総合型選抜(旧AO入試)対策の専門塾ホワイトアカデミー

各大学の対策情報

2026.06.18 その他の入試方式

帰国生枠が拡大!筑波大学の帰国子女入試について完全解説

帰国生枠が拡大!筑波大学の帰国子女入試について完全解説

筑波大学は、2025年度入学試験より、帰国生徒の募集拡大として入試の再編が行われました。

そのため、これまでの帰国生徒特別入試と外国人留学生入試が再編成され外国学校経験者特別入試として生まれ変わりました。

本記事では、帰国子女の方に向けて、新しくなった外国学校経験者特別入試の概要から、出願資格・選抜方法、具体的な対策までを徹底解説します。

筑波大学を志望している帰国子女の方はぜひ最後までお読みくださいませ。

なお、本題に入る前にホワイトアカデミー高等部では帰国子女の方向けの受験相談会を実施しています。

筑波大学に帰国生枠で合格するために必要なことについてお話しいたしますのでぜひご参加くださいませ。
帰国子女向けの無料相談会はこちら

この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

筑波大学の帰国子女入試とは?外国学校経験者特別入試の概要について解説

筑波大学の外国学校経験者特別入試とは?

筑波大学には、海外の学校で一定期間教育を受けた学生を対象とした特別入試制度があります。

2025年度より「外国学校経験者特別入試」として新たに再編され、対象となる学群・学類が大幅に拡大しました。

一般入試のように大学入学共通テストは課されず、小論文と面接を中心とした選抜が行われます。

外国学校経験者特別入試の概要と帰国子女枠の拡大について

筑波大学は2025年度(令和7年度)入学者選抜より、留学生および帰国生徒の募集拡大として、入学定員の全体の約5%(約100名)を留学生・帰国生向けに設定しました。

それに伴って、従来の「私費外国人留学生入試」と「帰国生徒特別入試」を統合し、新たに「外国学校経験者特別入試」として再編成しました。

この入試の最大の特徴は、国籍にとらわれず、外国の教育制度のもとで一定期間学校教育を受けた学生を広く受け入れる点です。

日本国籍の帰国子女はもちろん、外国籍の私費留学生も対象となります。

新制度では2つの区分が設けられています。

区分 対象者 外国学校就学の目安
第1種(長期就学者) 主に外国籍・長期海外就学者 通算8年以上
第2種(短期就学者) 主に帰国子女 継続2年以上

選抜は、小論文・面接・(一部実技)で行われ、大学入学共通テストや一般的な学科試験は課されません。

ただし、学群・学類によって日本語能力試験(JLPT)や日本留学試験(EJU)の成績提出が求められる場合があります。

なお、同一年度に第1種と第2種の両方を受験することはできないほか、推薦入試や国際バカロレア特別入試(10月募集)との併願も認められていないため、注意が必要です。

参照元:筑波大学入試情報サイト

国際バカロレア(IB)特別入試との違い

筑波大学には外国学校経験者特別入試とは別に、国際バカロレア(IB)特別入試も設けられています。

両者は似ているようで、対象者・選抜方法・募集時期が大きく異なります。

以下に違いを表形式でまとめますのでご確認くださいませ。

比較項目 外国学校経験者特別入試(第1種・第2種) 国際バカロレア(IB)特別入試
主な対象者・資格 外国の教育機関で一定期間就学した者 外国の大学入学資格(IB、アビトゥア、バカロレア、GCE Aレベル等)取得者、国際バカロレア資格(IBディプロマ)取得者および取得見込者
募集時期 10月募集、1月募集 7月募集、10月募集
(※7月募集は取得者のみ)
主な出願要件 日本留学試験(EJU)の成績、英語資格、日本語能力試験(JLPT)
※学群・学類により異なる
各学類が指定するIB科目の履修、日本語運用能力(IBの日本語科目履修やEJU「日本語」受験など)
選考方法 小論文、面接、実技検査(一部学類) 書類審査(EE、TOK、CASの内容評価を含む)、面接・口述試験、小論文・実技検査(一部学類)
併願について 「第1種」と「第2種」の併願不可 IB入試(10月募集)との併願不可、7月募集と10月募集の併願不可、外国学校経験者特別入試との併願不可

このように、国内外でIB DPを取得した方は入試内容の違いおよびご自身の経歴や取得見込みのスコアに応じて、どちらの入試制度が要件を満たしているか、または有利になるかを見極めて受験することが重要です。

参照元:筑波大学入試情報サイト

筑波大学外国学校経験者特別入試(帰国生入試)の出願資格や選抜方法について解説

筑波大学外国学校経験者特別入試(帰国生入試)の出願資格や選抜方法について解説

外国学校経験者特別入試を募集している学群・学類一覧

筑波大学で外国学校経験者特別入試を実施している学群・学類の一覧を表にまとめました。

募集は「10月募集」と「1月募集」に分かれており、学群・学類によって実施する時期が異なります。

また、各募集についても第1種と第2種で募集の有無が異なりますので、注意が必要です。

学群 学類 10月募集
第1種
10月募集
第2種
1月募集
第1種
1月募集
第2種
人文・文化学群 人文学類
比較文化学類
人間学群 教育学類
心理学類
障害科学類
生命環境学群 生物学類
生物資源学類
地球学類
理工学群 数学類
物理学類
化学類
工学システム学類
社会工学類
情報学群 情報科学類
情報メディア創成学類
知識情報・図書館学類
医学群 医療科学類
体育専門学群
芸術専門学群

このように、筑波大学のすべての学群・学類で募集を行っているわけではありません。

また、学群によって10月募集と1月募集で別枠として募集定員を設けている場合と統合されている場合などもあります。

必ず最新の募集要項で、自分の志望する学群では募集があるのかどうかや、いつ出願しなければならないのかなどを確認するようにしてください。

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(10月募集)

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(1月募集)

帰国生入試の出願資格や帰国子女の要件について

帰国生入試の出願資格や帰国子女の要件について

外国学校経験者特別入試の出願基準について、「第1種」と「第2種」に分けて表形式でまとめました。

出願基準は区分によって大きく異なり、第1種では「日本留学試験(EJU)」「日本語能力試験(JLPT)」「英語資格・検定試験」の3つが学類によって求められますが、第2種では「英語資格・検定試験」のみが要件となります。

第1種(私費外国人留学生等長期就学者)の出願基準

学群 学群 日本留学試験(EJU) 日本語能力試験(JLPT) 英語資格
人文・文化学群 人文学類 N2以上 TOEFL69以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)650以上
IELTS 5.5以上
比較文化学類 N2以上 TOEFL69以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)650以上
IELTS 5.5以上
人間学群 教育学類心理学類障害科学類 「日本語」+「総合科目」+「数学1or2」または「日本語」+「理科(自由)」+「数学1or2」
※合計点が平均点以上
レベルは問わない
心理学類 「日本語」+「総合科目」+「数学1or2」または「日本語」+「理科(自由)」+「数学1or2」
※合計点が平均点以上
レベルは問わない
障害科学類 「日本語」+「総合科目」+「数学1or2」または「日本語」+「理科(自由)」+「数学1or2」
※合計点が平均点以上
レベルは問わない
生命環境学群 生物学類 「日本語」+「理科(自由)」+「数学2」
※外国の大学入学資格(IB等)取得者は提出不要
TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
生物資源学類 「総合科目」+「数学1」または「理科(自由)」+「数学2」
※各科目が平均点以上
TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
理工学群 数学類 N2以上 レベルは問わない
物理学類 N2以上 レベルは問わない
化学類 N2以上 レベルは問わない
工学システム学類 「日本語」+「理科(物理必修)」+「数学2」 レベルは問わない
社会工学類 「日本語」+「数学2」 レベルは問わない
情報学群 情報科学類 「日本語」+「理科(自由)」+「数学2」
※合計点が平均点以上
レベルは問わない
メディア創成学類 「日本語」+「理科(自由)」+「数学2」
※合計点が平均点以上
レベルは問わない
知識情報・図書館学類 レベルは問わない
医学群 医療科学類 「日本語」+「理科(自由)」+「数学2」
※合計点が平均点以上
TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
体育専門学群 TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
芸術専門学群 「日本語」+「総合科目」+「数学1or2」または「日本語」+「理科(自由)」+「数学1or2」
※合計点が平均点以上
レベルは問わない

第2種(帰国生徒等短期就学者)の出願基準

第2種は、英語資格・検定試験の成績提出のみが出願要件となります。

学群 学群 英語資格
人間学群 教育学類 レベルは問わない
心理学類 レベルは問わない
障害科学類 レベルは問わない
生命環境学群 生物学類 TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
地球学類 TOEFL70以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)650以上
IELTS 5.5以上
理工学群 数学類 レベルは問わない
物理学類 レベルは問わない
化学類 レベルは問わない
社会工学類 レベルは問わない
情報学群 情報科学類、情報メディア創成学類、知識情報・図書館学類 レベルは問わない
情報メディア創成学類、知識情報・図書館学類 レベルは問わない
知識情報・図書館学類 レベルは問わない
医学群 医療科学類 TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
体育専門学群 TOEFL61以上(3.5以上)
TOEIC(L&R)600以上
IELTS 5.0以上
芸術専門学群 レベルは問わない

英語成績について、「レベルは問わない」場合は指定されたスコア要件はありませんが、TOEFL iBT、TOEIC(L&R)、IELTS(Academic)、英検、GTEC、TEAPなどのいずれかの試験を受験し、成績証明書を提出することは必須です。

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(10月募集)

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(1月募集)

2026年度入試の選考スケジュールについて

外国学校経験者特別入試(10月募集・1月募集)の選考スケジュール(2026年度入試・4月入学)について表形式でまとめました。

選考プロセス 10月募集 1月募集
インターネット出願登録期間 2025年9月12日(金) ~ 10月2日(木) 9:00 2026年1月5日(月) ~ 1月13日(火) 9:00
出願書類提出期間(郵送のみ・持参不可) 2025年10月3日(金) ~ 10月9日(木) 必着 2026年1月14日(水) ~ 1月20日(火) 必着
受験票印刷開始 2025年10月31日(金) 9:00 2026年2月9日(月) 9:00
予備選考結果発表(生物学類のみ) 2025年10月31日(金) 10:00 2026年2月11日(水) 9:00
試験日 2025年11月27日(木)、11月28日(金) 2026年2月25日(水)
合格者発表 2025年12月10日(水) 10:00 2026年3月8日(日) 10:00
入学手続期間 2025年12月11日(木) ~ 12月18日(木) 2026年3月8日(日) ~ 3月13日(金)
入学式 2026年4月上旬 2026年4月上旬

予備選考については、生物学類のみであり、志願者数が基準(第1種は12名、第2種は4名など)を超えた場合に提出書類による予備選考が行われ、予備選考合格者のみが試験(小論文・面接)に進みます。

また、出願時の注意点として、インターネット出願登録だけでは出願手続は完了しないことが挙げられます。必ず出願期間内に書類が到着するよう郵送手配を行ってください。

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(10月募集)

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(1月募集)

筑波大学外国学校経験者入試の出願書類について

筑波大学外国学校経験者入試の出願書類について

外国学校経験者特別入試(10月募集・1月募集および第1種・第2種)の出願書類について、全員が提出する「基本書類」と、該当者や特定の学群・学類を志願する者のみが提出する「追加書類」に分けて表形式でまとめました。

出願は、インターネット出願登録を行った上で、印刷した必要書類を郵送することで完了します。

全員が提出する基本書類(必須)

書類名 備考
入学志願票
修了(見込)証明書・成績証明書(原本) 証明書が日本語・英語以外の場合は公的機関の証明を受けた和訳・英訳の添付が必要
写真票
志望の動機 日本語600字以内
身分証明書の写し等
大学あて名シート・出願書類確認票

該当者のみ提出する追加書類

書類名 対象者 備考
英語資格・検定試験の成績証明書等(原本) 英語成績の提出免除希望者を除く全員 指定された英語試験の合格証明書または成績証明書の原本
学校情報フォーム及び学校パンフレット 英語成績の提出免除希望者 高校等の教育において主な使用言語が3年間以上英語だった場合は、英語試験の成績提出が免除される
日本留学試験(EJU)の受験票の写し 第1種の指定学群・学類志願者 受験から2年以内
日本語能力試験(JLPT)の成績証明書(原本) 第1種の指定学群・学類志願者
体育実技検査票 体育専門学群志願者
運動特技に関する調査票 体育専門学群志願者 該当なしの場合は「なし」と記入
健康状態に関する調査票 体育専門学群志願者
作品写真等 芸術専門学群志願者 自身が作成した作品の写真、設計図、企画書、小論文等を3点以内
学修計画 芸術専門学群志願者 4年間で学びたいことや卒業後の進路について、日本語2000字以内 又は 英語1000ワード以内

出願する区分や志望学類によって必要な書類が異なりますので、何度も確認をして抜け漏れが内容にしましょう。

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(10月募集)

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(1月募集)

筑波大学帰国子女入試(外国学校経験者特別入試)の試験内容について

外国学校経験者特別入試(第1種・第2種)の選抜方式について表形式でまとめました。

本入試は、原則として「小論文」と「面接」、そして「提出書類(出願書類)」の内容を総合的に評価して選抜が行われます。

ただし、芸術専門学群と体育専門学群については「実技検査」が課されます。

また、芸術専門学群では、実技試験の選択科目に「論述」が含まれます。

学群 学群 小論文 (試験時間) 面接 実技検査
人文・文化学群 人文学類 〇 (120分)
比較文化学類 〇 (90分)
人間学群 教育学類 〇 (90分)
心理学類 〇 (120分)
障害科学類 〇 (120分)
生命環境学群 生物学類 〇 (120分)
生物資源学類 〇 (120分)
地球学類
理工学群 数学類 〇 (120分)
物理学類 〇 (90分)
化学類 〇 (120分)
工学システム学類 〇 (120分)
社会工学類 〇 (120分)
情報学群 情報科学類 〇 (120分)
情報メディア創成学類 〇 (120分)
知識情報・図書館学類 〇 (90分)
医学群 医療科学類 〇 (120分)
体育専門学群 〇 (120分)
芸術専門学群

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(10月募集)

参照元:筑波大学外国学校経験者特別入試募集要項(1月募集)

帰国生入試における各試験の特徴と対策について解説

帰国生入試における各試験の特徴と対策について解説

外国学校経験者特別入試の選抜は、主に書類審査・小論文・面接の3要素で構成されています。

各試験の特徴と具体的な対策を解説します。

書類審査(志望理由書・推薦書)対策について

書類審査は、筑波大学帰国子女入試における最初の関門です。提出書類の内容が面接でも深く掘り下げられるため、記述内容は試験全体を通じて重要な役割を持ちます。

評価ポイントは以下のとおりです。

  • 志望理由の明確性 — なぜ筑波大学なのか、なぜその学群・学類なのかを論理的に説明できているか
  • 学問への関心の具体性 — 興味の対象とその背景が具体的に述べられているか
  • 海外経験との接続 — 海外経験が学問への関心や将来の目標とどう繋がっているか
  • 論理的構成力 — 主張→根拠→結論の流れが明確か

帰国子女入試であるため、海外経験を通じて、語学力・異文化理解・多様な価値観の習得という点は全受験生に共通しています。

その中で、差別化し、合格を勝ちとるためには「学問への接続」を「一貫性」を持って示すことです。

つまり重要なのは、海外経験で何を学び、それが学問や将来の目標にどう活きているかを具体的に示すことです。

探究活動・課外活動・留学中に取り組んだテーマなどと絡めながら、主体的な学びの姿勢を伝えましょう。

外国学校経験者特別入試小論文試験の傾向分析

外国学校経験者特別入試小論文試験の傾向分析

筑波大学の帰国子女入試では、小論文が最も重要な選抜要素の一つです。芸術専門学群を除くほぼ全ての学群・学類で課されます。

なお、理工学群の「工学システム学類」は、数学・理科の基礎力に基づく問題解決能力等が評価されます。

外国学校経験者特別入試における各学群・学類の小論文試験の傾向について、公開されている過去の出題意図や標準的な解答例をもとに分析し、表形式でまとめました。

全体的な傾向として、単なる知識を問うのではなく、

  1. 与えられた文章(日本語または英語)やデータ・事象を正確に読み解く「読解力」
  2. それに対して自らの考えや専門知識を交えて記述する「論理的思考力」「文章表現力」

の2つが強く求められます。

学群 学類 主な出題題材・テーマ(過去問の例など) 傾向と求められる能力
人文・文化 人文学類 ・『文系と理系はなぜ分かれたのか』・『人間性と動物性』など人文系の論説文 与えられた日本語の論説文の要旨を正確に理解する能力
自らの主張を論理的かつ的確な日本語で表現する力
比較文化学類 ・『公衆衛生の倫理学』など 専門に関する日本語の文章を読み、主要な概念を定義する力
具体的事例を提示しつつ思考・批判・表現する力が
人間 教育学類 ・人権教育に関する英文・教育における包摂や公正(OECD報告書)など 教育に関する専門的な語彙を含む英文の読解力
内容を踏まえて自ら論点を設定し考察する論理展開力
心理学類 ・「ノスタルジアの心理的効果」・「AIが書く物語」など(英語記事)・日本語の専門的な文章題 心理学に関連する英文の内容を正確に理解する力
自身の経験や具体例を交えながら適切な日本語でまとめる力
障害科学類 ・ユニバーサルデザインの理念と当事者のニーズなど 障害や共生社会に関連する文章(英語を含む場合あり)を読み、当事者の視点を理解した上で自分の考えを的確に表現する力
生命環境 生物学類 ・生物学の基礎用語の説明・昆虫の生態やゲノム情報(科学英語) 教科書レベルの生物学の基礎知識
生物学に関する英文を読み解き、論理的に思考する力
生物資源学類 ・コーヒーの嗜好性調査とデータ解析・殺虫剤抵抗性と遺伝子(英文) 生物や化学(濃度計算など)の基礎知識
科学的な事象やデータを扱う英文の読解力
地球学類 ・森林が水循環・土砂移動に果たす役割・海洋プレート層序の形成過程 地球環境や地球史に関する基礎的な理解と、その仕組みや過程を論理的に説明・表現する力
理工 物理学類 ・単振動と力学的エネルギー保存則・電磁誘導と荷電粒子の運動 物理学の基礎学力、計算力、論理的思考力
数学類 数学の基礎課題 数学の基礎学力、計算力、論理的思考力
化学類 化学の基礎課題 化学の基礎学力、計算力、論理的思考力
社会工学類 ・データ分析に伴う問題設定と留意点 社会の出来事に対する関心度とデータの読み取りや独自の議論を提示する力
数学的な問題に対する論理的・数理的分析力
情報 情報科学類 ・AIとプログラミング習得の矛盾状況など 情報分野の技術的背景に関する論理的思考力と理解力
情報メディア創成学類 ・サイコロの確率計算と期待値 情報分野における理解力
数理的・論理的思考力
知識情報・図書館学類 ・レビュースコアの計算(重みづけ)・アリの集団サイズと移動速度の関係 計算を伴う問題やアルゴリズムの客観性などについて、広い視野から論理的に思考し、表現する力
医学 医療科学類 ・mRNAワクチンの作成手法と原理・ゲノム編集の展開(和文・英文) 医療や医科学に関連する論説文(英文・和文)の読解力・要点抽出能力
理科的知識に基づいた論述・考察力
体育 体育専門学群 ・行動体力の要素とトレーニング原則・スポーツにおける多様性、公平性、包摂性 体育・スポーツ・健康に対する関心度や基礎学力

参照元:筑波大学入学試験過去問題

過去問傾向を踏まえた小論文対策について

過去問の傾向を見ると、筑波大学の外国学校経験者特別入試の小論文は、一般的な「テーマ型小論文(例:環境問題についてあなたの意見を述べよ)」ではなく、「課題読解型(英語・日本語の長文読解)」や「数理・論理的思考を問う問題」が中心であることがわかります。

これらを踏まえた具体的な対策方法は以下の4点です。

1.専門分野の「英語文献」を読み、日本語で要約する訓練

多くの文系・融合系学類(心理、教育、障害科学、生物など)で、専門的な英文を読ませて日本語で解答させる問題が出題されています。

実際に、心理学類では『Psychology Today』などの英語記事(ノスタルジアの心理的効果など)を読み、その内容を150字で説明させたり、自分の考えを400字で論述させる問題が出題されています。

他にも、教育学類や障害科学類でも、OECDの報告書(多様性や包摂性に関する英文)や人権教育の専門書からの抜粋が出題されています。

さらに、生物学類でも『Nature Communications』などの科学英語(昆虫の光への反応など)が出題されています。

これらを踏まえて、志望する学問分野に関連する英語のニュース記事、科学雑誌、国際機関のレポートなどを日常的に読む習慣をつけてください。

単に和訳するだけでなく、「筆者の主張や研究結果を、150字~250字程度の日本語で論理的に要約する」というアウトプットの訓練が極めて有効です。

2.数理モデル・アルゴリズム・データ分析の記述対策(情報系・社会工学系)

情報学群や社会工学類では、純粋な文章題ではなく、数学的な論理パズルや計算プロセスを日本語で説明させる問題が出題されます。

実際に、情報メディア創成学類では「サイコロの勝つ確率」や「評価点に基づくアイテムの受け渡しゲーム(数式モデル)」が出題されています。

また、知識情報・図書館学類では「レビューサイトのスコア計算(鮮度や影響力の重み付け)」や「アリの集団サイズと移動速度の法則」などが出題されています。

さらに、情報科学類では「自動運転のための数理モデル」について、変数を設定して説明させる問題が出題されています。

そのため、高校数学(特に確率、数列、漸化式、データの分析など)の基礎を固めることはもちろんですが、数式や計算のプロセス、アルゴリズムの仕組みを「言葉(日本語)で分かりやすく他人に説明する」練習をしてください。

また、AIや自動運転など、最新の技術が社会でどのようにモデル化されているかに関心を持つことが重要です。

3.専門的な「日本語文献」の精読と、具体例を用いた論述訓練

人文学類、比較文化学類、人間学群などでは、大学の教科書レベルの硬い日本語の文章が出題されます。

心理学類では大学の『社会心理学』の入門書から抜粋され、専門用語(心理的距離、相対的な遂行認知など)の因果関係を100字や250字で説明させる問題が出題されています。

また、比較文化学類では『公衆衛生の倫理学』などから、個人の自由と公共性の対立について、具体的な事例を挙げながら論証する力が問われています。

さらに、障害科学類では、2025年大阪・関西万博におけるユニバーサルデザインの理念について、当事者の声を踏まえて論述する問題が出題されています。

これらに対応するためには、志望分野の「新書」や「大学の入門用教科書」を読み、その分野特有の概念や用語に触れておきましょう。

また、解答の際には「本文の論理を正確になぞること」と、「社会問題や自身の経験から適切な具体例を引っ張ってきて論証すること」を分けて練習してください。

4.理系分野は「教科書知識の論理的なアウトプット」

医学群や生命環境、理工学群の理系分野では、基礎知識を前提とした上で、それを論理的に説明する力が問われます。

実際に、医療科学類では「mRNAワクチンの作成手法や原理」「ゲノム編集の展開」といった医学的・理科的知識を問う論文が出題されています。

また、物理・化学・数学類では、各分野の基礎学力を問う課題(計算や法則の理解など)が直接的に出題されます。

そのため、理系科目の基礎知識(高校の教科書レベル)を徹底的に復習してください。

単に公式を暗記するのではなく、「なぜその現象が起きるのか」「その技術(mRNAなど)はどのような仕組みなのか」を、図やグラフを用いずに、文章だけで論理的に説明できるようにすることが小論文対策となります。

ホワイトアカデミー高等部では、このような過去問傾向に合わせた筆記試験対策が可能です。

生徒の志望学部に合わせた専門のプロが担当隣マンツーマン指導を行うため、専門分野の背景知識の習得や理系分野の筆記試験対策なども行えます。

専門的な指導を受けたいという方はぜひ一度無料相談会にお越しくださいませ。

ホワイトアカデミー高等部の無料の受験相談会

面接試験対策について

面接試験対策について

面接では、日本語コミュニケーション力が重要であり、答え方の明確さ・論理性・表現力全体が評価されます。

なぜなら、入学後は帰国生であっても日本語で学位を取得していくからです。

そのため、海外経験が長く日本語に不安があるという方は入念に準備を行いましょう。

また、志望理由や海外経験だけでなく、小論文の内容についても深く掘り下げられることもありますので、日頃から多角的な視点で物事を考えられるように訓練しておくことが重要です。

頻出の質問は以下の5つです。

  1. 小論文に関する質問 — 「先ほどの小論文で書いた〜について詳しく説明してください」
  2. 志望理由 — 「なぜ筑波大学を選んだのですか?」「なぜこの学群・学類ですか?」
  3. 海外経験について — 「海外生活で一番印象に残った経験は何ですか?」「困難にどう対処しましたか?」
  4. 自己分析 — 「あなたの長所・短所を教えてください」「最も苦労したことは何ですか?」
  5. 将来の展望 — 「卒業後はどのようなキャリアを描いていますか?」

これらについて、端的に回答できるようにするだけでなく、深掘り質問まで対応できるように準備を行いましょう。

帰国子女の方からよくある質問(FAQ)

帰国子女の方からよくある質問

Q.帰国後3年以上経っていても受験できますか?

A.はい。可能です。

2025年度の制度再編により、従来の「帰国後3年以内」という制限は緩和されています。

旧「帰国生徒特別入試」では帰国後の年数に明確な上限が設けられていましたが、新「外国学校経験者特別入試」ではこの条件が見直されています。

Q.英語力はどの程度必要ですか?

英語力はどの程度必要ですか

A. 学群・学類によって異なりますが、レベルを問わない場合でも、以下のスコアを目安にしてください。

  • TOEFL:3.5以上
  • IELTS:5.0以上

このスコアは、基準を設けられている多くの学群の要件を満たすスコアです。

その上で、、小論文では英語の課題文を日本語で論述する形式が多く、実践的な英語読解力は重要です。

Q.IB資格がなくても受験できますか?

A.はい、受験できます。

外国学校経験者特別入試(第1種・第2種)はIB資格を必須条件としていません。

IB資格がない場合でも、外国での就学期間などの要件を満たしていれば出願可能です。

IB資格保有者の場合は、IB特別入試との比較検討をおすすめします。

Q.日本語の学力はどの程度求められますか?

日本語の学力はどの程度求められますか

A.ネイティブレベルです。小論文・面接ともに日本語での表現力が重要な評価ポイントとなります。

外国学校経験者特別入試は日本語で学位を取得することを前提としており、小論文は原則日本語で論述します。

海外経験が長く日本語力に不安を感じる場合は、早めに対策を始めることをおすすめします。

Q.第1種と第2種はどちらを選べばよいですか?

A.自分の日本学校・外国学校への在学期間によって出願できる区分が決まります。

日本の学校に通算4年以上在学し、かつ外国の学校に継続2年以上在学した場合は「第2種」が対象です。

日本の学校在学が4年未満で外国学校在学が通算8年以上の場合は「第1種」が対象です。

また、同一年度に両方の受験はできませんので、自動的に出願区分が決まります。

まとめ:筑波大学帰国生入試

筑波大学帰国生入試のまとめ

ここまで、筑波大学の帰国生入試について、再編後の入試区分や帰国子女の要件、試験い向けた具体的な対策まで解説してきました。

最後に、筑波大学帰国子女入試(外国学校経験者特別入試)のポイントについておさらいします。

今回のまとめ

  • 筑波大学では2025年度より制度再編が行われ、帰国子女の募集が拡大された
  • 帰国子女入試は2区分制であり、第1種(長期就学者・通算8年以上)と第2種(短期就学者・継続2年以上)がある
  • 帰国生入試の選抜は小論文・面接が中心であり、筆記試験では英語課題文の読解と日本語論述が頻出である
  • 出願資格や要件、書類が学群・学類によって異なるため、必ず募集要項を確認し早めに準備することが求められる

筑波大学の帰国子女入試は、準備の質が合否を大きく左右します。一人で対策を進めることに不安を感じる方や、もっと詳しく相談したい方は、ぜひプロのサポートを活用してください。

ホワイトアカデミー高等部では、帰国生入試専門の個別指導を提供しています。まずは無料相談でお気軽にご相談ください。
ホワイトアカデミー高等部の無料相談会に申し込む

総合型選抜・公募推薦入試に特化した専門塾

ホワイトアカデミー高等部とは?

総合型選抜・公募推薦入試に特化した専門塾。

プロ講師が活動実績作りから小論文・面接まで、
マンツーマンで徹底サポート。

  • カリキュラム修了者の合格率98%※1
  • 上智大学合格率83%(2025年度)※2
  • 小論文・書類すべて添削無制限
  • 全授業が社会人のプロ講師による1対1形式
  • カリキュラム修了者には合格保証制度を提供

※1 合格率98%はカリキュラム消化者が対象です。
※2 上智大学合格率83%は2025年度入試における上智大学受験者が母数です。

その他の入試方式

総合型選抜・公募推薦対策の専門塾ホワイトアカデミー高等部の公式サイト
×