各大学の対策情報
- 「私でもMARCHの総合型選抜もしくは公募推薦を受験出来るの?」
- 「MARCHの総合型選抜や公募推薦で合格するために何をすれば良いの?」
とお悩みの受験生もいるのではないでしょうか。MARCHは関東地方で有名な私立大学なので、進学を希望する受験生は多いです。
そこで今回は、MARCHの総合型選抜と公募推薦の特徴や合格のためにやるべき事を紹介します。
目次
MARCHで総合型選抜・公募推薦を実施している学部一覧
下記では、MARCHの中で総合型選抜・公募推薦を実施している学部を大学ごとに表にまとめて紹介します。
*なお、各大学・学部の偏差値はマナビジョンの2024年度入試対応 私立大学・学部の偏差値一覧を参照にしております。
総合型選抜を実施している大学・学部
明治大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2023年度) |
---|---|
理工学部 (68) |
・電気電子生命学科 (電気電子工学専攻) ⇒2.1倍 ・電気電子生命学科 ・機械情報工学科 ・建築学科 ・応用化学科 |
農学部 (70) |
・農学科 ⇒2.1倍 ・農芸化学科 ・生命科学科 ・食料環境政策学科 |
文学部 (72) |
・日本文学専攻 ⇒4.7倍 ・英米文学専攻 ・ドイツ文学専攻 ・フランス文学専攻 ・演劇学専攻 ・文芸メディア専攻 ・日本史学専攻 ・アジア史専攻 ・西洋史学専攻 ・考古学専攻 ・地理学専攻 ・臨床心理学専攻 ・現代社会学専攻 ・哲学専攻 |
国際日本学部 (74) |
3.1倍 |
総合数理学部 (68) |
・現象数理学科 ⇒2.0倍 ・先端メディアサイエンス学科 |
政治経済学部 (74) |
・政治学科 ⇒2.4倍 ・経済学科 ・地域行政学科 |
商学部 (72) |
・商学科 ⇒1.2倍(全商) ⇒2.0倍(共通テスト利用) |
参照元:パスナビ内の明治大学の倍率ページ内の志願者÷合格者で計算
青山学院大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2023年度) |
---|---|
文学部 (71) |
・英米文学科 ⇒3.1倍 ・史学科 ・比較芸術学科 |
地球社会共生学部 (69) |
2.6倍 |
コミュニティ人間科学部 (65) |
5.7倍 |
参照元:2023年度 入学者選抜結果【学校推薦型選抜・総合型選抜・その他の選抜】の志願者÷合格者で計算
立教大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2023年度) |
---|---|
文学部 (70) |
・キリスト教 ⇒4.3倍 ・文学科英米文学 ・文学科ドイツ文学 ・文学科フランス文学 ・文学科日本文学 ・文学科文芸・思想 ・史学科 ・教育学科 |
経済学部 (70) |
・経済学科 ⇒5.4倍 ・経済政策学科 ・会計ファイナンス学科 |
理学部 (67) |
・数学科 ⇒2.0倍 ・物理学科 ・化学科 ・生命理学科 |
社会学部 (73) |
・社会学科 ⇒10.6倍 ・現代文化学科 ・メディア社会学科 |
法学部 (69) |
・法学科 ⇒6.6倍 ・国際ビジネス法学科 ・政治学科 |
観光学部 (68) |
・観光学科 ⇒10.6倍 ・交流文化学科 |
コミュニティ福祉学部 (67) |
・コミュニティ政策学科 ⇒3.4倍 ・福祉学科 |
スポーツウエルネス学部 (65) |
・スポーツウエルネス学科 ⇒3.8倍 |
経営学部 (74) |
(方式A) ・ 経営学科 ⇒(資格I:2.6倍) ⇒(資格Ⅱ:8.1倍) ⇒(資格III:2.1倍) ・ 国際経営学科 (方式B) ・国際経営学科 |
現代心理学部 (70) |
・心理学科 ⇒4.9倍 ・映像身体学科 |
異文化コミュニケーション学部 (75) |
方式A:5.2倍
方式B:7.0倍 |
参照元:立教大学 2023年度 入試結果の志願者÷合格者で計算
中央大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2023年度) |
---|---|
法学部 (72) |
【チャレンジ入学試験】 ・法律学科 ⇒7.0倍 ・国際企業関係法学科 ・政治学科 【英語運用能力特別入学試験】 ・国際企業関係法学科 ・政治学科 |
経済学部 (68) |
【高大接続入学試験(資格・実績評価型)】 ・経済学科 ⇒5.0倍 ・経済情報システム学科 ・国際経済学科 ・公共・環境経済学科 【高大接続入学試験(自己推薦型)】 【英語運用能力特別入学試験】 【ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験】 |
商学部 (67) |
【英語運用能力特別入学試験】 ・経営学科 ⇒5.3倍 ・会計学科 ⇒6.0倍 ・国際マーケティング学科 ⇒2.4倍 ・金融学科 ⇒合格者なし 【ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験】 |
理工学部 (67) |
【高大接続型自己推薦入学試験】 ・数学科 ⇒2.7倍 ・物理学科 ⇒1.0倍 ・都市環境学科 ⇒合格者なし ・精密機械工学科 ⇒合格者なし ・電気電子情報通信工学科 ⇒2.0倍 ・応用化学科 ⇒1.3倍 ・ビジネスデータサイエンス学科 ⇒2.0倍 ・情報工学科 ⇒合格者なし ・人間総合理工学科 ⇒2.1倍 |
文学部 (68) |
【自己推薦特別入学試験(外国語型)】 ・人文社会学科 ⇒3.0倍 【自己推薦特別入学試験(専攻適性型)】 |
国際経営学部 (67) |
【自己推薦入学試験】 ・ 国際経営学科 ⇒1.7倍 |
参照元:特別入試 過年度入試データの志願者÷合格者で計算
法政大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2023年度) |
---|---|
文学部 (71) |
国際バカロレア ・哲学科 ⇒1.0倍 ・日本文学科 ・英文学科 自己推薦入試 ・地理学科 |
経済学部 (67) |
国際バカロレア ・経済学科 ⇒1.0倍 ・現代ビジネス学科 ⇒1.5倍 ・国際経済学科 ⇒1.3倍 英語外部試験 ・現代ビジネス学科 ⇒1.0倍 ・国際経済学科 ⇒2.3倍 |
人間環境学部 (68) |
・国際バカロレア ⇒データなし ・自己推薦 |
キャリアデザイン学部 (69) |
・国際バカロレア ⇒1.0倍 ・キャリア体験 |
現代福祉学部 (67) |
・福祉コミュニティ学科 ⇒3.3倍 |
国際文化学部 (73) |
・分野優秀者 ⇒1.9倍 ・SA自己推薦 |
GIS(グローバル教養学部) (69) |
2.1倍 |
スポーツ健康学部 (66) |
・理数系 ⇒3.8倍 ・アスリート系 |
理工学部 (64) |
・機械工学科 (航空操縦学専修) ⇒2.4倍 |
参照元:パスナビ内の法政大学の倍率ページ内の志願者÷合格者で計算
公募推薦を実施している大学・学部
次にMARCHの中で出願時に学校長の推薦が必要な学校推薦型選抜である公募推薦を実施している大学・学部を紹介します。ぜひご覧ください。
法政大学
学部名 (偏差値) |
倍率 (2023年度) |
---|---|
文学部 (71) |
・哲学科 ⇒2.0倍 ・日本文学科 |
経営学部 (70) |
・経営戦略学科 ⇒1.0倍 |
現代福祉学部 (67) |
・福祉コミュニティ学科 ⇒1.5倍 |
キャリアデザイン学部 (69) |
・グローバル体験公募推薦 ⇒2.3倍 ・商業学科等対象公募推薦 |
情報科学部 (65) |
・コンピュータ科学科 ⇒3.4倍 ・ディジタルメディア学科 |
参照元:パスナビ内の法政大学の倍率ページ内の志願者÷合格者で計算
各大学の総合型選抜の特徴
下記では、各大学の総合型選抜の特徴を紹介します。大学によって総合型選抜の特徴が異なるので、事前に知っておくと対策もしやすいです。
明治大学
明治大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学志願票
- 自己PRが問われる書類(自己推薦書や自己PR書)
- 志望理由書(学部による)
- 高等学校調査書
これらに加えて、課題レポート等が課される学部もあります。
各種検定証明書は任意となっていて、一般的な総合型選抜のように明治大学では英語検定資格の基準を設けていません。そのため、出願のハードルは決して高くないと言えます。
二次選考の内容は学部によって異なりますが、面接はどの学部でも課されます。そのため、面接の対策は必須と言えます。
明治大学の総合型選抜のより詳しい説明や受験日程などについては以下の特集ページでまとめているので併せてご覧ください。
青山学院大学
青山学院大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学願書
- 英語資格証明書(該当学部のみ)
- 高等学校調査書
これらに加えて、学部によっては入学者選抜課題の提出が求められます。ですが、他大学と比較すると提出書類が比較的少ないのが特徴です。
全11学部のうち総合型選抜を実施しているのはたったの3学部で、青山学院大学は総合型選抜に力を入れているとは言い難いです。
一方で倍率は多くの学科が3倍前後あり、5倍を超えている学科もあるので簡単に突破できる入試ではありません。
青山学院大学の総合型選抜のより詳しい情報については受験日時や学部ごとのアドミッションポリシーと共に以下のページでまとめています。
立教大学
立教大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学志願票
- 志望理由書(大学指定用紙)
- 高等学校調査書
- 外国語検定証明書(取得後2年以内に受験したものが有効)
その他に、学部によって指定される提出書類があるので、早めに確認しておくことをおすすめします。
一次選抜の提出書類についてはほぼ全ての学部で2,000字程度の志望理由書を書く必要があります。そのため、合格を勝ち取るためには志望理由書の作り込みは欠かせません。
気になる倍率については、4.0倍以上の学部が多く、他大学と比較しても倍率が高いです。
しかし、文学部や理学部には2.0倍前後の学科もありますので、受かりやすい学部・学科をお探しでしたら狙い目です。
立教大学の総合型選抜のより詳しい情報については以下の特集ページでまとめておりますので是非ご覧ください。
中央大学
中央大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 志願者経歴書
- 志望理由書
- 自己アピール書
これらに加えて、学部によっては推薦書等の提出が求められます。
志望理由書は学部によって異なり、1000文字~3,000文字程度の書類作成が課されます。
また、自己推薦書は100文字以内での要約と学部・学科が指定する文字数で詳しく説明するという内容です。
書類作成に時間がかかるので、出願期間に対して余裕を持って取り組みましょう。
中央大学の総合型選抜では、いくつか入試形式がありますのであなたにあった形式を利用する事が欠かせません。
中央大学の総合型選抜のより詳しい情報や学部ごとの対策方法や受験日程については特集ページでまとめているので是非ご覧ください。
⇒この大学の特別入試の特集ページはこちら
法政大学
法政大学の総合型選抜の主な提出書類は以下の通りです。
主な提出書類
- 入学志願書
- 志望理由書
- 高等学校調査書
これらに加えて、学部によっては英語外部試験スコア証明書の提出が求められます。
志望理由書については、多くの学部で2,000字以内と指定しているので、余裕を持って提出書類の作成に取り組む事が大切です。
法政大学の総合型選抜のより詳しい情報については特集ページを用意しておりますのでぜひ今回の内容と共にご覧ください。
各大学の公募推薦の特徴
ここでは、各大学の公募推薦の特徴を紹介します。総合型選抜と異なる点もあるので、公募推薦を受験する予定のある人は目を通しておきましょう。
法政大学
法政大学の公募推薦入試には「グローバル体験公募推薦入試」、「商業学科等対象公募推薦入試」、「公募推薦入試」という3つの形式があります。
学部や学科ごとに出願資格は異なりますが、基本的には4.0以上の評定平均が求められます。加えて出願時に英語力が求められる学部もあります。
そのため、出願のハードルは高いと言えます。
合否判定については、他の大学と同様に書類選考、小論文、面接を通して合否が決まります。書類選考は志望理由書が重要になるので、提出書類の作成にはしっかり時間をかけましょう。
法政大学の公募推薦のより詳しい情報は法政大学の総合型選抜と併せて以下の特集ページでまとめておりますのでよろしければどうぞ。
マーチ志望者におすすめの併願先
次に総合型選抜または公募推薦でMARCHを狙うあなたにおすすめしたい代表的な併願受験先を3校まとめてみました。
MARCH志望者におすすめの併願先
- 上智大学の公募推薦
- 武蔵野大学の総合型選抜
- 関西大学の総合型選抜
どうして、上記の3つをおすすめするかについてはそれぞれ、簡単に解説します。
上智大学の公募推薦
1つ目にご紹介するのはMARCHよりもワンランク上の大学である上智大学です。上智大学の公募推薦をおすすめする理由は以下の3点です。
おすすめの理由一覧
- MARCHに出願する人なら基本的に出願資格がある
- 難関大学にも関わらず、倍率は2倍前後の学部が多い
- 複数の学部で公募推薦を募集している
特にポイントになるのが、1の「MARCHに出願する人なら基本的に出願資格がある」という点。
実は上智大学の公募推薦に出願する際に必要になるのが、2級以上の英検の取得と4.0以上の評定平均値です。 上記の2つを保有していれば、一部の英検準1級保有者しか受けられない学部以外は出願できます。
そして、2級以上の英検の取得と4.0以上の評定平均値はMARCHの公募推薦や総合型選抜に申し込む人の大半は満たしているはずなので出願しない手はありません。
上智大学の公募推薦の特徴については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。
武蔵野大学の総合型選抜
2つ目にご紹介するのは武蔵野大学です。武蔵野大学の出願をおすすめする理由は以下の通りです。
おすすめの理由一覧
- 併願受験が認められている
- 出願時に評定が求められない
- 二次選抜が面接・口頭試問だけの学部が多い
- 大学としての偏差値のランクは日東駒専と同ランク
以上のように武蔵野大学は、併願受験が認められる事と出願書類の準備が重くない点に代表されるように滑り止めに適した条件の大学なのです。
しかも、偏差値に関してもMARCHの1つ下といわれる日東駒専と同ランクの大学なので、悪い大学ではありません。滑り止めとしてぜひとも利用しましょう。
関西大学の総合型選抜
3つ目に取り上げるのは関西大学の総合型選抜です。私がMARCHの滑り止めとして関西大学の総合型選抜を推す理由は以下の通りです。
おすすめの理由一覧
- 大学のランクはMARCHと同ランクである
- 併願受験が認められている学部がある
- 特筆すべき出願資格が評定平均3.5か英検2級くらい
- 倍率が3倍以下の学部・学科が複数ある
上記の内容に目を通すと、関西大学は非常に魅力的に思えないでしょうか?
特にポイントになるのは多くの学部において特殊な出願資格が評定平均3.5か英検2級だけであり、併願受験が認められている点。
どちらもMARCHの公募推薦や総合型選抜を受けるのでしたら満たしているでしょうから基本的には申し込めるはずです。
場所が関西なのはややネックかもしれませんが、大学のランクはMARCHと同様である点を考えると併願先として目を付けない理由はありません。
MARCH各大学の総合型選抜と公募推薦のポイント
最後に、MARCHの各大学の総合型選抜並びに公募推薦の対策のポイントを大学別に改めてまとめましたのでご覧ください。
MARCHの各大学の総合型選抜と公募推薦のポイント一覧
- 明治大学の総合型選抜では英語検定資格の基準がないので、出願自体はしやすい。出願書類は出願する学部・学科で異なるものの自己推薦書や自己PR書といった自己PR力が求められる書類が含まれる事が多い。
- 青山学院大学の総合型選抜は、出願できる学部が3学部しかない。一部を除き各学部の倍率は3倍を超えているので、学部選びの選択肢が少ない割に合格のハードルが高い。
- 立教大学の特別入試では、ほぼ全ての学部で2,000字程度の志望理由書が求められるので、提出書類の作成に時間を費やすことが大切。
- 中央大学の総合型選抜では、提出書類の文字数が学部によって大きく異なるので、事前にしっかりと確認しておく。
- 法政大学の総合型選抜では、全学部で二次選抜で面接が課されるので、事前の面接対策が欠かせない。公募推薦で合格を狙うのであれば書類選考の段階で課される志望理由書を完璧にする事が大切。
ぜひ今回の内容を参考に、憧れのMARCHの合格を勝ち取って下さい。
また、今回の内容に目を通して総合型選抜や公募推薦を利用してMARCHに合格する事により一層関心を覚えましたら専門の対策塾に通うのも手です。総合型選抜並びに公募推薦専門の対策塾として当スクールもありますので是非ご覧ください。