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2026.03.30 その他の入試方式

帰国子女必見!早稲田大学帰国生入試の概要や対策について徹底解説

帰国子女必見!早稲田大学帰国生入試の概要や対策について徹底解説

早稲田大学への進学を考えている帰国子女・海外就学経験者の方へ。早稲田大学の帰国生入試は、近年大きな制度変更があり、かつての共通試験が廃止され、学部ごとに独自の特色を持った選抜方式へと大きく移行しました。

本記事では、2025年度以降の最新の早稲田大学の帰国生入試動向を踏まえ、政治経済学部、教育学部、人間科学部など主要学部の出願条件やスケジュール、さらに実際の過去問から読み解く具体的な出題傾向と対策ポイントまでを網羅して徹底解説します。

帰国生ならではの経験や強みを最大限に活かし、帰国生入試で早稲田大学への合格を勝ち取りましょう。

本題に入る前に、ホワイトアカデミー高等部では無料の個別相談会を実施しています。相談会では、帰国子女の方が早稲田大学に帰国生入試で合格するための具体的な戦略をお伝えいたします。

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この記事を書いた人:竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒業。内定率100%の就活塾ホワイトアカデミーの創立者であり、ホワイトアカデミー高等部の校長。

自身の大学受験は東京大学に加えて倍率35倍の特別選抜入試を使って東京工業大学にも合格し、毎年数人しか出ないトップ国立大学のダブル合格を実現。

高校生の受験指導については東京大学在学時の家庭教師から数えると丸7年。現在は大学生の就活支援を通して培った書類添削スキルと面接指導力を武器に総合型選抜並びに公募推薦の指導を担当中。

倍率300倍を超える就活で確かな結果を出してきたメソッドを利用し、過去担当した高校生は全て志望校に合格させている。

目次

早稲田大学で帰国生入試を実施している学部と廃止について

早稲田大学で帰国生入試を実施している学部と廃止について

早稲田大学でかつて実施されていた複数学部共通の帰国子女向けの入試である「帰国生入学試験」は、2024年度を最後に廃止されました。

以下の表の通り、現在の早稲田大学では、帰国子女を対象に各学部が個別の選抜を実施しています。

学部 実施される入試名称 主な特徴
政治経済学部 グローバル(海外就学経験者)入試 論文審査と面接による高度な思考力・記述力重視の選考
教育学部 帰国生入学試験 特定の学科のみ募集。筆記「日本語」や面接による選考
人間科学部 FACT選抜(総合型選抜) 5つの力(CLEAR)を評価。ユニークな事前課題が最大の特徴

各学部が個別の選抜方式となったため、帰国生入試という大きな括りではなく、どの入試方式が最適なのかの判断や個別の入試方式の対策が重要となっています。

参照元:「帰国生入学試験」2025年度入試以降の複数学部共通募集の停止について

早稲田大学政治経済学部グローバル(海外就学経験者)入試について

早稲田大学政治経済学部グローバル入試について

政治経済学部の帰国子女向けの入試方式は、グローバル(海外就学経験者)入試です。

グローバル入試では、語学力だけでなく、社会に対する鋭い洞察力と日本語での論理的表現力が厳しく問われます。

2026年度のスケジュールと出願条件・帰国子女の要件について

早稲田大学政治経済学部の2026年度グローバル入試の入試スケジュールと出願条件は以下の通りです。

項目 詳細内容・注意事項
就学条件 日本国外の中等教育機関に継続して2年以上、あるいは通算して2年以上(最終学年の1年を含む)在学した者
募集人員 30名(政治学科、経済学科、国際政治経済学科の合計)
語学要件 TOEFL iBT または IELTS (Academic) のスコア。「Home Edition」および「Paper Edition」は不可
オンライン出願 2025年7月11日(金) 〜 7月18日(金) 17:00
1次選考(論文) 2025年9月7日(日)
1次試験合格者発表・面接通知 2025年9月18日(木)
2次選考(面接) 2025年9月28日(日)
合格発表 2025年10月2日(木)

このように、早稲田大学政治経済学部の帰国生入試における帰国子女の要件には、高校3年間は国内の普通高校に通っていた場合でも、中学生の頃に2年以上海外の学校に通っていた方も含まれます。

これは、一般的な帰国生入試における帰国子女の定義の中でハードルが低いです。

そのため、より多くの方に門戸が開かれているとも言えます。

参照元:早稲田大学政治経済学部グローバル入試のスケジュールについて

グローバル(海外就学経験者)入試の出願書類一覧

グローバル入試の出願書類一覧

早稲田大学政治経済学部帰国生入試であるグローバル(海外就学経験者)入試の出願書類は以下の通りです。

TOEFLやIELTSのスコアについては、試験機関からの直送である点に注意が必要です。

書類名 提出が必要なもの・詳細 提出方法
① 大学入学資格の証明書類 以下のいずれかを提出。
a. 高等学校等の「調査書」
b. 高等学校等の「卒業(見込)証明書」および「成績証明書」
c. 高校卒業程度認定試験「合格証明書」または「合格(見込)成績証明書」
※複数の学校に在籍していた場合は全ての学校の証明書類が必要。
※和文・英文以外は公証印を受けた翻訳が必要。
TAOへPDFアップロード
② 海外就学経験の証明書 以下の両方を提出。
a. 中等教育機関の「在籍証明書(在学期間証明書)」
b. 中等教育機関の「成績証明書」
※①の書類で在籍期間や成績が証明されている場合や、成績証明書に在学期間が客観的に明記されている場合は省略可。
※和文・英文以外は公証印を受けた翻訳が必要。
TAOへPDFアップロード
③ 志望理由書 学部Webサイトから所定用紙をダウンロードして作成。 TAOへPDFアップロード
④ 英語能力試験のスコア TOEFL(iBT) または IELTS(Academic) のスコアデータ。
※指定受験期間(例:2026年度入試の場合は2024年12月1日~2025年7月4日)に受験したもののみ有効。
※受験者本人が手元で受け取ったスコアカードの提出は不可。また、TOEFL iBT Home EditionやIELTS Online等の自宅受験型のスコアは不可。
試験実施機関から大学へ直接送付(電子スコア直送)
⑤ 国籍確認資料のコピー(パスポート等) 日本国籍、もしくは出入国管理及び難民認定法の別表第二に掲げる在留資格を確認できるページのコピー。
※有効期限内のもの。国籍を複数所持している場合は全てのパスポートのコピーが必要。
TAOへPDFアップロード

早めに準備を行い、抜け漏れがないようにしましょう。

参照元:早稲田大学政治経済学部2026年度グローバル入試募集要項

論述試験の過去の出題テーマと傾向について

早稲田大学政治経済学部グローバル入試の1次試験では、120分の論文審査が行われます。

ここでは、一般的な帰国生入試で出題される小論文とは一線を画す「学術的資料の読解」が課されます。

過去2年分の出題テーマについて

早稲田大学政治経済学部グローバル入試の過去2年分の出題テーマは以下の通りです。

年度 テーマ
2026年度 「風が吹けば桶屋が儲かる」の論理の飛躍や確率の計算、および「女性の社会進出や住宅面積と出生率」のデータを用いた相関関係と因果関係の違い、内生性(Endogeneity)の問題など、社会科学的なデータ分析の手法が問われました。
2025年度 「悪天候が投票行動に与える影響」をテーマに、有権者のコストとベネフィットの比較、データから「みせかけの関係」を排除し、真の因果関係(台風が事前投票に与えた影響)を証明する論理的プロセスが問われました。

参照元:早稲田大学政治経済学部2026年度入試問題について
参照元:早稲田大学政治経済学部2025年度入試問題について

過去問から見える出題傾向について

早稲田大学政治経済学部の帰国生入試の論述試験の傾向は、現代文に「数学的処理」と「論理的記述」が融合した独自形式です。

早稲田大学政治経済学部グローバル入試の論述試験の具体的な傾向は以下の通りです。

傾向 詳細
「相関関係」と「因果関係」の区別 過去2年とも、「Aが起きたからBが起きた」という一見正しそうなロジックに対して、「別の要因が隠れているのではないか?」と疑い、科学的に検証するプロセスが問われています。
数理的処理・計算問題の必出 政治経済学部であることから、本文の論理に従って数学的な計算をさせる問題が出ます。2025年度は降雨量データに基づく投票率の推定計算、2026年度は対数を用いた確率計算や、変数の変化率を表す不等式の選択が出題されています。
150字〜200字の論理的要約 「著者はどのようにしてみせかけの関係を否定したか(2025年・200字)」や、「どぶ板選挙の戦術が有効かを検証する際の内生性の問題について説明せよ(2026年・200字)」など、社会科学の専門的な概念を自分の言葉で論理的に説明する記述問題が課されます。

入試結果と倍率・難易度の変化について

入試結果と倍率・難易度の変化について

早稲田大学政治経済学部のグローバル入試の過去3年間の入試結果と倍率の推移は以下の通りです。

年度 志願者数 合格者数 倍率(概算)
2026年度 211名 48名 約4.4倍
2025年度 145名 50名 約2.9倍
2024年度 130名 51名 約2.5倍

このように、倍率が上昇傾向であり、難易度が上がっていることがわかります。そのため、入念な準備と対策が求められます。

参照元:早稲田大学政治経済学部グローバル入試の結果について

早稲田大学政治経済学部グローバル(海外就学経験者)入試の対策ポイント

早稲田大学政治経済学部グローバル入試の対策ポイント

早稲田大学政治経済学部グローバル入試の対策ポイントについて順に解説します。

帰国子女が苦戦しがちな論述試験の対策について

早稲田大学政治経済学部帰国生入試の論述試験は日本語での学習経験が少ない帰国子女の方にとってはかなり苦戦しやすいポイントです。

その論述試験の具体的な対策のポイントは以下の3つです。

対策①:政治・経済学の基礎的な愛形知識の習得

早稲田大学政治経済学部のグローバル入試では、一般的な小説や随筆の読解練習ではなく、政治や経済のデータ分析の考え方を理解する必要があります。

具体的には、「独立変数と従属変数」「相関関係と因果関係」「みせかけの関係(交絡要因)」「内生性」「セレクションバイアス」といった専門的な用語や考え方に慣れておきましょう。

そのためには、「新書」を読むことがおすすめです。新書は高校生でも読みやすい文章になっていますので、読みながらわからない用語を調べたり、考え方に慣れたりしておくと、試験本番で文章の意味がスラスラ分かるようになります。

対策②:「数理処理・データ読み取り」に慣れる

グラフ(散布図や折れ線グラフ)が何を意味しているのかを読み取る力や、文章で提示された条件(パーセンテージや数式)を正確に計算する力が必要です。

政治経済学部志望の学生として、数学の基本的な計算やデータ処理への苦手意識をなくしておく必要があります。

難しい微積分は不要ですが、「確率」「割合」「変化率」「対数」などの基礎的な統計に関する計算を復習しておきましょう。

また、文章に書かれている数字の条件を、落ち着いて数式やグラフに当てはめて考える練習をしておきましょう。

対策③:現代文の読解力と要約力を鍛える

毎年、筆者の主張を正確にまとめる問題が出題されています。ここで求められているのは、あなたの感想や意見ではありません。

文章やデータから読み解ける主張を、論理的にまとめる必要があります。基本的な現代文の読解演習を繰り返すとともに、要約練習を行いましょう。

要約練習の際には、正しく要約できているのかを、学校の現代文の先生などに見てもらうのが良いです。

グローバル入試の志望理由書作成のポイント

志望理由書作成のポイント

早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入試では、800字〜1000字の日本語での志望理由書の提出が必要です。

ここでは、以下の3点を盛り込むよう指定されています。

  1. 志望学科へ入学を希望する理由
  2. 入学後の勉学についての志向
  3. 将来(当学卒業後)の抱負

これを踏まえて、以下の構成で志望理由書は作成しましょう。

段落(文字数目安) 内容
序論(150字) 志望学科で具体的に勉強したいテーマとそのテーマに興味を持ったきっかけ
本論①(300字) きっかけの深掘りおよびそのテーマに対してこれまでどのように探究を進めてきたのか
本論②(300字) 過去の探究活動を踏まえてどのように大学で学んでいくか(学修計画)
結論(200字) 大学での学びを卒業後どのように実社会に繋げていくのか

作成において重要なポイントは、これまでの経験と大学での学修計画および卒業後の展望の一貫性です。

実体験を根拠として、志望動機や卒業後の抱負を主張としてまとめましょう。

帰国子女の方の面接対策について

早稲田大学政治経済学部の帰国生入試では、2次試験で面接が行われます。以下の2つのポイントを意識して準備を進めることが重要です。

1. 志望理由書との一貫性と深掘り

帰国生入試は、一般的なペーパーテストでは量ることのできない「一人ひとりの資質や個性、経験、熱意」を評価するものです。

具体的には、「これまでに目標達成のためにどのような努力をし、何を経験として学んだか」、そして「その経験を今後、政治経済学部でどう活かして将来につなげるのか」という点が、書類審査から面接審査まで一貫して問われます。

そのため、提出した志望理由書の内容を丸暗記するのではなく、面接官からどのような角度で深掘りされても自分の言葉で具体的に語れるように、経験の棚卸しと自己分析を徹底しておきましょう。

2. 「求める学生像(社会への問題意識)」との一致

早稲田大学の政治経済学部は、「社会への強い関心や問題意識を持ち、地域・世界の発展に貢献するための理解力・分析力・思考力・表現力・行動力を身につけようとする積極性のある学生」を求めています。

自分の海外での就学経験などが単なる思い出話に終わるのではなく、現代社会の課題解決や学部での学びにどう直結しているのかを明確に言語化できるようにしておきましょう。

3. 時事問題への関心と意見をもつ

面接では、志望理由の深掘りだけでなく、社会問題に関する意見を求められることもあります。

日頃からニュースに関心を持ち、自身の考えを論理的に組み立てる多様なパターンの模擬面接を経験しておく必要があります。

特に、自分が志望している学科の学問領域に関係するニュースを日頃確認しておき、ノートに要約と意見をまとめるなどしておくと良いでしょう。

早稲田大学教育学部の帰国生入試について

早稲田大学教育学部の帰国生入試について

早稲田大学教育学部では、帰国生入試を全ての学科で実施しているわけではなく、実施学科が限定されている点に注意が必要です。

具体的には、教育学科(生涯教育学専修) と英語英文学科のみ帰国生入試が実施されています。

教育学部帰国生入試の出願条件と帰国子女の要件

早稲田大学教育学部の帰国生入試の出願条件は以下の通りです。

項目 条件の詳細
1. 国籍・在留資格 a. 日本国籍を有する者、または
b. 「出入国管理及び難民認定法の別表第二」に掲げる者。
2. 学歴 a. 出願時に日本国外の中等教育機関(日本の教育制度以外の課程)に在籍し、2026年3月31日までに卒業(修了)見込の者、または
b. 同上の中等教育機関を卒業(修了)し、かつ出願時に卒業後1年以内の者。
3. 海外在籍期間 日本国外に所在する外国の中等教育機関において、最終学年を含め、2学年以上を継続して在籍した者、もしくは在籍予定の者。飛び級等の場合も継続して学事暦2年分以上が必要。
4. 学科特有の条件 【英語英文学科への出願者のみ】
日本語能力試験(JLPT)のN1・1級を有していること。

同じ早稲田大学の政治経済学部とは異なり、帰国子女の定義が厳しいことがわかります。

参照元:2026年度 教育学部 帰国生入学試験要項

入試スケジュール(2026年度入学者対象)について

入試スケジュールについて

早稲田大学教育学部の2026年度入学者を対象とする帰国生入試のスケジュールは以下の通りです。

項目 日程
志願者情報Web登録 2025年5月26日(月) ~ 2025年6月19日(木)
出願期間 2025年6月2日(月) ~ 2025年6月19日(木)
選考日(試験当日) 2025年9月26日(金)
合格発表日 2025年10月23日(木)

参照元:2026年度 教育学部 帰国生入学試験要項

出願書類一覧

教育学部帰国生入試の出願書類は以下の通りです。

書類名 提出方法・詳細
志願票① 所定用紙。小学校から現在に至る学歴をすべて時系列順に記入。
志願票② 所定用紙。入学検定料の収納証明書の貼付や、顔写真の貼付が必要。
申請通知メールのプリントアウト 志願者情報Web登録後に届くメールを印刷したもの。
高等学校の卒業(見込)証明書 原本を郵送。日本語・英語以外は公証印を受けた翻訳が必要。中国の高校の場合はCSSDの認証レポート等が必要。
早期卒業(見込)証明書 <該当者のみ>飛び級などで12年未満で卒業する場合の証明書。
海外の大学の在学証明書等 <該当者のみ>海外の大学に在学している・していた場合。
成績証明書 原本。中等教育機関の最終3年間の課程のもの。複数校在籍時はすべての学校分が必要。
外国語外部試験の結果 TOEFL iBT または IELTS (Academic)。
試験実施機関から大学へ直接送付手配をした上で、スコアのコピー等も同封する。
日本語外部試験の結果 <英語英文学科のみ>
日本語能力試験(JLPT)N1・1級の「認定結果及び成績に関する証明書」の原本(同封)。
パスポートのコピー 日本国籍や在留資格が確認できるページ。複数国籍を持つ場合はすべてのパスポートのコピー。

焦って抜け漏れが生じないように、早めに準備をしておきましょう。
参照元:2026年度 教育学部 帰国生入学試験要項

帰国生入試の選抜方法について

帰国生入試の選抜方法について

教育学部の帰国生入試では、志望する学科・専修によって選抜方法が異なります。以下に表でまとめますので、ご覧ください。

学科・専攻・専修 外部試験の提出要件 選考方法
教育学科教育学専攻生涯教育学専修 【外国語】TOEFL iBT または IELTS
※いずれかの提出が必須
・筆記試験「日本語」
・面接試験
英語英文学科 【外国語】TOEFL iBT または IELTS
【日本語】JLPT N1・1級
※両方の提出が必須
・面接試験のみ

筆記試験の有無が異なるため、志望学科に合わせた対策が必要です。
参照元:2026年度 教育学部 帰国生入学試験要項

生涯教育学専修の過去問分析と傾向について

生涯教育学専修の帰国生入試でのみ筆記試験が課されます。

筆記試験では、過去2年分の問題から、単なる現代文の読解にとどまらず、現代の社会問題や教育課題に対する関心と、それを論理的に考察する力が問われます。

実際に過去の出題テーマは以下の通りです。

入試年度 内容
2026年度 成人式のルーツや、若者を組織し教育するための社会教育の歴史的変遷、および現代の成人式のあり方に関する文章が出題されました。
2025年度 ネットスラング「親ガチャ」の広がりを背景とした、現代社会における家庭環境の格差と、教育などにおける機会配分の不平等に関する文章が出題されました。

その上で、設問形式の傾向としては以下の通りです。

傾向 詳細
基礎的な国語力・教養の確認 漢字の書き取りや、文脈に合う接続詞・熟語の空欄補充が出題されます。また、2025年度には「教育基本法」の条文の空欄を埋めるような、教育に関する基礎知識を問う問題も出題されました。
100字〜120字程度の要約・説明問題 著者はどのような背景のもとで行われたと説明しているか(100字以内)」「どのような点からそのように言えるのか(120字程度)」など、本文の内容を字数制限内で的確にまとめる要約力が問われます。
自分の意見を述べる論述問題 最後に必ず、課題文のテーマに関連する事象について、自分の考えを論述する問題が課されます。

参照元:早稲田大学教育学部帰国生入試2026年度入試問題
参照元:早稲田大学教育学部2025年度入試問題

早稲田大学教育学部の帰国生入試の対策ポイント

早稲田大学教育学部の帰国生入試の対策ポイント

筆記試験対策のポイント

生涯教育学専修の帰国生入試における筆記試験対策のポイントは以下の通りです。

1.教育・社会問題へのアンテナを張る

生涯教育学専修の帰国生入試の筆記試験では、「若者」「教育」「格差」「社会の仕組み」といった教育や社会問題に関するテーマが頻出します。

日頃から新聞の社説やニュースを読み、現代日本の社会課題に対して「なぜそのような問題が起きているのか」「自分はどう考えるか」という問題意識を養っておくことが重要です。

2.基礎的な語彙力と教養の強化

漢字の読み書きはもちろん、評論文で使われる語彙や接続詞の使い方を正確にマスターしてください。

また、教育学部を志望する以上、教育に関する基本的な法律(教育基本法など)や歴史的背景について、新書などで基礎知識を入れておくことが重要です。

3.「要約」と「意見論述」のトレーニング

要約のトレーニングとしては、本文の筆者の主張を、自分の言葉を交えずに客観的に100字程度でまとめ、それを学校の現代文の先生に添削をしてもらいましょう。

意見論述対策としては、ニュース記事や課題文のテーマに対し、論理的な根拠をもって「自分なりの意見」を200字〜300字程度で説得力を持って記述する練習を繰り返してください。

この際、単なる感想文にならないよう、客観的な事実や論理構成を意識することが大切です。こちらも書いて終わりではなく、必ず添削を受けましょう。

帰国子女の面接対策のポイントについて

早稲田大学教育学部の帰国生入試において、面接は極めて重要です。

なぜなら、志望理由書などの提出書類がない上に、英語英文学科では2次試験が面接のみだからです。

そのため、「志望理由」の具体化と言語化および海外での就学経験に基づく自己PRをまとめておきましょう。

「なぜ早稲田大学教育学部のこの学科・専修で学びたいのか」「海外での経験から何を得た上で、どう活かしたいのか」などを、面接官に直接、自分の言葉で深く語れるように入念に準備をしておきましょう。

早稲田大学人間科学部FACT選抜について

早稲田大学人間科学部FACT選抜について

人間科学部では、帰国生入試ではなく、国内生と同じ総合型選抜入試の一種であるFACT選抜を受ける形になります。

この時、出願条件が国内生と異なり、帰国生としての出願条件が定められています。一方で、選抜方式やスケジュールなどは違いがなく、合格者数も分けられていません。

帰国生の出願条件について

帰国子女枠で出願する際の出願条件は以下の通りです。

項目 条件の詳細
国籍・在留資格 a. 日本国籍を有する者、または
b. 「出入国管理及び難民認定法の別表第二」に掲げる者。
卒業(見込)時期 a. 出願時に日本国外の中等教育機関に在籍し、2026年3月31日までに卒業(修了)見込の者、または
b. 日本国外の中等教育機関を卒業(修了)し、出願時に卒業後2年以内の者。
海外在籍期間 日本国外の中等教育機関において、最終学年を含め、2学年以上を継続して在籍した者、または在籍予定の者。
英語能力 次のいずれかを満たす者(入学日から遡って2年以内のスコアが有効)
a. TOEFL iBT(Home Editionを除く)スコアが72以上
b. TOEIC L&R および S&Wの合計スコア(※)が1560点以上
※(S&W × 2.5) + L&R の合算値
c. 国際バカロレア(IB)資格を取得見込みの者
理科の成績 日本国外の中等教育機関において、日本の高校に相当する期間に、物理・化学・生物・地学等の理科に関する科目の成績が著しく優秀であったことが示される者、または同等の成果を有する者。

理科の成績としては、明確に基準が定められているわけではありませんが、GPAで4.0に極めて近いことが好ましいです。

参照元:2026年度 人間科学部 FACT選抜 入学試験要項

FACT選抜の入試スケジュールについて

FACT選抜の入試スケジュールについて

2026年4月入学者の入試スケジュールは以下の通りです。

項目 日程
出願期間 2025年9月1日(月)~ 9月8日(月)
1次選考合格発表 2025年9月26日(金) 10:00
2次選考 2025年10月11日(土) ※所沢キャンパス
最終合格発表 2025年11月1日(土) 10:00

参照元:2026年度 人間科学部 FACT選抜 入学試験要項

帰国子女枠で出願する際のFACT選抜の出願書類一覧

帰国生枠で出願する際には、日本の調査書の代わりに海外の成績証明書とカリキュラムを証明する書類の提出が必須となります。

書類名 備考・詳細
成績を証明する書類 出身学校から発行された成績証明書等の原本。
根拠資料(教育課程表・シラバス等) カリキュラムおよび「理科に関する科目」の授業内容・扱う範囲・単位数などを補足的に説明する根拠書類。
出願書類チェックリスト 所定用紙
<申請フォームの自動返信メール Webで志願者情報を登録した後に届くメールをA4で印刷したもの。
入学志願票 所定用紙。検定料の収納証明書を貼付。
写真票 所定用紙)。カラー写真(タテ4cm×ヨコ3cm)を貼付。
志望理由書 所定用紙。1,200字〜1,500字での志望理由のほか、入学後のライフデザインを図表等を交えて記述。
外国語資格・検定試験のスコア(原本)またはIB Predicted Score TOEFL iBT、TOEIC等のスコア原本(試験機関からの直送手配等が必要な場合あり)、またはIBの最終試験成績見込評価証明書。
事前課題 FACT選抜の最重要書類。所定用紙を使用(6月中旬にWeb公開予定)。日常の事象に対する実験・観察と分析をまとめたレポート。
戸籍抄本 提出書類と現在の氏名が異なる該当者のみ。

事前課題や志望理由書は時間がかなりかかりますので、余裕を持って準備を行いましょう。
参照元:2026年度 人間科学部 FACT選抜 入学試験要項

FACT入試の選抜方法について

選抜方法について

FACT選抜の選抜方法は以下の通りです。

選考 実施内容 評価のポイント
1次選考 書類審査
(事前課題を含む)
提出された出願書類(特に「事前課題」や「志望理由書」)および成績、外国語スコアなどを総合的に審査します。
2次選考 論述試験 数量的データの分析・論考・表現を含む論述試験です。過去問では、事前課題の内容に関連するデータやグラフの読み取り、計算、考察などが課されています。
2次選考 面接試験 分析力、思考力、論理性、表現力などを対面でのやり取りを通じて総合的に評価します。

このように、事前課題が2次試験の論述試験にも関わってきます。

つまり、事前課題が早稲田大学FACT選抜において、最も重要な要素の筆頭とも言えますので、入念な対策・準備が求められます。
参照元:2026年度 人間科学部 FACT選抜 入学試験要項

帰国子女がFACT選抜を受ける際の対策ポイント

帰国子女がFACT選抜を受ける際のポイント

帰国生として早稲田大学人間科学部のFACT選抜を受ける際の対策ポイントをまとめます。

対策ポイント①:1次選考「事前課題」の徹底的な作り込み

FACT選抜において、1次選考の「事前課題」は合否を分ける最重要な要素であり、2次選考の前提ともなります。以下の2点がポイントです。

正確性のある「客観的なデータ」を収集する

事前課題では、毎年身近な現象に関する実験や観察が課されます。

例えば、毛髪を使った湿度計の自作、コインやサイコロを使った確率の検証、日常動作の映像記録と分析などです。

実験や観察においては主観や先入観にとらわれず、生じている事象を正確に観察し、客観的なデータ(数値やグラフ)に落とし込む力が求められます。

その数値やデータが、生じている事象に対してどのような意味を持つのかや、何がそのデータに影響を与えているのかなどを正確に分析・考察してデータを収集しましょう。

科学的なレポート作成と図解表現力

早稲田大学人間科学部のFACT選抜の事前課題では、得られたデータを整理し、5〜10ページ程度のレポートにまとめる必要があります。

指定枠内に文章だけでなく、図表や写真を効果的に活用して、説得力のある論理的かつ科学的なレポートとして完成させましょう。

参照元:早稲田大学人間科学部FACT選抜過去の課題

ここで、ホワイトアカデミー高等部では、このような実験形式の事前課題の作成についても、プロがマンツーマンで徹底サポートしています。

事前課題をどのように作ればいいのかわからないという帰国子女の方は、是非一度無料相談会にお越しくださいませ。

ホワイトアカデミー高等部の無料の受験相談会

対策ポイント②:2次選考「論述試験」に向けたデータ分析・論述力の養成

対策ポイント②:2次選考の論述試験に向けた対策

FACT選抜の2次選考で課される120分の論述試験では、事前課題と関連したテーマが出題されます。ここでは以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

図表の作成と読み取り及び計算力

与えられたデータからグラフを正確に作成する問題や、数式を用いて事象を説明する問題が頻出です。理数的なリテラシーを活かし、データの意味を分析する力を鍛えてください。

日本語での表現力の強化

過去問では、関連する英語の専門的記述(論文の一部など)を読み、日本語に和訳・説明する問題も出題されています。

帰国子女の方の英語力は大きな強みになりますが、それを論理的でわかりやすい日本語で正確に表現する力が必須です。

特に、幼少期からインターナショナルスクールに通っているというような方はこの日本語力がネックになりやすいですので、早めから漢字ドリルに取り組むなどする必要があるでしょう。

柔軟なアウトプット力(ポスター作成など)

「熱中症予防を促すポスターの下書き作成(対象者や含めるメッセージの条件付き)」といった、科学的知見を他者にわかりやすく伝える「デザイン力」「表現力」を問うユニークな問題も出題されています。

過去問を通じて、練習をするだけでなく、親や兄弟、友達や先生など様々な人に見せてフィードバックをもらうと良いでしょう。

対策ポイント③:出願書類と面接の一貫性

出願時に提出する「志望理由書」には、文章による志望理由(1,200〜1,500字)のほかに、「入学後のライフデザイン」という欄があります。

ここでは、正課授業や課外活動の計画を、文章や図表を複合的に用いて第三者に伝わるように説明することが求められます。

この時、志望理由と入学後のライフデザイン、つまり学修計画などの一貫性が重要です。これまでの経験に基づく志望理由と将来の展望が全て一つのストーリーとして一貫性を持たせてください。

また、2次選考の面接時には事前課題で取得した生データの持参が求められ、それについて確認・質問される場合があります。

自分がなぜその実験手法をとったのか、結果から何が言えるのかを、面接官(専門家)に対して自分の言葉で論理的に説明し、ディスカッションできる「対話の力」を磨いておくことが重要です。

さらに、志望動機や入学後の学修計画についての深掘りについても自分の言葉で伝えられるようにしておきましょう。

事前課題を含めた出願書類と面接を切り離すのではなく、書類に基づいて面接行われるということを押さえておきましょう。

帰国子女の方からのよくある質問(FAQ)

帰国子女の方からのよくある質問

日本語での学習経験が少ないのですが、合格できますか?

出願は可能ですが、「大学の講義を日本語で理解し、レポートが書ける力」が全ての学部で前提となります。

特に政治経済学部の論文審査や教育学部の日本語試験は、日本の高校卒業生と同等以上の国語力が求められます。

日本語に強い不安がある場合は、国際教養学部のAO入試や英語学位プログラムなどへの出願も検討しましょう。

早稲田大学志望の帰国子女ですが、帰国生入試以外におすすめの入試形式はありますか?

早稲田志望の帰国子女におすすめの入試方式とは?

帰国子女の方におすすめの帰国性入試以外の入試方式は2つあります。

1つ目は、帰国子女に人気な早稲田大学国際教養学部のAO入試です。

帰国子女の方におすすめの方式は、AO入学試験(9月入学)と国外選考AO入試の2つです。

どちらも高い英語スコア、SATやIBのスコア、英語エッセイ(志望理由書)でほとんど合否が決まります。

2つ目は、英語学位プログラム入試です。

早稲田大学では国際教養学部以外にも英語で学位が取得できるプログラムを用意しています。具体的には以下の通りです。

  • 文化構想学部:国際日本文化論(JCulP)入試
  • 政治経済学部:英語学位プログラム入試
  • 社会科学部:TAISI AO入試
  • 基幹理工学部(一部学科・専攻のみ):英語学位プログラム入試
  • 創造理工学部(一部学科・専攻のみ):英語学位プログラム入試

これらの入試は、英語で学位が取れるだけでなく、SATやIB DPのスコア、英語スコアおよび英語エッセイ(志望理由書)で合否が決まるものがほとんどです。

帰国子女の方にかなりおすすめな入試方式ですのでぜひ検討してみてください。

それぞれに学部の対策については以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひお読みみくださいませ。

参考記事:早稲田大学のAO入試とは?JCulPに向けた対策は?
参考記事:早稲田大学の英語学位プログラム入試とは?政治経済学部と理工学部の対策をそれぞれ解説
参考記事:早稲田大学社会科学部のTAISI AO入試とはどのような入試?

総合型(AO)選抜や推薦入試と併願することは可能ですか?

はい、各学部的試験日等のスケジュールが重ならなければ、他の入試方式と併願することが可能です。

一方で、入試方式や学部学科によって対策が大きく異なるので、併願戦略についてはしっかり練りましょう。

帰国生入試は9月入学ですか?4月入学ですか?

帰国生入試は9月入学ですか?4月入学ですか?

早稲田大学の帰国生入試は、4月入学となります。

そのため、9月入学を希望する場合は、日本語で学ぶ帰国生入試ではなく、各学部が実施している「英語学位プログラム入試」を受験する形になります。

まとめ:早稲田大学帰国生入試

早稲田大学帰国生入試のまとめ

ここまで、帰国子女の方に向けて、早稲田大学の帰国生入試及びそれに準ずる入試について徹底解説してきました。

この記事の重要なポイントを以下にまとめます。

今回のまとめ

  • 現在早稲田大学で帰国子女向けの入試を実施しているのは、政治経済学部、教育学部、人間科学部の3学部である。
  • 早稲田大学政治経済学部のグローバル入試においては、難解な論述試験が課され、帰国子女の方の最重要対策ポイントになる。
  • 早稲田大学教育学部では、生涯教育学専修と英語英文学科でのみ帰国生入試が募集されている。
  • 早稲田大学教育学部生涯教育学専修の帰国生入試では、日本語の読解力が求められるため、日本語力が合否を分ける。
  • 早稲田大学教育学部英語英文学科では、書類と面接で合否を決めるが、出願書類として N1が必要である。
  • 早稲田大学人間科学部のFACT選抜では、国内生と同じ入試を帰国生枠として出願できる。
  • 早稲田大学人間科学部のFACT選抜では、事前課題のクオリティが最も重要である。

この記事を通じて、帰国子女のあなたが早稲田大学の各入試についての理解を深めていただければ幸いです。

最後に、自分一人ではどのように対策をしていけばいいのかわからないという、帰国子女の方はぜひ一度無料相談会にお越しくださいませ。

無料相談会では、特別入試のプロがあなたの状況からどのように入試戦略を練っていくべきなのかを詳細にお教えいたします。
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