各大学の対策情報
この記事では、関西の人気私立大学である関関同立の総合型選抜と公募推薦の特徴について解説しています。ご一読頂ければ、以下のような内容を学ぶ事が出来ます。
この記事で学べる事の一例
- 受かりやすく狙い目の関関同立の特別入試の種類
- 2024年度4つの大学の総合型選抜と公募推薦の合格倍率
- 4つの大学の総合型選抜と公募推薦の違い
- 関関同立の特別入試の合格には欠かせない8つの対策内容
- おすすめの併願受験大学のリスト
- 4つの大学の中で評定平均や英検がなくても出願できる出願先
- 正式に併願受験が認められている関関同立の特別入試名
この記事と特に相性が良い人
- 関関同立に入りたいが、一般選抜で合格できる自信がない
- 指定校推薦は厳しいので、総合型選抜や公募推薦を考えている
- 総合型選抜や公募推薦で関関同立に出願する予定がある人
このようなお悩みをお持ちの方にぴったりの内容となっているので、関関同立に合格したい方はぜひご覧ください。
併願に関する情報やおすすめの併願校、合格に必要なスキルなど、受験生にとって重要な情報も多数紹介しています。ぜひ最後までお付き合いください。
目次
関関同立で総合型選抜・公募推薦を実施している学部一覧
まずは、関関同立で総合型選抜や公募推薦を実施している学部を一覧にしてご紹介します。
最新年度の合格倍率もあわせて掲載しているので、関関同立の総合型選抜・公募推薦を受験しようと考えている方は、ぜひチェックしてください。
総合型選抜を実施している大学・学部と2024年度の倍率
関西大学
学部 (偏差値) |
倍率 (2024年度) |
---|---|
法学部 (55.0~57.5) |
【AO入試】3.2倍 【SF入試】1.0倍 |
文学部 (52.5~57.5) |
【AO入試】:5.5倍
【SF入試】:1.1倍 【国際バカロレア入試】:3.0倍 |
経済学部 (55.0~57.5) |
【AO入試】:4.2倍
【SF入試】:1.0倍 【国際バカロレア入試】:志願者なし |
商学部 (55.0~57.5) |
【AO入試】:2.7倍
【SF入試】:1.1倍 |
社会学部 (55.0~60.0) |
【AO入試】:8.5倍
【SF入試】:1.1倍 |
政策創造学部 (52.5~57.5) |
【AO入試】:4.1倍 |
外国語学部 (57.5~60.0) |
【AO入試】:1.6倍
【SF入試】:1.0倍 |
人間健康学部 (52.5~55.0) |
【AO入試】:9.4倍
【SF入試】:1.2倍 |
総合情報学部 (52.5~55.0) |
【AO入試】:3.2倍
【SF入試】:1.0倍 |
社会安全学部 (50.0~52.5) |
【AO入試】:3.0倍
【SF入試】:1.5倍 |
ビジネスデータサイエンス学部 (52.5~55.0) |
【AO入試】:2025年度より実施 |
システム理工学部 (50.0~55.0) |
【AO入試】:5.0倍
【SF入試】:2.0倍 |
環境都市工学部 (50.0~60.0) |
【AO入試】:4.0倍
【SF入試】:2.0倍 |
化学生命工学部 (50.0~55.0) |
【AO入試】:4.5倍
【SF入試】:志望者なし |
参照元:パスナビ「関西大学」、関西大学「2025年度AO入試入学試験要項」「2025年度SF入試入学試験要項」「2025年度国際バカロレア入試入学試験要項」「入試結果2024年度」
関西学院大学
学部 (偏差値) |
倍率 (2024年度) |
---|---|
神学部 (50.0~52.5) |
【探究評価型入試】:志望者なし
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.2倍 【スポーツ選抜入試】:1.0倍 |
文学部 (52.5~55.0) |
【探究評価型入試】:1.1倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.7倍 【スポーツ選抜入試】:1.7倍 |
社会学部 (52.5〜57.5) |
【探究評価型入試】:1.5倍
【グローバル入試】 【スポーツ選抜入試】:1.3倍 |
法学部 (52.5〜57.5) |
【探究評価型入試】:1.4倍
【グローバル入試】 【スポーツ選抜入試】:1.0倍 |
経済学部 (52.5〜57.5) |
【探究評価型入試】:1.5倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.2倍 【スポーツ選抜入試】:1.2倍 |
商学部 (55.0) |
【探究評価型入試】:4.0倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:2.0倍 【スポーツ選抜入試】:1.3倍 |
人間福祉学部 (52.5) |
【探究評価型入試】:合格者なし
【グローバル入試】 【学部特色入試】:3.3倍 【スポーツ選抜入試】:2.2倍 |
国際学部 (60.0~67.5) |
【探究評価型入試】:1.9倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:3.0倍 【スポーツ選抜入試】:1.5倍 |
教育学部 (50.0~55.0) |
【探究評価型入試】:1.6倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.4倍 |
総合政策学部 (52.5) |
【探究評価型入試】:1.3倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.5倍 【スポーツ選抜入試】:1.0倍 |
理学部 (50.0~52.5) |
【探究評価型入試】:合格者なし
【グローバル入試】:志願者なし 【学部特色入試】:3.0倍 【スポーツ選抜入試】:志願者なし |
工学部 (52.5~55.0) |
【探究評価型入試】:合格者なし
【グローバル入試】 【学部特色入試】:3.0倍 【スポーツ選抜入試】:1.0倍 |
生命環境学部 (50.0~55.0) |
【探究評価型入試】:1.0倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.5倍 【スポーツ選抜入試】:合格者なし |
建築学部 (52.5) |
【探究評価型入試】:1.7倍
【グローバル入試】 【学部特色入試】:1.6倍 【スポーツ選抜入試】:志願者なし |
参照元:関西学院大学「2024年度探究評価型入学試験」「2024年度グローバル入学試験」「2024年度学部特色入学試験」「2024年度スポーツ選抜入学試験」、パスナビ「関西学院大学」
同志社大学
学部 (偏差値) |
倍率 (2024年度) |
---|---|
商学部 商学科 フレックス複合コース (60.0〜62.5) |
2.2倍 |
文化情報学部・文化情報学科 (55.0~57.5) |
3.0倍 |
生命医科学部 医情報学科 (57.5~60.0) |
2.3倍 |
スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科 (52.5~55.0) |
11.0倍 |
参照元:同志社大学「2024年度 アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜(AO入試) 結果」、パスナビ「同志社大学」
立命館大学
学部 (偏差値) |
倍率 (2024年度) |
---|---|
法学部 (55.0) |
【文化・芸術】:1.0倍 【スポーツ】:1.2倍 |
産業社会学部 (52.5~55.0) |
【AO選抜】:3.7倍 【文化・芸術】:2.2倍 【スポーツ】:1.4倍 |
国際関係学部 (55.0~67.5) |
【AO選抜】:1.8倍 【文化・芸術】:合格者なし 【スポーツ】:1.0倍 |
文学部 (52.5~57.5) |
【AO選抜】:2.3倍 【文化・芸術】:1.5倍 【スポーツ】:1.1倍 |
映像学部 (52.5~55.0) |
【AO選抜】:3.5倍
【文化・芸術】:1.7倍 【スポーツ】3.0倍 |
経営学部 (55.0~60.0) |
【AO選抜】:3.3倍
【文化・芸術】:3.0倍 【スポーツ】:1.2倍 |
政策科学部 (55.0) |
【AO選抜】:4.4倍
【文化・芸術】:1.0倍 【スポーツ】:1.1倍 |
総合心理学部 (55.0~60.0) |
【AO選抜】:5.5倍
【文化・芸術】:1.3倍 【スポーツ】:1.0倍 |
グローバル教養学部 (データ無し) |
【AO選抜】:1.3倍 |
経済学部 (52.5) |
【AO選抜】:2.3倍
【文化・芸術】:1.0倍 【スポーツ】:1.1倍 |
スポーツ健康科学部 (52.5) |
【AO選抜】:4.8倍
【文化・芸術】:4.0倍 【スポーツ】:1.3倍 |
食マネジメント学部 (52.5~55.0) |
【AO選抜】:3.4倍
【文化・芸術】:2.0倍 【スポーツ】:1.3倍 |
理工学部 (50.0〜57.5) |
【AO選抜】:1.5倍
【文化・芸術】:1.5倍 【スポーツ】:1.4倍 |
情報理工学部 (55.0~57.5) |
【AO選抜】:1.6倍
【文化・芸術】:2.0倍 【スポーツ】:1.0倍 |
生命科学部 (52.5) |
【AO選抜】:2.0倍
【文化・芸術】:志願者なし 【スポーツ】:1.3倍 |
薬学部 (52.5~55.0) |
【AO選抜】:2.0倍
【文化・芸術】:志願者なし 【スポーツ】:志願者なし |
参照元:立命館大学「2024年度 AO選抜入学試験「各学部独自方式」試験結果」「2024年度 文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験 試験結果」「2024年度 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 試験結果」、パスナビ「立命館大学」
公募推薦を実施している大学・学部と2024年度の倍率
関西大学
学部 (偏差値) |
倍率 (2024年度) |
---|---|
商学部 (55.0〜57.5) |
1.9倍 |
システム理工学部 (50.0~55.0) |
|
環境都市工学部 (50.0~60.0) |
|
化学生命工学部 (50.0~55.0) |
|
参照元:パスナビ「関西大学」、関西大学「入試結果2024年度」
同志社大学
学部 (偏差値) |
倍率 (2024年度) |
---|---|
神学部 (55.0) |
|
文学部 (57.5~60.0) |
|
社会学部 (57.5~62.5) |
|
法学部 (60.0〜62.5) |
|
経済学部 (60.0) |
自己推薦 1.8倍 |
文化情報学部 (55.0~57.5) |
2.3倍 |
理工学部 (57.5~62.5) |
|
スポーツ健康科学部 (52.5~55.0) |
2.7倍 |
心理学部 (60.0) |
自己推薦 11.0倍 |
グローバル・コミュニケーション学部 (57.5~62.5) |
|
グローバル地域文化学部 (57.5〜62.5) |
|
参照元:パスナビ「同志社大学」、同志社大学「2024年度 推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制) 志願者・受験者・合格者数」
各大学の総合型選抜の特徴
ここからは、各大学の総合型選抜の特徴について簡単に解説していきます。
関西大学
関西大学では、「AO入試」「SF入試(スポーツ推薦)」「国際バカロレア入試」という3種類の総合型選抜を実施しています。
AO入試とSF入試はほぼ全ての学部・学科で募集しているため、関西大学が第一志望の方にはぜひおすすめです。
また、AO入試では、学部ごとに独自の出願方式を設定しており、自分の学業成績や課外活動の実績に合わせた方式を選べます。
出願書類の作成と面接だけで受験できる学部もあるので、高校時代の実績メインで受験したい方は積極的に挑戦してみましょう。
関西大学の各学部の総合型選抜の募集概要や対策ポイントは、こちらの記事にまとめています。受験を考えている方はぜひチェックしてみてください。
関西学院大学
関西学院大学では、以下の4種類の総合型選抜を実施しています。
- 探究評価型入学試験
- グローバル入学試験
- 学部特色入学試験
- スポーツ選抜入学試験
神学部・社会学部・法学部の一部を除き、ほぼ全ての学部・学科が4種類の総合型選抜を行っており、選択肢の幅が広いのが特徴です。
倍率は多くの学部・学科で1〜2倍となっており、そこまで難易度は高くありません。
高校で探究活動や部活動・スポーツに熱心に取り組んだ方、高い英語力や海外留学経験がある方、学部・学科に関連した実績を持つ方は、積極的にチャレンジしてみましょう。
各学部の募集要項や対策すべきポイントをこちらの記事にまとめているので、関西学院大学を志望する方はぜひご一読ください。
立命館大学
立命館大学では、AO入試をはじめ、3種類の総合型選抜を実施しています。
- AO選抜入学試験
- 文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験
- スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験
「AO選抜入学試験」は法学部を除く全学部で実施されております。
そして、「文化・芸術活動に優れた者の特別選抜入学試験」と「スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験」は、グローバル教養学部を除く全ての学部で実施されています。
立命館の総合型選抜については、以下のページで学部ごとの募集要項や対策方法についてまとめております。立命館大学を受験予定の方はぜひ目を通してみてください。
同志社大学
同志社大学では、以下の4学部・学科にてAO入試を実施しています。
- 商学部 商学科 フレックス複合コース
- 文化情報学部 文化情報学科
- 生命医科学部 医情報学科
- スポーツ健康科学部 スポーツ健康科学科
同志社大学にある14学部のうち、AO入試を実施しているのは4学部のみです。
しかも、4学部の全学科が募集しているわけでもないので、AO入試の利用を考えている方は志望学科で募集があるかしっかり確認しておきましょう。
試験の特徴としては、この3つが挙げられます。
- 出願書類の量がかなり多い
- 各学部で細かく出願条件を定めている(英語資格、評定平均、活動実績など)
- 二次選考は小論文や面接
より詳しい内容はこちらの記事でまとめているので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
各大学の公募推薦の特徴
次に、関関同立のうち公募推薦を実施している2大学の特徴について解説していきます。
各大学の公募推薦の解説記事もあわせて紹介しているので、公募推薦の利用を検討している方は要チェックです。
関西大学の公募推薦
関西大学では、以下の4学部で公募推薦を実施しています。
学部 | 学科 |
---|---|
商学部 | 商学科 |
システム理工学部 |
|
環境都市工学部 |
(建築学科は募集なし) |
化学生命工学部 |
|
参照元:関西大学「公募制推薦入試(商学部)」「公募制推薦入試(システム理工学部|環境都市工学部|化学生命工学部)」
各学部とも出願条件を定めているため、条件を満たさないと出願が出来ませんが、ほとんどの学科で合格倍率は1倍〜2倍台とそこまで高くありません。
そのため、志望学部・志望学科で募集があり、出願条件を満たしているなら、積極的に挑戦してみましょう。
なお、二次選抜の内容は、商学部の場合は小論文2種類と面接です。そして、理系学部の場合は総合問題または筆記試験と面接(口頭試問を含む)です。
2025年度の入試要項はすでに公開されているため、公募推薦での受験を考えている方はまずこちらをチェックしてください。
同志社大学の公募推薦
同志社大学の公募推薦は、商学部・政策学部・生命医科学部を除く11学部で実施しています。
ただし、文学部、社会学部、グローバル・コミュニケーション学部では一部の学科で募集が行われていないので要注意です。
同志社大学の推薦入試は、学校長の推薦がないと出願できない公募推薦と学校長の推薦がなくても出願できる自己推薦の2種類があります。
自己推薦を実施している学部・学科では、学校長の推薦がなくても合格のチャンスがあります。
倍率は2〜4倍と比較的高めですが、そもそも志願者数が少なく、合格できる可能性が高い狙い目の学科もいくつかあります。
各学部の公募推薦の概要や対策ポイントはこちらの記事にまとめているので、公募推薦にチャレンジしてみたい方は必ず目を通してみてください。
出願校に関係なく関関同立の特別入試に役立つ対策内容
総合型選抜や公募推薦の出願条件・試験内容は、どの大学の何学部・何学科を選ぶのかによって異なります。
しかし、総合型選抜や公募推薦の受験においては「ここは必ず対策しておきたい!」というポイントがいくつか存在するのも事実です。
そこで、この見出しでは、関関同立の総合型選抜と公募推薦を受験する上で絶対に対策すべきポイントを一覧にしてみました。
対策すべき事 | 理由 |
---|---|
①評定平均をできるだけ上げる | 公募推薦はもちろん、総合型選抜でも出願条件に評定平均値を設定している大学・学部学科は多い。また、一次で書類審査がある場合は、評定が高い方が有利になる。
どの大学・学部学科を受験するにせよ、評定平均が高いに越したことはない。 |
②英検2級以上を取得する | 出願条件として英検2級(高校卒業程度)以上と設定している大学・学部学科は多い。
英語力のアピールにもなるため、取得しておくと書類審査などで好印象になる。 |
③出願書類の作成に力を入れる | 総合型選抜や公募推薦は、出願書類として自己アピールや活動報告書、学修計画書などを提出するケースが多い。
一次で書類審査がある場合は、出願書類の出来が合否を左右するので、絶対に力を入れて作成すべき。 |
④明確な志望動機を持つ | 特に総合型選抜では、学部学科の求める学生像と学生の資質・能力や志望動機の合致度が合否に大きく関係する。
志望大学・学部学科の特色やアドミッション・ポリシーを踏まえ、「この大学・学部学科でこんな風に学びたい」とはっきり言えるようになると合格の可能性は高まる。 |
⑤志望学部・学科の研究内容に関連した探究活動を行う | 総合型選抜や公募推薦では、高校での学業成績や課外活動の実績が評価される。
そのため、活動実績として志望学部・学科に関連する探究活動を行うのは良いアピール材料になる。優れた活動実績がない場合は積極的に取り組むべき。 |
⑥小論文の特訓をする | 総合型選抜や公募推薦の代表的な試験内容が小論文。多くの大学・学部学科で課されるため、志望校が決まっていない段階でも対策し始めて損はない。
小論文対策として論理的でわかりやすい文章の書き方を学んでおくと、出願書類の作成にも役立つ。 |
⑦プレゼンなど人前で話す経験をたくさん積む | 小論文とあわせて代表的な試験内容が面接(口頭試問)。
人前で落ち着いて話せるようになるにはとにかく経験を積むことが重要なので、日頃から意識していろいろな場面で挑戦してみるといい。授業内の意見発表やプレゼンなどがおすすめ。 |
⑧協調性や他者への貢献性、リーダーシップを培った経験をアピールできる課外活動 | 公募推薦や総合型選抜では、大学・学部・学科が定めるアドミッションポリシーに即した人物であるかどうかが合否判定において大きな影響を与える。
特に最近では協調性や他社への貢献性やリーダーシップを持つ人物を求める大学・学部・学科は増えているので、これらを面接の場で話せたり、出願書類でアピールできるだけの課題活動を積んでおく事は非常に重要である。 課外活動は部活でも生徒会でもボランティアでも構わないが、活動の実績を証明できる何らかの証明書なども手に入れられるのが望ましい。 |
「志望大学・学部学科は定まっていないが、関関同立レベルの大学を受験しようと考えている」という方は、こちらの7つのポイントを参考にして、早いうちから対策を始めましょう。
関関同立の特別入試の志望者におすすめの併願先
関関同立の総合型選抜や公募推薦の中には専願制でないところもあり、出願先が専願制でないなら併願での受験も可能です。
そこでここからは、関関同立の併願におすすめな大学をいくつか紹介していきます。
産近甲龍の各大学
まずは、関関同立の1ランク下に当たる産近甲龍の併願の可否をまとめました。
産近甲龍はスポーツ推薦などの選考方法を除いて併願可能となっており、学部・学科の選択肢が豊富です。
関関同立の総合型選抜や公募推薦受験を考えている方は、ぜひ併願先として検討しましょう。
大学名 | 選抜方法 | 実施学部 |
---|---|---|
京都産業大学 | 総合型選抜 (AO) |
【AO】 経済学部、法学部、国際関係学部、文化学部、外国語学部、理学部、情報理工学部、生命科学部 【マネジメント力選抜】 【次世代型リーダー選抜】 |
公募推薦 | 経済学部、経営学部、法学部、現代社会学部、国際関係学部、外国語学部、文化学部、理学部、情報理工学部、生命科学部 | |
近畿大学 | 総合型選抜 (AO入試) |
経済学部、理工学部、文芸学部、総合社会学部、国際学部、情報学部、生物理工学部、工学部、産業理工学部 |
推薦入試 (一般公募) |
情報学部、法学部、経営学部、建築学部、薬学部、生物理工学部、工学部、経済学部、理工学部、文芸学部、総合社会学部、国際学部、農学部、産業理工学部、医学部、短期大学部 | |
甲南大学 | 公募推薦 | 【個性重視型】 ・文学部 歴史文化学科 ・経営学部 ・マネジメント創造学部 ・グローバル教養学環 【教科科目型】 ・経済学部 ・知能情報学部 【教科科目型(探究活動評価型)】 【教科科目型(女子特別推薦型)】 |
龍谷大学 | 総合型選抜 (スポーツ活動選抜、文化・芸術・社会活動選抜、伝道者推薦型は専願制) |
心理学部、文学部、政策学部、国際学部、先端理工学部、社会学部、農学部 |
公募推薦 | 心理学部、政策学部、文学部、国際学部、経済学部、社会学部、経営学部、農学部、法学部、先端理工学部 |
参照元:「京都産業大学 入試情報サイト」、近畿大学「推薦入試(一般公募)」「総合型選抜(AO入試)」、甲南大学「公募制推薦入学試験【個性重視型】」「公募制推薦入学試験【教科科目型】一般方式・外部英語試験活用方式・面接方式」、龍谷大学「総合型選抜入学試験要項
」「入試ガイド2025」
桃山学院大学の総合型選抜
桃山学院大学は、大阪府和泉市と大阪市阿倍野区にキャンパスをもつ関西の中堅私立大学です。
都心からのアクセスがよく、教育内容や就活支援も充実していることから、関西の多くの受験生に支持されています。
総合型選抜・公募推薦ともに併願が可能で、実施学部は7学部8学科全てです。
- ビジネスデザイン学部 ビジネスデザイン学科
- 経営学部 経営学科
- 経済学部 経済学科
- 社会学部 社会学科 / ソーシャルデザイン学科(福祉)
- 国際教養学部 英語・国際文化学科
- 法学部 法律学科
- 人間教育学部 人間教育学科
学部によっては総合型選抜(併願制)の試験を2回以上実施しており、受験スケジュールの調整もしやすいでしょう。
2025年度の入試ガイドが公開されているので、興味のある方は一度目を通してみてください。
中央大学の総合型選抜
中央大学の総合型選抜は、合格後の辞退が可能で、東京圏での受験も考えている方におすすめです。
難易度は関関同立と同ランクであり、併願校としては最適でしょう。
中央大学で総合型選抜を実施している学部は、以下の通りです。
入試名称 | 学部 |
---|---|
チャレンジ入試 | 法学部 |
自己推薦入学試験 | 文学部 国際経営学部 |
高大接続入学試験 | 経済学部 |
高大接続型自己推薦入学試験 | 理工学部 |
英語運用能力特別入学試験 | 法学部 経済学部 商学部 |
ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入学試験 | 経済学部 |
ドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語・朝鮮語特別入学試験 | 商学部 |
スポーツ推薦入学試験 | 法学部 経済学部 商学部 理工学部 文学部 総合政策学部 |
海外帰国生等入学試験 | 国際経営学部 |
入試方法や学部・学科によっては倍率が低く狙い目なところもあるので、興味があればぜひチェックしてみましょう。
中央大学の総合型選抜に関する情報は、こちらの記事にまとまっています。
関関同立の総合型選抜や公募推薦に挑戦する人が良く抱く疑問点
最後に、関関同立を総合型選抜や公募推薦で受験する方からよく寄せられる疑問に回答していきます。
指定校推薦と公募推薦と総合型選抜ではどれが一番なの?
指定校推薦・公募推薦・総合型選抜のうち、合格できる可能性が一番高いのは指定校推薦です。
通う高校に志望大学・学部学科の指定校推薦枠があるなら、積極的に利用してみましょう。
ただし、合格できる可能性が高いと言っても、志望者が多い場合は校内選考で落選することもあります。
また、合格したら必ず入学する必要があるので、志望度が低い大学・学部・学科の指定校推薦に挑戦するのはおすすめできません。
そのため、志望大学でかつ、志望する学部・学科の指定校推薦枠がない場合は、公募推薦や総合型選抜で挑戦してみましょう。
評定平均が低くても出願できる出願先はどこ?
関関同立の中で、出願条件に評定平均が含まれていない大学・学部学科をまとめました。
大学 | 学部・学科(選考方法) |
---|---|
関西大学 |
|
関西学院大学 |
|
同志社大学 |
|
立命館大学 | 産業社会学部・理工学部を除く全学部 |
参照元:関西大学「2025年度AO入試入学試験要項」、「関西学院大学 探究評価型入学試験要項 2025年度」「関西学院大学 グローバル入学試験要項 2025年度」「関西学院大学 学部特色入学試験要項 2025年度」、同志社大学「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」「2025年度 入学試験要項」、「立命館大学入試情報サイト」
これらの学部・学科は、評定平均の条件なしで出願が可能です。
ただし、評定平均の代わりに英語資格・検定試験の成績基準や課外活動の実績基準が設けられているケースも多いです。各学部・学科の出願条件をしっかり確認しましょう。
それに、出願できる事と合格できる事は別です。当スクールの卒業生を見ても関関同立ランクの大学に合格をしている受験生は4.0以上の評定平均を有していました。
そのため、出願時に評定平均が求められないケースでも、合否判定に評定平均は影響する事があるという事は押さえておきましょう。
英検が無くても出願できる出願先はあるの?
関関同立では、英検やGTEC、TEAPなどの英語資格・検定試験の成績を出願条件としていない学部・学科もいくつか存在します。
例えば、関西大学AO入試では、法学部の「英語運用能力重視型」や文学部の「外国語能力重視型」など一部の選考方法では英語資格が重視されますが、その他の選考方法では英語資格なしで出願が可能です(参照元:関西大学「2025年度AO入試入学試験要項」)。
また、関西大学の理工系の公募推薦も、評定平均や履修科目などの条件を満たしていれば出願できます。
ここでは、その他の大学で英語資格・検定試験の成績不要で出願できる学部・学科を一覧にしてみました。
英語資格なしで出願できる学部・学科をお探しの方はぜひ目を通してみてください。
大学名 | 学部・学科 |
---|---|
関西学院大学 |
|
同志社大学 |
|
立命館大学 |
|
参照元:「関西学院大学 学部特色入学試験要項 2025年度」、同志社大学「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」「2025年度 入学試験要項」、「立命館大学入試情報サイト」
倍率の面で狙い目の出願先を教えて?
関関同立の総合型選抜・公募推薦の中で、2024年度の合格倍率が比較的低い学部・学科を一覧にしました。
大学 (選抜方法) |
学部・学科 |
---|---|
関西大学 (AO入試) |
|
関西学院大学 (学部特色入試) |
|
同志社大学 (AO入試) |
|
立命館大学 (AO入試) |
|
参照元:関西大学「入試結果2024年度」、関西学院大学「2024年度学部特色入学試験」、同志社大学「2024年度 アドミッションズ・オフィス方式による入学者選抜(AO入試) 結果」、立命館大学「2024年度 AO選抜入学試験「各学部独自方式」試験結果」
大学名 | 学部・学科 |
---|---|
関西大学 |
|
同志社大学 |
|
参照元:関西大学「入試結果2024年度」、同志社大学「2024年度 推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制) 志願者・受験者・合格者数」
関関同立の総合型選抜や公募推薦で狙い目の学部・学科をお探しの方は、こちらを参考にしてみてください。
関関同立の特別入試におすすめの塾や予備校はどこ?
関関同立の総合型選抜や公募推薦を受験しようと考えている方におすすめの塾・予備校を3つ紹介します。
塾・予備校名 | おすすめの理由 |
---|---|
ホワイトアカデミー高等部 |
|
総合型選抜専門塾AOI |
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Loohcs志塾 |
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この3つはどれも総合型選抜や推薦入試の専門塾ですが、塾ごとにさまざまな特色があります。
総合型選抜や公募推薦の受験に向けて専門塾をお探しの方は、こちらのおすすめの理由も参考にしてみてください。
関関同立の特別入試は一般受験と併願できるの?
総合型選抜や公募推薦と一般選抜の併願は、基本的に可能です。
一般選抜の試験は総合型選抜や公募推薦の結果が出た後なので、不合格だった場合は何も問題なく受験できます。
また、合格後の辞退が可能な大学に総合型選抜や公募推薦で合格しておき、一般選抜で別の大学に挑戦することも可能です。
ただし、募集要項に「専願」といった記載や「合格後に必ず入学しなくてはいけない」といった記載がある総合型選抜や公募推薦に合格した場合は、必ずその大学に入学しなければなりません。
一般選抜で別の大学に合格しても、入学できないので注意しましょう。
併願を認めている特別入試を実施している関関同立はどれ?
他大学との併願受験を認める類の見解を公表していたり、専願ではないことを明記している関関同立の試験方式の代表格をまとめました。
- 関西大学(AO入試)
- 関西大学(公募推薦):商学部、化学生命工学部 化学・物質工学科
- 関西学院大学(総合型選抜):スポーツ選抜入学試験を除く
- 立命館大学(AO入試)
- 同志社大学(AO入試)
- 同志社大学(公募推薦):グローバル地域文化学部
参照元:関西大学AO入試、関西大学商学部公募制推薦入学試験入学試験要項、関西学院大学総合型選抜Q&A、立命館大学AO選抜入学試験 入試Q&A、同志社大学 総合型選抜 アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
併願受験が可能な関関同立の総合型選抜をお探しでしたらチェックしましょう。
ただし、総合型選抜の合否判定において志望度の高さは見られます。
そのため、いくら他大学との併願が可能とはいえ、志望度の高さを面接や出願書類で伝えられない場合は、合格は難しい事は押さえておきましょう。
このページのまとめ
今回の記事では、関西圏の難関私立大学群である関関同立の総合型選抜と公募推薦について解説してきました。
最後に、今回解説した中で特におさえてほしいポイントをまとめます。
この記事で特におさえておくべきポイント
- 総合型選抜は関関同立の4校、公募推薦は関西・同志社の2校で実施している
- 合格倍率は1〜4倍あたりの大学・学部が多く、志望学部によっては狙い目
- 関関同立は多くの受験方式で併願受験に対応しており、総合型選抜・公募推薦のみでも受験しやすい
- 評定平均や英語資格・検定試験の成績に関する出願条件がない大学・学部もある
- 関関同立の併願校としては、産近甲龍・桃山学院・中央大学がおすすめ
各大学の詳しい試験情報や対策ポイントをまとめた記事も掲載しているので、関関同立が第一志望の方はぜひ目を通してみてください。
▶︎関西大学のAO入試の特徴と学部別の対策方法を大公開
▶︎関西学院大学の総合型選抜(旧AO入試)の種類と対策方法
▶︎同志社大学の公募推薦と総合型選抜の特徴と対策内容
▶︎立命館大学のAO入試の特徴と各学部の選考内容を大公開