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- 「高校の部活動で実績を残したからスポーツ推薦を受けたい」
- 「どのような大学がスポーツ推薦を実施しているのか知りたい」
- 「スポーツ推薦を受けるにはどのようにすれば良いか知りたい」
と考えている受験生も多いのではないでしょうか。
スポーツ推薦とは公募推薦の一つで、高校時代にスポーツで優秀な成績を修めた生徒が受験できる制度です。
今回の記事では、スポーツ推薦で大学入試を受ける方法や実施している大学等を詳しく解説していきます。
スポーツ推薦を受けようか検討している受験生は、ぜひ参考にして下さい。
この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。
自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。
高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。
倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。
目次
そもそもスポーツ推薦とは?
スポーツ推薦とは、高校生の間にサッカーや野球、ラグビー、陸上等、スポーツにおいて実績を残した生徒が、高校から推薦状をもらって進学できる推薦制度です。
公募推薦の中の特別公募にあたるため、条件を満たした生徒のみ受験することができます。
スポーツ推薦は公募推薦の特別公募である
公募推薦には一般公募と特別公募があり、スポーツ推薦は後者に当てはまります。
どちらも校長の推薦が必要になりますが、一般公募と特別公募の違いは下記の通りです。
一般公募の受験判断項目 | 高校の成績 |
---|---|
特別公募の受験判断項目 | スポーツや文化活動の成績・実績 |
一般公募は、出願条件として評定平均に基準が設けられます。それに対して、特別公募は基本的に成績ではなく、部活動における実績や課外活動などを重視した推薦制度です。
部活動などの成績・実績が重視される
前述したように、スポーツ推薦では部活動の成績や実績が重視されます。 スポーツ推薦で重視されるポイントの一例は、下記の通りです。
- 全国大会で優秀な成績を修めた
- 都道府県の選抜チーム(代表)に選ばれた
- 全日本ユース・ジュニアの代表に選ばれた
- オリンピック、世界選手権大会、及びそれらに準ずる大会試合に出場した
- インターハイに出場した
大学によって推薦基準は異なりますが、スポーツ推薦の出願が認められる基準は全国レベルである場合が多いです。
「全国大会で◯位以上」というように、明確な順位まで定めている大学もあります。
スポーツ推薦のスケジュール
大学によってスポーツ推薦のスケジュールは多少異なりますが、高校3年生の12月までに決まるケースがほとんどです。
特に学力テストが免除されて、実技テストのみの大学は、夏休み中など比較的早く決まる傾向があります。
一方で、学力テストや小論文も実施する大学は、秋以降に決まる場合も多いです。 どちらにせよ、スポーツ推薦は遅い大学でも一般入試の前には決まります。
具体的な流れを紹介します。
スポーツ推薦の目安のスケジュール
- 9月~出願開始
- 10月~1次選考
- 11月~2次選考
- 12月~入学手続き
基本的には上記のような流れですが、大学によって異なります。
一例として、日本体育大学の場合は、11月から出願を開始し、12月上旬には入試結果が発表されます。
志望校の募集要項をよく確認しましょう。
出願時に念頭に置くべき4つのポイント
スポーツ推薦で出願する場合、条件を満たしていることが大前提です。
下記では、スポーツ推薦における出願条件を解説します。
スポーツ推薦入試で出願できる大学は限られている
全ての大学がスポーツ推薦を実施している訳ではないため、志望大学がスポーツ推薦を実施していないこともあります。
そのため、スポーツ推薦入試に出願できる大学は、他の入試方法と比べて少ないです。
条件は大学によって異なり、大会の順位が関係するケースもある
スポーツ推薦の出願条件は、「全国大会出場やそれに準ずる大会の試合に出場した者」「都道府県の選抜チーム(代表)に選ばれた者」等、各大学によって異なります。
そのため、志望大学の出願条件を満たしているのか、自分の成績で出願できる大学はないか、よく調べる必要があります。
下記にスポーツ推薦の出願条件の具体例を挙げています。
同志社大学 スポーツ健康科学部
同志社大学のスポーツ健康科学部の自己推薦入試では、以下のような条件が定められています。
全国高等学校総合体育大会、全国高等学校選手権大会、全国高等学校選抜大会、国民スポーツ大会(国民体育大会)およびこれらに準ずる全国大会、オリンピック、世界選手権大会およびこれらに準ずる国際大会に正選手として出場し、優秀な成績を修めた者。
国公立高等学校または私立高等学校だけで開催する大会、武道関係の流派による大会、下部リーグによる大会など、出場者が限定される大会は出願資格の対象となりません。
引用:2025年度 同志社大学 スポーツ健康科学部 自己推薦(スポーツ)入学試験要項項 一部抜粋
立教大学
・募集競技種目において、高等学校等上記出願条件2に該当する募集競技種目において、教育課程在学中の競技実績が次の(a)~(d)のいずれかに該当する者
(a)オリンピック、世界選手権、IF(インターナショナル・フェデレーション)主催の国際大
会、およびこれらに相当する国際大会に出場した者。(b)全国高等学校総合体育大会、全国高等学校選手権大会、全国高等学校選抜大会、国民スポ
ーツ大会(国民体育大会含む)、およびこれらに相当する全国大会において、16 位以上の
成績を収めた者。団体競技の場合は、16 位以上の成績を収めたチームで、正選手として出
場した者。(c)各地域のブロック大会において、4位以上の成績を収めた者。団体競技の場合は、4位以
上の成績を収めたチームで、正選手として出場した者。※各地域のブロック大会とは、北海道(ただし、都道府県大会と同等の大会は除く)、東
北、関東、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州などの地区大会を指す。(d)その他、上記(a)~(c)と同等以上の実績を、公式競技記録等により証明できる者。
引用:2025年度 立教大学 アスリート選抜要項 一部抜粋
スポーツ推薦では、上記のように優秀な成績が求められますが、大学によって詳細は異なります。
例として、同志社大学の場合は出場者が限定される大会の成績は対象外ですが、立教大学の場合は、地域のブロック大会の成績も認められます。
各大学の入試要項を隅々まで読みましょう。
高校の学力(評定平均)も条件に含まれることが多い
スポーツ推薦は部活動における成績や実績を重視する推薦制度ですが、学力が全く評価の対象にならない訳ではありません。
評定平均が3.2以上等、スポーツ推薦でも学力の条件を定めている大学は多いです。 ただし、一般公募よりは求められる評定は低い場合がほとんどです。
校長から推薦される必要がある
スポーツ推薦は、校長から推薦される必要があります。
校長は学校生活や素行等を考慮した上で、推薦状を出すかどうか判断します。 そのため、スポーツさえできれば良いという訳ではありません。
スポーツ推薦を受けようか迷っている場合は、学校生活や成績などにも気をつけるようにしましょう。
スポーツ推薦の出願難易度
前述したように、スポーツ推薦を受けられる条件は大学によって異なります。
ただし、インターハイ出場が一つの目安であり、競技成績に加えて学力も求められるため、難易度は非常に高いです。
前項で紹介した出願条件のように、出場者が限定される大会は対象外としている大学もあります。
また、スポーツ推薦では事前調整として、入試前に入学者の選出を行うケースもあります。
(事前調整については次項で解説します)
そのため、場合によっては、一般受験の方が志望大学に合格できる可能性がケースも考えられます。
志望大学や現状の成績を踏まえた上で、最適な受験方法を選択することが大切です。
他の入試形式と比較すると倍率は低い
スポーツ推薦の難易度は非常に高いですが、倍率は低い傾向があります。 下記では、スポーツ推薦の実際の倍率や倍率が低い理由について解説します。
有名な大学のスポーツ推薦の倍率
大学によって倍率は異なりますが、スポーツ推薦の条件が厳しく狭き門のため、比較的倍率は低い傾向があります。 下記では、立命館大学・青山学院大学・中央大学の3校を例にスポーツ推薦の倍率をご紹介します。
立命館大学
文系学部の倍率
対象学部 | 合格倍率 (小数点第2位を四捨五入) |
---|---|
文学部 | 1.1倍 |
法学部 | 1.2倍 |
経営学部 | 1.2倍 |
国際関係学部 | 1.0倍 |
産業社会学部 | 1.4倍 |
映像学部 | 3.0倍 |
政策科学部 | 1.1倍 |
総合心理学部 | 1.0倍 |
経済学部 | 1.1倍 |
スポーツ健康科学部 | 1.3倍 |
食マネジメント学部 | 1.3倍 |
理系学部の倍率
対象学部 | 合格倍率 (小数点第2位を四捨五入) |
---|---|
理工学部 | 1.4倍 |
情報理工学部 | 1.0倍 |
生命科学部 | 1.3倍 |
薬学部 | 0倍 |
参照資料:2024年度 立命館大学 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 試験結果
青山学院大学
対象学部 | 合格倍率 (小数点第2位を四捨五入) |
---|---|
文学部 | 2.0倍 |
教育人間科学部 | 2.3倍 |
法学部 | 3.0倍 |
経営学部 | 2.8倍 |
国際政治経済学部 | 3.0倍 |
総合文化政策学部 | 2.0倍 |
社会情報学部 | 1.0倍 |
コミュニティ人間科学部 | 2.4倍 |
参照資料:青山学院大学 過去の入学者選抜試験結果・参考データ
中央大学
文系
対象学部 | 合格倍率 (小数点第2位を四捨五入) |
---|---|
文学部 | 1.1倍 |
法学部 | 1.0倍 |
経済学部 | 1.1倍 |
総合政策学部 | 1.3倍 |
商学部 | 1.1倍 |
理系
対象学部 | 合格倍率 (小数点第2位を四捨五入) |
---|---|
理工学部 | 1.2倍 |
参照資料:中央大学 特別入試 過年度入試データ
事前調整で枠の調整が行なわれているから合格率が高い
スポーツ推薦の合格率が高い理由として、事前に各大学が枠の調整を行なっていることが挙げられます。
事前調整とは、どの選手をどの大学が獲得するのかを指導者同士で決めることです。
つまり、事前調整が行われた後にスポーツ推薦の選考が始まるため、選考前に誰が合格するのかほぼ決まっている状態であると言えます。
しかし、立命館大学や青山学院大学のような人気の大学では、合格倍率が2~3倍以上となることもあります。
優秀な実績をあげるとスポーツ奨励金を得られる大学もある
スポーツ奨励金とは
優秀な実績をあげるとスポーツ奨励金というような名称で、奨励金を得られる大学も中にはあります。
この奨励金は、スポーツ活動の高度化・活性化を促進し、学生の優れたスポーツ才能を育成し、その競技力の向上と学業の両立を促すことを目的としています。
スポーツ奨励金の給付形式や条件は各大学によって異なります。
授業料の年額分、もしくは年額分の1/2を給付する場合や、給付金に上限を設定して、各々の成績に見合った額を給付する場合など、さまざまな形式で給付されています。
スポーツ奨励金を得られる大学の一例は、下記の通りです。
- 法政大学
- 明治大学
- 関西大学
- 中央大学
- 立命館大学
スポーツ奨励金の具体的な条件
前述の通り、スポーツ奨励金の給付条件は各大学によって異なります。
例として、関西大学の場合は、下記のような条件が定められています。
- 世界大会、またはそれに準ずる大会の出場
- 全国大会で優勝、または準優勝(新人大会などは除く)
- 上記に準ずる実力を客観的資料を伴って証明
参照:関西大学 スポーツ振興グループ スポーツ振興奨学・奨励金
中央大学の場合は、下記のような条件が定められています。
- オリンピック出場
- 全日本選手権優勝
- リーグ戦優勝かつ最優秀選手賞
参照:2024年度 中央大学文化・スポーツ活動等奨励給付奨学金 募集要項
上記のように、スポーツ奨励金の獲得条件を満たすには、トップレベルの成績が求められます。
スポーツ推薦を行なっているおすすめの大学一覧
下記では、スポーツ推薦を行なっている有名大学を7校ご紹介します。 どの大学も出願時に求められる評定平均を掲載していますのでぜひ目を通してみてください。
大学名 | 併願受験の方針 | 求められる評定 |
---|---|---|
青山学院大学 |
専願という明記は無し |
3.5以上 |
中央大学 | 専願という明記は無し 参照元 |
3.0以上 |
早稲田大学 (スポーツ科学部) |
併願可能 参照元 |
3.5以上 |
関西学院大学 | 併願不可 参照元 |
3.3以上 |
立命館大学 (スポーツ健康科学部) |
専願という明記は無し 参照元 |
3.2以上 |
関西大学 (法学部) |
専願という明記は無し 参照元 |
3.6以上 |
順天堂大学 | 専願という明記は無し 参照元 |
3.0以上 |
*出願時に求められる評定平均は出願する学部によって変わります。そのため、今回の数値と併せて各大学の募集要項についてはご自身でご確認ください。
利用時の注意点
下記では、スポーツ推薦の注意点を解説します。 あらかじめ注意点を押さえておくと、直前に焦ったり、出願できなかったりすることがなくなります。
学力がないと大学の卒業に苦労する
高い学力が求められる大学にスポーツ推薦で行った場合、単位を取れずに留年したり、卒業が出来ない可能性があります。そのため、偏差値の高い大学のスポーツ推薦に挑戦する際は入学後の苦労についても事前に念頭におきましょう。
また、スポーツ推薦だと学部を選べないこともあり、4年間全く興味のない学問と向き合わなければいけないケースも出てきます。
偏差値の高い学部、興味のない学部だと、留年リスクや卒業リスクが高くなります。そのため、入学後に学ぶ学問への興味・関心も出願前にしっかりと考えておきましょう。
大学では単位取得のための勉強もしなければならない
スポーツ推薦だからと言ってスポーツばかりしていれば卒業できる訳ではありません。 スポーツ推薦でも一般受験の人と同様に、単位取得のために授業へ出席し、勉強をする必要があります。
基本的に、教授は部活に入っていることを考慮してくれないと考えておいた方が良いです。
部活と学業を両立する必要があるため、一般的な大学生よりも大変な場面が多く出てきます。
大学卒業後の進路や就職先も考えながら受けた方が良い
スポーツ推薦を受ける際は、大学卒業後の進路や就職先を考慮しておくことが大切です。
大学在学中も実績を残すことができれば、プロアスリートとしての道も開けますが、現実はそうでないケースが大半です。
そのため、よほどの自信がない限りは、卒業後にアスリート以外の道を選ぶ可能性を考慮した上で大学を選ぶのが無難です。
参考までにですが、体育会の部活を卒業まで続けた体育会学生は就職活動で高い評価を受けます。そのため、プロのスポーツ選手になれなくても選択肢はたくさんあります。
スポーツ推薦の志望理由書の書き方
スポーツ推薦を受ける場合でも、志望理由書は評価の対象になり得るため、しっかりと書く必要があります。 下記では、スポーツ推薦における志望理由書の書き方を解説します。
志望理由書の書き方のポイント
スポーツ推薦の志望理由書を書く時は、4つのポイントを押さえることが大切です。
①大学や学部の求める学生像と一致している
大学や学部の求める学生像は、アドミッションポリシーで確認することができます。志望理由書を書く前に、まずはアドミッションポリシーを読み、大学側はどんな学生を求めているのか把握することが大切です。
②学生時代の経験と大学で学びたい内容に一貫性がある
今までの経験と大学で学びたい内容に一貫性があると、説得力の高い志望理由書に仕上がります。関連性がないと、読み手は納得できません。
③具体的なエピソードを盛り込んでいる
志望理由書を書く時は、「なぜその大学を志望したのか」・「なぜ学びたいと思ったのか」等、きっかけが分かるようなエピソード盛り込むことが大切です。
④自分の言葉で語っている
文章を書くのに対して自信がない場合でも、必ず自分の言葉で語るようにしましょう。
どこからか引っ張ってきたような単語ばかり並べても、オリジナリティを出すのは難しいです。結果的に質の低い志望理由書に仕上がってしまうため、自分のことは自分の言葉で説明することが大切です。
参考記事:なかなか志望動機を書けない時の対処法
志望理由書を作成する際のNGポイント
スポーツ推薦の志望理由書を書く時は、2つのポイントを避けることが大切です。
①志望理由書の内容と今までの経験に関連性がない
前述したように、志望理由書は今までの経験と大学で学びたいことに一貫性を持たせる必要があります。関連がないと、「本当に学びたいと思っているのか?」と思われてしまいます。
②誰でも書ける内容になっている
志望理由書も自分をアピールする良いチャンスです。 誰でも書ける内容ではオリジナリティが出ず、自分がどのような人物であるか読み手に伝わりません。
志望理由書の例文
志望理由書の正しい書き方を知るためには良い例文を見るのが一番だと思います。そのため、スポーツ推薦と絡めた上での良い志望理由書の書き方の一例を記載しました。
始めたばかりの頃はボールを蹴る事が楽しく、チームではシューターとしてプレイしていました。
中学校ではエースシューターとしてチームを率いた結果、都大会優勝を達成できました。
しかし、高校ではサッカーの強豪校に進学したため、自分よりも上手いメンバーが多く、レギュラーに入れず初めての挫折を味わいました。
その悔しさをバネに、部活動の後は毎日自主練習に励み、2年生ではレギュラーメンバー入りを果たしました。そして、3年生に進級するとキャプテンに指名され、チームをインターハイに導くことが出来ました。
高校では部活動をつらく感じることもあり、時には辞めたいとさえ思うこともありました。しかし、諦めずに耐え続けたからこそ、味わえた感情もあります。
私はサッカー選手を目指す傍ら、セカンドキャリアとしてスポーツビジネスへの道も考えています。
◯◯大学◯◯学部はスポーツビジネスの授業にも力を入れているため、自分の可能性を広げられると思い、志願しました。
志望理由書の正しい書き方については以下の記事が参考になりますので、ぜひご覧ください。
スポーツ推薦の面接とは?
スポーツ推薦の2次試験では、面接が課される傾向があります。
面接を行う理由や、質問の例について説明します。
スポーツ推薦で面接を行う理由
スポーツ推薦は一般選抜とは異なり、その人の能力や技術を重要視します。
大学側は受験生に対して、入学後もスポーツで優秀な成績を修めることを期待しているからです。
そのため、これまでの具体的なスポーツ成績、スポーツの経験から得たもの、入学後の活動に向けた姿勢など、成績と内面の両方を審査する必要があります。
しかし、こうした部分は書類だけでは判断できないため、2次試験で面接を行う大学が多いのでしょう。
スポーツ推薦の面接では何を聞かれる?
スポーツ推薦の面接では、以下のような質問が想定されます。
- 志望動機
- これまでの成績
- 入学後の目標/計画
- 将来の夢や目標
- 自分の長所と短所
- スポーツを通して得たこと
また、チームでの活動に対する考え方や、スポーツを取り巻く問題(ドーピング問題や公平性の問題など)についても問われる可能性があるため、事前に準備しておきましょう。
自分の志望校にスポーツ推薦で進学した先輩がいる場合は、相談してみてもよいでしょう。
また、学校側でも面接の質問内容を記録している可能性があります。
進路指導の先生や顧問の先生に訊いてみましょう。
よくある疑問点に対する回答
下記では、スポーツ推薦の疑問点を解説します。 あらかじめ疑問を解消しておくことで、スムーズに出願出来るようになります。
スポーツ推薦にデメリットはあるか
スポーツ推薦のデメリットは、大学で部活を退部もしくは退学すると高校の信用を失い、就職活動においても不利に働くケースがあることです。
大学と高校の信頼関係に傷をつけてしまう
スポーツ推薦は、高校と大学の信頼関係の上で成り立っている制度です。
大学側は高校に対して、その高校の生徒であれば、大学入学後も真摯にスポーツに取り組むだろうという信用があるのです。
そのため、入学後に退部・退学をすると、母校の信用に傷をつけてしまう可能性があります。
就職活動が不利になる可能性
最近の企業は、人材不足が深刻化しているため、長く働いてくれる人材を採用したいと考えています。
そのため、退部や退学が経歴にあると、「採用してもすぐ辞めてしまうのでは?」と思われてしまうことも多いです。
スポーツ推薦にはこのようなデメリットも存在しますが、基本的には自分で回避できます。
入学後も真摯にスポーツに取り組めば、特に問題はないでしょう。
希望の学部を選べるのか
スポーツ推薦では、あらかじめ推薦で入試出来る学部が決まっているため、その中から選ぶことになります。
スポーツ推薦を実施している大学は少なく、その大学でも全学部で実施している訳ではないので、興味のある学部に入れる可能性は、他の入試方法と比べて低いです。
落ちることもあるか
スポーツ推薦は合格率が高いと前述しましたが、落ちることもあり得ます。
人気大学は募集人数よりも応募人数が多く、不合格者を出さなければいけないケースが多いです。
スポーツ推薦の場合、学力テストのようなものはほとんどありませんが、面接や小論文が原因で不合格にならないように、しっかり準備してから臨むことが大切です。
学費は免除されるのか
スポーツ推薦で入学すると、奨学金を受けられたり、一部学費が免除されたりする大学はありますが、全額免除のケースは少ないです。
スポーツ特待生等になる必要があり、大学によって人数や条件が異なるので、事前に調べておくようにしましょう。
マイナーなスポーツでも出願できるのか
サッカーや野球、バレーボール、ラグビー等ではなく、知名度が低いスポーツも募集している大学があれば出願することが出来ます。
マイナーなスポーツはより大学の選択肢が少なくなりますので、大学の出願条件を満たしているのか確認してみましょう。
入学後にケガ等が理由で退部するのはどうなるのか
ケガ等が理由の場合、高校の信用を落とすことまではありませんが、自分の信用が落ちたり、就職活動で苦労したりする可能性はあります。
退部が不利に働かないように、自分の強みをしっかり把握しておくことが大切です。
スポーツ推薦は併願受験できるのか
スポーツ推薦でも、専願でなければ併願することが出来ます。
専願かどうかは、各大学のホームページに掲載されている募集要項で確認しましょう。
万が一スポーツ推薦で落ちたらどうするべきか
万が一、スポーツ推薦で落ちてしまったとしても、一般入試や二次募集、総合型選抜にも挑戦することが出来ます。
ただし、二次募集は全ての大学が実施している訳ではありません。
また、総合型選抜の時期が早い大学だと、スポーツ推薦の結果が出た頃には、既に出願期間を過ぎている可能性も高いです。
落ちた時のことも想定しておくと、万が一の時でもスムーズに対応出来ます。
学校型選抜と総合型選抜のスポーツ推薦に違いはあるのか
スポーツ推薦の学校型選抜と総合型選抜では、2つの違いがあります。
学校長の推薦の有無
スポーツ推薦は、学校型選抜の中でも公募推薦や指定校推薦とは異なる「特別推薦」に分類されています。
このような特別推薦では、学校長の推薦に加えて、顧問の先生の推薦や、大学側のスカウトの影響が強い傾向があります。
また、一部の国公立大学などではスポーツ推薦も公募推薦と同じ枠に入れ、学校長の推薦を主とする場合があります。
総合型選抜の場合は、特別推薦と同様に顧問の先生や大学の学部が連携して推薦される傾向がありますが、学校長の推薦が必要となることは、ほぼありません。
自己推薦の有無
スポーツ推薦の総合型選抜の1つとして、学校側から推薦されなかった場合や、大学側からスカウトなどがなかった場合の「自己推薦型入試」を実施している大学もあります。
自己推薦型入試では、自己推薦書やアピール書の提出を求められます。
出願条件としてスポーツ実績を定めている場合が多いですが、顧問の先生の推薦や大学のスカウトがなくても受験が可能です。
上記のように、スポーツ型推薦は学校型推薦の中でも別枠の「特別推薦」のため、総合型選抜と大きく異なる点はありません。
しかし、大学によっては特別選抜ではなく公募推薦として扱い、学校長の推薦が必要になります。
また、総合型選抜では学校や大学の推薦がなくても受験できる「自己推薦」という選択肢があります。
まとめ
ここまで、スポーツ推薦で大学入試を受ける方法や実施している大学等を詳しく解説しました。
今回取り上げた中でも、特に重要なポイントを下記にまとめてみました。
特に重要なポイント一覧
- スポーツ推薦でも、学力が求められる場合が多い。
- スポーツ推薦の出願条件が厳しい分、合格率は高い。
- スポーツ推薦でも、志望理由書等の提出書類はブラッシュアップしておくことが大切。
- スポーツ推薦で入学しても、一般受験の人と同様に単位を取得する必要がある。
- スポーツ推薦で入学し、退部や退学してしまった場合、自分の使用を失う可能性がある。
スポーツ推薦は出願条件が厳しいため、誰でも受けられる訳ではありません。しかし、その分合格率は高いです。
本記事で解説した内容を参考にして、スポーツ推薦を受けるか検討してみましょう。最後に推薦入試関係の記事をまとめているページをご紹介しますので是非ご覧ください。
この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。
過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。
昨年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。
推薦入試
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「総合型選抜や公募推薦の利用を考えているけど、何をすれば良いか分からない・・・・」 といった高校生や高校生の親御様のお役に立てればと思い、総合型選抜と公募推薦の対策ガイドを作成しました。
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