BLOG
- 「指定校推薦の校内選考に応募したけど通るか分からなくて怖い」
- 「校内選考に応募するか考えているが落ちるかもしれなくて不安だ」
このような悩みを持つ高校生も多いのではないでしょうか。 そこで、このページでは指定校推薦の校内選考を怖いと感じる理由やその対策方法、校内選考に落ちた場合の対処法についてご紹介します。 最後まで目を通せば、校内選考に対する漠然とした不安を解消し、自信を持って本番に臨めます。
目次
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる4つの理由
指定校推薦の校内選考が怖いと感じる主な理由は以下の4つになります。
- 選考基準がはっきりしていない
- 自分よりも優秀な人に枠を横取りされる恐れがある
- 高3からできる対策が少ない
- 落ちたら改めて他の入試対策が必要になる
それぞれ詳しく解説しているので、まずは自分が抱えている不安を言語化しておきましょう。
選考基準がはっきりしていない
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる理由として、選考基準がはっきりしていない点が挙げられます。
校内選考の基準は高校によって異なり、評定平均や出席日数、普段の生活態度など多岐に渡ります。
そのため、校内選考に合わせてどのように準備を進めればいいのかが判断しづらいです。 「校内選考に受かるために何をすれば良いか分からない」というのはあなたに大きな不安やストレスを与えることになります。
自分よりも優秀な人に枠を横取りされる恐れがある
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる理由に、推薦枠をあなたより優秀な人に横取りされるという恐れがあります。
指定校推薦に申し込む時、あなた以外の誰が同じ推薦枠に応募しているのか分かりません。
指定校推薦の枠は一つの大学・学部・学科に対し1~3名程度に限られており、あなたより優秀な人が申し込んでいると、当然校内選考では不利になります。
校内選考に通過するまで、常に枠を取られる不安が消えないのは、校内選考を怖いと感じる大きな理由となります。
高3からできる対策が少ない
高3からできる指定校推薦の校内選考の対策が少ないのも、校内選考を怖いと感じる理由の一つです。
校内選考の選考基準の一つに評定平均がありますが、評定平均は高校3年間の成績を平均化した数値となります。
そのため、校内選考を控えた高3になってから学業に力を入れても、上げられる評定平均には限界があります。
また、校内選考では部活や課外活動も選考基準になりますが、高3になってからではこれらの活動に力を入れる時間がありません。校内選考を控えながら、自分ができることが少ないというのは校内選考を怖いと感じる理由となります。
参考記事:改めて押さえたい指定校推薦の全容と受験スケジュール
落ちたら改めて他の入試対策が必要になる
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる原因として、落ちた場合改めて他の入試対策が必要になる点が挙げられます。 高校によって異なりますが、校内選考の結果が出るのは8月末~9の半ばです。
校内選考に落ちた場合、総合型選抜や一般選抜での受験を目指すことになりますが、対策期間がわずかしかありません。
対策期間の目安は、総合型選抜であれば1ヶ月程度、一般選抜であれば5ヶ月程度です。短い期間で改めて入試対策を講じる必要があるのは、受験生にとって大きな負担となります。
「校内選考に落ちたら厳しい受験対策が待っている」と思うと、校内選考を怖いと感じてしまうのも自然と言えます。
不安や恐れの軽減に繋がる5つの対処法
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる心を軽くするためには、それに対する対処法を知っておかなければなりません。 校内選考の不安を軽減させるための5つの対処法は次の通りです。
- 事前に選考内容を確認しておく
- 面接や小論文など必要なら対策をする
- 課外活動を充実させる
- 落ちるケースも想定して他の受験方式の準備をしておく
- 担任の先生に一度相談をしてみる
それぞれ詳しく紹介しているので、しっかりと身に付けておきましょう。
事前に選考内容を確認しておく
指定校推薦の校内選考の不安を解消するには、事前に選考内容を確認しておくことが非常に重要です。
校内選考では多くの場合、すべての科目の評定の平均である「評定平均」が重要です。また、英検のスコアや生徒会活動の有無などが基準となることもあります。
校内選考の基準について、事前に十分な情報収集を行いましょう。
また、選考内容を確認することで、自分が選考基準に対してどの程度準備が整っているのか、どの部分が不足しているのかを知ることが可能です。 校内選考前に、担任の先生などから選考内容を確認しておきましょう。
面接や小論文など必要なら対策をする
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる心を解消するためには、必要な対策を十分にこなす必要があります。 高校によって課される、指定校推薦の校内選考の課題は次の通りです。
- 面接
- 小論文
- 志望理由書
これらの課題を十分にこなすためには事前の対策が必須です。
面接であれば塾の先生や家族を相手の模擬面接、小論文であれば参考書で型やルールを学んだうえで練習問題をこなすといったように、個別での対策が必要になります。
校内選考の選考基準がはっきりしないからこそ、対策可能な部分はしっかりと事前に対策しておきましょう。
課外活動を充実させる
校内選抜の対する不安を軽減にする対策として、課外活動の実績を充実させることが挙げられます。
課外活動の実績は、校内選考においてアドバンテージとなるからです。
部活動や生徒会活動・学校行事の実行委員など、学内の取り組みはもちろん、ボランティア活動やコンテストへの参加といった学校外での活動も評価されます。
このような活動を通じて、リーダーシップや協調性・創造性などの能力アピールする具体的な実績を作れます。
学内の評定に加え、課外活動の多様な経験があると自己PRの強力な武器となり、校内選考に通過しやすくなるでしょう。
落ちるケースも想定して他の受験方式の準備をしておく
指定校推薦の校内選考の不安を解消するには、選考に落ちるケースを想定しておくことも重要です。
校内選考に落ちた時、他に応募可能な受験方式を知っておくことで、不安を軽減できます。
そのため、一般選抜や総合型選抜、公募推薦といった指定校推薦以外の受験方式を調査し、あなたの能力と適性に合った方法を見つけましょう。
次に、その受験方式特有の対策を始めることが必要です。 一般選抜であれば、高校の教科内容をしっかりと理解し、志望する大学の過去問を解くなどの対策が必要です。
一方で総合型選抜や公募推薦では、自己PRや面接対策が必要となります。
これらの対策を指定校推薦の校内選考と並行して進めることで、もし落ちてしまった場合でも次のステップに進む準備ができます。不安を感じることは自然ですが、様々な可能性に備え少しでも不安を軽減しましょう。
担任の先生に一度相談をしてみる
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる方は、担任の先生に一度相談することも選択肢の一つです。
先生はあなたの学業成績や学習姿勢をよく理解しているため、校内選考におけるあなたのアドバンテージを見つけるのを助けてくれます。
また、先生は過去の生徒の経験から、選考基準に関する情報を持っている場合も多いです。
担任の先生と話すことでこれらの情報を得て、選考でどのように振る舞うべきか、どのように自分をアピールするべきかを知ることができます。
さらに、指定校推薦の選考に落ちた場合の対策も先生と一緒に考えることが可能です。事前にしっかりと担任の先生と話し、不安を軽減して自信を持って選考に臨みましょう。
指定校推薦の校内選考に落ちたらどうすればいい?
指定校推薦の校内選考を怖いと感じる気持ちを解消するには、校内選考に落ちた場合どうすればいいのかを知っておくことが大切です。
校内選考に落ちた場合の主な選択肢は次の3つです。
- 他の大学の指定校推薦枠に応募する
- 総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦に切り替える
- 一般選抜の受験に切りかえる
それぞれ詳しく解説しているので、自分に合った選択肢を取れるようにしましょう。
他の大学の指定校推薦枠に応募する
校内選考に落ちた場合、最初に考慮するべきなのが他の大学の指定校推薦枠に応募する選択肢です。
枠がまだ空いている他大学の指定校推薦枠を利用することで、再度チャンスを掴むことが可能です。他の大学の指定校推薦枠への応募を考えている人は、まず担任の先生に枠の有無を確認しましょう。
残りの枠がある場合は、その中からあなたの希望に合った大学の指定校推薦枠に応募することが可能です。
ただし、新たに応募した指定校推薦枠に複数の応募者がいた場合は再度校内選考を行う必要があり、そちらでも落ちる可能性があるので注意が必要です。
校内選考に複数回落ちて枠が無くなった場合には、これから紹介する総合型選抜や公募推薦、それに一般選抜に切りかえましょう。
総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦に切り替える
指定校推薦の校内選考に落ちてしまった場合、総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦に切り替えることも一つの選択肢です。
総合型選抜と公募推薦の特徴
総合型選抜は総合的な人物評価で学生を選抜する受験方式です。 出願条件さえ満たしていれば誰でも出願できるメリットがあります。
一方、公募推薦は大学の出願条件を満たしたうえで、高校からの推薦が必要なのが特徴です。
総合型選抜や公募推薦に切りかえるメリット並びにデメリット
総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦に切り替えるメリットとして、学力だけで合否が決まらない点が挙げられます。
指定校推薦を狙っていた人は、一般選抜のための受験勉強をしていない人が多いと思います。そういった人にとっては、一般選抜より総合型選抜(旧AO入試)や公募推薦に切り替える方が楽な場合も多いでしょう。
また、総合型選抜や公募推薦は指定校推薦に比べて出願可能な大学数が多いため、選択肢が広がります。
ただし、総合型選抜や公募推薦は大学や受験方式によって選抜方法が大きく異なるため、対策が難しいというデメリットも存在します。
総合型選抜や公募推薦を利用することを考えている人は、あなたが志望する大学・学部・学科が総合型選抜や公募推薦を実施しているのか確認し、できるだけ早く受験対策を行いましょう。
参考記事:2種類の学校推薦型選抜の違いとは?
一般選抜の受験に切りかえる
指定校推薦の校内選考に落ちた場合、一般選抜の受験に切り替える選択肢があります。
一般選抜に切り替えるメリットとして、大学での授業についていけるだけの基礎学力が身につけられる点が挙げられます。また、一生懸命努力したうえで合格することで大きな達成感を得られるのもメリットです。
ただし、努力したからといって必ず合格できるわけではないので、しっかりとした勉強計画を立て、あなたの弱点を克服することが重要になります。
一般選抜での受験を決めた人は、できるだけ早く志望校を決め、受験まで残された期間がどれくらいか知っておくことが大切です。
あなたの現在の学力から逆算して、合格を目指せる大学を志望校として選びましょう。
校内選考を怖いと感じている人がよく抱く疑問と不安について
最後に、校内選考を怖いと感じている人がよく抱く疑問と不安について解説しています。
校内選考前に疑問を解消しておき、自信を持って本番に挑めるようにしておきましょう。
英検の級の有無やスコアは校内選考の結果に関係しますか?
指定校推薦の校内選考において、英検の有無やスコアは選考に影響する場合があります。
そのため、時間的な余裕があれば今からでも英検を取得し、可能な限り級を上げるのがおすすめです。ただし、校内選考がすでに始まっている場合、そこから英検の取得を目指しても、結果が出る頃には校内選考が終わっています。
この場合、校内選考のために英検を取得する意味がないので、諦めるしかありません。直近の英検の結果発表がいつなのか、それが校内選考の前なのか後なのかを確認しておき、英検を受験するか決めてください。
同級生が心理戦や情報戦を仕掛けてきたらどうするべきですか?
指定校推薦の校内選考に向けて、情報収集は重要です。
同級生との情報交換も有益な場合がありますが、過度な心理戦や不確かな情報に惑わされないよう注意しましょう。あなた自身の状況を客観的に分析し、必要な情報を適切に活用することが大切です。
例えば、あなたと同じ大学を狙っている同級生が、あなたの成績を聞き出そうとするかもしれません。
その場合、こちらの成績を教えてしまうと、相手に「成績では勝っているしこのまま同じ指定校推薦枠に応募しよう」「成績で負けているし他の指定校推薦枠に応募しよう」と一方的に判断材料を与えてしまいます。
また、あなたと違う大学を狙っている相手であっても、同じ大学を狙っている人に情報を聞き出すよう頼まれていたというケースもあります。
どんなに親しい相手でも、あなたの成績など本当の情報は言わないようにし、そういった心理戦をしかけてくる相手は極力相手にしないようにしましょう。
評定平均がギリギリなのですが、校内選考で通りますか?
指定校推薦の校内選考において、応募条件の評定平均をギリギリ満たしている場合、選考に落ちる可能を意識しておく必要があります。
例えば、指定校推薦の応募条件が4.0以上の中で、あなたの評定平均が4.0だとします。 当然、他に候補者がいない場合は選考に通ることもありますが、複数人が応募していてライバルの評定平均が4.5ある場合、こちらが見劣りする可能性があります。
評定平均がギリギリの場合は、指定校推薦に応募した段階で落ちた場合を想定し、他の受験方式を検討しておきましょう。
参考記事:ギリギリの成績で指定校は取れるのか?
このページのまとめ
本記事では、指定校推薦の校内選考を怖いと感じる原因やその解消法、落ちた場合の対処法について詳しく解説しました。重要なポイントは以下の通りです。
特におさえておくべきポイント
- 校内選考は選考基準がはっきりしておらず高3からできる対策は少ない
- 選考内容を担任の先生などに聞いて確認しておき対策しておくことで不安を軽減できる
- 校内選考直前は評定平均など気にし過ぎないことが大切
- 校内選考に落ちた場合も想定しておき他の受験方式の準備もしておく
- 不安に思っているのは同級生も同じなので情報戦を仕掛けられても無視する
指定校推薦の校内選考の時期を迎えると、どうしても怖いと感じてしまうものです。
しかし、怖いと感じてしまう原因と向き合い、それにしっかりと対処することで自信を持って校内選考に挑めます。また、落ちた場合にも備えておけば、いざ校内選考に落ちてショックを受けても素早く立ち直ることが可能です。
万全の準備をし、校内選考に臨みましょう。
最後になりますが、当スクールホワイトアカデミー高等部では指定校推薦の校内選考を勝ち取るためのアドバイスもしております。ご興味がありましたらぜひ、当スクールの無料相談会をご利用下さいませ。
この記事の監修者:諏訪孝明
東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。
過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。
2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。
推薦入試
総合型選抜と公募推薦の対策ガイドを無料でプレゼント
「総合型選抜や公募推薦の利用を考えているけど、何をすれば良いか分からない・・・・」 といった高校生や高校生の親御様のお役に立てればと思い、総合型選抜と公募推薦の対策ガイドを作成しました。
今だけ無料でプレゼントをしているのでぜひお受け取り下さいませ。↓