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上智大学帰国生入試の完全ガイド|出願資格・選考方法・対策法を徹底解説

上智大学帰国生入試の完全ガイド|出願資格・選考方法・対策法を徹底解説

上智大学の帰国生入試(海外就学経験者入学試験)は、海外で培った異文化理解や多様な経験を活かせる帰国生にとって魅力的な入試形式です。

一方、帰国生入試では面接や学科試問、入学後の授業は大半が日本語で行われるため、帰国子女の方の強みである英語力ではなく「日本語での論理的な読解力・表現力」が合格の重要な鍵となります。

本記事では、上智大学帰国生入試の概要や一般入試との違いから、各学部の選考対策ポイント、さらには「日本語力への不安」といった帰国子女ならではのよくある疑問までを徹底解説します。

帰国生入試合格に向けて必要なことを全てまとめていますので準備の第一歩として、ぜひ最後までお読みください。

なお、ホワイトアカデミー高等部では、上智大学の対策に特化した特別コースを開設しています。上智大学に合格したいという帰国子女の方は是非一度無料相談会にお越しくださいませ。

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この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

目次

上智大学の帰国生入試とは?基本情報と特徴

上智大学の帰国生入試とは?

海外就学経験者(帰国生)入試の概要

上智大学の「海外就学経験者(帰国生)入学試験」は、青少年期における海外での異文化体験を通じて身につけた個性や、各国固有の教育制度下で培われた教養・知識など、日本国内の学習環境では習得し得ない多様な能力を評価する帰国子女向けの特別な入試制度です。

国際教養学部、SPSF(Sophia Program for Sustainable Futures)、理工学部英語コースを除く、すべての学部・学科で1年次入学者を若干名募集しており、毎年多くの帰国生がこの制度を利用して上智大学への入学を目指しています。

なお、帰国子女の方に人気である上智大学の国制教養学部(FLA)やSPSF、理工学部英語コースについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてお読みくださいませ。

参考記事:上智大学国際教養学部(FLA)とは?
参考記事:上智大学SPSFとはどのようなプログラム?入試対策とは?
参考記事:上智大学理工学部の英語コースとは?

参照元:上智大学海外就学経験者入試の概要

一般入試・公募推薦入試との違い

上智大学にはさまざまな入試制度がありますが、それぞれ評価の軸が異なります。

「TEAPスコア利用方式」「学部学科試験・共通テスト併用方式」「共通テスト利用方式」などの一般選抜入学試験は、大学入学共通テストの得点やTEAPスコアといった基礎的な学力を重視します。

一方、推薦入学試験(公募制)は、高等学校での学習成績の状況(評定平均)や課外活動、自己推薦書、レポートなど、1回の学力試験では測れない資質を評価する制度です。

これらに対し、帰国生入試は「外国の教育制度における特定の在籍期間を満たしていること」が必須要件であり、海外で得た異文化理解や語学力、そして上智大学の志望学部・学科に対する強い学習意欲が総合的に評価される点が大きな特徴です。

当然、受験者は全員が帰国子女であるため、海外で勉強をしていたというだけでは差別化ができません。海外でどのような経験をし、その結果どのような学問的テーマに興味関心を持ったのかについて、自分の言葉で論理的に意見を述べられることが重要です。

なお、上智大学の公募制入試については以下の記事で全体像や対策方法などを詳しくまとめています。こちらも合わせてご覧くださいませ。

参考記事:上智大学の公募制推薦とは?合格に向けた対策方法は?

参照元:上智大学の一般入試について
参照元:上智大学の公募推薦入試の概要について

出願資格・帰国子女の要件・倍率について

出願資格・要件・倍率について

2026年度帰国生入試の出願スケジュールについて

帰国生入試は夏から秋にかけて行われる最も早い入試制度であるため、もし結果が振るわなかった場合でも、その後の公募制推薦や年明けの一般選抜へ切り替えて準備することが十分に可能な日程となっています。

2026年度の上智大学帰国生入試の具体的なスケジュールは以下の通りです。

手続き・イベント 日程
Web出願期間 2025年7月15日(火) 10:00 ~ 7月31日(木) 23:59
出願書類提出期限 2025年8月1日(金) ※当日消印有効(海外からは必着)
試験日(学科試問・面接) 2025年9月20日(土)
合否結果発表日 2025年10月2日(木) 10:00

参照元:上智大学2026年帰国生入試について

海外在籍期間(帰国子女の要件)と国籍の要件

海外在籍期間と国籍の要件

帰国生入試に出願するためには、以下の国籍要件と帰国子女の要件を満たす必要があります。

① 日本国籍を有し(永住権を持つ者※1を含む)、国内外を問わず12年以上の学校教育課程(※2)を修了した者(2026年3月までに修了見込みを含む)。
※1 「出入国管理及び難民認定法」による「永住者」の在留資格を持つ者、「日本国との平和条約に基づき日本の国籍を離脱した者等の出入国管理に関する特例法」による「特別永住者」を指します。
※2 小学校から高等学校卒業までの課程を指します。

② 外国の教育制度に基づく教育課程での在籍期間が、(A)または(B)のいずれかに該当する者。
(A) 中・高等学校の6年間の中で2年以上継続して在籍した者
(B) 高等学校の最終学年(1年間)を含め、中・高等学校の6年間の中で通算2年以上在籍した者 (見込みを含む)
※中・高等学校とは、学校教育における12年の課程において、7年目以降(日本の教育制度における中学校、高等学校に相当)の課程を指します。
※最終学年とは、日本の高等学校の第3学年1年間に相当する学年を指します。
※在籍していた外国の学校における成績評価および在籍期間を証明してください(最低2学年分)。

引用元:上智大学海外就学経験者入試2026年募集要項

この帰国子女の要件の通り、高校3年間は日本国内の高校に通っていた場合であったとしても、中学のうち2年以上継続して海外の学校に通っていた方も帰国生入試を受験することができます。

なお、帰国生入試における、帰国子女の条件については、各大学ごとに細かく異なっています。慶應義塾大学や早稲田大学など、他の大学を帰国生入試で受験することを検討している方は、必ず自分がその大学の帰国子女の条件を満たしているのかを確認しましょう。

帰国生入試についての出願条件の違いなどについては以下の記事で詳しく解説していますのでご覧くださいませ。

参考記事:帰国子女入試とはどのような入試?帰国子女の要件とは?

学科別の外国語検定試験スコアの要件

出願にあたっては、国籍や海外就学経験の要件を満たすだけでなく、各学科が指定する外国語検定試験(英語、ドイツ語、フランス語)のいずれかの基準スコアを満たしている必要があります。

学科によって求められるスコアのレベルが異なりますので、以下に表でまとめます。なお、帰国生入試においても、神学部神学科だけは外国語検定の基準はありません。

上智大学帰国生入試における英語の検定基準について

資格名 哲・国文・独文・仏文・理工 史・独語・露語・葡語 英文・英語・新聞・総人・法学・経済・仏語・西語・総グロ
英検 2級 2級A※ 準1級
TOEFL iBT 42 55 72
IELTS 4.0 4.5 5.5
TEAP (各技能) 220 (各50) 270 (各65) 330 (各70)
TEAP CBT 325 445 590
TOEIC L&R + S&W L&R550 & S&W240 L&R650 & S&W250 L&R785 & S&W310
GTEC 930 1050 1180
国連英検 C級 B級 B級
ケンブリッジ英検 142 147 162

なお、英検2級Aとは、英検2級に合格し、4技能合計CSEスコアが2150点以上の場合を指します。

上智大学帰国生入試におけるドイツ語・フランス語の基準について

上智大学の帰国子女入試において、ドイツ語やフランス語検定の活用を英文学科と英語学科は認められていません。

言語 / 資格名 哲・国文・独文・仏文、理工・史・独語・露語・葡語 新聞・総人・法学・経済・仏語・西語・総グロ
【ドイツ語】独検 準1級 準1級
【ドイツ語】Goethe-Institut B1 B2
【ドイツ語】oesd B1 B2
【フランス語】仏検 2級 準1級
【フランス語】DELF・DALF B1 B2
【フランス語】TCF B1 B2

これらの検定基準を満たしていない場合は、出願できません。また資格は「出願時点」で取得している必要があります。

試験を受けてから結果が出るまでの時間や期間は試験によって異なりますので、早めに準備しておきましょう。
参照元:上智大学帰国子女入試の外国語検定の基準について

帰国生入試の倍率について

帰国生入試の倍率について

上智大学の「海外就学経験者(帰国生)入学試験」における、2021年度から2025年度までの全学科の倍率の推移を表にまとめました。

倍率は「志願者数 ÷ 合格者数」で算出し、小数点第2位を四捨五入しています。なお、合格者が0人の場合は「-」としています。

学科 2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2025年度
神学科 1.0
哲学科 1.5 2.0 2.7 2.0 2.4
史学科 2.3 5.0 4.0
国文学科 5.0 11.0 6.0
英文学科 1.8 1.4 1.3 1.6 2.5
ドイツ文学科 1.4 1.9 5.0 1.7 4.0
フランス文学科 2.0 2.0 2.5 1.7 2.0
新聞学科 1.6 1.7 2.0 3.2 5.0
教育学科 3.8 3.2 5.3 4.0 3.2
心理学科 3.3 4.9 8.0 2.8 5.0
社会学科 7.3 4.8 5.4 4.0 10.0
社会福祉学科 3.6 2.4 1.3 2.3 3.5
看護学科 1.5 1.9 4.7 2.7 3.2
法律学科 3.4 3.0 5.0 5.5 3.4
国際関係法学科 2.4 3.0 3.2 2.4 3.1
地球環境法学科 4.7 5.0 3.2 2.0 5.0
経済学科 3.3 3.1 5.8 4.3 4.4
経営学科 4.0 4.5 5.0 5.8 6.6
英語学科 4.3 2.9 2.6 3.1 2.4
ドイツ語学科 2.0 2.5 3.3 2.0 2.3
フランス語学科 1.7 2.4 1.4 1.2 1.1
イスパニア語学科 1.7 2.8 1.9 4.7 2.3
ロシア語学科 1.3 4.0 3.0 4.0
ポルトガル語学科 5.0 5.0 1.3 2.3 6.0
総合グローバル学科 4.7 5.9 8.0 5.3 6.9
物質生命理工学科 3.8 4.7 5.0 7.5 5.3
機能創造理工学科 9.5 2.1 2.8 4.3 2.5
情報理工学科 3.4 7.0 6.3 6.8 6.8

募集人数が若干名と、少ないことから上智大学の帰国生入試は倍率の変動が大きいです。

そのため、去年の倍率が低いからと油断していると突然倍率が跳ね上がり難易度が高くなるということがありえます。

しっかりと対策をして入試に臨む必要があります。

参照元:2021年度上智大学帰国子女入試の結果について
参照元:2022年度上智大学帰国子女入試の結果について
参照元:2023年度上智大学帰国子女入試の結果について
参照元:2024年度上智大学帰国子女入試の結果について
参照元:2025年度上智大学帰国子女入試の結果について

帰国子女入試の選考方法と試験内容を把握する

上智帰国子女入試の選考方法と試験内容とは
上智大学の帰国生入試の選考は、「書類審査」「学科試問」「面接」の結果を総合的に判断して行われます。

それぞれに試験の概要を順に解説します。

書類審査について

書類審査において特に重要なのが「志望理由書」です。

Web出願システム上で800字程度で作成し、「志望動機」に加えて「海外の教育制度で学んだことにより得た教養・知識」を明確に記述する必要があります。

単なる海外経験の羅列ではなく、その経験から何を学び、上智大学の志望学科でどう活かしたいのかを論理的にアピールすることが求められます。

学科試問(筆記試験)の内容と傾向

帰国子女入試の学科試験の内容と傾向

上智大学の帰国生入試における学科試問は、志望する学部・学科によって試験時間や内容が大きく異なります。

主に、小論文(日本語の読解力や論理的思考力、表現力を問うもの)、外国語の翻訳(英文和訳・和文英訳)、各専門分野の基礎的知識を問う試問、あるいは数学や理科の筆記試験などが課されます。

特に幼少期からインター校に通っているなど、日本国内で教育を受けた経験が少ない帰国子女の方は要注意です。筆記試験や日本語の小論文などを苦手としている帰国子女の方は多いですので、自身の得意科目などと合わせて学科を検討しましょう。

以下の表で、全対象学科の試験内容と傾向を確認し、過去問などを通じて事前に対策をしておくことが不可欠です。

上智大学帰国子女入試の学科別 学科試問内容一覧

学科 学科試問の内容
神学科

外国語試験(英語、ドイツ語、フランス語、イスパニア語、イタリア語より1ヶ国語選択)(90分)、小論文(60分)

哲学科

哲学への関心および思考力・表現力を問う試問(60分)

史学科

歴史学をめぐる試問(60分)

国文学科

古文・漢文を含む専門に関する筆記試験および小論文(90分)

英文学科

英文和訳・和文英訳(60分)

ドイツ文学科

小論文(与えられた日本語テキストをふまえて、自らの考えを論理的に展開・表現できるかをはかる)(90分)

フランス文学科

英文または仏文和訳とその内容に関する日本語による小論文(90分)

新聞学科

ジャーナリズムに関する基礎的学力試験(90分)

教育学科

教育学の学修に必要な基礎学力の試験(90分)

心理学科

課題文に関する論述試験(90分)

社会学科

文章理解力、表現力、思考力についての試問(60分)

社会福祉学科

社会および社会福祉に関する理解力と思考力を問う試験(90分)

看護学科

小論文(60分)

法律学科

小論文(800字)―社会と法に関する基礎的学力試験(60分)

国際関係法学科

小論文(800字)―国際関係に関する基礎的学力試験(60分)

地球環境法学科

小論文(800字)―社会(環境問題を含む)と法に関する基礎的学力試験(60分)

経済学科

小論文(60分)、数学(I・II・A・B「数列」・C「ベクトル」)(60分)

経営学科

産業社会に関する基礎的学力試験(90分)

英語学科

英文解釈(30分)、リスニングコンプリヘンション(30分)、時事教養問題(英作文)(30分)

ドイツ語学科

設問を含む小論文(90分)

フランス語学科

小論文(1400字)(60分)

イスパニア語学科

日本語の読解力と表現力(60分)

ロシア語学科

ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文(90分)

ポルトガル語学科

設問を含む小論文(60分)

総合グローバル学科

小論文(800字)(90分)

物質生命理工学科

数学の理解力と思考力を問う試問(60分)、理科の理解力と思考力を問う試問(物理、化学、生物の分野から1つを選択)(60分)

機能創造理工学科

数学の理解力と思考力を問う試問(60分)、理科の理解力と思考力を問う試問(物理、化学、生物の分野から1つを選択)(60分)

情報理工学科

数学の理解力と思考力を問う試問(60分)、理科の理解力と思考力を問う試問(物理、化学、生物の分野から1つを選択)(60分)

引用元:上智大学2026年海外就学経験者入試学科試験一覧

面接試験の形式と評価ポイント

面接試験は、原則として学科試問と同日に実施されます。

面接では基本的に、提出した志望理由書の内容や学科試問の内容の深掘りとあわせて、海外での経験やこれまで特に力を入れたことなどについて質問されます。

これらにより、「志望動機の確かさ」や「その学科への適性」が総合的に評価されます。

書類に書いた内容を自分の言葉で説得力を持って伝えられるよう、模擬面接などを通じて準備をしておきましょう。

ホワイトアカデミー高等部では、回数無制限の面接練習が可能です。想定問答集の作成だけでなく、どのような深掘り質問が来るのかまで徹底的に深ぼって対策を行うため、万全の対策が可能です。

少しでも不安のある方は是非一度無料相談会にお越しくださいませ。

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学部学科別の帰国生入試の対策ポイントについて

学部学科別の帰国生入試の対策ポイントについて

帰国子女の方に向けて上智大学の帰国生入試の学部・学科ごとの試験内容と対策のポイントを紹介します。

志望理由書などの書類作成、固有の提出書類、および学科試問(筆記試験)の対策に分けて解説します。

神学部の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

神学部神学科の書類のポイントは、キリスト教を学問として学ぶという神学部の特性を理解することです。

単にキリスト教徒だから志望した、という理由ではなく、学問として「キリスト教」をどのように学びたいのかを記載しましょう。

書類の構成としては、神学の中で具体的に研究したいテーマ、海外での経験がどのようにそのテーマへの関心に結びついたのか、そして、大学でどのように学び、その神学(キリスト教)の学びをどのように卒業後活かしていくのかを一貫性を持って志望理由書に明記しましょう。

なお、出願には、キリスト教信仰の初歩的知識が求められており、原則として教会・修道会関係者(場合によっては学校関係者)からの推薦状の提出が必須です。早めに作成を依頼しておきましょう。

筆記試験の対策について

神学科の学科試問では、90分の外国語試験と60分の小論文試験が課されます。

長文読解や語彙力など高い外国語能力を鍛えるとともに、キリスト教や宗教に関する基礎的なテーマについて、自分の考えを論理的かつ明確にまとめる小論文の練習を積んでおくことが重要です。

具体的には、聖書やキリスト教に関する基本的な用語の理解を深めておくとともに、意見をまとめる際の根拠としてキリスト教の教えや聖書に関する知識を使えるようにしましょう。

英語などの外国語の試験についても、帰国子女の方で、スピーキングは得意だが文法や読解が弱いという方は多いです。自身の外国語の力を踏まえて、基本的な文法や英文読解の参考書を活用すると良いでしょう。

文学部の各学科の対策ポイント

文学部の各学科の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

書類作成のポイントは、全学科共通です。

哲学、歴史学、各国の文学やジャーナリズムなど、志望する学科の専門領域に対して、海外での異文化体験で得た教養や知識をどう活かしたいかを志望理由書で具体的にアピールしましょう。

基本的な構成は、神学科と同様です。

具体的に研究したいテーマ→そのテーマに興味関心を持った海外での経験→その学びをどのように大学で深めていくのか→卒業後の展望、の順で構成しましょう。

また、上智大学でなければならない理由にも必ず触れましょう。具体的な教授の名前やカリキュラムなどを組み込むとともに、アドミッションポリシーへの合致がアピールできる経験を記載しましょう。

哲学科の筆記試験対策について

上智大学の哲学科の帰国生入試では、哲学的テーマに関する課題文を踏まえた小論文試験が課されます。

問題構成として、筆者の主張の要約およびその主張に対する自身の見解をまとめるというものです。

対策としては、哲学の入門書や思想系の新書などを読み込み、正解のない抽象的なテーマに対しても、自分の考えを論理的かつ筋道立てて言語化するトレーニングが必要です。

その上で、要約力が重要ですので、日本語での学習経験が少ない帰国子女の方は注意する必要があります。

史学科の筆記試験対策について

上智大学史学科の筆記試験では、歴史に関する筆記試験や論述試験が課されます。

具体的には、現代文の読解力と合わせて、用語の単なる暗記ではなく、歴史的な事象の背景・因果関係・歴史的意義を深く理解し、それらを自分の言葉で説得力を持って論述・説明できる記述力を養う必要があります。

また、歴史学を学ぶことにはどのような意味があるのかなど、史学に関する学問的な解釈についても自身の見解を持っておきましょう。

国文学科の筆記試験対策について

上智大学の国文学科の帰国生入試です、古文・漢文の筆記試験と小論文試験が課されます。

具体的には、国語の科目全般の対策が必要です。現代文の読解力と合わせて、日本の高校レベルの古典文法の基礎や漢文の句形を確実にした上で、文学的な文章の深い読解と、それに対する自らの見解をまとめる小論文対策が必須です。

高校3年間海外で学習したという方にとっては、難易度が高い試験でもありますので、状況に合わせて学科選択を行うことを推奨します。

英文学科の筆記試験対策について

上智大学英文学科の帰国生入試では、英語の試験が行われます。具体的には、英文和訳と和文英訳が出題されます。

帰国生にとって、難易度が低いと思われがちですが、注意が必要です。理由は、日本語力が重要になるからです。

英文和訳であれば、自然な日本語に訳すことができないという方が多いですし、和文英訳であれば、そもそも和文が理解できないという方も多いです。。

対策としては、英検準1級レベルの長文を全文和訳したり、逆に日本語訳を全文英訳したりすることが良いです。

場合によっては、現代文の読解練習を行うことで文章力や日本語力を高めることもおすすめです。

ドイツ文学科の筆記試験対策について

上智大学ドイツ文学科の帰国生入試では、基本的な小論文試験が出題されます。

具体的には、課題文を要約した上で、そのテーマについて自身の見解を述べるというものです。

現代文力が全てですので、要約力と読解力をとにかく鍛えましょう。

フランス文学科の筆記試験対策について

上智大学フランス文学科帰国生入試では、英文または仏文和訳および課題文に対する小論文試験が出題されます。

英文学科と同様に、自然な日本語に訳す力が求められるとともに、英文または仏文の課題文を正しく読み取った上で、日本語で論述するという力が求められます。

対策としては、英検2級レベルの長文の全文和訳を行いながら、日本語で意見を述べる訓練を繰り返しましょう。

新聞学科の筆記試験対策について

上智大学新聞学科の帰国生入試では、基礎的学力試験として、作文、時事用語の説明、漢字の問題が出題されます。

日頃から新聞やニュースメディアに触れ、現代のメディアの役割や社会問題に対する自分なりの視点を持つとともに、それを制限時間内に論理的な文章で記述する練習をしてください。

また、帰国生の方の中には、漢字が苦手な方も多いでしょう。志望しているが苦手という方は、自身のレベルに合わせて、小学校や中学校の漢字ドリルから演習を行いましょう。

総合人間科学部の各学科の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

書類のポイントについては、全学科共通です。

総合人間科学部では、人間や社会の課題にどう向き合うかという視点が必要です。海外での生活やボランティア、学校生活で感じた社会的な課題や教育・福祉への関心を志望理由書に盛り込むと説得力が増します。

特に、単に課題への関心を示すのではなく、その課題について取り組んできたことや、解決策の仮説などを交えるとさらに説得力が増します。

教育学科

教育学科の帰国生入試では、教育学に関する筆記試験や小論文試験が出題されます。

具体的には、教育学について論じられている課題文を読み要約および意見の論述です。

現代文力を鍛えて要約の訓練を積むとともに、学校教育について論じられている新書などを読み込むとともに、文部科学省の学習指導要項などにも目を通しておくと良いです。

心理学科

上智大学心理学科の帰国生入試では、小論文試験が行われます。具体的には、比較的長めの現代文の読解および論述試験です。

心理学科の帰国生入試は特に、注意が必要です。なぜなら、上智大学帰国生入試を実施しているの他のどの学科よりも課題文が長く、読解力が求められるためです。

幼少期からインター校に通っていたという帰国生の方にとっては、極めて難易度が高いため注意してください。

社会学科

社会学科の帰国生入試では、社会学に関する課題文読解した上で、小論文に回答するという形式で筆記試験が行われます。

心理学科同様にこちらも、他の学科と比較すると比較的長めの長文になっていますので注意しましょう。

社会現象に関するニュースに関心を持つだけでなく、新書などで社会学の多様な分野に対する専門的な基礎知識をインプットしつつ、文章の要約力と自分の意見をまとめる論述力を鍛えましょう。

社会福祉学科

社会福祉学科の帰国生入試では、社会学や社会福祉学に関する小論文試験が出題されます。

具体的には、福祉に関する社会問題に対して、文章やデータを読み取り、解決策を論じるというものです。

対策としては、社会福祉に関する基礎的な概念や社会背景を理解した上で、データを正確に読み取り、それを活用して問題に対して多角的な視点から論理的に解決策を展開できるようになりましょう。

看護学科

上智大学看護学科の帰国生入試では、基本的な小論文試験が課されます。

医療や看護、生命倫理、公衆衛生に関するテーマが頻出するため、関連するニュースや書籍を読み、医療従事者としての適性を示しつつ自分の考えを分かりやすく伝える文章構成力を身につけましょう。

具体例を挙げる際に、医療体験などの経験などを交えられると良いでしょう。

法学部の各学科の対策ポイント

法学部の各学科の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

法学・国際関係・環境問題など、志望する学科の学問領域に対する関心と、海外経験を通じて得た多様な視点をリンクさせましょう。

例えば、滞求国の法制度や社会問題と日本の違いなど、独自の視点を志望理由書に落とし込むことが有効です。

また、単に移民について学習したい、環境問題をグローバルに協力しながら解決できるような学びをしたいというような広いテーマを論じるのは避けましょう。

具体的に、どのような解決策を仮説として持っているのかや、法律のどの箇所について問題意識を持っているのかなどを明確に論じてください。

筆記試験対策のポイント

上智大学法学部のすべての学科において、社会問題に対して新聞記事や課題文を読んだ上で、自身の意見を論じるという問題が出題されます。

テーマについては、法学科であれば、「社会と法」、国際関係法であれば、国際問題、地球環境法学科であれば、環境問題に関する問題が課されます。

日頃から新聞の社説やニュースを深く読み込み、時事問題に対して、なぜその問題が起きているのか、法やルールの視点からどう解決できるかを論理的に構成し、800字にまとめる記述トレーニングを繰り返しましょう。

経済学部の各学科の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

経済学科・経営学科ともに、経済やビジネスに対する関心を、海外の経済状況や市場、文化的な違いなどの実体験と結びつけて志望理由書にまとめましょう。

経済情勢や経営方針などを日本と自身の学んでいた国との比較などを行うのが論じやすいテーマとなるでしょう。

経済学科の筆記試験対策について

上智大学経済学科の帰国生入試では、基本的な小論文試験に加えて数学の筆記試験が課されます。

日本の高校レベルの標準的な数学問題を確実に解けるよう網羅的に演習するとともに、経済ニュースや社会問題について自分の意見を論述する小論文対策を並行して行いましょう。

日経新聞などを読み意見を論じる訓練が有効です。なお、日本国内での数学の学習期間がほとんどないという方にとってはかなり難易度は高いですので注意してください。

経営学科の筆記試験対策について

上智大学経営学科の帰国生入試では、現代文・英文読解・統計分野の数学の3つの問題が出題されます。

対策としては、日頃から日本語の新聞だけでなくジャパンタイムズなどの英字新聞を読んだり、英検2級レベルの長文読解対策と行いましょう。

また、数学においては、統計・場合の数・確率などの分野を重点的に対策しましょう。

外国語学部の各学科の対策ポイント

外国語学部の各学科の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

外国語学部の志望理由書作成において重要なポイントは、単に「言語力を高めたい」のではなく、「言語学として〇〇について学びたい」という意思を示すことです。

そのために、対象となる言語圏の文化や社会などへの関心を、海外経験で培った経験に基づき論じる必要があります。

英語学科の筆記試験対策について

上智大学英語学科の帰国生入試では、英語の筆記試験が出題され、和訳やリスニング、英作文と多角的な英語力が高度なレベルで問われます。

速読力と精読力の両方を鍛える英文解釈、ニュースやスピーチなど多様な音声に慣れるリスニング対策、そして時事問題に対して論理的な英語で意見を述べる英作文の練習が必要です。

英文解釈については、自然な日本語に訳す必要がありますので、英文学科と同様に日本語力も重要となります。

英検準1級レベルの問題で、それぞれの対策を行うと良いです。

ドイツ語・フランス語・イスパニア語・ポルトガル語学科の筆記試験対策について

これらの学科の筆記試験では、設問を含む小論文や読解力を問う試験が課されます。

具体的には、課題文を読み、読解や意見論述を行うというものです。

基本的な読解力や要約力を高めることが重要です。なお、ポルトガル語学科については、公民の知識も求められますので、ポルトガル語学科を受験する場合は、そちらも合わせて対策し、社会問題などの知識を入れておきましょう。

ロシア語学科の筆記試験対策について

ロシア語学科の帰国生入試では、ロシア・ソ連についての基礎的知識を問う設問を含む小論文が出題されます。

そのため、該当地域の地理や歴史、社会問題などについての理解が必要です。

語句や人命の説明なども出題されるため、地域や分野別に解説されている参考書や問題集で演習を重ねましょう。

総合グローバル学部の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

国際社会の課題に対して、自身の海外経験やバックグラウンドからどのように貢献したいかを志望理由書で明確にすることが求められます。

特に、上智大学では、国際関係法学科や帰国生入試は実施していない国際教養学部(FLA)などのグローバルな問題に対して学ぶ学科が他にも存在しています。

そのため、上智大学の中でもなぜ総合グローバル学科での学びが必要なのかについて明確に論じる必要があります。

カリキュラムや学科の特性・違いを明確に理解しながら、どのようにそのテーマについて学びたいのかについて論じてください。

筆記試験対策のポイント

総合グローバル学科の帰国生入試では、筆記試験として800字の小論文試験が課されます。

国際関係、貧困、環境、多文化共生などのグローバルイシュー(国際問題)について日頃から知識を深め、一方的な見方だけでなく異なる立場からの視点も踏まえて、論理的に意見を構築する練習を重ねましょう。

理工学部の各学科の対策ポイント

理工学部の各学科の対策ポイント

志望理由書作成のポイント

海外での学びの中で興味を持った科学技術や自然現象をきっかけに、上智大学の理工学部で何を研究したいのか、明確なビジョンを志望理由書に記述しましょう。

特に以下の2つがあると良いです。

1つ目は、実験や制作経験です。興味関心を持った科学技術などについて実験や制作を行った経験があると、志望理由書の説得力が大きく高まります。

2つ目は、解決したい社会課題です。工学領域は、自然現象などの定理を実社会の問題解決に繋げていくという学問分野です。

そのため、科学技術や自然現象に興味があるということだけでなく、それを解明することで、どのように実社会に応用できるのかを明記しましょう。

筆記試験対策のポイント

上智大学理工学部の帰国生入試では、全学科共通で、数学および理科の筆記試験が出題されます。理科については、物理・化学・生物から1つを選択する形式です。

日本の高校の教科書レベルの基本〜標準問題を確実に解ける計算力と深い理解力が必須です。出題範囲を網羅的に学習し、過去問を用いて時間配分や記述式の解答作成に慣れておきましょう。

上智大学の帰国生入試に関するよくある質問

上智大学の帰国生入試に関するよくある質問

Q. 合格に必要な英語スコアの基準はありますか?高い方が有利ですか?

高いことが有利になることはありません。これは上智大学が公式に回答していますので、以下に引用します。

Q20. 出願基準である外国語検定試験のスコアが複数あります。スコアが高いほうが有利ですか?また、選考において有利な検定試験はありますか?
出願時にご提出いただく外国語検定試験のスコアはあくまでも「出願基準」のためスコア(成績)の高い・低いは合否に影響を及ぼすことはありません。
また、複数の検定試験結果をご提出いただいても、合否に一切影響はありませんので、検定試験の結果はいずれか1つをご提出ください。
出願資格として外国語検定試験の出願基準を設定していますが、あくまで出願に必要な条件です。
合否判定は、書類審査・試験日当日に行われる学科試問の成績・面接試験による総合判定によって行われます。
例えばTOEFLと英検ではどちらか有利かという質問について、どちらが有利ということはありません。上記理由により、検定試験の結果は出願資格を満たすいずれか1つをご提出ください。

引用元:上智大学帰国子女入試に関するよくある質問と回答

このように回答されているため、要件を満たした後は、書類審査や学科ごとの筆記試験、面接の対策に注力することが重要です。

Q. 幼少期からインターナショナルスクールに通っており日本語力に不安がありますが大丈夫ですか?

幼少期からインターナショナルスクールで日本語が不安だが大丈夫か

大丈夫ではないです。なぜなら帰国生入試における面接や学科試問は、原則として日本語で行われるためです。

また、入学後の授業も大半が日本語で実施されるため、大学での学修に支障がないレベルの日本語の読解力と表現力が求められます。

不安がある場合は、日本語での小論文対策や面接練習を通じて、論理的なアウトプットに慣れておくことを推奨します。

また、日本語の対策が難しいという場合は、上智大学国際教養学部(FLA)やSPSFなどの英語学位プログラムを検討することがおすすめです。

Q. 帰国子女であっても、帰国生入試は公募推薦入試と併願できますか?

はい、公募推薦の出願要件を満たしていれば可能です。

公募推薦入試と帰国生入試は時期がずれているため、帰国生入試で不合格であっても公募推薦入試に出願できます。

また、対策も近い学科も多いので、帰国生入試の対策がそのまま生きてくるという場合が多いです。

一方で、上智大学の公募推薦には、評定基準が定められていたり、課題レポートが必要であったりと帰国生入試とは異なる部分もあります。

そのため、両方を受けることができるという方は、初めから公募推薦も受験するつもりで対策を進めるのがおすすめです。

まとめ:上智大学の帰国生入試とは

上智大学の帰国生入試に関するまとめ

上智大学の海外就学経験者(帰国生)入学試験は、一般的な学力試験では測りきれない、海外の教育課程での経験や異文化体験を通じて得られた独自の教養・能力を高く評価する制度です。

最後にこの記事の重要なポイントについてまとめます。

今回のまとめ

  • 上智大学の帰国生入試は、帰国子女の要件が比較的低く、中学以降で2年以上の継続した海外就学経験があると受けられる
  • 上智大学の帰国生入試の多くの学科では日本語での小論文試験が行われるため、国語力が重要となる
  • 上智大学帰国生入試の倍率は、募集人数が若干名であることから変動が起きやすいので、昨年の倍率が低くても注意が必要
  • 上地の帰国生入試では、試験内容や外国語の要件が学科によって大きく異なるため、志望学科を早めに選定し専門的な対策を必要がある
  • インターナショナルスクールに幼少期から通っている帰国子女の方は、日本語力に不安がある場合が多いので、国際教養学部(FLA)などの英語学位プログラム入試を検討することが有効

この記事を参考に、上智大学帰国生入試について理解を深めて、学科選定や対策に活かしてください。

なお、ホワイトアカデミー高等部では、上智大学対策の専門コースがあります。上智大学に帰国生入試に合格したい方や、自分がどの入試方式に合っているの以下わからないという帰国子女の方はぜひ一度無料相談会にお越しくださいませ。
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