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指定校推薦の受験を検討している多くの受験生や保護者の方々にとって、指定校推薦はいつ決まるのかが疑問になるかと思います。
そこで、この記事では、指定校推薦はいつ決まるのかについて、仕組みや具体的なスケジュールを含めて詳しく解説します。
また、校内選考の期間や結果の通知方法、さらには大学の合格発表の流れも解説するので、指定校推薦の発表時期や選考過程を疑問に思っている方には大きな助けとなるでしょう。
この記事を読み進めて指定校推薦はいつ決まるかを知ることで、受験の計画を立てやすくし、安心して準備を進められるようにしましょう。
この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。
自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。
高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。
倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。
目次
指定校推薦の仕組みと具体的なスケジュールを解説
指定校推薦は、特定の大学から特定の高校に推薦枠が与えられ、推薦された生徒が出願できる入試制度です。
指定校推薦の募集から選考、受験、結果発表までの具体的なプロセスやスケジュールは次のとおりです。
時期 | 項目 |
---|---|
6月頃 | 推薦枠が発表される |
6月〜7月 | 推薦枠に対して候補者が応募 |
1学期の期末テスト明けから2学期の頭 | 校内選考が進む |
10月頃 | 指定校推薦枠の決定が完了 |
11月頃 | 出願 |
11月〜12月前半 | 大学側での選考 |
12月頃 | 合格発表・入学手続き |
受験生は、こうしたスケジュールに従って適切な準備を進め、確実に合格を勝ち取るための戦略を立てることが求められます。
関連記事:高校に来る推薦枠の調べ方
大学・学部・学科ごとの指定校推薦枠の有無や人数はいつ決まる?発表時期はいつ頃?
学校から提供される指定校推薦枠についての発表時期は、通常、6月頃です。ただし、指定校推薦の具体的な決定時期は学校によって異なるため、学校のスケジュールを確認することが重要です。
発表時期を正確に把握することで、スムーズな準備と手続きが可能になります。
そのため、各学校の進路指導部や担任の先生に、発表の具体的な方法やスケジュールについて問い合わせると良いでしょう。
校内選考の期間はいつから?
校内選考の期間は各学校によって異なりますが、一般的には高校3年生の1学期の期末テスト明けから夏休み明けにかけて行われ、その結果をもとに指定校推薦の候補者が選出されます。
具体的な日程は6〜7月に発表されるため、必ず学校からの情報を確認しておきましょう。
この時期は、指定校推薦の被推薦者として選ばれるための重要な期間であり、校内選考においては、担任の先生や進路指導の先生との面接が行われることがあります。
また、必要に応じて志望理由書の作成も求められることがあるので、これらの準備を怠らずに自分の希望や意欲をしっかりと伝えることが大切です。
関連記事:校内選考の流れや通過のコツ
校内選考の結果が決まる時期は?いつわかる?
校内選考の結果が決まる時期は各学校によって異なりますが、一般的には9月頃に校内選考の結果が通知されることが多いです。
多くの高校では7月から9月にかけて選考が行われ、その後に結果が発表される流れとなっていますが、推薦枠が残っている場合は追加募集がかかり、10月頃に指定校推薦枠の決定が完了します。
結果の発表まで不安な日々が続くかもしれませんが、その間に自分の目指す進路について改めて考えたり、他の入試形式について情報収集を行ったりすることで、選考に落ちた場合に備えることができます。
また、選考に関する疑問点があれば、早めに担任の先生や進路指導担当の先生に相談することをお勧めします。
校内選考結果の学校からの通知方法とは?
校内選考の結果の通知方法は学校によって異なりますが、次のように個別に通知してプライバシーを守るのが一般的です。
- 封筒で渡されて家で保護者と一緒に確認する
- 保護者に電話で言い渡される
どの方法が採用されるかは学校の方針次第なので、心配な場合は進路指導の先生や担任の先生に事前に直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
指定校推薦の合否の決定時期は何月?
指定校推薦の選考は、一般的に11月から12月にかけて行われることが多く、多くの大学では12月頃に合否の通知が行われます。
具体的な時期は各大学によって異なるので、募集要項で確認しましょう。
また、合格発表後に入学の手続きが必要なので、発表時期の確認とともに、手続きについても事前にしっかりと調べておくことが重要です。
大学の合格発表の方法とは?
各大学は合格発表の方法を独自に設定していますが、以下のような形式が一般的です。
- 入試サイト上で発表する
- 合格通知書が自宅に郵送される
入試サイト上で発表する場合は、受験番号などを入力することで合否が確認できるシステムが採用されていることもあります。
また、大学によっては、高校のみに合否を通知する場合があり、その場合は、学校から合格通知をもらってくるようになります。
発表方法については、事前に大学からの案内で確認するようにしましょう。
指定校推薦はいつ決まるか気になる方がよく抱く疑問と疑問へ回答
ここからは、指定校推薦はいつ決まるかに関するよくある質問に回答していきます。なお、指定校推薦全般に関する知識を深めたい方は以下のページをご覧ください。
参考記事:指定校推薦の特徴や対策方法に関するまとめガイド
校内選考に落ちたらどうすればいいの?
校内選考に落ちた場合は、まだ推薦枠が残っている大学や学部の指定校推薦枠に応募するという選択肢があります。
また、総合型選抜や公募推薦、一般入試といった他の入試制度を検討することが重要です。
指定校推薦枠に応募した大学や学部以外の入試情報も再確認し、受験に向けた新たな計画を立てましょう。
校内選考に落ちたときの対処法は次の記事にて解説していますので、併せて参考にしてください。
指定校推薦で校内選考に落ちた時の対処法と落ちる主な理由はこちら
合格発表後の手続きと入学までの流れは?
合格発表後の手続きは、合格通知を受け取った後の重要なステップです。
合格通知が届いたら、まずは指定された期限までに入学手続きを行う必要があります。一般的に、入学手続きには書類の提出や入学金の支払いが含まれます。
これらの手続きを完了することで、正式に入学が決まります。
入学手続きが完了した後は、入学までの準備期間に入ります。この期間中に、大学から入学前課題が課されるので、計画的に取り組みましょう。
また、オリエンテーションやガイダンスが実施されるので、必ず出席して大学生活に必要な情報を逃さないようにしましょう。
オリエンテーションやガイダンスでは、必要な教材や物品についても説明されることが多いので、入学前に準備も進めておくことで、入学後の大学生活をスムーズに開始することができます。
指定校推薦のデメリットとは?
指定校推薦には多くのメリットがありますが、次のデメリットも存在します。
デメリット | 説明 |
---|---|
指定校推薦枠のある大学・学部が限られている | 進学を希望する大学・学部の指定校推薦枠が無く、選択肢が制限される可能性があります。 |
専願のため、合格後に入学辞退ができない | 進学先が早期に決まるため、後になって本当に行きたい大学が見つかった場合でも進路変更が難しいです。 |
校内選考の突破が難しいことがある | 推薦枠が限られているため、校内選考での競争が激しくなり、期待通りの結果を得られないことがあります。 |
このように、指定校推薦にはデメリットも存在するため、慎重な検討が必要です。指定校推薦のメリットとデメリットについては次の記事にて詳しく解説しているので、参考にしてください。
指定校推薦のメリットとデメリットを徹底解説
指定校推薦は総合型選抜や公募推薦と併願できるの?
指定校推薦と総合型選抜、公募推薦の併願については、多くの受験生から質問を受けます。
こちらについては、以下の2つのパターンのどちからで併願ができるかどうかの回答が変わります。
パターン①:指定校推薦の校内選考を通過した場合
この場合、公募推薦や総合型選抜には併願できません。
指定校推薦は、校内選考を通過することでほぼ100%合格が確定するため、合格後の辞退ができません。そのため、指定校推薦の合格が確定した時点で他の入試には出願できなくなります。
パターン②:指定校推薦の校内選考を通過しなかった場合
一方で指定校推薦の校内選考に通過しなかった場合は、同じ大学や学部、学科に対して公募推薦や総合型選抜を受けることは可能です。そのため、志望校が指定校推薦を実施している場合は、まずは指定校推薦の校内選考に臨みましょう。
無事に校内選考に通過をすれば、指定校推薦で受験をし、校内選考に落ちた時に公募推薦や総合型選抜に切り替えるようにしましょう。
校内選考の結果が出ていない夏休み中は何をするべき?
校内選考で選ばれなかった場合を想定して他の入試方式に向けての準備を怠らないことは受験戦略として非常に重要です。
そのため、校内選考の結果がまだ出ていない夏休みには、受験の計画をしっかり立て、不合格だった場合に備える準備期間として有効に使いましょう。
特に、総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦の場合は、9月頃に出願する必要がある大学や学部も一定数あります。
そのため、夏休み中に志望する大学や学部の情報を収集し、書類の準備や選考対策を進めておくと安心です。
まとめ:指定校推薦はいつ決まる?
この記事では、指定校推薦はいつ決まるかや基本的な仕組み、選考プロセスについて解説してきました。最後に、特に重要な点をまとめます。
特に重要なポイント一覧
- 指定校推薦枠は6月頃に発表されます。
- 校内選考の結果は9月頃に発表されます。
- 大学からの合格発表は12月頃にあります。
希望する大学・学部の指定校推薦枠が無かったり、推薦枠を取れなかったりした場合は、他の入試方式に切り替える必要があります。
上記の発表を待ってから対策するのでは間に合わない可能性があるので、指定校推薦以外の準備と対策も早めに進めておくことが大切です。最後に今回は取り上げませんでした、指定校推薦の校内選考に選ばれる人の特徴をまとめたページをご紹介します。
この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。
過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。
昨年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。
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