合格体験記
高校2年生で倍率21倍の千葉大学飛び入学試験に唯一の合格!合格の秘訣とは、、、
飛び入学選抜を考えたきっかけ
僕は好きなことじゃないと勉強ができないという性分でして、逆にいうと、受験勉強にあまり価値を感じていなかったんです。
1年間、価値を感じない受験勉強をして大学に行くと、単純に1年ロスをすると思ったし、その間にやりたい研究もできないので、とりあえず飛び級したいなあ、ということを高校1年生の時に考えました。
実は友人のお兄さんが飛び級入試で千葉大の理学部物理学科に入っていたので、この入試のことは早く知っていました。自分自身、生物関連のコンテストで実績もあったし、ダメもとでチャレンジするだけしてみるのもアリかな、とその頃は考えてましたね。
ただ、高校1年生の後半になって、自分は受験勉強ができないということに気づき始めて。受験勉強に価値を感じない、とかいう甘えたことを言っていられる状況ではないことがわかりまして笑
なのでこの入試に賭けるしかない、これまでやってきたことをちゃんと評価してくれた上で受かりそうなのが千葉大学の飛び級入試しかない、となったので、どうにかして塾を探してなんとか受かりたい、というふうに心境が変わりました。
ホワイトアカデミーを選んだ理由
いくつかの塾に行ったのですが、ホワイトアカデミーは理系の先生がいるし、話も合うし、面倒も一番見てくれそうだと思ったので、入塾しました。
他の塾は「いい人」はいたし、面倒は見てくれそうな印象だったのですが、自分のこれまでの研究をきちんと理解してくれた上で、「これをこうやっていったらいいよ」という先導をしてくれるような先生が全くいなかったんですよね。
だから、ゴールが見えないから、どうやって何をどの順番でやっていけば良いのか、ということが全くイメージできなかったです。解像度が全然上がらないというか。だからちょっと違うな、と。
もちろん、その場その場では「行けるよ行けるよ」と言って、合格できる風なことを思わせてはくれるんですが、一旦冷静になると、「あれ、ゴールがわからん」となっていました。
でもホワイトアカデミーはゴールもそうだし、「これだけやればいいよ」ということを最初から教えてくれたので、「あ、じゃあ最低限これを自分はやればよくて、それに加えて自分に足りないこの部分をやれば良い」ということがわかって安心感がありました。結局、受験は安心感だと思いますので、ホワイトアカデミーを選びました。
入塾後に行った対策
入塾後に早めからやっていたことは、自己分析をして自分の特性を理解した上で、どの学部学科に出すかや、作成する書類のストーリーの方針を話し合うことでした。
それと、英語と数学をやっていきましたね。英語は準1級対策を、数学は試験があったので過去問を解きながら苦手な確率分野についての対策方法について宿題を出してもらって、コツコツやっていきました。それを夏くらいまでやっていきましたね。
で、夏くらいから願書を本格的に書いていきました。授業中の時間だけでなく、チャットで授業時間外のサポートも活用しながら、書いて、添削してもらって、書いて、添削してもらって、を何度も何度も繰り返してもらいました。
苦労したのが、これまで自分がやってきたことが、ウイルスに関する生物学的なものやシミュレーションなどの物理学的なものだったのですが、志望をしていた学科が工学関連分野の物質科学だったので、関連性というか連動性をどのようにして書類で書いていくのかがわからなかったことですね。
ただ、最近はウイルス学は学際的になっているから、自分としては工学の視点を取り入れた研究手法を編み出してそれをウイルス学者に提供することで、共同でウイルスを研究できると考えていたし、それがやりたいから工学にいきたかったんです。
また、ウイルス学を研究する際には物理も化学もできないといけないんですが、工学の物質化学ならそれも学習できるし、しかも今年から入試が研究活動発表型選抜という入試ができて、物理チャレンジなどの試験が物質科学はなかったので、数学の試験さえできれば、これまでの研究の成果をダイレクトに伝えれば良い形式になったので、それも大きかったです。
書類作りで苦労したのは、うまく文章を書くことが最初できなかったことですね。
そもそも千葉大の飛び級入試は学校の先生からすると「これは結構なチャレンジだねぇ。。。」という反応だったんですが、自分で作った書類を最初に見せた時の反応は、「・・・ちょっとこれはひどくないか??」という感じだったんですが、その後ホワイトアカデミーの先生と一緒に打ち合わせして書類を作った後に学校の先生に見せたら、「これはすごいね!成長したね!」と言っていただくことができて。
入試の面接の時にも「文章がうまい!わかりやすい!」と言っていただくことができました。「君、国語は結構得意なんじゃないかね?」と言われたのが嬉しかったです。
また、研究発表についてもスライドについて一緒に考えたりリハーサルもしてもらったので、準備としては万全の気持ちで本番を迎えることができました。
試験本番はどうだったか
数学の試験があったんですが、めっちゃ運が良くて。積分が大問で2つあったんですよ。僕は微積が得意だったんで、それが2つもあったので、ラッキー!という感じで、そこから解き始められました。
研究発表は印象的で、ちょっと失敗してしまったんですが、面接官の先生が質問していることの意味がわからなかったんですよ。それでグダグダになってしまったのがあったので、もうこれはダメかあ、と思ってベッドに篭ってました。まさか1日目が合格して次の日の面接に呼ばれるとは思っていなかったですね。
面接は、、、圧迫面接すぎて笑
教授20人が半沢直樹の役員会みたいなコの字型に座っていてこちらを睨んでいて。
で、1人の先生が「これは圧迫面接じゃないからね」と言ってるんですけど、他の先生が全員真顔でこちらを睨んでくると。
「これ、圧迫だろ」と笑
そう思いながらよろしくお願いします、と回答するところから始まりました。
質問については書類に則ってされたので、書類をしっかり作ったのが功を奏して、かなりスムーズに進めることができました。
あと、教授の先生方を笑わせるのに成功しまして、それが合格のポイントになったかもしれません。
今後の抱負
今は入学に向けて、これまでに研究していた内容をまとめたりとか、あとは色々興味が出たので、これまでやってきた数学や物理だけでなく、経済学やトゥールディオンという機械式の時計がどんな原理で動いているのかを力学的に解析することをやってます。
摩擦とかがどう軽減されていたり、どう量を刻んでいるのかみたいなことを工学部っぽく勉強しています。やっておいて損はないと思うので。
あと、制御理論とかも最近は勉強しています。PID制御とかラプラス変換とかもやりました。
将来は、ウイルスの研究がしたいということがありますし、せっかく工学部とか物質科学の分野に行くことができたので、理学方面に応用が効く素材や研究手法や理論を作成する、工学なんだけど理学のための工学についての研究者としてやっていきたいなと思います。
正直、研究者としてのロールモデルはいないんですけど、電子顕微鏡を開発したことによってウイルス学に衝撃が走ったんですが、それと同じようなことがウイルス学の分野でできるようになったらいいな、と思います。
受験生へのメッセージ
まず、チャレンジしましょう、と伝えたいです。1人でやるのも良いと思うんですが、これまでやってきた業績が多いと1人でやるのは結構無理があると思うんですよ。
だから、使えるものや人は使えるだけ使った方が良いと思っていて。それこそ塾を使って合格できるならそれは良いと思います。
また、これまでやってきた活動を1回まとめると今後発信する際に使えるので、これまでやってきたことをまとめる1つの機会としてこの入試にチャレンジしていただくのも良いと思います。
受験、頑張ってください。