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編入試験といえば三年次編入が一般的ですが、大学によっては二年次編入を実施しているところもあるのはご存じでしょうか?
本記事では、編入試験の中でもマイナーな二年次編入に焦点を当て、実施大学や主な出願条件、試験内容などをまとめて解説しています。
「第一希望ではない大学に入ったけど、今すぐにでも別の大学に編入したい…!」という方は、ぜひこの記事を読んで二年次編入に挑戦することを考えてみてください。
目次
二年次編入とは?
二年次編入とは、短期大学や専門学校などの2年制の大学や高等専門学校を卒業した人、四年制大学に1〜2年通っている人が編入試験を受けて、大学の二年次に編入学する制度です。
大学の編入制度は三年次編入が一般的ですが、一部の大学では三年次編入とあわせて二年次編入も実施しています。
ここでは、二年次編入に焦点を当てて、具体的な編入の流れや出願に必要な条件、試験科目、出願書類、費用などを詳しく解説していきます。
編入に必要な条件
まず、二年次編入試験に出願するには、以下のような条件を満たす事が求められるケースがほとんどです。
- 他の大学に1年以上在学し、30〜34単位以上修得または修得見込みである
- 他の四年制大学や編入先の同大学他学部を卒業している
- 短期大学を卒業または卒業見込みである
- 高等専門学校を卒業または卒業見込みである
- 外国で学校教育における14年の課程を修了している
- 専修学校の専門課程を修了または修了見込みである
出願条件は大学によって異なるため、1年以上の在学と規定の単位数修得で出願できるのか、または短大や専門学校、高専卒などの資格が必要なのかをチェックしなければなりません。
例えば、東京工業大学は2年次編入を実施していますが、出願資格は「高等専門学校若しくは日本の短期大学を卒業した者、又は令和7年3月卒業見込みの者(参照元)」となっています。
大学1年の単位を修得していたからといって、2年次編入を実施している全ての大学の出願条件を満たせるわけではない点を覚えておきましょう。
また、大学によっては英検やTOEICなどの英語資格・検定試験スコア基準が設けられていることもあります。
編入試験の選考スケジュール
編入試験の選考スケジュールは大学により異なりますが、基本的には5〜8月に実施する大学と9〜12月に実施する大学が多いです。
複数の大学の編入試験を受ける予定なら、最新の募集要項をよく確認し、大学ごとの選考スケジュールをまとめて試験対策計画を練る必要があります。
出願の際には各大学の募集要項を確認し、提出期限を逃さないように十分注意しましょう。
編入試験の主な試験科目
二年次編入の試験科目は大学や学部により異なりますが、主な試験科目はこの4つです。
- 英語
- 小論文(編入先の専門分野に関連した内容)
- 基礎学力検査
- 面接(口頭試問)
この中でも、英語・小論文・面接の3つを行う大学が多いです。
専門に関する知識は、小論文で審査するケースと学力テストで審査するケースに分かれます。大学によってはこれらに当てはまらない独自試験を行うこともあります。
また、英語は試験を行う代わりに外部試験のスコアで審査する大学も少なくありません。
基本的に試験科目は上記の通りですが、大学によって試験内容は実にさまざまなので、最新の募集要項をよく確認しましょう。
編入試験の主な出願書類
二年次編入試験を受けるためには、必要な出願書類がいくつかあります。主なものは以下の通りです。
- 入学志願書
- 志望理由書
- 成績証明書
- 出願資格を証明する書類
- 推薦書
- 外国語資格・検定試験のスコア証明書
出願に必要な書類は、大学や学部・学科によっても異なります。必ず最新の募集要項を確認し、抜け漏れのないように書類を作成しましょう。
編入にかかる費用
二年次編入にかかる費用は、主にこのようなものが挙げられます。
- 編入試験の受験料(入学検定料)
- 編入時の入学金
- 3年分の授業料等
入学検定料は、一般的に私大が35,000円、国公立大が17,000〜30,000円です。
入学金は、他大学からの編入だと20〜25万円、内部編入だとその半額程度が相場となっています。
また、当然ながら、二年次編入すると編入先の学費が3年分かかります。
このほか、新たなキャンパスに通う交通費や生活費などもかかってくるので、事前にしっかりと計画を立てておくといいでしょう。
二年次編入のメリット5つ
続いて、二年次編入のメリットとデメリットについて解説していきます。
二年次編入のメリットは、主に5つです。
- 編入先に馴染みやすい
- 三年次編入よりもリスクが少ない
- 併願できる
- 受験科目が少ない
- 今よりレベルの高い大学に挑戦できる
二年次編入のメリットは、三年次編入よりも新しい大学生活に慣れやすいことと、学業が忙しくなりすぎないこと、新しい学問分野を早く長く学べることです。
三年次編入だと、編入前の単位認定や編入先の必修科目などの関係で、通常の三年次よりもかなり多くの授業を履修しなければなりません。2年間かけた人間関係をリセットして、また一から大学の友人を作っていくのも大変です。
その点、二年次編入は3年間新しい環境で学ぶことができるため、人間関係の問題も学業面のリスクも低く抑えられます。
残り3つのメリットは、編入試験のメリットになります。詳しくはこちらの記事で解説していますので、興味があればぜひご一読ください。
▶︎大学の編入試験とは? おすすめの大学や対策方法と共に解説
二年次編入のデメリット5つ
一方、二年次編入には、このようなデメリットもあります。
- 二年次編入を実施している大学が少ない
- 出願のハードルが高い大学もある
- 合格には高い英語力と専門性が必要
- 編入前の単位が認められないことがある
- 編入後は一般的な2年次より忙しい
まず、二年次編入を実施している大学は、三年次編入を実施している大学数と比べてかなり少ないです。そのため、二年次編入を選択する場合は大学の選択肢が限られてしまいます。
また、二年次編入を実施していても、大学1年の在学・単位修得では出願条件を満たせないケースや、英検1級レベルの英語資格・検定試験のスコアが必要なケースもあり、希望の学部・学科で出願できる大学を見つけることがまず難しいです。
さらに、編入試験ではほとんどの大学で英語の試験があり、英語が苦手な場合はかなり努力する必要があります。
編入できた場合も、前の大学で修得した単位がすべて認められるとは限りません。通常一年次で履修する必修科目も編入後に履修する必要があるため、編入後は一般的な大学二年生よりも忙しくなります。
これらのデメリットを理解した上で、二年次編入を検討することが重要です。
【2024年度】2年次編入できる大学一覧
編入学試験を実施している大学はたくさんありますが、その中で二年次編入がある大学は少数です。
そこでここでは、二年次編入を実施している大学を国公立と私立に分けて紹介していきます。
なお、ここで紹介しているのは2024年度の情報です。最新の情報を知りたい場合は、各大学の公式サイトを必ずご参照ください。
国立・公立で二年次編入を実施している大学
国立・公立大学のうち、二年次編入を実施している大学の一例をまとめてみました。
(※(医)は医学部医学科、(歯)は歯学部のみ二年次編入を実施)
国立 |
|
---|---|
公立 |
|
参照元:ナレッジステーション日本の大学「編入学試験実施大学」
私立で二年次編入を実施している大学
続いて、私立大学で二年次編入を実施している大学の一例をエリア別にご紹介します。なお、()がある場合は()内の学部でのみ二年次編入を実施しています。
北海道 |
|
---|---|
東北 |
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関東 |
|
中部 |
|
近畿 |
|
中国・四国 |
|
九州・沖縄 |
|
参照元:ナレッジステーション日本の大学「編入学試験実施大学」
二年次編入を利用しておきたいおすすめの大学4選
続いて、二年次編入という選択肢を考えている方向けに、おすすめの大学を4つ紹介します。
国公立2校、私立2校を取り上げているので、国公立志望の方も私立志望の方も要チェックです。
- 【国立】北海道大学
- 【公立】高崎経済大学
- 【私立】法政大学
- 【私立】明治大学
北海道大学
北海道大学は、広大なキャンパスと豊富な研究設備を持つ、日本を代表する国立大学です。特に、自然科学や工学分野では世界的にも認められた実績を持ち、多くの優秀な研究者や技術者を輩出しています。
北海道大学は旧帝大の中で唯一、大学1年でも出願可能な2年次編入を実施しています。
法学部の編入試験は大学1年でも出願可能なため、旧帝大・難関国立大に編入を考えている方にはぜひおすすめです。
ただし、毎年100名以上が出願し、合格者は10名というかなりハイレベルな試験になっています。
法学部志望で編入をお考えなら、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【二年次編入のある学部学科】
法学部、医学部医学科(※学位取得者が対象)
【定員】
・法学部:10名
・医学部医学科:5名
【試験日程】
・法学部:11月上旬
・医学部医学科:1次|8月下旬、2次|10月上旬
【試験科目】
・法学部:小論文、英語
・医学部医学科:生命科学総合問題、課題論文、面接
高崎経済大学
高崎経済大学は、群馬県高崎市に位置する公立大学であり、経済学部と地域政策学部の2つの学部を擁しています。
どちらの学部も二年次編入を実施しており、経済学部は、国公立大学では珍しく1年以上在学、34単位以上修得の出願資格を満たせば出願が可能です。
志願者も少ないため、国公立大学の経済学部に二年次編入したい方はチェックしてみるといいでしょう。
【二年次編入のある学部学科】
経済学部、地域政策学部
【定員】
・経済学部:経済学科・経営学科ともに若干名
・地域政策学部:20名
【試験日程】
・経済学部:12月中旬
・地域政策学部:9月中旬
【試験科目】
・経済学部(経済学科):英語、経済学の基礎問題、面接
・経済学部(経営学科):英語、経営学の基礎問題、面接
・地域政策学部:小論文・面接
法政大学
法政大学は、三年次編入よりも二年次編入を実施している学部が多く、たくさんの選択肢の中から希望の学部学科を選びたい方におすすめです。
大学に1年以上在学で30単位以上修得していれば二年次編入試験に出願できます。ただし、英語資格・検定試験のスコア基準を定めている学部学科もあるので注意が必要です。
法政大学はキャンパスが首都圏に点在しているため、都会での生活を体験しながら学業に取り組めます。
学生生活の充実度も高く、クラブ活動やサークル活動も活発で、学業だけでなく人間性も磨くことができる環境が整っています。
一般的な学習環境の良さと、教育の質の高さから見ても、法政大学は編入生にとって非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
【二年次編入のある学部学科】
- 法学部
- 文学部(日本文学科文芸コースを除く)
- 経営学部
- キャリアデザイン学部
- グローバル教養学部
- 社会学部
- 現代福祉学部
- スポーツ健康学部
- 理工学部
【定員】
学部 | 2年次の募集人員 |
---|---|
法学部 | 15名 |
文学部(日本文学科文芸コースを除く) | 15名 |
経営学部 | 20名 |
キャリアデザイン学部 | 10名 |
グローバル教養学部 | 5名 |
社会学部 | 15名 |
現代福祉学部 | 5名 |
スポーツ健康学部 | 4名 |
理工学部 | 10名 |
【試験日程】
11月中旬
【試験科目】
学部 | 試験科目 |
---|---|
法学部 | 論文、英語 |
文学部(日本文学科文芸コースを除く) | 英文:論文、英語外部試験のスコア、面接
その他:論文、面接 |
経営学部 | 論文、英語外部試験のスコア、面接 |
キャリアデザイン学部 | 論文、英語、面接 |
グローバル教養学部 | 論文(英語で論述)、面接 |
社会学部 | 論文、英語外部試験のスコア、面接 |
現代福祉学部 | 論文、英語外部試験のスコア、面接 |
スポーツ健康学部 | 論文、面接 |
理工学部 | 面接(※筆記試験なし) |
明治大学
明治大学は、文学部で二年次編入を実施しています(※情報コミュニケーション学部の編入学試験は2025年度入試から募集廃止)。
文学部志望でMARCHレベルの大学に編入したい人におすすめです。
試験が1次(書類選考)と2次(筆記試験・面接)に分かれている点と、合格発表が3月上旬と遅めな点に注意しましょう。
【二年次編入のある学部学科】
文学部(史学地理学科日本史学専攻、アジア史専攻を除く)
【定員】
各学科・専攻とも若干名
【試験日程】
書類選考結果発表:1月下旬、筆記試験・面接:3月上旬
【試験科目】
外国語、基礎学力・論文、口頭試問
二年次編入はどれくらい難しい?
二年次編入の難易度は、狙う大学や学部・学科によって大きく異なります。
そこでここでは、主要大学の二年次編入の合格倍率を取り上げて、二年次編入の具体的な難易度について解説していきます。
主要大学の合格倍率
二年次編入試の難易度を理解するために、主要大学の合格倍率をまとめてみました。
大学名 | 学部 | 最新年度の合格倍率(2023年度) | |
---|---|---|---|
二年次編入 | 一般入試 | ||
北海道大学 | 法 | 13.5 | 3.0 |
医 | 18.8 | 2.7 | |
明治大学 | 文 | 4.4 | 4.3 |
法政大学 (学部全体) |
法 | 6.0 | 1.7〜6.2 |
文 | 3.6 | 1.8〜12.8 | |
社会 | 2.5 | 2.0〜15.4 | |
経営 | 1.8 | 2.0〜24.3 | |
福祉 | 2.5 | 1.5〜13.6 | |
キャリア | 3.8 | 4.5〜20.6 | |
スポーツ | 1.0 | 2.1〜11.5 |
参照元:北海道大学 法学部 編入学入試の志願者・合格者数
北海道大学医学部医学科学士編入学(第2年次)志願状況等(過去3年間)
令和5年度 北海道大学入学試験実施状況表(一般選抜)
明治大学 2023 年度 編入学・学士入学試験結果<志願者数・合格者数>
明治大学 2023年度 一般選抜結果 学部別入学試験結果
法政大学 2023年度 転籍・転部・転科・継続学士・編入学試験
法政大学 2023 年度一般選抜結果
北海道大学の二年次編入の倍率は例外的に高いですが、一般的に二年次編入試験の合格倍率は一般入試よりも低い傾向にあります。
ただし、編入試験と一般入試の試験内容は大きく異なるため、一概に編入試験の方が簡単というわけではありません。
特に国公立大学の編入試験は共通テスト不要なところが多く、科目数が少なく対策しやすい編入試験に受験者が集まって高倍率になるケースがよくあります。この場合、合格点が上がり合格難易度が高くなります。
二年次編入の倍率は大学・学部学科によりさまざまです。「一般入試より倍率が低いから簡単」と決めつけず、まずは志望大学の二年次編入の倍率を調べてみましょう。
二年次編入試験に合格するためのポイント
二年次編入試験に合格するためには、主にこの3つのスキルが重要です。
- 高い英語力
- 志望学部学科・専攻の専門知識、論理的な文章力
- 志望理由の説得力
編入試験の具体的な試験内容や合格に必要なポイントはこちらの記事で詳しく紹介しているので、二年次編入を検討中の場合はぜひご参照ください。
▶︎大学の編入試験とは? おすすめの大学や対策方法と共に解説
二年次編入を検討する人がよく抱く疑問
最後に、二年次編入を検討する人からよく寄せられる疑問にまとめて回答していきます。
二年次編入か一般入試による再受験は、どっちがいい?
二年次編入と一般入試による再受験、どちらが良いかは個々の状況によります。
一般入試での再受験は、高校全体の学習を見直し、再度幅広い知識を身につけるチャンスです。
一般入試で合格すると一年次がやり直しになりますが、4年間のカリキュラムをきちんと履修でき、専門分野の知識量や理解度が高くなります。
一方、二年次編入は、編入前と変わらず4年間で卒業できるのがメリットです。
大学に通いながらの編入試験対策は集中力が求められますが、編入は既習内容の理解度や英語力、編入後の学習意欲が重要なため、対策すべき内容はそこまで多くありません。
二年次編入と一般入試どちらを選択すべきかは、希望する大学や専攻、自身の学習スタイルによっても異なります。
まずは編入試験と一般入試に関する情報を集め、より自分に合った選択肢を選びましょう。
二年次入試と総合型選抜や公募推薦による再受験は併用できるの?
二年次編入試験と総合型選抜や公募推薦による再受験は、原則として併用可能です。
ただし、これは大学や学部により異なりますので、必ず各大学の最新の募集要項を確認してください。
編入試験と総合型選抜、公募推薦は、小論文や面接、英語資格・検定試験など、試験内容に共通点が多いため、同時に対策できます。
どちらも一般入試のような学力試験がない場合が多いため、一般入試の勉強をせずに合格を目指したいなら併用がおすすめです。
今の大学で取得した単位は編入しても引き継がれる?
編入後にそれまで大学で取得した単位を編入先の大学で引き継げるか否かは、大学・学部学科により異なります。
一部の大学では、編入生が以前に取得した単位を全て認めるところもありますが、大半は一部のみ、または全く認めないところもあります。
必ずしも全ての単位が認められるわけではないため、編入を考えている方は自分がどの単位を取得しているのか、そしてその単位が編入先の大学で認められるかどうかを事前に調査することが重要です。
加えて、編入する大学や学部によっては、編入生が特定の科目を履修し、一定の成績を取得することを条件とすることもあります。
編入後の単位の引き継ぎに不安や疑問がある場合は、編入しようと考えている大学に相談してみましょう。
二年次編入は1年生しか受けられない?
二年次編入は基本的に、合格すると2年次に編入するという入学試験制度です。
そのため、一年次の修了者だけを対象としている試験ではありません。
一年以上在学・単位修得した学生以外にも、短大や専門学校卒、高等専門学校卒、大学卒などの資格があれば二年次編入に出願できます。
出願資格は大学・学部学科によって異なるため、最新の募集要項をよく確認しましょう。
編入試験を受ける場合、今の大学に報告は必要?
編入試験を受けるにあたり、現在の大学にその旨を報告する義務はありません。
しかし一部の大学では、編入試験を受ける意志があることを事前に報告して同意を得たり、在籍校の校長や教授から推薦をもらったりする必要があります。この場合は在籍する大学の教授などに編入試験を受ける旨を伝えなければなりません。
そのため、具体的な手続きは、募集要項だけでなく在籍する大学の規定も確認することが重要です。
また、報告の有無に関わらず、現在の大学での学業に支障が出ないよう、計画的に行動することが求められます。
なお、報告が必要な場合でも、通常は秘密厳守とされ、他の学生や教職員に知られることはありません。ただし、試験日が授業日と重なる場合などは、事前に相談が必要となるでしょう。
二年次編入で転部する場合、1年の必修授業はどうなる?
二年次編入でこれまでの専攻と異なる分野に転部する場合、単位が認められなかった分の必修授業は二年次に履修する必要があります。
一般的に、一年次に修得した単位が編入先で認められるかどうかは、編入先の大学の判断によるため、具体的なことは各大学に問い合わせることをおすすめします。
なお、編入後はたいてい履修すべき授業が多くて一般的な二年次よりも忙しいので覚悟しておきましょう。
文系から理系、理系から文系への編入は可能?
文系から理系へ、または理系から文系への編入は、基本的には可能です。
しかし、学部や大学によっては、編入試験の内容が理系や文系の専門知識を問うものになるため、編入先の専門分野について十分な学習がなければ合格は難しいでしょう。
また、書類選考や面接で志望理由を聞かれる際、全く分野の違う学部に行きたい明確な理由を示せないと、合格できる可能性は低いです。
さらに、編入後のカリキュラムを考えると、編入先の大学で必要とされる専門知識を事前に習得しておくことが推奨されます。認められる単位も少なそうな場合は、編入後の学習計画もきちんと練っておいた方が安心でしょう。
そのため、文系から理系へ、またはその逆への編入を考える際には、十分な準備期間と自己学習の時間を確保することが肝心です。
二年次編入を目指すなら、総合型選抜や公募推薦、一般入試での再受験も視野に入れて考えることをおすすめします。
二年次編入が向いている人はどんな人?
二年次編入が向いている人は端的に言えば、以下のような人です。
- 再受験はしたくないものの、別の大学に入り直したい人
- 指定校推薦で入った大学になじめなかった人
- 4年間今の大学に通い続けるのは難しいと思った人
- 今通っている大学をすぐにでも辞めたい人
- 受験期に目指していた大学が二年次編入試験を実施している事を知った人
- 大学に入学をした後に学びたい事が見つかった人
- 今通っている学部の専攻内容に全く興味が持てない人
- 高校時代の同級生と学年は変えたくないものの通う大学を変えたい人
上記に該当する人は是非とも二年次編入を利用する事をおすすめします。
このページのまとめ
今回は、二年次編入の概要やメリット・デメリット、二年次編入を実施している大学などについて解説してきました。
最後にこの記事でおさえておきたいポイントをまとめます。
- 二年次編入は大学1年だけでなく短大・高専・専門学校・大学卒でも出願資格がある
- 大学1年だからといって二年次編入を実施している全大学に出願できるわけでない
- 主な試験科目は英語、小論文または学力検査、面接
- 二年次編入のメリットは新しい環境に慣れやすい、3年間じっくり新領域を学べる
- デメリットは実施大学が少ない、有名大学は出願のハードルが高い
- 二年次編入は国公立なら北海道大学・高崎経済大学、私立なら法政大学・明治大学・日本大学がおすすめ
「二年次編入で憧れの大学にもう一度挑戦したい」「新しい分野を学べる学部に早く編入したい」という方は、今回紹介した内容を参考にして、ぜひ二年次編入にチャレンジしてみてください!
最後になりますが、当スクールでは二年次編入と総合型選抜並びに推薦入試を使っての再受験に関するアドバイスを無料で行っております。ご興味がありましたらぜひ以下のページより無料の受験相談のご予約をお取りくださいませ。