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2023.05.28 総合型選抜

医学部の総合型選抜(旧AO入試)の特徴と対策方法を大公開

医学部の総合型選抜(旧AO入試)の特徴と対策方法を大公開

今回は医学部の総合型選抜についてご紹介させていただきます。

医学部に総合型選抜でいけるの?と思う方も多いかもしれません。しっかりと対策を重ねることが出来れば、難関大学の医学部にも、総合型選抜で行くことが可能です!

今回のページではどのような大学が医学部で総合型選抜を実施しているのかや、受験する際のポイントや特徴などを説明させていただきます。

医学部受験を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

医学部で総合型選抜(旧AO入試)を実施している主な大学

医学部の総合型選抜を実施している大学

それではまず、医学部で総合型選抜を実施している主な大学についてご紹介させていただきます。

国公立大学と私立大学に分け、学校別に募集人数や倍率、必要な評定基準をまとめています。

国公立大学

北海道大学

募集人数 5人
評定 4.3以上
倍率 2.0倍(令和5年度)

参考文献①:令和6(2024)年度北海道大学フロンティア入試基本方針
参考文献②:令和5年度 北海道大学フロンティア入試 学部・学科等別志願者数

旭川医科大学

募集人数 5人(国際医療人特別選抜)
32人(北海道特別選抜)
評定 4.3以上(国際医療人特別選抜)
4.0以上(北海道特別選抜)
倍率 3.0倍(国際医療人特別選抜)
4.0倍(北海道特別選抜)(令和5年度)

参考文献①:旭川医科大学 令和5年度 学生募集要項(特別選抜)
参考文献②:令和5年度入学者選抜状況

東北大学

募集人数 15人(Ⅱ期)
12人(Ⅲ期)
評定 4.3以上(Ⅱ期)
なし(Ⅲ期)
倍率 9.1倍(Ⅱ期)
8.0倍(Ⅲ期)(令和5年度)

参考文献①:東北大学 令和5年度 (2023年度) AO入試(総合型選抜)Ⅱ期 学生募集要項
参考文献②:東北大学 令和5年度 (2023年度) AO入試(総合型選抜)Ⅲ期 学生募集要項
参考文献③:令和5年度入学試験実施状況(総括表・4月入学)

高知大学

募集人数 30人
評定 4.3以上
倍率 5.9倍(令和5年度)

参考文献①:高知大学 2023年度 入学者選抜実施状況
参考文献②:2023年度学生募集要項(医学部医学科総合型選抜Ⅰ)

神戸大学

募集人数 10人
評定 なし
倍率 8.0倍(令和5年度) 

参考文献①:神戸大学 令和5年度 総合型選抜 医学部医学科 学生募集要項
参考文献②:令和5年度 神戸大学入学試験状況(全日程)

弘前大学

募集人数 27人(青森県内枠)
15人(北海道・東北枠)
評定 4.3以上
倍率 3.0倍(青森県内枠)
1.4倍(北海道・東北枠)

参考文献①:弘前大学 令和5(2023)年度 学生募集要項 (総合型選抜)
参考文献②:令和5 (2023)年度 弘前大学入学者選抜結果(総括)

富山大学

募集人数 10人
評定 なし
倍率 2.4倍(富山県一般枠)(令和5年度)

参考文献①:富山大学 令和5年度 入学者選抜要項
参考文献②:令和5年度富山大学総合型選抜実施状況表

愛媛大学

募集人数 10人
評定 なし
倍率 3.6倍(令和5年度) 

参考文献①:愛媛大学 令和5年 入学者選抜要項
参考文献②:令和5年度 特別選抜等実施状況

大分大学

募集人数 22人(一般枠)
13人(地域枠)
評定 4.3以上(一般枠)
4.3以上(地域枠)
倍率 2.4倍(一般枠)
2.3倍(地域枠)(令和5年度)

参考文献①:大分大学 令和5年度(2023年度) 総合型選抜 学生募集要項 【地域枠募集を含む】 医学部医学科
参考文献②:令和5年度(2023年度) 入学試験実施状況(総括表)

大阪公立大学

募集人数 5人
評定 4.3以上
倍率 6.4倍(令和5年度) 

参考文献①:大阪公立大学 2023年度 学生募集要項 (学校推薦型選抜・総合型選抜) 医学部医学科
参考文献②:【2023年度 入試結果(学部・学域)】

福島県立医科大学

募集人数 5人
評定 4.3以上
倍率 3.4倍(令和5年度)

参考文献①:福島県立医科大学 医学部 入学者選抜状況
参考文献②:福島県立医科大学 令和5年度 入学者選抜に関する要項

私立大学

私立大学

東海大学

募集人数 10人
評定 3.8以上
倍率 2.4倍(一次選考)
2.5倍(二次選考)(令和5年度)

参考文献①:東海大学 入学試験要項 総合型選抜 医学部医学科 [希望の星育成]
参考文献②:2023年度 医学部医学科総合型選抜(希望の星育成)

東邦大学

募集人数 約10人
評定 全体3.8以上かつ数学・理科は4.0以上
倍率 4.9倍(令和4年度)

参考文献①:東邦大学 医学部 総合入試
参考文献②:東邦大学 医学部入試結果

金沢医科大学

募集人数 14人
評定 なし
倍率 12.3倍(令和5年度) 

参考文献①:金沢医科大学 医学部入学者選抜情報 募集要項
参考文献②:金沢医科大学 医学部入学者選抜情報 入学者選抜結果

大阪医科薬科大学

募集人数 5人
評定 なし
倍率 10.6倍(「至誠仁術」入試(併願制))(令和5年度)

参考文献①:令和6(2024)年度 大阪医科薬科大学 医学部入学試験概要
参考文献②:令和5(2023)年度 大阪医科薬科大学 医学部入学試験結果

岩手医科大学

募集人数 8人程度
評定 3.8以上
倍率 5.8倍(令和4年度)

参考文献①:令和5年度 岩手医科大学 学生募集要項
参考文献②:岩手医科大学 令和4年度入学試験結果

川崎医科大学

募集人数 約20人(中国・四国地域出身者枠)
約1人(霧島市地域枠)
約4人(特定診療科専攻枠)
評定 なし
倍率 3.4倍(中国・四国地域出身者枠)(令和4年度)

参考文献①:川崎医科大学 2023年度 学生募集要項
参考文献②:川崎医科大学 入試データ

医学部の総合型入試(旧AO入試)の特徴

医学部の総合型選抜の特徴

ここからは医学部の総合型選抜の特徴について説明します。特徴は以下の3つです。

  • 他学部よりも評定の基準が高い
  • 「地域への貢献」や「指定病院での実習」などの出願条件がある
  • 学科試験や共通テストが課される

それぞれについて解説します。

他学部よりも評定の基準が高い

まず、一つ目は医学部では、他学部に比べて、求められる評定平均が高いことです。

例えば、北海道大学では医学部や理工学部などいくつかの学部の中で総合型選抜が行われています。

その中で、評定基準が設けられていない学部学科があるのに対して、医学部医学科では成績概評がA(評定平均4.3以上)という基準が設けられています。

このように、医学部医学科では高い評定基準が設けられています。

しかしながら、他学部では求められることが多い、課外活動の実績などは求められないことが多いです。他の学部よりも学力を重視する傾向があると言えます。

そのため、共通テストを受けさせる大学が多く、共通テストの受験を必須としてない大学でも、学力を図る個別試験が用意されていることが多いです。

「地域への貢献」や「指定病院での実習」などの出願条件がある

特殊な出願条件

二つ目は、出願条件に、地域貢献や指定された病院での実習などが含まれていることです。また、特定地域の高校を卒業した人であることが出願条件に含まれることもあります。

これは、地方の大学に多く見られます。現在、全国的に医師不足であり、地方では特に深刻だからです。

例えば、高知大学の出願条件には以下のことが含まれています。

(1) 本学部への志望動機が明確であり,高知県内の地域医療に従事する強い意欲及び医学研究に対する強い志望動機を持つとともに,卒業後は高知県内の医療機関で2年間の初期臨床研修を行うことを確約できる者
引用元:高知大学 2023年度 学生募集要項 (医学部医学科総合型選抜Ⅰ)

また、富山大学の出願条件には以下のことが含まれています。

⑴ 富山県内の高等学校を令和5年3月卒業見込みの者(学校教育法施行規則第93条第3項の規定に基づき,令和4年度中に高等学校を卒業又は卒業見込みの者を含む。)又は卒業後2年以内の者
⑵ 出願時に富山県在住で,令和3年4月以降に高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者
引用元:富山大学 令和5年度 入学者選抜要項

このように、医学部の総合型選抜では卒業後の進路にも影響があるものもあります。注意して確認しましょう。

学科試験や共通テストが課される

三つ目は、ほとんどの大学において、個別の学科試験や共通テストが課されます。一つ目の特徴でも示した通り、医学部では他学部よりも学力を重視するからです。

医学部の総合型選抜は一般選抜と大差のない受験であると言えます。

従って、医学部医学科を目指す方であれば、一般受験に加えて総合型選抜も受験することで受験の機会が増えて合格のチャンスも増えます。一般受験との併願を考えておきたい入試形態です。

今回紹介した大学以外にも、総合型選抜を実施している大学は多くあります。自分の志望校が実施しているかどうか、一度調べてみることをお勧めします。

参考記事:共通テストがある特別入試の特徴とは?

医学部の推薦入試と総合型選抜の違い

医学部入試の推薦入試と総合型選抜の違い

医学部受験には、総合型選抜の他に学校型選抜(公募推薦、指定校推薦)もあります。しかし、それぞれの入試形態の違いがわからないという方も多いと思います。

そこで、違いについて表でまとめましたのでご覧ください。

試験の種類 学校からの推薦 学校の成績 校内選抜 試験内容 併願
総合型選抜 不要 なし ・共通テスト
・学力テスト
・面接
・小論文
・自己推薦書など
学校型選抜 あり ・自己推薦書
・調査書
・適性試験
・面接
・小論文など
不可

大きな違いは二つです。
一つ目が、学校からの推薦の有無、二つ目が、併願が可能かどうか、です。

学校型選抜はその名の通り、学校からの推薦が必要であり、場合によっては校内選抜があります。総合型選抜にはそれらはありません。

また、総合型選抜では、大学によっては併願を許可しています。しかし、学校型選抜は専願である場合がほとんどです。

これらに留意して、自分に合った入試形態を選びましょう。

合格を勝ち取るために欠かせない4つの対策

大学入試に合格するための対策

医学部の総合型選抜で合格するための対策ポイントは以下の4つです。

  • 早期に志望校を決める
  • 定期試験でも良い成績を維持する
  • 最低でも2級の英検を取得する
  • 総合型選抜を専門としている塾に通う

それぞれについて解説していきます。

早期に志望校を決める

早期に志望校を決める必要があります。なぜなら、医学部の総合型選抜は試験内容が多く、対策には時間がかかるからです。

他学部の総合型選抜では、志望理由書などの提出書類および、小論文・面接のみで合否が決まることがほとんどです。

しかし、医学部ではこれらに加え、共通テストや個別学力試験も課されます。

大学によって出題傾向は大きく異なるため、大学に合った対策が必要となります。

特に、グループ面接やプレゼンテーションなどの特殊な試験がある場合は、それに応じた対策が必要となります。

このように、それぞれの試験に対し対策が必要であるため、かなり多くの時間がかかります。

遅くとも、高校三年生の夏までには志望校を決定し、対策に臨みましょう。

定期試験でも良い成績を維持する

評定平均を高くする
定期試験でも良い成績を維持しましょう。

当たり前ではないか、と思われた方も多いでしょう。しかし、医学部受験を考えている方の中には、模試の成績が重要であり、定期テストは関係ない、と考えている方も多いのではないでしょうか。

もちろん模試の成績は重要です。

しかし総合型選抜では、高校の評定平均を出願条件にする大学がほとんどであり、その基準は高いです。それに、評定平均は大学側に見られる以上、評定平均が他の受験生よりも低い場合は合格の難易度が上がります。

そのため、副教科も含めて、定期テストでも模試と同等の実力を発揮し、良い成績を収めて高い評定平均を獲得しましょう。目標は4.5以上です。

最低でも2級の英検を取得する

医学部の総合型選抜を受けるのでしたら、最低でも2級の英検の取得が欠かせません。

なぜなら、英検の取得の有無は大学に確認されますので、2級以上の英検がないことは合否判定において不利になる事が想定されるためです。

さらに言えば、2級というのは高校卒業レベルの英語力なので、医学部を狙うのでしたら物足りないです。

そのため、英検2級は必須であり、十分ではないと考えましょう。その上で、英検準1級または準1級相当のTOEICやTOEFLといった英語外部試験のスコアを取得を目指しましょう。

総合型選抜を専門としている塾に通う

総合型選抜の対策に特化した専門塾に通う

総合型選抜の対策を専門的に行っている塾に通うことをおすすめします。なぜなら、総合型選抜の対策は現状学校では困難だからです。

特に、学力試験も必要な医学部の総合型選抜は負担が大きい入試となります。そのため、自分一人で対策する事に限界を感じた際は、ぜひ塾の活用も考えてみましょう。

どのような塾があるの、という方はこちらをご覧ください。

おすすめの総合型選抜(旧AO入試)の対策塾と塾選びのコツ

おすすめの塾・予備校を紹介

総合型選抜専門塾
医学部の総合型選抜を受け合格を目指すのであれば、予備校や塾に通いより専門的な指導を受けることが有効です。そこでここからは、総合型選抜の対策が得な4つのおすすめの塾を紹介します。

ホワイトアカデミー高等部

ホワイトアカデミー
一つ目はホワイトアカデミー高等部です。ホワイトアカデミー高等部のサービス概要は以下の通りです。

対策内容 ・自己推薦書などの提出書類の添削
・小論文対策
・面接練習
・英検対策
・評定平均アップのサポート
・一般入試対策
授業形態 ・個別授業
・オンラインと対面が可能
地域 東京(新宿)
特徴 ・合格保証
・返金制度
・社会人講師
・最低週一回の個別授業
公式URL https://whiteacademy-ao.com/

他社とは違うカリキュラムや制度を設けており、合格までの道のりを一人一人の生徒に合わせて丁寧にサポートしてくれます。

無料相談会も行っていますので興味のある方は公式サイトに足を運んでみてください。

この総合型選抜の対策塾の公式サイト

Loohcs志塾

Loohcs志塾
次はLoohcs志塾です。この塾のサービス概要を一覧にしてみました。

対策内容 ・自己推薦書等の提出書類添削
・面接練習
・小論文対策
・英検対策
・一般入試対策
授業形態 ・グル―プ・個別可
・オンライン・対面可
地域 ・東京
・神奈川
・千葉
・大阪
・京都
・宮城
・愛知
・兵庫
・福岡
・沖縄
特徴 ・調査活動やフィールドワーク等
・12年間の合格データ
公式URL https://aogijuku.com/

Loohcs志塾は複数の講師から手厚いサポートを受けることが出来ます。

また、塾がコンテストやワークショップなどのイベントを開催しており、様々な面で自分を成長させることが出来ます。

総合型選抜入試AOI

総合型選抜入試AOI
次にご紹介するのはAOIという総合型選抜の対策塾です。AOIのサービス概要は以下の通りです。

対策内容 ・小論文対策
・面接練習
・自己推薦書等の提出書類添削
・グループディスカッション
授業形態 個別・少人数授業
オンライン・対面可
地域 ・東京
・兵庫
・大阪
・京都
特徴 ・独自のドリル・映像授業
・講師はおらず実際に推薦入試を行ってきたメンターが指導
公式URL https://aoaoi.jp

AOIの特徴は実際に推薦入試を経験し、最新の大学情報を持っている現役大学生メンターが一人一人をサポートする事です。社会人ではなく、現役の大学生であることがポイントです。

それに、通常の入試対策は勿論のことゲストスピーカーを呼んで講演を開いたりボランティアを行ったりと生徒の興味を引き出すような講義も行っています。

医学部予備校FaciLitA

医学部予備校FaciLitA
次は、医学部予備校FaciLitAについてご紹介します。

対策内容 ・面接練習
・小論文対策
授業形態 ・個別授業
・ゼミ授業
地域 大阪
特徴 ・チューターではなく社会人講師
・自習室の充実
・ゼミ(グループ)授業がある
公式URL https://facilita.co.jp/

FaciLitAでは、大手・医学部予備校の第一線で活躍し続けてきたプロ講師たちが授業を行っています。

様々な自習室も用意されているため、自分のペースで勉強を進めることが出来ます。興味のある方はぜひ無料相談会に足を運んでみて下さい。

よくある疑問点に対する回答

医学部の総合型入試の疑問
最後に、医学部の総合型選抜についてよく挙げられる疑問についてまとめて解説します。

総合型選抜(旧AO入試)は一般受験より難易度が高い?

総合型選抜の難易度は、一般受験と同等と言えます。

医学部の総合型選抜は、他学部と違い、ほとんどの大学で学科試験が課されているからです。

総合型選抜は学力以外の面を評価する入試だから学力はさほど重要ではない、と認識していた方は要注意です。

評定なしで出願できる大学はある?

医学部なのに評定が低くても受けられる総合型選抜を実施している大学

評定基準を設けていない大学もあります。具体例は以下のような大学です。

  • 東北大学(AOⅢ期)
  • 富山大学
  • 北里大学
  • 金沢医科大学
  • 筑波大学(研究型人材)
  • 神戸大学
  • 広島大学
  • 愛媛大学
  • 独協医科大学
  • 杏林大学
  • 藤田医科大学
  • 大阪医科薬科大学
  • 川崎医科大学

ただし、ほとんどの大学で評定が出願条件に含まれるため、選べる大学が限られる件は押さえておきましょう。

また、出願時に評定基準を設けていなかったり、基準値が緩い大学であっても受験生の評定平均はチェックしていると考えましょう。

加えて、評定平均が低い場合は、合格を勝ち取るハードルが高くなると考え、出願書類の作り込みなどを通して評定平均の低さを補う努力が欠かせません。

部活動に入っていた方が有利になる?

部活動に入っているだけで有利になることは基本的にはありません。なぜなら、大学は部活動などのスポーツをする場所ではなく、学問を探究する場所だからです。

したがって、部活やボランティア活動をしていたことが合否に大きな影響を及ぼす事はあまりないと思いましょう。

もちろん、部活動に入っていることが合否判定で不利になる事はありませんので、その点もご把握ください。

募集要項にある「地域枠」ってなんのこと?

募集要項にある地域枠とは?

募集要項にある「地域枠」とは、受験できる高校生の出身または在住地域を定めているということです。

「例えば、大分大学の総合型選抜で設けられている地域枠では、『大分県内の小学校または中学校を卒業していること』が出願要件とされています。
参照元:大分大学医学部医学科令和5年度(2023年度)総合型選抜学生募集要項

また、徳島大学の総合型選抜は『地域枠』という名称ではなく『四国研究医型』という名称であり、『四国4県の高校の現役生または、卒業1年以内の既卒生』であることが、出願要件になっています。
参照元:医学部医学科総合型選抜(大学入学共通テストを課す) 「四国研究医型」

将来の勤務地が決まることにもなるので、募集要項は注意して確認しましょう。

浪人生でも受けられる?

浪人生も総合型選抜を受けることが出来ます。 しかし、大学によっては浪人生の出願を受け付けていない場合もあります。

そのため、もしあなたが、浪人生でしたら志望校の募集要項を事前に確認し、浪人生の出願が認められているかどうかは必ずチェックしましょう。

社会人でも受験できるの?

医学部の総合型選抜は社会人でも受験できるのか?

大学によっては社会人でも総合型選抜を受験することが出来ます。 しかし、受験資格に「25歳以下の者」のように年齢制限が設けられている場合もありますので、募集要項を確認してください。

今回の内容のまとめ

ここまでのまとめ

今回は医学部の総合型選抜についてご説明させていただきました。

この記事の重要なポイントは以下の通りです。

今回の重要ポイント

  • 医学部の総合型選抜では他の学部よりも学力を重視される。
  • 出願条件に、共通テストを受験することが含まれていたり、出願できる出身・出身校の地域が制限されていたりするため、良く確認する必要がある。
  • 医学部の推薦受験は、総合型選抜専用の対策を行っている予備校に通うことがおすすめ。
  • 医学部の総合型選抜は一般受験と難易度がほぼ同じ。
  • 浪人生や社会人でも大学によっては出願することが出来るので募集要項を要確認する必要がある。

最後になりますが、医学部の総合型選抜を利用するかどうかを考える際には一般選抜とどっちが相性が良いかを考える事が欠かせません。両者のどちらを利用するか悩んでいるようでしたら、以下のページをご覧ください。

参考記事:特別入試と一般受験はどっちが難しいのか?

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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