わる課題に対して主体的かつ積極的に取り組む学生を求めています。
引用元:同志社大学 スポーツ健康科学部 アドミッション・ポリシー
スポーツ健康科学を学ぶ上では、文理融合型の学習を行っていく必要性があります。幅広い科目をまんべんなく身に付けておくことが大事です。
スポーツ健康科学部の総合型選抜入試の詳細
スポーツ健康科学部ではAO入試を導入しています。AO入試に関しては、以下で説明をしておりますので今回は割愛致します。
また、スポーツ能力に優れたものを対象とする自己推薦入試も導入していますが、こちらに関しては、出願条件が全国大会への出場に準ずる人物に限られております。そのため、出願できる人が限られているためここでの説明は行いません。
心理学部
次に紹介していく学部は、心理学部です。心理学部には、心理学科のみが設置されています。
心理学部では何を学べるのか?
心理学部では、観察・分析力、論理力、発信力などを成長させたうえで、人の心という不確かで判然としていないものにアプローチできる人材となることを目標としています。
伝統として、少人数教育を継承し続けており、少ない人数だからこそ生徒間や教員との距離が近いために、より深く学びを得ることが可能です。全学年において少人数教育は実施されており、非常に有意義な四年間を過ごすことができるのは魅力といえます。
二年次からは自分の興味のある分野から選択して選ぶことができ、「神経・行動」「臨床・社会」「発達・教育」と大きく三つの分野が示されており、そのうちに自分の関心を持てるものを探し出していきます。
人間の行動そのもののメカニズムや、臨床心理士などの専門の現場で活きる知識、生涯発達観点からの心と教育に関する仕組みなどを学んでいくこととなります。
実践的な学びの場が多いのが特徴
心のケアを行う上では、実践的な学びを行っておくことは必ず必要となります。
そのため、大学1年生並びに2年生の時から実験と臨床の基本的技能を学べ、三年時以降はアドバンスドクラスとしてより実践的専門技術を段階を経て習得していきます。
心というものはもろく壊れやすいものであるという認識が広まったのは近年になってからです。そのため、心と向き合う技術というのはまだまだ発展していく分野であり、情報化や多様化が進む現代社会においては需要が非常に高まっているところとなっています。
正確かつ、的確な知識を心理学部であれば身に付けていくことが可能なのです。
心理学部のアドミッションポリシー
心理学部がどのような生徒を求めているのかを考える際にアドミッションポリシーの確認は有効です。そこで、心理学部のアドミッションポリシーを掲載しましたのでご確認ください。
心理学部の求める学生像
知識・技能
心理学部では、基礎心理学と応用心理学のバランスの取れた教育を通じて、心や行動の仕組みと機能に関する知識と技術の習得を目指しています。そのため、文系・理系を問わず、幅広い基礎知識が求められます。特に、一般的教養知識の習得や心理学の専門知識を身につける上で必要となる、日本語と英語の読解能力・表現能力を備えた学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
自らの主張や論理を組み立てる力、現象を客観的に観察・分析する力、そして、得られた実証データについて主体的に発信する力に優れた学生を求めています。これらの能力は入学後に培われますので、すべてを兼ね備えておく必要はありませんが、論理と実証を基礎とした科学的な心理学の探求に強い関心を持つ人物こそ心理学部の求める人物像です。
主体性・多様性・協働性
入学後は、同志社心理の伝統である「少人数教育」に基づいて、教員と学生はもちろん、学生同士もしっかりと向き合って学び合う機会が設けられます。そのため、他者と協働して社会における問題の解決を試みる行動力を持ち、社会のどのような領域でも活躍できるような幅広い関心やコミュニケーション能力を備えた学生を求めています。
上記のアドミッションポリシーにあるように心理学部は人の心と向き合うため言語能力は確実に求められます。また分析等を行っていくうえでは、客観的な視点や多様な発想をすることができることも必要となります。
あなたとのマッチ度を考える際に参考にしてみてください。
心理学部の自己推薦入試の概要
出願期間 | 2023年9月1日(金)~9月7日(木) |
---|---|
試験日 | 2023年11月11日(土) |
合格発表日 | 2023年11月17日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.高等学校調査書 3.資格を証明する書類 4.志望理由書 5.自己アピールのための資料 |
二次選考 |
・口頭試問 ・小論文 ⇒出題分は英語を含む可能性あり |
募集人数 | 心理学科・・・4名 |
出願時必要最低評定平均 | 特になし |
倍率 (2023年度) |
心理学科:17.7倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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心理学部の自己推薦入試の特徴は、倍率がかなり高いことです。
倍率が高い理由としては、出願条件が容易に満たせるからであると考えられますが、2024年度からは出願条件に英語資格・検定試験の成績基準が追加されました。
このため、2024年度は比較的倍率が下がると予想できます。
必要な英語レベルは英検準2級以上で、それほど高い英語力が求められているわけではありません。
しかし、心理学部の自己推薦入試は例年倍率が高いため、2級や準1級などできるだけ高い成績をとっておいた方がいいでしょう。
また、活動実績についても、他学部では顕著な成績を残したことが求められますが、心理学部では学部の学習とのつながりが重要視されています。
そのため、合格を勝ち取るためにはいかにうまく自己アピールを行うことができるかどうかがポイントとなります。
意欲という面が重視される試験であるため、志望理由書と自己アピールに関しては特に力を入れて取り組みましょう。
心理学部という特徴を踏まえ、人の心を動かしたというような内容が書ければ、印象は良くなると考えられます。
グローバル・コミュニケーション学部
続いては、グローバル・コミュニケーション学部の説明を行っていきます。
グローバル・コミュニケーション学部には、グローバル・コミュニケーション学科のみが設置されており、その中でいくつかのコースに分かれています。コースとしては、英語コース、中国語コース、日本語コースの三つが用意されています。
グローバルコミュニケーション学部では何を学べるのか?
同志社大学は創立以来国際主義を教育理念に掲げており、世界との密接なつながりを維持してきました。
その伝統を充実・発展させ、グローバル化が進む現代社会において求められる、幅広い教養と、多文化への理解とそこでの問題解決能力、語学力といったものを身に付けられるのがこの学部です。
外国人留学生との深い交流をもとに、外国語の「話す、聞く、書く、読む」の四つの能力を集中的に強化し、実践的かつ実用的な外国語運用能力を獲得していきます。
その先に考えられる道としては、ビジネスや文化交流などのプロジェクトを推進するFacilitator、多様な課題や湯ように対応するために人と交渉するNegotiator、業務を円滑に遂行するため組織を管理するAdministratorという三つの道があります。
自分の努力次第で、国際社会で即戦力として活躍することができる人材となることが約束されるといえます。
三つのコースすべてで週に複数回の語学の授業が取り入れられており、高密度に他言語と触れ続けることができます。また一年間の必修とされている留学を踏まえ、本当の意味での語学力を身に付けられるのは非常に大きな魅力です。
グローバル・コミュニケーション学部のアドミッションポリシー
グローバル・コミュニケーション学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、同学部のアドミッションポリシーは有効となります。そのため、以下にてグローバル・コミュニケーション学部のアドミッションポリシーを掲載します。
グローバル・コミュニケーション学部の求める学生像
知識・技能
グローバル社会を舞台に活躍するためには、多様な価値観に目を向け、背後にある社会や文化に関する確かな理解が求められます。また、外国語で発信された情報を正しく理解できることはもちろん、自らの考えを外国語で的確に表現する能力を磨いていく必要があります。本学部の数値的な到達目標は、英語コースはTOEFL iBT®テスト79点(ITP550点)以上及びTOEIC® Listening & Reading Test 850点以上、中国語コースは中国語検定2級ないしHSK 6級(合計点の6割以上のスコア獲得を合格とみなす)、日本語コースは日本語実用テスト(Jテスト)準A級ないしビジネス日本語能力テスト(BJT)J1レベルです。これらの目標に向かい、継続的に努力ができる学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
グローバル社会の様々な問題についての議論に加わっていくためには、多様な視点が存在することを十分考慮しながら、筋道を立てて考えることが必要です。状況に対して十分な観察を行い、問題点を整理し、自らの分析をしっかりした根拠と共に説明できなければいけません。論理的に思考し、自らのことばで意見を述べることができる学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
世界には多様な文化、言語、社会があり、政治・経済や環境問題などもこれらと密接に関わっています。そのような中で、グローバルな人材となるためには、異なる文化や価値観を持つ人々に対する寛容の精神と、偏見にとらわれず相互理解に向けての努力を惜しまない姿勢が求められます。異なる背景を持つ人々と様々な違いを乗り越えて協働しながら、1つ1つの課題に対して主体的に取り組むことができる学生を求めています。
引用元:同志社大学グローバル・コミュニケーション学部 アドミッション・ポリシー
上記のアドミッションポリシーから高い語学力が求められていることが分かると思います。そのため、進学を希望するのでしたら事前に外国語の運用能力は高いものにしていたほうが良いといえます。
グローバル・コミュニケーション学部の推薦入試(英語コース編)
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月10日(金)(締切日消印有効) |
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試験日 | 2023年12月2日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.学校長推薦書 3.高等学校調査書 4.志望理由書 5.資格を証明する資料 |
二次選考 | ・小論文 ⇒日本語による小論文 ・口頭試問 |
募集人数 | 英語コース・・・13名 |
出願時必要最低評定平均 | 特になし |
倍率 (2023年度) |
英語コース:2.1倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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引用元:2024年度 グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 推薦選抜入学試験要項 英語コース
英語コースでは事前の出願条件で、英語外部試験のスコアが課されています。
基準としては英検準一級が目安となっていますが、学部では高度な英語の授業が展開されることもあるため、準一級に留まることなく、さらなるスコアを目指しておきましょう。
また、二次選考における口頭試問においては、日本語だけでなく英語による質問も来る点を把握する必要があります。
そのため、高校などの先生や友人に協力を仰ぎ、英語のリスニングとスピーキングには慣れておきましょう。小論文に関しても、自分だけではなく他者に読んでもらうことが重要です
グローバル・コミュニケーション学部の推薦入試(中国語コース編)
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月10日(金)(締切日消印有効) |
---|---|
試験日 | 2023年12月2日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.学校長推薦書 3.高等学校調査書 4.志望理由書 5.資格を証明する資料 |
二次選考 |
・口頭試問 ・小論文 ⇒日本語による小論文 |
募集人数 | 中国語コース・・・7名 |
出願時必要最低評定平均 | 選択出願条件の一つとしてあり |
倍率 (2023年度) |
中国語コース:1.7倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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引用元:2024年度 グローバル・コミュニケーション学部 グローバル・コミュニケーション学科 推薦選抜入学試験要項 中国語コース
中国語コースは、英語コースと比べて出願条件が容易となっています。
選択することのできる出願条件のうち、評定平均値の基準は4.0以上と高いですが、英検に関しては二級以上とそこまで高いものではありません。
そのため、出願自体は難しくありません。ただし、英検については2級ではなくできれば準一級程度をめざすのが望ましいです。
他の学部と同様に合否判定において意欲の面が中心に評価されることが考えられるため、志望理由書や小論文、口頭試問等の対策をしっかりと行いましょう。特に、小論文に関しては過去問を解くなどして、文章作成能力を高めておくことが重要です。
グローバル地域文化学部
いよいよ最後の学部説明となりました。行っていくのは、グローバル地域文化学部です。
グローバル地域文化学部には、グローバル地域文化学科のみが設置されています。学科内で、いくつかのコースに分かれており、コースとしてヨーロッパコース、アジア・太平洋コース、アメリカコースの三つのコースとなっています。
グローバル地域文化学部では何を学べるのか?
世界中で様々な大きな問題が多発している状況は、地域文化や経済環境、地域間の摩擦に起因する小さな問題と連動して起こることが多いです。
グローバル地域文化学部では、複数言語の運用能力を基盤として地域文化や歴史、そこから導かれる課題などに関する学際的な知識を身に付け、問題を批判的に考察する方法を学んでいくことになります。
そんな知識を身に着けていくために、海外フィールドワークを通じた体験的な学びや、世界各国の企業や機関でのインターンシップ、世界の様々な大学での海外研修などをグローバル地域文化学部では用意しています。
また、複数の外国語や、教養、具体的事象などを一年時から段階的かつ横断的に学べるカリキュラムが用意されているため、個々人の希望と力に合わせた学びを得ることが可能です。
さらに、グローバル地域文化学部においては基本的に二つの外国語の習得を目指します。習得対象になる外国語は全部で12個の外国語から学びたいものを2つ選んで学ぶことができるので非常に魅力的な点といえます。
ちなみに選択可能な外国語としては、英、独、仏、西、中、露、朝、インドネシア、トルコ、ポルトガル、アラビア、イタリア語というラインナップです。これは大学において学べる外国語の数として非常に多いものです。
グローバル地域文化学部のアドミッションポリシー
グローバル地域文化学部がどのような生徒を求めているのかを知ることにおいて、グローバル地域文化学部のアドミッションポリシーは有益です。以下にてグローバル地域文化学部のアドミッションポリシーを掲載します。
グローバル地域文化学部の求める学生像
知識・技能
グローバル地域文化学部では、国際人として外国語の重要性を十分に認識し、一定以上の英語の能力を有し、英語以外の外国語の習得にも意欲を示すとともに、世界の歴史や地理、時事問題について基礎的な知識を持つ学生を求めています。
思考力・判断力・表現力
グローバル地域文化学部では、高等学校までに培った確かな基礎学力に加え、グローバルな視点から、日本を含む各地の文化、歴史、社会について論理的に考える力や判断する力、それを的確に表現する力を身につけるとともに、現代世界が抱える諸問題に進んで関心を寄せ、それらの解決に向けて柔軟で独創的な方法を考え、社会に働きかける意欲を持つ学生を求めています。
主体性・多様性・協働性
グローバル地域文化学部では、本学部の目的をよく理解し、学部カリキュラムを通じて研かれた外国語能力と地域文化の知見に基づき、主体性とともに寛容さをもって、多様な文化的背景を持つ人々と協働しながら国際社会に貢献したいと考える学生を求めています。
引用元:同志社大学 グローバル地域文化学部 アドミッション・ポリシー
まずもって国際情勢について学んでいくことからも、英語の事前知識は確実に必要となります。また、国際情勢を俯瞰することのできる広い視野と多角的発想力も求められているといえるでしょう。
グローバル地域文化学部の推薦入試の概要
グローバル地域文化学部では、推薦入試とアスリート自己推薦選抜入試が行われております。後者のアスリート自己推薦選抜入試に関しては出願できる人が限られているため、今回は推薦入試に絞ってご紹介します。
出願期間 | 2023年11月1日(水)~11月7日(火) |
---|---|
試験日 | 2023年12月2日(土) |
合格発表日 | 2023年12月8日(金) |
主な出願書類 | 1.入学志願票(写真必須) 2.学校長推薦書 3.高等学校調査書 4.志望理由書 5.資格を証明する書類 |
二次選考 |
・口頭試問
・小論文 |
募集人数 | ヨーロッパコース・・・6名 アジア・太平洋コース・・・6名 アメリカコース・・・5名 |
出願時必要最低評定平均 | 全体評定平均3.5以上かつ外国語の評定平均4.1以上 |
倍率 (2023年度) |
ヨーロッパコース:4.0倍 アジア・太平洋コース:4.5倍 アメリカコース:4.0倍 |
特筆すべき出願内容 (一部抜粋) |
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引用元:2024年度 グローバル地域文化学部グローバル地域文化学科 推薦選抜入学試験要項 ヨーロッパコース、アジア・太平洋コース、アメリカコース
外国語の運用能力を広く評価している出願条件となっていますが、求められている基準は英検二級程度とそこまで高いものではありません。
ただし、学部の生活でも用いていくこととなるため、英検準一級取得を目指し、他の受験生との差もつけておくのが良いです。
出願時には必要評定基準が設けられておりますが、全体の平均3.5以上および外国語の評定平均4.1以上とそれほど高いものではありません。そのため、出願時の大きな足かせにはならないはずです。
出願書類については本格的に準備が必要なのは志望理由書くらいなので、比較的容易がしやすいです。
以上のように出願がしやすい分、二次選抜の口頭試問と小論文が合否を分ける事が想定されるのできちんと準備をしておきましょう。
同志社大学の公募推薦や総合型選抜で求められる事とは?
さて、ここまでにわたって同志社大学の学部の特徴と、総合型選抜入試の方式ごとの詳細について説明してきました。
一挙に記載できる限りのことを記載したため、すべてを把握するのは難しいと思われます。
そこで、ここからの項目ではこれまでの内容のまとめのようなことをしていきたいと思います。まずは、同志社大学に合格するにあたってどのようなことが求められているのかという点に関してです。
何が求められるのか?
同志社大学の特別入試では何が求められるのかというと以下の通りです。
同志社大学の特別入試で求められている事
- 各学科のアドミッションポリシーとの合致
- 入学してから行いたいことの明確性
- 一次選考時の提出書類の出来栄え
- 学科ごとに求められる出願条件を満たしていること
- 二次選考時の文章作成能力やコミュニケーション力
同志社大学の総合型選抜入試は意欲や意思、といった不確定性の強いものを評価の対象としております。
そのため、それを伝えることのできる機会である、一次選考時の志願理由書や二次選考時の面接などは非常に重要です。何度も第三者と練習を行い、完成度をあげておきましょう。
合格しやすい人の特徴
次に、同志社大学の総合型選抜入試に合格しやすい人の特徴はというと、、、
同志社大学に合格しやすい人の特徴
- アドミッションポリシーと合致している人
- 提出書類の完成度が高い人
- 高校時代に、優秀な成績や、スポーツ・文化などで実績を残している人
- 学科で求められる出願条件以上の成績をとっている人
- 学科ごとの特色に合わせて、試験などに向き合うことのできる人
基本的に、実績を重視している場合が多く、高校時代にできる限りのことを行っておくことが合格への近道となるといえます。
併願としておすすめの大学はどこなのか?
次に万が一の不合格リスクを考えて同志社大学を受験する方におすすめの併願校を何校か紹介させていただきます。
最終的には皆さん自身が決めることが重要ですが、目安として参考にしていただければと思います。
大学名 | おすすめの理由 |
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立命館大学 | 同志社大学と同ランク 倍率が2倍前後の学部がある |
関西大学 | 同志社大学と同ランク 募集要項に専願と記述がない |
近畿大学 | 滑り止めになる 推薦入試は併願受験が可能 |
京都産業大学 | 滑り止めとして最適な大学 出願方式等も様々にある。 |
以上がおすすめの併願校として挙げることができます。どの大学もおすすめですが、関西学院大学や近畿大学は他大学との併願受験を認めているので同志社大学を目指す受験生にはおすすめしたいです。
同志社大学の公募入試、AO入試に関する総括
ここまでこの記事を読んでくださりありがとうございました。
できる限りの内容を取り上げて、書ききったとは思っていますが、どうしても抜けてしまっている情報があります。特に学部の詳細などはまだまだお伝えしたいと思ったところもあります。
なので、まだ知りたいと思う点がありましたら、下に同志社大学のHPなどのリンクを記載しておきますので、そちらで自分の目で確かめてみてください。
それでは最後に、これだけはせめて覚えておいてほしいという5つのポイントをご紹介して今回の記事を終了としたいと思います。
特に押さえておきたい重要なポイント
- 同志社大学の総合型選抜入試では第一志望が基本で、合格したら入学を確約すること
- 語学に関する検定を受けておき、英検でいえば二級以上の取得を最低でも行うこと
- 高校在学中に、スポーツや文化活動などで顕著な実績を上げるとよい
- 文章作成能力を上げるため、第三者に協力を仰ぎ実力をつけておくこと
- 学部間で試験内容があまり変わらないため、対策方法はあまり変わらないこと
以上の五点をまずは覚えていただきたいです。皆様にとってこの記事が有意義なものであれば幸いです。皆さんの成功をお祈りしています。読んでくださり、ありがとうございました。
主な参考ページ一覧
同志社大学HP
同志社大学学部一覧
同志社大学AO入試まとめ
同志社大学推薦入学試験・自己推薦入学試験まとめ