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「英検準1級に3ヶ月で合格するための勉強法を教えてほしい」
「準一級に合格するためには何ヶ月必要なの?」
「英検準1級対策を0から始めるけど勉強時間はどれくらいなの?」
英検2級に合格し、これから準1級対策を始めようと考えている方や受験などに向けて英検取得の期限が迫っている方で、このような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
本記事では、英検2級にギリギリ合格した方が、英検準1級を3ヶ月で攻略する具体的な勉強法とスケジュールを詳しく解説します。
最後までお読みいただければ、効果的な勉強法を身につけることができ、英検準1級を3ヶ月で取得する第一歩を踏み出すことができるでしょう。
この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。
自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。
高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。
倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。
目次
英検準1級は3ヶ月で合格できるの?
英検準一級に3ヶ月合格の実現可能性
英検準1級の3ヶ月合格は可能です。ただし、以下の条件が揃っていることが前提となります。
- 現在の英語力が英検2級レベル以上
- 1日3-5時間の学習時間を確保できる
- 3ヶ月で英検準1級を取得する目的や強い意志がある
- 効率的な勉強法を継続できる
なぜなら、英検準1級は簡単な試験ではなく、英語力が全くの0の状態では到底太刀打ちできない試験だからです。
英検準1級の難易度とレベル
英検準1級は、大学中級程度のレベルに相当し、以下のような特徴があります。
語彙力
- 必要語彙数:約7,000-9,000語(英検2級の約1.8倍)
- 科学技術・社会問題・ビジネス・政治など専門的な語彙力が必要
各技能の特徴
- リーディング:膨大な語彙数、学術的なトピック、複雑な文章構造
- リスニング:ナチュラルスピード、学術的なトピック、長い音声文
- ライティング:論理的な英作文、採点基準の厳格化
- スピーキング:2分間のナレーション、 社会性の高い質疑応答
特に、2級と比較し準1級では学術的なトピックが出題されることから、日本語で読んだり聞いたりしても理解が困難なものも多いです。
その上、必要な単語数が圧倒的に増えるため挫折する方が多くなります。
参考:英検準1級のレベル
英検準1級合格に必要な勉強時間とは
英検準1級の勉強時間
英検準1級の取得に必要な勉強時間は、現在のあなたの英語力に大きく依存します。
「2級合格直後から準1級に合格する」ために必要な勉強時間は、400〜600時間と言われています。
1日の学習時間が2時間程度であれば、英検準1級合格には、7ヶ月〜10ヶ月かかることになります。そのため、3ヶ月で英検準一級に合格するためには、1日の勉強時間が5〜6時間必要ということになります。
もちろん、より効果的な勉強法を行うことで勉強時間は短縮できますし、2級に余裕を持って受かった方はもっと短い勉強時間で済むことでしょう。
現在のレベル別必要勉強時間の目安
では、あなたがどの程度の勉強時間を必要としているのかを確認して見ましょう。
必要な勉強時間はあなたの現在の英語力に依存しますので、英検準1級の過去問を解き、レベルを把握してください。
この時、実力をより正確に測るために、英検準1級の過去問を3回分を時間制限ありで解き、正答率の平均を確認してください。
なお、英検協会は英検準1級2016年第一回の一次試験の合格者について、「各技能の正答率が7割程度の人の多くが受かっている」と公表しています。
そのため、過去問の正答率が7割を超えるかどうかが一つの基準になると言えます。
参照元:英検準1級に合格するための正答率
レベル別必要勉強時間の目安は以下の通りです。
レベル | 勉強期間 | 1日の勉強時間目安 |
---|---|---|
正答率70%以上 | 1ヶ月 | 1〜3時間 |
正答率50-70% | 1〜3ヶ月 | 3〜5時間 |
正答率50%未満 | 6ヶ月以上 | 3〜5時間 |
このように、現在のレベルに合わせて必要な勉強時間は大きく異なりますので、現実的な勉強スケジュールを立てることが重要です。
例えば、過去問の正答率が30%程度の方であれば、明らかに文法の基礎知識や単語の大半理解できていない状態であると言えます。
そのような方が3ヶ月で英検準一級を取得しようと計画立ててしまうと、1日の勉強時間が10時間を超えるような計画になりかねません。
これでは現実的な勉強スケジュールとは言えませんので、実力に合わせて適切に計画を立てましょう。
準一級に3ヶ月で合格するための教材
まずは、英検準1級に3ヶ月で合格するために必要な対策教材を紹介します。
準一級を3ヶ月で合格するために必要な教材は、必須の教材と補助教材に分けられます。
英検準1級3ヶ月勉強法:必須教材
3ヶ月で英検準一級に合格するための必須教材は、以下の3冊です。
- 英検準1級過去6回全問題集(旺文社)
- 出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)
- 島津のたった5時間で英検準1級総合対策(Gakken)
これらは、全員が揃えておきたい必須教材です。それぞれについて簡単に紹介します。
英検準1級過去6回全問題集(旺文社)
まずは、旺文社より出版されている『英検準1級過去6回全問題集』です。これは公式の英検準1級過去問集になります。
過去問は実力確認だけでなく、4技能全ての対策を行うことができる教材です。
6回分で登場した全ての単語を覚えることができれば、英検準一級の頻出単語を覚えることができますし、リスニング問題は音源とスクリプトがあるため、シャドーイングやディクテーションでリスニンング力を高めることができます。
他にも、スピーキング問題を活用してライティング演習を行ったり、その逆のライティング問題を活用してスピーキング練習を行なったりできます。
このように、この1冊を十分にやり込むことで4技能全ての強化を行うことができます。
出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX(ジャパンタイムズ出版)
2冊目の必須教材は、ジャパンタイムズ出版より出版されている『出る順で最短合格!英検準1級単熟語EX』です。
この単語帳は英検準1級の語彙問題でよく出る単語と熟語を頻出順に2400語収録しています。
英検準一級では、その語彙数の多さから語彙問題対策が必須です。
この1冊を3ヶ月しっかりやり込むことができれば、英検準一級必要な語彙力を身につけられるでしょう。
嶋津のたった5時間で英検準1級総合対策(Gakken)
最後の3冊目は、Gakkenより出版されている『嶋津のたった5時間で英検準1級総合対策』です。
この教材は、英検準1級の各問題の傾向や解き方・攻略のコツを徹底的に解説している教材になります。1冊で4技能全ての対策が可能な参考書になっています。
さらに、付録のQRコードから著者の嶋津先生の講義動画にアクセスすることができるため、独学で英検準1級の対策をする方は必ず押さえておきたい1冊です。
英検準1級3ヶ月勉強法:補助教材
補助教材とは苦手分野を強化していくための教材です。あなたの苦手分野に合わせて教材を選ぶ必要があります。
過去問と島津の英検準1級総合対策に取り組み、苦手に感じた分野・技能の強化を計りましょう。
例えば、長文読解が苦手な方は長文対策に特化した教材に取り組み、スピーキングが苦手な方はスピーキング対策に特化した教材に取り組みましょう。
各技能の強化に必要な教材については、以下の記事で詳しくまとめていますので、確認してください。
英検準1級に3ヶ月で合格するための1日あたりの勉強時間
次に、3ヶ月で英検準一級合格を目指すための、毎日の勉強スケジュールを解説していきます。
英検準1級に合格するためには、3ヶ月で400時間程度の学習時間を確保する必要があります。つまり、1ヶ月で130時間程度、1週間で35時間程度必要になります。
まずは、1週間の勉強のスケジュールを平日と休日に分けて組み立てましょう。
平日は3〜4時間、休日に8〜10時間の勉強時間を確保するということが、高校生などの学生であれば現実的でしょう。
しかし、学校のある平日に英検準1級対策だけで4時間の勉強時間を確保することは難しいです。そこで隙間時間を有効活用しましょう。
隙間時間の活用には、スマホアプリを活用することがおすすめです。「英語の友」や「OTO Navi」などの単語帳や過去問の音源と対応しているアプリがおすすめです。
アプリを活用することで、登下校の電車内でもシャドーイングを行ったり、単語学習を行ったりできます。
他にも、トイレに覚えきれていない単語を紙で貼り付けお手洗いに行く度に確認するということもできるでしょう。
このように、3ヶ月という短い期間で英検準一級を取得するためには、効果的な勉強法を行うことも重要ですが、十分な勉強時間を確保するということが、より重要になります。
生活の無駄な時間を排除し、英検対策の時間を作り出しましょう。
英検準1級3ヶ月勉強法:フェーズ毎の学習内容
次に、実際に3ヶ月で英検準1級に合格するための具体的な勉強法について解説します。
3ヶ月勉強法:学習フェーズ分け
まずは英検準1級を3ヶ月で取得するために、3ヶ月間の学習フェーズ分けを行いましょう。
なぜなら、英検準一級を取得するためには、レベルや目的に合わせた内容を効果的な勉強法で行う必要があるからです。
以下のようなフェーズ分けが一般的です。
- Phase 1(1ヶ月目)基礎固め
- Phase 2(2ヶ月目)実力向上
- Phase 3(3ヶ月目)仕上げ
基礎固めでは、語彙力強化や文法・読解基礎の復習と合わせて、英検準1級試験の出題形式や採点基準、問題のレベルや各問題の解答のコツなどの理解を深めることが必要です。
実力向上では、苦手分野の強化を行っていきましょう。
仕上げの段階では、苦手分野を引き続き強化しつつ、過去問や模試を繰り返し解くことで時間配分や受験のテクニックを磨いていきましょう。
それぞれの段階でのより詳しい勉強法についてこれから解説していきます。
3ヶ月勉強法:基礎固め
最初の1ヶ月は、基礎固めを行います。まずは、島津の英検準1級総合対策を使い、英検準一級の対策の全体像を理解しましょう。
その後、英検準1級の過去問3回分を目安に解き、苦手分野の特定を行なってください。
また、EXを使った単語学習は毎日継続的に行いましょう。単語学習は、最初の基礎固めだけでなく、この3ヶ月毎日取り組む必要があります。
ここで、文法の知識に少しでも不安のある方はこの最初の1ヶ月で文法の復習を終わらせておきましょう。
英検準1級では、文法問題は出ないため、読解問題を解く上での基本的な文法事項が押さえられていれば問題ありません。
東進ブックスの「大岩のいちばんはじめの英文法」や旺文社の「大学入試 はじめの英文法ドリル」、KADOKAWAの「大学入試 肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編」などがおすすめです。
基礎固め確認リスト
- EXを1周以上した
- 島津の英検準1級総合対策に取り組んだ
- 過去問を3回分解き苦手分野が明らかになった
- 基礎的な文法に不安がない
3ヶ月勉強法:実力向上
次に、2ヶ月目には、実力向上として、英検準1級の中での苦手分野の克服を行いましょう。
この期間の勉強法はかなり個人差が生まれるポイントです。
この後、各技能のより詳しい対策法や勉強法について解説しますので確認してください。
また、苦手分野対策の教材に取り組みながら、過去問を定期的に解き、強化できているかどうかの確認を行いましょう。
各分野ごとの対策としては、旺文社の「分野別ターゲットシリーズ」やジャパンタイムズ出版の「完全制覇シリーズ」がおすすめです。
また、旺文社の教材は「英語の友」、ジャパンタイムズ出版の教材は「OTO Navi」と連携していますので、それらのスマホアプリを活用すると良いでしょう。
さらに、当然ではありますがEXを使った語彙力強化も継続してください。2周目3周目に入ることになりますので、単語学習のペースも上げていくことができるでしょう。
覚えづらい単語は何度も復習して定着を図りましょう。
実力向上確認リスト
- 苦手分野の強化を行なった
- 過去問を解き、苦手分野の強化が確認できた
- EXを2周以上した
3ヶ月勉強法:仕上げ
仕上げの1ヶ月では、苦手分野の継続的な強化と実践演習による時間配分や受験テクニックの習得を行いましょう。
改めて、島津の英検準1級総合対策で大問別の解答のコツを確認し過去問や模試で実践しましょう。
その中で、自分なりの解答の順序や最適な時間配分を習得してください。
仕上げ確認リスト
- 過去問6回分の全てで100点が取れた
- EXの単語を9割以上覚えた
- 試験での解答順序や時間配分を確立した
技能別対策法:コツと勉強法
続いて、英検準1級の4技能それぞれの効果的な勉強法と解答のコツについて紹介します。
語彙問題対策のコツと勉強法
英検準1級では、語彙力が合否を大きく左右します。語彙力強化の勉強法と語彙問題の解答のコツを紹介します。
語彙力強化におすすめの勉強法
単語を効果的に暗記するためにおすすめの勉強法は、マルチモーダル学習です。
マルチモーダル学習とは、人間の感覚器官を複数同時に活用した勉強法です。
具体的には、単語を目で見ながら、発音を聞くことや、実際に発音しながら単語を紙に書き写すなどの勉強法が良いです。
特に、音声を聞きながら発声するという勉強法は、場所にとらわれず行うことができますのでおすすめです。
また、英単語の記憶定着のコツとして関連付けるという手法が効果的です。
例えば、同じ接頭辞・接尾辞で一つのグループとしてまとめて覚えたり、類義語・反義語をセットで覚えたりすることです。
他にも、例文と一緒に覚えることで単語のニュアンスや実際の使われ方も合わせて記憶することができます。
なお、英検準一級に必要な膨大な数の単語を効率良く覚えるための勉強法についてを以下の記事でより詳しく解説していますので、ぜひお読みください。
語彙問題の解き方のコツ
英検準1級の語彙問題の解答のコツは、消去法の活用です。
解答に相応しい単語がわかるときはもちろんそれで良いですが、英検準1級では単語数も多く、語彙問題の難易度が高いため、選択肢の4つの単語や熟語の一部しかわからないということも多いです。
そこで消去法をうまく活用し、選択肢を減らすことが重要です。明らかに違う選択肢や文脈に合わない語調・品詞の語を排除します。
また、接頭辞や接尾辞から意味を予測し、排除するかどうかを確認することも有効です。
長文問題対策のコツと勉強法
次に、英検準一級の長文問題対策に向けたおすすめの勉強法と対策のコツについて解説します。
長文対策におすすめの勉強法
長文読解対策で何よりも重要になるのは、語彙力です。そのため、とにかく語彙力を強化しましょう。
その上で、日本語で知識を入れることと、速読することがおすすめです。
英検準1級の長文問題では、学術的なトピックが出題されるため、日本語で背景知識を入れることで意味を理解しやすくなったり、内容を予測しやすくなったりします。
新聞やニュースなどで日常的に情報収集を行ったり、英検準1級の分野別の長文問題に数多く触れたりすることで知識を習得していきましょう。
その上で、長文読解を対策する際は速読を行いましょう。つまり、じっくり1回読むのではなく、素早く3回読むということを行なってください。
なぜなら、英検準1級の長文問題に解答するためには全文を正確に訳す必要はなく、解答に当てはまる箇所を探し出すことが求められるからです。
そのため、普段の勉強の際から素早く読むことを行なってください。
長文問題の解答のコツ
英検準1級の長文問題の解答のコツは、「タイトル→設問→本文→設問」の順で読むことです。
まずは、タイトルを読みその長文の内容を予測しましょう。なぜなら、タイトルとは文章の内容を端的に表したものであるからです。
内容を予測することで、話の流れを理解しやすくなります。
その上で、本文よりも先に設問を読みましょう。それにより、解答するために注目するべき内容を理解してから本文を読むことができます。
その後、実際に本文を読み進め、解答に相応しい文章や内容に出会ったら、再度設問を確認し、解答しましょう。
これらを繰り返すことで、注目するべき内容・ポイントを意識しながら読解することができます。
英検準一級の長文対策のコツについては、以下の記事でより詳しく解説していますのでぜひ確認してください。
リスニング対策のコツと勉強法
英検準1級のリスニング対策におすすめの勉強法と解答のコツを解説します。
リスニング力強化におすすめな勉強法
リスニング力を強化させるためにおすすめの勉強法は、3つあります。
1つ目は音読です。長文問題やリスニング問題のスクリプトを音読しましょう。
このとき、読むスピードで内容を理解できるようになることを目指します。
また、音源を聴きながら読んだり、音読を録音して発音を確認したりすることも良いです。
2つ目は、シャドーイングです。
シャドーイングとは、音声を聞き少し遅れて発音することです。英語を目で見て認識するのではなく、音で認識できるようになるための勉強法です。
初めは、実際の音源の0.5倍速や0.75倍速から始め、慣れてきたら1倍、1.25倍、1.5倍速と速くしていきましょう。
難しい方は1つ目の音読から始めることも有効です。
3つ目は、ディクテーションです。
ディクテーションとは、音で聞いた英語を書きとる勉強法です。これは、最も負荷の大きい勉強法ですので、効果も絶大です。
難易度が高い勉強法ですので、いきなり長文全体を行うのではなく、まずは一文ずつ行うようにしましょう。
また、5回繰り返し聞いてもわからなかった場合は、スクリプトを確認しなぜ聞き取れなかったのかを明らかにしましょう。
これらの勉強法を通じて、能動的に英語を聞きましょう。
リスニングセクションPart別解答のコツ
英検準一級のリスニングセクションは3つのパートから構成されています。それぞれのパートで問題の内容が異なるため、各パートの解答のコツを紹介します。
なお、以下の記事で英検準1級のリスニング対策のコツについてより詳しく解説していますのでぜひお読みください。
Part1の解答のコツ
パート1では、会話文が出題されます。ここでは、選択肢を先読みして話者の関係性やどちらの発言を注意して聞くべきかを把握しましょう。
また、選択肢のWhat, Where, When, Whyなどの疑問詞に注目することでも、解答するべき内容がわかります。
その上で、会話を聞く際は、感情や態度の変化に注目することで内容をイメージ化しやすくなり、理解しやすくなります。
Part2の解答のコツ
パート2では、パッセージ問題が出題されます。ここでも、選択肢を先読みし聞くべきポイントを理解しましょう。
また、タイトルを注意深く聞くことで話題を特定し、話を予測しましょう。
最後に、パラフレーズに注意しましょう。
設問や選択肢では、パッセージの内容を言い換え(パラフレーズ)されていることが多いです。
逆に、音声で聞こえてきた単語が含まれている選択肢はひっかけとして誤っている傾向にありますので、注意しましょう。
なお、英検準1級のリスニング対策のコツについては、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
Part3の解答のコツ
英検準1級のリスニングパート3では、シチュエーション問題が出題されます。
解答のコツは、問題文と設問を素早く確認し、状況把握と注意深く聞くべきポイントを押さえることです。
聞くべきポイントが理解できれば、選択肢が解答に合うか合わないかを素早く見極めることができます。
ライティング対策のコツと勉強法
英検準一級のライティング対策に効果的な勉強法と解答のコツを解説します。
ライティング対策におすすめの勉強法
ライティング対策におすすめの勉強法は、なんといっても添削をしてもらうことです。
添削とフィードバックから自分の改善点を見つけ原点を減らしていくことが求められます。
学校や塾の先生にお願いしたり、AIを活用したりして必ず添削を受けましょう。
以下の記事で、英検準1級のライティングを短期間でスコアアップするための勉強法について詳しく解説しています。ぜひご確認ください。
ライティングのコツ
英検準1級のライティングセクションでは、要約問題とエッセイ(意見論述)問題の2つが出題されます。
要約問題においても、エッセイ問題においても解答のコツは、テンプレートを使って書くことです。
英検準1級のライティングでは、決まった形式の問題が出題されますので、テンプレートを活用することで点数を稼ぐことができます。
要約問題とエッセイ問題のそれぞれで使えるテンプレートや便利なフレーズは以下の2記事で詳しく解説しています。ぜひ、これらも併せてご確認くださいませ。
参考:英検準一級要約問題のテンプレートとは
参考:英検準一級エッセイ問題のテンプレートとは
スピーキング対策(二次試験)のコツと勉強法
最後に、英検準1級の二次試験であるスピーキング(面接)対策に向けた勉強法と解答のコツを紹介します。
スピーキング対策におすすめの勉強法
英検準1級のスピーキング(二次試験)対策に効果的な勉強法は、録音と添削です。
過去問や問題集で実践練習を行う際に、録音しましょう。
音声を確認し、自分の発音が適切かどうかや無駄な沈黙がないかなど確認しましょう。
さらに、文字起こしを行い添削をしましょう。
また、いきなり話すことが難しいという方は、まずは英作文から始めましょう。
話す内容を紙で文章に書き出し、それを読むという順序で対策を進めましょう。
その中で、便利なフレーズや表現などを覚えていき、次第にスピーキングできるようにしていきましょう。
スピーキング問題の解答のコツ
英検準1級のスピーキング問題の解答のコツは、論理性と積極性を確保することです。
積極性とは、文字通り積極的に話す姿勢です。とにかく沈黙をなくしましょう。
話したい内容を表す英単語や語句が出てこない場合でも、別の表現でも構いませんし、簡単な表現になっても良いのでとにかく話続けましょう。
その上で、論理的である必要があります。論理的に話すには、「型」があります。
ナレーション問題では、起承転結で話しましょう。起承転結とは、以下のように話す手法です。
- 起(Introduction):登場人物や状況の導入
- 承(Development):出来事の進展
- 転(Twist):トラブルや変化
- 結(Conclusion):問題解決や結果
この構成に沿って、ストーリーテリングすることで論理的かつ、イラストの内容を反映させたスピーキングが可能です。
Q&Aでは、PREPで話しましょう。PERPとは以下のように話す手法です。
- Point(結論・主張):最初に自分の意見や主張を明確に述べます
- Reason(理由):その意見に至った理由や根拠を説明します)
- Example(具体例):理由を裏付ける具体的な例や経験を挙げます
- Point(再主張):最後にもう一度結論を述べ、主張を強調します
このように、話すだけで論理的になります。
なお以下の記事で、英検準一級のスピーキング対策についてより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
よくある質問
最後に、英検準1級を3ヶ月で取得したい人がよくいだく質問に回答していきます。
学校に通いながらでも3ヶ月で合格できる?
学校に通いながらでも、英検準1級を3ヶ月で取得することは可能です。
そのためには、学習時間を捻出することが重要です。平日は1日に3〜4時間、休日は1日日に8〜10時間の勉強時間を確保しましょう。
もちろん、部活で朝練がありかつ夜遅くまで練習をしている人は難しいと言わざるをえません。
一方で、部活がそこまで忙しくない方ややっていない方であれば十分に可能でしょう。通学時間や休み時間などの隙間時間を全て英検準一級に向けた勉強の時間にしましょう。
さらに、スマートフォンを触る時間は必要最小限にし、ゲームやテレビを見る時間も削りましょう。また、食事や入浴などの時間も短くすることができるでしょう。
自分の生活を今一度見直し、無駄な時間を削減し、英検準一級の勉強に充てられる時間を最大化しましょう。
モチベーション維持の方法は?
モチベーションを維持するためには、目標設定を正しくし、学習状況を可視化することです。
目標設定では、大目標と小目標を設定しましょう。
今回であれば、大目標は3ヶ月で英検準1級に合格することです。小目標はこの大目標を達成するための計画になります。
例えば、月間目標として「語彙1500語覚える、過去問8回分解く」とした場合、週間目標として「語彙350語、過去問2回分」というさらに小さな目標が設定できます。
このように、小さな目標を複数設定することで、毎日のやるべきことが明確になるだけでなく、目標を達成した実感も得ることができモチベーションの維持につながります。
また、進歩を可視化できると良いでしょう。
具体的には、日々の学習時間を記録したり、語彙習得数をカウントしたりすることです。他にも、過去問の正答率をグラフ化することなども良いです。
このように、成長を実感できるように、定量的に評価できるように学習を記録していくと良いです。
独学 vs スクール:どちらがいい?
英検準1級を3ヶ月で合格するためには、独学と専門塾などのスクールの利用のどちらが良いのでしょうか。
それぞれのメリットとデメリットをまとめます。
独学のメリット・デメリット
メリット
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで学習
- 時間の自由度が高い
デメリット
- モチベーション維持が困難
- 学習方法の迷い
- 客観的な実力把握が困難
スクール利用のメリット・デメリット
メリット
- 体系的なカリキュラム
- 専門講師からの指導
- ライティング添削が受けられる
- 模擬面接が受けられる
- 学習仲間からの刺激
デメリット
- 費用が高額
- 時間の制約
- 個人のペースに合わない場合も
結論
独学が好ましい場合が多いです。
なぜなら、英語対策塾や英検対策塾は、ほとんどの場合3ヶ月で取得するためのカリキュラムになっていないからです。
そのため自分で、3ヶ月で取得するための計画を練り実行することが良いでしょう。
しかし、英検準1級を3ヶ月で取得するための専門塾があります。それは、当塾ホワイトアカデミーの英検準1級対策コースです。
このコースでは、受講者の全員が英検準1級を3ヶ月で取得するためにカリキュラムを設計しているため、3ヶ月で取得できなかった場合の保証制度もあります。
以下のページで、コース内容の詳細が確認できますので、ぜひご覧くださいませ。
まとめ:英検準1級に3ヶ月で合格するための勉強法
ここまで、この記事では英検準1級に3ヶ月で合格するために必要な勉強時間や必要な教材、具体的な勉強法について解説してきました。
最後に、この記事で紹介した中でも特に重要なポイントをまとめます。
特に重要なポイント一覧
- 英検準1級に3ヶ月で合格することは可能である
- 英検2級に合格した方が準1級に合格するために必要な勉強時間の目安は400〜600時間である
- 英検準一級を3ヶ月で取得するためには、効果的な勉強法を継続することが必要
- 3ヶ月で英検準一級に合格するために必須の教材は、公式過去問集、単熟語EX、島津の総合対策の3冊である
- 補助教材として、英検準1級の苦手分野を強化する教材が必要であり、弱点に合わせた教材選びが重要である
- 3ヶ月で英検準一級を取得するためには、基礎固め、実力向上、仕上げのように段階的に勉強スケジュールを組み立てることが重要
この記事を通じて、英検準1級に向けた効果的な勉強法を身につけ、英検準一級合格への第一歩にしていただければ幸いです。