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総合型選抜(旧AO入試)を採用している大学の多くは2次選抜で面接を課します。しかし高校生の場合、普通に生活をしているだけでは面接を受ける機会がなかなかないでしょう。
そのため、
- 「面接ではどんな質問がされるのだろうか?」
- 「聞かれた質問にどう答えたらよいのだろうか?」
- 「答えられない質問をされた時にはどうするべき?」
志望学部に関連する本に関する質問
といった疑問を抱くことも多いはずです。
そこで本記事では、総合型選抜(旧AO入試)の面接でよく聞かれる質問や面接官がチェックする評価ポイントについてご紹介します。
最後まで内容に目を通せば、総合型選抜(旧AO入試)でよく聞かれる質問に対するGoodな回答例や面接で好印象を与えるコツまでわかります。
この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。
自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。
高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。
倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。
目次
総合型選抜(旧AO入試)における面接とは
総合型選抜(旧AO入試)において、面接はどのようなものなのかどれほど重要なのかについて見ていきましょう。
総合型選抜では面接が重要!
総合型選抜(旧AO入試)では、受験者が大学のアドミッションポリシーに合っているかどうかを判断する目的で、面接が行われます。
そのため総合型選抜において面接は非常に重要な試験項目です。受験者と対面で話すことによって、書類だけではわからないような受験生の意思や熱意などを見ます。
主な面接のパターンは4種類
総合型選抜(旧AO入試)で行われる面接のパターンは、主に以下の4種類です。それぞれ詳しく解説します。
個人面接
受験生1人に対して面接官が質問するタイプで、面接試験の標準的な形式といえます。ただし面接官は1人とは限らず、複数人の場合もあります。
集団面接
受験生3〜5人を入室させて、面接官が質問する形式です。同じ質問を1人ずつ聞いていくのが一般的。しかし別の質問をされたり意見を求められたりするため、他の人の発言に終始耳を傾けるよう注意が必要です。
プレゼンテーション
大学側から与えられた課題に対して、受験生同士のグループで話し合い発表する形式です。発表時間は3〜10分程度。この時間内で発表できるような構成にしなければいけません。
面接官から質問される場合もあるので、しっかりと受け答えできるよう意見を固めておくことも大切です。
グループディスカッション
受験生5人程度のグループで、出されたテーマについて話し合う形式です。思考力や解決能力はもちろん、協調性やコミュニケーション能力なども見られます。
一般的な面接の流れ
どの面接でも流れは大体同じ。一般的な流れは以下の通りです。
- 面接会場に入る
- 受験番号・名前を名乗る
- 着席して面接を受ける
- 退出する
面接で聞かれる代表的な12の質問
はじめに総合型選抜(旧AO入試)の面接でよく聞かれる代表的な12の質問を紹介します。今回取り上げる12の質問を一覧にしてみましたのでご確認ください。
今回取り上げる12の質問の内容
- 志望理由
- 入学後にやりたいこと
- 併願の有無
- オープンキャンパスの参加有無や印象
- 長所と短所
- 高校生活の想い出
- 高校生活で特に頑張ったことや苦労したこと
- 卒業後にやりたいこと(達成したいこと)
- 卒業後にやりたいことの理由・興味を持ったきっかけ
- 最近気になったニュースや話題
- アドミッションポリシーに関する質問
- 入学後に学びたいことに関連する本を読んだか?
以下では、12の質問の詳細について順番にご紹介します。あわせて各質問に対するGoodな回答例、NGな回答例もそれぞれ取り上げるので、ぜひ参考にしてみてください。
志望理由
最初に取り上げるのは志望理由を確認する質問です。
具体的な質問の一例
- 「なぜ、本大学の本学部を志望したのですか?」
- 「他の大学ではなく、うちを選んだ理由ってどうしてですか?」
この質問の中で面接官が見ているチェックポイントは、『大学に入って学ぶ意欲』、『受験した大学並びに学部に対する興味深さの確認』です。
大学に入ってから学びたいことや大学入学後のプランとあわせて回答するとよいでしょう。
Goodな回答例
「貴校の経済学部では伝統的な経済理論や歴史分析、経済学から考察する高齢化問題といったテーマを深く学びたいと考えております。
特に経済学の視点から健康や社会保障問題を研究されている〇〇教授の講義は大変興味深いので、入学した際は〇〇教授の授業をぜひ受けたいと思っています」
NGな回答例
以下のように1問1答形式で回答をするのは志望度を疑われるためおすすめしません。
NGな回答例の一例
- 「高校の担任にすすめられました」
- 「自宅から近いためです」
- 「知り合いが○○大学に通っているためです」
- 「〇〇大学に憧れているからです」
- 「ここなら充実した大学生活を送れると思いました」
志望理由に関する質問は志望する理由や学びたい内容を可能な限り具体的に伝えることが鍵です。
入学後にやりたいこと
入学した後にやりたいこともよく聞かれる質問です。よく聞かれる質問の一例としては以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「本学に入った後にやりたいことは?」
- 「他の大学でもできるのに、本学を選んだのはなぜ?」
これらの質問で面接官が聞きたいのは、志望大学の志望学部への入学を強く希望する理由です。
面接官によっては、志望する大学・学部についてどれだけ理解しているかを確認しようとするケースもあります。
そのため大学入学後のプランを、志望大学・志望学部が提供しているカリキュラムと絡めて、論理的に伝えることを心がけるとよいでしょう。
Goodな回答例
同時に福祉ボランティアのサークルに所属して福祉施設での経験を重ね、誰かの役に立つ喜びや大変さを実感したいと考えております」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「サークルで友達をたくさん作りたいです」
- 「アルバイトに励もうと思います」
- 「(理由を述べずに)○○学部で学びたいです」
こちらも具体的な理由を伝えるようにしましょう。
入学してからのビジョンが明確であれば、面接官に「この学生は学ぶ意欲がある」と好意的に受け取ってもらえます。
併願の有無
受験シーズンには複数の大学を併願受験する受験生が多いもの。
多くの受験生が併願受験をしていることは大学側も把握してはいますが、各受験生の志望度の高さを確認するために面接の場で併願状況に関する質問をよくします。
面接でよく聞かれる質問内容としては以下のようなものが挙げられます。
具体的な質問の一例
- 「他の大学を志願していますか?」
- 「本学に合格したら入学してくれますか?」
なかなかいいにくいかもしれませんが、現状を正直に伝えましょう。
Goodな回答例
⇒「○○を学びたいという観点から、貴学のほかに○○大学○○学部の総合型選抜にも出願しております。」
⇒「○○(がある)という点で貴学に魅力を感じておりますので、貴学に進学いたします。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「専願です(本当は併願なのに嘘をつく)」
- 「第2志望です(ストレートすぎて印象がよくない)」
併願していることをハッキリいった方が面接官は好印象を抱きます。
しかしあまりに率直に「第2志望です」と伝えるのは考えものなので、相手への配慮をした上での回答を考えておきましょう。
オープンキャンパスの参加有無や印象
総合型選抜(旧AO入試)の面接では、オープンキャンパスの参加有無についてもよく聞かれます。代表的な質問例は以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「オープンキャンパスに参加をされましたか?」
- 「オープンキャンパスでどんな点が印象に残りましたか?」
最初に結論を答えた上で詳細な内容を話すようにしましょう。例えば参加の有無が問われるケースでは、YesかNoかを先に答えます。
そして回答をした上で印象に残った点を話せば、大学への関心度とコミュニケーション能力の高さをアピールできるでしょう。
Goodな回答例
引率の先輩方からも研究について貴重なお話をお聞きしております。
オープンキャンパスの参加で〇〇大学での学習イメージがより鮮明となり、改めて貴校で学びたいと強く感じました」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「とても楽しかったです」
- 「施設がとてもきれいでした」
- 「先輩方がすごく優しく接してくれたことが印象に残っています」
- 「学食が充実していて楽しみです」
「楽しかった」「きれいでした」など、抽象的な表現では入学したい気持ちが伝わりにくく、入学に対する意識が低いと誤解される場合があります。
そのため面接の前日までに、オープンキャンパスで感じたことを具体的な言葉で整理しておきましょう。オープンキャンパスに関する情報については以下のページでまとめています。
長所と短所
長所と短所も総合型選抜(旧AO入試)の面接ではよく聞かれます。よくある質問例としては以下のようなものがあります。
具体的な質問の一例
- 「あなたの長所と短所は何ですか?」
- 「短所とどのように向き合っていますか?」
長所や短所は自分ではなかなかわかりません。そのためあらかじめ他人に聞いておき、自分の長所と短所について把握しておきましょう。
Goodな回答例
一方でそれ以外の知識に乏しいといった短所があるので、貴校では幅広い分野を学び、知識を深めたいと思います」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「長所は明るいところです。短所は短気なところです(以上)」
- 「~のため、これが私の長所と思っています(結論が最後だと要点がわかりにくい)」
- 「短所はありません(自己分析が甘い)」
長所や短所には正解がない上に、自分の長所と短所を客観的に把握できている人はほぼいません。
しかし面接官は長所と短所の確認を通して、あなたの人間性や大学入学後の伸びしろを確認しています。
そのため長所と短所を答える際には、あなたの個性が伝わる理由やあなた独自の体験を交えて説明するとよいでしょう。
高校生活の想い出
総合型選抜(旧AO入試)の面接では、高校生活の想い出についてもよく聞かれます。よく聞かれる質問内容の一例としては以下のような質問が挙げられます。
具体的な質問の一例
- 「高校生活はどうでしたか?」
- 「あなたにとって高校生活はどんな影響を与えましたか?」
- 「高校生活で最も頑張ったことは何ですか?」
高校入学から現在までのエピソードを時系列で振り返り、大学が掲げるアドミッションポリシーと親和性のあるエピソードを話すようにしましょう。
Goodな回答例
1年の入部時は油絵に触れたことがなかったのですが、先生や先輩方から油絵具の扱い方を学び、夢中になって何枚も描きました。
その結果、2年生の時に〇〇コンクールで入賞を果たしています。部活を通して努力の大切さを学び、性格も前向きに変化したと感じております。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「3年生の文化祭です。とても楽しかった想い出です(具体例がない)」
- 「友人とたくさん話した放課後です(幼稚な印象)」
- 「想い出というか、バンドに興味がありました。友人と組もうかと話していましたが実現せず……(質問内容と回答が逸れる)」
高校生活の印象を聞く面接官の狙いは、あなたの人となりと大学入学後の伸びしろの確認です。
特に高校時代に何かに打ち込んだ人に対しては、大学入学後も伸びしろがあると思い、高評価を下します。
そのため部活で優秀な成績を収めたり、休まず参加したりした人には非常に有利です。
ただし長く話しすぎると、演説のようになってしまってあまりよい印象を与えられません。事前に回答する内容を整理することをおすすめします。
高校生活で特に頑張ったことや苦労したこと
総合型選抜(旧AO入試)の面接では、高校生活に頑張ったことや苦労したことも聞かれる場合があります。代表的な質問例は以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「高校時代に最も頑張ったことは何ですか?」
- 「部活は何をやっていましたか?」
- 「高校生活で壁にぶつかったことありますか?」
面接官が高校時代に頑張ったことを聞くのは、何かを頑張れたり努力できたりする人間なのかを確認するのが目的です。
そのため「頑張れる人間だ」「志が高い人だ」と思われるエピソードを添えて答えるのがおすすめです。
Goodな回答例
3年次の県大会で優勝を果たしています。練習は辛かったですが、メンバーや監督との関わりでチームの大切さを実感できたのは大変有意義な期間でした」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「特にありません」
- 「壁だと感じたことはないです」
頑張ったことは部活でも生徒会でも学園祭の準備でもボランティアでも構いません。
客観的に見て「頑張った」と評価されるエピソードを持ち、面接官に正しく伝わるように伝えられれば、高い評価が期待できます。
参考記事:社会奉仕活動をアピールする際のポイント
卒業後にやりたいこと(達成したいこと)
大学を卒業した後にやりたいことも総合型選抜(旧AO入試)の面接で聞かれる質問項目のひとつ。実際によく聞かれる質問例としては以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「本学卒業後はどんな業界に進みたいですか?」
- 「将来はどんな生き方をしたいですか?」
面接官が卒業後に達成したいことを聞くのは、将来やりたいことと大学入学後に学ぶことの関連性がどの程度あるのか知るためです。
将来やりたいことを話す際には志望大学・志望学部の選考内容との関連性が伝わるように心がけましょう。
Goodな回答例
しっかりと実務を経験してから産業保健師として保健指導の分野に深く関わり、企業での健康管理者としてお役に立ちたいと思います。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「まだ何も考えていません」
- 「結婚して子どもは〇〇人ほしいと思っています」
- 「たくさんの人と仕事をしたいので、広告代理店で働きたいと思います」
1については、卒業後のビジョンがないため面接官に好印象を与えることは難しいでしょう。
2についてはプライベートに寄りすぎている点がNGポイントです。
3については、一見するとやりたいことがあるように思えるかもしれまれません。しかし大学での学びへの言及がないため、大学を就職予備校のように捉えてしまっている印象を与えてしまいます。
1~3のNGな回答例とGoodな回答例を見比べてみると、卒業後のビジョンがあるかないかで質問の回答に対する印象が変わることがわかるはずです。
将来の方向性がハッキリと決まっていなかったとしても、志望大学・志望学部の選考内容と絡めたビジョンを暫定的にでも持っておきましょう。
卒業後にやりたいことの理由・興味を持ったきっかけ
卒業後にやりたいことを掘り下げる質問も聞かれる場合もあります。代表的な質問内容は以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「将来やりたいことの理由を詳しく教えてくれますか?」
- 「どんなきっかけでやりたいことに興味を持ったのですか?」
面接官がやりたいことが決まった経緯や理由を聞くのは、受験生の深い信念や価値観を知るためです。
「なぜ、思い立ったのか」という動機については、自身の過去の体験と絡めて説明することを心がけるとよいでしょう。
Goodな回答例
父が入院していた病院で出会った看護師の方が、父の看護のみならず、落ち込み気味だった私にとても優しく接してくれたのが印象的でした。
その頃から私も患者や家族に寄り添える存在になりたい、と思うようになりました。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「仕事で人々を幸せにしたいと考えたからです(抽象的)」
- 「家族で食卓を囲む機会が少なかったので、仕事も家庭も大事にしたいと思っています(夢自体は悪くないが、大学と関連性がない)」
Goodな回答例とNGな回答例を比較すると、Goodな回答例には以下の3つのポイントが感じられるはずです。
- 理由に具体的なエピソードがあること
- やりたいことに関する本気の度合い
- 大学入学後の学習意欲
上記の3点は面接官が知りたい内容である以上、それぞれの項目でポジティブな印象を与えられる理由になっていれば理想的です。
逆に具体的なエピソードがなかったり、あなたの本気度合いが伝わらない形で回答したりすることは、よい評価が期待できません。
最近気になったニュースや話題
ニュースや話題にもついても聞かれる場合もあります。よくある質問としては以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「近頃意識して見ているニュースはありますか?」
- 「最近報道されたニュースで気になったものはありますか?」
ここでチェックされるのは、時事問題や社会情勢に対する関心度です。
そのためテレビや新聞、ネットニュースなどを確認して、社会で起きた出来事や社会情勢に興味を持つようにしましょう。
Goodな回答例
介護ロボットは安全性の確保や複雑な作業にはまだ不安がありますが、介護者の負担が減るひとつの解決策として実用化を期待しています。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「特にありません」
- 「ニュースで電子書籍が流行っていると聞きましたが、私は絶対に紙の本以外は読みません(押し付けがましい)」
- 「ニュースはあまりチェックしません」
報道されたニュース等で気になったことを大学側が聞くのは、知的好奇心の高さを評価するため。特に志望する大学・学部と関連のあるニュースへの関心度合いはかなり見られるでしょう。
日々ニュースを見たり新聞に目を通したりし、最新の社会情勢や志望大学・志望学部で学ぶ内容と絡む出来事を追うようにしておきましょう。
アドミッションポリシーに関する質問
アドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)も総合型選抜(旧AO入試)の面接でよく聞かれます。面接官から投げられる代表的な質問例は以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「アドミッションポリシーを理解していますか?」
- 「本学の方向性とあなた自身はリンクしていると思いますか?」
- 「当学のアドミッションポリシーのどんな点に興味を持ちましたか?」
質問形式は面接官によって変わりますが、アドミッションポリシー関連の質問で面接官が見ているのは下記の2点です。
- 面接を受けている大学・学部への関心度の高さ
- アドミッションポリシーと面接を受ける生徒とのマッチ度
そのため、今取り上げたポイントをアピールできる内容になっているかどうかで評価が変わります。
Goodな回答例
貴校は日本の多様な文化に高い関心を持つ学生を求められているので、日本語や日本文学を総合的に学びたい私は、貴校のポリシーと合致していると考えました。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「詳しく知りません」
- 「貴校のアドミッションポリシーである『現代の社会や~』が、私と一致しました(単なる丸暗記)」
- 「とても共感しました(具体例がない)」
総合型選抜(旧総合型選抜(旧AO入試))の合否において、大学が掲げるアドミッションポリシーとの親和性を伝えることは欠かせません。
そのためアドミッションポリシーについては、きちんと頭に入れておくとともに、あなた自身にマッチしていることを説明できるようにしておきたいですね。
入学後に学びたいことに関連する本を読んだか?
学びたいことに関連した本についても聞かれる場合もあります。面接官から投げかけられる代表的な質問例としては以下の通りです。
具体的な質問の一例
- 「本学で学ぶ内容に関係ある書籍を読んでいますか?」
- 「日頃から本を読む習慣はありますか?」
面接官が確認したいポイントは、入学した後に学ぶことと現在読んでいる本の関連性です。それ以外にも読書習慣の有無を確認することで知的好奇心の高さを見るケースもあります。
Goodな回答例
本の内容を自分自身に取り入れられるよう、じっくりと何度も読み込んでいる最中です。」
NGな回答例
NGな回答例の一例
- 「本はあまり読みません」
- 「〇〇を読みました(読んでいない本を答える)」
大学入学後に学ぶことになる分野と関連のある書籍を読んでいることを伝えれば、志望度の高さのアピールにもなります。
普段本を読む習慣がなかったとしても、総合型選抜の面接日までの期間で何冊か読んでおくことをおすすめします。
面接中に絶対にやったらダメなNGな対応集
次に質問の回答と同様に態度のNG集もご紹介します。
質問に対して嘘をいう
面接中の嘘は人間性が疑われます。そのため嘘が発覚した時点で面接での印象は悪くなります。
また合格後に嘘が発覚した場合は、合格が取り消しになる可能性もゼロではありません。
嘘に対しては「バレなければ問題ないでしょ?」と思う人も少なくありませんが、「バレなければよい」という考えは避けましょう。
なぜなら面接官はこれまで多くの学生を面接した『面接のプロ』であるためです。
嘘をつくことで現れる学生側の些細な態度の変化を見逃しません。もし答えられない質問をされた時には、
- 「勉強不足でわかりません」
- 「経験がありません」
と正直に話しましょう。
目線を合わせようとしない
会話に自信がなかったり緊張していたりすると、目線が定まりません。
本音を回答していても後ろめたい部分があるように見え、面接官への印象が悪くなってしまいます。
本番の面接で面接官からマイナスの評価を受けないためにも普段から人と目線を合わせる練習をしておきましょう。
相手の片目もしくは眉間付近を見るのがポイントです。とはいえジッと見続けると圧迫感を与えるので、時々視線を外すことを意識してください。
また面接が始まる前に挨拶をする時も目を見ることを忘れずに。挨拶して頭を上げた後、目を合わせずに移動しないよう気を付けましょう。
緊張から表情がこわばりすぎる
面接時は緊張で笑顔がなくなり、表情がこわばりがちです。面接官をにらみつけるような顔に見え、心証をかなり悪くする可能性があります。
緊張自体がマイナス評価ではありませんが、表情が固いとせっかくの意思が伝わりにくくなってしまいます。
表情のこわばりを抑えるためにも、目線の練習とともに普段から笑顔のトレーニングを心がけましょう。そうすると本番の面接でも自然と笑顔になり、好印象を与えられるはずです。
知ったような態度を取る
面接官から想定外の質問をされる場合がありますが、わからないにもかかわらず知っているかのような態度はおすすめしません。
内容を知らないのに意地を張って的外れの回答をしてしまうと、面接官は不信感を覚えてしまいます。
またわからないことをまるで知っているかのように話すと、「嘘つき」だと思われるかもしれません。
わからないことは正直に「勉強不足なのでわかりません」「わからないので、今後の課題としてもよろしいでしょうか」などと答えましょう。
ただしなんでも「わからない」と答えると、知識が不足している子と思われるため多用は控えてください。
わからないから…と無言になる
前項でも触れましたが、質問にうまく答えられない、わからないといった場合は、その旨を正直に話すのがおすすめです。
わからないからといって何も答えずにいるのは印象を悪くしてしまいます。少し考える時間が必要であれば、「考える時間を少しいただけますか」などと尋ねましょう。
一方的に演説する
面接で長々と自分の話をしてしまうと、面接官が本当に知りたかった内容を聞けないまま面接の時間が終了してしまいます。
話した側はすっきりしているかもしれませんが、面接官側は「会話のキャッチボールができない人」と評価をするケースがほとんどです。
面接において自己PRは大切ですが、面接はコミュニケーションの場と捉えることが重要です。
回答の時間配分を気に留めながら、簡潔に的確な内容を述べるように意識しましょう。求められている受け答えができれば、面接官にも好印象を与えられるはずです。
早口・声が小さい
緊張してしまうと、早口になったり声が小さくなってしまったりしがち。せっかく面接官に響くような内容を話していたとしても、それでは伝わりません。
ゆっくりと聞き取りやすい大きさの声で話すよう心がけましょう。
足を動かしたり髪の毛をいじったりする
面接の時は、床にしっかり足を付けて動かさないように注意しましょう。特に自分が話していない時に気が抜けてしまい、足を動かしてしまう人もいるかもしれません。
また髪の毛をいじるのもNG。落ち着きがない印象を与える可能性があります。普段髪の毛をいじる癖がある人は気を付けましょう。
試験官がチェックしているポイント
面接官が特にチェックしている4つの項目を紹介します。
面接中の態度
面接中は質問の受け答え内容とともに、面接中の態度も見ています。
すべての動作を見られていると思って、あらゆる動作や態度に気を配ることが大切。特に気を配りたいポイントは以下の3点です。
面接中に気を配りたい3つのポイント
- 『自分を取り繕わない』
- 『面接官との会話を楽しむ』
- 『笑顔でハキハキと話す』
上記の3点を念頭に置き、面接官と会話するイメージで臨むとリラックスして受け答えができるはずです。
マナー
面接での基本的なマナーは面接官にしっかり見られています。なかでもこれから紹介する5つのポイントは必ず面接官にチェックされると心がけましょう。
面接官に確認される5つのポイント
- お辞儀をしながら「失礼します」といった2つの動作を同時にしていないか
- ドアのノックは3回か(2回はトイレと同じで失礼と考えられる場合がある)
- お辞儀の角度が不自然ではないか
- 背筋を伸ばして着席しているか
- 退室時の挨拶が丁寧か
今取り上げた5つのポイントを意識するだけで面接官に礼儀正しい印象を与えられます。
そのため面接の練習をする際にも、これらを意識してみましょう。
受験者の気持ちと大学との相性
面接において重要なのは、「この大学でしか自分の夢は叶えられない」といった強い気持ちのアピールです。
面接官に「ほかの大学でも構わないのでは?」と思われては合格から遠ざかってしまいます。
加えて総合型選抜(旧AO入試)ではアドミッションポリシーに基づいた学生に高い評価を与えます。つまり、アドミッションポリシーとのマッチ度合いのアピールも欠かせません。
面接では、志望大学・志望学部のアドミッションポリシーとの一致度と、入学後に本気で学びたい気持ちが伝わるように心がけましょう。
参考記事:試験当日の身だしなみの特集ページ
コミュニケーション能力
面接官と質問を理解し、自分の言葉でしっかり回答できているかどうかも大切です。自分だけが一方的に話すのではなく、面接官と対話することを意識しましょう。
面接での答え方のコツ
面接で気を付けることの基本とともに、具体的な受け答えのコツについても押さえておきましょう。
理由をセットにして答える
面接官からの質問には正確に答えることが大切。必ず理由をセットにして回答しましょう。
理由をセットにすると論理的な文章になるので、相手により伝わりやすくなります。
結論から話す
最後に結論を持ってくると、何の話をしているのかが相手になかなか伝わりません。最初に「自分が何を伝えたいか」といった結論から話し、次にその背景や理由を順に述べましょう。
模範回答のまま答えない
大学側は受験者自身の考えや体験を聞きたいと思っています。模範回答を真似しただけの受け答えでは、何も伝わりません。
模範回答を参考にするのは構いませんが、真似するのではなく、必ず自分に置き換えるようにしましょう。
当日の面談を成功させる方法
次に本番の面接を成功させるための3つの工夫をご紹介します。
面接官の気持ちで何度も練習する
最高の印象を面接官に与えるためには面接の練習が欠かせません。特に面接練習では、面接官の立場を考えながら答えることを意識しましょう。
自分が用意した回答で、「相手が不快にならないか、「印象が悪くならないか」「受け取る側がどう感じるか」を考えてみてください。
可能であれば『面接官役』、『学生役』といった異なる立場での練習を行い、客観的な視点を持つのがおすすめです。
一度面接官役をすると、相手の回答内容だけではなく、姿勢や言葉遣いなどにも目がいくことが身をもってわかります。
合格した大学で楽しく学ぶ自分をイメージする
面接の印象は、面接を受ける側の心理状態や精神状態で大きく変わります。
例えば不安や恐れといったマイナスな気持ちが一杯の状態で面接に臨んでしまうと、表情が暗くなり好印象を与えるのは難しいでしょう。
無理にでも日頃から明るいことを考えるのがおすすめです。
特に面接本番で理想の受け答えをしている時のイメージや、合格後の楽しい大学生活を想像するとよいでしょう。
明るいイメージによってプラスの感情を抱くと、本番への不安も和らぎ、当日よい印象を与えられます。
当日の失敗もある程度想定する
面接での印象は合否判断の1つではありますが、仮に面接で失敗をしたとしても小論文や筆記試験で逆転できる場合もあります。
総合型選抜の合否は複数の評価項目の総合点で決まるものであり、面接は評価項目の1つにすぎません。また大学の中には、面接よりも事前課題や小論文の配点を高くしているところもあります。
そのため面接で失敗をしたとしても不合格が確定するわけではない、という楽観的な気持ちを持つことが非常に大切です。
「失敗してもなんとかなる」と思えば肩の力が抜けてリラックスでき、自ずと顔の表情も和らぐでしょう。
参考記事:試験の結果を決める評価対象を大公開
このページのまとめ
このページでは、総合型選抜(旧AO入試)の面接で聞かれる代表的な質問と面接を攻略するコツについてご紹介しました。
最後に今回取り上げた内容の中で特に重要なポイントを一覧にしてみましたのでご覧ください。
今回の内容のまとめ
- 面接で聞かれる質問はさまざま。
- 事前にOK&NG事例を確認しておくと安心
- 面接態度でのNGポイントは、「質問に対しての嘘をつく」・「目線を合わせない」・「表情がこわばる」の3つ。
- 面接官は受け答えだけではなく「面接態度」・「マナー」・「気持ちの強さ」を見ている。
- 面接で成功するためには、「面接官の立場を考えながら何度も面接の練習をする」ことが欠かせない。
改めての話になりますが、面接は事前準備が非常に大切です。しかし回答を丸暗記しただけでは面接官に誠意が伝わらず、十分なコミュニケーションが取れません。
そのため本番日に最高の印象を与えられるように、練習を積み重ねましょう。練習の量が増えれば増えるほど、そのぶん自信が付くはずです。
参考記事:合格を勝ち取りやすい人の特徴はこちら
この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。
過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。
昨年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。
総合型選抜
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