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2026.07.06 総合型選抜(旧AO入試)

慶應義塾大学のAO入試と推薦入試の特徴と対策方法を大公開

慶應義塾大学のAO入試と推薦入試の特徴と対策方法を大公開

今回は、最難関私大として名高い慶應義塾大学で実施している総合型選抜並びに推薦入試の特徴や対策方法について解説します。

1万字を超える長い記事になるため、はじめにこの記事で紹介している内容のポイントを簡単にまとめました。

今回の記事で取り上げる主な内容

  • 慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試の特徴
  • 2026年度(昨年度)の各学部の正確な倍率・合格実績
  • 2027年度最新の募集要項や出願条件
  • 学部や入試方式ごとの対策方法
  • おすすめの併願受験先
  • 慶應義塾大学の総合型選抜受験者がよく抱く疑問への回答

慶應義塾大学は、全国から優秀な受験生が集まり競い合う国内トップレベルの私立大学。

今記事をお読みになっている方の中には、「昔から慶應に憧れていた」、「どんな選抜方法でもいいから入学したい」という受験生の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事は、以下に当てはまる方々にぴったりの内容となっています。

こんな方には特におすすめ

  • どうしても合格したいので、総合型選抜や推薦入試の利用も検討している
  • 慶應義塾大学に総合型選抜や推薦入試があるのか知りたい
  • 合格したいので、どうやって対策すればいいか知りたい

一つでも該当する方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

本題に入る前に、総合型選抜の対策塾ホワイトアカデミー高等部では、慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試を受験する人に向けて、マンツーマン式の特別授業を実施しています。

ホワイトアカデミー高等部の特徴や無料の受験相談会のご予約方法については、以下のページでまとめていますので、ぜひご覧ください。↓

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目次

慶應義塾大学の総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試とは?

慶應義塾大学の総合型選抜とは?
まずは、慶應義塾大学が実施している総合型選抜と推薦入試の種類、実施学部、列びに合格実績等をご紹介します。

総合型選抜・推薦入試は3種類の方式がある

慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試には、「自主応募制による推薦入学者選考」、「FIT入試」、「AO入試(理工学部は分野志向型入試)」という3種類の選抜方式があります。

それぞれの選抜方式を実施している学部を表にまとめました。

方式 対象の学部
自主応募制による推薦入学者選考 文学部
FIT入試 法学部
AO入試(※理工学部は分野志向型) ・理工学部
・総合政策学部
・環境情報学部
・看護医療学部

慶應義塾大学にある10学部のうち、総合型選抜・推薦入試を実施しているのは6学部です。

これらの学部が第一志望の方は、ぜひ総合型選抜・推薦入試の受験を検討しましょう。

それぞれの選抜方式の特徴は、このようになっています。

方式 内容
自主応募制による推薦入学者選考 いわゆる公募推薦。

評定平均が4.1以上の現役生であれば、原則として誰でも出願可能。

FIT入試 学科試験を課さない総合型選抜。

学業・課外活動の優れた実績が出願条件のA方式と、評定平均が出願条件のB方式がある。高卒生も出願可能。

AO入試・分野志向型入試 書類選考と面接試験などで合否を決める選抜方式。

学部ごとに出願資格が異なり、SFCは最低評定を設けていません。理工学部の評定は「望ましい」目安で、理工学部以外は既卒者も出願可能です。

入試の出願条件や詳細は各学部で異なります。学部ごとの詳しい情報を知りたい方は、該当する学部のページをご参照ください。
参考リンク:慶應義塾大学公式:学部の入試制度一覧

2026年度(昨年度)の慶應義塾大学の各学部の総合型選抜合格実績

直近となる2026年度入試(2025年実施)の総合型選抜・推薦入試の正確な志願者数(出願者数)、最終合格者数、および倍率を一覧にしました。

受験する学部を検討中の方や、A方式とB方式のどちらで出願するか迷っている方は、こちらを参考にしてみてください。

学部 方式・学科 志願者(出願者)数 最終合格者数 倍率
文学部 自主応募制推薦(人文社会学科) 390名 116名 約3.4倍
法学部 法律学科(A方式) 306名 53名 約5.8倍
法律学科(B方式) 197名 46名 約4.3倍
政治学科(A方式) 306名 56名 約5.5倍
政治学科(B方式) 199名 46名 約4.3倍
理工学部 分野志向型(3学科合計) 19名 9名 約2.1倍
総合政策学部 2025夏秋AO(2026年4月入学) 852名 143名 約6.0倍
環境情報学部 2025夏秋AO(2026年4月入学) 622名 146名 約4.3倍
看護医療学部 看護学科(A方式) 52名 5名 10.4倍
看護医療学部(B方式) 19名 1名 19.0倍

公式入試結果 参照元リンク:
慶應義塾大学 2026年度文学部自主応募制推薦 選考結果、
慶應義塾大学 2026年度法学部FIT入試 選考結果、
SFC 2026夏秋AO募集要項(2026年度結果・統計掲載)、
看護医療学部2027年度AO入試募集要項(2026年度結果掲載)

2026年度の倍率は、理工学部の分野志向型入試(3学科合計)の約2.1倍から、看護医療学部B方式の19.0倍まで、方式によって大きく異なります。

SFCや法学部A方式、看護医療学部などは倍率が約5倍〜19倍に達しており、書類・論述・面接まで含めた十分な準備が必要です。

文学部の選考日程と募集要項のポイント

文学部のポイント
ここからは、文学部で実施している「自主応募制による推薦入学者選考」の概要や出願条件、合格するためのポイントを解説していきます。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 【1】出願登録(インターネット)&検定料支払:2026年10月1日(木)10:00~10月20日(火)17:00
【2】出願書類の郵送:2026年10月16日(金)~10月20日(火)※締切日消印有効
※1と2両方の手続きが必要
試験日 2026年11月22日(日)
試験会場 日吉キャンパス
合格発表日 2026年11月27日(金)10:00
出願時の主な提出書類 ・志願確認票
・自己推薦書(自筆・横書き)
・調査書
・評価書
試験内容 ・総合考査I(各種資料に対する理解力、文章構成・表現力、分析力等を総合的に考査)
・総合考査II(与えられたテーマに対する記述)
募集人数 120名
出願時必要最低評定平均 全体の学習成績の状況が4.1以上
実績(2026年度) 倍率:約3.4倍(志願者390名 / 最終合格者116名)
(公式データ:2026年度文学部自主応募制推薦 選考結果)
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
合格した場合、文学部に入学することを確約できる者(第一志望限定)

募集要項参照元:「2027年度 慶應義塾大学 文学部 自主応募制による推薦入学者選考 募集要項」

対策のポイント

慶應義塾大学の文学部に総合型選抜で合格するためのポイントは、以下の4つです。

  • できるだけ高い評定平均をとる
  • 自己推薦書を作り込む
  • 文法ミスのない正確な記述ができるよう練習しておく
  • 独自の記述試験「総合考査」の演習をたくさん行う

それぞれ詳しく解説します。

できるだけ高い評定平均をとる

文学部の自主応募制推薦では、出願条件として全体の学習成績の状況が4.1以上であることが厳格に求められています。

合否の評価項目には調査書や評価書も含まれているため、高校1年生から高校3年生の1学期までの評定平均をできるだけ高くすることが重要です。

日頃から授業態度や提出物に気を配り、定期テストでは高得点を維持できるよう努力しましょう。

自己推薦書を作り込む

自己推薦書は、以下の2つの内容を記載する重要な出願書類です。

  • 高校時代に力を入れた内容と挙げた成果
  • 文学部を第一志望にした理由と、文学部で何を学び、将来にどう活かすかという学習計画

それぞれ半分ずつの欄が設けられており、本人の自筆で具体的に記述するよう指示されています。

文学部の選考では「学力のみに偏らない判定」を重視しており、学校での成績や実績、そして何より明確な志望動機が評価されます。自己推薦書を通して、「なぜ慶應義塾大学の文学部でなければならないのか」を論理的かつ情熱的にアピールしましょう。

独自の記述試験「総合考査」の演習をたくさん行う

文学部の選考は、書類審査(調査書・自己推薦書・評価書)と、独自の筆記試験である「総合考査Ⅰ」「総合考査Ⅱ」の結果を総合して判定されます。

総合考査I 論文形式を採り、各種資料に対する理解力、文章構成・表現力、分析力等を総合的な視点から考査します。
総合考査II 与えられたテーマについての記述を評価します。

総合考査Iは長文の資料を読み解く小論文形式、総合考査IIは独自のテーマに対する記述です。これらは一朝一夕で身につくものではないため、過去の傾向を踏まえ、論理的思考力と文章表現力を磨くための添削指導や演習を数多くこなすことが合格への最短ルートとなります。

法学部の選考日程と募集要項のポイント

法学部のポイント
次に、法学部で実施している「FIT入試」の概要や出願条件、対策方法などについて解説します。

法学部のFIT入試には、A方式とB方式という2種類の方式があります。

それぞれ出願条件や二次選考の内容が異なるため、しっかり確認してください(法律学科・政治学科の併願はできませんが、同一学科のA方式・B方式の併願は可能です)。

A方式の募集要項の概要と出願条件

出願期間 【1】出願登録(インターネット)&検定料支払:2026年8月3日(月)10:00~9月3日(木)17:00
【2】出願書類の郵送:2026年9月1日(火)~9月3日(木)※締切日消印有効
※1と2両方の手続きが必要です
第1次選考合格発表日 2026年9月15日(火)10:00
2次選考日 2026年9月19日(土)
試験会場 三田キャンパス
最終合格発表日 2026年11月2日(月)10:00
出願時の主な提出書類 ・志願確認票(マイページよりカラー印刷)
・志願者調書
・志望理由書(自筆・横書き800字以内)
・自己推薦書(全2ページ)
・調査書等
試験内容 【1次】書類審査
【2次】模擬講義・論述試験、口頭試問
募集人数 法律学科:最大80名(A・B方式合計)
政治学科:最大80名(A・B方式合計)
出願時必要最低評定平均 なし(ただし優れた活動実績が求められる)
実績(2026年度) 法律学科 A方式:約5.8倍(出願306名 / 合格53名)
政治学科 A方式:約5.5倍(出願306名 / 合格56名)
(公式データ:2026年度法学部FIT入試 選考結果)
特筆すべき出願内容
(一部抜粋)
学業を含めたさまざまな活動に積極的に取り組み、優れた実績をあげた者。自己推薦書〔Ⅰ〕の別添資料として、公式な証明書等を5枚まで添付可能。

募集要項参照元:「2027年度 慶應義塾大学 法学部 FIT入試募集要項」

A方式の対策のポイント

法学部A方式のポイント
法学部のFIT入試 A方式に合格するために対策しておきたいのは以下のポイントです。

  1. 自己推薦書や志望理由書の徹底的な作り込み
  2. 卓越したリーダーシップや外国語能力など、自己の強みを証明する実績
  3. 二次選抜の「模擬講義・論述試験」および「口頭試問」のプロによる対策

出願書類(志望理由書・自己推薦書)の作り込み

A方式では、志願者調書、志望理由書、自己推薦書(Ⅰ・Ⅱ)など、非常にボリュームのある書類の提出が必要です。

志望理由書では「なぜ慶應の法学部で学びたいのか、それが将来においてどういう意味を持つのか」を800字以内で自筆記述します。また、自己推薦書Ⅱ(A4・2枚)では、将来どのように社会に貢献する人材になり得るかを自由に表現する必要があります。1次選考は書類審査のみで大幅に志願者が絞られるため、論理一貫性と熱意が伝わる書類作りが必須です。

二次選抜(模擬講義・口頭試問)への万全な準備

2次選考では、大学の講義を実際に聴講した上で論述する「模擬講義・論述試験」と、教授陣からの鋭い質問に答える「口頭試問」が行われます。

単なる知識の暗記ではなく、その場で思考し、法学・政治学的な視点から論理的に回答する能力が試されます。過去の選考概要を徹底的に研究し、模擬面接や対話型演習を繰り返しておくことが大切です。

B方式の募集要項の概要と出願条件

出願期間 【1】出願登録(インターネット)&検定料支払:2026年8月3日(月)10:00~9月3日(木)17:00
【2】出願書類の郵送:2026年9月1日(火)~9月3日(木)※締切日消印有効
※1と2両方の手続きが必要です
第1次選考合格発表日 2026年9月15日(火)10:00
2次選考日 2026年9月20日(日)
試験会場 三田キャンパス
最終合格発表日 2026年11月2日(月)10:00
出願時の主な提出書類 ・志願確認票
・志願者調書
・志望理由書
・評価書(指定教員による作成・厳封)
・調査書(各指定教科・全体の評定が4.0以上必須)
試験内容 【1次】書類審査
【2次】総合考査I・II、面接
募集人数 法律学科・政治学科それぞれ最大80名(A・B方式合計)※各地域ブロックからの合格上限あり
出願時必要最低評定平均 指定各教科(外国語、数学、国語、地理歴史、公民)および全体の学習成績の状況がすべて4.0以上
実績(2026年度) 法律学科 B方式:約4.3倍(出願197名 / 合格46名)
政治学科 B方式:約4.3倍(出願199名 / 合格46名)
(公式データ:2026年度法学部FIT入試 選考結果)

募集要項参照元:「2027年度 慶應義塾大学 法学部 FIT入試募集要項」

B方式の対策のポイント

法学部B方式のポイント
法学部のFIT入試 B方式の対策すべきポイントは、以下の教科・選考対策です。

高い評定平均の維持と「総合考査」対策

B方式は主要5教科(国・数・英・地歴・公民)と全体の評定がすべて4.0以上であることが絶対条件です。

二次選抜で課される「総合考査Ⅰ」では、与えられたグラフや判例、条文などの資料から論理的に思考・考察する力が問われ、「総合考査Ⅱ」では独自のテーマに基づく発想力や独創性が評価されます。400字程度で的確にまとめる論述力を過去問演習を通じて養いましょう。また、全国を7ブロックに分けた地域ブロック枠が設定されているのもB方式の特徴です。

理工学部の選考日程と募集要項のポイント

理工学部のポイント
理工学部の総合型選抜は、昨年度より「分野志向型入試」へと名称が変更されました。学問への強い興味・情熱を持つ学生を学科別に募集する少人数精鋭の入試です。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 2026年10月1日(木)~10月6日(火)
第1次選考合格発表日 2026年10月30日(金)
2次選考日 2026年12月5日(土)
第2次選考合格発表日 2026年12月5日(土)
3次選考日 2026年12月6日(日)
試験会場(2次・3次) 矢上キャンパス
第3次選考合格発表日 2026年12月11日(金)
出願時の主な提出書類 ・写真票・志望理由書
・入学志願者調書・成績に関する確認書・出願書類確認票
・調査書(必要に応じて卒業見込証明書・振り替え表等)
試験内容 【1次】書類審査(調査書・志望理由書など)
【2次】総合審査(論理的思考を問う学科別の筆記・記述試験)※化学科は免除
【3次】面接試験(対話による深い口頭審査)
募集学科・人員 ・電気情報工学科:最大10名程度
・数理科学科:最大10名程度
・化学科:最大4名程度
出願時必要最低評定平均 大学が「望ましい」とする成績評価:全体の学習成績の状況が4.1以上
指定された数学・理科の各科目評定がすべて4以上(必須の最低評定基準ではありません)
特筆すべき出願内容 理工学部を第一志望とする者。欠席日数の合計が30日以内で、数学15単位以上、理科12単位以上、指定英語科目を含む外国語14単位以上を修得していること。

参照元:「2027年度 慶應義塾大学理工学部 分野志向型入試 募集要項」

対策のポイント

第一志望・卒業時期・欠席日数・履修単位の要件を満たすことが前提です。評定4.1以上および指定された数学・理科の各科目4以上は出願の必須条件ではなく、大学が「望ましい」と示す成績評価ですが、選考を見据えた重要な目安になります。

分野志向型入試では、2次の「総合審査(筆記・記述)」で理系的な高い論理的思考力が試され、3次の「面接試験」では、希望する学問分野に対する旺盛な知的好奇心と探究心、柔軟な発想力がじっくりと審査されます。志望理由書(2,000字以内)には、これまで自分が取り組んできた独自の探究活動や科学技術系コンテストの実績などを論理的に落とし込む必要があります。2026年度は3学科合計で志願者19名、最終合格者9名、倍率は約2.1倍でした。

総合政策学部・環境情報学部(SFC)の選考日程と募集要項のポイント

SFCのポイント
続いて、慶應義塾大学の湘南藤沢キャンパス(通称SFC)にある総合政策学部と環境情報学部で実施しているAO入試の概要を解説します。

募集要項の概要と出願条件(2026夏秋AO)

出願時期 オンライン申請:2026年8月3日(月)10:00~9月1日(火)15:00/郵送書類:9月1日(火)~9月2日(水)
2次選考(面接) 総合政策学部:2026年10月17日(土)・18日(日)のいずれか/環境情報学部:10月24日(土)・25日(日)のいずれか
最終合格発表日 2026年11月2日(月)11:00
出願時の主な提出書類 ・履歴・活動報告・志望理由/学習計画/自己アピール(日本語2,000字以内+自由記述A4判2枚以内)
・志願者評価(2名)・任意提出資料(最大10点)
・入学志願票・調査書等(オンライン申請後に郵送)
試験内容 【1次】書類審査(提出された膨大な資料を精査)
【2次】面接試験(30分程度、日本語または英語)
募集人数 総合政策学部・環境情報学部ともに各150名(通年合計)
出願時必要最低評定平均 なし(評定による足切りはありません)
実績(2026年度) 総合政策学部:約6.0倍(志願者852名 / 2次合格者143名)
環境情報学部:約4.3倍(志願者622名 / 2次合格者146名)
(公式データ:2026夏秋AO募集要項「AO入試選考結果・統計」)
特筆すべき出願内容 所定のコンテスト(数学オリンピック、JSEC、マイプロジェクトアワードなど)で優秀な成績を収めた者は「1次選考免除」を申請することが可能。

参照元:「慶應義塾大学 2026夏秋AO入試募集要項(2027年4月・9月入学)」

対策のポイント

SFCのAO入試は、出願の評定条件がないため全国から非常に尖った才能や高い実績を持つ受験生が殺到します(昨年度の夏秋AOでは両学部合わせて1,400名以上が志願)。

提出する「志望理由・学習計画・自己アピール」や「任意提出資料」のクオリティが1次審査のすべてを決めます。また、募集要項に明記されている通り、「生成AIによって生成された出願書類は受験生独自の成果物とはみなさない」と独自の注意喚起がなされているため、自分自身の経験と来歴に紐づいたオリジナリティ溢れる書類作成がこれまで以上に強く求められています。

看護医療学部の選考日程と募集要項のポイント

看護医療学部のポイント
最後に、看護医療学部で実施しているAO入試の概要について解説します。看護医療学部には、活動実績などを評価するA方式と、評定平均を重視するB方式の2つの選抜方法があり、両方式の併願はできません。

募集要項の概要と出願条件

出願期間 2026年9月15日(火)10:00~9月17日(木)※Webエントリーの上、書類郵送(国内は締切日消印有効)
第1次選考合格発表日 2026年10月16日(金)10:00
2次選考(面接)日 2026年10月24日(土)
最終合格発表日 2026年11月2日(月)10:00
出願時の主な提出書類 ・入学志願票・収納証明書台帳・写真票
・成績・卒業に関する証明書等
・入学志願者調書・志望理由書
・【A方式】活動報告書/【B方式】学習計画書
・志願者評価書2通
選考内容 【1次】書類審査 / 【2次】面接試験(湘南藤沢キャンパス)
出願時必要最低評定平均 【A方式】なし / 【B方式】全体の学習成績の状況が4.5以上
実績(2026年度) ・A方式:10.4倍(出願者52名 / 第2次合格者5名)
・B方式:19.0倍(出願者19名 / 第2次合格者1名)
(公式データ:2027年度看護医療学部AO入試募集要項「2026年度選考結果」)

募集要項参照元:慶應義塾大学 看護医療学部「2027年度 アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)募集要項」

対策のポイント

昨年度の実績を見てもわかる通り、最終合格者数は非常に絞られており、A方式で10.4倍、B方式に至っては19.0倍に達する超激戦入試となっています。

A方式では、看護・医療・保健・福祉に関する経験だけでなく、奉仕活動、語学・情報技能、学術・文化・芸術・スポーツ、探究活動など、自らが成果を上げた分野を活動報告書で具体的に示します。一方、B方式では4.5以上の評定条件を満たした上で、大学での学習目標や将来の構想を記した「学習計画書」を精緻に仕上げる必要があります。2次選考の個人面接では、看護医療を学ぶ適性や志望動機を自分の言葉で説明できるよう、綿密な面接演習が必要です。

慶應義塾大学の総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試で求められる事は?

慶應の総合型選抜で求められること
ここからは、慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試で何が求められるのか、どのような人が合格しやすいのか、について解説していきます。

何が求められるのか?

慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試では、以下の5つのポイントが特に求められます。

慶應大学の総合型選抜・推薦入試で主に求められる5つのポイント

  • テンプレートを排し、自らの頭で考え抜いた説得力のある論述ができていること
  • 提出するすべての書類において、過去の来歴と入学後の計画に一貫性があること
  • 各学部が掲げる「アドミッション・ポリシー」を深く体現していること
  • 大学で学びたい学問の準備(独自の探究活動や課外活動)をすでに主体的に始めていること
  • 他者と協働し、社会の課題を解決しようとする高いモチベーションと主体性

特に慶應義塾大学の選考では、付け焼き刃の志望動機や、他人に頼り切った文章(生成AIの安易な利用などを含む)は厳しく見抜かれます。なぜ自分がその学部で学びたいのか、そしてこれまでにどんな下地を積み上げてきたのかを、自身の言葉でロジカルに語る能力が全学部共通で求められています。

合格しやすい人の特徴

慶應義塾大学の総合型選抜に合格しやすい人の特徴を簡単にまとめました。

  • 学部の研究内容を熟知し、教授陣が「ぜひ一緒に研究したい」と思える問題意識を持つ人
  • 高校時代、自分の興味関心のある分野(学問、スポーツ、ボランティアなど)で圧倒的な行動力を示した人
  • 出願条件を大きく上回る高い評定平均(可能な限り4.5〜5.0に近い数値)を維持してきた人
  • 面接や口頭試問において、想定外の質問に対しても論理的かつ柔軟に受け答えができる人

おすすめの併願受験先はどこ?

おすすめの併願先
慶應義塾大学の総合型選抜や推薦入試は非常に高倍率なため、万が一に備えた戦略的な併願先選定が重要になります。当スクールの講師がおすすめしている主な併願先は以下の3つです。

おすすめの併願先の一例

  • 上智大学の公募推薦(推薦入学試験)
  • 中央大学の総合型選抜(高大接続型など)
  • 立教大学の自由選抜入試(総合型選抜)

上智大学の公募推薦

慶應義塾大学を総合型選抜で受験する生徒にとって、上智大学の公募推薦は最高の併願先の一つです。

なぜなら、上智大学の公募推薦の2次選考(1次通過者対象)は例年11月下旬に実施されるため、11月上旬までに最終合格発表が行われる慶應義塾大学のFIT入試やSFC AO入試の結果を確認した後に、受験の要否を最終判断できるというスケジュール上の大きなメリットがあるからです。同じ最難関私大でありながら、入試日程をずらして挑戦できるため非常に有利な戦略が組めます。

上智大学の公募推薦の詳細や対策については、以下のページで詳しくまとめています。
⇒上智大学の公募推薦入試 特集ページ

慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試の希望者がよく抱く疑問

よくある疑問
最後に、慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試についてよく挙げられる疑問についてまとめて解説します。

他学部や他大学と併願できるの?

併願の扱いは方式ごとに異なります。文学部、法学部、理工学部は第一志望であることに加え、合格時の入学確約が必要です。SFCは、相手方の入試が専願ではなく、合格後の入学確約を求めない場合に限り、他学部・他大学との併願を認めています。

看護医療学部も第一志望として入学を強く志すことが出願資格です。したがって、出願前に志望方式と併願先の双方の専願・入学確約条件を確認し、条件が衝突しない組み合わせに限って出願する必要があります。

学内併願にも制限があります。法学部FIT入試では法律学科と政治学科の併願はできませんが、同一学科のA方式・B方式は併願可能です。SFCは同じ実施期に総合政策学部と環境情報学部を併願できず、看護医療学部もA方式・B方式を併願できません。日程と条件を募集要項で必ず確認しましょう。

慶應義塾大学に指定校推薦(学校推薦型選抜)はあるの?

慶應義塾大学の指定校推薦
慶應義塾大学では、以下の学部において指定校からの学校長推薦に基づく「指定校による推薦入試」を実施しています。

  • 経済学部
  • 法学部
  • 商学部
  • 理工学部
  • 薬学部(薬学科)

例年6月頃に、推薦を依頼する対象の高等学校宛に大学から募集要項等が直接送付されます。出願時期は11月頃です。ご自身の通う高校に慶應義塾大学の指定校枠があるかどうか、また必要な評定平均などの校内選考基準については、進路指導の先生に必ず確認してください。

浪人生や社会人も受験できるの?

慶應義塾大学の総合型選抜は、方式によって既卒生(浪人生など)の出願可否が明確に分かれています。

最新の募集要項に基づく各方式の対象者は以下の通りです。

学部・方式 既卒生(浪人生)の出願
文学部 自主応募制推薦 不可(今春卒業見込みの現役生限定)
法学部 FIT入試 可能(既卒生の出願も広く認めています)
理工学部 分野志向型入試 不可(今春卒業見込みの現役生限定)
総合政策・環境情報学部 AO入試 可能(既卒生や社会人も出願資格を満たせば応募できます)
看護医療学部 AO入試 可能(A・B方式とも既卒者が対象に含まれますが、方式別資格の確認が必要です)

浪人生や再受験生の方は、法学部、SFC(総合政策・環境情報)、看護医療学部のAO入試を選択肢に入れて対策を進めましょう。

ズバリ、受かりやすい狙い目の学部はどれ?

狙い目の学部
慶應義塾大学の総合型選抜で狙い目の学部は、以下の2つです。

  • 文学部
  • 法学部(B方式)

この2学部は、募集人員が比較的多く、評定を中心とした出願条件が明確なため、早い段階から受験資格を整えやすい方式です。ただし、条件を満たすだけで合格しやすくなるわけではありません。

文学部で必要な評定平均は4.1以上、法学部(B方式)は4.0以上です。合格実績データを見てもわかるように、法学部B方式はA方式よりも志願者数が落ち着いている傾向があるため、評定平均をクリアしている受験生にとっては非常に狙い目の方式と言えます。

慶應義塾大学の総合型選抜(旧AO入試)・推薦入試に関する総括

慶應義塾大学の総合型選抜に関するまとめ
最後に、今回紹介した慶應義塾大学の総合型選抜・推薦入試について特におさえてほしいポイントをまとめました。

特におさえるべきポイント

  • 実施学部は、文・法・理工・総合政策・環境情報・看護医療の6学部
  • 理工学部は「分野志向型入試」として学科別に精鋭を選抜
  • 2026年度の入試実績は約2.1倍〜19.0倍と、方式によって大きな差がある
  • 文学部・法学部B方式・看護医療学部B方式では評定基準が必須で、理工学部では高い成績が望ましい
  • 提出書類(志望理由書や学習計画)の分量が非常に多く、早期からの対策が合否を分ける
  • 2次選考では「模擬講義」「口頭試問」「総合考査」など、深い思考力を見る独自試験が課される

私学の雄として君臨する慶應義塾大学への進学は、多くの受験生にとって大きな挑戦です。

一般入試の難易度が高いことは言うまでもありませんが、総合型選抜・推薦入試においても、徹底的な自己分析、高い学業成績、精度高き情報収集力、そして学問への純粋な情熱がなければ合格を掴み取ることはできません。しかし、だからこそ早期から正しい方法で対策を積み重ねてきた受験生には、大きなチャンスが開かれています。

「何としても慶應義塾大学に入学したい!」という熱い想いをお持ちの方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。

最後になりますが、当スクール、ホワイトアカデミー高等部では慶應義塾大学の総合型選抜並びに推薦入試の個別対策授業を提供しています。現在、無料の受験相談会を開催しておりますので、まずはお気軽ご利用下さい。

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【本記事の参考ページ一覧】
・慶應義塾大学 2026年度理工学部分野志向型入試 選考結果
・慶應義塾大学 2026年度文学部自主応募制推薦 選考結果
・慶應義塾大学 2026年度法学部FIT入試 選考結果
・慶應義塾大学 2026夏秋AO募集要項(2026年度SFC入試結果・統計掲載)
・慶應義塾大学 2027年度看護医療学部AO入試募集要項(2026年度選考結果掲載)

*当ページは2027年度入学試験向けの公式情報および2026年度公式入試結果データをベースに情報を配信しておりますが、入試の最新動向および詳細な出願にあたっては、必ず大学公式発表の最新の募集要項をご自身でご確認ください。

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  • カリキュラム修了者の合格率98%※1
  • 上智大学合格率83%(2025年度)※2
  • 小論文・書類すべて添削無制限
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※1 合格率98%はカリキュラム消化者が対象です。
※2 上智大学合格率83%は2025年度入試における上智大学受験者が母数です。

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