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2021.07.16 推薦入試

公募推薦に落ちたら取る事になる王道の選択肢

公募推薦に落ちたら取る事になる王道の選択肢

  • 「まさか公募推薦で落ちると思わなかった」
  • 「今から一般入試に切り替えるなんて無理だよ」
  • 「もうだめだ、受験辞めようかなぁ・・・」

公募推薦に落ちてしまうとついつい、今取り上げたような考えが頭を揺らぎますね。

志望している大学に落ちると絶望的な気分になるかもしれませんが、あきらめるのはまだ早いです。なぜなら、公募推薦に落ちてもまだまだ大学受験は終わっていないからです。

実際、第Ⅰ期の公募推薦で落ちたとしてもその後の試験で合格を勝ち取る受験生は毎年数多くいます

このことをご理解いただくために今回は公募推薦に落ちた後に取るべき4つの選択肢と、一般受験に切り替える際の注意点を解説します。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

公募推薦に落ちたら取る事になる4つの選択肢

公募推薦に落ちた女の子
まずはじめに公募推薦に落ちた後に取る事になる主な4つの選択肢と各選択肢の詳細を一覧にしてみました

選択肢 詳細
①第Ⅱ期・第Ⅲ期の公募推薦を利用する 10月~11月に募集されることの多い第Ⅱ期募集の公募推薦。そして11月~1月の期間に募集されることが多い第Ⅲ期の公募推薦を受ける。
②総合型選抜を利用する 公募推薦の利用を断念し、総合型選抜(旧AO入試)を実施している大学に狙いをつけ、総合型選抜で大学合格を狙う。
③共通テストを使って大学入学を目指す 毎年1月の半ばに実施される共通テスト(旧センター入試)を受ける。そして共通テストのスコアーを使って受験が可能な大学に願書を出す。
④志望する大学の一般選抜を利用する 公募推薦という推薦入試の利用を断念する。その上で本番の筆記試験のスコアーのみで合否が決まる一般受験に切り替えて対策をする。

この後、それぞれの選択肢を詳しく解説します。

第Ⅱ期・第Ⅲ期の公募推薦を利用する

第Ⅱ期・第Ⅲ期の推薦入試を利用する
最初の選択肢は「第Ⅱ期か第Ⅲ期の公募推薦の利用」です。

公募推薦は、第Ⅰ期から2か月後など再び受験機会を準備している大学もあります。第Ⅰ期で落ちた理由を踏まえて再び受験できるので、受験生にとって嬉しい制度でもあります。

その反面、推薦入試は合否の見極めが難しいので明確な受験対策に取り組みにくいのがデメリットです。

加えて第Ⅱ期・第Ⅲ期の公募推薦の募集をしている大学の数は決して多くはありません。

そのため、第Ⅱ期・第Ⅲ期の公募推薦を受けるのでしたら次に取り上げる総合型選抜との併用も考えるのが無難です。

ここまで取り上げてきた第Ⅱ期か第Ⅲ期の公募推薦を利用するメリットとデメリットについては一覧にしてみましたのでご覧ください。

メリット ・受験チャンスが増える。

・これまでの公募推薦の対策内容をいかせる。

デメリット ・一般入試に比べ推薦入試は受験前に合否判定を予測することが極めて難しい。

・第Ⅱ期・第Ⅲ期の募集をしている大学は多くない。

この選択が向いている人 ・クラブ活動など学業以外に頑張ったことがある人。

・2級以上の英検を保有している人。

・評定平均が4.0以上ある人。

総合型選抜を利用する

次の選択肢は「総合型選抜(旧AO入試)」の利用です。

総合型選抜は小論文や面接、実技やなどさまざまな評価方法を導入した試験。2020年からスタートした入試方式で、多くの受験生が利用しています。

総合型選抜は学力だけで合否は決定しないのが特徴的です。事実、総合型選抜は公募推薦と同様に、

  • 評定平均
  • 大学への提出資料の出来栄え
  • 二次選抜で実施される小論文の出来
  • 筆記試験のスコアー
  • 面接での印象
  • 活動実績

といった総合評価で合否が決まります。つまり、公募推薦の準備をしていた場合は今までの準備がそのまま使えます

デメリットとしては、公募推薦の不合格が発表される10月~12月の間ですと総合型選抜の願書を出せる大学が限られる点。

事実、第一期募集は締め切られており、第二期・第三期の募集で申し込むことになります。そして第二期・第三期の募集を行う大学は決して多くはありません。

長々とお話ししましたが、公募推薦に落ちた後に総合型選抜(旧AO入試)に切り替えるメリットとデメリットは下記の通りになります。

メリット ・公募推薦の対策内容をいかせる。

・一般入試と違い現状の偏差値の壁を突破できる。

デメリット ・受験出来る大学が決して多くない。

・評価される項目が公募推薦とほぼ同様なので公募推薦の二の舞になる可能性がある。

この選択が向いている人 ・部活をはじめとした課外活動を頑張った人。

・公募推薦の対策をきちんとやった人。

・評定平均が高い人。

今回のページでは特に取り上げていない総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜の相違点については以下のページでまとめているので総合型選抜にも興味を持ちましたら是非ご覧ください。

学校推薦型選抜との相違点の詳細はこちら

共通テストを使って大学入学を目指す

共通テストを受験する
続いての選択肢は「共通テスト」の利用です。

共通テストとは、入学志願者の基礎的な学習能力を判定することを目的にした入試方式です。2020年まで「大学入試センター試験」という名で実施されていた試験の名称が変わったものだとご理解いただく形で問題ありません。

共通テスト利用はテスト受験後に希望した大学への出願だけで合否が分かる「単独型」が代表的です。

「単独型」では共通テストのスコアーが大学の基準値を満たせば合格になるので非常に分かりやすいです。

他にもテスト結果と大学が開催する個別試験の結果を組み合わせて合否が分かる「併用型」もあります。

いずれのパターンであろうと、共通テスト利用は定員が少なく複数の科目の勉強が必要になります。加えて大学によって出願時期が早い、という特徴もあるので注意が必要です。

今取り上げたような特徴を持つ共通テスト利用に切り替えるメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット ・共通テストのみで複数大学受験できる

・一般選抜と併願できる

・共通テストの対策をすれば一般選抜にも役立つ

デメリット ・定員が少ない

・多科目の勉強が必要になる事がある

・出願時期が早い場合もある

・基礎学力がない人に高得点は厳しい

この選択が向いている人 ・複数の大学を受験したい人

・受験料を安く抑えたい人

・元々基礎学力がある人

志望する大学の一般選抜を利用する

最後の選択肢は「一般受験」への切り替えです。一般受験は大学側が用意する筆記試験やマークシートの試験を受け、点数に応じて合否が決まる本番一発勝負型の学力試験です。

大学入試と聞けば真っ先に思い浮かべるのが一般受験ではないでしょうか。高校生や予備校生など年齢や学齢に関係なく受験できるのがメリット。

スケジュール次第では何校でも併願できるので、「絶対に浪人はできない」、「滑り止めの大学も受験したい」と思っている受験生にも向いています。

逆にデメリットとしては受ける各大学の過去問を解かなければいけないので大変な点です。また、そもそもの学力が足りないと合格できないという点もあります。

そのため、公募推薦で落ちて一般受験で合格を目指すなら、学力を上げるための努力が欠かせないのです。

公募推薦に落ちた後に一般受験に切り替えるメリットとデメリットについては一覧にしてみましたのでご覧ください。

メリット ・年齢や学歴に関係なく受験できる

・評定平均の低さが問題にならない

・原則として何校でも併願できる

・試験本番のスコアーが良ければ受かる

デメリット ・各学校の過去問研究が必要なこと

・学力が足りないと合格できない

・公募推薦の準備があまり役に立たない

この選択が向いている人 ・学力に自信がある人

・元々一般受験も考えていた人

公募推薦を落ちた人は一般入試に間に合うのか?

今からでも一般入試への切り替えは可能
先程は公募推薦に落ちた後の選択肢を4つ解説しました。どのパターンに切り替えるかは個々人の特性によりますが、最も代表的なのは一般入試への切り替えです。

しかし、公募推薦で落ちた多くの人は「そもそも一般入試で受かるのか」という疑問を抱えているかもしれません。そこで公募推薦に落ちた後に一般入試に切り替える事の良し悪しについて考えてみます。

毎年多くの人が一般受験に切り替えて受かっている

公募推薦で落ちた多くの人は、落ちたことが分かった時点で一般受験に切り替えています。

そもそもの話になりますが公募推薦は受験者の大半が落ちる試験になっています。事実、倍率は受験する大学や学部によって違っているとはいえ、大まかなイメージは以下の通りです。

  • 国公立大学や有名私立大学:3倍~5倍
  • 看護や建築など資格系:2倍~5倍

つまり、公募推薦を受ける人の半分以上は推薦入試で落ちているのです。

推薦入試で落ちた人の少なくない数は一般入試に切り替えており、無事に大学に進学しています。

しかも専願が一般的な公募推薦と違い、一般入試は滑り止めを受けられます。そのため、公募推薦に落ちた後に一般入試に切り替えても大学進学をすることは難しくありません。

公募推薦で落ちた大学を一般で受けることも可能

公募推薦で落ちてしまった大学を、一般受験で再受験することも可能です。

合格率の関係を見ても、公募推薦で落ちても諦める必要は全く無いのです。例えば、上智大学のケースですと公募推薦に落ちても、後日開催される一般受験は受けられます。

そのため、公募推薦では上智大学に落ちたものの、落ちた後に猛勉強をして一般受験で上智大学に合格することも可能です。

努力次第では公募推薦で志望した大学よりも良い大学に行ける

公募推薦に落ちても、努力次第で志望校以上の大学に合格することもあります。

改めての話になりますが、公募推薦は課外活動の実績や評定平均といった学力以外の面が大きく結果を左右します。そのため、評定平均や課外活動の実績がいまいちな人は受験直前に対策をしても受かりにくいです。

参考記事:学校推薦型選抜の合否と評定の関係

一方で一般受験の場合は基礎学力を上げれば狙える大学は青天井に上がっていきます

実際、私が教えてきた生徒の中には武蔵野大学の公募推薦に落ちた後に猛勉強をして青山大学の一般受験に受かった人もいます。

円滑に一般受験に切り替えるための5つのステップ

円滑に一般受験に切り替える方法
次に公募推薦で落ちた人が円滑に一般入試に切り替えるステップを5つの項目に分けて解説します。

共通テストの予想問題集を解いてみて自分の実力を知る

最初のステップは、共通テストの予想問題集を通じて自分の実力を知ることです。

実際に予想問題集を解いてみて、各科目の現時点でのレベルや苦手な分野が分かれば何を優先的に勉強するべきかが分かります。

公募推薦から一般受験に切り替える際に自身の学力を早急に把握することは非常に重要です。そのため、今すぐにでも共通テストの予想問題集を購入してみて解いてみることをおすすめします。

参考記事:一般選抜と学校推薦型選抜の相違点

受ける大学をリストアップする

受験する大学をリストアップする
受験する大学を事前にリストアップすることも欠かせません。

具体的には、現時点での学力レベルを把握した上で「合格する確率が高い大学」、「目標にしたい大学」をリストアップします。リストを確認すると対策する大学の優先順位が決まりますし、効率的に勉強できるのです。

加えてリストアップ作業は受験費用の準備や受験日の調整をする際にも役に立ちます。

受ける大学の試験科目と過去問を研究する

受験する大学の試験科目と過去問の研究も欠かせないステップです。

試験科目も受験する大学によって違いますし、公開されている過去問の範囲も違うのです。出題される科目の傾向を知ることで、的確で無駄のない勉強が可能になります。

無駄な勉強を防止する際に重要になる各大学の過去問は書店やインターネットなどで確認できます。

今日から受験日までのスケジュールを立てる

スケジュールを立てる
公募推薦に落ちてしまったら、すぐさま受験日を確認して今後のスケジュールを立てましょう。

改めての話になるかもしれませんが、公募推薦の落選を知ってから一般受験を受ける日までの期間は各大学によって様々。

事実、大学によっては数か月の期間が空いていることもあれば試験日が2週間後、なんてケースもあります。

本番まで何日・何か月の期間があるのかで対策すべきことが変わります。

そのため、まずは本番の試験日を押さえる。そして本日から本番日までの期間を確認してやるべきことを洗い出したいですね。

本番までくじけずに勉強を続ける

本番までくじけずに勉強を続けることも欠かせません。

公募推薦で落ちて精神的に落ち込んでいる人もいるかもしれません。しかし、本当に入学したい大学なら「次のチャンスを活かそう」、「もっと勉強しよう」と自分を奮い立たせることも重要です。

このページのまとめ

ここまでの内容のまとめ
ここまで、公募推薦に落ちたら取る行動と4つの選択肢、一般受験に切り替える際の注意点を解説しました。最後に今回取り上げた内容の中で特に重要なポイントを一覧にしてみました。

おさらいポイント!

  1. 公募推薦に落ちても大学受験は終わりではない
  2. 落ちた後の主な行動は以下の4つ
    ①:第Ⅱ期、第Ⅲ期の公募推薦を受ける
    ②:総合型選抜に切り替える
    ③:基礎学力を高めて共通テスト入試を利用する
    ④:受験する大学を決めて一般受験に切り替える
  3. 公募推薦で落ちた後に一般受験に切り替える人は多い
  4. 公募推薦で受験した大学よりも難関な大学に受かる人もいる
  5. 自身の今の学力を知る際には共通テストを解いてみるのがベスト
  6. 落ちた後には滑り止めと目指す大学を早急にリストアップするべし
  7. 本番まで諦めないメンタリティは合格には不可欠である

公募推薦で落ちても落胆する必要はなく、解説した項目に沿って行動すれば合格できる可能性がグッと高まります。

そのため、公募推薦に落ちてショックを受けてやる気が出ないこともあるかもしれませんが、気を持ち直して最後まで頑張っていきましょう。

最後に今回の内容と併せて押さえておきたいポイントをまとめた記事を紹介します。

学校推薦型選抜で不合格になる人の特徴と主な不合格理由を大特集

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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