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2023.09.25 公募推薦

学習院大学の公募推薦と総合型選抜の特徴と対策方法

学習院大学の公募推薦と総合型選抜の特徴と対策方法

この記事では、首都圏の難関私立大学グループ「GMARCH」の一つである学習院大学の公募推薦と総合型選抜の特徴や対策方法について解説します。

1万字を超える長い記事になるため、最初に今回紹介する主な内容を一覧にしました。

  • 学習院大学の公募推薦・総合型選抜の特徴
  • 2023年度(昨年度)の各学部の倍率
  • 各学部の募集要項や出願条件
  • 各学部の公募推薦・総合型選抜の対策方法
  • おすすめの併願受験先
  • 学習院大学の公募推薦・総合型選抜受験者がよく抱く疑問への回答

今回の記事は、以下のうちのどれかに当てはまる方に特にぴったりの内容となっています。

  • 「学習院大学の公募推薦・総合型選抜への出願を考えている」
  • 「学習院大学の狙い目の学部を探している」
  • 「合格を勝ち取るための対策方法を知りたい」

学習院大学の合格を目指す方や受験を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

学習院大学の公募推薦・総合型選抜(旧AO入試)とは?

学習院大学の公募推薦と総合型選抜
学習院大学では、学力試験では評価しにくい資質・能力や各学部で学ぶ意欲を強く持った学生を選抜するために、公募推薦・総合型選抜といった選抜方法を取り入れています。

学習院大学で公募推薦・総合型選抜を実施している学部・学科は、以下の通りです。

学部 公募推薦
(実施学部)
総合型選抜
(実施学部)
法学部 ・政治学科 ×
経済学部 ・経済学科
・経営学科
×
文学部 ・哲学科
・史学科
・英語英米文化学科
・ドイツ語圏文化学科
・フランス語圏文化学科
・教育学科
×
理学部 ・物理学科
・化学科
・数学科
・生命科学科
×
国際社会科部 ・国際社会科学科 ・国際社会科学科

学習院大学の公募推薦・総合型選抜の特徴

学習院大学で実施している公募推薦・総合型選抜は、他の大学で行っているものと基本的に変わりません。

高校3年間の評定平均や英検をはじめとする英語検定試験の成績などを用いて受験生の学力や学習意欲を評価し、各学部・学科が定める試験で大学とのマッチ度をチェックします。

公募推薦・総合型選抜の一次選抜は、すべて書類試験です。主な提出書類はこのようなものがあります。

  • 調査書
  • 推薦書
  • 志望理由書
  • 活動報告書
  • 英語資格・検定試験の成績
  • 大学4年間の計画表

また、二次選抜で課される内容はこちらです。

  • 面接
  • 小論文
  • 筆記試験
  • 口頭試問

どの試験を実施するかは各学部・学科で異なりますが、全ての学部で合否判定の対象項目は複数設けられています。

一般選抜のように本番一回の試験結果だけで合否が決まるわけではなく、各項目の総合評価で合否が決まるのが公募推薦・総合型選抜の特徴です。

公募推薦・総合型選抜を実施している学部一覧

学習院大学で公募推薦・総合型選抜を実施している学部・学科と、それぞれの募集人数を一覧にしました。

学部 学科 募集人数(公募推薦)
法学部 政治学科 5名程度
経済学部 経済学科
経営学科
若干名
文学部 哲学科
史学科
英語英米文化学科
ドイツ語圏文化学科
フランス語圏文化学科
教育学科
若干名
理学部 物理学科
化学科
数学科
生命科学科
若干名
国際社会科学部 国際社会科学科 若干名
※総合型選抜(AO入試)の募集人員は20名

情報は随時更新される可能性があるため、最新の情報は学習院大学の公式サイトにて確認するようにしてください。

▶︎学習院大学 学校推薦型選抜(公募制)
▶︎学習院大学 総合型選抜(AO)

2023年度の学習院大学の各学部の合格倍率

2023年度の各学部の合格倍率
昨年度(2023年度)に実施された、学習院大学の公募推薦・総合型選抜の倍率はこちらです。

学部 学科 志願者 合格者 倍率
法学部 政治学科 4 1 4.0
経済学部 経済学科 12 5 2.4
経営学科 24 6 4.0
文学部 哲学科 35 13 2.7
史学科 30 9 3.3
英語英米文化学科 15 4 3.8
ドイツ語圏文化学科 11 9 1.2
フランス語圏文化学科 38 14 2.7
教育学科 15 4 3.8
理学部 物理学科 3 2 1.5
化学科 14 10 1.4
数学科 7 4 1.8
生命科学科 5 2 2.5
国際社会科学部 国際社会科学科(公募制) 19 6 3.2
国際社会科学科(AO) 112 27 4.1

情報の参照元
・令和6(2024)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項
・令和6(2024)年度 経済学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項
・令和6(2024)年度 文学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項
・令和6(2024)年度 理学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項
・令和6(2024)年度 国際社会科学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項
・令和6(2024)年度 国際社会科学部 総合型選抜(AO) 学生募集要項

全体的に倍率が上がり、3〜4倍の学科が多く見られるようになっています。

そんな中でも、理学部は1〜2倍と比較的倍率が低く、狙い目です。

法学部の出願条件と募集要項のポイント

法学部の出願条件と募集要項のポイント
ここからは、学習院大学法学部の募集要項でおさえるべきポイント(出願書類や試験日など)を紹介します。

総合型選抜と推薦対策の専門塾であるホワイトアカデミーが教える「合格を勝ち取るための対策方法」についても解説しているので、受験を検討している方はぜひご覧ください。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 2023年11月1日(水)〜11月6日(月)
締切日の消印有効。
試験日 2023年12月2日(土)
合格発表日 2023年12月8日(金)10:00
主な出願時の提出書類 1. 調査書(外国の高等学校に留学した場合、留学先の成績証明書及び在籍期間証明書を併せて提出)
2. 推薦書(在学学校長が作成・厳封)
3. 指定する外国語検定試験の成績証明書
4. 志望理由書
5. 活動報告書
試験問題 1. 英語問題
2. 論述問題
3. 面接
募集人数 政治学科…5名程度
出願時必要最低評定平均 全体の学習成績の状況が3.8以上
倍率
(2023年度)
4.0倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

(3)指定した外国語検定試験のいずれかの基準を満たす者。(各スコアは、出願時に取得後 2 年以内のもの:2021 年 11 月以降取得)

基準
GTEC1220点以上(4技能オフィシャルスコアに限る)
英検準1級以上合格且つCSEスコア2304点以上
TOEFL iBT® 62点以上
IELTS Overall Band Score 5.5以上
TEAP 310点以上(4技能の合計、同一試験日のスコアの合計点に限る)
TEAP CBT 550点以上
ケンブリッジ英語検定 B2 First 162 点以上
TOEIC® L&R+TOEIC® S&W 910点以上

参照元:令和6(2024)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 政治学科

対策のポイント

学習院大学法学部の対策のポイントは、以下の5点です。

  • 英語資格や検定試験で高いスコアを取ること
  • 志望理由書と活動報告書の作り込み
  • 英語・日本語での論述問題の対策
  • 評定平均を上げられるだけ上げること
  • 二次選抜の面接の対策をすること

英語資格や検定試験で高いスコアを取ること

法学部の公募推薦に出願するには、指定の英語資格や検定試験で以下のいずれかのスコアを獲得する必要があります。

GTEC1220点以上(4技能オフィシャルスコアに限る)
英検準1級以上合格且つCSEスコア2304点以上
TOEFL iBT® 62点以上
IELTS Overall Band Score 5.5以上
TEAP 310点以上(4技能の合計、同一試験日のスコアの合計点に限る)
TEAP CBT 550点以上
ケンブリッジ英語検定 B2 First 162 点以上
TOEIC® L&R+TOEIC® S&W 910点以上

参照元:令和6(20234)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 政治学科

しかしこれらのスコアはかなりハイレベルで、そう簡単に取れる点数ではありません。

例えば、GTEC1220点以上は「海外の大学で授業を理解し、参加できるレベル」で、英検準1級は「最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度」とされています。

参照元:GTEC公式サイト英検公式サイト

そして、ここで示されているのは到達すべき最低ラインのため、実際に出願してくる受験生の中にはさらに高いスコアをもつ人もたくさんいることでしょう。

そのような受験生と戦い、勝ち抜くためには、英語資格や検定試験の対策を相当頑張らなければなりません。

資格試験や検定試験は一発勝負ではなく何度も挑戦できるため、早いうちから積極的に取り組み、なるべく高いスコアを取れるようにしましょう。

志望理由書と活動報告書の作り込み

志望理由書と活動報告書は、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価する重要な提出書類です。

それぞれ日本語500〜600字と、決して文量は多くありません。

しかし、文量が少ないからこそ書き方を工夫して、学部・学科の志望理由や高校でおこなった活動内容を面接官にわかりやすく伝える必要があります

各書類で求められる内容は、以下の通りです。

【志望理由書】

本学科への志望動機を説明した上で、自分が本学科での勉学に対して適性があ ると考える理由と本学科での勉学が自分に対して持つ意味について記述してく ださい。

【活動報告書】

高校時代に力を入れて取り組んだ活動を説明した上で、自分がその活動に力を 入れて取り組んだ理由と自分がその活動に取り組んだことによって得た成果に ついて記述してください。

参照元:令和6(2024)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 政治学科

これを見ると、それぞれの書類で求められる要点は3つあります。そのため、要点1つにつき最大200文字、つまり3〜4文でまとめなければなりません。

書く内容と書き方をしっかり吟味し、塾や学校の先生に添削してもらいながら丁寧に作成する必要があるでしょう。

英語・日本語での論述問題の対策

法学部の公募推薦の二次選抜では、英語問題・論述問題・面接が課されます。

英語問題・論述問題のそれぞれの内容を募集要項から引用しました。

【英語問題】
与えられた英文資料について、その内容を正確に把握する読解力と、関連する問いに対して的確に日本語で発信することができる論理的思考能力および表現能力を評価し、本学科での学修に対する適性を判断します。

【論述問題】
与えられた課題や資料の内容を正確に把握し、社会の諸現象に関して多面的・批判的に分析できる能力に加え、日本語で的確に発信することができる論理的思考能力と表現能力を評価し、本学科での学修に対する適性を判断します。資料については、日本語の評論、グラフ、データ、図表などが含まれます。

参照元:令和6(2024)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 政治学科

どちらも、与えられた課題や資料の内容を正確に把握する能力と、日本語で的確に発信できる論理的思考能力・表現能力を評価する問題が出題されることがわかります。

日頃から英語・日本語の読解には力を入れていると思いますが、それに加えて小論文で求められるような論理的思考能力と表現力を鍛える学習も取り入れる必要があります。

評定平均を上げられるだけ上げること

4つ目に実施をしたいのは、評定平均を上げられるだけ上げておく事です。

学習院大学の法学部の公募推薦推薦入試において定められている評定平均は3.8以上です。一見すると4.0を切る以上、そこまで高くはないように思えます。

しかし、3.8というのはあくまで出願条件であり、ギリギリであっては出願は問題なくできても合否判定において不利になります。

それに評定平均のMaxは5.0であり、5.0に近ければ近いほど大学側から高い評価を受けます。

そのため、定期試験を頑張ったり、提出物を出したり、各科目の授業には前のめりに取り組む事を通して高い評定をもらえるようにしましょう。

1つの目安の目標の評定平均は出願時の最低ラインである3.8から+0.5をした4.3以上です。

なお、万が一にも評定平均が4.3に届かなかったり、出願時の条件である3.8をギリギリ満たすようでしたら他の受験生よりも評定平均の面で見劣りする事になります。

そのため、評定平均で差をつけられた分を挽回するために他の合否判定項目で高い評価を得るための対策が求められます。

二次選抜の面接の対策をすること

合格を勝ち取るためには二次選抜で行われる面接の対策も欠かせません。なぜなら、選抜の一環で行われる以上、合否判定の評価項目になっているためです。

学習院大学の法学部の募集要項によると、法学部の公募推薦入試の面接では以下の3つの項目の中でも3つ目の「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」が特に見られます。

項目名 重要度
知識・技能
思考力・判断力・表現力
主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度

参照元:令和6(2024)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 政治学科

そのため、面接の場では主体性がある事をアピールしたり、いろいろな人と協働して学べる学生である事が伝わるように立ち振る舞いを心がけましょう。

また、学習院大学の法学部・政治学科が求めている学生像に該当している事を伝えるためにも同学部・同学科のアドミッションポリシーは確認しておきましょう。
参考リンク:学習院大学法学部・政治学科のアドミッションポリシー

アドミッションポリシーを理解し、どんな学生を求めているかを理解した上で面接の練習を繰り返せば面接時の印象が良くなります。面接の練習は学校の先生に手伝ってもらったり、必要に応じて専門の塾を利用すると良いでしょう。

経済学部の出願条件と募集要項のポイント

経済学部の出願上意見と募集要項のポイント
次に、学習院大学経済学部の学校推薦型選抜(公募制)について、募集要項のポイントと合格を勝ち取るための対策方法を紹介します。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 2023年11月1日(水)〜11月6日(月)
締切日の消印有効。
試験日 2023年12月9日(土)
合格発表日 2023年12月15日(金)10:00
主な出願時の提出書類 1. 調査書(外国の高等学校に留学した場合、留学先の成績証明書及び在籍期間証明書を併せて提出)
2. 推薦書(在学学校長が作成・厳封)
3. 指定する外国語検定試験の成績証明書
4. 志望理由書
5. 活動報告書
試験問題 1. 小論文
2. 面接
募集人数 全学科…若干名
出願時必要最低評定平均 【経済学科】

(2) – 経済学科 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学 A の 3 科目すべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。また、高等学校入学以来最終学年 1 学期または前期まで(卒業生の場合は、卒業まで)の「全体の学習成績の状況が 3.8 以上で、かつ数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学 A の 3 科目それぞれの学習成績の状況を平均した値が 4.0 以上」であること。

【経営学科】

(3) – 経営学科 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学 A の 3 科目すべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。また、高等学校入学以来最終学年 1 学期または前期まで(卒業生の場合は、卒業まで)の「全体の学習成績の状況が 4.0 以上で、かつ数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学 A の 3 科目それぞれの学習成績の状況を平均した値が 3.8 以上」であること。

倍率
(2023年度)
経済学科…2.4倍
経営学科…4.0倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

指定した外国語検定試験のいずれかの基準を満たす者。(各スコアは、出願時に取得後 2 年以内のもの:2021 年 11 月以降取得)

基準
GTEC 1050 点以上(4 技能オフィシャルスコアに限る)
英検 2 級以上合格且つ CSE スコア 1980 点以上
TOEFL iBT®42 点以上
IELTS Overall Band Score 4.5 以上
TEAP 210 点以上(4 技能の合計、同一試験日のスコアの合計点に限る)
TEAP CBT 310 点以上
ケンブリッジ英語検定 B1 Preliminary 140 点以上
TOEIC®L&R + TOEIC®S&W 650 点以上

参照元:令和6(2024)年度 経済学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 経済学科 経営学科

対策のポイント

経済学部の公募推薦の対策ポイントは、2つです。

  • 志望理由書と活動報告書の作り込み
  • 二次選抜の小論文と面接の対策

志望理由書と活動報告書の作り込み

志望理由書と活動報告書は、書類審査における重要な評価書類です。

2つの書類で「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」をチェックされます。加えて志望理由書で「思考力・判断力・表現力」、活動報告書では「知識・技能」も評価されます。

文量はそれぞれ500〜600字ですが、その少ない文量からこれらの内容を評価するため、書く内容と書き方はかなり重要です。

それぞれの書類が何を評価するものか把握した上で、それに合わせた文章を作る必要があります。

学校や塾の先生に添削してもらいながら、的確にポイントをおさえた文章を作成するようにしましょう。

二次選抜の小論文と面接の対策

経済学部の二次選抜の内容は、小論文と面接です。1日の試験で小論文を90分、面接を10〜15分実施します。

小論文は、与えられた課題や資料を読み取り、考えを的確に発信するタイプのものです。

そのため、同じタイプの問題に何度も取り組み、要点をおさえた小論文が書けるように対策しておきましょう

また面接では、志望理由や高校時代に力を入れた活動に関する質問がメインとなっています。

出願時に提出した志望理由書と活動報告書をベースに質問されると考えられるので、書いた内容は手元に残しておき、どんな質問にも対応できるようにしておきましょう。

文学部の出願条件と募集要項のポイント

文学部の出願条件と募集要項
次に、学習院大学文学部の学校推薦型選抜(公募制)に出願する際に求められる出願書類や試験日などについて紹介します。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 2023年11月1日(水)〜11月6日(月)
締切日の消印有効。
試験日 2023年11月18日(土)
(哲学科、史学科、ドイツ語圏文化学科、フランス語圏文化学科は、19日(日)も実施)
合格発表日 2023年12月1日(金)10:00
主な出願時の提出書類 1. 調査書(外国の高等学校に留学した者の場合、留学先の成績証明書及び在籍期間証明書を併せて提出)
2. 推薦書(在学学校長が作成・厳封)
3. 志願理由書(1200字程度)
試験問題 1. 小論文
2. 面接
募集人数 全学科…若干名
出願時必要最低評定平均 【哲学科・史学科】

全体の学習成績の状況が3.8以上

【英語英米文化学科】

全体の学習成績の状況が4.2以上で、かつ英語の学習成績の状況が4.4以上

【ドイツ語圏文化学科】

外国語の学習成績の状況が3.8以上

【フランス語圏文化学科】

全体の学習成績の状況が3.5以上

【教育学科】

A 全体の学習成績の状況が4.1以上
B 全体の学習成績の状況が4.0以上で、かつ数学及び理科の履修した全ての科目の学習成績の状況が4.2以上(*2)
上記のAあるいは、Bに該当する者

倍率(2023年度) 哲学科…2.7倍
史学科…3.3倍
英語英米文化学科…3.8倍
ドイツ語圏文化学科…1.2倍
フランス語圏文化学科…2.7倍
教育学科…3.8倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
特になし

参照元:令和6(2024)年度 文学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 哲学科 史学科 英語英米文化学科 ドイツ語圏文化学科 フランス語圏文化学科 教育学科

対策のポイント

文学部の公募推薦の対策ポイントは、以下の3つです。

  • なるべく高い評定平均を取ること
  • 志願理由書の作り込み
  • 二次選抜(主に小論文)の対策

なるべく高い評定平均を取ること

学習院大学の文学部の公募推薦を受けるのでしたら高い評定平均を取ることが欠かせません。

なぜなら、出願時の評定平均を一番低くしている学科でも3.5以上であり、学科の中には4.0以上の評定平均を定めている学科もあるためです。

ちなみに出願条件の評定平均値が4.0以上の学科は、英語英米文化学科と教育学科の2つです。2つの学科の評定平均面での募集要項は下記の通りです。

【英語英米文化学科】

全体の学習成績の状況が4.2以上で、かつ英語の学習成績の状況が4.4以上

参照元:令和6(2024)年度 文学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 哲学科 史学科 英語英米文化学科 ドイツ語圏文化学科 フランス語圏文化学科 教育学科

【教育学科】

[A]全体の学習成績の状況が4.1以上
[B]全体の学習成績の状況が4.0以上で、かつ数学及び理科の履修した全ての科目の学習成績の状況が4.2以上
上記のAあるいは、Bに該当する者

参照元:令和6(2024)年度 文学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 哲学科 史学科英語英米文化学科 ドイツ語圏文化学科 フランス語圏文化学科 教育学科

この2つの学科を志望する場合は、全体の評定平均が4.5程度あった方がいいでしょう。

また、英語英米文化学科を志望する場合は、英語の評定平均値の最低ラインが4.4です。そのため、英語の評定平均値に関しては4.6〜4.8あたりを取れるように頑張りましょう。

志願理由書の作り込み

文学部の志願理由書は、主に「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を評価する重要な書類です。

学科の志望動機を1,200字程度にまとめる必要があるため、文章の構成や内容をしっかり吟味しましょう。

ちなみに、志願理由書は「学科の志望動機を1,200字程度にまとめる」以外の条件はありません。

そのため、どのような流れで志望動機を書くかは受験生の腕の見せ所です。

高校時代に力を入れた活動と関連づけたり、大学卒業後の進路に結びつけたりと、いろいろな書き方があるので、どのアピールの仕方が自分に一番合っているか研究してみましょう。

二次選抜(主に小論文)の対策

文学部の二次選抜の内容は、小論文と面接です。

なかでも史学科と教育学科は特殊で、史学科は小論文1と2があり、教育学科は集団面接(グループディスカッション・プレゼンテーションを含む)と個人面接があります。

面接の内容は公開されていないため、重点的に対策すべきは小論文です。

小論文は、英語英米文化学科を除く全ての学科で、当日与えられる課題で書くテーマ型小論文となっています。

英語英米文化学科は、英語の文章を読んで日本語で小論文を書く形式です。

学科ごとに試験時間が異なるため、過去問などを参考にどれくらいの文量を書くのか把握した上で練習しておきましょう。

小論文は型を覚えて演習を繰り返せば、確実に上達できるものです。

どれだけ対策したかで本番の出来が大きく変わるため、しっかり時間を取って対策しましょう。

理学部の受験概要と対策のポイント

理学部の受験概要と出願条件
次に、学習院大学理学部の学校推薦型選抜(公募制)でおさえておきたい募集要項のポイントと受験対策について紹介します。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 2023年11月1日(水)〜11月6日(月)
締切日の消印有効
試験日 2023年11月26日(日)
合格発表日 2023年12月8日(金)10:00
主な出願時の提出書類 1. 調査書(在学学校長が作成・厳封)
2. 推薦書(推薦者が作成・厳封)
3. 志願理由書(800字程度)
試験問題 【物理学科】
物理と数学の基礎的な筆記試験(30分程度)と面接

【化学科】
化学の筆記試験と面接

【数学科】
数学の筆記試験と面接

【生命科学科】
理科の筆記試験と面接(※理科は、生物・化学・物理のいずれかを出願時に選択)

募集人数 全学科…若干名
出願時必要最低評定平均 【物理学科】

高等学校での物理、物理以外の全ての理科、数学、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上で、物理の平均値が4.0以上の者。

【化学科】

高等学校での物理、化学、数学、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上の者。

【数学科】

高等学校での数学、理科、国語、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上で、数学の平均値が4.1以上の者。

【生命科学科】

高等学校での理科、数学、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上の者。

倍率
(2023年度)
物理学科…1.5倍
化学科…1.4倍
数学科…1.8倍
生命科学科…2.5倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

 次の条件をすべて満たし、かつ出身高等学校または中等教育学校の学校長、担任、物理学科・化学科・生命科学科志願者は理科の担当教員、数学科志願者は数学の担当教員のいずれかの推薦を受けられる者。各々の高等学校から応募できる人数は制限しません。
 なお、推薦者は、2023年度において、志願者の出身高等学校の専任教員であることとします。
 (1)本学で勉学・研究を行う強い意志を持ち、合格した場合に入学することを確約する者。
 (2)学校教育法に基づく高等学校を2022年3月以降に卒業した者、または2024年3月に卒業見込みの者。
 (3)高等学校で次の表に示す範囲以上を履修した者または履修見込みの者。

【物理学科】

物理基礎、物理を含む理科10単位以上、数学I、数学II、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。

【化学科】

化学基礎、化学、物理基礎を含む理科12単位以上、数学I、数学II、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。

【数学科】

数学I、数学II、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。

【生命科学科】

「生物基礎、生物」「化学基礎、化学」「物理基礎、物理」の組み合わせの中から2分野を選択し、理科計4科目12単位以上、及び数学I、数学II、数学Ⅲ、数学A、数学Bのすべてを履修した者、または卒業までに履修する見込みである者。

参照元:令和6(2024)年度 理学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 物理学科 化学科 数学科 生命科学科

対策のポイント

理学部の公募推薦の対策ポイントは、この2つです。

  • 学校の授業に真面目に取り組み、高い評定平均を取ること
  • 二次選抜の筆記試験と面接の対策

学校の授業に真面目に取り組み、高い評定平均を取ること

理学部の公募推薦は、推薦者の条件が他の学部と比べて特殊です。

出身高等学校または中等教育学校の学校長、担任、物理学科・化学科・生命科学科志願者は理科の担当教員、数学科志願者は数学の担当教員のいずれかの推薦を受けられる者。各々の高等学校から応募できる人数は制限しません。
 なお、推薦者は、2023年度において、志願者の出身高等学校の専任教員であることとします。

参照元:令和6(2024)年度 理学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 物理学科 化学科 数学科 生命科学科

学校長・担任・理科または数学の担当教員のいずれかから推薦してもらわなければならないため、学校の授業には真面目に取り組む必要があります。

また、出願条件に全体の評定平均が4.0以上と定められている以上、評定平均を上げる事は欠かせません。4.0を超えればよいという考えではなく、出来る事なら5.0という評定平均の上限になるべく近づく事を目指しましょう。

そのためにも普段から真面目に授業を受け、日頃から小テストや提出物、定期テストに力を入れましょう。評定平均は高ければ高いほど高評価を受けるので、評定を上げる事は合格に直結すると思いましょう。

二次選抜の筆記試験と面接の対策

理学部の二次選抜は、どの学科も筆記試験と面接の2つです。

具体的な試験内容は公開されていませんが、どちらも「知識・技能」と「思考力・判断力・表現力」の非常に重要な評価項目として設定されています。

この点から考えると、筆記試験は学力試験、面接は口頭試問のような内容の可能性が高いでしょう。

そのため、志望する学科に関連する知識や技能はしっかり磨いておく必要があります。

可能であれば過去問や実際の受験者からの情報を入手し、どのような内容の試験か確認した上で万全の対策を行いましょう。

国際社会科学部の特別入試の受験概要と対策のポイント

国際社会科学部の特別入試の受験概要と対策のポイント
次に、学習院大学 国際社会科学部の学校推薦型選抜(公募制)と総合型選抜の概要やおさえておきたいポイント、合格を勝ち取るための受験対策について解説します。

学校推薦型選抜(公募制)の募集要項の概要と出願条件

国際社会科学部の学校推薦型選抜の出願条件

出願期間 2023年11月1日(水)〜11月6日(月)
締切日の消印有効。ただし海外から送付する場合は締切日必着。
試験日 2023年12月9日(土)
合格発表日 2023年12月15日(金)10:00
主な出願時の提出書類 1. 調査書
2. 推薦書(在籍または出身学校長が作成・厳封)
3. 指定する英語資格・検定試験の成績証明書
4. 志望理由書(日本語20〜25行)
5. 大学4年間の計画表
試験問題 1. 筆記試験(英語要約・英語で意見記述・本文和訳)
2. 口頭試問(英語と日本語)
募集人数 若干名
出願時必要最低評定平均 全体の学習成績の状況が4.2以上
倍率
(2023年度)
3.2倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

・数学I、数学II、数学A、数学Bの4科目すべてを履修している者、または卒業までに履修する見込みである者

(3)指定した英語資格・検定資格のいずれかの基準を満たす者。
(出願時に取得後 2 年以内のもの:2021 年 11 月以降取得)詳細は 6 頁参照。

基準
GTEC 1050点以上(4技能オフィシャルスコアに限る)
英検2級以上合格且つCSEスコア1980点以上
TOEFL iBT® 42点以上
IELTS Overall Band Score 4.5以上
TEAP 210点以上(4技能の合計、同一試験日のスコアの合計点に限る)
TEAP CBT 310点以上
ケンブリッジ英語検定 B1 Preliminary 140 点以上
TOEIC® L&R+TOEIC® S&W 650点以上

参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 国際社会科学科

対策のポイント

国際社会科学部の公募推薦の対策ポイントは、以下の3つです。

  • 高い評定平均と英語資格・検定試験の成績を取ること
  • 志望理由書と大学4年間の計画表の作り込み
  • 二次選抜の筆記試験と口頭試問の対策

高い評定平均と英語資格・検定試験の成績を取ること

国際社会科学部の公募推薦では、書類審査において、調査書と英語資格・検定試験の成績を「知識・技能」の非常に重要な評価項目としています。

そのため、一次選抜を突破するには高い評定平均と英語資格・検定試験の成績が必須です。

出願時の最低条件は、評定平均4.2・英検2級以上合格且つCSEスコア1980点以上などとなっていますが、これはあくまで最低ラインです。

出願時に大学側に高く評価してもらうためには、さらに高い評定平均やより高い英検スコアが必要になります。評定は出来る事ならば4.5以上、英検であればスコアを準1級相当までは最低でも伸ばしたいところです。

学校の授業や課外活動に意欲的に取り組んで評定平均を上げつつ、計画的に英語資格・検定試験を受験することが重要です。

志望理由書と大学4年間の計画表の作り込み

書類審査でもう一つ重要な評価項目が、志望理由書と大学4年間の計画表です。

それぞれ内容はこのようになっています。

【志望理由書】

特に履修したい本学部の教員が担当している社会科学科目(大学案内や本学部ホームページ、シラバスを参照すること)を具体的に挙げながら、大学での学びをキャリア(進路)にどのようにつなげる考えであるかを、20行以上25行以下で記載してください。

【大学4年間の計画表】

大学4年間の学修(力を入れたい分野や科目など)と、海外研修(期間や国・地域・学校名など)の計画を、図や文章で自由に示してください。なお、この計画表は入学後の授業履修や海外研修を拘束するものではありません。

参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 国際社会科学科

国際社会科学部では、それぞれの書類に書く内容を具体的に提示しています。

これは公募推薦の趣旨に対応したものです。(総合型選抜も同様)

卒業後に国際社会で活躍するために、国際社会科学部の社会科学と英語を融合したカリキュラムのもとで学ぶ意欲のある方を対象とした入試です。

参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 国際社会科学科

「国際社会科学部で何をどう学び、それを将来にどう繋げていくか」というビジョンをはっきり持ち、その考えを書類上で的確に表現する力が問われていると言えるでしょう。

また、どちらの書類でも、国際社会科学部のカリキュラムを理解した上で、履修したい科目名まで言及することが求められています。

国際社会科学部の公式サイトでは、各教員の担当領域・科目や学部で開講している科目一覧などを公表しているので、これらをしっかり読み込んで書類作成に臨みましょう。

▶︎学習院大学 国際社会科学部 公式サイト

二次選抜の筆記試験と口頭試問の対策

国際社会科学部の二次選抜は、英語と日本語による筆記試験と口頭試問です。

試験内容はこのように示されています。

筆記試験(英語で出題、英語または日本語で解答):90 分
国際社会に関する英語の長文を読ませ、英語の読解力、英語と日本語の論理的思考力、国際社会に関する知識を確認します。
英語による本文の要約と意見の記述、日本語による本文の和訳と国際社会に関する知識を確認します。

口頭試問(英語と日本語):1 人 10 分~ 15 分
英語によるコミュニケーション能力を確認すると共に、自己紹介や将来像などをもとに適性を確認します。
国際社会の課題について日本語で説明を求め、知識や関心を確認します。

参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 国際社会科学科

筆記試験と口頭試問で重視されているのは、国際社会や英語に関する知識・技能です。

国際社会科学部は「広い視野から国際的な発想ができることを活かして、国際的なビジネスで活躍できる人材を育成すること」が基本目的ですから、入試段階で国際社会や英語に関する高いスキルを持つ学生を選抜しようとしています。

英語の長文読解・要約・意見記述・和訳と国際社会に関する知識の習得を重点的に行い、本番の筆記試験で高いスキルを持っていることをアピールしましょう。

さらに、筆記試験では「思考力・判断力・表現力」、口頭試問では「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」も評価されます。

知識・技能だけにとどまらず、これらの能力・態度も意識して対策しておきましょう。

総合型選抜(AO)の募集要項の概要と出願条件

国際社会科学部の総合型選抜の出願条件

出願期間 2023年10月20日(金)〜10月25日(水)
締切日の消印有効。ただし海外から送付する場合は締切日必着。
試験日 2023年12月9日(土)
合格発表日 2023年12月15日(金)10:00
主な出願時の提出書類 1. 調査書、またはそれに準ずるもの
2. 指定する英語資格・検定試験の成績証明書
3. 志望理由書(日本語20〜25行)
4. 大学4年間の計画表
試験問題 1. 筆記試験(英語で出題、英語または日本語で解答)
2. 口頭試問(英語と日本語)
募集人数 20名
出願時必要最低評定平均 なし
倍率
(2023年度)
4.1倍
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)

指定した英語資格・検定試験のいずれかの基準を満たした者。
(出願時に取得後 2 年以内のもの:2021 年 10 月以降取得)

基準
GTEC 1220点以上(4技能オフィシャルスコアに限る)
英検準1級以上合格且つCSEスコア2304点以上
TOEFL iBT® 62点以上
IELTS Overall Band Score 5.5以上
TEAP 310点以上(4技能の合計、同一試験日のスコアの合計点に限る)
TEAP CBT 550点以上
ケンブリッジ英語検定 B2 First 162 点以上
TOEIC® L&R+TOEIC® S&W 910点以上

参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 総合型選抜(AO) 学生募集要項 国際社会科学科

対策のポイント

国際社会科学部の総合型選抜(AO)の対策ポイントは、以下の3つです。

  • 英語資格・検定試験でなるべく高いスコアを取ること
  • 志望理由書と大学4年間の計画書の作り込み
  • 二次選抜の筆記試験と口頭試問の対策

試験内容は公募推薦と変わりません。

しかし、総合型選抜(AO)は出願に評定平均の条件がなく、昨年の志願者も100人以上とかなり多いです。

そのため、公募推薦よりもハイレベルな選考になることを覚悟した上で、対策に臨みましょう

英語資格・検定試験でなるべく高いスコアを取ること

国際社会科学部の総合型選抜(AO)は、公募推薦と異なり、選抜方法に調査書と推薦書が含まれていません。

そのため、知識・技能は、主に英語資格・検定試験の成績と二次選抜の結果で評価されます。

国際社会科学部の総合型選抜(AO)の出願に必要な英語資格・検定試験のスコアは、以下の通りです。

GTEC 1220 点以上(4 技能オフィシャルスコアに限る)
英検準 1 級以上合格且つ CSE スコア 2304 点以上
TOEFL iBT® 62 点以上
IELTS Overall Band Score 5.5 以上
TEAP 310 点以上(4 技能の合計、同一試験日のスコアの合計点に限る)
TEAP CBT 550 点以上
ケンブリッジ英語検定 B2 First 162 点以上
TOEIC® L&R + TOEIC® S&W 910 点以上

参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 総合型選抜(AO) 学生募集要項 国際社会科学科

国際的にビジネスで活躍できる人材を育成する学部ともあって、最低でも海外大学進学ができるレベルの英語力が求められています

さらに国際社会科学部は、全員が卒業までに4週間以上海外研修に行くカリキュラムとなっているため、受験生の英語レベルはこの基準よりもっと高いと考えられます。

そのため、一次選抜である書類審査を突破するためには、英語資格・検定試験にかなり力を入れて、高いスコアを提出する事が鍵になります。

志望理由書と大学4年間の計画書の作り込み

総合型選抜(AO)では、公募推薦と同様に志望理由書と大学4年間の計画書の提出が求められています。

内容や評価項目も公募推薦と同じため、詳しくは公募推薦の対策ポイントをご参照ください。

二次選抜の筆記試験と口頭試問の対策

総合型推薦(AO)の二次選抜の内容も、公募推薦と同様です。

詳しくは公募推薦の対策ポイントをご参照ください。

おすすめの併願受験先

学習院大学の公募推薦と総合型選抜を受ける人におすすめの併願先
ここでは、学習院大学の公募推薦・総合型選抜(AO)を受験する方におすすめの併願受験先をご紹介します。

大学名 理由
中央大学
(特別入試)
①併願受験が認められている
②英語資格・検定試験を活用できる(英語運用能力特別入試など)
③試験内容が共通している(小論文など)
立教大学
(自由選抜入試)
①併願受験が禁止されていない
②評定平均3.8以上で出願できる
③学習院大学とキャンパスが近い
武蔵野大学
(総合型選抜)
①併願受験が可能
②学科指定の出願条件を1つ満たせば出願可能
③試験内容が共通している(小論文・口頭試問など)

どの大学も併願受験でき、滑り止めとして出願するにはぴったりです。試験内容も共通している点が多い大学なら、対策に時間を取られることもないでしょう。

中央大学と立教大学の総合型選抜については、以下のページで解説しています。興味がある方はチェックしてみてください。

▶︎中央大学の特別入試の特集ページ
▶︎立教大学の特別入試の特集ページ

学習院大学の公募推薦・総合型選抜の受験希望者がよく抱く疑問

学習院大学の総合型選抜と公募推薦の総括
最後に、学習院大学を公募推薦や総合型選抜で受験する学生がよく抱く疑問をまとめて紹介します。

併願はできるの?

学習院大学で実施している公募推薦は、併願できません。

これは、全学部の公募推薦の出願資格に「合格した場合は入学を確約できる者」と記載されているためです。

学習院大学の公募推薦を受験するなら、必ず第一志望の学部・学科に絞って出願しましょう。

ちなみに、国際社会科学部のみで実施している総合型選抜では、「合格した場合は入学を確約できる者」という記載はなく、併願受験は禁止されていません。

ただし以下のような注意点があるため、併願受験を考えている方は必ずチェックしてください。

学習院大学の総合型選抜の注意点

  • 公募推薦と総合型選抜の併願は不可
  • 出願資格に「本学部のカリキュラムを理解し、志望理由や入学後の構想が明確であること」と記載されている

狙い目の学部・学科はどこ?

受かりやすい狙い目の学部・学科はどこなのか
学習院大学の公募推薦において、倍率が低く、出願条件がゆるめの学部・学科を一覧にしました。

学部・学科 倍率
経済学部 経済学科 2.4
文学部 ドイツ語圏文化学科 1.2
理学部 物理学科 1.5
理学部 化学科 1.4

ただし、学習院大学の公募推薦は、出願時に必要な評定平均値が4.0近い学部・学科が多く、合格するにはさらに高い平均値が必要になります。

そのため、評定平均がそこまで高くない場合は、外国語検定試験の成績が評価に含まれる経済学部 経済学科が狙い目です。

公募推薦・総合型選抜についてよく分からない

そもそも公募推薦や総合型選抜の概要がわからない方は、こちらの記事に目を通してみてください。

▶︎総合型選抜(旧AO入試)と推薦入試の違い

それぞれの試験でどのような書類を提出するのか、どのような試験が課されるのかがわかりやすくまとまっているので、公募推薦や総合型選抜のイメージが簡単につかめますよ。

他にどんな受験形式があるの?

総合型選抜・公募推薦以外の試験方式
学習院大学では、公募推薦・総合型選抜以外にも8種類の選抜方式を実施しています。

一般選抜だけでも3種類の選抜方法があり、得意な科目が多いものを選んで受験することも可能です。

学習院大学には様々な選抜方式があるため、より合格しやすい選抜があれば公募推薦や総合型選抜ではなくそちらを選ぶのもいいでしょう。

試験名 試験の特徴
一般選抜
(コア試験)
いわゆる個別学力試験。各学部独自の試験問題で選抜する。全学部全学科で実施。
一般選抜
(プラス試験)
他学部のコア試験日にそのコア試験と同じ問題で選抜を行う。科目や科目数がコア試験と異なる学科もある。全学部10学科で実施。
一般選抜
(大学入学共通テスト利用入学者選抜)
大学入学共通テストの成績のみで受験。全学部11学科で実施。
学校推薦型選抜
(指定校)
大学から推薦枠をもらった高等学校に所属する学生のみが出願可能。全学部全学科で実施。
「外国高等学校出身者」および「海外帰国生徒」対象入学 小論文・面接・筆記試験などで選抜。試験内容は学部・学科ごとに異なる。文学部 教育学科、国際社会科学部を除く全学部全学科で実施。
外国人留学生入学試験 外国人留学生を対象に、日本語での基礎学力・コミュニケーション能力、提供する教育プログラムとの適合性を判断する。経済学部と文学部3学科で実施。
社会人入学 満22歳以上の社会人を対象に、外国語の学力試験・小論文・面接で選抜。文学部の教育学科を除く全学科で実施。
編入学 学士の資格を有する者、または取得見込みの者で3年次に編入を希望する者を対象に実施。理学部では高等専門学校出身者も対象。実施学部は年度により異なる。

参照元:学習院大学 受験生応援サイト学習院大学 公式サイト

過去問はどこで手に入るの?

学習院大学の公募推薦や総合型選抜の過去問は、公式サイト上で公表されておらず、一般選抜のような過去問題集もありません。*(2023年度の入試問題は、入学者選抜ガイド2024(紙面版)で確認できます)

そのため、過去問を入手するには、公募推薦や総合型選抜の対策ができる塾などに通う必要があります

公募推薦や総合型選抜に強い塾は、塾生から数年分試験問題を集めているケースが多いので、過去問を利用してしっかり対策したい方におすすめです。

また、公募推薦や総合型選抜では、学部・学科の求める人物像と受験生の合致度を審査し、より合致している学生を選抜します。

そのため、募集要項に書かれているアドミッション・ポリシーや選抜の趣旨も熟読して、ポイントをおさえておくといいでしょう。

浪人生でも受けられるの?

浪人生でも出願できるの?
学習院大学の公募推薦・総合型選抜は、2022年3月以降に卒業した方であれば、文学部以外の学部学科に出願が可能です。

文学部の公募推薦には出願できないため、注意してください。

また、学習院大学では、浪人生の出願は認められていますが、合格者にどれだけ浪人生が含まれているかは公表されていません。

そのため、出願して書類が通過するのかが気になる場合は、あらかじめ大学側に確認しておくのも一つの手です。

評定平均はどれくらい必要なの?

学習院大学の公募推薦で求められる評定平均値は、以下の通りです。

法学部 政治学科
文学部 哲学科・史学科
全体の学習成績の状況が3.8以上
経済学部 経済学科 全体の学習成績の状況が3.8以上で、かつ数学I、数学II、数学Aの3科目の学習成績の状況が4.0以上
経済学部 経営学科 全体の学習成績の状況が4.0以上で、かつ数学I、数学II、数学Aの3科目の学習成績の状況が3.8以上
文学部 英語英米文化学科 全体の学習成績の状況が4.2以上で、かつ英語の学習成績の状況が4.4以上
文学部 ドイツ語圏文化学科 外国語の学習成績の状況が3.8以上
文学部 フランス語圏文化学科 全体の学習成績の状況が3.5以上
文学部 教育学科 [A]または[B]に該当する者
[A]全体の学習成績の状況が4.1以上
[B]全体の学習成績の状況が4.0以上で、かつ数学及び理科の履修した全ての科目の学習成績の状況が4.2以上
理学部 物理学科 高等学校での物理、物理以外の全ての理科、数学、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上で、物理の平均値が4.0以上
理学部 化学科 高等学校での物理、化学、数学、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上
理学部 数学科 高等学校での数学、理科、国語、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上で、数学の平均値が4.1以上
理学部 生命科学科 高等学校での理科、数学、外国語のそれぞれの学習成績の状況を平均した値が4.0以上
国際社会科学部 国際社会科学科 全体の学習成績の状況が4.2以上

学習院大学の公募推薦で求められる評定平均値は、多くの学部学科で4.0以上です。

そして、出願資格として提示されているこの数値はあくまで出願できる最低ラインのため、合格を勝ち取るにはさらに高い平均値が必要となります。

学習院大学を公募推薦で受験しようと考えている方は、なるべく高い評定平均を取れるように日頃からしっかり学業に取り組みましょう。

参照元:令和6(2024)年度 法学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 政治学科
参照元:令和6(2024)年度 経済学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 経済学科 経営学科
参照元:令和6(2024)年度 文学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 哲学科 史学科 英語英米文化学科 ドイツ語圏文化学科 フランス語圏文化学科 教育学科
参照元:令和6(2024)年度 理学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 物理学科 化学科 数学科 生命科学科
参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 学校推薦型選抜(公募制) 学生募集要項 国際社会科学科
参照元:令和6(2024)年度 国際社会科学部 総合型選抜(AO) 学生募集要項 国際社会科学科

英検が必要な学部はどこなの?

出願時に英検が求められる学部
学習院大学の公募推薦並びに総合型選抜で、出願時に英検のスコアが必要なのは、法学部(政治学科)・経済学部・国際社会科学部です。以下にて各学部・学科にて求められるスコアをまとめました。

・法学部 政治学科
・国際社会科学部(総合型選抜)
準1級以上合格、かつCSEスコア2304点以上
・経済学部
・国際社会科学部(公募推薦)
2級以上合格、かつCSEスコア1980点以上

ただし、英検のスコアは必須ではなく、以下のいずれかの試験で各学部が定める基準点以上を取れば出願できます。

学習院大学が指定する英語資格・検定試験一覧

  • GTEC
  • 英検
  • TOEFL iBT®
  • IELTS Overall Band Score
  • TEAP
  • TEAP CBT
  • ケンブリッジ英語検定
  • TOEIC® L&R+TOEIC® S&W

そのため、英検以外で取りやすい資格や検定試験があれば、そちらで挑戦してみましょう。

学習院大学の公募推薦・総合型選抜に関する総括

学習院大学の総合型選抜と公募推薦の総括
最後に、今回紹介した学習院大学の公募推薦と総合型選抜のポイントをまとめます。

特におさえておきたい重要なポイント

  • 学習院大学では全学部で公募推薦、国際社会科学部のみで総合型選抜を実施
  • 多くの学部で評定平均値4.0以上が出願条件となっている
  • 法学部・経済学部・国際社会科学部では外国語検定試験の成績が必須
  • 学習院大学の公募推薦は併願不可、総合型選抜は併願可能だが注意点あり
  • 公募推薦の出願条件は厳しいが倍率が比較的低い学科もあるため、条件を満たしているなら狙い目

学習院大学の合格を目指す受験生の皆さんは、ぜひこの記事を参考に公募推薦や総合型選抜の受験も検討してみてください。

最後になりますが、今回の情報に目を通す中で自力での合格が厳しいと思いましたら塾を利用するのも手です。

当スクールも学習院大学の公募推薦並びに総合型選抜の対策のサポートをしていますのでご興味があればまずは無料相談をご利用下さい。

学習院大学の推薦入試の対策をしている当スクールの公式サイトはこちら

▶︎主な参考ページ一覧
学習院大学 公式サイト
学習院大学 受験生応援サイト
学習院大学 学校推薦型選抜(公募制)
学習院大学 総合型選抜(AO)

公募推薦