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2021.10.29 提出書類

公募推薦で求められる推薦書の特徴と取得方法

公募推薦で求められる推薦書の特徴と取得方法

  • 「公募推薦を受験すると決めたけど、推薦書の貰い方が分からない」
  • 「推薦書には何が書かれているのか知りたい」

という受験生も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は公募推薦を受ける際に必要な書類の一つである推薦書の貰い方や推薦書に書かれる内容を中心に解説します。ぜひ最後までお付き合いください。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

そもそも推薦書とは?

公募推薦で大切な推薦書とは?
推薦書というのは、高校の学校長が大学に対して「この生徒は貴学に相応しい人物である」ことを証明する証明書です。

公募推薦に出願する際に推薦書は必ず大学から求められる書類ですので、公募推薦を利用するのでしたら必ず準備することになります。

ただし、1点注意しなくてはいけないのは推薦書はあなた一人で準備できるものではなく、高校側に準備を手伝ってもらう必要がある書類だという点です。

推薦書に書かれる内容は?

記載される主な内容
基本的に推薦書には、学校名と学校長の名前だけ記載されていることが多いですが、推薦理由が求められるケースもあります。例えば上智大学が指定する推薦書のフォーマットでは以下が求められます

  • 学校長のサイン
  • 受験生の氏名の記載
  • 志望する学部・学科の記載
  • 推薦の理由

参考:上智大学指定の推薦書

受ける大学・学部によって提出が求められる推薦書のフォーマットは変わりますが、基本的には推薦書の内容が直接合否に大きく関わることはありません

なぜなら、書いている人が学校長という普段一人の生徒とは関わらない人が書いた内容であることに加えて基本的に推薦書にはポジティブなことしか書かれていないためです。

ただし、学校長が推薦する理由と自己推薦書の内容が被らないようにする工夫は必要です。なぜなら、著しくかぶると他人が推薦する理由と自分で自分を推薦する理由が重複するので明らかに不自然だからです。

そのため、自己推薦書に書きたい内容が決まっている場合は、学校長に書いて欲しい内容を箇条書きにして、担任の先生に渡しておくと安心です。

推薦書の貰い方と取得に要する期間の目安

書類を貰う方法と取得に要する期間
公募推薦を利用する事が確定しましたら出願に必要な書類を準備する事が欠かせません。そのため、推薦書は誰に書いてもらえばよいのか、そしていつ頃手に入れればよいのかについてこれからご紹介します。

推薦書は誰が書く?

先ほど少し触れましたが、公募推薦の推薦書を書くのは基本的には所属する学校の学校長です。

ただし、直接学校長に依頼するのではなく、担任に学校長が記入した推薦書が必要である旨を報告し、担任が学校長に話をして、学校長が書く流れになります。

そのため、公募推薦を受験する事が確定しましたらまずは担任の先生に推薦書が必要である旨を伝えましょう

基本的に学校側はあなたが推薦書の手配を依頼した後に校内であなたをその大学に推薦できるかどうかを審査します。何人かの候補者がいる場合は校内選考が行われることもあります。

校内選考が行われるにせよ、行われないにせよ、審査に通った場合のみ学校長が推薦書を書いてくれます。学校長が書いた推薦書は担任の先生から貰えるため、学校長と話すことは基本的にはありません。

推薦書を貰うのにかかる時間

推薦書は貰えるまでに1週間程度の期間がかかることが多いため、公募推薦の受験が確定した時点で担任の先生に頼むのが理想的です。

加えて、1週間というのは目安でして先生が忙しいと1週間では入手できない可能性もあります。というのも、公募推薦や総合型選抜の出願準備をしている生徒が多い時期には先生たちも校内選考や各種書類の作成・準備で忙しくなってしまうからです。

そのため、推薦書が貰えるまでに2週間程度の時間がかかる事を念頭に入れて手配をすることをおすすめします。

推薦書を貰えないことはある?

校内選考に通った生徒のみ、推薦書を貰うことができます。誰でも貰える訳ではないことを念頭に置いておきましょう。

校内選考は余程のことがない限り通りますが、あまりにも特定の大学の公募推薦を受けたがる人が多い場合は大学側に人数制限がなくても高校側で人数を調整するケースもあります。

また、あなたの評定平均が大学側の定める出願基準に足りていない場合は、公募推薦の出願が出来ないので推薦書は書いてもらえません。そのため、推薦書を書いてもらうことを頼む前にあなたに出願資格があるかは確認しておきましょう。

公募推薦で他に求められる出願書類

他に提出が求められる資料一覧
公募推薦に出願する際には推薦書の用意は不可欠ですが、推薦書以外にも準備すべき書類はいくつもあります。そこでここでは推薦書の他に大学から提出が求められる主な出願書類をご紹介します。

調査書

推薦書と同様に高校側に発行を依頼することになる代表的な書類として調査書があります。調査書は高校に入学時から現在までの学習態度や生活状況が記載された書類です。

調査書の中には高校入学後から現在までの評定平均や出欠の記録や学習の記録などが記入されます。評定平均については高校1年生から高校3年生の1学期までの成績をもとに算出されます。

大学が調査書を求める最も大きな理由としては評定平均と欠席数や遅刻数の確認が挙げられます。なぜなら、評定平均は受験生の学力レベルの参考になりますし、欠席数や遅刻数は素行面をある程度確認できるからです。

ただし、評定平均・欠席数・遅刻数以外にも英検をはじめとした保有資格についてはよく見られます。それにどんな部活やどんなボランティアをしていたのかも必ずチェックされます。

そのため、公募推薦で合格を目指すのであれば、委員会や部活動に所属しながら模範的な学校生活を送ることはもちろん、英検等の資格取得にも取り組みたいところです。

その他の書類

先ほどご紹介した調査書と推薦書以外にも出願時には提出しなければいけない資料があります。どの資料が求められるかは受ける大学・学部次第ですが、主な提出資料については一覧にしてみましたのでご覧ください。

書類名 書類の詳細
自己推薦書 あなた自身の長所やこれまでの経験を交えながら大学に対して自分をアピールするための文書です。
志望理由書 自分がその大学に入りたい理由を説明するための文書です。
課題レポート 課題レポートの内容は大学によって異なりますが、学部に関連するテーマが多いです。
語学試験の証明書 英検やTOEICをはじめとした語学試験のスコアーや取得結果を証明する証明書です。

改めての話になりますが、公募推薦に出願する時に必要な書類は受験する大学・学部によって異なります。そのため、公募推薦の利用をお考えでしたら志望大学・志望学部の募集要項を早めに入手し、熟読する事でしっかりと提出書類を確認するようにしましょう

なお、今回取り上げた4種類の提出書類の中でも特に大学から提出が求められる事が多い自己推薦書と志望理由書については以下のページでまとめているので是非ご覧ください。

参考記事①:志望理由書とは?
参考記事②:自己推薦書とは?

このページのまとめ

今回の内容のポイント
ここまで、公募推薦の出願時に必要な推薦書の貰い方や推薦書に記載される内容などについて詳しく解説しました。最後に今回取り上げた内容の中で、特に重要なポイントをまとめてみました

特に重要なポイント一覧

  • 推薦書は担任の先生に頼んで、学校長に書いてもらう必要がある。
  • 推薦書は志望校の出願条件を満たしていて、校内選考に通った生徒のみが貰うことができる。
  • 推薦書の内容は直接合否に関わることはほとんどない。
  • 推薦書が貰えるまでに1週間以上かかる場合が多いので早めに準備するべき。
  • 公募推薦では出願時に提出が求められる書類が多いので事前に確認すべし。

上記のポイントをしっかりとおさえることで、公募推薦の出願がスムーズになります。

コラム:公募推薦入試の注意点

公募推薦入試の注意点
どの大学の公募推薦にも通常は出願時に何らかの条件が定められております。出願条件を満たしていないと出願はできません

そこで公募推薦を利用したい場合は、まず志望校の出願条件を確認するようにしましょう。出願条件は評定平均に加えて大学によっては語学検定のスコアーや履修科目も入っている場合があります。

中でも特に重要な評定平均は高校1年生から高校3年生の1学期までに履修した科目の成績(5段階)を合計し、科目数で割った数値の事を指します。

そのため、出願前に自身の評定平均を計算し、大学が出願条件として定める評定平均よりも高いかは確認しましょう。

無事に出願条件を満たしていた場合は出願が出来ますので出願書類の準備に取り組むことになります。そして出願書類の準備が終わった後には小論文や面接などの対策も必要になります。

以上のように公募推薦で合格を勝ち取るためには求められる事が多いので、なるべく早いうちから準備に取り組むことが重要になります

参考記事:いつから推薦入試の勉強を始めるべきか?

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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