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2021.07.12 総合型選抜

総合型選抜(旧AO入試)と推薦入試の違い

総合型選抜(旧AO入試)と推薦入試の違い

今回は大学入試における総合型選抜(旧AO入試)と推薦入試(現学校推薦型選抜)の違いと、各試験形式が向いている学生像や各試験の評価ポイント等についてご紹介します。

まずは改めての話になるかもしれませんが、令和3年4月入学対象者の試験から各大学入試の名称が以下のよう変更されました。

  • 一般入試→「一般選抜」
  • AO入試→「総合型選抜」
  • 推薦入試→「学校推薦型選抜」

名称の変更だけではなく、今回取り上げる「総合型選抜」も「学校推薦型選抜」も旧来の試験とは出願時期や選考方法に違いが一部発生しております。

合格に繋がる正しい対策をする際にもどちらの試験を選ぶべきかを決めるためにも両者の試験形式の特徴や相違点についてはしっかりと把握することが欠かせません。

そこでここからは総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の大きな相違点や両者の受験条件等についてご紹介しますので是非最後までお付き合いください。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の違いは?

総合型選抜の試験形式を大公開
まずは総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)の大まかな違いを一覧にしてみました

総合型選抜 学校推薦型選抜
出願時期
9月以降 11月以降
入学者数の割合
国公立:約3~4%
私立:約11%
国立:約12%
公立:約25%
私立:約42%
主な試験内容
(1次選抜)
書類審査 書類審査
主な試験内容
(二次選抜)
・小論文
・プレゼンテーション
・口頭質問
・実技/各教科・科目に関するテスト
・資格・検定試験の成績等
・大学入学共通テスト
・小論文
・面接
・プレゼンテーションなど
評価ポイント
・大学(学部)にとって、求める学生像かどうか

・その大学に入りたいという明確な動機があるかどうか

・大学側が求める一定水準を満たした学習成績

・活動実績(勉強・スポーツ・課外活動など)

対策開始時期
高校2年生の早い時期 高校1年生から

*入学者数の割合は【文部科学省|平成31年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要】の実データ参照

一覧表からも出願時期や、評価のポイントなどに違いがあることがわかります。今回取り上げた内容をふまえて、それぞれの入試方法を詳しく解説していきます。

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜(旧AO入試)とは?
総合型選抜(旧AO入試)とは、各大学が必要としている学生像(アドミッション・ポリシー)に近い学生を探すための試験です。

国立大学では70%以上、私立大学にいたっては80%以上もの大学が取り入れている、とてもメジャーな入試方法です。しかし入学者に対する割合はそれほど高くなく、狭き門といえます。

試験方法は、書類審査をはじめとした1次選抜と面接や小論文を中心とした2次選抜の2段階方式が主流です。

書類審査は厳しく、かなりの人数がふるい落とされると思った方がいいでしょう。

また私立大学の中には、グループディスカッション・スクーリングを行う大学もあり、それぞれの対策が必要となってきます。

加えて大学側は、高校時代の実績や経験(エピソード)から、学生がどれだけのやる気や強い意思を持っているかも確認します。

そのため、合格を勝ち取るためには試験で問われる内容の対策に加えて大学側にアピールできるだけの活動実績を積むことが求められます。大学側から評価される活動実績が気になりましたら以下をどうぞ。

大学から評価される活動実績と効果的なアピール方法とは?

学校推薦型選抜(旧推薦入試)とは?

学校推薦型選抜とは?
高校の成績や取り組みがとくに評価されるのが、学校推薦型選抜(旧推薦入試)です。学業成績・スポーツ実績・地域活動実績など大学側が指定した項目で、高い水準に達していることが求められます。

ちなみに文部科学省が出した「令和2年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要」によると、全私立大学の入学者の中で学校推薦型選抜での入学者は約4割強となっております。

つまり、学校推薦型選抜(旧推薦入試)は私立大学の試験においては最も利用されている試験形式になっていると言えます。

ちなみに一口に推薦入試といっても公募推薦と指定校推薦という異なる形式があります。公募推薦と指定校推薦には大きな違いがありますのでそれぞれの特徴についてはこれからご紹介します。

公募制推薦

公募制推薦には、「公募制一般選抜」と「公募制特別推薦選抜」の2種類があります。2種類の公募推薦の違いは以下の通りです。

種類 特徴
公募制一般選抜 公募制特別推薦選抜や指定校推薦に比べて募集定員が多い
公募制特別推薦選抜 スポーツや文化活動での高成績、課外活動の実績をアピールできる。

*主な課外活動には数学オリンピック、小論文コンテスト、習い事・ボランティア活動、部活動、生徒会活動、海外留学等があげられます。

指定校推薦

指定校推薦の場合、希望者が多い際には学校内での選考(成績・生活態度・課外活動の実績など)があり、それを突破しなければなりません。逆にそれができれば、合格はかなり期待できます。

種類 特徴
指定校推薦 ・校内選考に通れば基本的には合格する。
・公募制の推薦入試に比べ、推薦枠は少なめ。

指定校推薦の校内選考は3年生の8月~10月の頭に行われます。そのため、早めに対策をしましょう。

ここまでで総合型選抜と学校推薦型選抜の違いがおわかりいただけたと思います。そこでここからは総合型選抜と学校推薦型選抜のそれぞれの受験条件や、試験内容を確認していきましょう。

今回特に詳しくは取り上げなかった指定校推薦と公募推薦の違いについては以下のページでまとめておりますのでご興味があればどうぞ。

2種類の推薦入試の違いを大公開

総合型選抜(旧AO入試)の受験条件と選考内容

総合型選抜(旧AO入試)の受験情報と選抜内容
総合型選抜は、学校長の推薦は不要で誰でも受けられます。

しかし、入学者に対する総合型選抜の割合は、国公立約3~4%、私立約11%と多くはありません。

総合型選抜は前述のとおり、各大学が必要としている学生像(アドミッション・ポリシー)に近い学生を探す試験のため、志望理由がかなり重視されます。

そのため、自分の将来のビジョンややりたいことが、大学・学部と合致していることが重要です。

総合型選抜(旧AO入試)の書類審査の内容と評価ポイント

文部科学省では、志願者本人の記載する資料(活動報告書、志望理由書等)を積極的に活用するとしています。これらの資料の評価ポイントをまとめました。

調査書
内容 評価ポイント
学校生活に関する書類 ・欠席の回数
・履修単位の確認
志望理由書
内容 評価ポイント
志望動機や今後の目標など、志望理由をまとめたもの ・大学が求めている人物像に合致するかが重要になる。

・面接では志望理由書に記載された内容をもとに質問される場合が多い

・どれだけ大学側の心を動かす内容を書けるかが重要

自己推薦書
内容 評価ポイント
自己の長所・アピールしたい点をまとめたもの ・過去の経験からどのようなことを学んだか、またそこに独自性があるかどうかが重要

・学んだことを今後どのように活かそうとしているか

活動報告書
内容 評価ポイント
学習内容のみならず、スポーツ・課外活動・留学経験などを記載するもの。 ・個人活動より、グループ活動の方が高く評価されやすい
例)部活動・コンクールなど

・目立った活動がない場合でも、入りたい学部と関連するような趣味や行動を書くようにする

このように学校の成績だけでなく、今までの活動や今後どうなっていきたいかのビジョンを明確にする必要があります。

総合型選抜(旧AO入試)の二次選抜の内容

次に試験内容ですが、学校や学部によってかなり差があるため、希望の大学の試験内容を早めに確認するようにしましょう。

どの大学を受けるかで課される二次選抜の内容は変わりますが、代表的な二次選抜のパターンを一覧にしてみましたのでご覧ください。

試験形式 試験内容・特徴
面接 ・高校での実績や活動内容

・大学の求める人物像に合っているか

・時事問題に対する理解度

等を確認する質問がされます。

小論文
×
面接
面接とあわせ、小論文でも適性を確認される。

小論文のテーマはさまざまだが、代表的な形式は主に以下の3種類

①課題論述型
⇒与えられた課題に対してイメージを膨らませ、自分の考えを述べる

②文章読解型
⇒筆者のもっとも伝えたいことを理解し、個人的な意見を述べる

③資料分析型
⇒内容を分析したうえで、社会的視点から論述する

面接
×
大学入学共通テスト
医・薬学部や、理工系学部で行われることが多い。

面接で志望理由や人となりを、テストで基礎学力を確認される。

模擬授業
×
面接
体験入学や授業体験に参加後、課題提出・面接などが行われる。

入学後の自身の学習計画や意欲などを確認される。

実技試験
×
面接
音楽・美術・体育学部などでよく行なわれる形式。

面接で活動実績・志望理由などの確認を行い、さらに実技試験で大学のレベルに到達しているか・授業についていけるレベルかを確認される。

プレゼンテーション
×
面接
与えられた課題に対してプレゼンテーションし、質疑応答が行われる。
※事前に、見てもらう資料やパワーポイントでの資料作成が必要。

面接では、実績や学生像の確認が行われる。

上記の表のとおり、総合型選抜の二次選抜では基本的には面接が行われます。

当日の面接では書類審査の内容をふまえ質問されることがほとんどなので、提出する書類は必ずコピーを取っておきましょう。それに万全を期するためにも面接前には、質問されそうな内容を一通り押さえておき、回答集も作っておくと良いでしょう。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)の受験条件と選考内容

推薦入試の受験情報と選考内容
学校長の推薦と、大学側が求める出願の条件を満たしていることが必要となります。さらに推薦の種類によって、求められる条件が異なります。

代表的な3種類の推薦入試の種類別に出願条件を一覧にしてみましたので参考にしてみてください。

推薦の種類 求められる条件
公募制一般選抜 どの科目も成績が良い
例)「全体の平均が4以上」や、あわせて「英語が4.5以上」といった、特定の教科の指定がある場合もある。
公募制特別推薦選抜 スポーツ・芸術の分野で実績がある。

加えて課外活動に積極的に携わっている。

指定校推薦 どの科目もかなり成績が良い

例)5段階平均で最低4。ただし、上位校の場合は、5が必要なことも。

学業成績だけでなく、スポーツやボランティアなど課外活動において、ある程度の実績が条件となることが多いです。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)の書類審査の内容と評価ポイント

学校推薦型選抜の書類審査では、調査書・推薦書(担任や部活の顧問などが作成するもの)・志望理由書・自己推薦書・エントリーシートなどを提出します。

中でも調査書は、高校生活のさまざまな記録が記され評価の基本となる書類ですのでかなり重視されます。

調査書で問われる主な項目と各項目で記述することになる内容については一覧にしてみました。

主な項目 記載内容
各教科・科目等の学習の記録 高校1年次からの科目ごとの成績と、単位数
各教科の学習成績の状況 上記記録の教科ごとの「評定平均値」
学習成績概評 上記成績の状況をA~Eの5段階で分けられたもの
特別活動の記録 部活や生徒会など学習以外の活動の記録
出欠の記録 欠席・出席日数など

このように、1年次からの成績や学習以外の活動実績が記されるため、高校3年間を通し平均的に高い評価を受けていることが必要となります。

特に評定平均については高校3年生から頑張っても挽回は難しいので1年生のころから真面目に定期テストを頑張っていた人には有利です。

総合型選抜の合否判定における評定平均の重要度合いや合否判断で利用される主な評価項目が気になりましたら以下をどうぞ。

合否判断のポイントと評定の重要度合いを解説

学校推薦型選抜(旧推薦入試)の試験内容

学校推薦型選抜の試験では、小論文・面接・プレゼンテーションなどが行われます。それぞれの注意点を押さえておきましょう。

試験内容 注意点
面接 志望動機や自己PRなどは自分の言葉で答えられるよう、事前に準備しておく。
小論文 事前に小論文を何本か書き、慣れておく必要がある。
プレゼンテーション ・パワーポイントの使い方に慣れる。
・発表用の原稿を作成し練習する。

試験では、学力以外の面(人間性・意欲など)も確認されます。どのような場合でも、自分の意見をしっかり持っていることが重要です。

おわりに

ここまでの内容のまとめ
このように、どちらの試験でも、これまでの学業成績プラスアルファの実績や経験を求められます。一般入試と比べても、決して楽だとは言えません。

しかし、希望の大学に入学できる貴重なチャンスです。希望の大学があるのであれば、なおさら日頃から意識した生活を心がけることが重要です。

一般選抜と総合型選抜(旧AO入試)の難易度の違いについては以下のページでまとめているのでご興味があればどうぞ。

一般受験との難易度の違いや倍率の差を大公開

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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