各大学の対策情報
- 「私でもMARCHの総合型選抜もしくは公募推薦を受験出来るの?」
- 「MARCHの総合型選抜や公募推薦で合格するために何をすれば良いの?」
とお悩みの受験生もいるのではないでしょうか。MARCHは関東地方で有名な私立大学なので、進学を希望する受験生は多いです。
そこで今回は、MARCHの総合型選抜と公募推薦の特徴や合格のためにやるべき事を紹介します。
目次
MARCHで総合型選抜・公募推薦を実施している学部一覧
下記では、MARCHの中で総合型選抜・公募推薦を実施している学部を大学ごとに表にまとめて紹介します。
*なお、各大学・学部の偏差値はマナビジョンの2022年度入試対応 私立大学・学部の偏差値一覧を参照にしております。
総合型選抜を実施している大学・学部
明治大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2021年度) |
---|---|
理工学部 (70) |
電気電子生命学科 (電気電子工学専攻) ⇒2.0倍 ・電気電子生命学科 ・機械情報工学科 ・建築学科 応用化学科 |
農学部 (71) |
・農学科 ⇒2.0倍 ・農芸化学科 ・生命科学科 ・食料環境政策学科 |
文学部 (73) |
・日本文学専攻 ⇒3.5倍 ・英米文学専攻 ・ドイツ文学専攻 ・フランス文学専攻 ・演劇学専攻 ・文芸メディア専攻 ・日本史学専攻 ・アジア史学専攻 ・西洋史学専攻 ・考古学専攻 ・地理学専攻 ・臨床心理学科 ・現代社会学科 ・哲学科 |
国際日本学部 (データなし) |
2022年度入試より新設されたためデータなし |
総合数理学部 (69) |
・現象数理学科 ⇒2.6倍 ・先端メディアサイエンス学科 |
政治経済学部 (75) |
・政治学科 ⇒4.1倍 ・経済学科 ・地域行政学科 |
参照元:パスナビ明治大学の倍率ページ
青山学院大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2021年度) |
---|---|
文学部 (74) |
英米文学科 ⇒3.4倍 ・史学科 ・比較芸術学科 |
地域社会共生学部 (71) |
3.8倍 |
コミュニティ人間科学部 (67) |
3.4倍 |
参照元:2021年度学校推薦型・総合型・その他の選抜試験結果
立教大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2021年度) |
---|---|
文学部 (72) |
・キリスト教 ⇒2.8倍 ・文学科英文学 ・文学科ドイツ文学 ・文学科フランス文学 ・文学科日本文学 ・文学科文学・思想 ・史 ・教育 |
経済学部 (73) |
・経済学科 ⇒6.5倍 ・経済政策学科 ・会計ファイナンス学科 |
理学部 (69) |
・数学科:4.0倍
・物理学科:2.7倍 ・化学科:3.0倍 ・生命理学科:3.0倍 |
社会学部 (74) |
・社会学科 ⇒11.6倍 ・現代文化学科 ・メディア社会学科 |
法学部 (73) |
・法学科 ⇒8.5倍 ・国際ビジネス法学科 ・政治学科 |
観光学部 (72) |
・観光学科 ⇒4.9倍 ・交流文化学科 |
コミュニティ福祉学部 (68) |
・コミュニティ政策学科 ⇒7.5倍 ・福祉学科 ・スポーツウエルネス学科 |
経営学部 (75) |
(方式A) ・ 経営学科 ⇒(資格I2.5倍) ⇒(資格Ⅱ6.8倍) ⇒(資格III5.3倍) ・ 国際経営学科 (方式B) ・国際経営学科 |
現代心理学部 (73) |
・心理学科 ⇒3.0倍 ・映像身体学科 |
異文化コミュニケーション学部 (76) |
方式A:9.6倍
方式B:5.9倍 |
参照元:立教大学2021年度入試結果
中央大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2021年度) |
---|---|
法学部 (75) |
【チャレンジ入学試験】 ・法律学科 ⇒7.1倍 ・国際企業関係法学科 ・政治学科 【英語運用能力特別入学試験】 国際企業関係法学科 政治学科 |
経済学部 (71) |
【資格実績評価型】 ・経済学科 ⇒合格者なし ・経済情報システム学科 【自己推薦型】 【英語運用能力特別入学試験】 【ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験】 |
商学部 (70) |
【英語運用能力特別入学試験】 ・経営学科:2.2倍 ・会計学科:4.0倍 ・商業・貿易学科 (国際マーケティング学科):12倍 ・金融学科:合格者なし |
理工学部 (69) |
【高大接続型自己推薦入学試験】 ・数学科:1.7倍 ・物理学科:1.0倍 ・都市環境学科 ⇒合格者なし ・精密環境学科:2.0倍 ・電気電子情報通信工学科 ⇒志願者なし ・応用化学科 ⇒2.0倍 ・ビジネスデータサイエンス学科 ⇒2.0倍 ・情報工学科 ⇒合格者なし ・人間総合理工学科 ⇒1.1倍 |
文学部 (69) |
外国語型 ・人文社会学科 ⇒2.8倍 |
国際経営学部 (71) |
【自己推薦入学試験】 ・ 国際経営学科 ⇒1.6倍 |
法政大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2021年度) |
---|---|
文学部 (71) |
国際バカロレア ・哲学科:1.0倍 ・英文学科:1.0倍 自己推薦入試 |
経済学部 (70) |
国際バカロレア ⇒1.0倍 (経済学科、現代ビジネス学科、国際経済学科) 英語外部試験 |
人間環境学部 (69) |
国際バカロレア:1.0倍
自己推薦:4.9倍 |
キャリアデザイン学部 (69) |
国際バカロレア:合格者なし
キャリア体験:3.2倍 |
現代福祉学部 (67) |
福祉コミュニティ学科:1.4倍 |
国際文化学部 (73) |
分野優秀者:2.9倍
SA自己推薦:3.3倍 |
GIS(グローバル教養学部) (74) |
2.1倍 |
スポーツ健康学部 (68) |
理数系:2.5倍
アスリート系:2.0倍 |
理工学部 (66) |
・工学科 (航空機操縦学専攻) ⇒3.0倍 |
参照元:パスナビ内の法政大学の倍率ページ
公募推薦を実施している大学・学部
明治大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2021年度) |
---|---|
商学部 (75) |
データなし |
参照元:パスナビ明治大学の倍率ページ
法政大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2020年度) |
---|---|
文学部 (71) |
・哲学科 ⇒3.0倍 ・日本文学科 ⇒1.0倍 ・英文学科 ⇒2.0倍 |
経営学部 (70) |
経営戦略 ⇒1.3倍 |
現代福祉学部 (67) |
・福祉コミュニティ ⇒1.0倍 ・臨床心理学 |
キャリアデザイン学部 (69) |
・グローバル体験公募推薦 ⇒2.0倍 ・商学学科等対象公募推薦 |
情報科学部 (66) |
・コンピュータ科学科 ⇒1.6倍 ・デジタルメディア学科 |
参照元:パスナビ内の法政大学の倍率ページ
各大学の総合型選抜の特徴
下記では、各大学の総合型選抜の特徴を紹介します。大学によって総合型選抜の特徴が異なるので、事前に知っておくと対策もしやすいです。
明治大学
明治大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学志願票
- 自己推薦書
- 志望理由書(学部による)
- 高等学校調査書
これらに加えて、課題レポート等が課される学部もあります。
各種検定証明書は任意となっていて、一般的な総合型選抜のように明治大学では英語検定資格の基準を設けていません。 検定証明書を持っている場合は、アピールの一つとして提出した方が良いです。
二次選考の内容は学部によって異なりますが、面接が重要なポイントとなります。合否において最も重視されているのは学ぶ意欲や将来的ビジョンであることは選考に臨む際に念頭に置いておきたいですね。
倍率の低い学部を狙うのであれば、文学部史学地理科地学専攻がおすすめです。なぜなら、2021年度の倍率についてはなんと1.1倍となっており、2倍を切っているためです。
上記以外の学部・学科については倍率は2.0倍〜3.0倍のケースが多いですが、中には7.0倍以上の学部もありますので志望学部の倍率は見ておきましょう。
明治大学の総合型選抜のより詳しい説明や受験日程などについては以下の特集ページでまとめているので併せてご覧ください。
青山学院大学
青山学院大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学願書
- 英語資格証明書(該当学部のみ)
- 高等学校調査書
これらに加えて、学部によっては入学者選抜課題の提出が求められます。他大学と比較しても、提出書類が比較的少ないのが特徴です。
全11学部のうち総合型選抜を実施しているのはたったの3学部で、青山学院大学は総合型選抜に力を入れているとは言い難いです。
気になる倍率についてはどの学部も3.0前後と一般入試と比較すると高くないので、受験生の皆さんにとってはチャンスとも言えます。
参考ページ:青学の倍率はこちら
二次選考では、面接と小論文もしくは筆記試験が課されます。面接と小論文は専門的な対策が必要になるので、総合型選抜で合格を狙うのであれば、専門塾に通うことをおすすめします。
青山学院大学の総合型選抜のより詳しい情報については受験日時や学部ごとのアドミッションポリシーと併せて以下のページでまとめているのでぜひ併せてご覧ください。
立教大学
立教大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学志願票
- 志望理由(大学指定用紙)
- 高等学校調査書
- 外国語検定証明書(取得後2年以内に受験したものが有効)
その他に、学部によって指定される提出書類があるので、早めに確認しておくことをおすすめします。また、ほぼ全ての学部で2,000字程度の志望理由書を書く必要があるので、提出書類の作成にも力を入れるようにしましょう。
二次選考では、面接が課されます。志望理由書を元に質問されるケースが多いので、その点も考慮して書く事が大切です。
立教大学の総合型選抜の倍率は5.0倍以上の学部が多く、他大学と比較しても倍率が高いです。しかし、文学部は2.0倍前後の学科もあり、穴場と言えます。
立教大学の総合型選抜のより詳しい情報については以下の特集ページでまとめておりますので是非ご覧ください。
中央大学
中央大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 志願者経歴書
- 志望理由書
- 自己アピール書
これらに加えて、学部によっては卒業後の進路や推薦書等の提出が求められます。
志望理由書は1000文字以内、自己アピール書は800文字以内と文字数が制限されています。 決して多くはない文字数なので、書くべきポイントを絞る作業が必要です。
中央大学の総合型選抜では、いくつか入試形態があります。 中でも自己推薦は比較的倍率が低い傾向があるので、総合型選抜で合格したい場合は狙い目です。
中央大学の総合型選抜のより詳しい情報や学部ごとの対策方法や受験日程については特集ページでまとめているので是非ご覧ください。
⇒この大学の特別入試の特集ページはこちら
法政大学
法政大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学志願書
- 志望理由書
- 高等学校調査書
これらに加えて、学部によっては英語外部試験スコア証明書の提出が求められます。
志望理由書は2,000字以内と指定している学部もあるので、余裕を持って提出書類の作成に取り組む事が大切です。
倍率については3.0倍前後と一般入試と比較すると高くないので、しっかり対策できれば、合格する可能性は十分あります。
参考資料:法政大学の2021年度の一般入試の倍率
また、二次選抜では全学部で面接が課されます。合否を左右する重要なポイントなので、しっかり対策して臨みましょう。 対策の一環として面接の際によく聞かれる質問は完璧に答えられる様にしておくと良いです。
参考記事:試験官からよく聞かれる12の質問一覧
法政大学の総合型選抜のより詳しい情報については特集ページを用意しておりますのでぜひ今回の内容と共にご覧ください。
各大学の公募推薦の特徴
ここでは、各大学の公募推薦の特徴を紹介します。総合型選抜と異なる点もあるので、公募推薦を受験する予定のある人は目を通しておきましょう。
明治大学
明治大学では商学部のみ、公募推薦を実施しています。共通テスト利用型を受験する場合、大学入学共通テスト成績請求票の提出が必要です。
志望理由書や自己推薦書等の提出がない分、高等学校調査書や共通テストの結果が合否に大きく影響すると考えられます。明治大学の公募推薦で合格を狙う場合は、共通テストの対策が不可欠です。
マーチで最も人気がある大学の1つである明治大学の公募推薦のより詳しい情報については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
法政大学
法政大学の公募推薦入試には、「グローバル体験公募推薦入試」「商業学科等対象公募推薦入試」「公募推薦入試」の3つの形式があります。
学部や学科ごとに出願資格は異なりますが、評定4.0以上、最低でも英検2級以上の英語力が必要です。
公募推薦入試では、主に書類選考、小論文、面接を通して合否が決まります。書類選考は志望理由書が重要なポイントとなるので、提出書類の作成にもしっかり時間を費やしましょう。
倍率は2.0倍前後なので、必要な対策を行えば合格できる可能性は十分あります。そのため、倍率の低さを利用して公募推薦で法政大学を狙うのはありな選択になります。
法政大学の公募推薦のより詳しい情報は総合型選抜と併せて以下の特集ページでまとめておりますのでよろしければどうぞ。
マーチ志望者におすすめの併願先
次に総合型選抜または公募推薦でMARCHを狙うあなたにおすすめしたい代表的な併願受験先を3校まとめてみました。
MARCH志望者におすすめの併願先
- 上智大学の公募推薦
- 武蔵野大学の総合型選抜
- 関西大学の総合型選抜
どうして、上記の3つをおすすめするかについてはそれぞれ、簡単に解説します。
上智大学の公募推薦
1つ目にご紹介するのはMARCHよりもワンランク上の大学である上智大学です。上智大学の公募推薦をおすすめする理由は以下の3点です。
おすすめの理由一覧
- MARCHに出願する人なら基本的に出願資格がある
- 難関大学にも関わらず、倍率は2倍前後の学部が多い
- 複数の学部で公募推薦を募集している
特にポイントになるのが、1の「MARCHに出願する人なら基本的に出願資格がある」という点。
実は上智大学の公募推薦に出願する際に必要になるのが、2級以上の英検の取得と4.0以上の評定平均値です。 上記の2つを保有していれば、一部の英検準1級保有者しか受けられない学部以外は出願できます。
そして、2級以上の英検の取得と4.0以上の評定平均値はMARCHの公募推薦や総合型選抜に申し込む人の大半は満たしているはずなので出願しない手はありません。
上智大学の公募推薦の特徴については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
武蔵野大学の総合型選抜
2つ目にご紹介するのは武蔵野大学です。武蔵野大学の出願をおすすめする理由は以下の通りです。
おすすめの理由一覧
- 併願受験が認められている
- 3.5以上の評定平均があれば出願が可能である
- 準備に時間がかかる出願書類は特にない
- 第Ⅱ期・第Ⅲ期の応募もある
- 偏差値のランクは日東駒専以上
以上のように武蔵野大学は、併願受験が認められる事と出願書類の準備が重くない点に代表されるように滑り止めに適した条件の大学なのです。
しかも、偏差値に関してもMARCHの1つ下といわれる日東駒専よりは高いので、悪い大学ではありません。滑り止めとしてぜひとも利用しましょう。
関西大学の総合型選抜
3つ目に取り上げるのは関西大学の総合型選抜です。私がMARCHの滑り止めとして関西大学の総合型選抜を推す理由は以下の通りです。
おすすめの理由一覧
- 大学のランクはMARCHと同ランクである
- 併願受験が認められている学部がある
- 特筆すべき出願資格は英検2級くらい
- 学部によっては倍率が1倍台の学部もある
上記の内容に目を通すと、関西大学は非常に魅力的に思えないでしょうか?
特にポイントになるのは特殊な出願資格が英検2級だけであり、併願受験が認められている点。 英検2級はMARCHの公募推薦や総合型選抜を受けるのでしたら取っているでしょうから基本的には申し込めるはずです。
場所が関西なのはややネックかもしれませんが、大学のランクはMARCHと同様である点を考えると併願先として目を付けない理由はありません。
各大学の対策内容のまとめ
最後に、MARCHの各大学の総合型選抜並びに公募推薦の対策のポイントを大学別に改めてまとめましたのでご覧ください。
MARCHの各大学の総合型選抜と公募推薦のポイント一覧
- 明治大学の総合型選抜と公募推薦では、学ぶ意欲や将来的なビジョンが重視されるので、志望理由書を通してその点を伝えられるかがカギとなる。公募推薦では、志望理由書や自己推薦書等の提出がないので、いかに共通テストで点数を取れるかが合格するためのポイント。
- 青山学院大学の総合型選抜と公募推薦では、二次選考で面接と小論文が課されるケースが多いので、独学よりも専門塾に通ってプロから指導を受けた方が合格に近づきやすい。
- 立教大学の特別入試では、ほぼ全ての学部で2,000字程度の志望理由書が求められるので、提出書類の作成にも時間を費やすことが大切。
- 中央大学の総合型選抜と公募推薦では、提出書類に文字数が制限されている場合が多いので、伝えたい事を端的に分かりやすくまとめられるかが、一次選考を突破するカギとなる。
- 法政大学の総合型選抜と公募推薦では、全学部で面接が二次選考で課されるので、計画的に対策を行うのがカギ。公募推薦の倍率は高くはないが、合格を狙うのであれば書類選考で重要視される志望理由書を完璧にする事が大切。
ぜひ今回の内容を参考に、憧れのMARCHの合格を勝ち取って下さい。
また、今回の内容に目を通して総合型選抜や公募推薦を利用してMARCHに合格する事により一層関心を覚えましたら専門の対策塾に通うのも手です。総合型選抜並びに公募推薦専門の対策塾として当スクールもありますので是非ご覧ください。