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2026.06.06 その他の入試情報

帰国子女は大学受験で有利? 帰国生入試の仕組みと合格戦略を徹底解説

帰国子女は大学受験で有利? 帰国生入試の仕組みと合格戦略を徹底解説

「帰国子女は大学受験で有利」という話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、大学受験において帰国子女には確かに有利な点があります。

しかし、すべての帰国子女が自動的に有利になるわけではありません。海外経験を適切に活かすための準備と戦略が必要です。

この記事では、帰国子女入試の仕組み・メリット・デメリット・出願条件・合格戦略をわかりやすく解説します。

帰国後の大学受験をどう乗り越えるか、具体的なイメージをつかむことができますのでぜひ最後までお読みくださいませ。

本題に入る前に、ホワイトアカデミー高等部では、帰国子女の方向けの無料相談会を実施しています。

帰国生入試だけでなく、英語学位プログラム入試や総合型選抜など含めて帰国子女特有の受験戦略についてお答えいたします。
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この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

目次

帰国子女の定義とは?大学受験で有利になる「帰国生」とみなされる要件

帰国子女の定義とは?大学受験における帰国生の定義

まず「帰国子女」とは誰を指すのかを正確に理解することが重要です。

大学入試では、各大学が独自に「帰国生」の要件を定めており、帰国生入試の出願条件が多岐に渡ります。

その上で、最も一般的な帰国子女の要件は以下のとおりです。

要件 内容
海外在籍期間 最終学年を含め2年以上、海外の正規の高等学校に継続在籍
学校の種別 現地校またはインターナショナルスクール (日本人学校のみは対象外の場合あり)
学歴 外国の学校教育における12年以上の課程を修了(見込み)であること
帰国後の年数 高校卒業後2年未満(大学入学年の4月1日現在)が多い
語学力 TOEFLなどの英語資格スコアの提出が必要な場合が多い

大学ごとに帰国子女の要件が異なりますが、ほとんどの大学の帰国子女入試では、高校における海外就学経験を帰国生の要件としています。

そのため、中学校までは海外にいたが、高校は日本という場合は、帰国子女の要件を満たさないことが多いです。

「自分は帰国子女だ」と思っていても、出願先の大学の要件を満たしていない場合がありますので、志望校の募集要項を必ず確認してください。

主な大学の帰国子女の定義・要件については以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご確認ください。

参考記事:帰国子女入試とは?受験に必要な帰国生の定や出願条件は?

帰国子女の定義を確認したところで、次は実際に大学受験でどのような有利な点があるのかを詳しく見ていきましょう。

なぜ帰国子女が大学受験で有利なの?具体的な理由・メリット5選

帰国子女が大学受験で有利な理由とメリット

ここからが本題です。帰国子女が大学受験で有利といわれる理由を、具体的に5つ解説します。

帰国生入試という「専用ルート」が存在する

大学入試における帰国子女の最大のメリットは、一般入試とは別に「帰国生入試」という専用の選抜枠が設けられていることです。

帰国生入試の受験者は、帰国子女という共通条件を持つ限られたグループですので、基本的には倍率が下がります。

そのため、一般入試のような大規模な競争にさらされることなく受験できます。

また、試験科目も一般入試より絞られる傾向があります。

志望理由書・英語資格・小論文・面接が中心となるケースが多く、共通テストのような幅広い科目対策が不要な場合があります。

語学力・英語資格が強力な武器になる

語学力・英語資格が強力な武器になる

海外生活で培った高い英語力は、大学入試において強力なアドバンテージになります。

多くの大学では帰国生入試や総合型選抜入試においてTOEFLやIELTSなどの英語資格スコアの提出が求められており、選考において重要な評価基準となっています。

また一部の大学では、高い英語資格スコアを保持している場合、筆記試験の加点や免除といった優遇措置が設けられている場合もあります。

これは、一般入試を受ける場合でも同様です。昨今英検利用方式などが増えており、英語資格の有無で受験の可否が決まったり、加点されたりします。

このように、英語力の高さは、帰国生入試や総合型選抜だけでなく、一般入試においても有利に働きます。

海外経験が志望理由書・面接・自己PRで差別化になる

帰国生入試や総合型選抜では、小論文などの筆記試験だけでなく志望理由書・面接・自己PRなどの書類・面接選考が重視されます。

帰国子女の大きな武器となるのが、海外経験そのものです。

異文化の中で生活した経験、多様な価値観に触れた体験、困難を乗り越えてきたエピソードは、国内の高校生活では得られない差別化された経験になります。

大学側は、多様な視点やグローバルな思考を持つ学生を求めています。海外経験を適切に言語化できれば、他の受験生と明確に差別化してアピールできます。

一般入試や総合型選抜入試などの多様な入試形式と併願できるケースが多い

一般入試や総合型選抜入試などの多様な入試形式を併願できるケースが多い

帰国生入試は一般入試よりも選考時期が早く、年内や1月中に合否が判明することが多いです。これにより、早期に合格を確保できた場合は、その後の一般入試に余裕を持って臨むことができます。

また、海外高校のプログラムや帰国時期によっては総合型選抜や公募推薦も並行して受験できる場合もあります

このように、帰国子女は帰国生入試だけでなく、総合型選抜や推薦入試、一般入試など多様な入試方式を併願でき、チャンスが多いのです。

グローバル人材として大学側のニーズに合致している

日本の多くの大学は、グローバル化を推進するために、海外経験を持つ多様な学生を積極的に受け入れたいと考えています。帰国生入試を実施している大学の多くは、「異文化理解力」「グローバルな視野」「語学力」を持つ人材を求めているのです。

実際に、2027年まで全学部で帰国生入試を実施している上智大学のアドミッションポリシー(入学者受け入れの方針)は以下のようになっています。

上智大学は、カトリシズムの精神を基盤に、次の4つを柱とする人材養成を教育の目標としており、それらを高めたいと望む学生を受け入れます。

  1. キリスト教ヒューマニズム精神の涵養
    本学の建学の理念であるキリスト教ヒューマニズムに触れてこれを理解すること、他者や社会に奉仕する中で自己の人格を陶冶すること、真理の探究と真の自由を得るために自らを高めること。
  2. 他者に仕えるリーダーシップの涵養
    他者のために、他者とともに生きる精神-”For Others, With Others”-を育むこと、社会から受ける恩恵を自覚し、それにともなう責任感を抱くこと、リーダーシップに必要な基礎能力を培うこと。
  3. グローバル・コンピテンシーの養成
    グローバル・イシューへの関心を抱くこと、複数の言語でコミュニケーションできること、さまざまな文化の違いを理解し、その違いを肯定的に受け止め、それらのかけ橋となれること。
  4. 幅広い教養と専門分野の知識・能力の修得
    幅広い教養やコミュニケーション能力など社会人としての基礎能力、専攻する学問分野における専門的知識・能力を修得すること。

上記を学力の3要素に対比させると、1・2に関連して、「主体性・対話性・協働性」を高めていこうとする人、3に関連して、「思考力・判断力・表現力」を深めていこうとする人、4に関連して、「知識・教養・技能」の獲得を目指そうとする人を本学は求めています。

引用元:上智大学アドミッションポリシー

また、全科類で帰国生入試を実施している東京大学も、使命と教育理念を次のように示しています。

 
 1877年に創立された我が国最初の国立大学である東京大学は、国内外の様々な分野で指導的役割を果たしうる「世界的視野をもった市民的エリート」(東京大学憲章)を育成することが、社会から負託された自らの使命であると考えています。このような使命のもとで本学が目指すのは、自国の歴史や文化に深い理解を示すとともに、国際的な広い視野を持ち、高度な専門知識を基盤に、問題を発見し、解決する意欲と能力を備え、市民としての公共的な責任を引き受けながら、強靭な開拓者精神を発揮して、自ら考え、行動できる人材の育成です。
 そのため、東京大学に入学する学生は、健全な倫理観と責任感、主体性と行動力を持っていることが期待され、前期課程における教養教育(リベラル・アーツ教育)から可能な限り多くを学び、広範で深い教養とさらに豊かな人間性を培うことが要求されます。この教養教育において、どの専門分野でも必要とされる基礎的な知識と学術的な方法が身につくとともに、自分の進むべき専門分野が何であるのかを見極める力が養われるはずです。本学のカリキュラムは、このように幅広く分厚い教養教育を基盤とし、その基盤と有機的に結びついた各学部・学科での多様な専門教育へと展開されており、そのいずれもが大学院や研究所などで行われている世界最先端の研究へとつながっています。

引用元:東京大学アドミッションポリシー

このように、日本の難関大学が求める人物像と帰国生はマッチしており、帰国生特有の経験や視野の広さ、語学力が大学入試でアピール材料になることがわかります。

具体的なメリットを理解したうえで、次はどの大学が帰国生入試を実施しているのかを確認しましょう。

帰国生入試を実施している主な大学

帰国生入試を実施している主な大学

私立大学

難関私立大学は帰国子女の受け入れに積極的で、多くの学部で帰国生入試を実施しています。

具体的には以下の通りです。

大学 学部
慶應義塾大学 経済学部・法学部・医学部・理工学部
早稲田大学 政治経済学部・教育学部・人間科学部
上智大学 文学部・総合人間科学部・法学部
国際基督教大学 教養学部
明治大学 法学部・政治経済学部
立教大学 経営学部
青山学院大学 法学部・国際政治経済学部・理工学部
中央大学 国際経営学部

なお、それぞれの大学の帰国生入試の対策について以下の記事で解説しています。

志望の大学がある場合や志望校を検討している帰国子女の方はぜひ参考にしてください。

参考記事:慶應義塾大学の帰国生入試とは?学部別の試験内容・倍率・対策方法を徹底解説
参考記事:早稲田大学帰国生入試の概要や対策について徹底解説
参考記事:ICUの帰国生入試とは?帰国子女の要件や対策について解説
参考記事:上智大学の帰国生入試とは?帰国子女の要件や対策について解説
参考記事:明治大学の帰国生入試とは?帰国子女の要件や対策について解説
参考記事:立教大学の帰国生入試とは?帰国子女の要件や対策について解説
参考記事:青山学院大学の帰国生入試(海外就学経験者入試)とは?
参考記事:中央大学国際経営学部帰国生入試「海外帰国生等入試」について徹底解説

国公立大学

国公立大学でも帰国生入試を実施している大学が多く存在します。主な大学は以下の通りです。

大学 学部
東京大学 全学部(科類)
京都大学 法学部・経済学部
一橋大学 全学部
大阪大学 外国語学部
北海道大学 全学部
東北大学 理学部・工学部・医学部
東京外国語大学 全学部
横浜国立大学 教育学部・経営学部・都市科学部

なお、旧帝大などでは帰国生入試といえども一般入試レベルの筆記試験が科されることがあるのが私立大学との大きな違いです。

共通テストこそ不要ではありますが、高い学力が求められるため注意が必要です。

帰国生入試の主な出願条件チェックリスト

帰国生入試の主な出願条件

帰国生出願前に必ず確認すべき主な要件をまとめます。

なお。大学によって異なるため、必ず志望校の最新募集要項で確認してください。

海外滞在期間および在学校の要件

多くの大学で「最終学年を含めて2年以上継続して海外の高等学校に在籍」していることが求められます。

他にも、「3年間で継続して2年以上在籍」のように最終学年は含まない大学もあれば、「中学高校の6年間のうち〜。」のように、中学以降の6年間での課外就学経験を基準にしている場合もあります。

また、海外の高校に在籍していても日本人学校や日本のカリキュラムで就学している場合は帰国生入試の対象外である場合がほとんどです。

このように、大学入試での帰国生入試では各大学が独自の基準を設けているため、自分の滞在期間が要件を満たしているかを志望校ごとに必ず確認しましょう。

英語資格スコア (TOEFL・IELTS・英検)と使える検定の要件

英語資格は帰国生入試においてほとんどの場合に提出が求められ、使える資格や必要なスコアが異なります。

大学のレベルと英語資格のスコアの目安は以下の通りです。

大学レベル TOEFL IBT IELTS
難関大学(早慶・上智・ICUなど) 90~100点以上 6.5~7.0以上
GMARCH・中堅私立 61~80点以上 5.5~6.0以上

使える英語資格も、TOEFLまたはIELTSとなっている大学もあれば英検も可能という大学もあります。

英語スコアの目安だけでなく、どの資格が志望校で利用できるのかを必ず確認し、試験対策は計画的に行いましょう。

海外就学理由の要件

大学によっては、「保護者の海外勤務等に伴って外国で学んだ者」という条件があり、個人的な理由の留学などが認められない場合もあります。

他にも、自己都合と保護者の転勤それぞれによって出願書類が異なるというような大学もあります。

このように、海外の高校に在籍していただけでなく、その理由が選考に大きく関わることもありますので、必ず最新の募集要項を確認して、出願要件を満たしているのか確認をしましょう。

帰国子女が有利になる英語学位プログラム系入試について

帰国子女が有利になる英語学位プログラム系入試について

帰国生入試と英語学位プログラム入試との違いは?

まず、帰国子女の方にとって、英語学位プログラム系入試は非常におすすめです。

英語学位プログラム入試とは、日本の大学ながら英語で授業をうけ、学位を取得するプログラムのための入試です。

主な大学・入試は、慶應義塾大学Pearl入試や早稲田大学政治経済学部英語学位プログラム入試、上智大学FLA入試などがあります。

帰国生入試と違い、基本的には書類選考のみで合否が決まり、出願書類もすべて英語であることが特徴です。

なお、主な上位大学の英語学位プログラム入試についてはそれぞれ以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご覧くださいませ。

参考記事:慶應義塾大学Pearl入試とは?選考内容や対策について解説
参考記事:早稲田大学英語学位プログラム入試とは?選考内容や対策について解説
参考記事:早稲田大学社会科学部のTAISI AOとは?入試対策やSILSとの違いを徹底解説
参考記事:早稲田大学SILS9月入学AO入試とは?選考内容や対策について解説
参考記事:上智大学FLA入試とは?選考内容や対策について解説
参考記事:上智大学SPSFとは?FLAとの違いや選考内容について解説
参考記事:上智大学デジタルグリーンテクノロジーとは?選考内容や対策について解説

帰国生入試と英語学位プログラム系入試との違いを以下にまとめます。

比較項目 帰国生入試 英語学位プログラム系入試
提出書類の言語 日本語 英語
入学時期 4月入学が主流 9月入学が主流
対象者 特定の海外滞在経験を持つ学生 海外経験の有無を問わず英語で学位を取得したい学生
選抜方法 書類・小論文(筆記試験)・面接 書類選考のみが多い
面接が行われる場合もある
評価項目 英語力・課外活動・日本語能力 英語力・課外活動・標準化テストスコア

どちらが自分に向いているかは、日本語での学習を望むかどうか、将来の目標、英語力のレベルなどを考慮して判断しましょう。

具体的な判断基準について解説します。

帰国子女にとって帰国生入試と英語学位プログラム入試のどちらが有利?おすすめ?

帰国子女の方にとってどちらの入試が有利になるのかについては、海外就学経験の長さによります。

まず、幼少期から海外の学校に在籍しており日本での学習経験がほとんどないまたは全くないというような方は、圧倒的に「英語学位プログラム入試」がおすすめです。

なぜなら、選考および入学後に日本語を活用することがほとんどないためです。

日本での学習経験、特に国語の対策をほとんどしていない場合、帰国生入試の小論文試験の難易度が極めて高くなります。

また、入学後も日本語で大学の授業が進んでいくため、日本での学習経験が乏しい場合は帰国生入試よりも英語学位プログラム入試がおすすめです。

一方で、中学校受験なども行い、海外の高校に進学・転校するまでは日本でずっと就学しており、英語力よりも国語力に自信のある場合は帰国生入試が圧倒的におすすめです。

どちらの入試が自分に合っているのかわからないという方は、ぜひ一度ホワイトアカデミー高等部の無料相談会にお越しくださいませ。

無料相談会で、状況を踏まえて最適な入試方式やおすすめの大学をご提案いたします。

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本当に有利なのか? 帰国子女が大学受験で直面するデメリット・注意点

帰国子女が大学受験で直面するデメリット・注意点

ここまで解説してきましたとおり、帰国生は大学受験において、有利な面が数おおくあります。

その一方で、帰国子女ならではの注意点もありますので、事前に把握しておくことが重要です。

日本の学習内容のブランクがある

海外での教育が中心だった場合、日本のカリキュラムにブランクが生じていることになります。

帰国生入試では、文系学部であれば現代文の読解を含む小論文問題が出題されることがほとんどであり、理系学部であれば数学や物理などの筆記試験が科される場合がほとんどです。

そのため、文系の方であれば国語、理系の方であれば数学や理科のブランクを自力で埋める必要があります。

さらに、帰国生入試に加えて一般入試も視野に入れる場合は、科目数がさらに増え、社会や古文・漢文なども独学で対策していく必要があります。

帰国生入試が廃止・縮小傾向にある

帰国生入試が廃止・縮小傾向にある

実は昨今、帰国生入試が廃止・縮小傾向にあります。

例えば、慶應義塾大学SFC(総合政策学部・環境情報学部)は2026年度を持って帰国生入試の募集を停止しました。

他にも、上智大学は2028年より帰国生入試を実施する学部が縮小されます。

その理由はいくつか考えられますが、最も大きいものは総合型選抜入試の一般化です。

これまでは、帰国子女などのグローバル人材の確保には帰国生入試という選択肢しかありませんでしたが、昨今の総合型選抜の枠の拡大により、グローバル人材の確保が可能になりました。

このように、入試方式の多様化に伴い、帰国生入試が廃止されつつあることに注意しましょう。

参照元:慶應義塾大学SFCの帰国生入試募集停止について
参照元:上智大学海外就学経験者入試の変更点について

出願書類・英語スコアの準備に時間がかかる

帰国生入試では、一般入試と比較して提出書類が多いことが特徴です。

主な出願書類は以下の通りです。

  • 海外の高校の卒業証明書・成績証明書
  • 英語資格試験 (TOEFL・IELTSなど)のスコア
  • 志望理由書・自己推薦書
  • 活動報告書
  • 推薦状

推薦状なども海外から郵送してもらう必要があるものも多いため、帰国後(卒業後)に高校と連携をしながら日本の大学に郵送してもらうなどの手続きが必要です。

このように、自分で準備するものだけでなく海外の高校に用意してもらう書類などがあるため余裕を持った準備が求められます。

競争相手も帰国子女でありレベルが高い

競争相手も帰国子女でありレベルが高い

帰国生入試は一般入試より競争率が低い傾向にありますが、受験生全員が海外経験を持つ「帰国子女」です。

特に人気大学の帰国子女枠には、高い英語力や独自の海外経験を持つ優秀な受験生が多数集まります。

そのため、当然英語力の基準も高く、さまざまな経験を積んできた学生が多いです。

「帰国子女だから大丈夫」と油断せず、しっかりとした対策を行うことが欠かせません。

落とし穴となる難易度が高い小論文試験

帰国子女が帰国生入試を受ける際に最も注意しなければならないのが、「小論文試験」です。

英語学位プログラムと異なり、大学入学後は「日本語」で学位を取得する必要があるため、二次試験の小論文試験では日本語での小論文問題が出題されます。

最も一般的な問題形式は、課題文の読解、要約の設問があったのちに、筆者の主張や課題文の論点に対して意見を述べる、という形です。

高い現代文力が求められますので、日本での学習期間が短い帰国子女の方が最も苦しみやすいポイントです。

海外経験を最大限に活かす帰国子女の大学受験戦略について解説

海外経験を最大限に活かす帰国子女の大学受験戦略について解説

帰国子女が大学受験において有利な点を最大化し、弱点をカバーするために最も重要なのは「自分が有利になる受験方式」を選択することです。

これまで紹介した通り、帰国生入試や英語学位プログラム入試、一般入試など帰国子女はさまざまな入試方式を選択できるというメリットを持ちますし、その英語力や海外経験は武器になります。

そのため、自分の苦手な現代文が求められる帰国生入試は避けて、英語学位プログラム入試を受けるなど戦略的な思考が求められます。

苦手なものや不利になる入試を避けて、自分の得意を押せる形で受験をしましょう。

そうすることで、帰国子女という大学受験において有利になる要素だけをうまく活用することができ、志望校合格にグッと近づきます。

帰国生からのよくある質問とその回答

帰国生からのよくある質問とその回答

Q1.帰国子女枠は「ずるい」と言われることがありますが実際はどうですか?

全くずるくありません。

「ずるい」と言われる背景には、「一般入試より科目数が少ない」「英語が得意なだけで合格できる」というイメージがあります。

しかし帰国子女は、異文化への適応・日本語力の維持・日本の教育制度へのキャッチアップなど、国内の高校生にはない様々な課題を突破した上で受験に臨んでいます

そのため、帰国子女枠がずるいというような言葉には耳を貸さず、自信を持って帰国子女枠を活用し受験合格まで頑張ってください。

Q2.帰国子女入試と一般入試、どちらを選ぶべきですか?

帰国子女は一般入試と帰国生入試のどちらを選ぶべきか
帰国子女入試が圧倒的におすすめです。

理由は、日本の教育とのブランクを埋めることが圧倒的に大変だからです。

日本での学習期間が短い場合やカリキュラムが外国のものである場合、独学で教科書レベルの学習を進めた上で、さらに一般入試レベルの応用・発展問題まで取り組む必要があります。

学校のカリキュラムと合わせてこれらに取り組むのはかなりのものです。

それに対して、帰国生入試であれば日々の学びや経験を活用しながら、現代文・小論文の対策を追加するだけで良いです。

そのため、基本的には帰国生入試を受験することをお勧めします。

Q3.帰国子女でも総合型選抜や推薦入試を使えますか?

はい、使える場合が多いです。

帰国生入試を実施していない大学でも、実は総合型選抜で受験できるという場合も多いです。

例えば、国際教養大学の総合型選抜や慶應義塾大学SFCのAO入試などがあります。

他にも、上智大学には公募制推薦においてIB枠を設けています。

このように、帰国子女や海外高校卒業者であっても総合型選抜や推薦入試を利用できる場合も多いですので、必ず入試要項を確認しましょう。

まとめ: 帰国子女は大学受験において有利なのか?

帰国子女は大学受験において有利なのかについてのまとめ

この記事では、帰国子女は大学受験において有利なのかについて、有利になるポイントだけでなく不利になる点やおすすめの入試方式などについて解説しました。

最後にこの記事で解説してきた要点を整理します。

今回のまとめ

  • 大学受験においての帰国子女の定義は多くの場合高校3年間で2年以上継続して海外で就学していたことである
  • 帰国子女が大学受験で有利な理由としては、帰国生入試という専用入試ルートがあることや英語力の高さが挙げられる
  • 帰国生入試は、旧帝大や早慶上智などの難関大学でも実施されている
  • 帰国子女は帰国生入試だけでなく英語学位プログラム入試もおすすめである
  • 帰国生入試では日本語の小論文が課される場合が多く現代文対策が鍵を握る
  • 帰国子女は自分に最適な入試方式を選ぶことが最も重要である

帰国子女としての経験は、正しく活かせば大学受験において大きな強みになります。しかし、「有利」と思って準備を怠ると、帰国子女同士の厳しい競争に飲まれてしまいます。

専門的なサポートのもとで、あなただけの受験戦略を立てることが合格への最短ルートです。

ホワイトアカデミー高等部では、帰国生入試・総合型選抜・公募推薦など特別入試(年内入試)に特化した完全個別マンツーマン指導を提供しています。

プロの社会人講師が、あなたの海外経験をどう活かすか、志望校の出願条件を満たしているか、どのような受験戦略が最適かを提案し対策を一緒に行なっていきます。

帰国子女として大学受験に不安を感じている方やどこから始めればよいかわからない方はぜひ一度無料相談にお越しください。
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※1 合格率98%はカリキュラム消化者が対象です。
※2 上智大学合格率83%は2025年度入試における上智大学受験者が母数です。

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

昨年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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