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総合型選抜(旧AO入試)に落ちてしまったことを考え、事前に準備しておくことが重要です。しかし、どのような準備が必要かが分からないと準備しようがないと思います。
そこでこの記事では万が一総合型選抜(旧AO入試)にに落ちてしまった際の事前準備についてご案内します。
内容に目を通せば、総合型選抜(旧AO入試)に落ちた場合に備えて事前にやるべき事や万が一落ちてしまった後には何をするべきかまで分かります。
この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒。自身の大学受験時は現役で東京大学理科I類合格のみならず、倍率35倍の東京工業大学特別選抜入試にも合格。
その後、総合系のコンサルティング会社(デロイトトーマツグループ)にて人材育成についての業務課題解決支援を行ったのち、ホワイトアカデミーを設立。
現在はホワイト企業内定率100%のNo.1就活コンサルタントとして倍率100倍越えの難関企業への内定を請け負うほか、その面接ノウハウを活かして総合型選抜入試についてもサポートし、担当した生徒は全て志望校に合格させている。
目次
総合型選抜(旧AO入試)に落ちた場合の対策は受ける前から!
総合型選抜(旧AO入試)に落ちた場合のことなんて、あまり考えたくありませんね。
しかし、もしそうなってしまった場合、その時初めてどうすればいいのかを考えるのでは、他のライバルたちに完全に後れをとってしまいます。
後手の対策をとるのではなく、総合型選抜(旧AO入試)対策と同時進行で、他の対策を始める必要があります。
理想的な話を言えば総合型選抜(旧AO入試)対策は高校2年生のできるだけ早い時期から始めるのがベストである以上、落ちたケースの対策についても高校2年生の時から始めたいところです。
総合型選抜の理想的な対策時期については以下のページでより詳しくまとめているのでご興味があればどうぞ。
⇒いつから総合型選抜の対策をするのが理想的なのかを大公開
なんとなく受ける、では総合型選抜(旧AO入試)は落ちる!
試験のチャンスが一度増えるから、ラッキーという感覚で総合型選抜(旧AO入試)を受験する人もいるかもしれません。
しかしそのような考えでは、まず受かりません。「必ずこの大学に入るんだ!」という強い気持ちで受験することが大事です。
総合型選抜(旧AO入試)の内容には、その学校の特色が現れます。そのため総合型選抜(旧AO入試)はいかにその大学について理解しているかも重要な要素になります。
評価基準と落ちる理由を把握しておく
総合型選抜に落ちた時の対応を考える際に欠かせないのが大学側の評価基準と落ちる主な理由を把握しておくことです。そのため、それぞれについてこれからご紹介します。
総合型選抜(旧AO入試)の評価基準
- 大学(学部)にとって、求める学生像かどうか
- その大学に入りたいという明確な動機があるかどうか
この2点は、総合型選抜(旧AO入試)を突破するための必須条件です。しかし総合型選抜(旧AO入試)で落ちる理由は、その2点を満たしていないというだけではありません。
総合型選抜(旧AO入試)に落ちる理由
- 面接対策をしていない
- 小論文対策をしていない
- 学力が要求水準に達していない
- 本番で緊張してしまう
このように落ちる理由の多くは、志望大学の総合型選抜(旧AO入試)の対策が出来ておらず、本番で最高のパフォーマンスを出せない事にあります。つまり、「準備不足」なのです。
だからこそなんとなく受けるのではなく、しっかりと準備をしましょう。準備の一環としては大学が合否判断に利用する評価項目を知る必要もありますのでご存じではないようでしたら以下のページの内容は参考になるはずです。
総合型選抜(旧AO入試)に落ちた時の選択肢を把握する
総合型選抜(旧AO入試)に落ちたケースで取る事になる主な選択肢は以下の3パターンに分かれます。
【総合型選抜(旧AO入試)に落ちた場合】
- ①他の大学・同じ大学の他の総合型選抜(旧AO入試)・公募推薦を受験する
- ②同じ大学の一般選抜(一般入試)を受験する
- ③他の大学の一般選抜(一般入試)を受験する
①~③の詳細についてはこれからご紹介します。
①【他の大学・同じ大学の他の総合型選抜(旧AO入試)・公募推薦を受験する】
基本的に総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜(指定校推薦)は、専願が条件です。
しかし総合型選抜(旧AO入試)の中には併願可能な大学もありますし、学校ごとに受験時期や結果発表時期に差があります。
そのため、受験する総合型選抜(旧AO入試)の結果が早く判明する場合、その学校や他校の2期目の総合型選抜(旧AO入試)やまだ募集中の公募推薦を受けられる可能性があります。
これもどれだけ迅速にリサーチできるかが問題です。取り掛かりが早ければ早いほど、できる対策が増えます。
②【同じ大学の一般選抜(一般入試)を受験する】
もし総合型選抜(旧AO入試)で落ちたとしても、どうしてもこの大学に入りたいという意思がある場合、一般選抜(一般入試)を受ける方法もあります。
ただし、国公立なら、5教科の大学入学共通テストを受験することになり、試験範囲は膨大な量になります。それに私立の場合でも、高校3年間の学習内容を、効率的に勉強しなければなりません。
そのため早い段階から同時進行で、一般選抜(一般入試)の試験対策をしておく必要があります。一般選抜との併願については以下のページでまとめているのでよろしければどうぞ。
③【他の大学の一般選抜(一般入試)を受験する】
この場合も②と同様に、早めに入試対策をしておかなければなりません。
また滑り止めとして複数の大学を受験するのかどうか、何校受験するのかなど事前に決めて、早めにリサーチを開始しましょう。
一般選抜(一般入試)対策と並行して準備するのがベスト
かなり大変なことではありますが、一般選抜(一般入試)対策も並行して進めるのが理想的。なぜなら、一般選抜の準備もしておけば総合型選抜(旧AO入試)で志望大学に合格出来なくても志望大学に入学できるチャンスが残るためです。
最終的に志望大学に合格をすればよいので、総合型選抜(旧AO入試)で落ちても、一般選抜(一般入試)で受かれば問題ありません。それに最悪、一般選抜もある、と思えば余裕を持って総合型選抜に取り組めます。
不合格時のリスクヘッジの面でも志望大学の総合型選抜にゆとりをもって取り組むにあたっても一般選抜の対策をしておくのは非常に有効な点は押さえておきましょう。
総合型選抜(旧AO入試)に落ちてしまった後の挽回策
どんなに志望大学の対策をしていても総合型選抜(旧AO入試)に落ちてしまうことはあります。ですが前を向けばまだチャンスはありますので不合格後にどれだけ迅速に動けるかが重要です
気持ちの切り替えが重要!
不合格になったとはいえ総合型選抜に挑戦をしたことは「試験本番という緊張する経験を味わった」ことになります。
一度試験本番のプレッシャーを味わった場合、一般選抜で本番試験を迎える際の緊張は2回目になるのでだいぶ和らぎます。それに落ちた悔しさもあるはずです。
悔しさは糧になりますのでうまく気持ちを切り替えられれば、不合格の悔しさを味わっていない普通の受験生よりも真剣に受験勉強に取り組めます。
いずれにせよ、あきらめずに、他の推薦入試や一般選抜(一般入試)のチャンスが、まだあるととらえましょう。一度受験に落ちているという経験を財産に、今後の対策を立てなおしをするのが一番。
対策方法|まだ募集している公募推薦・総合型選抜(旧AO入試)を受ける
前述のとおり、一度総合型選抜(旧AO入試)に落ちても、追加の総合型選抜(旧AO入試)や、公募推薦に応募できることがあります。もし希望の受験先が見つかった場合、至急必要なのは以下の4点です。
- すぐに募集要項を確認する事
- 必要書類の準備
- 大学の事を調べる事
- 試験対策を始める(面接対策、小論文対策、筆記試験対策など)
基本は、最初に行った総合型選抜(旧AO入試)の試験対策と同様です。
ただし多くの大学は公募推薦であれ総合型選抜(旧AO入試)であれ、第Ⅰ期よりも第Ⅱ期や第Ⅲ期の方が倍率が高くなりがち。
そのため、まだ総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦を受けられるといっても必ず一般選抜(一般入試)の勉強も平行して行いましょう。
対策方法|一般選抜(一般入試)を受ける
万が一希望するすべての公募推薦・総合型選抜(旧AO入試)に落ちてしまった場合、一般選抜(一般入試)を受けることになります。
やるべき対策はどれだけ一般選抜の準備ができているかによって大きく変わります。中でもあなたの状況が以下の2つのどちらに該当するかで特に話が変わります。
- 総合型選抜(旧AO入試)の準備と並行して、一般選抜(一般入試)対策が計画通りにできている場合
- 総合型選抜(旧AO入試)前にたてた一般選抜(一般入試)対策が当初の計画通り進んでいない。もしくは元から計画できていない場合
それぞれの状況で学習スケジュールが変わりますので上記の2つのケースごとに対策内容をご紹介します。
①:【計画通りできている場合】
- 総合型選抜(旧AO入試)前にたてたスケジュールに沿って、予定通りに試験対策をすすめましょう。
②:【計画通り進んでいない・計画できていない】
- 至急今からできることを考え、対策とスケジュールをたてます。
- 決して焦らず、実行できる範囲内で計画をたてましょう。
①のケースであれ、②のケースであれ絶対に実施をしておきたい対策項目はいくつがあります。特に実施をしておきたい対策項目についてはを2つご紹介しますので是非ご覧ください。
①:過去問を解く
本命の大学に関しては、少なくとも5年分さかのぼって、一度だけでなく何度か解くようにしましょう。時間配分の把握のためにも、必ず時間を測って解くことが重要です。
②:逆算してスケジュールを立てる
試験当日までに何度解くのか、そのためには1日にどれだけ取り掛かればいいのか逆算して、スケジュールを立てます。
間違えた問題を復習するための時間も確保しておくことを、忘れないでください。
当たり前のことですが、その時点から何ができるのか見極めて、スケジュールを立てることが重要です。無理なスケジュールを立てていては焦るばかりで勉強がはかどらず、本末転倒です。
試験の当日までに、何をどれだけできるのかをふまえて、毎日の予定を立てましょう。それに併願校が決まっていない場合は、至急決定して対策を始めます。
おわりに
万が一総合型選抜(旧AO入試)に落ちてしまったとしても、大学受験は終わりではありません。
第Ⅱ期、第Ⅲ期の総合型選抜や公募推薦に申し込めますし、一般選抜で逆転合格を目指す事も出来ます。
大事なのは仮に落ちたとしてもくじけない事と万が一の不合格リスクに備えて事前に総合型選抜以外の選択肢の準備もしておくことです。
今回の内容があなたの受験準備のお役に立てると嬉しいです。最後に今のあなたのお役に立てる情報を紹介しているページをご紹介してこのページを終えようと思います。
⇒主な大学受験の受験方式の種類と各受験方式の良し悪しを大公開
この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。
過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。
2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。
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