総合型選抜(旧AO入試)対策の専門塾ホワイトアカデミー

各大学の対策情報

2023.07.24 総合型選抜(旧AO入試)

国際基督教大学(ICU)の総合型選抜の募集要項と対策方法

国際基督教大学(ICU)の総合型選抜の募集要項と対策方法

ICU(国際基督教大学)は、東京の有名私大の一つでアメリカのリベラルアーツカレッジに似た単科大学です。

文理による制限がないため、自分が学びたい学問分野を好きに学べる大学となっています。

今回は上記のような特徴を持つICUが実施している総合型選抜の特徴や対策方法についてお話しします。まず今回取り上げる内容のポイントを一覧にしてまとめました。

今回のポイント

  • ICUの総合型選抜の特徴
  • 2023年度の総合型選抜の倍率
  • 受験方式ごとの募集要項や出願条件
  • 受験方式ごとの総合型選抜の対策方法
  • おすすめの併願受験先
  • ICUの総合型選抜受験者がよく抱く疑問への回答

どれか興味があるポイントがありましたら、ぜひ最後までお読みいただくことをおすすめします。特に、この記事は次のような方におすすめです。

  • ICUの総合型選抜への出願を考えている
  • 国際基督教大学に何としても入学をしたい
  • ICUの総合型選抜の対策方法を知りたい

それでは、本題に移ります。

ICUの総合型選抜(旧AO入試)とは?

ICUの総合型選抜の特徴
まずはじめにICUの総合型選抜の種類や実施学部、合格倍率について解説します。ICUの合格を目指すためにも、まずはICUの総合型選抜の全容を把握しておきましょう。

総合型選抜で受験できる学部

ICUの総合型選抜で受験できるのは、教養学部のアーツ・サイエンス学科の1学部のみです。

これは、ICU自体が単科大学であり、学部学科が教養学部アーツ・サイエンス学科しかないためです。

そのため、総合型選抜で受験することによる学部や学科の制限はないと言えます。

3種類の総合型選抜の方式がある

3種類の総合型選抜(旧AO入試)のタイプ

ICUの総合型選抜は次の3つの方式に分かれています。

  • 英語外部試験利用
  • 理数探究型
  • IB認定校対象

参照元:国際基督教大学の総合型選抜の入試情報ページ

英語外部試験利用では、出願に英語外部試験のスコアが必要になります。

理数探究型は、全体の評定平均が既定の4.0以上である事に加えて、数学または理科の評定平均値が4.2以上が求められます。加えて、教科外の諸活動の活動実績が求められます。

最後にIB認定校対象は、国際バカロレア・ディプロマ(IB Diploma)取得(見込み)の人のみ出願可能な受験方式となっています。

上記の試験方式は併願できず、一つに出願した時点で他の方式には出願できないので注意してください。

なお、くわしい出願条件や試験内容についてはそれぞれ後述します。

出願期間や試験日程

ここでは、ICUの総合型選抜の出願期間や試験日程について表にまとめました。

出願期間 ・Web出願期間:2023年9月1日(金)10:00 ~ 9月12日(火)23:59
・出願書類提出期限:2023年9月13日(水)23:59
消印有効
試験日 ・第二次選考(オンライン個人面接・事前接続テスト):2023年10月17日(火)・18日(水)

・第二次選考(オンライン個人面接):2023年10月21日(土)

合格発表日 第一次選考:2023年10月13日(金)11:00
第二次選考:2023年11月1日(水)11:00
一次選考 書類選考
二次選考 事前接続テスト・オンライン個人面接
出願時必要最低評定平均 英語外部試験利用
・全体の評定平均4.1以上

理数探究型
・全体の評定平均4.0以上
・数学または理科の評定平均4.2以上

IB認定校対象
無し

特筆すべき出願内容

(4)これまで本学の総合型選抜に出願していない者。

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

2023年度の総合型選抜の合格倍率

2023年度の総合型選抜の合格倍率
ICUの総合型選抜の倍率を表にしてまとめました。2021年度から2023年度までの倍率を記載しているので、参考にしてください。

年度 志願者
(一次選抜)
合格者
(二次選抜)
倍率
2023年度 206 105 2.0
2022年度 210 89 2.4
2021年度 215 90 2.4

参照元:国際基督教大学 入学者選抜結果

倍率を見ていくと、ICUの総合型選抜は年々下がっています。特に2023年入学者向けの総合型選抜に関しては206人中105人が合格しているので実質の倍率は2倍未満です。

ただし、倍率だけを見てICUの総合型選抜を簡単と判断するのは危険です。なぜなら、高い評定平均や多くの提出書類等で足切りしたうえでの倍率なので、出願自体のハードルも高いので決して簡単ではないためです。

ICUの学校推薦型選抜の募集要項

ICU(国際基督教大学)の学校推薦型選抜の募集要項

ICUの受験を考えている方の中には、総合型選抜だけでなく学校推薦型選抜や公募推薦による受験を考えている方もいると思います。

そこで、ICUが実施している学校推薦型選抜についても簡単にご紹介します。

学校推薦型選抜は指定校推薦のみ

ICUの学校推薦型選抜は指定校推薦のみです。出願期間や募集人数について表にしてまとめました。

出願期間 ・Web出願期間:2023年11月1日(水)~11月7日(火)
・出願書類提出期限:2023年11月8日(水)
出願条件

本学が指定する高等学校の生徒。
(注)キリスト教学校教育同盟加盟校に対するものと、本学が指定する高等学校に対するもの、国際基督教大学高等学校に対するものがあります。在籍する高等学校が指定校に該当するかどうかは、高等学校に問い合わせてください。毎年6月頃に高等学校長宛に入学試験要項を送付します。推薦の条件についても在籍する高等学校に問い合わせてください。

募集人数 180名
入学手続 2023年12月11日(月)

参照元:国際基督教大学 学校推薦型選抜

学校推薦型選抜の入学試験要項は6月頃に指定の高校に送付されます。指定校推薦を受けたい方は忘れずにチェックしておきましょう。

なお、総合型選抜と学校推薦型選抜の両方を受験することはできないので注意してください。

公募推薦はない

ICUでは公募推薦を実施していません。

そのため、在籍している高校にICUの指定校推薦枠がない場合、学校推薦型選抜での出願は出来ません。ICUの指定校推薦枠のない高校に在籍されている場合は、総合型選抜を利用するか一般受験で受験する事が求められます。

「英語外部試験利用」の出願条件と対策のポイント

英語外部試験利用型
ここでは、ICUの総合型選抜の中でも「英語外部試験利用」の出願条件や出願書類について解説します。

対策のポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

出願条件と出願書類

英語外部試験利用のくわしい出願内容についてまとめた表が次の通りです。

実施学部・学科 教養学部・アーツ・サイエンス学科
出願期間 【Web出願期間】
2023年9月1日(金)10:00 〜 9月12日(火) 23:59

【出願書類提出】
2023年9月13日(水)23:59

募集人数 3つの方式合計で65人
試験日 ・第二次選考(オンライン個人面接・事前接続テスト):2023年10月17日(火)・18日(水)

・第二次選考(オンライン個人面接):2023年10月21日(土)

合格発表日 2023年11月1日(水)11:00
主な出願書類 1.入学願書
2.調査書
3.推薦状2通
4.小論文
5.学校内外における自己活動歴と自己分析
6.英語外部試験のスコアを証明する書類
二次選抜の内容 日本語によるオンライン個人面接
特筆すべき出願内容 次のいずれかの英語外部試験のスコアが必要
①IELTS
②TOEFL iBT
③英検
④Cambridge English Qualifications
⑤GTEC

(3)出願時に高等学校成績全体の学習成績の状況が 4.1 以上である者注 3)。
(4)これまで本学の総合型選抜に出願していない者。

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024年度入学試験要項 総合型選抜

対策のポイント

ICUの英語外部試験利用を受ける際、対策のポイントは次の6つです。

  • オンライン面接の練習を行う
  • 小論文の対策を行う
  • ICUが求める活動実績を積む
  • 英語外部試験のスコアアップを目指す
  • 推薦状の準備をする
  • 評定平均を上げる

対策①:オンライン面接の練習を行う

ICUの英語外部試験利用では、オンライン面接の練習とパソコン環境のセッティングが必須です。

なぜなら、二次試験の内容がオンライン面接のみのためです。そのため、面接の出来が合否に直結します。

面接の対策を怠らず、基本的なマナーや立ちふるまいを身に着けておきましょう。例えば、面接官の顔を見て発言したり、面接時の姿勢を良くしたりすることは重要です。

また、オンライン面接では、通常の面接対策に加えてオンライン環境をしっかりと整えておくことも重要です。

タブレットやスマートフォンでの面接も可能ですが、ICUはWebカメラを付けたパソコンによる面接を推奨しています。そのため、可能であればパソコン環境を用意することをおすすめします。

加えて、やりとりを円滑に行うためにもヘッドセットやイヤホンを用意しておく事も重要になります。適切な環境を用意し、オンライン面接の練習をすれば、合格に近づきます。

対策②:小論文の対策を行う

ICUの英語外部試験利用では小論文の対策も必要になります。

二次試験では小論文は課されていませんが、出願時の提出書類に、1500字の小論文が含まれているためです。小論文の課題は次のようになっています。

以下からトピックを 1 つ選び、1,500 字以内の小論文を書いてください。小論文の冒頭にはタイトルを付け、自分自身の見解と具体的な事例を含めてください。
①社会的または国際的に関心が高まっている時事問題
②あなたが感銘を受けた芸術作品(絵画、文学、音楽など)、歴史的エピソード、科学的業績など
③あなたがこれまでに直面し、克服した困難な課題

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024年度入学試験要項 総合型選抜

上記の課題の鍵は、自分が関心のあるトピックをきちんと整理した上で分かりやすく伝える事です。また、トピックについて自身の見解も述べる必要があるため、そのトピックについての深掘りが必要になります。

その他、タイトルも自分で考える必要があるため自由度の高い課題です。そのため、早めに取り組むことが求められます。

書くべき内容が決まった後は一度小論文を書いてみましょう。そして、書いた後は高校の先生や塾の先生に読んでもらうことをおすすめします。

客観的な目で添削してもらうことで、より良い内容に修正することが可能です。

小論文を添削してもらう際は、「学校内外における自己活動歴と自己分析(800字)」という出願書類も合わせてチェックしてもらうのがおすすめです。ICU側に課される小論文の対策に力を入れる事は合格に直結する事を意識しましょう。

対策③:ICUが求める活動実績を積む

ICUの英語外部試験利用に出願するには、学校内外における活動実績を積む必要があります。

これは、出願時の提出書類に、「学校内外における自己活動歴と自己分析」というものがあるためです。

具体的な内容は次の通りです。

高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも 2、3 週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し 800 字以内で述べてください。
•「教科外の諸活動」は、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、自主研究、学外団体や各種コンテストへの参加など、広く捉えて構いません。

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

教科外の諸活動の定義は広いですが、取ってつけたような活動では800字に渡って説得力のある内容を書くことは難しいです。

ICUが求めるような教科外の諸活動を行うのと同時に、しっかりと自己分析を行い、ICUにアピールできるようにしましょう。

対策④:英語外部試験のスコアアップを目指す

出願に英語外部試験のスコアを提出することが求められます。

スコアが高くても低くても、スコアの提出さえできれば出願自体は可能です。しかしながら、このスコアが高いほうが合格可能性が高いと考えてください。

ちなみにどの検定試験に挑むか迷ったら、英検がおすすめです。なぜなら英検には以下の2つの理由があるためです。

  • CBT方式の登場により受検のスケジューリングがしやすい
  • 受験者が多いため対策教材が豊富に存在する

英検の高スコアーを取ることはICUの総合型選抜を突破する際に重要なので今からでも取得を目指しましょう。

対策⑤:推薦状の準備をする(他の2つの形式でも同様)

高校の先生から1通、その他(親族やICU関係者以外)から1通の推薦状が必要です。

誰に書いてもらうかを決める必要があります。あなたの課外活動についてよく知る人にお願いするのがお勧めです。

募集要項をそのまま解釈すれば、学校の先生から2通でも大丈夫ですので担任+部活の顧問といった組み合わせが一番オーソドックスかと思います。

推薦状をお願いする際には適切な内容を書いてもらうためにも書き手には以下のような情報を事前に伝えておきましょう。

  • 何のための推薦状か
  • どういったことを推薦状でアピールしてほしいか
  • この大学に合格したいという想い
  • 推薦状は厳封して渡してほしい旨の連絡

こういったことを伝えたうえで推薦状を依頼するとよいです。

対策⑥:評定平均を上げる

評定平均が4.1あれば出願することは可能ですが、評定平均が高ければ高いほど有利だと考えてください。

加えて4.1はあくまで出願する際の最低ラインであり、合格を勝ち取るためには不十分な評定スコアーと考えましょう。

少しでも評定平均値を上げるためにも、以下を意識しましょう。

  • 全科目の定期テストで高い点数を取る
  • 提出が求められる提出物のクオリティを上げる
  • 授業態度を改善したり、前向きに質問をする

上記を全ての科目で行えば自ずと評定平均は上がります。大変かもしれませんが、0.1でも高い評定平均を実現してください。

「理数探究型」の出願条件と対策のポイント

理数探求型の出願条件と対策のポイント
次に、ICUの総合型選抜の中でも「理数探究型」の出願条件や出願書類について詳しく解説します。

対策のポイントも合わせて解説しているので、ぜひご覧ください。

出願条件と出願書類

理数探究型の出願条件と出願書類を表にしてまとめました。

実施学部・学科 教養学部・アーツ・サイエンス学科
出願期間 【Web出願期間】
2023年9月1日(金)10:00 〜 9月12日(火)23:59

【出願書類提出】
2023年9月13日(水) 23:59

募集人数 3つの方式合計で65人
試験日 ・第二次選考(オンライン個人面接・事前接続テスト):2023年10月17日(火)・18日(水)

・第二次選考(オンライン個人面接):2023年10月21日(土)

合格発表日 2023年11月1日(水)11:00
主な出願書類 1.入学願書
2.調査書
3.推薦状2通
4.学校内外における自己活動歴と自己分析
5.自然科学分野の自主研究や理数探究の成果の要約
二次選抜の内容 日本語によるオンライン個人面接

(「自然科学分野の自主研究や理数探究」についてのプレゼンテーション(10 分)を含む)

特筆すべき出願内容

(3)出願時に高等学校成績全体の学習成績の状況が 4.0 以上で、かつ数学または理科の学習成績の状況が4.2 以上である者注3)。
(4)これまで本学の総合型選抜に出願していない者。

(5)学校内外における自己活動歴と自己分析(所定用紙、本学 Web サイトよりダウンロード)
高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも 2、3 週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し 800 字以内で述べてください。
•「教科外の諸活動」は、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、自主研究、学外団体や各種コンテスト(※)への参加など、広く捉えて構いません。
※特に、以下に例示するようなコンテスト等において優秀な成績を収めた者は、それについて証明できる書類の提出(任意)も受け付けます。
 ・日本数学オリンピック
 ・全国物理コンテスト 物理チャレンジ
 ・化学グランプリ
 ・日本生物学オリンピック
 ・日本情報オリンピック
 ・日本地学オリンピック

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

対策のポイント

ICUの理数探究型を受験する際の対策のポイントは次の5つです。

  1. 自主研究を行い、成果が他人に伝わるようにまとめる
  2. 二次選抜のプレゼンテーションの対策をする
  3. 教科外活動を行う
  4. 評定平均と英語外部試験のスコアーを上げる
  5. 推薦状を準備する

それぞれについて解説します。(*5の推薦書の準備については、「英語外部試験利用」方式の際に掲載したので割愛します。)

対策①:自主研究を行い、成果が他人に伝わるようにまとめる

理数探究型では、自主研究を行った上で他人に伝わるようにまとめる事が欠かせません。

なぜなら、理数探究型独自の提出書類として「自然科学分野の自主研究や理数探究の成果の要約」があるためです。

上記の書類では、自身が高校時代に行っていた自主研究や理数探究について十分に伝わるように1,500文字以内に要約する必要があります。

そのため、そもそも高校時代に自主研究や理数探究を行っていない人は出願できません。それに行っていた場合でも1,500字以内にまとめるのは非常に難易度が高いです。

そこで、以下の手順で対策をする事が欠かせません。

  • これまで行った研究をしっかりと深掘りをする
  • 行った研究の内容を整理して箇条書きにする
  • 初めて知った人にも理解が出来るように規定文字数で書いてみる

上記が全て終わり、要約文が完成した後には高校の先生や塾の先生といった第三者に読んでもらいましょう。改善点を指摘してもらうことで、内容をブラッシュアップできます。

対策②:二次選抜のプレゼンテーションの対策をする

理数研究型を受験する場合、二次選抜で行われるプレゼンテーションへの対策が欠かせません。

理数研究型では、二次選抜で行われるオンライン面接の中で「自然科学分野の自主研究や理数探究の成果の要約」についての10分間のプレゼンテーションを行う必要があります。

何も準備をせずに10分間のプレゼンテーションに臨むと良い結果は見込めません。そのため、事前にプレゼンテーションの対策をする事が欠かせません。

プレゼンテーションの対策は闇雲に行うのではなく、10分間という時間設定に合わせて話す内容やプレゼンの構成、各項目の時間配分を決めた上で繰り返すのが効果的です。

何度も練習をし、10分間で研究成果を伝えらえるようになれば、合格に大きく近づきます。

対策③:教科外の活動を行う

ICUの理数研究型に出願するには、教科外の活動が必要になります。

これは、出願時の提出書類に「学校内外における自己活動歴と自己分析」が含まれるためです。

具体的な内容は次の通りです。

高等学校在学中に、学校の内外で比較的長期(少なくとも 2、3 週間以上)にわたり参加した教科外の諸活動を通して、自主性、リーダーシップ、または創造性をどのように発揮したかを、的確に分析し 800 字以内で述べてください。
•「教科外の諸活動」は、クラブ活動、生徒会、ボランティア活動、自主研究、学外団体や各種コンテスト(※)への参加など、広く捉えて構いません。

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

活動期間は最低2~3週間以上必要なため、出願直前に活動実績を積むことはできません。ICUへの出願を考えている人は、できるだけ早く活動実績を積むようにしましょう。

また、理数研究型ならではの特徴として、理数系のコンテストの実績を示す書類を提出できる点が挙げられます。

※特に、以下に例示するようなコンテスト等において優秀な成績を収めた者は、それについて証明できる書類の提出(任意)も受け付けます。
 ・日本数学オリンピック
 ・全国物理コンテスト 物理チャレンジ
 ・化学グランプリ
 ・日本生物学オリンピック
 ・日本情報オリンピック
 ・日本地学オリンピック

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

必ずしも上記の賞は必要ではありませんが、これらの実績があると自己アピールがやりやすくなるのは確かです。

対策④:評定平均と英語外部試験のスコアーを上げる

「英語外部試験利用」方式の時にお話しした内容とかぶりますが、評定平均の向上と英語外部試験のスコアーの取得は欠かせません。

まず前者の評定平均は大学側の評価項目の1つにある以上、上げれば上げるだけ合格に近づきます。そのため、出願時に求められる4.0を超えればよいという考えではなく、可能な限り5.0に近づくように上げましょう。

また、英語外部試験のスコアについては理数研究型では出願時には求められませんが、取得をした方が良いです。

なぜなら、英検の級や各種の英語外部試験のスコアの高さは大学側にチェックされるためです。

出願時に求められないとはいえ、英検であれば可能であれば準1級以上、難しくても2級の取得をおすすめします。

「IB 認定校対象」の出願条件と対策のポイント

ICUのIB認定校対象の総合型選抜

次に、ICUの総合型選抜の中でも「IB 認定校対象」の出願条件や出願書類について解説します。

こちらは、国際バカロレア(IB)のディプロマ取得(見込み)の人しか出願できないので、注意してください。

出願条件と出願書類

IB認定校対象の出願条件と出願書類をまとめた表が以下になります。他の方式と出願条件が大きく異なるのでしっかりとチェックしておきましょう。

実施学部・学科 教養学部・アーツ・サイエンス学科
出願期間 【Web出願期間】
2023年9月1日(金)10:00 〜 9月12日(火) 23:59

【出願書類提出】
2023年9月13日(水) 23:59

募集人数 3つの方式合計で65人
試験日 ・第二次選考(オンライン個人面接・事前接続テスト):2023年10月17日(火)・18日(水)

・第二次選考(オンライン個人面接):2023年10月21日(土)

合格発表日 2023年11月1日(水)11:00
主な出願書類 1.入学願書
2.学業成績証明書
3.IB Diploma Final Grades または Predicted Grades
4.推薦状2通
5.課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約
6.学校内外における自己活動歴と自己分析
7.英語外部試験のスコアを証明する書類
二次選抜の内容 日本語および英語によるオンライン個人面接

(「課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約」についてのプレゼンテーション(日本語、10 分)を含む)

特筆すべき出願内容

(3)国際バカロレア・ディプロマ・プログラムにおいて「日本語 A」(HL・SL いずれか)を履修済み(または履修中)であること。
(4)これまで本学の総合型選抜に出願していない者。

(4) IB Diploma Final Grades または Predicted Grades IB Diploma を既に取得している者は IB Diploma Final Grades を、取得見込み者は Predicted Grades を提出してください。
• IB Diploma Final Grades:国際バカロレア機構(IBO:International Baccalaureate Organization)から本学宛に電子ファイルで送付されるよう手配してください。なお高校が発行したものがあれば、そちらでも受け付けます。
• Predicted Grades:所定用紙(Predicted IB Grades Report Form)を本学 Web サイトよりダウンロードのうえ、在籍学校にて作成・厳封したものを提出してください。在籍学校で独自の様式がある場合は、そちらで代用することも可能です。

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

対策のポイント

ICUのIB認定校対象の対策ポイントは次の5つです。

  • 書き上げた課題論文を1,500字にまとめなおす
  • オンライン面接の対策とプレゼン対策を行う
  • 活動実績を積む
  • 英語外部試験のスコアーUPと評定平均の向上に取り組む
  • 推薦状を準備する

それぞれについて解説します。(*5の推薦書の準備については、「英語外部試験利用」方式の際に掲載したので割愛します。)

対策①:書き上げた課題論文を1,500字にまとめなおす

IB認定校対象方式で合格するためには、課題論文(Extended Essay)を書き上げた上で内容をコンパクトに整理する事が求められます。

なぜなら、出願時の提出書類に「課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約」(1500文字以内)が含まれているためです。

そもそも、課題論文(Extended Essay)というのは国際バカロレア(IB)のディプロマ取得に必要な課題論文です。英語の場合は、4,000文字以内、日本語の場合は8,000字以内での記述が求められます。
参照元: 国際バカロレア(IB) ディプロマプログラム(DP)科目概要

上記の課題論文の内容と成果を1,500字以内でまとめる際には以下の5つのステップで行うのが有効です。

  1. 自身の課題論文の内容と成果をきちんと整理する
  2. 1,500字の文字数に収めるために伝える内容を絞る
  3. 1,500文字の文章を書く前に構成を確定させる
  4. 構成に基づいて下書きの文章を書いてしまう
  5. 下書きを見直して文章を修正して仮完成させる

要約の作成が完了したら自分以外の人に読んでもらい問題がないかチェックしてもらいましょう。

家族に読んでもらってもいいですが、可能なら学校の先生など第三者に評価してもらう方が、客観的に評価してもらえるのでおすすめです。

対策②:オンライン面接の対策とプレゼン対策を行う

IB認定校対象を受験する場合、オンライン面接の対策と面接中に行われるプレゼンテーションの対策が不可欠です。

オンライン面接のポイント

前者のオンライン面接は日本語と英語で行うため、通常の面接対策に加えて英語面接対策も必要になります。

IB認定校対象に出願している人は英語力に自身がある人が多いでしょうが、面接では英語を流暢に喋れればそれでいいというわけではありません。

自分の考えを相手にしっかりと伝えられるように、自分の意見を一文にまとめる練習などを行うのがおすすめです。

また、丁寧な言葉使いをし、同じ言い回しを避けることで相手に良い印象を与えられます。面接での適切な英語と話し言葉の英語には小さくない差がある以上、英語面接の練習はしておきましょう。

面接中に実施されるプレゼンテーションについて

加えてオンライン面接中には、「課題論文(Extended Essay)の内容と成果(見込み)の要約」についてのプレゼンテーションも行う事になります。

プレゼン時間は10分なので、10分間で端的に要約内容の説明をする必要があります。そのため、事前に話す内容と話の順番を決めておきましょう。

また、プレゼン自体は日本語で行いますので、日本語で練習をする事も欠かせません。

対策③:活動実績を積む

IB認定校対象に出願するには、活動実績を積むことが重要です。

これは、出願時の提出書類に「学校内外における自己活動歴と自己分析」が必要になるためです。

具体的な内容は以下になります。

IB の使命や学習者像を実現するために、高等学校在学中に、どのように CAS(創造性・活動・奉仕)に取り組んだか、また、それによって自分の資質をどのように評価することになったかを、的確に分析し 800 字以内で述べてください。

参照元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

国際バカロレアでの活動をしっかりと深掘りし、自身の魅力をアピールすることが大切です。

対策④:英語外部試験のスコアーUPと評定平均の向上に取り組む

これまで取り上げた2つの出願方式と同様にIB認定校対象方式でも英語外部試験のスコアーを上げる事と評定平均値を上げる事は重要です。

まず前者の英語外部試験についてです。IB認定校対象方式では出願書類に「英語外部試験のスコアを証明する書類」があるため、大学側は確実に評価の対象にしています。

そのため、ただ受けるのではなく、なるべく高いスコアを取ることをおすすめします。例えば英検であれば少しでもCSEスコアを上げておきましょう。

後者の評定平均については出願時に評定平均○○以上といった記載はないですが、少しでも高める事をおすすめします。なぜなら、評定平均は必ずチェックされるので、低いよりも高い方が良いためです。

評定平均を高めるためにも定期試験で高得点を取る事や授業で課される提出物はきちんと提出するようにしましょう。

ICUの総合型選抜で求められる事とは?

ICUの総合型選抜で求められる事
大学に合格するには、その大学が求めている学生像を知ることが重要です。

ここでは、ICUの総合型選抜で求められていることや、合格しやすい人の特徴を解説します。

ICUがどんな学生を求めているのか知ったうえで、対策を行いましょう。

何が求められるのか?

ICUの総合型選抜で求められることは次の5つになります。

  1. ICUのアドミッションポリシーと合致していること
  2. 提出書類のクオリティが高く、自分の言葉で表現していること
  3. 英語力があること
  4. 評定平均が高いこと
  5. ICUで学びたいことが具体的に決まっていること

それぞれについて補足します。

ICUのアドミッションポリシーと合致していること

ICUはアドミッションポリシーに合致している学生を求めています。アドミッションポリシーとは、入学者の受け入れ方針をまとめたものです。

大学の教育理念や目的に応じて受験生に求める能力は異なるため、大学ごとにアドミッションポリシーが記載されています。ICUの場合は以下の通りです。

ICU では日本全国および世界各地から次のような資質を持ち、また、それらをさらに高めたいという意思を持つ学生を求めています。

1. 文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心と創造力
2. 的確な判断力と論理的で批判的な思考力
3. 多様な文化的背景を持つ⼈々との対話ができるグローバルなコミュニケーション能力
4. 主体的に問題を発見し、果敢に問題を解決してゆく強靭な精神力と実行力

引用元:国際基督教大学 入学者選抜制度

当然、選考方法にも反映されるため、ICUの総合型選抜を受けようと考えている人は、まず最初にICUのアドミッションポリシーに目を通しておきましょう。

提出書類のクオリティが高く、自分の言葉で表現していること

ICUでは提出書類が重要視されています。二次選考で行われるのはオンライン面接のみなので、書類選考の重要性が高いためです。

提出書類には、小論文や「学校内外における自己活動歴と自己分析」といったように書くのに時間がかかるものが多くありますが、一つ一つ丁寧にこなし、自分の言葉で表現することを意識しましょう。

英語力があること

最後に、ICUでは英語力がある学生を求めています。ICUは国際社会に貢献する人の育成を目指しており、大学でも日本語と英語のバイリンガル教育に力を入れているのが特徴です。

そのため、必然的に求める学生にも高い英語力を要求します。

参考までの話になりますが、出願時に「英語検定〇級以上」、「TOEIC○○点以上」といった規定はありません。しかし、保有している級やスコアーは出願書類を確認される段階で評価されていると思いましょう。

評定平均が高いこと

評定平均が高いことは、あなたが高校の授業や定期テストを大事にしてきたということを意味します。

大学は、大学の授業やテストを大事にしてくれる人に入学してほしいと思っています。したがって、評定平均が高い人ほど合格しやすいです。

ICUで学びたいことが具体的に決まっていること

ICUで何を学び、それを活用して社会にどのような貢献をしていきたいのかをできるだけ具体的に語ることができるようにしておく必要があります。

それを面接対策上のハッタリと思われないように、あなたのこれまでの探究活動や学校での学習など何らかの活動と結びつけてください。

万が一、これまでに将来と結びつく活動をしてこなかった人は、是非今から始めてください。

合格しやすい人の特徴

ICUの総合型選抜に合格しやすい人の特徴は次の4つです。

  1. アドミッションポリシーに合致していることを示せる人
  2. ICUの理念を理解し、なぜ、ICUなのかを説明できる人
  3. 1つ1つの課題に対してきちんと準備が出来る人
  4. 英検のハイスコアと高い評定平均がある人

それぞれの詳細について補足します。

特徴①:アドミッションポリシーに合致していることを示せる人

まず第一に、ICUのアドミッションポリシーに合致していることが伝わるエピソードや活動実績がある人は有利です。

なぜなら、総合型選抜はアドミッションポリシーに合致した人物に入学してもらうために大学側が実施している選抜方式だからです。

改めてICUのアドミッションポリシーをご紹介しますので、アドミッションポリシーに合致していることを証明できる経験等があるか確認してみてください。

ICU では日本全国および世界各地から次のような資質を持ち、また、それらをさらに高めたいという意思を持つ学生を求めています。

1. 文系・理系にとらわれない広い領域への知的好奇心と創造力
2. 的確な判断力と論理的で批判的な思考力
3. 多様な文化的背景を持つ⼈々との対話ができるグローバルなコミュニケーション能力
4. 主体的に問題を発見し、果敢に問題を解決してゆく強靭な精神力と実行力

引用元:国際基督教大学 入学者選抜制度

万が一、アドミッションポリシーに合致している事を示せる経験やエピソードがない場合は、出願書類の出願日までに積むようにしておきましょう。

特徴②:ICUの理念を理解し、なぜ、ICUなのかを説明できる人

次にICUの理念を理解した上で、どうしてICUで学びたいかを説明できる人です。なぜなら、ICUの入学願書では以下の3つの記載が求められるためです。

  • ICU を志望した動機または理由と入学後に学びたい事と学びたい理由
  • これまでの人生観に大きな影響を与えたと思われる出来事
  • ICU の理念を実現するために出来る貢献の内容とその理由

参照元:2024 年度 総合型選抜入学願書

上記の内容を書くためには、ICUで学びたい分野を持ち、他の大学ではなくてICUであることを説明する事が欠かせません。加えて、あなたがICUの理念を理解しており、入学後に貢献できる事がある事を示す事も不可欠です。

出願書類の段階でICUに対する熱意や思いが問われる以上、ICUとの親和性を根拠を持った上で伝えられるかどうかは合否に直結します。

特徴③:1つ1つの課題に対してきちんと準備が出来る人

1つ1つの課題に対してきちんと準備が出来るかどうかも合否に大きな影響を与えます。

なぜなら、ICUの出願書類は種類が多い上に準備に時間を要するものばかりなので、かけた準備の量次第で質が変わるためです。

加えて二次選抜のオンライン面接やプレゼンテーションについても事前に準備をしたかどうかで本番の出来は変わります。

大学から課される課題に対して根気よく準備ができるかどうかは合否に直結できるため、準備に力を入れられる人は合格しやすいと言えます。

特徴④:英検のハイスコアと高い評定平均がある人

英検のハイスコアと高い評定平均がある人はICUの総合型選抜で有利になります。

なぜなら、ICUが実施している3種類の総合型選抜では、一定の評定平均値と外部の英語試験のスコアの取得の両方またはいずれかを出願時の条件の1つにしているためです。

当然、評定平均も英語試験のスコアも出願時の条件を満たせば十分ではなく、少しでも高い方が大学側に評価されます。

つまり、高い評定平均と英語試験のハイスコア―を取得しておく事は、ICUの総合型選抜の合格を勝ち取る際に有利に働くのです。

そのため、合格を勝ち取るためにも英検のスコアと評定平均は上げておきましょう。

1つの目安としては評定平均値は4.5以上、英検のスコアは準1位級に相当する「1792」以上です。ぜひ頑張って取得してください。

参考:英検CSEスコアについて

併願受験先としておすすめの大学はどこ?

併願先として受験したいおすすめの入試
次にICUの総合型選抜を受ける方におすすめの併願先を3つご紹介します。今回取り上げる3つの併願先は以下の通りです。

  • 上智大学の公募推薦
  • 中央大学の総合型選抜
  • 立教大学の自由選抜入試

それぞれの詳細はこれから1つずつご紹介します。

上智大学の公募推薦

上智大学の公募推薦
最初に取り上げるのは上智大学の公募推薦です。なぜ、上智大学の公募推薦が良いかというと以下の理由があります。

  • 求められる評定平均は4.0以上なので、ICUを受けた人なら満たせている
  • 出願締め切り日は11月の上旬なので、ICUの合格発表日である11月1日以降に出願可能
  • 学部を選ばなければ2倍前後の倍率の学部も複数ある
  • 多くの学部で2級以上の英検が求められるので英語力をいかせる

特に出願の締切日がICUの合格発表日以降なのは注目に値します。そのため、万が一ICUに落ちたとしてもICUと同ランクの大学に合格できるチャンスが手に入るのです。利用しない手はありません。

上智大学の公募推薦の特徴は以下のページでまとめております。
この大学の推薦入試の特集ページはこちら

中央大学の総合型選抜

中央大学
2つ目に取り上げるのは中央大学の総合型選抜です。なぜ、ICU受験者に中央大学の総合型選抜をおすすめするかというと、以下の理由があるためです。

  • 併願受験が公式で認められている
  • 求められる評定平均は3.8なのでICUに出願する人は満たしているため
  • 出願書類が他の大学と比べると負担にならない学部が複数ある
  • MARCHの1つなので大学ランク的にもICUとそこまで大きな差がない

要するに、出願のしやすさという点でも大学ランクの面でも滑り止めとしては非常に都合が良いのです。

しかも中央大学の総合型選抜では併願受験を認めている以上、ICUと中央大学の両方に合格した時には、中央大学の合格を辞退出来ます。

これはICUが第一志望の人には都合が良いはずです。ICUの総合型選抜を受験する人に非常に都合が良い中央大学の総合型選抜の詳細は以下のページでまとめております。
この大学の特集ページはこちら

立教大学の自由選抜入試

立教大学の自由選抜入試
3つ目に取り上げるICUの総合型選抜受験者におすすめしたい併願先は立教大学の自由選抜入試です。おすすめの理由は以下の通りです。

  • ICUの出願に必要な評定平均があれば基本的にどの学部にも出願できる
  • 立教大学の自由選抜入試は他大学の併願受験を禁止していない
  • 国際バカロレア資格の取得者向けの受験方式もある
  • 立教大学はICUと同様にリベラルアーツに力を入れている

立教大学は総合型選抜を使ってICUの合格を目指す人にとって出願のしやすさと入学後に学べる環境という点において、非常に都合の良い大学になります。

大学ランクの面でも立教大学はMARCHの中で偏差値の面でも人気度の面でもトップクラスに高いので決して悪い大学ではありません。

ICUの併願先をお探しでしたら絶対に目をつける価値はあります。

立教大学の自由選抜入試の特徴については以下のページでまとめております。ぜひご覧ください。

この大学の自由選抜入試の特集ページはこちら

国際基督教大学の総合型選抜の受験希望者がよく抱く疑問

国際基督教大学のAO入試を受ける受験生が良く抱く疑問
最後に、ICUの総合型選抜について、受験生がよく抱く疑問について回答しています。

Q&A形式で分かりやすく解説しているので、しっかりと目を通しておきましょう。

他の方式や大学と併願できるの?

ICUの総合型選抜は併願できません。

総合型選抜に出願すると、他の形式の総合型選抜や学校推薦型選抜に出願できなくなります。

また、総合型選抜は専願でしか出願できないため、他の大学の総合型選抜を受験する場合は併願が認められている大学や二次試験がICUの合格発表後の大学を選ぶ必要があります。

なお、一般選抜とは併願可能なため、総合型選抜に落ちた後、ICUの一般選抜を受験したり、他の大学の一般選抜を受けたりすることは可能です。

過去問はどこで入手できるの?

過去問を手に入れる方法
ICUの総合型選抜の過去問は特にありません。

これは、二次選考で行われるのがオンライン個人面接なためです。二次選考の対策をしたい人は、オンライン面接を練習しておきましょう。

また、募集要項を見ると、書類選考に必要な小論文や自己分析の課題を確認できます。しっかりと対策したうえで、書類を作成しましょう。

浪人生でも受験できるの?

ICUの総合型選抜は2浪までなら受験できます。

総合型選抜の募集要項を確認すると、出願条件が次のようになっています。

a.高等学校または中等教育学校を 2021 年 4 月 1 日から 2024 年 3 月 31 日までに卒業または修了(見込み)の者。

引用元:国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜

上記のように、2022年度に卒業した人も、ICUの総合型選抜を受験可能です。

ただし、総合型選抜を受験できるのは一度のみです。過去に総合型選抜を受験した人は、翌年以降、出願できないので注意してください。

他にどのような受験方法があるの?

ICUの総合型選抜以外の受験方法を表にしてまとめました。

試験名 試験の特徴
学校推薦型選抜 高校からの推薦を受けて出願する試験
一般選抜 当日のペーパーテストで合否を決める試験
ユニヴァーサル・アドミッションズ
4月入学帰国生入学試験
外国の教育制度で2年以上教育を受けた人のみ出願できる試験
ユニヴァーサル・アドミッションズ
EJU(日本留学試験)利用選抜(4月/9月入学)
外国の教育制度で6年以上教育を受けた人のみ出願できる試験
ユニヴァーサル・アドミッションズ
English Language Based Admissions
(April / September Entry)
試験が全て英語で行われる試験

参照元:国際基督教大学の入学者選抜制度の特集ページ

他にも社会人入学試験などもあります。幅広い受験方法があるため、総合型選抜より他に合格を狙える受験方法があればそちらで受験するのも選択肢の一つです。

総合型選抜に落ちたらどうすればいいの?

ICUの総合型選抜に落ちた時の対応方法
ICUの総合型選抜に落ちた場合は、一般選抜に切り替える必要があります。

ICUの総合型選抜は1回しか受験できず学校推薦型選抜との併願もできないため、一度落ちたら一般選抜以外の選択肢がありません。

どうしてもICUに入学したい方は、一般選抜による合格を目指しましょう。ただし、ICUの総合型選抜は提出書類も多く対策が必要なため、そちらに時間を取られていると一般選抜の対策が困難です。

ICUの合格が難しそうなら、併願可能な他の総合型選抜に出願したり、他の大学の一般選抜を受験したりするのも選択肢の一つです。

今回取り上げたICUの総合型選抜の情報のまとめ

今回の内容のまとめ
最後に、今回紹介したICUの総合型選抜のポイントをまとめましたのでご覧ください。

特に重要なポイント一覧

  • ICUの総合型選抜で受験できるのは教養学部アーツ・サイエンス学科のみ
  • ICUの総合型選抜は3つの受験方式があり、相性が良い受験方式を選ぶのがおすすめ
  • 倍率の面では3倍以下と高くない
  • 出願には数多くの書類を作成する必要があるためしっかりと準備が必要
  • 二次選考ではオンライン面接を行うため、面接対策が必要
  • ICUの総合型選抜は専願のため合格したら辞退が出来ない
  • おすすめの併願先は以下の3つである
    1.上智大学の公募推薦
    2.立教大学の自由選抜入試
    3.中央大学の総合型選抜
  • 学科の方式ごとに独自の試験を設けているため、それに合わせた対策を行うこと

この記事を参考にしてICUの総合型選抜の対策を頑張りましょう。

最後になりますが、ここまでの内容に目を通す中でICUの総合型選抜を少しでも難しそうと感じましたらホワイトアカデミー高等部の無料相談会を一度ご利用下さい。

ホワイトアカデミー高等部の無料相談会では、ICUの総合型選抜の攻略方法に加えて現時点での合格見込みまで講師がお話しします。無料相談会は以下のページから申し込めますので是非ご利用下さい。

無料相談のお申し込みはこちら

*今回の記事を作成するために使用した資料は次の通りです。ぜひ当ページの情報と併せてご確認ください。

国際基督教大学 総合型選抜
国際基督教大学 教養学部 2024 年度入学試験要項 総合型選抜
国際基督教大学 入学者選抜制度

総合型選抜(旧AO入試)