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2024.03.23 総合型選抜

総合型選抜(旧AO入試)の合否は欠席日数の関係

総合型選抜(旧AO入試)の合否は欠席日数の関係

「総合型選抜(旧AO入試)を受験するにあたって、自分の欠席日数の多さが不安」

こうしたお悩みをお持ちの受験生もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は欠席日数が総合型選抜(旧AO入試)の合否にどのような影響を与えるのか、そして欠席日数が多いと判断される目安の日数等について解説します。

正しい知識を身につけて、総合型選抜(旧AO入試)に対する不安を吹き飛ばしましょう。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

総合型選抜(旧AO入試)と欠席日数の関係性は?

欠席日数と総合型選抜の合否の関係性
「総合型選抜(旧AO入試)では欠席日数が重要」と耳にしたことのある受験生も多いはず。

そもそも総合型選抜(旧AO入試)において、欠席日数はどのような意味をもつのでしょうか?

AO入試は総合評価

学校の欠席日数が多いと欠席数が理由で落ちるのでは?と思うかもしれませんが、欠席数が理由で落ちる事は基本的にはありません。なぜなら、総合型選抜(旧AO入試)の合否は複数の評価項目の合計点で決まるためです。

そして評価項目としてよく利用されるのは以下の通りです。

  1. 大学に提出する提出書類の内容
  2. 高校時代の活動実績
  3. 英検などをはじめとした保有資格
  4. 二次選抜の小論文や筆記試験のスコアー
  5. 面接での印象

ちなみに欠席日数は大学側が提出書類の中の1つである「調査書」の中身を確認する際にチェックされます。

そのため、仮に調査書を確認されて「欠席日数が多いな」と大学側に思われても他の評価項目の評価が高ければ合格するチャンスがあります

参考記事:大学側が合否判断に使うチェック項目を大公開

選考の比重による

合否判断に利用される複数の評価項目の配点については各大学で異なります。

例えば満点が100点の場合、調査書を始めとした提出書類の内容に10点を配分する大学もあれば40点を配分する大学もあります。

後者の提出書類の内容に高い配点を与える大学の場合、調査書に書かれる欠席日数の多さは合否に大きな影響を与える恐れがあります。

一方で提出書類の内容をそこまで重視しない大学の場合、欠席日数の多さはあまり大きな痛手にはなりません。

欠席日数が多いとされる基準

欠席の多さの基準
何日欠席をするかで欠席数が多いと思われるかは各大学によって変わるので明確な答えは出来ません。

しかし、1つの基準としては高校3年生の夏休みの段階で欠席日数が25日を超えるのは明らかに多いと言えます。

まず大前提の話になりますが、日本国内にある多くの高校の年間の授業日数は190日~210日程度です。そのため、年間で10日以上を休むと授業日数の5%以上を休んだことになります。

高校1年生と2年生で10日ずつ休み、3年生の前半で5日を休むと欠席日数は合計で25日になります。何日を超えると欠席数が多いかは各大学の判断次第とはいえ、25日を超えるのは明らかに多いことが分かったと思います。

欠席日数が多くてもAO入試を受けられる?

何日も休んでも総合型選抜(旧AO入試)は受けられるのか?
どんなに欠席数が多くとも大学が公表している出願資格を満たしている限りは総合型選抜(旧AO入試)を利用できます。

ただし、出願資格の中には「高校卒業見込み」を持つ学生であるかどうかも問われます。つまり、出席日数が足りず留年する事が決まっている卒業見込みがない学生は、「受験資格がない人」、とみなされます

したがって、遅刻や欠席があまりにも多いことで「高校卒業見込み」がなくなると受けられなくなってしまう点は押さえておきましょう。

欠席日数で足切りされることはある?

休んだ日の多さが理由で足切りはあるのか?
結論から言いますと、「欠席日数の多さが直接の原因で不合格になる」事はありません。理由は総合型選抜の合否は複数の評価項目の合計で決まるためです。

しかし調査書には評定平均や高校での活動報告などが記載されており、欠席が多くなると評価は下がります。それに大学の中には応募書類や志望理由書をはじめとした応募書類から二次選抜に招待する受験生を絞るケースもあります。

欠席数の多さは書類選考での減点要素になるので欠席数のマイナス要素が尾を引いて書類落ちになる可能性は出てきます。したがって、欠席日数だけで足切りになるわけではありませんが、書類落ちの原因の1つになりうる点は理解しましょう。

参考記事:AO入試で不合格になるとどうなるのか?

欠席日数が多い人がAO入試を受験する上での注意点

登校数が少ない人が受験をする際の注意点
改めての話になりますが、出願資格を満たしていれば欠席日数が多くても総合型選抜(旧AO入試)を受験できます。ただし欠席日数が多い人が受験をするに当たってはいくつか注意しておくべき点があります

欠席の数が多いほど減点要素になる

調査書による審査が行われる以上、欠席日数も評価の対象です。そのため、例えば学業成績や特別活動における評価が同条件の人がいた場合、欠席日数の少ない方が合格に有利です。

したがって欠席日数は多ければ多いほど減点要素になりますし、合格を勝ち取るハードルが高くなります。

面接で欠席日数について聞かれる

学校を休んだ日が多い理由を確認される
面接は、事前に提出した「調査書」をもとに進められることが多いです。

そのため、調査書を面接官に「この子は欠席日数が多いな」と思われると、面接の際に欠席の理由などを根掘り葉掘り聞かれる恐れがあります。あまり想像したくないでしょうが一種の圧迫面接のような形式になる可能性もあります。

そこで欠席日数が多いと感じているのでしたら、面接で欠席の理由をきちんと答えられるように準備をしておくとよいでしょう。

病欠や特別な事情による欠席

病気が理由で欠席をした場合、あらかじめ担任の先生に欠席の原因を伝えておくことが重要です。というのも病欠であることが認められると、調査書の備考欄に詳細を記載されるために減点の要素が少なくなるためです。

また、何か止むを得ない特別な事情があって欠席が続いてしまった場合も、担任の先生にその旨を説明しておくことをおすすめします。

事情を認めてもらえた場合には、病欠と同様に調査書の備考欄に記載してもらえることがあります。

欠席日数が多い人がAO入試で合格を勝ち取る3つの心得

欠席数が多い人が合格を勝ち取るためのポイント
次に欠席日数が多い人が総合型選抜(旧AO入試)で合格を勝ち取るための心得を3つ解説します。

今日から遅刻・欠席ゼロを目指す

欠席日数は少なければ少ないほど良いです。そのため、総合型選抜(旧AO入試)の利用を考えるのであれば今からでも欠席日数を減らす努力をしましょう。

もちろん、これから欠席をゼロにしても過去の欠席の多さは消せないのは事実です。しかし、今からでも欠席数が減れば「最近は改善されたんだね」という印象を与えられます

大学の選考比重をチェック

調査書の配点の高さを確認する
改めての話になりますが、総合型選抜(旧AO入試)の合否は複数の評価項目の総合点で決まります。

評価基準や各評価項目の選考比重は大学によってさまざまです。書類審査に重きを置く大学を受験する場合には欠席日数は合否獲得の際に大きな足かせになります。

そこで欠席日数が多いことを自覚しているのでしたら、書類審査の比重が低い大学を受験するというのも有効です

小論文と面接で高得点を取る事を目指す

欠席日数は減らせませんが、筆記や面接によって評価を補うことは可能です。

とりわけ小論文や面接試験は、入念な対策によっては高得点が狙えますので欠席日数のマイナス部分を補うチャンスです。

というのも、大学の中には調査書よりも小論文や面接の印象の配点比重をはるかに高くしている大学も少なくないからです。

そのため、小論文と面接で最高の結果を出す事で逆転合格を目指しましょう

このページのまとめ

今回の内容のまとめ
今回は欠席日数が総合型選抜(旧AO入試)の結果にどのような影響を与えるのか、そして欠席日数が多い中で総合型選抜を利用する際の注意点を中心にご紹介しました。

最後にここまで取り上げた内容の中で特に重要な点を一覧にしてみました

特に重要なポイント一覧

  • 総合型選抜は総合評価で合否が決まる以上、欠席数だけでは合否は決まらない
  • 欠席の数が多く高校の卒業見込みがない場合は受験資格が認められない事がある
  • 学校を休んだ日数が増えれば減点要素が大きくなるのは事実
  • 休んだ日が多いと面接で欠席理由を確認される可能性がある
  • 欠席が病欠の場合、あらかじめ担任の先生に事情を伝えておくべき
  • 今からでも欠席日数を減らす努力をする事が欠かせない
  • 小論文と面接で高得点を取れば欠席の多さのマイナスを補える

改めての話になりますが、欠席日数が多いのでしたらまずはこれ以上欠席数を増やさないようにしましょう。その上で、欠席日数の多さというマイナス面を補えるように面接や小論文の練習に取り組むのが最適な選択になります

ぜひ今回の内容を参考に逆転合格を勝ち取りましょう。最後になりますが、逆転合格を勝ち取るためには総合型選抜(旧AO入試)で受かりやすい人の特徴については知っておくべきなのでご興味があれば以下のページをどうぞ。

欠席数に関わらず合格を勝ち取りやすい人の特徴とは?

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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