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2023.02.03 推薦入試

学校推薦型選抜とは?対策方法や推薦入試の種類と共に解説

学校推薦型選抜とは?対策方法や推薦入試の種類と共に解説

2021年度から入試制度が変わり、推薦入試が新しく「学校推薦型選抜」へと変更されました。

しかし学校推薦型選抜の中身は、一般選抜や総合型選抜と比べて少々複雑。「細かい内容は正直よくわからない…」という受験生も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、学校推薦型選抜を考えている受験生向けに、学校推薦型選抜のしくみや他の選抜方法との違いなどをまとめて解説します。

学校推薦型選抜を受験するまでの流れや出願条件についても解説しているので、利用を考えている受験生はぜひ最後まで目を通してみてください。

目次

そもそも学校推薦型選抜とは

学校推薦型選抜とは
学校推薦型選抜とは、高校から推薦書をもらって受験する選抜方法です。

推薦書をもらうには大学の出願条件を満たす必要があり、一定以上の評定平均やスポーツ・課外活動の実績が求められます

学校推薦型選抜は大きく分けると「公募制」と「指定校制」の2つに分かれます。

私立ではどちらも利用できますが、国立大学と公立大学は基本的に公募制のみです。指定校制はほぼありません。

選考方法は書類審査と面接を採用している大学が多いです。また、学力を測るために以下のいずれか、または複数が設けられていることが多いです。

  • 小論文
  • プレゼンテーション
  • 口頭諮問
  • 実技
  • 各教科・科目に係るテスト
  • 資格・検定試験の成績
  • 大学入学共通テスト

​​​​(引用元:文部科学省「令和5年度大学入学者選抜実施要項について(通知) 」p.2)

代表的な4種類の推薦入試の違い

学校推薦型選抜の種類
先ほどご紹介しましたように学校推薦型選抜は、大きく分けて公募制と指定校制の2種類があります。

ですが、より細かく見ると上記の2種類に加え、公募制特別推薦選抜と地域枠の学校推薦型選抜という4つに分ける事が出来ます。

それぞれの特徴についてはこれから解説します。

公募推薦(公募制)

公募推薦は、大学が定める評定平均などの出願条件を満たして学校長からの推薦を得られれば誰でも利用できる推薦入試制度です。

出願条件を満たしていれば、居住地域に関わらず全国どの大学にも出願できます。

ただし誰でも受験できるため、人気の大学では倍率が高くなりがちです。

例えば2022年度の同志社大学の文化情報学部の公募推薦の倍率は4.1倍と4倍を超えています。
​​​​参照資料:同志社大学2022年度 推薦選抜入学試験・自己推薦入学試験(公募制) 志願者・受験者・合格者数

全国の優秀な受験生に勝つためにも上位大学を受けるのでしたら高い評定平均や志望大学・志望学部に評価される活動実績が求められます。

公募制特別推薦選抜

公募制特別推薦選抜
公募制の中でも、評定平均だけでなくスポーツや文化活動での実績・取得資格が出願条件となっている推薦制度を「公募制特別推薦選抜」と言います。

出願条件を満たして学校長からの推薦を受けられれば誰でも受験できる点は公募推薦と同じです。

ただし、スポーツ推薦の場合は全国クラスの大会での活躍実績が求められる事もあります。また、取得資格での推薦なら◯級以上などの条件が設けられている事が多いです。

求められる基準は志望する大学・学部によって異なるので、公募制特別推薦選抜を利用する際にはあなたの実績や保有資格で受けられるかどうかは必ず確認しましょう。

スポーツの実績を使って公募制特別推薦選抜の利用を考えているのでしたら、以下の記事も参考にしてみてください。

▶︎大学受験でスポーツ推薦を利用する際の注意点や出願条件を解説

指定校推薦(指定校制)

指定校推薦は、大学が指定した高校の生徒のみに出願資格がある推薦制度です。

大学側が出願できる高校と各校の推薦枠数を決めるため、指定されていない高校からの出願や決められた枠数以上の出願はできません。

指定校推薦を利用するためには、所属する高校の中で推薦対象者に選ばれる必要があります。指定校推薦の募集枠よりも多い人数の生徒が応募すると校内選考が行われ、選考で選ばれた人が推薦対象者になります。

校内選考は、高校3年間の評定平均・部活動や課外活動の実績・生活態度などをもとに総合的に行われます。指定校推薦は校内選考を突破しなくては出願が出来ない反面、校内選考で推薦対象者に選ばれれば基本的には出願した大学に入学できます。

今取り上げた指定校推薦と公募推薦の相違点は以下のページでまとめているで是非ご覧下さい。
▶︎5分で分かる公募推薦と指定校推薦の違い

地元出身枠・地域枠の学校推薦型選抜

地元出身枠・地域枠
医学部を中心に多く実施されているのが、地元出身枠・地域枠の学校推薦型選抜です。

​​​​参照資料:北里大学 医学部 学校推薦型選抜試験(地域枠指定校)

これは医師不足が深刻な地域で地域医療に貢献する医師を養成するために実施されている推薦制度で、出身地域や卒業後の勤務地に制限があります。

また「卒業後は県内の医療機関に◯年間勤務する」といった条件を満たせば奨学金がもらえる大学も少なくありません。

医学部以外だと、国公立大学の教員養成系学部や私立大学の看護学部などで実施されています。

国公立大学と私立大学の学校推薦型選抜の違い

国公立大学と私立大学の違い
次に国公立大学と私立大学との学校推薦型選抜の違いについて解説します。

国公立大学の学校推薦型選抜

国公立大学では、およそ9割の大学が学校推薦型選抜を実施しています。

しかし以下のような特徴があり、合格が難しいのが実態です。

国公立大学の特徴

  • そもそも募集人員が少ない
  • 出願条件が厳しい(平均4.0以上、難関大では4.5以上)
  • 公募推薦のみで指定校推薦はない
  • 大学入学共通テストを活用する大学が多い

例えば募集人数を見てみると、私立大学は一つの学部・学科につき数十名が一般的です。しかし、国公立大学では各学部とも募集人数が10名以下のケースや数名のケースもよく見られます。

それに評定平均の条件も4.0以下の大学はほとんどありませんし、国公立大学の公募推薦には国公立志望の全国の優秀な高校生が出願します。

そのため、国公立大学の学校推薦型選抜は、評定平均の高さに加えて他の優秀な志望者に負けないだけの活動実績等が求められます。

私立大学の学校推薦型選抜

私立大学の学校推薦型選抜は国公立大学よりも募集人員が多い大学がほとんどであり、利用率も高めです。現在では私立大学への入学を目指している受験生の約40%が学校推薦型選抜で合格しています。

私立大学の学校推薦型選抜の特徴は以下の通りです。

私立大学の特徴

  • 国公立大学よりも募集人員が多い大学がほとんど
  • 出願条件の評定平均は3.0〜4.0が多い
  • 高校に推薦枠があれば公募推薦だけではなく指定校推薦も使える
  • 大学独自の推薦制度がある場合もある

出願条件は国公立大学ほど厳しくなく、評定平均が4.0あれば出願できる大学が多いです。

また付属高校や同じ地域の高校には指定校推薦枠を多めに用意し、エレベーター的に進学できるようにしている大学も多いです。

他の選抜方法との違い

他の選抜方法との違い
次に学校推薦型選抜と一般選抜、総合型選抜との違いについて解説します。

一般選抜との違い

学校推薦型選抜と一般選抜の大きな違いは、選考方法です。

一般選抜は学力試験のみで合否が決まりますが、学校推薦型選抜は高校3年間の評定平均に加え、課外活動の成績や大学が課す試験の結果などから合否を決定します。

学校推薦型選抜には、試験本番の一発勝負ではなく、高校3年間で積み上げてきた学業成績で評価してもらえる、という特徴があります。

そのため、これまでの頑張りを武器に勝負したい受験生に向いています。

総合型選抜との違い

総合型選抜との違いは、大学が示すアドミッション・ポリシーの重視度合いです。

総合型選抜は大学や学部・学科のアドミッション・ポリシーに合致した生徒を選抜する制度のため、各大学の特徴がはっきりと表れます。

また総合型選抜は学校長からの推薦がなくても出願が可能です。評定平均を出願条件としない大学もあり、学校推薦型選抜よりも多くの生徒に出願のチャンスがあります。

総合型選抜の方が早く合格が決まるため、年内には受験を終わらせたい人にもおすすめです。

学校推薦型選抜を受ける際に準備すべきこと

学校推薦型選抜の対策
では、学校推薦型選抜を受験するにはどのような準備が必要なのでしょうか?

ここでは受験前にしておくべきことをまとめて紹介します。

推薦を実施している大学についての情報収集

まず行うべきことは、大学についての情報収集です。特に以下の点の確認は欠かせません。

  • 志望する大学は学校推薦型選抜を実施しているのか
  • 在籍する高校には志望大学の指定校推薦があるのか
  • 募集人数はどれくらいか
  • 学校推薦型選抜を利用する際のスケジュールはどうなっているのか
  • 出願基準がどうなっており、出願基準を満たしているのか
  • 一次選抜と二次選抜では何が求められるのか

このような詳しい試験情報のリサーチは志望校が絞られてきた時点でしっかり行っておきましょう。

特に学校推薦型選抜で合格を目指すなら、アドミッション・ポリシーを丁寧に読み込みは欠かせません。

アドミッション・ポリシーには大学・学部学科が求める学生像が細かく記載されているので、面接や小論文などの対策に活かすことができます。

▶︎アドミッション・ポリシーとは?出願書類への反映方法まで解説

高校で高成績を維持する

いい成績を取る
学校推薦型選抜で最も重視されるのは、高校3年間の評定平均です。

そのため合格を目指すなら、高校でできるだけ良い成績を取り続けましょう。

評定は、中間・期末テストや日々の小テストの結果、提出物、授業態度などによって決まります。

特に中間・期末テストの結果は評定に大きく関係してくるため、全教科で高得点を取れるように計画的に勉強しましょう。

大学が出願時に指定する資格の取得

出願するために資格・検定試験の合格が必要な場合は、忘れずに余裕をもって受験しましょう。

出願条件として挙げられることが多いのは、英検やTOEICといった英語系の資格や各種の検定です。

試験は年に数回決められた日程でしか実施されていないものもあります。出願に間に合うよう、できれば2年生のうちから受験しておくといいでしょう。

自己PRで使える課外活動を行う

課外活動に参加する
学校推薦型選抜では出願書類に自己PRを記入したり、自己推薦書を書いたりするケースが多いです。

そのため自己PRに書ける課外活動を積極的に行っておくといいでしょう。

おすすめの課外活動は以下の6つです。

  • ボランティア活動
  • 部活動
  • 外部大会・コンテストへの参加
  • 委員会・生徒会活動
  • インターン
  • 志望大学・志望学部に評価される探求活動

課外活動は何を行ったかではなく、活動によって何を学んだかが重要です。

活動内容の大小にとらわれず、自分の強みをより活かせる活動に取り組みましょう。

大学に求められる出願書類作りに力を入れる

学校推薦型選抜では、出願書類も重要な評価対象です。そのため出願する書類はしっかり時間をかけて作成しましょう。

学校推薦型選抜の出願書類には以下のようなものがあります。

  • 志望理由書
  • 自己推薦書
  • 活動報告書
  • 推薦書

推薦書は学校長が記入するもので、それ以外の3つは受験生が作成します。この3つのうちの1つ、または2つを出願書類として課す大学が多いです。

各書類の書式は大学が決めているため、過去の出願書類を見て設問内容や文字数は事前に把握しておきましょう。

小論文の対策

小論文の対策
選考方法の中に小論文が含まれている場合は、小論文の対策に力を入れる必要があります。

公募推薦では二次選抜が行われる試験会場で課される事が多いです。指定校推薦では出願時の課題として提出が課される事が多いです。

小論文の出来は合否を左右する大きな要素になります。志望大学・学部の過去問を取り寄せて、形式やテーマの傾向を把握してどのような対策をすればよいか判断することが重要です。

こちらの記事では小論文の頻出テーマをまとめているので参考にしてみてください。

▶︎総合型選抜で課される小論文の学部別の頻出テーマを大公開

志望校に小論文試験がない場合は、小論文よりも出願書類や面接の対策に注力しましょう。

指定校推薦と公募推薦の一般的な受験スケジュール

学校推薦型選抜のスケジュール
学校推薦型選抜の目安のスケジュールをまとめました。

表でまとめましたように、国公立と私立で選抜のスケジュールは異なります。それに受験するのが指定校推薦なのか公募推薦なのかでもスケジュールは変わります。

そのため、あなたが受験を考えているケースを中心に確認してみてください。

また、今回取り上げたスケジュールはあくまで目安です。詳細な受験スケジュールは出願する大学・学部によって変わります。

そのため、志望大学・志望学部と受験する学校推薦型選抜の種類が決まった時点で募集要項を確認しましょう。

その上で、あなたが受験を考えている大学・学部・学校推薦型選抜の種類に即した個別の受験スケジュールを立てるのが一番です。

出願時に求められる主な3つの条件とは?

出願条件
次に学校推薦型選抜の出願条件について解説します。

出願のための条件は主に3つです。

  • 出願条件の評定平均を満たす
  • 学校長から推薦してもらう
  • (指定校推薦の場合)校内選考を突破する

出願条件で指定される評定平均を満たす

学校推薦型選抜では出願条件として「評定平均◯.◯以上」という基準が設定されるケースが多いです。

そのため出願するには、大学が出願条件として定めた評定平均以上を取らなければなりません。

ちなみに評定平均は、高校1年から高校3年の1学期(春学期)までの各教科の評定値を合計した上で科目数で割って算出します。最高値は5段階評価であれば5.0です。

評定平均の条件は公募推薦にも指定校推薦にもあるので、学校推薦型選抜の受験を考えているのでしたら少しでも高い評定平均を目指しましょう。

高校側に推薦書を発行してもらう

高校に推薦してもらう
学校推薦型選抜は、その名の通り学校側から推薦してもらわないと出願できない選抜方法です。

出願書類には、推薦書・学校長による推薦書のいずれかが含まれています。

指定校推薦の場合は推薦書、公募推薦の場合は学校長による推薦書が必要です。推薦書のもらい方などについては進路担当の先生に確認しましょう。

ただし推薦書はお願いすればどんな生徒にも書いてもらえるものではありません。

学校長や先生方に「問題なく推薦できる」と思われるような過ごし方を意識しましょう。

校内選考を勝ち抜く

学校推薦型選抜の1つである指定校推薦では、推薦者を選別するための校内選考がよく行われます。

特に人気の大学・学部の指定校推薦枠には複数の生徒が応募をするのでほぼ100%校内選考は行われます。

加えて公募推薦の場合でも1校あたりの出願者数が決められている大学では校内選考が行われる事があります。

指定校推薦であれ、公募推薦であれ、校内選考が行われる場合は、選考を突破しなければ出願が出来ません。

学校推薦型選抜とは切っても切り離せない校内選考では、評定平均が高く、課外活動の実績もあり、欠席・遅刻日数が少ない生徒が選ばれます。なかでも特に重要なのは評定平均です。

そのため、校内選考が行われた時にライバルに勝てるように評定平均は少しでも高くする事が欠かせません。

▶︎指定校推薦で校内選考に落ちた時の対処法と落ちる主な理由

学校推薦型選抜で課される代表的な課題と試験内容

課される試験内容
学校推薦型選抜の試験では、以下のうち大学が指定したものが課される事が多いです。

  • 志望理由書
  • 自己推薦書
  • 面接
  • 小論文
  • プレゼンテーション
  • 口頭諮問
  • 大学側が用意した独自の学力検査
  • 大学入学共通テスト

つい数年前までは推薦入試の試験は面接や小論文が一般的でしたが、最近では大学入学共通テストを活用する大学や独自の学力検査を行う大学も増えています

加えて大学によってはプレゼンテーションや口頭試問といった話す力や対応力をみる試験を課すことがあります。志望校の過去の試験を確認すれば何が課されるかの目星がつきます。

そのため、合格に直結する効果的な対策をするためにも過去の試験内容は調べておきましょう。

万が一推薦入試を利用して落ちたらどうすべきか

落ちた時の対策
次に学校推薦型選抜に出願をしたものの落ちてしまった後の動き方について解説します。

学校推薦型選抜を利用する場合、指定校推薦であれば校内選考に通りさえすれば不合格になる事は少ないです。しかし、公募推薦を利用するケースでは不合格になることはよくあります。

そのため、公募推薦の利用を考えている場合は特に万が一落ちた際の動き方を知っておく必要があります。

公募推薦の第Ⅱ期募集を受ける

公募推薦は第Ⅱ期募集を行っている大学もあるので、もし不合格の場合は第Ⅱ期募集に応募しましょう。

ただし、第Ⅱ期募集はすべての大学・学部学科で行っているわけではないので注意が必要です。実施している大学の一例としては武蔵野大学や帝京大学がありますので、あらかじめ調べてみると良いでしょう。

総合型選抜を受ける

総合型選抜を受ける
出願が間に合えば、総合型選抜で受験してみるのも一つの手です。

総合型選抜は公募推薦と選抜方法がかぶるので公募推薦の対策がそのままいかせます。加えて、公募推薦よりも志望大学・志望学部とのマッチ度や活動実績が合否判定で重視される傾向があります。

そのため、課外活動の実績や保有資格等で志望大学・志望学部とのマッチ度の高さをアピールできる場合、積極的に出願する価値があります。

一般選抜を受ける

公募推薦の第Ⅱ期募集や総合型選抜の受験が難しい場合には、一般選抜を受けることになります。

一般選抜は試験日に合格点が取れるかどうかで合否が決まりますので、合格点を取れるだけの学力をつければ公募推薦で落ちた大学に受かる事も出来ます。

しかし、学力を短期間で飛躍的に高める事は簡単ではありません。

そのため、学校推薦型選抜狙いで一般選抜の対策をしていない場合、一般選抜に切りかえてから合格が狙える大学は偏差値が低い大学になる可能性が高いです。

そのため、学校推薦型選抜から一般選抜に切りかえる可能性が少しでもあるのでしたら、普段から勉強をして学力を高めておくのが望ましいです。

学校推薦型選抜に関するQ&A

よくあるQ&A
最後に学校推薦型選抜に対して高校生がよく抱く疑問点の一例とその回答をご紹介します。

学校推薦型選抜に落ちても一般受験できる?

学校推薦型選抜でもし不合格になっても、一般選抜の受験は可能です。

ただし学校推薦型選抜の合格発表はだいたい12月であり、一般選抜の試験日まで1ヶ月程度しかありません。

そのため一般選抜の対策は、学校推薦型選抜で不合格になってからではなく、もっと早いうちから始めておきましょう。

指定校推薦など合格率が高い場合でも、万が一に備えて勉強しておくことが大切です。

他の大学と併願できるのか?

併願の有無
学校推薦型選抜は基本的に専願、つまり一つの大学しか受験できません。

しかし最近では併願を認める大学も増えてきており、うまく利用すれば合格の可能性をより高められます。

以下は学校推薦型選抜の種類ごとに併願の可否を分けた表です。

公募推薦 専願の大学もあれば併願可の大学もある
指定校推薦 基本専願
地域枠の学校推薦型選抜 専願の大学もあれば併願可の大学もある
(ただし合格後の辞退NGの大学が多い)

併願するときには、合格しても辞退できる大学に出願する必要があります。

なぜなら、併願を認めていない専願の大学を受ける場合、合格をすると基本的には入学が義務付けられるからです。仮に専願の大学に複数校合格してしまうと大学側とトラブルになる可能性があります。

そこで、複数の大学を受ける際には第一志望を専願の大学にし、滑り止めとして受ける大学は合格後の辞退が可能な大学を選ぶようにしましょう。

併願受験が可能な大学の名前や公募推薦の併願受験の注意点については以下のページで詳しくまとめているので是非ご覧ください。

▶︎公募推薦の併願制度の特徴と併願可能な大学一覧

欠席日数は学校推薦型選抜に影響するか?

学校推薦型選抜において欠席日数はそこまで重要な合否対象項目ではありません。

しかし、大学によっては出願条件に欠席日数を定めているケースがあります。出願条件として定められた欠席数を超えてしまった場合は出願は出来ません。

加えて欠席日数が合否判定においてそこまで重要ではないといっても、同じような受験生がいる場合、合否の最後の決め手になる事はあります。

この話は大学が実施する選考だけではなく、学校内で行われる校内選考の結果においても同様です。

そのため、欠席日数は少ないに越したことがなく、可能であれば無遅刻・無欠席の皆勤賞が望ましいです。

推薦を利用する場合は受験勉強は不要か?

受験勉強は必要か

学校推薦型選抜を利用するからといって受験勉強をおろそかにしてはいけません。

なぜなら、万学校推薦型選抜に落ちた場合は一般選抜に切りかえざるを得ない事がありますので、万が一の保険のためにも対策をしておいた方が良いためです。

加えて学校推薦型選抜の中には、選考内容の1つに大学入学共通テストや学力検査が含まれている事があります。

例えば国公立大学では大学入学共通テストの受験が必須のケースが多く、私立大学でも利用する大学は増えてきています。

そのため、学校推薦型選抜を利用するからといって、勉強はしない、というスタンスはあまりおすすめできません。

学校推薦型選抜は英検の取得や英語力は必要なの?

英検が無くても学校推薦型選抜に出願できる大学は数多くあります。

しかし、出願条件に英検が含まれる大学もあり、こうした大学では英検がないと出願できません。

特にMARCH・関関同立といった難関私大では2級以上の英検の取得がないとい出願が出来ない学部がよくあります。例えば上智大学はほとんど全ての学部で英検2級相当の英語力を出願時に求めています。
参照元:上智大学公式サイト

加えて英検を取得すると調査書の審査の段階でプラスの評価をもらえることが多いです。つまり、逆を言えば英検がない時点で英検を持っている他の受験生よりも調査書の審査の段階で不利になってしまうのです。

そのため、学校推薦型選抜を利用するのでしたら2級以上の英検の取得をするのが望ましいと考えましょう。

部活をやっている人でないと出願できないの?

出願時の部活の影響
部活に所属していなくても学校推薦型選抜に出願することは可能です。

しかし、出願時の書類では課外活動の実績を書く事が求められる事が多いので、ボランティア活動や委員会活動といった課外活動を行わないと合格は難しいです。

また指定校推薦の場合、課外活動の実績は校内選考で重要な評価ポイントの1つになります。そのため、部活をやっていないのであれば、何か1つはアピールできる課外活動に取り組む事が欠かせません。

まとめ

記事のまとめ
この記事では、学校推薦型選抜の概要や4種類の推薦の違い、出願条件、出願までに準備すべきこと等について解説してきました。

最後に今回取り上げた内容の中で特に重要なポイントをまとめました。

この記事のポイント

  • 学校推薦型選抜は、高校3年間の評定平均が高い人が特に有利な選抜方法
  • 公募推薦、指定校推薦、地域枠、スポーツ枠などさまざまな種類がある
  • 国公立は公募のみで合格は厳しいが、私立は公募も指定校もあり難易度低め
  • 学校推薦型選抜の試験は面接だけでなく、学力検査を課す大学もある
  • 合格するには高い評定平均と課外活動の実績、試験の十分な対策が必要

学校推薦型選抜は、高校3年間しっかり学業に取り組んで良い成績を取ってきた人が有利な選考方法です。

評定が高く、部活や委員会などにも積極的に参加してきた人はぜひ利用してみましょう。

推薦入試

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