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2021.06.25 推薦入試

公募推薦の合否における評定平均の重要性とギリギリで受かるコツ

公募推薦の合否における評定平均の重要性とギリギリで受かるコツ

  • 「評定平均が低いけど公募推薦って受けられるの?」
  • 「公募推薦の合否において評定平均ってどれくらい重要なの?」

上記のような疑問を感じている高校生は少なくありません。それにもしかしたら、あなたもそんな一人かもしれません。

そこで今回は、公募推薦の合否と評定平均の関係性や評定平均がギリギリの中で逆転合格を勝ち取るコツについて解説します

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

評定がギリギリだと公募推薦は不利になる?

評定平均が基準値ギリギリだと公募推薦では不利
結論からいうと、公募推薦で評定が低い場合は不利になります。

そもそもの話になりますが、公募推薦は受験する大学が定める成績基準をクリアしている場合のみ受験できる試験です。つまり、一定以上の評定平均をとっていないと出願すること自体ができません

加えて大学が求める評定平均の最低基準をクリアしていても、評定平均が他の受験生と比較して明らかに低いと出願はできても合格することは難しくなります

なぜなら、評定平均は合否判断の際の1つの評価項目になっているために他の受験生と大きな差が出来てしまうためです。評定平均以外の評価項目で逆転することは不可能ではありませんが、不利になる点は押さえておきましょう。

合否は複数の評価項目で決まる

合否は複数の評価項目で決まる
公募推薦の合否は複数の評価項目の総合点で評価されます。そのため、評定平均が低い=不合格になる、という図式は決まりません

例えば『評定平均』、『提出書類の完成度』、『小論文』、『面接』が評価対象の大学の場合には以下のような形で総合点が算出されます。

評価項目 満点
評定平均 50点
提出書類の質 100点
小論文 100点
面接 150点
総合点 400点

どの項目が何点なのかは受験する大学によって変わりますが、評定平均に自信が無い場合は他の評価項目で挽回する事を目指しましょう

ただし、評定平均が低すぎると挽回のハードルが上がるのでやはり評定平均は重要です。

ギリギリの評定でも公募推薦を受験すべきか?

ギリギリの評定でも公募推薦を受けるべき
では、評定が低く成績基準ギリギリでも受験したほうがいいのでしょうか?

結論としては、公募推薦で評点ギリギリでも受けたほうがいいです。なぜなら、公募推薦は一般入試よりも合格倍率が低いケースが多いからです。

倍率が低い上に受験回数を増やせる

例えば上智大学の場合は一般受験では3倍~5倍程度の倍率の学部が多いなか、公募推薦では2倍前後の倍率の学部が少なくありません。

というのも、公募推薦は学校の推薦が必要ですし、推薦を受けるためには一定以上の成績も必要ですので志願者があまり多く現れません。

それに一般選抜と違って十分な活動実績があったり、小論文の十分に対策をすれば合格を勝ち取るチャンスがある穴場入試です。

万が一公募推薦に落ちたとしても不合格後に一般選抜に切り替える事も出来ます。つまり、公募推薦は志望大学の受験機会を増やす、という面でも非常に有益です。

こうした理由から、評定が低く大学が定める基準値ギリギリでも受験したほうがいいのです。公募推薦と一般選抜の難易度や倍率の違いについては以下のページでより詳しくまとめておりますのでご興味があればどうぞ。

学校推薦型選抜の倍率や難易度を解説

ギリギリだと足切りはされるのか?

「評定がギリギリだと足切りされるのでは?」と不安や疑問を持っている高校生は少なくありません。

評定平均がギリギリだと足切りを恐れるのは分かりますが、ギリギリであっても大学が求める基準値を超えていれば足切りの心配は不要です。

それに出願が受理されたあとの合否判定についても推薦書や調査書、志望理由書などが総合的に判断されますので十分に逆転のチャンスはあります。

評定平均の低さはカバー可能

他の評価項目で補填が可能
改めての話になりますが、評定平均は高いに越したことはありませんが、「評定平均が高い高校生は合格を必ず勝ち取れる」という図式は成り立ちません。

なぜなら、評定はあくまでも『公募推薦の合否を分ける一項目』でしかないからです。

それに評定平均以外にも小論文、面接での印象、提出書類の質と評価項目がある以上、評定平均が高くても他の対策が不十分ならば落ちる可能性は十分にあります。

受験する大学が定めた合否基準の一つである以上、評定平均が高いことは公募推薦では有利ですが、合格を確約するものではない点は押さえたいですね。

参考記事:合格を勝ち取る人の特徴を徹底公開

合否においてより重要なものは何なのか?

それでは、合否において評定平均より重要なものは何でしょうか?

最初に答えを紹介すると課外活動の活動実績と志望大学を志望する動機の2点

1つ目の課外活動の活動実績というのは、クラブやボランティアなどの課外活動で何をしてきたのか、という点。特に志望大学が求める人物像にマッチする経験をした場合は、面接の場でも提出書類の段階でも高い評価を受けられます。

2つ目の指導動機は「大学を志望する理由」や「大学で何を学びたいか」などです。志望動機は応募書類でも問われますし、基本的には面接でも確認されます。

特に志望動機は合否を分ける大きなポイントになります。そのため、「多くの大学がある中で何故この大学を受験したいのか?」、「大学で学びたいことは何なのか」については明確にしておきましょう。

評定が低い中で逆転合格を勝ち取る方法

低い評定平均の中で逆転合格を勝ち取る方法
次に評定が低い人やギリギリの人がやるべき4つの対策を解説します。

定期テストを頑張って基準値を下回らないようにする

1つ目は、定期テストを頑張って「大学が求める基準値を絶対に下回らないように」しましょう。

なぜなら、大学が定める評定基準値を下回ると受験ができなくなるからです。というのも募集要項で「評定平均3.5以上」、という条件がある場合は3.5を切った時点で受験資格が無くなるためです。

そのため、評定平均で勝負が出来ないとはいえ、足切りされないためにも「これ以上数値を落とさない」という心意気は重要です。

基準値は受験する大学によって異なりますので、前もって受験する大学の基準値を把握し、その基準値を下回らないように定期テストをしっかり頑張りましょう。

完璧な応募書類の作成を心がける

2つ目は、「完璧な応募書類の作成を心がける」ことです。

評定平均が高くなくても志望理由書や自己推薦書をはじめとした応募書類の内容が詰まっていれば大学入学後の伸びしろを評価されることがあります。

特に志望理由書で大学を志望する強い気持ちを伝えられればそれだけで評価は高まります。

それに自己推薦書を通してあなたの人柄が大学の求められる人物像に近いことが伝われば評定平均に関係なく「この子には来てほしい」と思ってもらえます。

応募書類は各内容を整理し、何度も書き直せば自ずと完成度が高くります。そこで評定平均に自信がないのでしたら評定の低さをカバーするためにも応募書類の作成には他の受験生の何倍も時間をかけましょう

小論文の対策に力を入れる

3つ目は「小論文対策に力を入れる」ことです。

小論文対策を丁寧に行なっておけば評定平均が低かったり、大学が求める基準値ギリギリでも奇跡の逆転合格を狙えるケースがあります。

なぜなら、大学の中には複数の評価項目の中で小論文に最も重きを置いているケースが少なくないためです。合否において非常に重要な小論文では以下の点が特にチェックされます

  • 「文章の読解力」
  • 「論理的な文章の構築能力」
  • 「正しい日本語の使い方」
  • 「読みやすい文章を書く技術」
  • 「小論文で問われるジャンルに対する知識量」

これらの力は短期間で習得できるものではないので、日頃から意識的に対策をすることが欠かせません。

具体的には新聞やネットなどに掲載されている記事をしっかり読んで知識量を増やしたり、市販の問題集を解いて文章を書くことです。日々トレーニングを積めば自ずと実力が上がりますのでやらない手はありません。

面接練習に取り組む

4つ目は「面接練習に取り組むこと」です。公募推薦の中に面接を取り入れている大学は多いので、事前にしっかりと面接対策に取り組むことが重要です。

面接で聞かれる内容としては、「大学を受験した理由」、「入学後にやりたいこと」などです。前もって自分の考えを明確にすれば面接の場で伝えたいことをスラスラ話せるはずです。

面接練習は、先生や保護者を面接官に見立てて質問を投げかけてもらうと良いでしょう。面接練習では「しっかりとハキハキした大きな声で返答する」ことを心がけて人前で話すことに慣れるようにしたいですね。

評定が無関係な総合型選抜(旧AO入試)に切り替えるのも手

総合型選抜に切り替えるのもあり
「公募推薦を受けるに値する評定平均がが自分にはない」、「公募推薦での合格は厳しいかも」と感じた場合には、『総合型選抜(旧AO入試)』に切り替えるのも手です。

なぜなら、総合型選抜(旧AO入試)は公募推薦と同様に活動実績や保有資格が総合的に判断されますので公募推薦の対策がそのままいかせます。しかも大学によっては出願時に評定平均を求めないケースもあります

そのため、「評定平均は低いけどクラブ活動で実績を残した」、「評定平均値は自信がないけど英語力だけに自信がある」といった自分ならではの持ち味がある人にとっては総合型選抜(旧AO入試)は非常に有利です。

総合型選抜(旧AO入試)と公募推薦の違いについては総合型選抜の詳細と併せて以下のページで詳しくまとめておりますのでご興味があれば目を通してみてください。
推薦入試と総合型選抜の違いを徹底解説

このページのまとめ

このページのまとめ
ここまで公募推薦の合否と評定平均の関係や評定平均が低い中で逆転合格する方法を解説しました。最後に今回取り上げた内容の中で特に重要なポイントをまとめてみましたのでご覧ください

特に重要なポイント一覧

  • 公募推薦で評定が低い場合は不利になる
  • 公募推薦で評点ギリギリでも受けたほうがいい
  • 合否は複数の評価項目の総合点で決まる
  • 評定のマイナス分を補えるポイントがあれば逆転合格も狙える
  • 『評定が低い=絶対に不合格になる』という図式は成り立たない
  • 「評定平均が高い人が必ず合格を勝ち取る」わけではない
  • 評定平均より重要なのは活動実績と大学への志望理由
  • 評定平均がギリギリで公募推薦を受けるのなら以下を意識すべし
    ①絶対に出願に必要な基準値を下回らないようにする
    ②完璧な応募書類の作成を心がける
    ③小論文対策や面接練習に力を入れる
  • 評定に自信がないのなら『総合型選抜(旧AO入試)』に切り替えるのも手

今回の記事を参考にして、公募推薦での合格を目指してみてはいかがでしょうか?最後に公募推薦を利用するのならば是非とも知っておきたい併願受験のルールや併願がオッケーな大学をまとめているページをご紹介します。

複数の大学を受験する際の注意点と滑り止めリスト

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

2020年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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