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早稲田大学の、英語のみで学位を取得できる「英語学位プログラム(English-based Degree Program)」に興味を持った方で以下のような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
「英語学位プログラムって何がいいの?」
「海外経験がなくても受験や合格はできるの?」
「合格に必要な英語力やSATのスコアは?」
本記事では、このような疑問をお持ちの方に、早稲田大学の看板学部である政治経済学部の「EDESSA(現EDP)」と、理工学部で展開される英語学位プログラム入試の特徴を網羅的に解説します。
カリキュラムの特徴だけでなく、英語学位プログラム入試合格者のSAT/IB平均点、具体的な対策方法そして卒業後の就職実績まで、早稲田大学英語学位プログラム入試の受験生が知っておくべき情報を徹底ガイドします。
本題に入る前に、ホワイトアカデミー高等部では無料の受験相談を実施しています。
相談会では、早稲田大学の英語学位プログラムの入試に向けた具体的な対策についてプロが個別に説明いたします。
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この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。
自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。
高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。
倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。
目次
早稲田大学英語学位プログラムとは?英語で学ぶメリット

英語学位プログラムの仕組みと特徴
早稲田大学は、グローバル化を牽引する大学として、英語による授業のみで学位を取得できるプログラムを以下の6つの学部で提供しています。
- 政治経済学部 (School of Political Science and Economics: SPSE)
- 社会科学部 (School of Social Sciences: SSS / TAISI)
- 国際教養学部 (School of International Liberal Studies: SILS)
- 文化構想学部 (School of Culture, Media and Society: CMS / JCulP)
- 基幹理工学部 (School of Fundamental Science and Engineering)
- 創造理工学部 (School of Creative Science and Engineering)
その中で、「英語学位プログラム入試」という名称で入試が行われているのは、政治経済学部、基幹理工学部、創造理工学部の3つになります。
社会科学部では、TAISI AO入試、国際教養学部では、AO入試という形で募集が行われています。
なお、社会科学部のTAISI AO入試対策や国際教養学部のAO入試対策についてはそれぞれ以下の記事で解説していますので、こちらも合わせてご確認くださいませ。
参考記事:社会科学部のTAISI AO入試とは?
参考記事:早稲田大学のAO入試対策とは?
早稲田大学のこの英語学位プログラムは原則として9月入学を採用しており、海外の高校出身者だけでなく、日本の高校やインターナショナルスクール出身者も広く受け入れています。
最大の特徴は、世界中から集まる留学生と共に、グローバルスタンダードなカリキュラムで学べる点です。
例えば、早稲田大学の看板学科でもある政治経済学部(SPSE)では、北米やヨーロッパのトップ大学に匹敵するカリキュラムを提供しており、多くの科目が日本語と英語の両方で開講されています。
英語学位プログラムの学生であっても、希望すれば日本語で開講されている科目を履修したり、日本語教育研究センター(CJL)で日本語学習科目を履修したりすることも可能です。
また、早稲田大学は、留学制度も豊富に整っています。
学内には800以上の海外協定校があり、全学共通の留学プログラムや、学部独自の留学プログラム(SPSE独自の交換留学など)を利用可能です。
これらを活用することで、英語学位プログラムの学生は国内でも英語で専門性を高めつつ、その英語力の高さを活用して海外での学びを深めることができるのです。
言語の壁を超え、多様なバックグラウンドを持つ学生と切磋琢磨できる環境が整っています。
英語学位取得後の進路について
早稲田大学は「Employability(雇用される能力)」において世界37位、国内私立大学1位(QS Graduate Employability Rankings)と極めて高い評価を受けており、卒業生は日本国内のみならず世界中で活躍しています。
中でも、英語学位プログラムの卒業生は、日本語と英語のバイリンガル能力に加え、専門性を備えた人材として企業からの需要は非常に高いと言えます。
実際に2024-2025年度のデータによると、英語学位プログラム卒業生の主な就職先には、アクセンチュア、Amazon Japan、ゴールドマン・サックス、三菱商事、ソニーグループ、P&Gジャパンなどの外資系トップ企業や日系の大手企業が挙げられます。
また、卒業生の17%は大学院へ進学しており、そのうち約半数は海外の大学院に進学しています。
例えば、ハーバード大学、オックスフォード大学、コロンビア大学、イェール大学などの海外トップスクールが進学先として挙げられます。
このように、英語で学位を取得することのメリットとして、学内で多様なバックグラウンドを持つ学生と学べることに加えて、国内外の進学・就職と多様なキャリアパスが広がっていることが挙げられます。
早稲田大学政治経済学部「EDESSA」の特徴

早稲田大学政治経済学部(SPSE)の英語学位プログラムは、かつて「EDESSA」という愛称で親しまれていましたが、現在はより広義にEDP(English-based Degree Program)と呼ばれています。
政治経済学部は早稲田大学創設時から存在する最も古い学部の一つであり、早稲田大学の看板学部の一つであり、政治学と経済学を融合させた、世界最高水準のバイリンガル教育を提供しています。
以下の3つの専攻(Major)から出願時に選択します。入学後の専攻変更は原則できないため、慎重な選択が必要です。
- 政治学科 (Political Science)
- 経済学科 (Economics)
- 国際政治経済学科 (Global Political Economy)
それぞれの学科の特徴を解説します。
政治経済学部政治学科の特徴
政治学科では、地域から地球規模までの政治現象を科学的に理解し、選挙や国際紛争などの重要課題について主体的・批判的に思考できる力を養います。
公共問題への意識、分析能力、責任感とリーダーシップを育成し、人類が直面する課題の解決に貢献できる人材を育成することを目指しています。
早稲田大学の政治経済学部政治学科は日本屈指の政治学部として、教授陣は最先端の研究に従事し、政治哲学、政治制度、世論、国際関係、公共政策、地域研究など幅広い分野を網羅したカリキュラムを提供しています。
学生は分析・定量的手法の履修が必須で、最初の2年間で基礎を習得した後、特定分野を専門的に学びます。
政治経済学部経済学科の特徴
経済学科では、ミクロ・マクロ経済学、ゲーム理論、計量経済学などの確固たる理論基盤と、実証データ分析の実践経験を組み合わせた教育を提供しています。
定量分析スキルの習得に加え、具体的な政策課題への応用力を養い、企業、金融、政府、学界など多様な分野のリーダー育成を目指しています。
教授陣は国際的な研究・政策提言の経験が豊富で、理論研究からアジア・アフリカでのフィールドワーク、アジア最大級の実験経済学研究室の運営まで幅広く活動しており、最高水準の理論と実証を融合させたカリキュラムを展開しています。
政治経済学部国際政治経済学科の特徴
国際政治経済学科は、政治学と経済学をバランスよく学ぶ独自の専攻です。政治学と経済学の両分野の理論と実証に基づき、時空を超えた視点を持つ未来のリーダー育成を目指しています。
複雑な現代・未来社会において、公共哲学、政治学、経済学の基礎知識を活用し、分析的推論、データ分析、効果的なコミュニケーションを通じて重要課題の解決策を提示できる人材を育成します。
カリキュラムは政治学と経済学がバランスよく配置され、分析・定量的手法も含まれています。学生はまず両分野を個別に学んだ後、専門コースで統合していくダブルメジャー的な構成です。
また、データ分析や定量的手法を重視しており、数学、統計学、ゲーム理論などが必修に含まれます。
セミナーや課題では両科目の統合的学習を奨励し、卒業後はグローバルで相互依存的な社会の多様な課題に取り組む幅広いキャリアへの準備が整います。
そして、5〜15名の少人数で行われる「ゼミナール(Seminars)」が重視されており、教員との密接な議論を通じて専門性を深め、4年次には卒業論文の執筆に取り組みます。
政治経済学部(EDESSA)の英語学位プログラム入試対策のポイントを解説

英語学位プログラム(AO)入試の概要や倍率と出願書類一覧
早稲田大学政治経済学部の英語学位プログラム入試は書類選考(Holistic screening)が中心であり、面接は「必要と判断された場合のみ」実施されます。
そのため、基本的にはこれまでの経験などを含む準備によって合否が決まる入試です。
英語学位プログラム入試の概要について
2026年9月入学者向けの出願・合格発表の時期は以下の通りです。
| 項目 | 日程 (日本時間) | 備考 |
|---|---|---|
| オンライン出願期間 | 2026年1月8日 ~ 2月10日 | TAOシステムにて実施 |
| 受験番号通知 | 2026年4月13日 | 面接対象者への通知含む |
| 面接(必要な場合のみ) | 2026年4月17日 または 18日 | オンラインで実施 |
| 合格発表 | 2026年4月23日 | |
| ウェイティングリスト発表 | 2026年5月21日 | 繰り上げ合格候補者向け |
次に、主な出願資格を以下にまとめます。国籍や居住地による制限はありません。
| 項目 | 説明 | 備考 |
|---|---|---|
| 教育課程の修了 | 日本国外の教育制度において12年間の課程を修了した者、または修了見込みの者 | IBDP、A-Levelなどの国際資格保有者や、日本国内のインターナショナルスクール出身者も含む。 |
| 標準テストスコア | SAT, ACT, IBDP, GCE A-level などの大学入学資格試験・統一試験のスコア提出が必要 | 数学のスコア: 必須ではありませんが、競争力を高めるためには、提出する標準テストのスコアに数学(Mathematics)が含まれていることが強く求められます。 数学のスコアがない場合、合格の可能性が低くなる(less competitive)と明記されています。 |
| 英語能力 | TOEFL iBT または IELTS (Academic) のスコアが必要 | 第一言語が英語である場合、または英語を教授言語とする学校に直近4年間のうち3年以上在籍していた場合は提出が免除されます。 |
重要なポイントは、標準テストのスコアです。
数学のスコアはなくても出願は可能ですが、合格の可能性が低くなると明記されていますので、特別な事情がない限り必ず提出しましょう。
最後に出願書類一覧についてまとめます。出願はオンラインシステム「The Admissions Office (TAO)」を通じて行います。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 志願票 (Application Form) | TAO上で入力 |
| 卒業(見込)証明書 | 高校または該当する教育機関が発行したもの |
| 成績証明書 (Academic Transcripts) | 高校等の全期間の成績 |
| 標準テストスコア (Standardized Test Scores) | SAT, ACT, IBDP (Final) などを、テスト実施機関から早稲田大学へ直送する IBDPは、Predicted Gradesでの出願も可能 |
| 英語外部検定試験スコア (English Proficiency Test Scores) | TOEFL iBT または IELTS (Academic)のスコアを実施機関からの直送する |
| エッセイ (Essay) | 約1000語で、早稲田大学政治経済学部および選択した専攻を志望する理由、将来の計画などを記述する |
| 推薦状 (Recommendation Letter): | 学校の教員等が作成し、TAOを通じて提出します |
| 検定料支払証明書 | クレジットカード等での支払い完了証 |
| パスポートのコピー | 本人確認用に提出 |
抜け漏れなく、書類の準備は早めに行いましょう。
参照元:早稲田大学SPSE英語学位プログラム入試について
参照元:早稲田大学SPSE英語学位プログラム入試FAQ
英語学位プログラム入試の倍率について
早稲田大学政治経済学部(SPSE)の英語学位プログラム入試(9月入学)の過去3年間および直近の入試結果(志願者数・合格者数・実質倍率)は以下の通りです。
| 入学年度 | 志願者数 (Applicants) | 合格者数 (Successful Applicants) | 実質倍率 (概算) |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 749名 | 228名 | 約 3.3倍 |
| 2024年 | 515名 | 183名 | 約 2.8倍 |
| 2023年 | 417名 | 260名 | 約 1.6倍 |
近年、志願者数が急増しており、競争率(倍率)が上昇傾向にあることがわかります。
EDESSAの入試合格のための対策ポイント
EDESSAの入試は書類選考(Holistic screening)が基本となり、筆記試験はありません。
そのため、英語学位プログラム入試合格のポイントは以下の3点です。
- 標準テスト(SAT/ACT/IBなど)での高スコア
- 高い英語力
- 質の高いエッセイ
それぞれについて解説します。
標準テスト(SAT/ACT/IBなど)での高スコア
SAT、ACT、IBDP、GCE A-levelなどの統一試験スコアで高得点を取得することは必須となります。
なぜなら、筆記試験がない以上、学力の評価はこの標準テストの結果のみで判断されるからです。
早稲田大学は公式に、合格者の標準スコア(SAT/ACT/IB DP)の平均点(2023年〜2025年)を公表しており、そのスコアは以下の通りです。
- SAT:1453.8
- ACT:33.0
- IB DP:38.3/42
このように、非常にハイスコアであることがわかります。
実際、同じ早稲田大学で英語学位プログラムを募集している社会科学部のSAT合格者平均が1416点であることからも、高いレベルが求められることがわかります。
もちろん、あくまで平均点であり、選考は総合評価であるため、これらのスコアより低い場合でも合格は可能ですし、これらのスコアより高い場合でも不合格となる可能性はあります。
それでも、スコアが高い方が合格率は圧倒的に高くなりますので、可能な限りハイスコアを取りましょう。
参照元:標準スコアの合格者平均について
高い英語力
出願において、足切りとなる英語スコアはありませんが、英語で学位を取得するプログラムであることから、アカデミックな講義を問題なく受講できる英語力は必須となります。
早稲田大学は公式に合格者の点数を公表してはいませんが、以下の点数を目安にすると良いでしょう。
- TOEFL:5.0〜5.5以上(旧式90〜100点以上)
- IELTS:7.0〜7.5以上
標準テスト同様に、これより低い場合でも合格できる可能性はありますし、高くても不合格となる場合もありますので一つの目安にしてください。
質の高いエッセイ
書類選考メインの英語学位プログラム入試において、最も重要となるのが、このエッセイです。
1000語程度で、早稲田大学および政治経済学部の中で選択した専攻を志望する理由、将来の計画などを論理的に記述する必要があります。
この時、以下のポイントを盛り込みましょう
- 早稲田大学を志望した理由
- 政治経済学部政治/経済/国際政治経済学科を志望した理由
- 英語学位プログラムを活用したい理由
- 大学での学修計画
- 大学卒業後の目標や計画
これらについて、必ずあなた自身の経験や体験、視点を反映させることが重要です。
過去の体験やバックグラウンド、現在の取り組み、大学進学後及び卒業後、というように、過去→現在→未来をつなげて記載しましょう。
なお、エッセイ(志望理由書)の書き方については以下の記事で詳しく解説していますので、書き方がわからないという方はぜひご覧くださいませ。
参考記事:志望理由書の書き方とは?
ホワイトアカデミー高等部では、SAT対策や英語力の向上から魅力的なエッセイ作成まで一貫してプロがマンツーマンで指導いたします。
対策が不安な方やこのままでいいのか不安という方はぜひ一度無料相談会にお越しくださいませ。
早稲田大学基幹・創造理工学部のカリキュラムの特徴

早稲田大学理工学術院(Faculty of Science and Engineering: FSE)では、2010年より英語学位プログラムを開始しました。
先進理工学部(School of Advanced Science and Engineering)の英語学位プログラムAO入試(9月入学)は、2023年度入試より募集を停止しています。
そのため、現在、早稲田大学の理工系学部において英語学位プログラムの募集を行っているのは「基幹理工学部」と「創造理工学部」の2学部となります。
その中でも、募集しているメジャー(専攻)は以下の通りです。
- 基幹理工学部 数学・応用数理メジャー
- 基幹理工学部 情報理工・情報通信メジャー
- 創造理工学部 機械工学メジャー
- 創造理工学部 社会環境工学メジャー
学生は入学時はそれぞれのメジャーに所属しますが、3年終了時に本人の希望と成績に基づいて、具体的な学科(Department)への配属が決定されます。
参照元:早稲田大学理工学術院(FSE)の英語学位プログラムについて
基幹理工学部の特徴
早稲田大学基幹理工学部は、科学技術の根幹となる「数学」と、その基礎の上に成り立つ「キーテクノロジー(情報・通信など)」に重点を置いています。
英語学位プログラムを募集しているメジャーの特徴を解説します。
数学・応用数理メジャー (Major in Mathematical Sciences)
このメジャーでは、代数、幾何、解析などの基礎数学から、統計学、数値解析といった応用数学まで幅広く学びます。
特に、現代社会で重要とされる「非線形数理」「計算数理」「統計数理」の3分野に重点を置き、単なる数学の知識だけでなく、科学や工学の諸分野と数学を結びつける力を養うことを目的としています。
数理科学の知識を用いて社会貢献できる人材の育成を目指します。
このメジャーを専攻した学生の指導は、数学科、応用数理学科の教員が担当します。
情報理工・情報通信メジャー (Major in Computer Science and Communications Engineering)
このメジャーでは、コンピュータサイエンスと情報通信工学を統合的に学びます。
具体的には、プログラミング、論理回路、コンピュータアーキテクチャ、ネットワークシステム、データ処理、コンテンツ分析などの最先端技術を習得し、高度な情報化社会・ネットワーク社会に対応できる知識とスキルを身につけます。
これらを通じで、ソフトウェア、電気機器、通信、放送、ICTサービスなど、多様なキャリアパスに対応できる人材を育成することを目指しています。
このメジャーを専攻した学生の指導は情報理工学科、情報通信学科の教員が担当します。
参照元:早稲田大学基幹理工学部英語学位プログラムのカリキュラム
創造理工学部の特徴
早稲田大学創造理学部は「人間・生活・環境」をキーワードに、社会が直面する様々な問題に対して、科学技術の視点から実践的なソリューションを提供することを目指しています。
創造理工学部で英語学位プログラムを募集している2つのメジャーについて解説します。
機械工学メジャー (Major in Mechanical Engineering)
機械工学メジャーでは、「ものづくり」などの伝統的な機械工学に加え、ロボティクスや医療工学といった現代的な機械工学を学びます。
機械工学に、建築学や経営システム工学の要素を統合した「現代機械工学」を探求することが特徴です。
また英語学位プログラムの学生であっても、日本の産業界とアカデミアの関係を学ぶために、日本語で開講される科目の履修も推奨されています。
このメジャーの指導は総合機械工学科が中心となります。
社会環境工学メジャー (Major in Civil and Environmental Engineering)
創造理工学部の社会環境工学メジャーでは、インフラ(社会基盤)の構築を通じて、持続可能な社会やより良い人間社会を創造する方法を学びます。
環境保全、自然災害に対する安全・防災、都市環境の改善といった地球規模の課題に取り組みます。
独自のコースとして、低学年向けに「SHIP」と呼ばれるフィールドワークベースの全学的なコースが設置されており、エネルギー、環境、災害、人間社会、デザインなどをテーマに横断的な視点を養います。
このメジャーは、社会環境工学科が、環境資源工学科や建築学科と連携して教育プログラムを運営しています。
基幹理工学部・創造理工学部の英語学位プログラム入試対策のポイント

理工学部の英語学位プログラム入試の概要や倍率について
基幹理工学部・創造理工学部の英語学位プログラム入試も、政治経済学部と同様に、書類選考と面接(必要に応じて)によって合否が決まります。
入試形式 (Selection Method)
出願書類提出後、書類選考の結果通知として、以下の3つの区分のいずれかが通知されます。
- PASS (合格): 面接なしで合格決定。
- INTERVIEW (面接へ進む): 書類選考を通過し、面接試験の対象となる。
- FAIL (不合格): 書類選考で不合格。
面接へ進む場合は、オンライン(Zoom等)で実施され、数学・物理・化学に関する知識を問う口頭試問が行われる場合があります(筆記回答を求められることもあります)。
出願時期・合格発表の時期 (2026年9月入学)
2026年度入試のスケジュールは以下の通りです。すべて日本時間(JST)です。
| 手続き・イベント | 日程 | 備考 |
|---|---|---|
| オンライン出願期間 | 2026年1月8日 10:00 ~ 2月10日 17:00 | オンラインシステム(TAO)にて実施 |
| 受験番号通知 | 2026年4月3日 | メールにて通知 |
| 書類選考結果発表 | 2026年4月10日 10:00 | 合格、面接対象、不合格を発表 |
| 面接(対象者のみ) | 2026年4月18日 または 19日 | オンラインで実施。日時は指定される |
| 最終合格発表 | 2026年4月24日 10:00 | 面接受験者の合否および補欠(Waitlist)発表 |
| 繰り上げ合格発表 | 2026年5月25日 10:00 | 補欠者からの繰り上げ合格発表 |
過去の倍率推移
基幹理工学部と創造理工学部の英語学位プログラム入試(AO方式)の志願者数と合格者数の推移です。
近年、志願者が急増しており、倍率が非常に高くなっています。
| 入学年度 | 志願者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 2025年 | 596名 | 79名 | 約 7.5倍 |
| 2024年 | 462名 | 82名 | 約 5.6倍 |
| 2023年 | 379名 | 82名 | 約 4.6倍 |
| 2022年 | 335名 | 92名 | 約 3.6倍 |
| 2021年 | 259名 | 115名 | 約 2.3倍 |
※ データは基幹・創造理工学部の2学部合計です。
出願書類一覧
理工学部の英語学位プログラム入試の出願書類の一覧は以下の通りです。
| 書類 | 詳細 |
|---|---|
| 出願資格証明書 | 高校の卒業(見込)証明書など |
| 成績証明書 (Academic Transcripts) | 高校(Grade 10以降)の全期間の成績 |
| 成績評価基準 (Grading Scale) | 学校の成績評価システムを説明する書類 |
| 標準テストスコア (Standardized Test Score) | SAT, ACT, IBDP, GCE A-level などのスコア提出 原則として数学、物理、化学の3科目のスコアが必須 また、SATの場合はAPスコア(Calculus, Physics, Chemistry等)との併用が必要 |
| 英語能力試験スコア | TOEFL iBT または IELTS Academicのスコア SAT, ACT, IBDP(英語)など、英語で実施されるカリキュラムのスコアを提出する場合は免除 |
| エッセイ (Essay) | 1000語以内で、志望理由や将来のビジョン等を記述 |
| 推薦状 (Recommendation Letter) | 出身校の校長または教員が作成し、TAOを通じて提出 |
| その他 | パスポートのコピー、顔写真、検定料支払証明書など |
この時、 標準テストなどについては、指定科目のスコアがない場合に代替措置が用意されています。
つまり、制度上、物理や化学などの試験が受けられない場合(国やテスト機関の事情による場合)、以下の措置があります。
- ACTまたはSAT+APを受験する
- Evaluation Sheet (評価書) の提出
- 科目不足のまま出願
なお、科目不足については、選考に不利になると明記されていますので、可能な限り避けましょう。
出願資格(Eligibility)について
以下のA、B、Cのいずれかの要件を満たす必要があります。重要なポイントは、日本の教育制度(一条校)出身者は原則として出願できないという点です。
※資格の有無が不明な場合は、出願締切の3週間前までに国際アドミッションズ・オフィス(入試センター)へ問い合わせる必要があります。
A. 海外の教育課程修了者
- 日本国外で12年間の学校教育を修了した(見込みの)者。
- 日本国内のインターナショナルスクール(WASC, CIS, ACSI等認定)で12年の課程を修了した(見込みの)者。
- 国際的な大学入学資格(IBDP、A-Level、アビトゥア、バカロレアなど)を取得した(見込みの)者。
B. 18歳以上で、海外12年課程と同等の学力を持つと認められる者
- 各国の大学入学資格試験に合格しているなど。
C. 個別審査
- 上記A・Bに準ずると学部が個別に認めた18歳以上の者。
基幹/創造理工学部の英語学位プログラム入試の対策ポイント
理工学部の英語学位プログラム入試の対策ポイントは以下の2点です。
- 高い標準テスト(SAT/ACT/IB DP)のスコア
- 志望メジャーにつながる課外活動実績
それぞれについて解説します。
高い標準テスト(SAT/ACT/IB DP)のスコア
標準テストでは高いスコアが求められます。また、単にスコアが高いだけでなく、理数系科目の点数はかなりの高得点が必須になるでしょう。
例えば、SATのMathセクションであれば、満点近い点数があることが好ましいですし、IBについても、理数系科目は、どれだけ低くても6点以上取得しましょう。
実際に、早稲田大学が公表している理工学部の英語学位プログラム入試の合格者の平均スコア(2023〜2025年)は以下の通りです。
- SAT:1479.7
- ACT:32.5
- IB DP:38.8/42
このSATとIB DPの平均スコアは、早稲田大学の他の英語学位プログラムを募集している学科(政治経済学部や社会科学部など)よりも高い点数となっています。
もちろん、あくまで総合評価の選抜方式ではありますが、スコアが高い方が合格率は圧倒的に高いです。
志望メジャーにつながる課外活動実績
出願書類である、志望理由書エッセイにおいて、課外活動実績が必須になります。
政治経済学部と同様に、早稲田大学を志望した理由や、各メジャーを志望した理由、大学での学修計画を記載していくものですが、そこに至る「根拠」が必要になります。
つまり、各メジャーでの研究につながる経験値(課外活動実績)が必須です。数学や情報工学、土木建築などの活動に触れながらまとめていきましょう。
なお、機械工学メジャー志望の場合は、エッセイのテーマが異なり、入学後の学修計画や将来のビジョンについて深くまとめる必要がある点に注意をしましょう。
よくある質問(FAQ)

海外経験がない純日本人学生(純ジャパ)でも入学できるの?
一部学部を除き可能です。
創造理工学部や基幹理工学部の英語学位プログラム入試は日本国内の高校卒業の方は出願資格がないため、そもそも受験できません。
一方で、政治経済学部の英語学位プログラムは帰国子女でなくとも問題ありませんし、一切海外経験がない場合でも問題ありません。
入学時期は9月のみ?4月入学は可能?
政治経済学部と理工学部(基幹理工/創造理工)の英語学位プログラムは、9月入学のみであり、4月入学は認められていません。
どうしても4月入学が良い場合は、その他の入試形式である、一般入試や総合型選抜(特別選抜)を検討する必要がありますが、その場合は「日本語学位」となります。
まとめ:早稲田大学英語学位プログラム入試とは?
早稲田大学の英語学位プログラムは、日本にいながら世界水準の教育を英語で受けられる貴重な環境です。
政治経済学部ではデータ分析を重視した実践的な社会科学を、理工学部では数学・基礎工学や環境・機械工学を専門的に学べます。
最後に、この記事の重要なポイントについてまとめます。
今回のまとめ
- 早稲田大学の英語学位プログラムは、6学部で募集されている
- 早稲田大学の英語学位プログラム入試は、政治経済学部、基幹理工学部、創造理工学部で実施されている
- 英語学位プログラム入試は、書類選考と必要に応じた面接で合否を決める入試である
- 政治経済学部の英語学位プログラム入試の対策ポイントは、高い英語力及び標準テストのスコア、説得力のあるエッセイである
- 基幹/創造理工学部の英語学位プログラム入試の対策ポイントは、高い標準テストのスコアと志望メジャーにつながる課外活動実績である
- 政治経済学部と理工学部の英語学位プログラムは9月入学のみとなっており、4月入学はできない
最後になりますが、ホワイトアカデミー高等部では、SAT対策や英語力対策だけでなく、課外活動の実績づくりやエッセイ作成をプロがマンツーマンで指導します。
早稲田大学英語学位プログラム入試を検討している方で少しでも不安のある方はぜひ無料相談会にお越しくださいませ。
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