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2024.11.05 総合型選抜

総合型選抜で活動実績がない時の対処法と出願書類の書き方

総合型選抜で活動実績がない時の対処法と出願書類の書き方

  • 「総合型選抜(旧AO入試)に挑みたいけど実績がない」
  • 「総合型選抜(旧AO入試)の活動実績は部活だけ?」
  • 「総合型選抜(旧AO入試)の活動実績を増やしたい」

こんなことを思っている受験生は多いのではないでしょうか。

学力以外の側面も合否材料になる総合型選抜(旧AO入試)は、これまでやってきたことがアピールできる試験形式です。

しかし総合型選抜(旧AO入試)に臨む上で、活動実績がなかったり実績が十分かどうか不安になったりする受験生がいるのも事実。

そこで今回は、総合型選抜(旧AO入試)で評価される活動実績や活動実績がない場合の対策方法、活動報告書の正しい書き方などについてご紹介します。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

活動実績がない人は受けられないのか?受けられるにしても受かるのか?

総合型選抜は活動実績がなくても受けられる
結論からいえば、総合型選抜(旧AO入試)は活動実績がなくても受験でき、受かる可能性もあります。

なぜなら総合型選抜(旧AO入試)を実施している大学の中には、受験資格に「部活・ボランティアをはじめとした課外活動を有すること」を明記していないケースもあるためです。

加えて合否に関しては、受験する大学が定めている『アドミッションポリシー※学生像』とのマッチ度合い、志望理由書や小論文、面接の印象などの総合評価で決まります。

活動実績だけで合否が決まるわけではないので、実績がなくても逆転できるチャンスはあるのです

しかし合格を勝ち取る際には、活動実績がないとかなり不利になるのは事実。

活動実績がないと志望理由書や自己推薦書、面接でアピールするポイントがなくなり、選考で不利になるからです。

そのため総合型選抜(旧AO入試)を受験する前に、ある程度の活動実績を作っておくことが重要です。

活動実績は何に必要?

総合型選抜(旧AO入試)において、「活動実績は大学のアドミッションポリシーと合致しているか」の判断基準に使われます。

そのため、自分が「この大学が求める人物に当てはまる」旨をアピールすることが必要です。

活動実績は、受験する大学に出願する際に提出する書類のひとつ、『活動報告書』に記載します。

書類通過した後の面接で、『活動報告書』に書いた内容の補足をし、書類では触れられなかった部分をアピールします。

そもそも総合型選抜(旧AO入試)で評価される活動実績とは?

評価される課外活動とは
総合型選抜(旧AO入試)では「活動実績が重要になる」といっても、どのようなことが活動実績になるのか分からないものです。

そこでここでは総合型選抜(旧AO入試)において、活動実績と評価される4種類の活動内容と効果的に実績をアピールする方法をご紹介します。

部活やサークルなどの課外活動

部活やサークルなどの課外活動も、総合型選抜(旧AO入試)では活動実績として報告できます。

運動系の部活では全国大会や県大会で優勝したこと、文科系の部活ならコンクールやコンテストでの受賞などの実績を書きます。

その時に頑張ったことや苦しかったことも併せて書き、その状況下でどのように行動したかも書いてみましょう。

活動内容をできるだけ詳しく書くこともポイントです。何チーム・何校出場した中での順位を加えると信憑性が増し、活動報告書を見た人にインパクトを与えられます。

加えて実績を書く際には、「目標達成のために努力したこと」や「目標達成できた理由」なども入れると良いでしょう。

実績だけ淡々と書く文章よりも、あなたの個性や役割、魅力が伝わるので、質の高いエピソードに仕上がるはずです。

留学やボランティア活動

ボランティア活動
留学やボランティア活動も立派な活動実績です。

留学した理由や留学を経験して学んだこと、ボランティア活動で得た経験を書くのがおすすめ。例えば、

  • 「将来は海外で働きたいので英語経験を積むために留学した」
  • 「災害に苦しむ人達を助けたいと思ってボランティア活動に参加した」

といった形で、理由や状況を詳しく書くと評価が上がります。

ボランティア活動の中で総合型選抜(旧AO入試)の合否判定において評価される活動については、以下のページでまとめているのでよろしければどうぞ。

大学側に評価される奉仕活動を大公開

生徒会や文化祭の実行委員

生徒会や文化祭の実行委員も活動実績として書けます。

特にどのような気持ちで活動に取り組み、工夫したのかという点を具体的に伝えられれば、高い評価が期待できるでしょう。

例えば生徒会で書記をしていたとします。

その際に、どのような思いで書記の役割に取り組んだのか、また書記の仕事をする中でどのような点に注意し気を配ったのかを伝えられれば、あなたの人間性や性格をアピールできるはずです。

生徒会や学園祭の実行委員は、部活などと比べると華やかさはないかもしれません。

しかし取り組みの姿勢や実施した工夫をアピールすれば、十分に高い評価を受けられます

資格取得

資格取得
資格の取得も立派な活動実績です。なかでも受験する大学で求められる資格を取得したエピソードは、非常に高い評価を受けます。

これまでに取得した資格名だけではなく、資格勉強で得たことも併せて書くのがおすすめ

さらに資格勉強に取り組んだ時の経験や、勉強する時の環境や時間のやりくりといった、苦労についても記載すると評価が上がります。

参考記事:合否判定に有利に働く検定とは?

活動実績がない時にまずやるべきこと

活動実績がないからといって慌てる必要はありません。「大学が求めている人物」に自分が近い存在であることをアピールするため、徹底的にリサーチしてみましょう。

大学が求める学生像を洗い出す

総合型選抜(旧AO入試)においては、志望する大学のアドミッションポリシーに合致しているかどうかが合格のカギです。

そのため活動実績がなければ、まずは大学が求める『学生像』がどのようなものかを徹底的に洗い出しましょう。

大学が配布しているパンフレットやホームページを熟読するほか、オープンキャンパスに足を運ぶのもおすすめです。

参考記事:合否とオーキャンへの参加の関係性とは?

大学が求めている活動を確認する

受験する大学がどのような活動を求めているか、どのような活動をすれば高く評価されるかについても確認しておきましょう。

こちらもアドミッションポリシーと募集要項の確認が重要です。

アドミッションポリシーと募集要項には、求める人物像のほか求める活動歴についても記載されています。それらを確認すれば、どのような活動をどういった切り口でアピールすれば大学から高い評価を受けられるのか、の予測ができるでしょう。

参考記事:アドミッションポリシーの確認方法とは?

自己分析して自分の強みを見つける

総合型選抜(旧AO入試)においては、自分を深く知ることも非常に重要です。そのために自分と向き合い、「自分がどのような人物なのか」「どういうところが強みなのか」を考えてみてください。

そしてそれに紐付く具体的なエピソードを準備すれば、「大学が求める学生である」ことを大学側にアピールできるでしょう。

目立った実績がない時の対策方法

合格を勝ち取る対策方法
次に目立った活動実績がない場合の対策方法を解説します。今からでもできる対策ばかりなので、「活動実績がない…」と不安を持つ受験生は必見です。

これまでの活動を最大限活用する

現時点でこれまで行ってきた活動を最大限活用しましょう。

「生徒会に加入した」「クラブでお世話係として部員をサポートした」など、些細な活動でも構いません。

その上で「その活動でどのような役割を果たし何を学んだのか」についても説明できるように準備しておくと安心です。

前向きな態度をアピールすることで、総合型選抜(旧AO入試)の合格が近づきます

志望理由と関係がある活動を新たに始める

志望理由と関係ある活動を始めることも重要です。

志望理由書では、「入学して学びたいこと」や「やりたいこと」の記載が求められます。そこに書いた理由と関係性がある活動を積んでいれば、高い評価を受けられるのです。

例えば入学してフランス語を学びたい場合は、「フランス料理店でアルバイトをした」「フランス語の勉強をして仏検を受けた」などが活動実績になるでしょう。

志願した理由に関連性のある活動をすることが、大きなアピールポイントになります。

本気なら3年生の夏休みに短期留学や長期ボランティアに行く

高校3年生の夏休みに短期留学や長期ボランティアに行くことも対策方法のひとつです。

まず大前提として、公募推薦や総合型選抜の出願締め切りは、8月末~10月の頭であるケースがほとんど。そのため高校3年生の夏休みに活動実績を積めば出願書類に実績を記載できます

特に短期留学や長期のボランティア経験は大学にアピールできる活動実績なので、経験すれば一定の評価を受けることが期待できるはずです。

簡単な選択ではないかもしれませんが、本当に活動実績がないのであれば、夏休みに駆け込みで活動実績を作ることも検討してみると良いでしょう。

合格に近づくための活動実績をアピールするコツ

「大会で2位を獲るより1位の方が高く評価される…」といったように、活動実績のレベルは合否に関係ありません。結果ではなく、「活動から何を学んだのか」が重要です。

そのために活動実績は具体的にまとめるよう意識しましょう。取り組んだ活動など事実はもちろんのこと、活動を通じて自分自身が学んだこと、身についたこと、苦労したことなどを入れ込みます。

さらに活動を通じて学んだことが、大学生活やその先の将来、どのように活かせるのか、まで繋げられると良いでしょう。

活動の中で失敗したことがあれば、そちらを入れるのもおすすめです。

「失敗=マイナス」といったイメージがあるかもしれませんが、失敗エピソードは強みに変換できます。失敗をどう乗り越えて何を学んだのかについても伝えてみましょう。

総合型選抜(旧AO入試)で大切な活動報告書の書き方

活動報告書の書き方
最後に活動報告書の書き方を解説します。これからご紹介する5つのステップを行えば質の高い活動報告書の作成が可能です。

今までの活動を分析する

活動報告書を書く前に、今までの活動を分析する必要があります。分析を行う際、以下2点に気を配りましょう。

  • 今までやってきたことを箇条書きする
  • どんな些細な活動もすべて列挙する

今までやってきたことを箇条書きにすれば、活動実績がはっきりと分かります。また複数の箇条書きの内容を組み合わせることで、より詳細に活動実績を伝えられるでしょう。

些細な活動もすべて列挙すれば、大学が求めている活動にマッチする経験を見つけられます。

活動を列挙する際には、勉強やスポーツなどジャンルに分けた上で箇条書きするのがおすすめ。ジャンルごとのエピソードを整理しやすくなります。

一気に下書きを作成する

下書きを一気に仕上げる
箇条書きが完了したら、内容を繋いで文章にしてみましょう。

文章を繋げる順番としては、「実績⇒詳細⇒経験や向上した能力」がおすすめ。なぜなら、実績(結論)から掘り下げていくとスムーズに書けるからです。

併せて「文章の論点がどこにあるのか」も意識しておくと安心。もっとも見てほしい部分が明確になるよう、文章の流れを意識しておくと読みやすくなり、評価の高い文章になるでしょう。

下書きの完成後に仮完成版を作成する

下書きを書いた後は、大学側が求める字数に直した仮完成版の文章を作成しましょう。

理想は、大学側が求める文字数の95~98%程度の文字数で書き上げることです。例えば大学側が指定した文字数が1,000字数なら、950~980字程度の文字数にまとめましょう。

明らかに下書きの文字数が足りないようであれば、アピールするべきポイントを重点的に追加してみてください。逆に文字数が多い時は、なくても問題のない部位を大きくカットして文字数を減らしましょう。

文章に誤字脱字などないか添削してもらう

添削してもらう
仮完成版が完成したら、誤字脱字がないか確認しましょう。時間をかけて制作した活動報告書に誤字脱字があると、大学からの評価が下がります。

誤字脱字のチェックは、自分だけではなく親や友人、先生など「第三者」に確認してもらうのがおすすめです。

客観的な視点で活動報告書を読んでもらえば、自分では気付かない誤字や脱字を発見できます。

また「第三者」に読んでもらって、「内容が薄い」「内容が伝わりにくい」といった指摘を受けた場合は、改めて下書きの作成に戻ってください。

添削完了したら清書する

添削が完了したら清書に入ります。大学によっては、紙ではなくパソコン上で記入するなどまちまちです。指定された様式に沿って丁寧に記入しましょう。

記入が終わったら、再度誤字脱字がないか確認してから提出してください。

このページのまとめ

ここまでのページのまとめ
最後にこれまでご紹介してきた内容の中で特に重要なポイントをピックアップしましたので是非ご覧ください。

おさらいポイント!

  1. 総合型選抜(旧AO入試)は活動実績がなくても受験できるが不利になる
  2. 活動実績がないと合格する可能性が低くなる
  3. クラブやサークル、留学やボランティアなどの課外活動は活動実績になる
  4. 持っている資格や資格勉強も活動実績になる
  5. 目立った活動実績がない時は以下を心がけるべき
  6. ①:今持っている活動を最大限に活用する工夫をする
    ②:大学への志望理由と関連性がある活動をする
    ③:高校3年生の夏休みを利用して集中的に活動実績を作る

  7. 活動報告書を書く際には以下の4つが重要になる
  8. ①:今までの活動を分析して箇条書きにする
    ②:箇条書きが終わった後に下書きを作る
    ③:下書きを作った後に仮完成版を作る
    ④:仮完成版を作成した後は添削を依頼する

最後に当ページと併せて目を通しておきたいページをご紹介してこのページを終えようと思います。

合格を勝ち取るための理想的な対策時期を大公開
合格を勝ち取りやすい人と勝ち取りにくい人の違い

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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