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2024.03.27 その他の入試情報

インターナショナルスクール生は大学受験できるの?入学資格や合格方法と共に解説

インターナショナルスクール生は大学受験できるの?入学資格や合格方法と共に解説

本記事では、インターナショナルスクールの生徒が日本の大学を受験する際に役立つ情報をお届けします。

今回の記事の中で学べる事の一例

  • インター生の大学受験事情
  • インター生が大学受験をする際の具体的な流れ
  • 日本の大学に入学する際に必要になる資格・認定
  • インターナショナルスクールで行われる主な大学受験対策とサポート

今回の内容は、現在インターナショナルスクールに通われている方とその保護者の方々にとって、特に役立つ内容になっております。

最後までご覧頂ければ、インターナショナルスクールから大学に進学にする際に必要になる大学への入学資格やぴったりな大学を探すコツまで分かります。ぜひ最後までお付き合いください。

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

国際高校に通う高校生の大学受験事情は一般的な高校生と違う

一般的な高校生の受験事情との違い
インターナショナルスクール生の大学受験は、一般的な高校生の大学受験とは異なる点があります。具体的には以下の2つになります。

  • 日本の大学に入学をする資格を取得する必要がある
  • 一般選抜で日本の大学を合格するのが難しくなることがある

それぞれの詳細について解説します。

日本の大学に入学をする資格を取得する必要がある

実はインターナショナルスクール生は一般的な高校を卒業しているわけではない以上、日本の大学に入学をする資格を持たないケースがあります。

日本国内の大学の入学資格については後程詳しくご紹介しますが、インターナショナルスクール生が日本の大学に入学をするには以下のいずれかを満たす事が求められます。

  • 高卒認定試験(大検)を取得して日本の大学の入学資格を取得する
  • インターナショナルスクールから日本の一条校に転向して日本の高校を卒業する
  • 国際バカロレア(IB)・ディプロマ資格の取得
  • WASC(米国西部地域私立学校大学協会)、CIS(国際学校協議会)、ACSI(キリスト教学校国際協会)などの国際的な教育認定組織の認可を受けた教育施設において12年の課程を修了する

ちなみに多くのインターナショナルは上記で取り上げたIB、WASC、CIS、ACSIのどれかから認定を受けています。

ですが、課程を修了した期間や通っているインターナショナルスクールによっては日本の大学への入学資格が認められない事もあります。

そのため、念のために今のあなたに日本の大学に入学する資格があるのかについては確認しておきましょう。

万が一にも日本の大学に入学する資格がない場合は大検をはじめとした日本の大学への入学が認められる入学資格を獲得するか、今のあなたの経歴で出願ができる大学を日本国外を含めて探す事になります。

一般選抜で日本の大学を合格するのが難しくなることがある

インターナショナルスクールに入ってしまうと、一般選抜で日本の大学に合格するのが難しくなるケースが多いです。

なぜなら、インターナショナルスクールに通っていると日本の大学受験の一般選抜で問われる科目に関する授業を受ける機会がほとんどないケースがあるためです。

日本の大学の一般選抜の科目とインターナショナルスクールのカリキュラムの違い

大前提の話になりますが、一般選抜で大学を受ける場合は国公立であれば5教科7科目、私立であれば3教科の対策が求められます。

一方でインターナショナルスクールでは、多様な文化背景を持つ生徒たちがグローバルな視野で学び、独自の思考力とコミュニケーション能力を育むことが目指されているケースが多いです。

グローバル人材になるという点においてはよい環境かもしれませんが、大学受験で求められる5教科7科目や3教科で高得点を取る事には直結しない授業が少なくありません。

そのため、インターナショナルスクールに通うと、受験科目に対する対策授業の少なさから一般選抜で大学受験に臨むのが難しくなることがあります。

高卒認定試験や独学で学んでいる場合は一般選抜も有効

インターナショナルスクール生が一般選抜で日本の大学の合格を勝ち取るのが難しいケースがあるのは少なくないとはいえ、インターナショナルスクールに通いながらも、一般選抜で受験をする事が有効なケースもあります。

というのも日本の高卒認定試験の対策をしたり、自身での独学を通して日本の大学の一般選抜で採用される受験科目の勉強をする人もいるためです。

もしあなたが、高卒認定試験や自身での独学や日本の一般選抜に対応した塾に通うなどして一般選抜で問われる科目の勉強をしているのでしたら、一般選抜を利用するのも有効です。

インターナショナルスクール生が大学受験をする際の流れ

受験時の流れ
インターナショナルスクール生が大学受験をする際の流れは、以下の通りです。

  1. 受験資格や入学資格審査を満たしているか確認する
  2. 入学試験の実施年月日・スケジュールを確認する
  3. 受験する大学リストの選定をする
  4. 出願する
  5. 入学試験や入学資格審査を受ける

次の項目からは上記5つのステップの詳細を上から順に1つずつ解説していきます。

受験資格や入学資格審査を満たしているか確認する

インターナショナルスクール生が大学受験をする場合、まずは受験資格・入学資格を満たしているか確認することが重要です。なぜなら、受験資格や入学資格がないと大学に出願が出来ない上に入学も出来ないためです。

大原則は文部科学省が発表した基準

インターナショナルスクール生が日本の大学への入学を目指す際には、文部科学省が公表している入学資格のいずれかを満たす事が求められます。

参考までに文部科学省は、日本の大学入学資格について、という資料にて日本国外の高校を卒業した人であっても以下の基準を満たしていれば日本の大学の受験を認める旨を公表しています。

1.初等中等教育が12年以上の国からの場合
➢ 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者
➢ 外国において、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格 + 18歳以上
➢ 指定された在外教育施設の課程を修了した者
➢ 国際的な認証団体(WASC・ACSI・CIS)から認定を受けたインターナショナルスクールにおける12年の課程の修了をした者
参照元:日本の大学入学資格について

2.初等中等教育が12年未満の国からの場合
➢ 外国において、高校に対応する学校の課程の修了+指定された準備教育課程を修了した者
➢ 外国において、高校修了相当の学力認定試験に合格+指定された準備教育課程を修了した者
➢ 外国において、指定された高等学校に対応する学校の課程を修了した者
参照元:日本の大学入学資格について

3.初等中等教育の年数を問わない

➢ 国際バカロレア資格、アビトゥア資格、バカロレア資格又はGCEA資格を取得した者
➢ 各大学で実施する個別入学資格審査 + 18歳以上

※「12年の課程を修了した」とは、「正規の学校教育における12年目を修了した」という意味です。
※「指定された準備教育課程」とは、文部科学大臣が指定した準備教育課程を指します。
参照元:日本の大学入学資格について

なお、上記に該当しない場合であっても高卒認定試験に合格をすれば日本の大学に入学をする資格が得られます。

加えて、インターナショナルスクールから日本国内の一条校(普通の高校)に転向し、転校先の高校を卒業する形で日本の大学に入学する資格を取得した上で大学受験に臨む、という選択肢もあります。

大学が個別の出願要件を設けているケースもある

ちなみに大学の中には個別の出願要件を設けており、出願要件を満たしているかどうかで受験資格の有無が決まることがあります。

よくあるケースとしてはTOEFL等スコアーや卒業後○○年以内、といった、卒業年度の縛りです。

いくら文部科学省が公表している受験資格を有していても、大学側が個別に定めた出願要件を満たしていない場合は出願ができません。

そのため、志望する大学が決まった後には募集要項に目を通し、出願資格があるかどうかについても確認をすることは非常に大切です。

入学試験の実施年月日・スケジュールを確認する

入試の日程を確認する
インターナショナルスクール生が大学受験に臨む際には、入学試験の日程の確認と入学予定日の確認が欠かせません。

卒業時期に合わない入学試験を受けると合格後の入学も難しい

出願する入学試験は、インターナショナルスクールの卒業年月を念頭に置いたうえで決める必要があります。

なぜなら、卒業年月を把握せずに入学試験に出願をすると、合格をしても入学ができない状況が発生する可能性があるためです。

例えば、通っているインターナショナルスクールの卒業の時期が2024年の6月の場合、2024年4月の入学者を募集する入学試験を受けても合格後の入学は難しいです。

理由は卒業時期が2024年の6月である以上、2024年4月の時点ではインターナショナルスクールを卒業していないことになるためです。

一方で、2025年4月の入学者を募集する入学試験であれば、合格後に入学が出来ます。それに6月の時点で卒業する以上、2024年の9月入学者を募集する9月入試での入学も狙えます。

以上のように、あなたの卒業時期に合った時期での入学が前提となる試験への出願が必要になる以上、入学試験の実施年月の確認は欠かせないのです

スケジュールが合えば色々な大学の試験形式の受験が出来る

卒業時期が日本の高校と異なるインターナショナルスクールの場合、スケジュールが合えば色々な大学の複数の試験に出願できるというメリットがあります。

というのも、インターナショナルスクールの場合、海外大学の受験もできますし、帰国生枠での帰国子女入試にも挑戦できる事があります。

それに受験時期についても6月卒業のインターナショナルスクールであれば、9月入学を前提とした9月入試にも翌年の4月入学を前提とした国内大学の入試にも出願するチャンスもあります。

余り知られていませんが、志望する学部・学科の9月入試に落ちた後に翌年の4月の入学を前提とした入試に出願する事も可能な大学が多いです。

以上のようにインターナショナルスクールの場合、卒業時期の影響により、様々な時期に行われる入試に出願がしやすい、というメリットがあるのです。

受験する大学リストの選定をする

受験スケジュールの確認が終わった後には、受験する大学リストの選定をしましょう。

受験校選びのポイント

受験する志望校は第一志望に加えて、滑り止めの大学を2校~5校程度決める事をおすすめします。

ちなみに、受験先選びのポイントとしては、以下の3点を満たす事が重要です。

  1. 大学に入学をした後に学びたい事が学べること
  2. 喜んで進学が出来る大学・学部である事
  3. 現実的に合格が狙えること

1と2の両方を満たす大学であれば、合格後に充実したキャンパスライフを送れる可能性が高いです。

一方で、どちらか一方でも満たさない場合は、入学後に「授業がつまらない」、「大学の事が好きになれない」といった悩みを抱える可能性があります。

そのため、学びたい事が学べる環境であり、喜んで進学が出来る大学であるかは確認しておきましょう。

現実的に合格が狙えるかどうかの見極めも重要

志望校を考える際には、現実的に合格が狙える大学であるかどうかを冷静に考える必要があります。

というのも、試験に突破をしないとどんなに志望をしても入学は出来ない上に今のあなたでは合格が難しいランクの大学ばかりを狙うと全落ちの可能性もあるためです。

そのため、第1志望の大学は合格が難しい大学を選んでもよいですが、滑り止めでもよいので比較的容易に合格が狙える大学も受験リストに入れる事が望ましいです。

参考までにですが、「国際」という名を冠する大学・学部・学科は国際色をアピールするためにインターナショナルスクールに通っている人に有利な受験形式になっていることがあります。

例えば、講義を英語で行うことを売りにしている学部・学科の場合、面接が英語で行われたり、英語の個別試験が課されることがあります。

この点は一般的な日本の高校生と比べると語学力に秀でている傾向があるインターナショナル生には合格を勝ち取りやすい環境と言えます。

以上のように受験校リストを考えるには、現実的に合格が狙える大学ランクであるかどうかと、インターナショナルスクールに通っている経験がいかせる入試があるかどうかについては確認しておきましょう。

出願する

受験する大学・学部に加えて受験する試験形式が決まった後には、出願をしましょう。

国内大学の一般受験でなければ出願書類が求められる事が多い

まず大前提の話になりますが、インターナショナルスクール生が大学受験をする際には、国内の大学であれば、総合型選抜や帰国生入試を利用する事が多いです。それに、国内の大学に行くことは考えておらず、海外大学を受験する事も少なくないです。

いずれの場合であっても、出願手続きは必須です。それに出願の際には出願書類の作成・提出も求められると考えましょう。

一般選抜以外の受験形式の場合は、出願書類の完成度は合否結果に影響する

出願書類の作成においては、あらかじめ志望する大学・学部の募集要項を確認すると共に、志望度の高さが伝わるように作り込む事が大切です。

なぜなら、出願書類の完成度や書類から伝わる志望度(本気度)の高さは合否に少なくない影響を与えますし、完成度が低いと書類で落とされることがあるためです。

そのため、出願する際には、出願資料の作り込みにも力を入れましょう。

特に、これまでの経験や学業成績、あなたの強みや目指すキャリアパス、選んだ専攻で何を学びたいのかを具体的に書く事が重要です。また、書いている内容だけではなく、文章力も見られているので、大人に添削をしてもらう事も重要です。

入学試験や入学資格審査を受ける

入学試験を受ける
無事に出願が認められた場合には、志望する大学・学部が実施する入学試験や入学審査を受ける事になります。

募集要項を確認して対策をする

国内の大学の総合型選抜や帰国子女入試であれば、試験内容は小論文と面接が組み合わさった形式が一般的です。ですが、問われる内容は受ける大学・学部や試験形式により大きく異なることがあります。

それに、海外の大学を受ける際には、国内の大学が実施する総合型選抜や帰国子女入試と全く内容が変わるケースがあります。そのため、志望する大学の募集要項や過去問の確認を通しての事前の内容の確認が不可欠です。

対策のポイント

試験対策のポイントとしては、過去問を見て問われる科目の基本的な知識をしっかりと身につけることや、過去問を繰り返し解くことが重要になります。

例えば小論文の記述が求められる場合は、小論文を書く練習をする事が重要になります。

一方で小論文は課されずに、数学の問題が出る場合は、過去問で求められる難易度の数学を勉強しておく事が重要です。

また、面接の対策では、模擬面接を受ける事で自己PRをスラスラと話せるようになったり、面接マナーを押さえる事が欠かせません。英語の面接と日本語の面接がある場合は、両方の対策も重要です。

大学受験をする際に求められる受験資格と認定基準について

インター生が大学受験時に必要な資格
インターナショナルスクール生の場合、大学受験をするために持っておかなければならない資格がいくつかあります。

そこでここからは、インターナショナルスクール生が大学受験をする際に必要な資格・認定について、以下の2パターンに分けて解説します。

  • インターナショナルスクール生が国内大学を受験する場合
  • インターナショナルスクール生が国外大学を受験する場合

インターナショナルスクール生が国内大学を受験する場合

インターナショナルスクール生が国内大学を受験する際には、通常以下のどれかを満たす事が求められます。

  • 外国の高等学校相当と指定されたインターナショナルスクールを修了する
  • 国際的な認証団体からの評定を受けたインターナショナルスクールを卒業する
  • Cambridge International AS and A Levelを修了する
  • 高卒認定資格に合格する
  • 帰国子女枠等の特別入試の出願基準を満たす

それぞれの条件の詳細については1つずつ補足していきます。

外国の高等学校相当と指定されたインターナショナルスクールを卒業する

インターナショナルスクール生が国内大学を受験する場合、外国の高等学校相当と指定された学校を卒業することがひとつの条件となります。

外国の高等学校相当のインターナショナルスクールとは、以下のような条件・認定をクリアしたインターナショナルスクールを指します

  • 「各国の在日大使館による当該インターナショナルスクールの存在確認」
  • 「当該インターナショナルスクールの課程が日本国内の高等学校の課程に相当するとの認定」など

上記のような外国の高等学校相当と指定されたインターナショナルスクールを卒業すれば日本の大学を受験する資格を得られます。

文部科学省が「高等学校相当として指定した外国人学校一覧」を掲載しているので、気になる方はぜひご確認ください。

国際的な認証団体からの評定を受けたインターナショナルスクールを修了する

大学受験資格を得る方法の1つに、国際的な認証団体からの評定を受けたインターナショナルスクールを卒業する、という方法があります。

具体的な認証団体としては、WASC・CIS・ACSI等があります。実は文部科学省は、以下を満たす人には国内の大学への入学資格を認めております。

国際的な認証団体(WASC・ACSI・CIS)から認定を受けたインターナショナルスクールにおける12年の課程の修了をした者

参照元:日本の大学入学資格について

そのため、これらの国際的な評価団体の認定を受けたインターナショナルスクールにおいて、12年の過程を修了する事は受験資格を得る際の1つの有効な選択になります。

Cambridge International AS and A Levelを修了する

インターナショナルスクールでCambridge International AS and A Levelを修了した場合も、日本国内の大学を受験する資格が与えられます。

そもそも、Cambridge International AS and A Levelは、英国の教育機関でありケンブリッジ大学グループとされるCambridge International Examinations (CIE)が実施する世界中の大学で認知されている高度な学術プログラムです。

実は日本の文部科学省は、Cambridge International AS and A Levelの修了者の大学入学を認める旨を公式サイト上で公表しております。

参照元:入学資格に関するQ&A(平成31年1月31日現在)【Q&A regarding university admissions qualifications (as of January 31, 2019) 】

そのため、Cambridge International AS and A Levelを修了する事は日本の大学に出願する資格と入学する資格を通常は有したことになる、と認識してしまって大丈夫です。

高卒認定資格に合格する

インターナショナルスクールの生徒にとって、高卒認定試験の合格は日本国内の大学の受験資格を得る際の有効な選択肢の1つになります。

高卒認定資格は日本の高等教育を受けていない生徒が、一般的な日本の高校卒業生と同等の学力や技能を持つことを証明する資格であり、日本の大学はこの認定をクリアした人に受験資格を与えています。

高卒認定資格は、年に2回実施されている高卒認定試験に申し込み、認定を受ける際の必須要件になる各科目で合格点を取れば、認められます。

無事に高卒認定資格の合格をすれば、日本国内の大学に入学する資格を得る事ができます。

参照元:高等学校卒業程度認定試験_試験科目・合格要件・出題範囲

帰国子女枠等の特別入試の出願基準を満たして受ける

大学が個別で定める帰国子女入試を含めた特別入試には、その大学が定める基準を満たせば受けられます。

例えば、東京女子大学の2024年度の帰国生入学試験を見ると、以下を満たす事が求められる事が分かります。

日本国籍を有する者あるいは日本に永住する外国人(特別永住者、または「出入国管理及び難民認定法」第二条の二に規定する別表第二による在留者と認められる者)で、外国において学校教育を受けた後、わが国に帰国する次のいずれかに該当する女子。

(1)通常の学校教育課程 12 年のうち、海外において外国の教育課程に基づく高等学校に最終学年を含めて 2 学年以上継続して在籍し、2022 年 4 月 1 日から 2024 年 3 月 31 日までの間に卒業した者、または卒業見込みの者
ただし、日本の高等学校における在籍期間(休学期間を含まない)が 2 年未満の者
(2)2022 年または 2023 年に国際バカロレア資格証明を取得した者
ただし、日本の高等学校における在籍期間(休学期間を含まない)が 2 年未満の者

注意:外国に設置されたものであっても、日本の文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有する
ものとして認定した在外教育施設に在学した者については、その期間を外国において学校教育を
受けたものとはみなしません。
東京女子大学2024年度 帰国生入学試験要項

今回の東京女子大学のケースは一例ですが、個別の入学資格審査は帰国子女枠などを使って日本の大学に進学したいインターナショナルスクール生は要チェックです。

参考記事:帰国子女入試の出願条件やおすすめの大学

インターナショナルスクール生が国外大学を受験する場合

インターナショナルスクール生が国外大学を受験する場合
インターナショナルスクール生が国外大学を受験する際には、特定の資格や準備が必要となり、英語力が必須とされるケースが多いです。

そのため、志望する海外大学が定める出願要件を確認し、求められる資格や語学力の獲得をしましょう。

具体的に問われる事は、TOEFLやIELTSのスコアの他、SATやACTなどの一般教養試験のスコアであることが多いです。これらの試験は数学・英語・科学などの基礎的な教養を問うものですし、対策のための参考書も販売されているので比較的対策しやすいです。

さらに、AP(Advanced Placement)やIB(International Baccalaureate)などの高度な学習プログラムを修了していると、大学入学の際により有利になるでしょう。

APなどのプログラムは大学レベルのカリキュラムである以上、大学での学習に対する準備を整える事にも繋がります。

インターナショナルスクールによっては、APなどの資格取得をサポートするためのカリキュラムを提供していることがありますので、利用できるのでしたら利用すると良いでしょう。

インターナショナルハイスクールの授業環境とサポート環境

次にインターナショナルスクールの高等部における授業環境やサポート内容について解説します。

インターナショナルスクールで行われる授業の特徴

インターナショナルスクールで行われる授業は、一般的な高等学校とは異なる独自のカリキュラムを持っています。

英語力を伸ばせる機会が多い

まず英語関連の授業が一般的な普通科の高校よりも多いです。

例えば、関西インターナショナルハイスクールのカリキュラムを見ると、全授業時間の3割程度が英語関連の授業になっていました。それに、社会や理科も英語で授業を受けられる環境があるようです。

それだけ、英語に力を入れたカリキュラムだと言えます。

それにインターナショナルスクールによっては、TOEFLやIELTSなどの英語力を証明する試験対策をしてくれる事もあります。そのため、英語に関しては普通の高校よりも学べる環境があると言えます。

英語以外にも目を向けると、国内外の大学受験に対応するため、数学や科学、社会科学などの一般教養を広く深く学べるカリキュラムを提供しているインターナショナルスクールもあります。

大学受験対策におけるカリキュラム面の不安点

以上のように教養を深めたり、英語力を上げるという点では非常に良い環境ですが、日本の進学校のような大学受験に特化をしたカリキュラムはないケースが多いです。

そのため、大学受験に臨む場合、塾に行く事や自力で対策をする事がどうしても必要になります。

インターナショナルスクールで受けられる大学受験関連のサポート

インターナショナルスクールにおける主な大学受験のサポート内容の一例としては以下が挙げられます。

  • 個々の学生の進路希望に応じたカウンセリング・大学受験対策の計画立案
  • 国内大学の受験に必要な各種試験の情報提供・試験対策のアドバイス
  • 国内の大学受験対策サポート(各大学の入試情報・過去の入試問題の解説など)
  • 海外大学への進学支援

各インターナショナルスクールによって大学受験関連のサポートは異なるため、現在通っている学校でどのようなサポートが利用できるのか確認してみてください。

「インターナショナルスクール生の大学受験」のまとめ

このページのまとめ
最後に今回の内容のポイントをまとめてみましたのでご覧ください。

この記事で特におさえてほしいポイント

  • インターナショナルスクール生が大学受験をするなら受験資格を満たす事が必須
  • 国際高校のカリキュラムは日本の大学受験に即していない事が多い
  • 一般選抜ではなく、帰国子女入試や総合型選抜を狙う事が多い
  • 出願時に求められる出願書類は合否に影響するので作成に力を入れるべき
  • 大学受験の受験資格は文部科学省が公表しているのですぐに確認すべし

改めての話になりますが、インターナショナルスクール生の大学受験では、特別な資格や認定が求められるケースがありますので、ご自身の状況を踏まえた上で適切な資格や認定を得ることが重要です。

加えて、具体的な大学受験対策やサポートは、各インターナショナルスクールによって異なるため、現在通学中の学校がどのようなサポートをしているのかの確認も欠かせません。

万が一、通われているインターナショナルスクールの大学受験のサポートが手厚くなかったり、総合型選抜・推薦入試・帰国子女入試といった特別入試で日本の大学への進学をお考えでしたら専門の塾を利用するのも手です。

総合型選抜・推薦入試・帰国子女入試といった日本の特別入試の専門塾の1つに当スクール、ホワイトアカデミー高等部もあります。無料の受験相談会も開催中ですので、ご興味があればぜひ、以下より公式サイトをご覧くださいませ。

当スクールの公式サイトはこちら

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