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2026.01.10 提出書類

総合型選抜で課される小論文の学部別の頻出テーマを大公開

総合型選抜で課される小論文の学部別の頻出テーマを大公開

総合型選抜入試の小論文対策では、「どんなテーマが出るのか」「どう書けば評価されるのか」を最初に知ることが重要です。実は、小論文のテーマには一定の傾向があり、出題パターンと書き方を押さえるだけで小論文の得点は大きく伸ばせます。

とはいえ、小論文は自分の意見を論理的かつ簡潔にまとめる必要があるため、
「テーマの考え方がわからない」
「何を書けばいいのか思いつかない」
と悩む高校生・受験生も少なくありません。

この記事では、過去のデータを分析し、総合型選抜入試の小論文で頻出するテーマの傾向を全学部共通・学部別に整理し、テーマ型小論文を中心に評価されやすい書き方のポイントをわかりやすく解説します。

小論文にはいくつかの決まった型があり、テーマに合わせて型に沿って書くだけで論理的な文章が完成します。

文章が苦手な人でも、「何を・どの順番で書けばいいか」が分かる内容になっています。ぜひ最後までチェックしてください。

また、あなたの小論文やテーマの悩みに即した個別アドバイスについては、総合型選抜や公募推薦の小論文対策に強い専門塾が、公式サイトで無料の受験相談会を行っています。

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この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

全学部共通の小論文テーマ

共通の小論文テーマ6つ
まずは、全学部で共通して小論文に出題されることが多い社会問題を6つ取り上げて解説します。

これらの問題は過去にさまざまな大学で小論文のテーマとなっているため、解答例や書き方のポイントを解説しているものも多く、練習にはうってつけです。

もちろん今後の総合型選抜で出題される可能性も高いため、小論文対策を行う人は必ずこれらのテーマの解答例や書き方のポイントチェックしておきましょう。

少子高齢化社会と日本の課題

現代の日本では、戦後のベビーブームで生まれた世代が高齢化する一方で、出生率の低下が続いており、急激な少子高齢化が進んでいます。

少子高齢化は、経済・社会保障・医療・労働など、社会のあらゆる分野に影響を及ぼすため、ほぼすべての学部・学科で小論文テーマとして扱われています。

高校生にとっても将来の生活や働き方に直結する身近な話題であり、意見を述べやすいテーマです。

そこでここでは、少子高齢化社会の主な問題点と解決策を簡単におさえておきましょう。

問題点の例

  • 現役世代の税・社会保険料負担の増加
  • 労働力人口の減少による経済成長の停滞
  • 医療・介護費の増大
  • 地方の過疎化と地域社会の衰退
  • 晩婚化・非婚化の進行

解決策

  • 子育て支援制度の充実
  • 高齢者の就労機会の拡大
  • 女性や外国人労働者が働きやすい環境整備
  • 地方移住・定住政策の推進
  • 社会保障制度の見直し

グローバル化が社会や個人に与える影響

脱炭素化社会
グローバル化は、経済・文化・情報が国境を越えて結びつく現象で、現代社会を語るうえで欠かせないテーマです。

多くの学部・学科で小論文のテーマとして出題されており、メリットとデメリットの両面から考えることが求められます。

国際系学部や経済・社会学系学部では特に頻出のテーマです。

問題点の例

  • 国や地域による経済格差の拡大
  • 伝統文化や地域性の希薄化
  • 国内産業の空洞化
  • 外国情勢の影響を受けやすくなる

解決策

  • 国際協力や技術支援の推進
  • 伝統文化・地域産業への支援
  • 語学教育・国際理解教育の充実
  • 国内産業の競争力強化

情報化社会・SNSのメリットとデメリット

インターネットやSNSの普及により、私たちの生活は大きく変化しました。

情報化社会は利便性が高い一方で、新たな社会問題も生み出しており、全学部共通で扱われやすい小論文テーマです。

高校生にとっても日常的に接しているテーマのため、具体例を挙げやすいのが特徴です。

問題点の例

  • フェイクニュースの拡散
  • 誹謗中傷や炎上問題
  • 個人情報の流出
  • 情報格差の拡大

解決策

  • 情報リテラシー教育の強化
  • SNS運営企業による管理体制の強化
  • 法整備による利用ルールの明確化
  • 正確な情報を見極める力の育成

多様性(ダイバーシティ)を尊重する社会のあり方

政教分離
性別、国籍、障がいの有無、価値観などの違いを認め合う「多様性」は、現代社会において重要なテーマです。

企業・教育現場・地域社会など、あらゆる場面で求められており、小論文でも頻繁に出題されます。

問題点の例

  • 無意識の偏見や差別
  • 多様性を受け入れる制度の未整備
  • 職場や学校での理解不足

解決策

  • ダイバーシティ教育の推進
  • 法制度・職場環境の整備
  •      

  • 相互理解を深める機会の創出

環境問題と持続可能な社会の実現

地球温暖化や資源枯渇などの環境問題は、将来世代に大きな影響を与えるテーマです。

SDGsとも関連が深く、文系・理系を問わず小論文で頻出の重要テーマとなっています。

問題点の例

  • 温室効果ガスの増加
  • プラスチックごみ問題
  • 生態系の破壊
  • 資源の大量消費

解決策

  • 再生可能エネルギーの活用
  • リサイクル・省資源の推進
  • 環境教育の充実
  • 企業の環境配慮型経営

AIやテクノロジーの発展と人間の役割

少子高齢化
AIやロボット技術の進歩により、社会や働き方は大きく変わりつつあります。

利便性が向上する一方で、人間の仕事や役割がどう変化するのかが問われるテーマです。

近年の小論文では特に注目度が高くなっています。

問題点の例

  • 雇用の減少や仕事の変化/li>
  • AIによる判断の公平性
  • 技術格差の拡大

解決策

  • 新しい職業に対応する教育改革
  • 人間にしかできない役割の明確化
  • AIの適切な利用ルールの整備

過去の傾向から見た各学部別の頻出テーマ

学部別の頻出テーマ
次にテーマ型小論文でよく出題されるテーマを学部ごとに5つ紹介します。

受験する可能性がある学部の頻出テーマはぜひおさえておきましょう。

人文・教育学部

テーマ テーマの概要
文学作品・歴史 有名な文学作品の1フレーズを提示して、それに対する考えを問う。歴史上のある発明・技術革新などを取り上げて、それが社会生活や文化、経済にどう影響したか問う。
選択的夫婦別姓・共働き社会での結婚 選択的夫婦別姓についての考えを問う。夫婦共働き世帯が増加する社会において結婚に対する考えがどのように変化しているかを問う。
ICT教育 タブレット端末や電子黒板、プロジェクターを活用した授業が積極的に行われるなかで、そのメリット・デメリットやどのような点を重視して生徒への授業を行うかを問う。
教員の残業問題 部活での休日出勤等を含めて残業時間に上限のないブラック労働になりがちな学校現場の労働環境に関して意見を問う。

法学部

法学部

テーマ テーマの概要
一票の格差 地域ごとの有権者数の差によって1議員の当選に必要な得票数に格差がある問題、いわゆる「一票の格差」問題について意見を問う。
日本国憲法の基本的性質 日本国憲法が保障する自由権と社会権の内容を問う。知識重視のテーマ。
働き方改革 長時間労働や非正規雇用問題を解決するために進められている「働き方改革」について意見を問う。どうすれば働き方改革をさらに進められるか意見を問う。
裁判員制度 裁判員制度の内容と裁判員に求められている役割を問う。または裁判員制度の是非について意見を問う。
死刑制度 死刑制度の内容とその是非について意見を問う。死刑制度のメリット・デメリットを明らかにした上で自分の立場を明確にして意見を述べる。

外国語学部

テーマ テーマの概要
グローバル化の進展の弊害 全世界でグローバル化が進展することである地域では貧富の差・医療格差・環境破壊が進むという問題について、具体例を用いた説明とあなたの意見を問う。
英語の公用語化 英語が世界的な公用語になることでどんなメリット・デメリットがあるか説明した上で、英語の公用語化に対する意見を問う。
日本の英語教育 日本人は学校教育で長年英語を勉強していても実際に使うことができない人が多いという問題について意見と解決策を問う。
難民の受け入れ問題 グローバル化の進展や紛争によって世界の難民が増加している問題を説明し、日本の難民受け入れ制度について触れた上で意見を問う。
性的マイノリティ・LGBT LGBTとは何かを説明した上で、LGBTと呼ばれる人が生きやすい社会(学校・職場)を作るためにどのようなことをすべきか意見と解決策を問う。

経済・経営学部

経済・経営学部

テーマ テーマの概要
最低賃金の引き上げ 昨今議論が白熱している最低賃金の引き上げについて、引き上げることのメリット・デメリットを示した上であなたの立場を明確にして考えを説明する。
教育格差と所得格差 学齢期における進学の格差・習い事の有無などの格差はそのまま所得格差につながるが、この問題を解決するためにどのような対策をすべきか意見を問う。
地方創生(地域活性化) あなたの住む地域(または大学のある地域)を活性化させるためにどのような対策をすべきか意見を問う。
消費税 消費税率の引き上げについて賛成か反対か意見を問う。また消費税の是非について意見を問う。
経済グローバル化のメリット・デメリット 日本経済がグローバル化することでどのようなメリット・デメリットがあるかを具体例を用いて説明する。またグローバル化の推進に賛成か反対か意見を問う。

理学部

テーマ テーマの概要
mRNAワクチン 最近新しいワクチンとしてmRNAワクチンが実用化されたことについて、従来のワクチンとmRNAワクチンの違い、従来のワクチンと比べてどんなメリット・デメリットがあるかを問う。
持続可能な開発目標(SDGs) SDGsの中から関心の高い目標を取り上げ、その内容を説明する。なぜ関心を持っているか、あなたがどのようにその目標に関わっていけるかを問う。
ゲノム編集 2020年ノーベル化学賞を受賞した「ゲノム編集」の技術について、今後どのような分野や生物に用いられる可能性があるかを具体的な実験方法も合わせて問う。
実質的な理学・数学の問題 指定された数式の解き方を論理的に説明する力を問う。小論文名目だが学力も求められる問題。
学部・学科に関連が深いテーマ 数学科なら数式、機械学科なら環境への影響がない自動車について、など学部・学科の研究内容に近いテーマを設定して意見を問う。

工学・建築学部

工学・建築学部

テーマ >テーマの概要
火力発電所の削減 石炭を使用する火力発電所の段階的削減が世界的に求められているが、現在日本は約4割が火力発電に頼っている。今後どのような方法でさらなる火力発電の削減を行うことができるか問う。
AI技術の発展による臨床診断の機械化 将来、AI技術が高度な発展を遂げることで現在人が行っている臨床診断を機械化することは可能かどうかについて意見を問う。
建築業と地球環境 建築業はエネルギー消費が大きく二酸化炭素排出量も多い産業だが、今後の地球環境を考えたときどのような材料・手法を用いるべきか意見を問う。
エネルギーの利用 現在私たちは太陽光・ガス・石炭などさまざまなエネルギー源を電気に変換して利用している。その変換の仕組みを説明するとともに電気に変換することのメリット・課題について意見を問う。
学部・学科に関連が深いテーマ 学部・学科名に関連したテーマや入学後に何を学んでどんなふうに社会に貢献したいか、どうやったら活躍する人材になれるかなどの考えを問う。

医・歯・薬学部

テーマ テーマの概要
安楽死や尊厳死、終末期医療 安楽死などの用語についての知識と意見(賛成か反対か)を問う。また人生の質を高めるためにどのような終末期医療を行うべきか意見を問う。
インフォームドコンセント インフォームドコンセント(患者が医師から説明を受けた上で治療に同意すること)を守るためにどのように患者に接するべきか意見を問う。
医師の地域偏在 大都市に医師が集中して地方の医師不足が加速する問題。こうした医師の地域偏在問題にどのように対処すべきか意見を問う。
セカンドオピニオン 患者が担当医とは異なる医師に診断・第2の治療法を求めるセカンドオピニオンについて、現状の課題と認知度アップのための対策を問う。
遠隔診療・オンライン診療 機械技術の進歩により遠隔診療やオンライン診療が地方・高齢者を中心に普及し始めている。現在現れている課題と今後さらに普及を進めるための対策を問う。

看護・福祉学部

看護・福祉学部

テーマ テーマの概要
チーム医療 医師と看護師、医療スタッフがチームとなって治療にあたるチーム医療を積極的に行っていくために、看護師としてどのような点が重要か意見を問う。
出生前診断 出産前に胎児に染色体異常や先天性疾患がないか調べる出生前診断の利用が広がっている。メリット・デメリットとあなたの立場を問う。
患者への接し方 さまざまなケースの患者に対して看護師としての接し方を問う。
高齢化社会と介護問題 超高齢化が進む日本で人手不足や介護疲れなどの介護に絡む問題をどのように解決すべきか意見を問う。また今後の日本でどのような介護体制を整えるべきか意見を問う。
子どもの貧困・児童虐待 先進国でありながら未だに深刻な子どもの貧困問題をどのように解決すべきか意見を問う。また増え続ける児童虐待に対してどのような対策が考えられるか問う。

農林・水産学部

テーマ テーマの概要
過疎化や高齢化が与える影響 農業従事者の高齢化や農業が盛んな地方地域の過疎化が進むことで、農業にどのような影響を及ぼすか意見を問う。
6次産業化 将来農業や畜産業、水産業に関わるとしたらどのような6次産業化を考えるか意見を問う。
地産地消 地産地消の取り組みをどう評価するかについて意見を問う。
日本の食料自給率 日本の食料自給率を向上させるためにはどのような対策が必要だと考えるか意見を問う。
地域の水産業について 大学のある地域の水産資源について現状と今後の課題を問う。

美術・音楽・芸術学部

美術・音楽・芸術

テーマ テーマの概要
最も衝撃を受けた作品 これまであなたが最も衝撃を受けた作品について、どのような点に衝撃を受けたか具体的に示した上で説明する。
人工知能と芸術 人工知能は芸術を創り出すことができるかについて、あなたの立場を明らかにした上で具体例を示しながら説明する。
過疎地域におけるアートの可能性 人口減少が進む過疎地域においてアートはどのような可能性をもたらすことができるか意見を問う。
音楽が生活に与える影響 音楽が人間の生活にどのような影響を与えるかあなたの考えを問う。
優れた音楽を創る感性と能力 優れた音楽を創る感性と能力を身につけるにはどのようなことをすべきかあなたの考えを問う。

スポーツ・体育学部

テーマ テーマの概要
スポーツの指導法 小学校(または中・高)においてスポーツの指導者に必要な資質は何か。また子どもが生涯スポーツを楽しむ習慣をつけるためには、児童期にどのような指導をすべきか問う。
ドーピング スポーツにおけるドーピングの問題点は何かを問う。また補助器具を利用したパラスポーツはどこまで器具の改良が許されるのか意見を問う。
スポーツと健康 高齢化社会においてスポーツは健康にどのような効果を持つかあなたの考えを問う。
スポーツの矛盾 スポーツにおいて最も矛盾している点について意見を問う。
体育・スポーツの必要性 体育やスポーツの必要性についてあなたの考えを問う。

大学入試の総合型選抜で課される小論文のパターンとテーマ型小論文の特徴

総合型選抜の小論文のパターン
総合型選抜では、調査書などの書類審査以外に小論文やプレゼンテーションといったテスト、または大学入学共通テストの少なくともいずれか1つが課されます。

なかでも小論文を課す学部・学科は多く、総合型選抜を受けようとしている人は必ず対策しておくべきジャンルです。

ここでは小論文対策をする上でおさえておきたい代表的な5パターンを紹介します。

代表的な5種類の小論文の形式

代表的な小論文の形式は以下の5パターンです。

総合型入試で課される小論文はほぼこの形式に当てはまるので、必ずチェックしておきましょう。

形式 特徴
テーマ型 与えられたテーマについて自分の意見を自由に述べる。テーマとなる単語だけ提示するケースや特定のキーワードを入れ込むよう指示されるケースがある。
課題文型 提示された課題文を読み、問題に沿って自分の意見を述べる。1つだけでなく複数の課題文を提示するケースや、課題文が英語のケースなどがある。
資料分析型 提示された図やグラフを読み解き、設問に沿って分析した結果をまとめる。写真や絵画、広告などが提示される場合もある。
要約型 提示された課題文を読み、それを要約する。文字数が指定されていることが多い。
志望理由型 学部学科の志望理由を述べる。

テーマ型小論文で問われる事とは?

テーマ型小論文は、幅広い学部・学科で出題される論文形式です。

課題文型や資料分析型などと違って指定された情報が少ないため、受験生の知識量が問われます。

テーマ型小論文で確実に高得点を狙うなら、日頃から積極的にニュースを見て社会問題や時事問題に触れることが重要です。

またテーマ型小論文では「あなたの意見を述べなさい」という問題が多いです。

自分の意見を明確に、かつ説得力を持って述べるためには、論理的な文章の書き方をマスターしておく必要があります。

テーマ型小論文の構成・書き方

テーマ型小論文の構成・書き方
テーマ型小論文では、論理的な文章で自分の意見を主張する力が問われます。

そこでここでは、テーマ型小論文の構成について「持続可能な開発」というテーマを例に解説していきます。

今回扱う構成は、論文の一番基本的な形である「序論・本論・結論」です。

それぞれのカテゴリで何を述べればいいか簡単にまとめているので、テーマ型小論文の書き方に悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。

また小論文が書けない原因や対策方法を詳しく知りたい場合はこちらの記事もおすすめです。

小論文が書けない主な原因と対策方法

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序論

序論では、テーマについて自分の考えを簡潔に述べます。

今回のテーマは「持続可能な開発」なので、「持続可能な開発とは〜〜である」と自分の考えをはっきり示しましょう。

考えの例

  • 持続可能な開発は将来のために積極的に推進すべきである
  • 持続可能な開発は日本でもっと拡大すべきである
  • アメリカや中国が持続可能な開発をもっと進めるべきである

一文目で「そもそも持続可能な開発とは何か」を示し、二文目で自分の考えを示せるとより良いです。

小論文の文字数が多い場合は、三文目に「なぜなら〜〜」とつなげて本論の説明にスムーズに入れるようにするといいでしょう。

序論の文量は全体の1〜2割、だいたい2〜3文が目安です。

本論

本論
本論では、自分の考えに対する説明を詳しく述べていきます。

序論で「なぜなら〜〜」を含めなかった場合には、本論の最初にこれを入れましょう。

今回のテーマの場合だと、以下のような説明が考えられます。

説明の例

  • 大量生産・大量消費による経済発展で地球環境がかなり汚染されたから
  • 持続可能な開発を進めることで地球温暖化の進行を抑えられるから
  • 日本の持続可能な開発目標(SDGs)達成順位は19位だから
  • 日本の達成順位や達成度合いが下がってきているから
  • 経済大国であるアメリカや中国が持続可能な開発を進めると大きな効果があるから

説明の後には、その根拠となる事実を述べます。

例えば「地球環境が汚染されたから」という説明に対しては、実際に環境汚染が起きた事例を挙げるとより説得力が出ますね。

また事例の紹介だけでなく、自分の体験や失敗談などを絡めて深堀りしていくのもおすすめです。

本論の文量は全体の7〜8割を目安に書きましょう。

結論

結論では、再度自分の考えを提示し、解決策や目標など今後につながる内容を述べます。

今回のテーマでは「持続可能な開発」をどのように進めるのがいいかという点に言及するといいでしょう。

解決策の例

  • インターネットを活用して必要な分だけ生産する体制をもっと整えるべき
  • SDGsを学んだ高校生と企業が協働して目標達成を推進する企画を行っていくべき
  • 各国が持続可能な開発を積極的に推進し、アメリカや中国に強く働きかけていくべき

解決策や今後の目標を提示する場合は、前向きな結論にすることが大切です。

あなたの「〜〜していくべきだ」という考えに加え、実際にあなたが何をしていくかに言及するとより具体性が出ていい小論文になります。

テーマ型小論文の例文

例文
ここまで解説した「序論・本論・結論」の型を使い、テーマ型小論文の例文を記載しました。

「小論文の書き方がわからず手が進まない!」という人はぜひ参考にしてみてください。

問題「憲法改正について自由に論じなさい」
憲法改正に関する議論では「集団的自衛権の行使」が大きな論点となっている。私はこれを導入すべきではないと考えており、改憲には反対の立場である。

ここまでが序論で、「憲法改正」というテーマについて自分の着目するポイントを示し立場を明らかにします。

集団的自衛権の行使は、日本国憲法の基本原理の一つである「平和主義」を脅かすものだ。憲法改正をして集団的自衛権の行使を憲法に含めることは、日本国憲法の性質自体を変えてしまいかねず、容認すべきではない。また集団的自衛権の行使は、戦争放棄・戦力の不保持などを定めた憲法第9条にも違反している。戦争の恐ろしさを身をもって知る日本人が国際平和を願って制定した日本国憲法は世界に誇る憲法であり、平和主義の理念は決して変えるべきではないと私は考える。
集団的自衛権の行使を「中国・北朝鮮・ロシアによる武力行使が大きな脅威となっている現代において我が国を自衛するために必要なものだ」とする意見もあるが、一度憲法改正が行われるとさらなる改正や解釈改憲が起こる可能性は否定できない。一度世界規模の戦争に突き進んだ日本の過去の過ちを繰り返さないためにも、憲法改正は許すべきではないのである。

ここまでが本論です。集団的自衛権の行使に着目して、憲法改正すべきでない理由を2つ示しました。

また2段落目では改正派の意見を提示した上で再度反対の理由を示し、より説得力が出るような構成にしています。

以上の点から私は憲法改正に反対の立場である。今後も憲法改正に関する議論は進んでいくと思われるが、議論の内容は積極的に確認し必要であればしっかり声を上げていくようにしたい。

ここまでが結論です。再度自分の立場を示し、今後の展望にもつなげています。

今回紹介した小論文の例はあくまで一例です。

書き方のポイントや文量を参考に実際に書いてみて、書いた文章は学校や塾の先生に必ず添削してもらいましょう。

総合型選抜の小論文で大学が重視しているポイント

小論文で大学が見ているポイント
総合型選抜で小論文を課す大学側の意図は、受験生に論文を書くための力があるかをチェックすることです。

大学はどの学部でも課題を決めて研究を行い、レポートや論文に研究結果をまとめます。

論文を書くときの細かいルールは入学後に学べば問題ありませんが、そもそも論文を書くための基礎的な力がないと大学では学べません。

小論文の試験は、課題発見力・解決力・読解力といった基礎的な力をチェックして大学で論文執筆ができるかどうかを見極めるために実施されているのです。

テーマ型小論文のQ&A

よくある質問
最後にテーマ型小論文を書くときによくある疑問を取り上げて解説します。

小論文を書くうえでまだ不安な点がある人はぜひチェックしてみてください。

小論文について自分の意見がないときはどのようにするか?

小論文は必ずしも自分の意見を書く必要はありません。

これは小論文の内容であなたの人間性を見ているわけではないからです。

小論文では一般的な意見でいいので結論を設定し、型に沿って論理的に文章を組み立てましょう。

テーマについて知識がまったくないときはどのようにするか?

テーマがわからない時の対処法
小論文のテーマに関する知識がまったくない場合は、残念ながら書けないことも多いです。

例えば「選択的夫婦別姓」について述べる小論文が課されたとき、そもそも選択的夫婦別姓という単語の意味がわからなければ書きようがありません。

この場合は意味を予測して書くしかありませんが、どうしても根拠に乏しい小論文になってしまいます。

「小論文のテーマがまったくわからない!」という事態にならないよう、日頃から新聞やニュースを読む習慣をつけ、時事問題や社会問題に積極的に触れておくようにしましょう

結論は最後に述べるべきか?

小論文には「序論・本論・結論」という大まかな型があり、テーマに対する結論は序論と結論で述べるのが良いとされています。

序論でテーマに対する自分なりの結論を示し、本論でその根拠や具体例などを詳しく記述して、結論でもう一度テーマに対する結論を示して小論文を締めるという流れです。

この流れで記述することで、読み手はあなたの主張を正しく把握しながら読み進められます。

小論文の書き方に慣れないうちは、最初に結論を述べることを忘れがちなので注意しましょう。

参考記事:絶対に押さえたい小論文のルールを一挙大公開

このページのまとめ

まとめ
今回の記事では、総合型選抜で課される小論文のテーマと小論文の代表的な型、書き方の例について解説しました。今回取り上げた内容のポイントは以下の通りです。

この記事のポイント

  • 総合型選抜の小論文テーマは、少子高齢化や脱炭素社会、経済格差、情報化社会などが頻出
  • 各学部の小論文テーマは学部学科の研究内容に密接に関わるものが頻出
  • 小論文には主に5種類の型がある
  • テーマ型小論文は設問から得られる情報が少ないため事前知識が重要
  • 小論文は序論・本論・結論の型を守り、論理的に書くことが求められる

総合型選抜で合格するには、小論文で大学が受験生に求めるポイントを的確におさえることが大切です。

小論文で一番求められるのは、時間内に自分の意見を論理的な文章でまとめあげること。奇抜な発想や文学的な才能は必要ありません。

小論文はきちんと対策すれば必ず伸びる入試科目です。

「小論文がどうしても苦手…」という人は本サイトの記事を参考に何度も何度も練習してみましょう!最後にこのページと併せて目を通したいページをご紹介します。

どうしても筆が進まない人向けの練習方法

加えて、最後にご案内です。ここまでお読みいただいたあなたが、小論文やテーマ、総合型選抜・公募推薦に関して個別で抱えている悩みや不明点は、無料の受験相談会で推薦入試対策のプロ講師が丁寧にお答えします。

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※1 合格率98%はカリキュラム消化者が対象です。
※2 上智大学合格率83%は2025年度入試における上智大学受験者が母数です。

この記事の監修者:諏訪孝明

東京大学経済学部卒。学生時代・社会人時代と合わせると受験指導歴は約15年のベテラン講師。

過去受験指導をした生徒数は400人を超えており、東大・早慶・MARCHの合格者も多数。一般選抜だけではなく、総合型選抜・公募推薦の指導歴も豊富であり、旧AO入試時代と合わせると30名以上を担当。

昨年度に関しても公募推薦で上智大学に合格をした生徒の主担任を務め、奇跡の合格獲得を実現。当スクールの高大接続のビジョンに共感し、主任講師という形で当スクールの設立時より参画。

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