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2026.07.05 総合型選抜(旧AO入試)

国際基督教大学(ICU)の総合型選抜の募集要項と対策方法

国際基督教大学(ICU)の総合型選抜の募集要項と対策方法

今回のポイント

  • ICUの総合型選抜の特徴と2027・2028年度以降の重要変更点
  • 直近(2026年度)の方式別合格倍率データ
  • 受験方式ごとの募集要項や出願条件(2027年度版)
  • 受験方式ごとの総合型選抜の対策方法(対面面接・プレゼン対応)
  • おすすめの非専願・スライド併願受験先
  • ICUの総合型選抜受験者がよく抱く疑問への回答

国際基督教大学(ICU)は、東京の有名私大の一つであり、アメリカのリベラルアーツカレッジの流れを汲む国内屈指の単科大学です。

文理による制限がなく、入学後に自分が学びたい学問分野をメジャー(専攻)として自由に選択できる非常にユニークな仕組みを持っています。

今回は、高い人気を誇るICUが実施している「総合型選抜」の最新の特徴や対策方法について、どこよりも詳しく解説します。ICUへの出願を検討している方、国際基督教大学に何としても入学したい方は、ぜひ最後までお読みください。

【この記事はこんな方におすすめです】

  • ICUの総合型選抜への出願を考えている
  • 国際基督教大学に何としても入学をしたい
  • 2027年度入試(2026年実施)から変更された「対面面接」の対策を知りたい

なお、総合型選抜の対策塾ホワイトアカデミー高等部では、ICUの総合型選抜に特化したマンツーマン授業を実施しております。出願書類の準備も二次選抜の対策も社会人のプロ講師と取り組めますので、お一人での対策が難しいと少しでも感じましたら、まずは一度無料の受験相談会をご利用下さい。↓
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ICUの総合型選抜(旧AO入試)とは?

ICUの総合型選抜の特徴

まずはじめに、ICUの総合型選抜の種類や実施学部、最新の合格倍率について解説します。志望校特有のハードルを越えるためにも、まずは入試の全体像を正確に把握しておきましょう。

総合型選抜で受験できる学部

ICUの総合型選抜で受験できるのは、教養学部アーツ・サイエンス学科の1学部のみです。これはICUが教養学部のみの「単科大学」であるためです。したがって、総合型選抜を利用するにあたって、出願時の学部・学科選びに迷う必要はありません。

3種類の総合型選抜の方式がある

3種類の総合型選抜(旧AO入試)のタイプ

ICUの総合型選抜<4月入学専願>は、自身の強みやバックグラウンドに合わせて次の3つの方式から1つを選択して出願します(方式間の併願は不可)。

  • 英語外部試験利用(募集人員:60名)
  • 理数探究利用(募集人員:5名)
  • IBDP利用(募集人員:10名)

「英語外部試験利用」は、全体の評定平均が4.1以上求められ、かつ外部の英語検定スコアを提出する最もスタンダードな方式です。
「理数探究利用」は、全体の評定平均4.0以上かつ「数学または理科」の評定が4.2以上必要で、自然科学分野の自主研究の要約を提出する理系向けの方式です。
「IBDP利用」は、国際バカロレア・ディプロマ(IB Diploma)取得(見込み)の生徒を対象とした、国際バカロレア認定校向けの受験方式です。

【重要:2028年度以降の変更予告】
ICUは2028年度入試(2027年実施)より、総合型選抜の区分を大幅に改編することを公表しています。「英語外部試験利用」は「探究学習利用」へと名称変更され、現在の「理数探究利用」はそこに統合される形で一本化される予定です。

出願期間や試験日程

2027年度入試におけるICUの総合型選抜のスケジュールは以下の通りです。2027年度より、第二次選考はこれまでのオンライン面接から「キャンパスでの対面個人面接」へと変更されています。

出願期間 ・Web出願登録:2026年9月1日(火)10:00 ~ 9月8日(火)23:59
・出願書類提出期限:2026年9月9日(水)当日消印有効(海外からは必着)
第一次選考結果通知
(書類選考)
2026年10月9日(金)11:00(Web出願システム上で発表)
第二次選考(試験日) 2026年10月17日(土)
※第一次選考合格者のみ、ICUキャンパス(本館)での対面個人面接を行います。
合格発表日 2026年11月2日(月)11:00
出願時の成績制限 ・英語外部試験利用:全体の評定平均4.1以上
・理数探究利用:全体の評定平均4.0以上、かつ数学または理科の評定平均4.2以上
・IBDP利用:無し(ただしプログラム内で「日本語A」の履修が必要)

2026年度の総合型選抜の合格倍率

直近(2026年度)の入学者選抜結果データを方式別にまとめました。

入試選抜区分 志願者数 合格者数 実質倍率
英語外部試験利用 365名 74名 4.9倍
理数探究利用 6名 0名 ―(合格者なし)
IBDP利用 35名 7名 5.0倍
総合型選抜 全体計 406名 81名 5.0倍

ICUの総合型選抜は、実質倍率が約5.0倍ときわめて高い激戦区となっています。特に「理数探究利用」のように、志願者がいても合格者が0名となるケースがあるなど、大学側が求める学業水準や研究成果が基準に達していなければ厳しく評価されます。高い評定平均があるのは当然として、提出書類のクオリティを極限まで高めておかなければ書類審査(一次)すら通過できません。

ICUの学校推薦型選抜の募集要項

ICU(国際基督教大学)の学校推薦型選抜の募集要項

ICUへの推薦進学を狙う方のなかには、指定校推薦をはじめとした「学校推薦型選抜」を視野に入れている方もいるでしょう。ICUが実施している学校推薦型選抜<4月入学専願>の概要についても触れておきます。

学校推薦型選抜は指定校推薦のみ

ICUの学校推薦型選抜は、完全な「指定校制」です。出願日程や募集人数などの概要は以下の通りです。

出願期間 ・Web出願期間:2026年11月2日(月)~11月9日(月)
・出願書類提出期限:2026年11月10日(火)
出願条件

本学が指定する高等学校の生徒。
(注)キリスト教学校教育同盟加盟校に対するものと、本学が指定する高等学校に対するもの、国際基督教大学高等学校に対するものがあります。在籍する高等学校が指定校に該当するかどうかは、高等学校に問い合わせてください。推薦の条件についても在籍する高等学校に問い合わせてください。

募集人数 国際基督教大学高等学校:80名
本学が指定する高等学校:70名
キリスト教学校教育同盟加盟校:50名
合格発表日 2026年12月1日(火)

学校推薦型選抜の選考では、リベラルアーツへの適性を測る「小論文(論理的な分析力を評価)」と「面接」が課されます。なお、学校推薦型選抜と総合型選抜の両方をダブルで受験することはできません。

公募推薦はない

ICUでは、個人の意思で自由に出願できるいわゆる「公募推薦」は実施していません。在籍している高校にICUの指定校枠が来ていない場合は、学校推薦型選抜の利用は不可能ですので、自動的に「総合型選抜」または「一般選抜」の受験に絞られます。

「英語外部試験利用」の出願条件と対策のポイント

英語外部試験利用型

ここでは、ICUの総合型選抜の中で最も募集人員の多い「英語外部試験利用」方式の出願条件や、合格に向けた対策のポイントを詳しく解説します。

出願条件と出願書類

英語外部試験利用方式の出願資格と必要書類は以下の通りです。

実施学部・学科 教養学部 アーツ・サイエンス学科
募集人数 60名
出願資格(成績条件) 出願時に高等学校成績全体の学習成績の状況(評定平均)が4.1以上であること。
主な出願書類 1. 入学願書①(Web登録・印刷)
2. 入学願書②-1、②-2(所定用紙・消えない黒ペンでの手書き必須:志望動機、人生観、理念への貢献理由)
3. 高等学校調査書(厳封)
4. 推薦状2通(厳封:1通は担任等から、もう1通はその他親族以外から)
5. 小論文(所定用紙:1,500字以内)
6. 学校内外における自己活動歴と自己分析(所定用紙:800字以内)
7. 英語の能力を証明する書類(公式スコアPDFアップロード+実施機関からの直送必須)
8. 出願書類チェックリスト
二次選考の内容 日本語による対面個人面接(ICUキャンパス本館にて実施)

対策のポイント

ICUの英語外部試験利用方式を突破するための対策項目は以下の通りです。

  • 対面による個人面接の徹底的なシミュレーションを行う
  • 1,500字の小論文で「論理的で批判的な思考力」を証明する
  • 800字の自己活動歴で、自主性やリーダーシップを的確に自己分析する
  • 提出する英語外部試験のスコアを可能な限り引き上げる
  • 自身のパーソナリティを深く知る人物に推薦状を早めに依頼する

対策①:対面個人面接の対策を徹底する

2027年度入試より、第二次選考はオンラインから三鷹のキャンパスで行われる「対面面接」へと戻りました。面接は日本語で行われます。
対面だからこそ、入退室の立ち振る舞いや、面接官の目を見てハキハキと答える姿勢といった非言語コミュニケーションも重要視されます。提出した願書や小論文の内容についてどこまで深掘りされても、一貫性と熱意を持って答えられるよう、対面を想定した模擬面接を何度も繰り返して場慣れしておきましょう。

対策②:小論文(1,500字以内)の完成度を極限まで高める

一次選考(書類選考)の評価を左右するのが小論文です。トピックは「①社会的・国際的な時事問題、または感銘を受けた芸術・歴史・科学的業績」か「②総合探究の時間などの探究型学習の成果要約」から1つを選択し、独自のタイトルを設定して執筆します。
自分自身の明確な見解と具体的な事例を盛り込み、筋の通った論理構成にする必要があります。早くから下書きを作成し、学校や総合型選抜の専門塾の先生に何度も客観的な添削をしてもらいましょう。

【注意:試験要項に明記】出願書類の作成において生成AIを用いてはいけません。AIを用いた作成が発覚した場合は、受験および入学資格が取り消されます。必ず受験生自身の思考と言葉で執筆してください。

対策③:長期の活動実績に基づき自己分析を行う

「学校内外における自己活動歴と自己分析」では、高校在学中に学校内外で比較的長期(少なくとも2、3週間以上)にわたり参加した教科外活動(部活、生徒会、ボランティア、コンテスト等)を取り上げ、自身の自主性やリーダーシップを的確に分析して800字以内で記述します。取って付けたような活動では深く自己分析できないため、目的意識を持って早めに行動実績を積んでおくことが重要です。

対策④:英語外部試験のスコアアップを狙う

提出可能な外部試験は、IELTS、TOEFL iBT(Home Edition含む、ITPやMyBestスコアは不可)、英検(4技能・CSEスコアを含む合格証明書。個人成績表は不可)、ケンブリッジ英語検定、GTEC(4技能版)です。2024年10月1日以降に受験したスコアのみが有効となります。
出願に必要な最低ラインは定められていませんが、過去5年間の合格者平均スコアは、英検であれば準1級(CSE2347)、TOEFL iBTであれば87.7、IELTSであれば6.2ときわめて高水準です。書類選考を優位に進めるためにも、1点でも高いスコアを獲得できるよう学習を進めましょう。
※IELTSとTOEFLに関しては、Web出願システムへのPDFアップロードに加えて、試験実施機関からICUへの公式スコアの直送手続きが出願書類提出期限(9月9日)までに大学に到着している必要があります。手配には日数がかかるため、前もって直送を申請してください。

「理数探究利用」の出願条件と対策のポイント

理数探求型の出願条件と対策のポイント

次に、理系の高い探究心を持つ学生を募集する「理数探究利用」方式の出願条件や、対策のポイントを解説します。

出願条件と出願書類

理数探究利用方式の出願資格と必要書類は以下の通りです。

実施学部・学科 教養学部 アーツ・サイエンス学科
募集人数 5名
出願資格(成績条件) 出願時に高等学校成績全体の学習成績の状況(評定平均)が4.0以上で、かつ数学または理科の評定平均が4.2以上であること。
主な出願書類 1. 入学願書(①、②-1、②-2)
2. 高等学校調査書(厳封)
3. 推薦状2通(厳封)
4. 学校内外における自己活動歴と自己分析(800字以内)
5. 自然科学分野の自主研究あるいは「理数探究基礎」や「理数探究」の授業で主体的に取り組んだ研究成果の要約(所定用紙:1,500字以内、A4片面1枚の図表・写真の別添も可)
6. 出願書類チェックリスト
二次選考の内容 日本語による対面個人面接(ICUキャンパス本館にて実施)
※提出した研究成果についての10分間のプレゼンテーション、質疑応答、振り返りコメントの記入(日本語で記述)を含みます。

対策のポイント

理数探究利用方式で合格するためには、自身の研究内容を完璧に論理構成することと、10分間の発表の精度を極めることが求められます。

対策①:科学的フォーマットに則った「研究成果の要約(1,500字)」を作成する

高校時代に取り組んだ自然科学分野の自主研究や理数探究科目の成果を1,500字以内でまとめます。論文の基本である「背景と目的、検証方法、実験データ・結果、考察と結論」の流れを厳密に構築してください。本方式では、A4サイズ片面1枚分の図表や写真を別添することが認められているため、視覚的・数値的な根拠を示すグラフやデータを効果的に盛り込みましょう。

対策②:10分間のプレゼンテーションと事前資料提出をこなす

一次選考を通過した場合、第二次選考の対面面接の場で10分間のプレゼンテーションを行います。「研究成果の具体的な発表」だけでなく、「研究を通して新たに得た問いや関心を、大学でのリベラルアーツの学びにどう繋げていきたいか」という今後の展望まで発表に盛り込まなければなりません。
さらに重要なのが、「選考日より前(2026年10月12日23:59まで)に、スライド3枚以内の発表用PDFを指定リンクへアップロードして事前提出しなければならない」というルールです。動画やアニメーションは一切使用できないため、静止画スライド3枚のみで10分間のタイムマネジメントを正確に行う練習を徹底的に繰り返してください。

「IBDP利用」の出願条件と対策のポイント

ICUのIB認定校対象の総合型選抜

国際バカロレア・ディプロマプログラム(DP)を履修し、高い主体性を持つ生徒を対象とした「IBDP利用」方式を解説します。

出願条件と出願書類

IBDP利用方式の出願資格と必要書類は以下の通りです。国際バカロレア認定校であれば、一条校かインターナショナルスクールかを問わず出願可能です(日本語DP、英語DPいずれも可)。

実施学部・学科 教養学部 アーツ・サイエンス学科
募集人数 10名
出願資格・条件 1. 2024年4月1日から2027年3月31日までに、国際バカロレア・ディプロマ(IB Diploma)取得(見込み)の者。
2. DPにおいて「日本語A」(HL・SLいずれか)を履修済み、または履修中であること。
主な出願書類 1. 入学願書(①、②-1、②-2)
2. 高等学校最終学年を含む3学年分の学業成績証明書
3. IB Diploma Final Grades(取得済みの者)または Predicted Grades(取得見込み者:厳封の所定用紙)
4. 推薦状2通(1通はIBコーディネーター・担任など、もう1通はその他)
5. 課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約(日本語:1,500字以内、A4片面1枚の図表添付可)
6. 学校内外における自己活動歴と自己分析(800字以内:CASにどう取り組み、自己をどう評価したか)
7. 英語の能力を証明する書類(公式スコア直送。※DPで「英語A」を履修済み・履修中の者は提出任意)
8. 出願書類チェックリスト
二次選考の内容 日本語および英語による対面個人面接(ICUキャンパス本館にて実施)
※提出した課題論文(EE)についての10分間の日本語プレゼンテーション、質疑応答、振り返りコメントの記入を含みます。

対策のポイント

IBDP利用方式では、バカロレアの探究で得た学びの姿勢が、ICUのリベラルアーツ教育にどう適合するかを示します。

対策①:EE(課題論文)を日本語1,500字で見事に要約する

自身が執筆した膨大な課題論文(EE)のエッセンスを、日本語で1,500字以内に凝縮します。A4片面1枚分の図表や写真を添付して補足することが可能です。また任意で、実際に学校へ提出した、あるいは提出予定の「課題論文(EE)の写し(全文コピー)」を添付して提出することも認められています。自身の探究の深さを最大限アピールしたい場合は、全文コピーを同封することをおすすめします。

対策②:日英バイリンガル面接および日本語プレゼンを鍛える

IBDP利用方式の二次選考(対面面接)は、他の方式と異なり「日本語および英語」の双方の言語を用いて実施されます。学術的な内容について英語でも論理的に受け答えできるよう、アカデミックな英語面接の対策を積んでおきましょう。
また、面接冒頭で行う課題論文(EE)に関する10分間のプレゼンテーションは「日本語」で行うルールです。こちらも理数探究利用と同様、事前に3枚以内の発表スライドPDFを期日まで(10月12日23:59まで)にアップロード提出する必要がありますので、スライド構成の練り込みと日本語トークのシミュレーションを重ねてください。

ICUの総合型選抜で求められる事とは?

ICUの総合型選抜で求められる事

実質倍率約5倍という難関であるICUの総合型選抜を突破するためには、大学が受験生に何を求めているのかを本質的に理解する必要があります。

何が求められるのか?

ICUの総合型選抜<4月入学専願>では、単なる知識量ではなく、リベラルアーツを能動的に学ぶための資質として以下の5つが求められます。

  1. アドミッション・ポリシーへの合致:文理にとらわれない広範な知的好奇心、論理的・批判的思考力、グローバルな対話力、主体的な問題発見・解決力を備えていること。
  2. 卓越した学業成績(評定平均):高校生活において学業の手を抜くことなく、高い水準で努力を継続してきたという信頼性。
  3. 優れた出願書類のクオリティ:形式的な文章ではなく、自身の世界観や問題意識が自分の言葉で全人的に表現されていること。
  4. 高いバイリンガル素養・英語力:大学で行われる日本語と英語のハイレベルなバイリンガル教育についていけるだけの十分な基礎英語力。
  5. ICUへの強烈な志望動機:ICUの3つの使命(国際性・キリスト教主義・学問)を理解し、なぜICUでリベラルアーツを学びたいのかという明確な意志。

合格しやすい人の特徴

ICUの総合型選抜に合格しやすい人の特徴は以下の通りです。

  • 「なぜ他の大学ではなくICUなのか」を理念と紐づけて明確に語れる人:入学願書②で課される「志望動機」「人生観に影響を与えた出来事」「ICUの理念実現に向けた貢献理由」について、自身の過去の活動と一貫性を持って論理的かつ誠実に手書きで記述できる人は評価が非常に高いです。
  • クリティカル・シンキング(批判的思考)ができる人:小論文や面接の質疑応答において、既存の価値観や与えられた情報にとらわれず、多角的な視点から物事を分析し、自分独自の鋭い見解を提示できる人はリベラルアーツへの適性があるとみなされます。
  • 課題に対して周到な準備ができる人:ICUの総合型選抜は、用意すべき出願書類の分量が多く、推薦状の依頼や英語スコアの直送手配、さらには二次選考の対面プレゼン資料の事前アップロードなど、求めるタスクが多くあります。これらをスケジュール通りに根気よく、完成度を高める努力ができる受験生が勝利します。
  • 圧倒的な外部資格と高い評定平均を両立している人:出願基準(評定4.1以上など)を大きく超えるステータス(評定平均4.5以上、英検準1級以上の高スコアなど)を確保している受験生は、書類選考の段階で大きなアドバンテージを得られます。

併願受験先としておすすめの大学はどこ?

併願先として受験したいおすすめの入試

ICUの総合型選抜は合格した場合は入学を確約する「専願制」です。しかし、万が一不合格だった場合に備えて、11月以降の出願が間に合う大学や、合格後に辞退可能な「併願可能」な他大学の推薦入試をスケジュールに組み込んでおくことは受験戦略上きわめて重要です。おすすめの受験先を3つ紹介します。

上智大学の公募制推薦入試

上智大学の公募推薦

最初におすすめしたいのが、同じく高い国際性を誇るカトリック系最難関の上智大学です。

  • 完璧なスケジュールスライド:上智大学の公募制推薦の出願締め切りは例年11月上旬です。つまり、11月2日に行われるICU総合型選抜の合格発表を確認した直後に、書類を出願することが物理的に可能であるため、非常に優れたセーフティネットになります。
  • 出願資格の互換性:上智大学の公募推薦で求められる評定平均は多くの学部で「4.0以上」です。ICUの4.1以上の基準を満たしている受験生であれば、自動的に出願資格を満たせます。ICU対策で鍛えた高い英語資格や小論文の記述力をそのまま転用可能です。

中央大学の総合型選抜(特別入試)

中央大学

2つ目におすすめなのが、中央大学の総合型選抜(英語商学部や国際企業関係など)です。

  • 他大学との「併願」を公式に認めている:中央大学の多くの総合型選抜は、他大学の推薦入試との併願受験が認められています。したがって、事前に中央大学を受験して合格を保持しておき、11月2日にICUに合格した場合は中央大学の入学を辞退する、という受験生側に圧倒的に有利な出願戦略が組めます。
  • 出願ハードルの低さ:出願に求められる評定平均は3.8以上など、ICUへの出願を検討する層にとっては非常に余裕のある出願資格となっています。

立教大学の自由選抜入試

立教大学の自由選抜入試

3つ目におすすめなのが、リベラルアーツ教育と国際性に重きを置く立教大学の自由選抜入試です。

  • 専願の縛りがない併願可能入試:立教大学の自由選抜入試も他大学との併願が可能なため、ICUの合格発表を待ちながら受験を進めることができます。また、国際バカロレア資格の取得者を対象とした「国際バカロレア選抜」を導入している学部もあるため、IBDP利用方式の受験生にとっては極めて親和性が高いです。
  • 入学後の親和性:立教大学はリベラルアーツに力を入れているため、ICUを第一志望とする受験生にとって、学びの方向性や志望動機のエッセンスをそのまま活用・共有しやすいというメリットがあります。

ホワイトアカデミー高等部の無料の受験相談会

国際基督教大学の総合型選抜の受験希望者がよく抱く疑問

国際基督教大学のAO入試を受ける受験生が良く抱く疑問

最後に、ICUの総合型選抜について、受験生がよく抱く疑問に回答します。

他の方式や大学と併願できるの?

ICUの総合型選抜は「4月入学専願(入学確約)」の入試です。そのため、合格した場合は必ずICUに入学しなければなりません。また、ICUの他の選抜区分(学校推薦型選抜や帰国生選抜など)に同時に出願することも不可能です。
ただし、一般選抜(2月実施試験)との併願は完全に自由です。万が一総合型選抜で不合格となってしまった場合でも、一般選抜でICUへのリベンジ受験を行うことは可能ですし、その際に総合型選抜の結果が不利に影響することは一切ありません。

過去問はどこで入手できるの?

ICUの総合型選抜には、一般受験のような当日の「筆記試験(ペーパーテスト)」が存在しないため、過去問題というものは配布・市販されていません。選考はすべて、提出された書類(第一次選考)と、キャンパスでの対面個人面接(第二次選考)のみで判定されます。そのため、本記事で紹介した「徹底した書類の作り込み」と「対面での面接・プレゼン練習」を徹底することが、もっとも効果的な過去問対策となります。

浪人生(既卒生)でも受験できるの?

卒業年度の条件を満たしていれば、浪人生でも全く問題なく出願可能です。2027年度入試(2026年9月出願)を例に挙げると、「2024年4月1日から2027年3月31日までに卒業または修了(見込み)の者」と規定されているため、2浪までの受験生であれば現役生と100%対等な条件で受験できます。
ただし、過去の年度において一度でもICUの総合型選抜(AO入試含む)に出願したことがある方は、再度出願することはできません(生涯で1回しか出願できません)ので注意してください。

総合型選抜に落ちたらどうすればいいの?

ICUの総合型選抜に落ちた場合は、一般選抜(A方式・B方式など)への対策に素早く切り替える必要があります。ICUの一般選抜では、独自の「総合教養【ATLAS】」や、人文・社会科学/数理・自然科学の適性試験、英語の記述・リスニング試験が課されます。総合型選抜の書類作成だけに没頭して一般受験の勉強を完全に疎かにしていると、秋以降に厳しい状況に追い込まれますので、日頃から一般選抜の学習(基礎学力の向上)を並行して進めておくことが最大の防衛策となります。

今回取り上げたICUの総合型選抜の情報のまとめ

今回の内容のまとめ

2027年度入試に向けたICU(国際基督教大学)総合型選抜の重要ポイントをまとめました。

特に重要なポイント一覧

  • ICUの総合型選抜で受験できるのは「教養学部アーツ・サイエンス学科」のみの単一募集
  • 3つの受験方式があり、自身のバックグラウンドと相性が良い受験方式を選ぶこと
  • 実質倍率は全体で約5.0倍ときわめて高く、「理数探究利用」の合格者が0人になるなど難易度は非常に高い
  • 出願には、手書きの願書、1500字の小論文・要約、推薦状2通など、数多くの書類を周到に用意する必要がある
  • 2027年度より、第二次選考が「キャンパスでの対面個人面接」へと完全変更されたため、対面での徹底的な模擬練習が必須
  • 合格した場合は入学を確約する「専願制」であり、手続時には諸費用として819,000円の全額納入が必要
  • おすすめの併願先(滑り止め)は上智大学の公募推薦、立教大学の自由選抜入試、中央大学の総合型選抜の3つ

インターネット上の古い記事には、いまだに「面接はオンライン」「課題論文の要約が必要」といった過去のレギュレーションが残っているケースが多く見られますが、2027年度の入試要項に記載された上記の内容が100%正しい最新の情報です。ルール変更に遅れることなく、万全の準備を整えて憧れのICUの合格を勝ち取りましょう!

最後になりますが、ここまでの内容に目を通す中でICUの総合型選抜を少しでも難しそうと感じましたら、ホワイトアカデミー高等部の無料相談会を一度ご利用下さい。

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※1 合格率98%はカリキュラム消化者が対象です。
※2 上智大学合格率83%は2025年度入試における上智大学受験者が母数です。

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